JPS582214B2 - フエノ−ルノ ヒドロキシルカホウ - Google Patents

フエノ−ルノ ヒドロキシルカホウ

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JPS582214B2
JPS582214B2 JP50025711A JP2571175A JPS582214B2 JP S582214 B2 JPS582214 B2 JP S582214B2 JP 50025711 A JP50025711 A JP 50025711A JP 2571175 A JP2571175 A JP 2571175A JP S582214 B2 JPS582214 B2 JP S582214B2
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phenol
acid
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mmol
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ヘルムート・バルトマン
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/60Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by oxidation reactions introducing directly hydroxy groups on a =CH-group belonging to a six-membered aromatic ring with the aid of other oxidants than molecular oxygen or their mixtures with molecular oxygen
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/582Recycling of unreacted starting or intermediate materials

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は石炭酸(以下、フェノールと称す)の核を過酸
化水素でヒドロキシル化することによりピロカテコール
及びヒドロキノンを製造する方法に関する。
触媒量の強酸の存在下において過酸化水素水溶液により
フェノールの核をヒドロキシル化し得ることは公知であ
る(ドイツ特許第2064497号)。
反応混合物中の水の初期濃度はあまり厳密ではないが、
20%以下、好ましくは10%以下である。
ドイツ特許第2064497号によれば過酸化水素の量
に関し20倍の過剰のモル濃度のフェノールを用い、含
水量約5%の過酸化水素で処理すると過酸化水素の使用
量に関し約70.3%の収率でピロカテコール及びヒド
ロキノンが得られる。
(ドイツ特許第2064497号実施例1)。含水量が
56%の過酸化水素を用いた場合には(実施例4)同じ
反応条件でしかも反応時間を30分から3時間に増加さ
せてもピロカテコールの収率は63%に低下する。
ドイツ特許第2064497号に従えば、過酸化水素1
モルに関しフェノール過剰量を20モルから10モルに
減らすと、他は同じ条件下において収率は60%に低下
する(ドイツ特許第2064497号実施例7)。
高濃度の過酸化水素を用いると、爆発の危険が生じ、そ
のために工業的規模で処理を行なう工程においては複雑
な高価な安全性に対する配慮が必要となる。
ヴインナツケル−クビラー(Winnacker −K
uchler )の「ヘミツシエ・テクノロギー( C
hemischs Technologie ) 」第
1巻561頁(1969年)によれば、過酸化水素溶液
がデトネーションを起す濃度限界は90%である。
有機性の化合物が存在するとこの濃度限界は70%に低
下するから〔アール・ボウウエル( R−Powell
)著「ハイドロゼン・パーオキサイド・マニファクチ
ュア( Hgdrogen PeroxideMani
facture ) 」 1 8 4頁(1968年)
〕、ドイツ特許第2064497号の作業条件は常に爆
発の危険を含んでいる。
ドイツ特許明細書第1543830号によれば、この困
難は硼酸又は硼酸誘導体の存在下において過酸化水素を
用い芳香族化合物の核のヒドロキシル化を行ない、次に
得られたヒドロキシル化された芳香族化合物の硼酸エス
テルを加水分解し、過酸化水素は稀薄な非水溶液の形で
反応に加えることにより避けることができる。
硼酸誘導体を用いる欠点の一つはヒドロキシル化すべき
芳香族化合物から所望の生成物の硼酸誘導体が生じ、次
の工程でこれを加水分解しなければならないことである
本発明によれば強酸の存在下において過酸化水素を用い
てエノールの核をヒドロキシル化する方法が見出された
が、この方法は反応開始時において実質的に無水の過酸
化水素を用いてヒドロキシル化することを特徴としてい
る。
本発明に使用するフェノールはできるだけ含水量が低く
なければならない。
水を0.1%以下しか含まない工業用フェノールを用い
ることができる。
本発明に使用できる過酸化水素は実質的に無水の溶液の
形をしていなければならない。
溶媒中における過酸化水素の濃度は爆発の危険がないよ
うに調節することができる。
本発明に使用する過酸化水素は無水溶液に溶解すること
ができる。
適当な溶媒の例としては脂肪族エーテル又はアルキルエ
ステル、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、ジイソアミルエーテル、酢酸イソアミル、好まし
くは酢酸イソアミルである。
これらの溶液は最高6%の過酸化水素を含んでいる。
高濃度で過酸化水素を含ませることができる溶媒はリン
酸、フオスフオン酸及びフオスフイン酸のエステル及び
N−アルキルアミド、例えばトリ−n−プロピルフオス
フエート、トリ−n−プチルフオスフエート、トリ−n
−オクチルフオスフエート、トリ−2−エチルへキシル
フオスフエート、ヘキサメチルリン酸トリアミド、メタ
ノフオスフオン酸ジメチルエステル、β−カルボメトキ
ジエタノフオスフィン酸メチルエステル、及びメタノフ
オスフオン酸ジメチルアミドであり、好適な有機リン化
合物溶媒はメタンフオスフオネート、及びトリイソオク
チルフオスフエートである。
無水過酸化水素に対する特に適当な溶媒はN−メチルピ
ロリドンであり、この中には最高30%の過酸化水素が
溶解する。
本発明においては、ヒドロキシル化すべき原料化合物即
ちフェノール中の過酸化水素の無水溶液を使用すること
が特に有利且つ簡単である。
フェノール中の過酸化水素の無水溶液をつくるには、フ
ェノール及び過酸化水素よりも沸点が高い無水の溶媒か
らフェノールと過酸化水素を蒸溜することにより行なう
ことが特に有利であり且つ簡単である。
基本的には反応条件下で化学的に不活性であり沸点がフ
ェノール及び過酸化水素より高い有機溶媒が本発明の方
法の好適具体化例における過酸化水素に対する非水溶媒
として適当である。
反応原料と溶媒の間の沸点差が50℃であることが有利
である。
適渦な溶媒の例はトリ−n−オクチルホスフエート、ト
リ−〔(2−エチル)−ヘキシル〕−フオスフエート、
ヘキサメチルリン酸トリアミド、β−カルボメトキシエ
タノフオスフオン酸メチルエステル、トリシクロヘキシ
ルフオスフエート、β−カーボヒドロキシエタノフオス
フオン酸ブチルエステルである。
トリイソオクチルフオスフエート及びβ−カルボメトキ
シエタノフオスフオン酸ジブチルエステルを用いること
が好ましい。
上記本発明の好適具体化例においては無水有機溶媒中に
5〜30%、好ましくは10〜25%の過酸化水素を含
む溶液に用いる。
高沸点の溶媒から共通に蒸溜することによりヒドロキシ
ル化しようとするフェノール中に無水過酸化水素を含む
溶液をつくるためには、フェノールと過酸化水素の非水
溶液とを混合する。
混合中成分を加える順序は基本的には任意である。
しかし不活性の高沸点溶媒中の過酸化水素非水溶液にヒ
ドロキシル化しようとするフェノールの蒸気を加え、フ
ェノールと蒸留する過酸化水素との蒸気混合物を、触媒
量の強酸による縮合の前又は後において反応させるのが
好ましい。
過酸化水素とフェノールとの共通の蒸溜は残渣受器、蒸
溜塔、凝縮器及び還流分割器を備えた蒸溜装置を用いて
行なうことが有利である。
過酸化水素溶液は蒸溜塔ヘッド近くで、フェノールは蒸
溜塔の残渣受器近くで導入し、一方では蒸気と過酸化水
素の装入を適切にし、他方では溶媒からの過酸化水素の
蒸発を逆流の原理により適切にすることが特に有利であ
る。
過酸化水素の熱的不安定性のために、過酸化水素とフェ
ノールの蒸溜中蒸溜装置中の圧力は蒸溜残渣の温度が1
00〜20℃、好ましくは80〜50℃になるように選
ぶのが最も良い。
この目的に必要な真空度は0.1〜500トール、好ま
しくは5〜200トールである。
フェノールを過酸化水素とから成る蒸溜された蒸気は一
般に過酸化水素濃度が0.5〜15%である。
この方法によりフェノール中に過酸化水素を約15%含
む無水溶液をつくることが特に簡単である。
フェノール中に過酸化水素を含む溶液は爆発性がなく、
この濃度範囲では容易に取扱いができる。
量比、蒸溜中の還流比、特に原料溶液中の過酸化水素の
濃度を適当に選ぶことにより、必要程度の低濃度の過酸
化水素のフェノール溶液をつくることができる。
本発明方法に対しては大過剰のフェノールを用いるから
、フェノール中の過酸化水素濃度を0.5〜5%、好ま
しくは2.5〜3.0%に調節することができる。
フェノールは過酸化水素1モル当り3〜20モル、好ま
しくは10〜15モルの過剰量で用いる。
反応条件下で不活性な任意の強酸をフェノールのヒドロ
キシル化の触媒として用いることができる。
例えば硫酸、硫酸とリン酸との混合物、過塩素酸、硝酸
、トリフルオロメタンスルフオン酸、パーフルオロブタ
ンスルフオン酸、スルフオン化した弗素置換炭化水素重
合体型め弗素化酸イオン交換樹脂、フルオロ硫酸又はフ
ルオロ硫酸と五弗化アンチモンとの混合物を用いること
ができる。
強酸の量は広い範囲で変えることができる。
この酸は一般に過酸化水素1モル当り0.001〜2モ
ル、好ましくは0.1〜0.5モルの量で用いられる。
過酸化水素との反応において、適当な錯形成体により分
解触媒を除去又は不活性化し得ることは公知である。
過酸化水素の分解触媒の例は銅、コバルト、バナジン、
マンガン、クロム及び鉄の塩である。
公知のように、適当な錯形成体はフオスフエート、又は
部分的にエステル化されたリン酸である。
リン酸、フオスフオン酸及びフオスフイン酸の中性エス
テル又はN−アルキルアミドが特に適当であり、従って
本発明でフェノールのヒドロキシル化をするためのリン
酸、フオスフオン酸又はフオスフオン酸の了ステル又は
アルキルアミドに過酸化水素を用いる場合、さらに安定
化する必要はない。
過酸化水素に対する他の溶媒又はヒドロキシル化すべき
フェノール中の過酸化水素溶液を用いる場合には、安定
剤、好ましくはリン酸、フオスフオン酸、又はフオスフ
イン酸のN−アルキルアミドを加えることが最も良い。
適当な安定剤の例はメタノフオスフオン酸エステル、ト
リイソオクチルフオスフエート、β−カルボメトキシメ
タノフオスフオネート、ヘキサメチルリン酸トリアミド
である。
安定剤の量は広い範囲で変えることができる。
一般に安定剤は過酸化水素1モル当り0.01〜1モル
、好ましくは0.1〜0.5モルの量で用いられる。
本発明方法の反応温度は20〜150℃、好ましくは3
0〜100℃の範囲である。
この反応に対し圧力はあまり重要ではない。
原理的には大気圧以上の圧力又は真空中で反応を行なう
ことができる。
反応成分は完全に又は部分的に気相であることができる
反応熱を消費させるためには、反応容器を適当な媒質で
冷却することができる。
必要な正確な反応温度を調節するためには、反応容器中
の圧力は反応混合物が丁度沸騰するように選ぶことが最
も良い。
反応時間は温度、反応原料のモル比と濃度、溶媒の種類
及び酸濃度に依存する。
反応速度は溶媒を存在させずに高濃度の酸を用いて反応
を行った場合に最大になる。
一般に反応条件は過酸化水素の99%以上が0.5〜3
時間、好ましくは1〜2時間後に反応するような速度で
反応が起るように選ばれる。
反応混合物は例えば酸を中和し、反応混合物を真空精溜
することにより回収される。
反応混合物の不溶性成分、例えば弗素化又はスルフオン
化された樹脂は反応後ろ別することができる。
反応混合物はまた抽出、或いは抽出と蒸溜との組合わせ
により回収することができる。
過剰に用いられるフェノールは随時精製した後反応に再
使用することができる。
本発明方法はピロカテコール及びヒドロキノンの連続的
製法として特に適当である。
というのはすべての未反応の反応原料及び補助物質は損
失なく循環させることができ、またすべての工程段階は
工業的規模で行なって収率が改善され、爆発の危険がな
いからである。
ピロカテコール及びヒドロキノンは写真現像液及び酸化
防止剤として広く用いられる〔カーク・オスマ( Ki
rk −Othmer)編エンサイクロペディア・オヴ
・ケミカル・テクノロジー(Encyclopedia
of ChemT echnology )第1
1巻、1966年〕。
実施例 1 (a) フェノール中の過酸化水素無水溶液の製造。
長さ50cmのヴイグロー型蒸溜塔を取付け、凝縮器及
び受器が熱的にコントロールされる蒸溜装置に500g
のフェノールを導入する。
次に還流比1:1、ヴイグロー蒸溜塔のヘッド温度75
℃で16トールにおいてフェノールを蒸溜する。
蒸溜速度がこの条件下において一定になった後(15分
で19.5gのフェノール)、受器に集められたフェノ
ールを取出し、トリイソオクチルフオスフエート中に8
42%の過酸化水素を含む無水溶液を1.5g/分の速
度で滴下ろ斗から蒸溜塔に導入する。
35分後、フェノール中に8.64%の過酸化水素を含
む無水溶液49.8gを熱的にコントロールされた受器
から取出した。
(b) フェノールのヒドロキシル化。
フェノール中にH2O27.85%を含む無水溶液21
.1g(これはH2O21.6 5g=4 8.7ミリ
モルに対応する)を45℃に加熱し、50℃において3
分間に亘り、100%の硫酸1.3g(13.26ミリ
モル)とフェノール69.2g(0.735モル)との
攪拌された混合物中に滴下する。
この混合物は自然に温度が上昇し62℃に達する。
放置して50℃に冷却し、この温度で攪拌する。
37分後、H202の変化率は92.2%に、60分後
過酸化水素は全く検出されなかった。
60分後ピロカテコールの収量は2.97g(27ミリ
モル)になり、ヒドロキノンの収量は1.63g(14
.75ミリモル)になった。
これは使用したH2O2に関し両方のジフェノールの選
択性86.1%に相当する。
実施例 2 11g(0.117モル)のフェノール、2.3gの1
00%H2SO4及び5g(40.2ミリモル)のメタ
ノフオスフオン酸ジメチルエステルの混合物を攪拌しな
がら40℃に加熱する。
この温度に達したら、実施例1aでつくったフェノール
中にH2O25.15%を含む無水溶液30g(=1.
55gH2O2、45.6ミリモル)を45℃の加熱し
、10分間に亘り滴下する。
温度は78℃に上昇する。
20分後H2O2の変化率は95.2%に達する。
この混合物をさらに30分間55℃で攪拌し、過酸化水
素の反応を完了させる。
しかる後この混合物は2.83g(25.7ミリモル)
のピロカテコール及び1.22g(11.1ミリモル)
のヒドロキノンを含んでいる。
これは使用したH2O2に関し80.7%の収率に相当
する。
実施例 3 11g(0.117モル)のフェノールを攪拌しながら
65℃に加熱する。
5.7g(38ミリモル)のトリフルオロメタンスルフ
オン酸と5g(40.2ミリモル)のメタノフオスフオ
ン酸ジメチルエステルとを相次いで加える。
次に実施例1aでつくったフェノール中に5.15%の
H2O2を含む無水溶液30g(=1.55gH2O2
、45.6ミリモル)を45℃に加熱し、反応混合物の
温度が70℃に保たれるように滴下する。
45分後H2O2は検出できなくなる。
しかる後この混合物をガスクロマトグラフの分析にかけ
、2.94g(26.7ミリモル)のピロカテコールと
1.06g(9.6ミリモル)のヒドロキノンを含むこ
とがわかった。
これは使用したH2O2に関しジフェノールの全収率7
9.6%に相当する。
実施例 4 フェノール137.9g(1.3モル)を攪拌しながら
50℃に加熱する。
次にスルフオン酸基を含むパーフルオロ化されたイオン
交換樹脂16.2gを加え、次に実施例1aでつくった
フェノール中にH2O210.8%を含む無水溶液50
g(H2O25.4 g=0. 1 5 9モル)を4
5℃に加熱して滴下し、温度が5分間で75℃に上昇す
るようにする。
H2O2を含むフェノール溶液を加え終った後、この混
合物を上述の温度でさらに30分間攪拌する。
この混合物は1 0.3 g( 9 3.6 ミリモル
)のピロカテコールと4.12g(37.4ミリモル)
のヒドロキノンを含むことがわかった。
これは使用したH2O2に関し82.4%のジフェノー
ルの全収率に相当する。
実施例 5 1g(10ミリモル)のフルオロスルフオン酸及び2.
52のトリイソオクチルフオスフエートを2 2. 2
5 g ( 0. 2 3 7モル)のフェノールに
加える。
この混合物を攪拌しながら70℃に加熱し、実施例1a
によってつくられたフェノール中に3.7%のH2O2
を含む無水溶液50g(=1.85gH2O2、54.
4ミリモル)を45℃に加熱して、温度が85℃に保た
れるように滴下する。
H2O2を含む溶液を加えた後、この混合物を25分間
85℃で攪拌する。
この混合物の残留H2O2含量は0.16gで、これは
H2O2の変化率91.4%に相当する。
この混合物はまた3.16g(28.7ミリモル)のピ
ロカテコールと1.62g(14.7ミリモル)のヒド
ロキノンを含んでいる。
反応したH2O2に関しこれはジフェノールの収率87
.2%に相当する。
実施例 6 実施例1aでつくったフェノール中にH2O2を8.0
3%含む無水溶液15.1g(=1.2lgH2O23
5.6ミリモル)を55℃に予熱し、46.4g(0.
493モル)のフェノールで稀釈する。
0.9 g(9.18ミリモル)の100%硫酸と1.
0g(8.4ミリモル)のメータノフオスフオン酸ジメ
チルエステルをこの攪拌した混合物に加え本温度が63
℃になることが認められた。
55℃でさらに1時間攪拌した後、この混合物は2.2
1g(20.1ミリモル)のピロカテコール1.29g
(11.7ミリモル)のヒドロキノンを含むことがわか
った。
ジフェノールの収率:H2O2に関し89.3%。
実施例 7 56.5g(0.6モル)のフェノールを43℃に加熱
する。
攪拌した熔融物にメタノフオスフオン酸ジメチルエステ
ル中にH2O22.15%を含む無水溶液9.5g(=
2.04gH2O2、60ミリモル)を加える。
次いで2.5g(25.5ミリモル)の100%硫酸を
導入する。
これにより温度は87℃に上昇する。
放置して60℃に冷却し、さらに25分間この温度で攪
拌する。
しかる後H2O2の変化率は91.8%になった。
この混合物は3.65g(33.2ミリモル)のピロカ
テコールと1.74g(15.8ミリモル)のヒドロキ
ノンを含むことがわかった。
これは反応したH2O2に関しジフェノールの収率89
.0%に相当する。
実施例 8 56.5g(0.6モル)のフェノールを攪拌しながら
、トリインオクチルフオスフエート中にH2O28.3
2%を含む無水溶液21.5gを導入する。
次いで1.5g(15ミリモル)のフルオロ硫酸を導入
する。
これにより温度は93℃に上昇する。
反応終了後、さらに30分間70℃で攪拌する。しかる
後この反応混合物は3.2 5g( 2 9.5 ミリ
モル)のピロカテコールと1.48g(13.4ミリモ
ル)のヒドロキノンを含むことがわかった。
H2O2の変化率は97.3%、H2O2に関するジフ
ェノールの収率83.8%。
なお本発明の主な実施態様を示せば次のとおりである。
1.反応開始時において、実質的に無水の過酸化水素を
用いてヒドロキシル化を行なうことを特徴とする強酸の
存在下において過酸化水素を用い核においてフェノール
をヒドロキシル化する方法。
2.リン酸、フオスフオン酸又はフオスフイン酸のN−
アルキルアミド又はエステル中において溶液中で実質的
に無水の過酸化水素を用いる上記1記載の方法。
3.実質的に無水の過酸化水素をヒドロキシル化しよう
とするフェノールの溶液中で反応させる上記1〜2記載
の方法。
4. ヒドロキシル化しようとするフェノールよりも高
い沸点をもつ溶媒中の非水溶液の形で過酸化水素をヒド
ロキシル化しようとするフェノールと共に高沸点溶媒か
ら蒸溜し、凝縮させる前又は後で蒸溜して来た過酸化水
素を含む蒸気を反応させ、随時この際安定剤を加えるこ
とにより実質的に無水の過酸化水素のヒドロキシル化し
ようとするフェノール中の溶液をつくる上記3記載の方
法。
5. ヒドロキシル化しようとするフェノールよりも高
い沸点を有する溶媒中における実質的に無水の過酸化水
素溶液の中にヒドロキシル化しようとするフェノールを
蒸気の形で導入し、蒸溜して来る過酸化水素とフェノー
ルの蒸気を凝縮前又は後で、反応させ、随時安定剤を加
える上記4記載の方法。
6.過酸化水素に対する高沸点溶媒としてリン酸、フオ
スフオン酸又はフオスフイン酸のエステル又はN−アル
キルアミドを用いる上記4〜5記載の方法。
7.過酸化水素1モル当り3〜20モル、好ましくは1
0〜15モルのフェノールを用いる上記1〜6記載の方
法。
8.強酸として硫酸、硫酸とリン酸との混合物、弗素置
換スルフオン酸、弗素置換硫酸化した重合炭化水素、フ
ルオロスルフオン酸又はフルオロスルフオン酸と五弗化
アンチモンとの混合物を用いる上記1〜7記載の方法。
9.過酸化水素1モル当り0.001〜2モル、好まし
くは0.1〜0.5モルの強酸を用いる上記1〜8の方
法。
10.安定剤、好ましくはリン酸、フオスフオン酸、又
はフオスフイン酸のエステル又はN−アルキルアミドを
過酸化水素1モルに関し0.01〜1モル、好ましくは
0.1〜0.5モルの量で存在させて反応を行なう上記
1〜9記載の方法。
11.20〜150℃、好ましくは30〜100℃の温
度範囲で反応を行なう上記1〜10記載の方法。
12.未反応の反応原料を循環させ反応を連続的に行な
う上記1〜11記載の方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 石炭酸を、その核において、強酸の存在下過酸化水
    素を用いてヒドロキシル化する方法であって、反応開始
    時において上記ヒドロキシル化を過酸化水素の実質的に
    無水溶液を用いておこなうことを特徴とする方法。
JP50025711A 1974-03-06 1975-03-04 フエノ−ルノ ヒドロキシルカホウ Expired JPS582214B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE2410742A DE2410742C3 (de) 1974-03-06 1974-03-06 Verfahren zur Herstellung von Brenzkatechin und Hydrochinon durch Kernhydroxylierung von Phenol

Publications (2)

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JPS50121235A JPS50121235A (ja) 1975-09-23
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