JPS5821806B2 - 焼結型電圧非直線抵抗体 - Google Patents

焼結型電圧非直線抵抗体

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JPS5821806B2
JPS5821806B2 JP54111861A JP11186179A JPS5821806B2 JP S5821806 B2 JPS5821806 B2 JP S5821806B2 JP 54111861 A JP54111861 A JP 54111861A JP 11186179 A JP11186179 A JP 11186179A JP S5821806 B2 JPS5821806 B2 JP S5821806B2
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JP
Japan
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varistor
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eio
oxide
voltage
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JP54111861A
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池上実
塚田旭
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Thermistors And Varistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、S r T i 03を主成分とする新規な
焼結型電圧非直線性抵抗体(以下バリスタ組成物と呼ぶ
)に関し、更に詳細には、バリスタ組成物自体が非直線
の電圧−電流特性を有し、異状高電圧の吸収や電圧安定
化のための素子の製作に利用することが出来る焼結型バ
リスタ組成物に関する。
最近の電子回路装置には、IC、トランジスタ等の半導
体部品が大幅に使用され、装置の小形化、低コスト化が
図られている。
ところが半導体部品を組み込んだ装置は異状電圧にもろ
いという欠点がある。
このため、一般にはバリスタ素子を組み込んでそれぞれ
の部品を保護している。
また、小形直流モータを使用するテープレコーダ、カー
ステレオ、電気カミソリ等の電気機器も多くなってきて
いるが、この小形直流モータを動作させると、回転子が
磁界中を回転して電機子巻線が磁力線を切るこきにより
、逆起電圧が発生し、この逆起電圧で刷子と整流子片間
にスパークが生じる。
このスパークは妨害電波を発生し且つ整流子片の寿命を
短かくする。
このため、整流子片間には逆起電圧を吸収させるための
バリスタ素子が接続される。
バリスタ素子として、SiCバリスタ、Siバリスタ、
酸化亜鉛焼結型バリスタ等がある。
しかし、SiCバリスタは電圧非直線係数αが2〜3と
低いという欠点を有し、Siバリスタは1つのPN接合
で所要のバリスタ電圧を得にくいという欠点を有し、酸
化亜鉛焼結型バリスタはバリスタ電圧を焼結体の厚さで
調整しなければならないという欠点を有する。
そこで、本発明の目的は所要のバリスタ電圧を容易に得
ることが出来ると共に安価なバリスタ組成物を提供する
ことにある。
上記目的を達成するための本発明は、5rTiO3(チ
タン酸ストロンチウム)が98.00〜99.98モル
係、Nbにニオブ)がその代表的な酸化物であるNb2
05(酸化ニオブ)に換算した値で0.01〜1.00
モル係、N i にニッケル)、Co(コバルト)、M
g(マグネシウム)Ca (カルシウム)、Sn(錫)
、Zn(亜鉛)、pb(鉛)、及びMn(マンガン)か
ら成る群から選択された少なくとも一種の金属がそれぞ
れの代表的な酸化物であるN1p(酸化ニッケル)、C
o2O3(酸化コバルト)、Mg0(酸化マグネシウム
)、Cab(酸化カルシウム)、5n02(酸化錫)Z
nO(酸化亜鉛)、Pb0(酸化鉛)及びM n 02
(酸化マンガン)に換算した値で0.01〜1.00
モルチの比で含まれている焼結型電圧非直線抵抗体に係
わるものである。
尚上記組成は基本組成であり、必要に応じてこの基本成
分に付加的成分を混入しても差支えない。
上記本発明においては、主成分が比較的に安価な5rT
i03であるので、バリスタ組成物及びバリスタ素子の
コストの低減が可能になる。
また成型性が良いので、製造が容易になる。
また酸化温度によってバリスタ電圧が変化するので、所
要のバリスタ電圧を容易に作ることが可能になる。
ところで、バリスタ素子の電圧−電流特性は次式で表わ
される。
I−(M)α (但し、■はバリスタ電流、■はバリスタ印加電圧、C
は定数、αは電圧非直線性を表わす係数である。
)従って、バリスタ素子の特性評価をαとCで行うこと
が可能である。
しかし、Cの正確な測定が困難であるから、本願におけ
る説明では、10mAのバリスタ電流を流した時のバリ
スタ電圧Elo(■)。
EIO とα二1/6og (但しElは1mAを流した時
E。
のバリスタ電圧)とでバリスタ特性の評価を行う。
この評価方法に従うと、上記本発明によって、主として
EIOが20V以下のときαが4〜7、EIO。
が10〜50Vのときαが7〜12、及びEIOが20
〜100■のときαが10以上であるようなバリスタ素
子を容易且つ安価に提供することが可能になる。
以下、本発明の実施例について述べる。
本発明に係わるバリスタ組成物を作る際には、まず、第
1成分としての5rTi03が98.00〜99.98
モル係、第2成分としてのNb2O5が0.01〜1.
00モル係、第3成分としてのN i O。
Co203 = M gOy CaOr S n 02
t Zn O+ P bO1及・びM n 02から
選択された少なくとも1種が0.01〜1.00モモル
係比で総和が100モル係となるように原料を計量する
本実施例では、上記の如く金属酸化物を原料としたが、
5rTi03の代りに加熱によって最終的にペロブスカ
イト構造の ・5rTi03を得ることが出来るもの
例えば、Sr。
Ti 、SrO,TiO2等を出発原料としてもよい。
またNb2O5の代りに、Nb又は酸化物以外の化合物
であってもよい。
またNiO,Co2O3、MgO。Ca O+ S n
02 r Zn O+ P bo 9M n 02の
代りにこれ等の金属元素又はこれ等の水酸化物、炭酸塩
、蓚酸塩等を出発原料としてもよい。
尚上記基本成分の他に、Al2O3又は5i02のいず
れか一方又は両方を微量添加しても本発明に係わるバリ
スタ組成物を得ることが出来る。
また粒径、焼成温度等の調整をする化合物として例えば
、Bi2O3を5rTi03に対して0.5重量係(1
,5モル係)までの範囲で添加しても本発明に係わるバ
リスタ組成物を得ることが出来る。
従って、本願の特許請求の範囲では、基本成分のみの即
ち必須構成要素のみが特定されている。
上述の如く用意された原料を混合し、約1050℃〜1
200℃で予備焼成し、これをクラッシャ等で粉砕し、
且つ混合して調製粉末とする。
勿論、出発原料が微粉末であり、そのまま成形すること
が可能であれば、上記の予備焼成を省いてもよい。
次に、上記調製粉末にポリビニールアルコール、水飴等
の有機結合剤を混入して造粒する。
次に、造粒粉を500 Kp /ctyl〜2 t o
n /cni程度の圧力で成形し、直径5wl1、肉厚
0.8mの円板とする。
次に、上記円板を還元性雰囲気中で約1300℃〜14
50℃の温度で焼結し、更にEIOを調整するために、
空気中で900℃〜1300°Cの範囲から選択された
温度で酸化勢処理(再酸化処理)を施す。
次に、バリスタ素子を得るために、第1図に示す如く円
板状焼結バリスタ組成物1の上下の両面に銀ペイントを
塗布し、400〜1000℃で焼付けることによって電
極2,3を形成し、バリスタ素子を完成させる。
銀ペイントはAgを含むものでも、Ag20を含むもの
であってもよい。
尚バリスタ作用は焼結体の内部で生じているので、電極
2,3の材料又は形成方法は上記に限定されるものでは
なく、例えばIn−Ga合金で形成してもよい。
又、蒸着やメッキで形成してもよい。上述の方法で形成
したバリスタ組成物1は、ZnO系バリスタと同様に導
電性微小結晶粒4とこれを囲む高抵抗酸化層5とから成
る。
そして、主成分である5rTi03に第2成分のNb及
び第3成分の金属が作用し、バリスタ効果が生じる。
このような効果が生じるのは主成分5rTi03の微小
結晶粒4にNb及び第3成分が作用し、N型半導体とな
り、酸化層5がP型半導体きなるためと思われる。
次に、上述の如き方法で作られた種々のバリスタ素子の
EIO及びαを測定したところ、次の第1表〜第8表に
示す結果が得られた。
尚各人におけるEIO(V)及びαは再酸化温度を10
00℃とした場合の値を示す。
また各人において、5rTi03の量を範囲で示してい
るが、これは例えば第1表においてNiOを0.01モ
ル係から1.00モル係まで変化させた時に5rTi0
3を99.98モル係から98.99モル係まで変化さ
せることを示す。
従って例えば第1表における左上のEIO欄の7は、5
rTi0399.98モル%、Nb2050.01モル
弘Ni00.01モル係で総和が100モル係となるバ
リスタ組成物の値を示す。
更に詳細には、各人は第2成分と第3成分とを種々変化
させ、第1成分(SrTi03)を残部とすることによ
って総和を100モル係とした場合のEIOとαを示す
22− 第2図は第1表に於けるNb2O5を0.10モル係一
定としてNiOを0.01〜1.00モル係の範囲で変
化させ、残部を5rTi03とした時のEIOの変化を
示すものである。
第3図はNiOを0.10モル係一定に保ちNb2O5
を0.01〜1.0モル係範囲で変化させ、残部を5r
Ti03とした時のEIOの変化を示す。
第2図及び第3図にはS rT i03 ・Nb205
・N iOバリスタ組成物の特性のみが示されている
が、第3成分を種々変化させた他の組合せにおいてもほ
ぼ同様な傾向を示す。
本発明における組成の限定理由を次に述べる。
第2の成分であるNbをNb2O5に換算して0.01
モル係〜1.0モル係の範囲で添加すると、5rTi0
3の半導体化が良好に達成される。
また結晶粒径も20〜40μmとなり、はぼ均一になる
尚Nb2O5が略0.1モル係で結晶粒径が最も小さく
なり、第3図に示す如< El、も最も低くなる。
そして、0.1モル係より増大させても、又減少させて
も、粒径及びEIOが大きくなる。
第3の成分は0.01〜1.00モル係範囲である木−
ことが好ましい。
この第3の成分を0.01モル係未満とするとEIO及
びαのバラツキが大きくなり、実用的に所望の特性を得
ることが困難になる。
またこの第3の成分が1.0モル係を超えると、粒界部
分の占有率が大きくなり、表面に第3の成分が析出する
ことがある。
このため、析出した第3の成分によって焼成時に焼結体
同志が融着したり、焼結体の周囲に流出し、製造が困難
になる。
焼結後における酸化加熱(再酸化)の温度とEIO及び
αとの関係を述べるために、第1成分の5rTi03を
99.80モル係、第2成分のNb2O5を0.1モル
係、第3成分を0.10モル帽こ夫々一定とし、再酸化
温度を900°C〜1300°Cの範囲で変化させたと
ころ、第9表に示す結果が得られた。
第4図は第9表の第3成分がNiの場合の結果を示すも
のである。
尚、Ni以外の金属を第3成分とした場合にも、同様な
傾向を示す。
但し、選択する金属によって1Eto値は異なる。
この結果から明らかなように、本発明に係わるバリスタ
組成物においては、再酸化温度−eEloを制御するこ
とが出来る。
従って、バリスタ素子を同一寸法に保ってEIOのみを
変えることが出来る。
また、上述の種々の組成のバリスタ素子の耐パルス性を
測定するために、バリスタ素子に100Vのパルス電圧
を10回繰返し印加した後のEIOの変化率を調べたと
ころ、本発明に係わるものではEIGが約5%低下した
比較のために従来のZnO系のバリスタ素子で同様な試
験を行ったところ、Eloが15〜20チ低下した。
また200■のパルス電圧を10回繰返し印加した後の
EIOの変化率を調べたところ、本発明に係わるもので
はEIOが約10係低下した。
また従来のZnO系のバリスタ素子では30〜40饅低
下した。
従って本発明に係わるバリスタ素子は耐パルス性が高く
破壊又は変質しにくい。
上述から明らかなように、このバリスタ組成物によれば
、種々のEIOとαとを有するバリスタ素子を容易に作
ることが出来る。
また耐パルス性が優れているので、モータ回路に好適な
バリスタ素子を提供することが出来る。
また温度特性が0.1〜0.2%/°Cであり、この特
性も比較的良い。
また材料が比較的安価であり、且つ成型性が良いので、
比較的低コストのバリスタを提出することが出来る。
以上本発明の実施例について述へたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、更に変形可能なものである。
例えば、第3成分を複数の金属又はその酸化物としても
、はぼ同様な結果が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係わるバリスタ素子を説明的
に示す断面図、第2図はNiOの変化とEIOとの関係
を示すグラフ、第3図はNb2O5の変化と’Etoの
関係を示すグラフ、第4図は再酸化温度の変化とEIO
の関係を示すグラフである。 尚図面に用いられている符号において、1はバリスタ組
成物、2,3は電極である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 15rTi03が98.00〜99.98モルチ、Nb
    がその代表的な酸化物であるNb2 o5に換算した値
    で0.01〜1.00モル係、 Niv Co t Mg y Ca t Sn t Z
    n t P bs及びMnからなる群から選択された少
    なくとも一種の金属がそれぞれの代表的な酸化物である
    N i O、Co203 。 M go t Ca Ot Sn 02 t Zn O
    t P bos及びMnO2に換算した値で0.01〜
    1.OOモル係の比の基本成分が含まれている焼結型電
    圧非直線抵抗体。
JP54111861A 1979-08-31 1979-08-31 焼結型電圧非直線抵抗体 Expired JPS5821806B2 (ja)

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JPS5636103A JPS5636103A (en) 1981-04-09
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JPS5735303A (en) * 1980-07-30 1982-02-25 Taiyo Yuden Kk Voltage vs current characteristic nonlinear semiconductor porcelain composition and method of producing same
DE3121290A1 (de) * 1981-05-29 1983-01-05 Philips Patentverwaltung Gmbh, 2000 Hamburg "nichtlinearer widerstand und verfahren zu seiner herstellung"
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