JPS5821896B2 - ハイスイノ リヨウホウホウ - Google Patents
ハイスイノ リヨウホウホウInfo
- Publication number
- JPS5821896B2 JPS5821896B2 JP2807875A JP2807875A JPS5821896B2 JP S5821896 B2 JPS5821896 B2 JP S5821896B2 JP 2807875 A JP2807875 A JP 2807875A JP 2807875 A JP2807875 A JP 2807875A JP S5821896 B2 JPS5821896 B2 JP S5821896B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wastewater
- acrylic acid
- water
- phase oxidation
- tower
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
- Physical Water Treatments (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は廃水の利用方法に関する。
詳しく述べると、本発明は炭素数3以上のオレフィンま
たは相当する不飽和アルデヒドを水蒸気の存在下分子状
酸素により接触気相酸化して相当する不飽和アルデヒド
または不飽和カルボン酸を製造するプロセスにおいて発
生する廃水の有効な利用方法を提供するものである。
たは相当する不飽和アルデヒドを水蒸気の存在下分子状
酸素により接触気相酸化して相当する不飽和アルデヒド
または不飽和カルボン酸を製造するプロセスにおいて発
生する廃水の有効な利用方法を提供するものである。
さらに詳しく述べると本発明は、炭素数3以上のオレフ
ィン、たとえばプロピレンやインブチレン、または相当
する不飽和アルデヒド、たとえばアクロレインやメタク
ロレインを水蒸気の存在下分子状酸素含有ガスにより接
触気相酸化して相当する不飽和アルデヒド、たとえばア
クロレインやメタクロレイン、または相当する不飽和カ
ルボン酸、たとえばアクリル酸やメタクリル酸を製造す
るプロセスにおいて、発生する廃水を100°C以下、
好ましくは50〜100℃の温度に保持しつつ放散塔内
に供給し、当該接触気相酸化反応に用いる分子状酸素含
有ガスと向流的に接触させて廃水中の水を放散せしめて
なる当該廃水より水を有効に再使用することを特徴とす
る廃水の利用方法を提供するものである。
ィン、たとえばプロピレンやインブチレン、または相当
する不飽和アルデヒド、たとえばアクロレインやメタク
ロレインを水蒸気の存在下分子状酸素含有ガスにより接
触気相酸化して相当する不飽和アルデヒド、たとえばア
クロレインやメタクロレイン、または相当する不飽和カ
ルボン酸、たとえばアクリル酸やメタクリル酸を製造す
るプロセスにおいて、発生する廃水を100°C以下、
好ましくは50〜100℃の温度に保持しつつ放散塔内
に供給し、当該接触気相酸化反応に用いる分子状酸素含
有ガスと向流的に接触させて廃水中の水を放散せしめて
なる当該廃水より水を有効に再使用することを特徴とす
る廃水の利用方法を提供するものである。
従来、オレフィンまたは不飽和アルデヒド、とくにプロ
ピレンやイソブチレンまたはアクロレインやメタクロレ
インを接触気相酸化して相当する不飽和アルデヒドまた
は不飽和カルボン酸を生成する反応において、大量の水
蒸気の存在が不可欠であることが知られ、反応生成ガス
中の大量の水蒸気の存在はその冷却凝縮時の大量の水の
発生の因となっている。
ピレンやイソブチレンまたはアクロレインやメタクロレ
インを接触気相酸化して相当する不飽和アルデヒドまた
は不飽和カルボン酸を生成する反応において、大量の水
蒸気の存在が不可欠であることが知られ、反応生成ガス
中の大量の水蒸気の存在はその冷却凝縮時の大量の水の
発生の因となっている。
反応生成物はしたがって水溶液、多くの場合10〜60
重量%の反応生成物を含んだ水溶液の形で捕集されるの
が通常で、この水溶液中の水は反応系に供給した水蒸気
が大部分で反応によって生成した水は一部をなすにすぎ
ないことも事実である。
重量%の反応生成物を含んだ水溶液の形で捕集されるの
が通常で、この水溶液中の水は反応系に供給した水蒸気
が大部分で反応によって生成した水は一部をなすにすぎ
ないことも事実である。
この水溶液から溶剤による抽出操作、共沸蒸留操作など
によって水を分離して、反応生成物の不飽和アルデヒド
や不飽和カルボン酸が濃縮される。
によって水を分離して、反応生成物の不飽和アルデヒド
や不飽和カルボン酸が濃縮される。
一方、大部分が水からなる残液は、溶解して残存する溶
剤や軽沸点化合物などをストリッピングによって回収し
、ついで廃水として排出される。
剤や軽沸点化合物などをストリッピングによって回収し
、ついで廃水として排出される。
この廃水中には、通常未回収の不飽和カルボン酸や副生
の酢酸などの水の沸点より高い有機化合物が1〜5重量
%の範囲で含まれているほか、副生アルデヒド類から導
びかれるアルデヒド化合物、水溶性の低重合度の重合体
、そのほか重合防止剤などが含まれている。
の酢酸などの水の沸点より高い有機化合物が1〜5重量
%の範囲で含まれているほか、副生アルデヒド類から導
びかれるアルデヒド化合物、水溶性の低重合度の重合体
、そのほか重合防止剤などが含まれている。
しかしこのような廃水をそのまま廃棄することは不可能
で、活性汚泥法などの生物化学的処理を経て廃棄する必
要がある。
で、活性汚泥法などの生物化学的処理を経て廃棄する必
要がある。
現在ではこの活性汚泥法は設備費も高くかつその処理も
完全ではなく、さらに後処理をすることも要求され、総
合してきわめて経費のかかる方法となっている。
完全ではなく、さらに後処理をすることも要求され、総
合してきわめて経費のかかる方法となっている。
本発明は、このような活性汚泥去を必要としない廃水の
処理方法を提供することを目的とするもので、上記廃水
を無公害的に処理する方法に関する。
処理方法を提供することを目的とするもので、上記廃水
を無公害的に処理する方法に関する。
すなわち、本発明は廃水から水蒸気を回収し有効に再利
用しかつ濃縮された有機物を焼却処理せしめるという有
害物質を系外に排出しないいわゆるクローズシステムに
よる廃水の処理方法に関するものである。
用しかつ濃縮された有機物を焼却処理せしめるという有
害物質を系外に排出しないいわゆるクローズシステムに
よる廃水の処理方法に関するものである。
本発明は、炭素数3以上のオレフィンまたは不飽和アル
デヒドを水蒸気の存在下分子状酸素により接触気相酸化
して相当する不飽和アルデヒドまたは不飽和カルボン酸
を製造するプロセスにおいて、発生する廃水を100℃
以下の温度にて放散塔中で当該接触気相酸化反応に用い
る分子状酸素含有ガスと向流的に接触させて廃水中の水
を放散回収し当該接触気相酸化反応に供することを特徴
とする廃水の利用方法を提供するものである。
デヒドを水蒸気の存在下分子状酸素により接触気相酸化
して相当する不飽和アルデヒドまたは不飽和カルボン酸
を製造するプロセスにおいて、発生する廃水を100℃
以下の温度にて放散塔中で当該接触気相酸化反応に用い
る分子状酸素含有ガスと向流的に接触させて廃水中の水
を放散回収し当該接触気相酸化反応に供することを特徴
とする廃水の利用方法を提供するものである。
本発明が対象とする炭素数3以上のオレフィンとして、
プロピレン、インブチレンなどが挙げられ、炭素数3以
上の不飽和アルデヒ下としては、アクロレイン、メタク
ロレインなどが挙げられる。
プロピレン、インブチレンなどが挙げられ、炭素数3以
上の不飽和アルデヒ下としては、アクロレイン、メタク
ロレインなどが挙げられる。
したがって、えられる反応生成物としては、アクロレイ
ン、メタクロレイン、アクリル酸、メタクリル酸などの
炭素数3以上の化合物が対象となる。
ン、メタクロレイン、アクリル酸、メタクリル酸などの
炭素数3以上の化合物が対象となる。
反応に用いられる分子状酸素源としては、空気が最適で
あるが、純酸素ガスを用いて接触気相酸化用のガス組成
に調製して用いることも有効である。
あるが、純酸素ガスを用いて接触気相酸化用のガス組成
に調製して用いることも有効である。
本発明で使用される放散塔は、充填塔、プレート塔、格
子基など種々の形式を採用しうるが、水の蒸発のため降
下液の温度が低下するので、効率的に放散させるために
は塔に加熱装置を備えて、放散温度を100℃以下常温
以上とくに50〜100℃に調節するのがよい。
子基など種々の形式を採用しうるが、水の蒸発のため降
下液の温度が低下するので、効率的に放散させるために
は塔に加熱装置を備えて、放散温度を100℃以下常温
以上とくに50〜100℃に調節するのがよい。
加熱装置としては塔の外壁をジャケット化したり、塔外
に多管式の加熱器を備えたり、内部にコイル方式の加熱
器を挿入する方式のほか、直接塔内に生蒸気を吹き込ん
でもよい。
に多管式の加熱器を備えたり、内部にコイル方式の加熱
器を挿入する方式のほか、直接塔内に生蒸気を吹き込ん
でもよい。
放散塔に供給される廃水は予熱された方が好ましいが1
00℃を越えてはならない。
00℃を越えてはならない。
予熱方法は通常の方法でよいが、プロセス内の比較的低
温の廃熱、たとえば接触気相酸化反応生成ガスの凝縮熱
などを利用することは有利である。
温の廃熱、たとえば接触気相酸化反応生成ガスの凝縮熱
などを利用することは有利である。
放散温度が100℃を越えることは好ましくない。
100℃を越えると廃水中に存在する有機物。重合防止
剤などが分解反応を起して有害な含有窒化合物や含硫黄
化合物となって、水蒸気と共に接触気相酸化反応器に供
給され触媒の活性劣化を早め、生成する不飽和アルデヒ
ドや不飽和カルボン酸の品質をも低下せしめる原因とな
るからである。
剤などが分解反応を起して有害な含有窒化合物や含硫黄
化合物となって、水蒸気と共に接触気相酸化反応器に供
給され触媒の活性劣化を早め、生成する不飽和アルデヒ
ドや不飽和カルボン酸の品質をも低下せしめる原因とな
るからである。
本発明者らの知見によれば、たとえばプロピレンを原料
としてアクリル酸を製造するプロセスにおいて発生する
廃水を再使用する試みにおいて、この廃水を蒸気発生用
のボイラーに供給し発生する水蒸気を反応器に供給した
ところ、酸化反応用の触媒の活性低下およびえられるア
クリル酸の重合性能および色調が悪化するのみならず、
ステンレス鋼製ボイラー伝熱管の短期間での腐蝕が生起
した。
としてアクリル酸を製造するプロセスにおいて発生する
廃水を再使用する試みにおいて、この廃水を蒸気発生用
のボイラーに供給し発生する水蒸気を反応器に供給した
ところ、酸化反応用の触媒の活性低下およびえられるア
クリル酸の重合性能および色調が悪化するのみならず、
ステンレス鋼製ボイラー伝熱管の短期間での腐蝕が生起
した。
この原因を検討したところボイラー中では温度が120
〜150℃となっているため、含有される未回収のアク
リル酸や副生の酢酸、副生のアルデヒド類より導びかれ
るアルデヒド化合物その他の重合物などが濃縮され、=
部分解して飛散することに起因する触媒活性や製品品質
への影響および高温下での腐蝕の発生などが認められた
のである。
〜150℃となっているため、含有される未回収のアク
リル酸や副生の酢酸、副生のアルデヒド類より導びかれ
るアルデヒド化合物その他の重合物などが濃縮され、=
部分解して飛散することに起因する触媒活性や製品品質
への影響および高温下での腐蝕の発生などが認められた
のである。
しかしながらこの廃水の放散処理を100℃以下で行な
えば、上述のような事態も起らず廃水からの水蒸気回収
が有効に行なえることが判明した。
えば、上述のような事態も起らず廃水からの水蒸気回収
が有効に行なえることが判明した。
このアクリル酸の製造プロセスにおいて排出されてくる
廃水は、接触気相酸化反応生成ガスを凝縮せしめてえら
れるアクリル酸水溶液から溶剤抽出法などによってえら
れろ水性相を、蒸留操作により溶剤などの軽沸点物を分
離してえられるもので通常は常温以上の水溶液の形であ
る。
廃水は、接触気相酸化反応生成ガスを凝縮せしめてえら
れるアクリル酸水溶液から溶剤抽出法などによってえら
れろ水性相を、蒸留操作により溶剤などの軽沸点物を分
離してえられるもので通常は常温以上の水溶液の形であ
る。
この廃水を前記の放散塔に供給して、水蒸気を回収する
のであるが、放散の条件は接触気相酸化反応に用いられ
る原料ガス中の水蒸気量が放散によってえられるように
選ばれ、通常は反応に供される原料空気全量に対し5〜
250容量%、好ましくは10〜100容量%の範囲の
濃度になるように放散回収される。
のであるが、放散の条件は接触気相酸化反応に用いられ
る原料ガス中の水蒸気量が放散によってえられるように
選ばれ、通常は反応に供される原料空気全量に対し5〜
250容量%、好ましくは10〜100容量%の範囲の
濃度になるように放散回収される。
もつとも、上記廃水中には1〜5重量%の有機物が含ま
れており、この有機物濃度が高くなると水蒸気や空気に
同伴して飛散する不純物の量が多くなって種々の障害を
起こすので放散塔塔底液中の有機物の濃度としては20
重量%以下、好ましくは5〜15重量%に調整されるこ
とが望ましい。
れており、この有機物濃度が高くなると水蒸気や空気に
同伴して飛散する不純物の量が多くなって種々の障害を
起こすので放散塔塔底液中の有機物の濃度としては20
重量%以下、好ましくは5〜15重量%に調整されるこ
とが望ましい。
このような濃度であれば、そのまに焼却処理できるので
きわめて取扱いが容易となる。
きわめて取扱いが容易となる。
次に第1図を示して本発明の態様の1例を説明する。
すなわち、第1図はプロピレンを原料とするアクリル酸
の製造プロセスフローシートであるが、酸化反応器10
0を出たガスはライン5を経て予冷器101に入り冷却
されたのちライン6を通りアクリル酸捕集工程102に
供給される。
の製造プロセスフローシートであるが、酸化反応器10
0を出たガスはライン5を経て予冷器101に入り冷却
されたのちライン6を通りアクリル酸捕集工程102に
供給される。
この工程102には主として凝縮基、吸収塔さらに場合
により軽沸点物留去基よりなるものである。
により軽沸点物留去基よりなるものである。
ここで捕集されない窒素、酸素、炭酸ガスなどはライ:
/8を経て系外へ放出されたり、脱臭のため燃焼装置な
どで処理される。
/8を経て系外へ放出されたり、脱臭のため燃焼装置な
どで処理される。
一方、捕集されたアクリル酸を主成分とする水溶液はラ
イン7を通ってアクリル酸分離精製工程103に送られ
製品のアクリル酸はライン9よりえられ、分離精製工程
103より排出される廃水(すでにアクリル酸分離精製
工程において溶剤などの分離処理を経た廃水)はライン
10を通り予熱器104で予熱されたのち、ライン11
より放散塔105に供給される。
イン7を通ってアクリル酸分離精製工程103に送られ
製品のアクリル酸はライン9よりえられ、分離精製工程
103より排出される廃水(すでにアクリル酸分離精製
工程において溶剤などの分離処理を経た廃水)はライン
10を通り予熱器104で予熱されたのち、ライン11
より放散塔105に供給される。
放散塔105の底部よりライン13を経て分子状酸素含
有ガス(通常は空気)が導入され廃水と向流接触して水
を放散せしめる。
有ガス(通常は空気)が導入され廃水と向流接触して水
を放散せしめる。
濃縮された廃水はライン14より抜出され焼却処理に供
される。
される。
回収された水蒸気を必要量含有した原料ガスはライン1
2により酸化反応器100に供給されるが、途中プロピ
レン(ライン1)その他必要物質を加えて、目的とする
反応用原料ガス組成として調製される。
2により酸化反応器100に供給されるが、途中プロピ
レン(ライン1)その他必要物質を加えて、目的とする
反応用原料ガス組成として調製される。
(ここで必要物質とは、反応原料ガス組成を所望の範囲
にするために必要な空気(ライン2)、水蒸気(ライン
3)を指すものである。
にするために必要な空気(ライン2)、水蒸気(ライン
3)を指すものである。
)また、アクリル酸捕集工程102において吸収水を用
いる場合には、ライン10の廃水の1部をライン15、
ライン16を通ってアクリル酸捕集工程に循環すること
もできる。
いる場合には、ライン10の廃水の1部をライン15、
ライン16を通ってアクリル酸捕集工程に循環すること
もできる。
この場合高沸点有機物が蓄積しやすいので、ライン15
の側流を蒸発器106に通して高沸点有機物を除去する
工程を加えてお(とよい。
の側流を蒸発器106に通して高沸点有機物を除去する
工程を加えてお(とよい。
蒸発器106の塔底液は放散塔105の塔底液と同様に
焼却処理される。
焼却処理される。
本発明で利用する廃水は、このようにアクリル酸の冷却
捕集時に凝縮してえられる、水分を大量に含むアクリル
酸水溶液を抽出や蒸留操作によりアクリル酸を分離し、
さらに溶存する溶剤や軽沸点物を回収除去したのちの水
溶液を指すものであるが、その細分離精製プロセスにお
いて発生する水を含んでもよい。
捕集時に凝縮してえられる、水分を大量に含むアクリル
酸水溶液を抽出や蒸留操作によりアクリル酸を分離し、
さらに溶存する溶剤や軽沸点物を回収除去したのちの水
溶液を指すものであるが、その細分離精製プロセスにお
いて発生する水を含んでもよい。
上記アクリル酸精製工程において、アクリル酸水溶液か
らアクリル酸を分離する方法として、アクリル酸と溶剤
との共沸蒸留分離の方法も公知であるが、これを本発明
に適用する場合、共沸蒸留工程の留出液を2層に分離し
た水相中に溶解している溶剤を回収する分離塔の缶液を
そのまま放散塔105に供給すればよい。
らアクリル酸を分離する方法として、アクリル酸と溶剤
との共沸蒸留分離の方法も公知であるが、これを本発明
に適用する場合、共沸蒸留工程の留出液を2層に分離し
た水相中に溶解している溶剤を回収する分離塔の缶液を
そのまま放散塔105に供給すればよい。
以上、第1図にしたがってプロピレンを出発としてアク
リル酸を製造するプロセスについて説明したが、これは
アクロレインよりアクリル酸をえるプロセスにおいても
、インブチレンやメタクロレインよりメタクリル酸をえ
るプロセスにおいても有利に採用しうる廃水の利用方法
となる。
リル酸を製造するプロセスについて説明したが、これは
アクロレインよりアクリル酸をえるプロセスにおいても
、インブチレンやメタクロレインよりメタクリル酸をえ
るプロセスにおいても有利に採用しうる廃水の利用方法
となる。
一方、本発明の方法は、オレフィンたとえばプロピレン
より不飽和アルデヒド、たとえばアクロレインを製造す
るプロセスにおいても有用である。
より不飽和アルデヒド、たとえばアクロレインを製造す
るプロセスにおいても有用である。
すなわち、アクロレイン製造プロセスにおいては、反応
生成ガスは水蒸気凝縮工程にて大部分の水蒸気と副生ア
クリル酸が凝縮し、その廃ガスはアクロレインの吸収塔
に送られアクロレインが水吸収されて捕集される。
生成ガスは水蒸気凝縮工程にて大部分の水蒸気と副生ア
クリル酸が凝縮し、その廃ガスはアクロレインの吸収塔
に送られアクロレインが水吸収されて捕集される。
えられるアクロレイン水溶液はアクロレイン分離塔にか
けられ、水から分離され、さらにアセトアルデヒドなど
の軽質物およびポリマーなどの重質物を除去してアクロ
レインの製品となる。
けられ、水から分離され、さらにアセトアルデヒドなど
の軽質物およびポリマーなどの重質物を除去してアクロ
レインの製品となる。
このアクロレインの製造プロセスにおいて排出される廃
水は主として水蒸気凝縮工程の凝縮液であって、その他
アクロレイン水溶液の分離塔などから排出される。
水は主として水蒸気凝縮工程の凝縮液であって、その他
アクロレイン水溶液の分離塔などから排出される。
アクロレイン製造プロセスにおける廃水は、廃水中の副
生アクリル酸の濃度が高く、かつアクロレインも溶解し
ているため本発明方法によって水蒸気を回収するとアク
ロレインも効率的に回収され、また同時に副生アクリル
酸が濃縮され回収が容易となるメリットがでて(る。
生アクリル酸の濃度が高く、かつアクロレインも溶解し
ているため本発明方法によって水蒸気を回収するとアク
ロレインも効率的に回収され、また同時に副生アクリル
酸が濃縮され回収が容易となるメリットがでて(る。
実施例 1
第1図に示すようなプロピレンよりアクリル酸を製造す
るプロセスにおいて、分離精製工程103より排出され
てくる廃水(平均してアクリル酸1.0重量%、酢酸1
.5重量%、その他高沸点有機化合物1.5重量%を含
有)、2000kg1時を第1表の設定温度に予熱した
のち内径7507n71で2インチのラシヒリングを1
,5mの高さに充填した放散塔(材質5US304)の
頭部に供給した。
るプロセスにおいて、分離精製工程103より排出され
てくる廃水(平均してアクリル酸1.0重量%、酢酸1
.5重量%、その他高沸点有機化合物1.5重量%を含
有)、2000kg1時を第1表の設定温度に予熱した
のち内径7507n71で2インチのラシヒリングを1
,5mの高さに充填した放散塔(材質5US304)の
頭部に供給した。
この放散塔は外部スチーム加熱器3個を備えたもので、
塔内の降下液を取り出し加熱して再び塔に返して操作温
度が第1表の設定温度になるように調節して運転された
。
塔内の降下液を取り出し加熱して再び塔に返して操作温
度が第1表の設定温度になるように調節して運転された
。
塔底のノズルより空気を4120ky/時導入し廃水を
放散処理し、かくしてえられた塔頂ガスにプロピレンを
混合してアクリル酸製造プロセスを運転した。
放散処理し、かくしてえられた塔頂ガスにプロピレンを
混合してアクリル酸製造プロセスを運転した。
結果は第1表に示す通りであった。
実施例 2
実施例1において操作圧力および操作温度を変えたほか
は同様に行なったところ、第1表に示す結果をえた。
は同様に行なったところ、第1表に示す結果をえた。
比較例 1
実施例1において操作温度が130℃となるように加熱
温度をあげて廃水を処理した。
温度をあげて廃水を処理した。
なお、この場合蒸発のみを行なわせ空気は供給しなかっ
た。
た。
第1表に結果を示すが、高温度で蒸発せしめた廃水より
の水蒸気は触媒活性の低下が著るしく、製品アクリル酸
の品質低下および装置の腐蝕をもたらした。
の水蒸気は触媒活性の低下が著るしく、製品アクリル酸
の品質低下および装置の腐蝕をもたらした。
実施例 3
第1図に示すようなプロセスに従ってイソブチレンより
メタクリル酸を製造した。
メタクリル酸を製造した。
この場合は、イソブチレンの酸化反応器が100、メタ
クリル酸捕集工程が102、メタククリル酸分離精製工
程が103であり、製品のメタクリル酸はライン9より
えられる。
クリル酸捕集工程が102、メタククリル酸分離精製工
程が103であり、製品のメタクリル酸はライン9より
えられる。
分離精製工程103より排出されてくる廃水(平均して
メタクリル酸0.7重量%、酢酸4重量%、その他高沸
点有機化合物2.5重量%を含有)27ky/時を80
℃に予熱した後内径150mmで、3/4インチのラシ
ヒリングを1.0mの高さに充填した放散塔(材質5U
S304)の頭部に供給した。
メタクリル酸0.7重量%、酢酸4重量%、その他高沸
点有機化合物2.5重量%を含有)27ky/時を80
℃に予熱した後内径150mmで、3/4インチのラシ
ヒリングを1.0mの高さに充填した放散塔(材質5U
S304)の頭部に供給した。
この放散塔は外部スチームジャケットを備えたもので、
操作温度が塔頂温度80°C1塔底温度が75℃になる
ようにして運転をした。
操作温度が塔頂温度80°C1塔底温度が75℃になる
ようにして運転をした。
この時塔頂ガス組成は空気30に9/時および水7.7
ky/時で微量の有機物が含まれていた。
ky/時で微量の有機物が含まれていた。
尚、操作圧力は塔頂で1.6気圧であり塔底有機物濃度
10重量%であった。
10重量%であった。
このようにして2ケ月間連続運転を続けたが、酸化触媒
への悪影響もな(、えられたメタクリル酸の品質色調に
対する悪影響もなかった。
への悪影響もな(、えられたメタクリル酸の品質色調に
対する悪影響もなかった。
第1図は本発明の1つの実施の態様を示すフローシート
である。
である。
Claims (1)
- 1 炭素数3以上のオレフィンまたは不飽和アルデヒド
を水蒸気の存在下分子状酸素により接触気相酸化して相
当する不飽和アルデヒドまたは不飽和カルボン酸を製造
するプロセスにおいて、発生する廃水を100℃以下の
温度にて放散塔中で当該接触気相酸化反応に用いる分子
状酸素含有ガスと向流的に接触させて廃水中の水を放散
回収し、当該接触気相酸化反応に供することを特徴とす
る廃水の利用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2807875A JPS5821896B2 (ja) | 1975-03-10 | 1975-03-10 | ハイスイノ リヨウホウホウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2807875A JPS5821896B2 (ja) | 1975-03-10 | 1975-03-10 | ハイスイノ リヨウホウホウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51103664A JPS51103664A (en) | 1976-09-13 |
JPS5821896B2 true JPS5821896B2 (ja) | 1983-05-04 |
Family
ID=12238723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2807875A Expired JPS5821896B2 (ja) | 1975-03-10 | 1975-03-10 | ハイスイノ リヨウホウホウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5821896B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57144237A (en) * | 1981-03-04 | 1982-09-06 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | Preparation of methacrylic acid |
-
1975
- 1975-03-10 JP JP2807875A patent/JPS5821896B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51103664A (en) | 1976-09-13 |
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