JPS5821966Y2 - 流体の流量調節弁における弁棒の摺動路収縮変形防止装置 - Google Patents
流体の流量調節弁における弁棒の摺動路収縮変形防止装置Info
- Publication number
- JPS5821966Y2 JPS5821966Y2 JP1979115916U JP11591679U JPS5821966Y2 JP S5821966 Y2 JPS5821966 Y2 JP S5821966Y2 JP 1979115916 U JP1979115916 U JP 1979115916U JP 11591679 U JP11591679 U JP 11591679U JP S5821966 Y2 JPS5821966 Y2 JP S5821966Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- sliding path
- valve stem
- bellows
- valve body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、天然又は合成樹脂製の弁本体及び/あるい
はベロー内に形成した弁棒の摺動路の歪み変形の防止装
置に関するものである。
はベロー内に形成した弁棒の摺動路の歪み変形の防止装
置に関するものである。
従来塩酸、硫酸等の酸性流体の流量調節弁としてはフッ
素樹脂、硬質塩化ビー−ル等の耐酸性合成樹脂で弁本体
を形成し、更にフッ素樹脂等の流体漏洩防止用ベローを
設けるとともに、弁本体及びベローには弁室に通ずる弁
棒の摺動路aを形成し、弁棒の下端部を上記摺動路を通
して弁室に挿入するようにした構造のものが知られてい
る。
素樹脂、硬質塩化ビー−ル等の耐酸性合成樹脂で弁本体
を形成し、更にフッ素樹脂等の流体漏洩防止用ベローを
設けるとともに、弁本体及びベローには弁室に通ずる弁
棒の摺動路aを形成し、弁棒の下端部を上記摺動路を通
して弁室に挿入するようにした構造のものが知られてい
る。
そして、か\る流量調節弁においては第1図に示すよう
にベロー下側部に膨出部すを形成するとともに、該膨出
部すの下面を弁本体Cの上端面に押圧して流体の漏洩防
止を行なってきた。
にベロー下側部に膨出部すを形成するとともに、該膨出
部すの下面を弁本体Cの上端面に押圧して流体の漏洩防
止を行なってきた。
しかしながら、上記のように膨出部すの下面を弁本体C
の上端面に押圧する場合、膨出部す及び弁本体Cの内部
には応力が発生し、この応力が弁棒の摺動路aに伝わり
、摺動路aを内径方向に収縮変形する。
の上端面に押圧する場合、膨出部す及び弁本体Cの内部
には応力が発生し、この応力が弁棒の摺動路aに伝わり
、摺動路aを内径方向に収縮変形する。
この結果弁棒にはカジリ現象が起り、弁棒動作不良の大
きな原因となる。
きな原因となる。
また摺動路aの収縮変形によって生ずる隙間には流体に
混入する微粉末、スケールが目詰1りしたり、或は温度
、使用条件によっては流体が固形化したり、粘性化し、
弁棒動作不良の大きな原因となる。
混入する微粉末、スケールが目詰1りしたり、或は温度
、使用条件によっては流体が固形化したり、粘性化し、
弁棒動作不良の大きな原因となる。
なお、弁本体c1膨出部すは合成樹脂製であるところか
ら、多少の温度変化によっても上記の如き摺動路aの収
縮変形が生ずる。
ら、多少の温度変化によっても上記の如き摺動路aの収
縮変形が生ずる。
この考案は、上記実情に鑑み天然又は合成樹脂製で、内
部に弁室を有する弁本体と、同様に天然又は合成樹脂製
で、その下側部に膨出部を形成した弁棒のベローには弁
室に通ずる弁棒の摺動路を形成し、且つベローと弁本体
とは膨出部下面を弁本体上端面に圧着せしめて気密に保
持された流体の調節弁における摺動路の収縮変形を防止
することを目的とし、摺動路の周面に長さ方向に複数の
溝を形成するものである。
部に弁室を有する弁本体と、同様に天然又は合成樹脂製
で、その下側部に膨出部を形成した弁棒のベローには弁
室に通ずる弁棒の摺動路を形成し、且つベローと弁本体
とは膨出部下面を弁本体上端面に圧着せしめて気密に保
持された流体の調節弁における摺動路の収縮変形を防止
することを目的とし、摺動路の周面に長さ方向に複数の
溝を形成するものである。
即ち、上記の流体調節弁において摺動路の局面に複数の
溝を形成することにより、圧着時に生ずる応力は全てこ
の溝に吸収され、摺動路の収縮変形が防止される。
溝を形成することにより、圧着時に生ずる応力は全てこ
の溝に吸収され、摺動路の収縮変形が防止される。
したがって摺動路による弁棒のカジリ現象がなく、弁棒
動作不良の大きな原因を取除くことができるのである。
動作不良の大きな原因を取除くことができるのである。
以下、図示の実施例に基いてこの考案を説明する。
1は、金属製保護枠2で保護されたフッ素樹脂、硬質塩
化ビニール等の合成又は天然の耐酸樹脂を材質とする弁
本体で、弁本体1には流体の流路3を形成し、該流路3
の中央には弁室4を形成する。
化ビニール等の合成又は天然の耐酸樹脂を材質とする弁
本体で、弁本体1には流体の流路3を形成し、該流路3
の中央には弁室4を形成する。
一方5はフッ素樹脂、耐酸耐蝕性ゴム等の材質で構成さ
れた漏洩防止用ベローで、ベロー5は上端部に帽状部5
aを形成するとXもに、帽状部5aに連設するベローの
中間部周面には一定間隔でドーム状の山部6・・・が現
われる蛇腹部5bを形成し、昔たベロー5の下端部には
蛇腹部5bに連設する膨出部7を形成し、更に膨出部7
の下端外周には抑え部8を設ける。
れた漏洩防止用ベローで、ベロー5は上端部に帽状部5
aを形成するとXもに、帽状部5aに連設するベローの
中間部周面には一定間隔でドーム状の山部6・・・が現
われる蛇腹部5bを形成し、昔たベロー5の下端部には
蛇腹部5bに連設する膨出部7を形成し、更に膨出部7
の下端外周には抑え部8を設ける。
また9は、フッ素樹脂、硬質塩化ビニール等の耐酸性合
成樹脂製の弁棒で、弁本体1及びベロー膨出部7内には
弁室4に通じる弁棒9の摺動路10.11を形成すると
ともに、摺動路10.11の周面には長さ方向に沿って
例えば半円状の溝12・・・、13・・・を一定間隔に
設ける。
成樹脂製の弁棒で、弁本体1及びベロー膨出部7内には
弁室4に通じる弁棒9の摺動路10.11を形成すると
ともに、摺動路10.11の周面には長さ方向に沿って
例えば半円状の溝12・・・、13・・・を一定間隔に
設ける。
そして弁棒9の下端部は、上記摺動路11.10を通っ
て弁室4に挿入し、弁棒9の上端部には操作用駆動部(
図示せず)から延びるステンレス製の連結軸14を螺着
する。
て弁室4に挿入し、弁棒9の上端部には操作用駆動部(
図示せず)から延びるステンレス製の連結軸14を螺着
する。
更に、ベローの帽状部5aにはキャップ15を被せ、キ
ャップ15より突出する連結軸14にはスプリングワッ
シャー16を串通し、その上をナツト11で締め付ける
。
ャップ15より突出する連結軸14にはスプリングワッ
シャー16を串通し、その上をナツト11で締め付ける
。
次に、蛇腹部5bを多少圧縮状にして膨出部1及び抑え
部8の下面を弁本体の上端面に受は止めさせ、更に抑え
部8にはアスベスト等のクッション部材18を挿入し、
オた抑え部8の上面にはベローケース19の下端部を載
せ、膨出部Iの両側を弁棒9とベローケース19の下端
部内側間に挾持せしめる。
部8の下面を弁本体の上端面に受は止めさせ、更に抑え
部8にはアスベスト等のクッション部材18を挿入し、
オた抑え部8の上面にはベローケース19の下端部を載
せ、膨出部Iの両側を弁棒9とベローケース19の下端
部内側間に挾持せしめる。
同時にベローケース19の下端外側に形成したフランジ
部20と保護枠2にはボルト21を螺挿し、ナツト22
で締め付ける。
部20と保護枠2にはボルト21を螺挿し、ナツト22
で締め付ける。
したがって膨出部Iばその両側を弁棒9とベローケース
19の間で押圧されながらその下面を弁本体1の上端面
に圧着される。
19の間で押圧されながらその下面を弁本体1の上端面
に圧着される。
そのため、膨出部7の内部応力によってその下面には均
等な力が作用して弁本体1の上端面との間が十分に密着
される。
等な力が作用して弁本体1の上端面との間が十分に密着
される。
同時に抑え部8にはクッション部材18を挿入してその
上面をベローケース19の下端部で押圧するため弁本体
上端面の間は十分に密着され、流体漏洩防止の効果は完
全なものとなる。
上面をベローケース19の下端部で押圧するため弁本体
上端面の間は十分に密着され、流体漏洩防止の効果は完
全なものとなる。
この場合、ナツト22の締着力によって弁本体の上端面
には下向きの力が加わる。
には下向きの力が加わる。
そしてこれらの力によって弁本体1には内部応力が発生
し、これらの内部応力は摺動路10に加わるが、摺動路
10には長さ方向に溝12・・・が形成しであるため、
内部応力は溝12・・・に吸収され、したがって摺動路
10が、内径方向に収縮変形を生ずることがない。
し、これらの内部応力は摺動路10に加わるが、摺動路
10には長さ方向に溝12・・・が形成しであるため、
内部応力は溝12・・・に吸収され、したがって摺動路
10が、内径方向に収縮変形を生ずることがない。
同時に、ナツト22の締着力によって膨出部Iの外側面
は横向きの力を受け、これによって膨出部7には内部応
力が発生し、この内部応力は摺動路11に伝えられるが
、この考案によれば摺動路11の長さ方向には溝13・
・・が設けであるため、内部応力は溝13・・・に吸収
され、したがって摺動路11が内径方向に収縮変形する
こともないのである。
は横向きの力を受け、これによって膨出部7には内部応
力が発生し、この内部応力は摺動路11に伝えられるが
、この考案によれば摺動路11の長さ方向には溝13・
・・が設けであるため、内部応力は溝13・・・に吸収
され、したがって摺動路11が内径方向に収縮変形する
こともないのである。
昔た、弁本体1及びベローの膨出部7は合成樹脂製であ
るため、多少の温度変化によっても内部に歪み力を生ず
るが、この考案によればこれらの歪み力は溝12・・・
、13・・・に吸収され、このため摺動路10.11の
内径方向への収縮変形を防止することができる。
るため、多少の温度変化によっても内部に歪み力を生ず
るが、この考案によればこれらの歪み力は溝12・・・
、13・・・に吸収され、このため摺動路10.11の
内径方向への収縮変形を防止することができる。
以上要するに、この考案によれば弁棒9の摺動路10,
11の長さ方向に沿って形成された溝12・・・、13
・・・によって弁本体1、膨出部γ内に発生する応力が
収縮されるため、摺動路10.Hの内径方向への収縮変
形がなくなり、弁棒のカジリ、或は流体中の固形分の目
詰り現象が防止され、したがって弁棒摺動部の動作不良
を最も簡単な方法によって解決することができるのであ
る。
11の長さ方向に沿って形成された溝12・・・、13
・・・によって弁本体1、膨出部γ内に発生する応力が
収縮されるため、摺動路10.Hの内径方向への収縮変
形がなくなり、弁棒のカジリ、或は流体中の固形分の目
詰り現象が防止され、したがって弁棒摺動部の動作不良
を最も簡単な方法によって解決することができるのであ
る。
なお、この実施例では弁本体の通路5の周面及び膨出部
11の内側面に溝を設ける例について述べたが、溝は勿
論弁本体、膨出部のいずれか一方に設けてもよい。
11の内側面に溝を設ける例について述べたが、溝は勿
論弁本体、膨出部のいずれか一方に設けてもよい。
またこの実施例では耐酸調節弁について説明したが、耐
酸調節弁に限定されず、各種流体の流量調節弁に適用す
ることができる。
酸調節弁に限定されず、各種流体の流量調節弁に適用す
ることができる。
更にベロー内に弁棒を挿入する形式の調節弁について説
明したが、ベロー内に弁棒を挿入しない調節弁に適用す
ることができることも勿論である。
明したが、ベロー内に弁棒を挿入しない調節弁に適用す
ることができることも勿論である。
第1図は、従来の流量調節弁における弁棒の摺動部を示
す縦断側面図、第2図は、この考案に係る流量調節弁の
縦断側面図、第3図は、この考案の要部を示すもので、
第3図aば、ベロー内に形成した弁棒の摺動路の縦断側
面図、第3図すば、同上の横断平面図、第3図Cば、弁
本体内に形成した弁棒の摺動路の縦断側面図、図中、1
は弁本体、5はベロー、7は膨出部、9は弁棒、10゜
11は摺動路、12・・・、13・・・は溝である。
す縦断側面図、第2図は、この考案に係る流量調節弁の
縦断側面図、第3図は、この考案の要部を示すもので、
第3図aば、ベロー内に形成した弁棒の摺動路の縦断側
面図、第3図すば、同上の横断平面図、第3図Cば、弁
本体内に形成した弁棒の摺動路の縦断側面図、図中、1
は弁本体、5はベロー、7は膨出部、9は弁棒、10゜
11は摺動路、12・・・、13・・・は溝である。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 天然又は合成樹脂製で、内部に弁室を有する弁本体と、
同様に天然又は合成樹脂製で、その下側部に膨出部を形
成した弁棒のベローとを有し、該弁本体とベローには弁
室に通ずる弁棒の摺動路を形成し、且つ上記ベローと弁
本体とは膨出部下面を弁本体上端面に圧着せしめて気密
に保持された流体の調節弁において、 上記弁本体及びベローの膨出部に形成された弁室に通ず
る弁棒の摺動路の局面には長さ方向に複数の溝を形成し
たことを特徴とする弁棒の摺動路収縮変形防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979115916U JPS5821966Y2 (ja) | 1979-08-24 | 1979-08-24 | 流体の流量調節弁における弁棒の摺動路収縮変形防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979115916U JPS5821966Y2 (ja) | 1979-08-24 | 1979-08-24 | 流体の流量調節弁における弁棒の摺動路収縮変形防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5634178U JPS5634178U (ja) | 1981-04-03 |
JPS5821966Y2 true JPS5821966Y2 (ja) | 1983-05-10 |
Family
ID=29348150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1979115916U Expired JPS5821966Y2 (ja) | 1979-08-24 | 1979-08-24 | 流体の流量調節弁における弁棒の摺動路収縮変形防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5821966Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3149104C2 (de) * | 1981-12-11 | 1985-01-31 | Süddeutsche Kühlerfabrik Julius Fr. Behr GmbH & Co KG, 7000 Stuttgart | Flüssigkeitsreibungskupplung |
US6305665B1 (en) * | 1998-04-11 | 2001-10-23 | Tuchenhagen Gmbh | Bellows for sealing a valve rod passage in a globe valve |
-
1979
- 1979-08-24 JP JP1979115916U patent/JPS5821966Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5634178U (ja) | 1981-04-03 |
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