JPH09189361A - フランジ継手の密封機構 - Google Patents

フランジ継手の密封機構

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JPH09189361A
JPH09189361A JP1817496A JP1817496A JPH09189361A JP H09189361 A JPH09189361 A JP H09189361A JP 1817496 A JP1817496 A JP 1817496A JP 1817496 A JP1817496 A JP 1817496A JP H09189361 A JPH09189361 A JP H09189361A
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JP
Japan
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spacer
seal
fastening
flange
view
Prior art date
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Pending
Application number
JP1817496A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Ishibashi
進 石橋
Kazuo Nakanishi
一夫 中西
Shuichi Matsushita
修一 松下
Koichi Takagi
浩一 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09189361A publication Critical patent/JPH09189361A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対のフランジ2、5をその平坦なシール面
S1、S2が互いに平行するように対向させ、これらシール
面S1、S2の間にシール8を挟持させた状態で上記一対の
フランジ2、5をその全周に亘って所定の間隔を隔てて
配置された複数の締付ボルト4により締め付けてなるフ
ランジ継手の密封機構において、締付ボルト4の締付不
良に基づく不具合を解消するとともにシール機能を向上
する。 【解決手段】 複数の締付ボルト4の内周側に剛性材か
らなるスペーサ7を配置し、このスペーサ7の内周側全
周に沿ってシール8を連接した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧力容器等における
フランジ継手の密封機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の吸収冷凍機におけるフランジ継手
の密封機構の1例が図17に示され、(A) は部分的に破断
して示す分解斜視図、(B) は(A) のB−B線に沿って破
断した斜視図である。図17(A) において、1は圧力容
器、2は圧力容器1の開口1aを掩蓋する蓋、3は平パッ
キン、4は締付ボルトである。
【0003】図17(B) に示すように、開口1aのまわりに
その全周に亘って形成されたフランジ5の平坦なシール
面S2と蓋2の周縁に形成された平坦なシール面S1との間
にゴム等からなる平パッキン3を挟持させた状態で、蓋
2及びフランジ5をその全周に亘って所定の間隔を隔て
て配置された多数の締付ボルト4により締め付けること
によって圧力容器1内の圧力流体が漏洩するのを防止し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の密封機構に
おいては、締付ボルト4を締め過ぎると、平パッキン3
がシール面S1、S2からはみ出すし、締付力が足りない
と、平パッキン3の最低締付面圧が得られない。そし
て、蓋2及びフランジ5の加工不良や歪み並びに多数の
締付ボルト4の締付力の不均一によって平パッキン3の
シール面圧分布が不均一となるという問題があった。
【0005】これに対処するため、図18に示すように、
シール面S1又はS2のいずれか一方に凹溝Mを穿設し、こ
の凹溝M内にOリング6を嵌挿してなる密封機構が提案
されているが、これは凹溝Mの加工が難しく、そのコス
トが嵩むのみならず凹溝Mの加工不良に基づいて圧力流
体が漏洩するおそれがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、一対のフランジをその平坦なシール面が互いに
平行するように対向させ、これらシール面の間にシール
を挟持させた状態で上記一対のフランジをその全周に亘
って所定の間隔を隔てて配置された複数の締付ボルトに
より締め付けてなるフランジ継手の密封機構において、
上記複数の締付ボルトの内周側に剛性材からなるスペー
サを配置するとともにこのスペーサの内周側全周に沿っ
てシールを連設したことを特徴とするフランジ継手の密
封機構にある。
【0007】他の特徴とするところは、上記スペーサを
上記複数の締付ボルトの側面によって支持するとともに
このスペーサによってリップ型のセルフシールを支持し
たことにある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態が図1に
示され、(A) は密封機構を部分的に破断して示す斜視
図、(B) は要部の拡大断面図、(C) はスペーサと締付ボ
ルトとの相対位置を示す配置図、(D) は密封機構の外観
斜視図である。
【0009】フランジ2の平坦なシール面S1とフランジ
5の平坦なシール面S2との間には外径がdで断面が円環
状の鋼製パイプからなるスペーサ7と、このスペーサ7
の内周側全周に沿ってゴム等の弾性材からなる断面U字
状のリップ型セルフシール8が配置されている。
【0010】そして、このスペーサ7は図1(C) に示す
ように、フランジ2及び5の全周に亘って所定の間隔を
隔てて配置された多数の締付ボルト4の内周側に配置さ
れてそれぞれの内側面に当接している。また、リップ型
セルフシール8はスペーサ7の内側面に当接してスペー
サ7によって支持されている。
【0011】しかして、多数の締付ボルト4をそれぞれ
締め付けると、フランジ2のシール面S1及びフランジ5
のシール面S2がスペーサ7に当接し、図1(B) に示すよ
うに、リップ型セルフシール8の各リップ8aがシール面
S1及びS2に当接して変形することによってその変形前の
間隔Hがdとなる。
【0012】かくして、圧力容器1内の流体圧力が上昇
すると、リップ型セルフシール8の各リップ8aは圧接力
Fでシール面S1及びS2に圧接して圧力流体の漏洩を阻止
する。そして、セルフシール8に作用する力はスペーサ
7によって支持されるので、外方に変形又は移動するこ
となく、また、スペーサ7は多数の締付ボルト4によっ
て支持されるので外方への移動が阻止される。
【0013】そして、シール面S1とS2との間隔dはスペ
ーサ7によって一義的に定まるので、締付ボルト4の締
め付けが容易となり、その締め過ぎや締付不足に基づく
不具合を防止できる。
【0014】また、これによってリップ型セルフシール
8のリップ8aの変形量はその全長に亘って一定に維持さ
れ、しかも、各リップ8aはシール面S1及びS2に追従し易
く、また、そのシール面圧は主として流体圧力によって
もたらされるので、フランジ2や5の加工不良や歪みに
拘わらず、図1(D) に示すように、その全周に亘って均
一のシール面圧を得ることができる。
【0015】リップ型セルフシール8は、図2に示すよ
うに、真っ直ぐな直線状シール12と弯曲したコーナーシ
ール13とを互いに接着することによって形成できる。
【0016】また、スペーサ7は、図1(C) に示すよう
に、一本のパイプを四角形に屈曲することによって形成
することができるが、図3に示すように、長尺のパイプ
10と短尺のパイプ11を互いに接合することによって形成
することもできる。
【0017】更に、図4に示すように、中実の丸棒によ
ってスペーサ14を構成することができる。
【0018】また、図5に示すように、断面長方形の板
鋼によってスペーサ15を構成することができる。
【0019】また、図6に示すように、断面長方形のス
ペーサ16をリップ型セルフシール8のヒール部8bに埋め
込むこともできる。
【0020】また、図7に示すように、断面X字形のセ
ルフシール20や、図8に示すように、断面V字形のセル
フシール21を用いることもできる。
【0021】更に、図9に示すように、リップ型セルフ
シール8のヒール部8bに円筒状のスペーサ18を埋め込
み、このスペーサ18を貫通する締付ボルト4の締付量を
スペーサ18の高さLによって規制するとともにこの締付
ボルト4によってセルフシール8の位置決め及び変形防
止を図ることもできる。
【0022】更に、図10に示すように、リップ型セルフ
シール8のヒール部8bに穿設されたボルト穴19を貫通さ
せて締付ボルト4を締め付けても良い。
【0023】更に、図11に示すように、樹脂製のスペー
サ23の上下両面に長方形断面の凹溝Mを設け、これら凹
溝M内にそれぞれOリング22を嵌装してこれらOリング
22をシール面S1及びS2に当接させることもできる。
【0024】更に、図12に示すように、樹脂製のスペー
サ23の上下両面に設けられた断面V字形の凹溝M内にそ
れぞれOリング22を嵌装することもできる。
【0025】更に、図13に示すように、断面コ字形の2
個の樹脂製スペーサ25を互いに隣接させて上下逆向に配
置し、これら一対のスペーサ25の凹溝M内にそれぞれO
リング22を嵌装することもできる。
【0026】図14には他の実施形態が示されている。こ
の実施形態においては、パイプ31の端に溶接された一対
の円形フランジ24、24の平坦なシール面S1、S2の間にパ
イプ31の内径と等しい内径を有する長さWのリング状の
スペーサ26とその外周側にOリング27を配設し、フラン
ジ24の外周に周方向に沿って間隔を隔てて配置された複
数の締付ボルト28を締め付けることによって各シール面
S1、S2をスペーサ26の両端に当接させると同時にOリン
グ27を変形させることによってパイプ31内を流過する圧
力流体を密封している。
【0027】図15に示すように、Oリング27の外周側に
金属製又はアスベスト等からなる非金属製のスペーサ29
を配設することもできる。
【0028】また、図16に示すように、一方のパイプ31
の先端をシール面S1より長さWだけ突出させることによ
ってスペーサ32を形成し、この先端面を他方のシール面
S2に当接させるようにすることもできる。
【0029】
【発明の効果】本発明においては、複数の締付ボルトの
内周側に剛性材からなるスペーサを配置したため、締付
ボルトの締付量をスペーサによって規制できる。従っ
て、締付ボルトの締め付けが容易になるとともに締付ボ
ルトの締め過ぎや締め付け不足による不具合を防止でき
る。
【0030】また、スペーサによってシール面の間隔が
一定に維持されるので、シールの全長に亘りシール面圧
を一定にすることができ、従って、シールの寿命を延長
しうるとともに流体の漏洩を確実に防止できる。
【0031】また、スペーサの内周側全周に沿ってシー
ルを連接したため、圧力流体の押圧力によってシールが
変形したり移動するのをスペーサによって防止できる。
【0032】スペーサを複数の締付ボルトの側面によっ
て支持するとともにこのスペーサによってリップ型のセ
ルフシールを支持すれば、スペーサ及びリップ型のセル
フシールの位置決めが容易になるとともにスペーサ及び
リップ型のセルフシールの変形や移動を締付ボルトによ
って阻止できる。
【0033】また、リップ型のセルフシールはフランジ
の加工不良や歪みに拘わらずシール面に追従しうるの
で、シール機能を向上することができるとともにフラン
ジ継手の軽量化及び小型化並びにコストの低減に資する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、(A) は密封機
構を部分的に破断して示す斜視図、(B) は要部の拡大断
面図、(C) はスペーサと締付ボルトとの相対位置を示す
配置図、(D) は密封機構の外観斜視図である。
【図2】シールの変形例を示す分解斜視図である。
【図3】スペーサの変形例を示す正面図である。
【図4】スペーサの他の変形例を部分的に破断して示す
斜視図である。
【図5】スペーサの更に他の変形例を部分的に破断して
示す斜視図である。
【図6】スペーサ及びシールの変形例を部分的に破断し
て示す斜視図である。
【図7】シールの変形例を部分的に破断して示す斜視図
である。
【図8】シールの他の変形例を部分的に破断して示す斜
視図である。
【図9】スペーサ及びシールの他の変形例を部分的に破
断して示す斜視図である。
【図10】スペーサ及びシールの更に他の変形例を部分的
に破断して示す斜視図である。
【図11】スペーサ及びシールの更に他の変形例を部分的
に破断して示す斜視図である。
【図12】スペーサ及びシールの更に他の変形例を部分的
に破断して示す斜視図である。
【図13】スペーサ及びシールの更に他の変形例を部分的
に破断して示す斜視図である。
【図14】本発明の他の実施形態を示す縦断面図である。
【図15】上記実施形態の変形例を示す縦断面図である。
【図16】上記実施形態の他の変形例を示す縦断面図であ
る。
【図17】従来の密封機構を示し、(A) は部分的に破断し
て示す分解斜視図、(B) は(A)のB−B線に沿って破断
した斜視図である。
【図18】従来の他の密封機構を部分的に破断して示す斜
視図である。
【符号の説明】
2、5 フランジ S1、S2 シール面 8 シール 4 締付ボルト 7 スペーサ
フロントページの続き (72)発明者 高木 浩一 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のフランジをその平坦なシール面が
    互いに平行するように対向させ、これらシール面の間に
    シールを挟持させた状態で上記一対のフランジをその全
    周に亘って所定の間隔を隔てて配置された複数の締付ボ
    ルトにより締め付けてなるフランジ継手の密封機構にお
    いて、 上記複数の締付ボルトの内周側に剛性材からなるスペー
    サを配置するとともにこのスペーサの内周側全周に沿っ
    てシールを連設したことを特徴とするフランジ継手の密
    封機構。
  2. 【請求項2】 上記スペーサを上記複数の締付ボルトの
    側面によって支持するとともにこのスペーサによってリ
    ップ型のセルフシールを支持したことを特徴とする請求
    項1記載のフランジ継手の密封機構。
JP1817496A 1996-01-08 1996-01-08 フランジ継手の密封機構 Pending JPH09189361A (ja)

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JP1817496A JPH09189361A (ja) 1996-01-08 1996-01-08 フランジ継手の密封機構

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JP1817496A JPH09189361A (ja) 1996-01-08 1996-01-08 フランジ継手の密封機構

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JPH09189361A true JPH09189361A (ja) 1997-07-22

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JP1817496A Pending JPH09189361A (ja) 1996-01-08 1996-01-08 フランジ継手の密封機構

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JP (1) JPH09189361A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001254832A (ja) * 2000-03-14 2001-09-21 Hitachi Metals Ltd 管継手用ゴムパッキン及びそれを用いた管継手
JP2007187183A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Victaulic Co Of Japan Ltd 管継手構造
JP2007292706A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Denyo Co Ltd 圧力空間用シールパッキン構造
CN103968074A (zh) * 2014-04-22 2014-08-06 章华 一种高压阀门的中法兰密封结构
JP2019178695A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社フジキン 管継手

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Effective date: 20000704