JPS5821612B2 - カルボニルカゴウブツ ノ ブンリホウホウ - Google Patents

カルボニルカゴウブツ ノ ブンリホウホウ

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JPS5821612B2
JPS5821612B2 JP1441973A JP1441973A JPS5821612B2 JP S5821612 B2 JPS5821612 B2 JP S5821612B2 JP 1441973 A JP1441973 A JP 1441973A JP 1441973 A JP1441973 A JP 1441973A JP S5821612 B2 JPS5821612 B2 JP S5821612B2
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JP
Japan
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carbonyl
carbonyl compound
complex
mixture containing
compound
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Expired
Application number
JP1441973A
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English (en)
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JPS49101308A (ja
Inventor
森肇
中野目武三
鈴木良明
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカルボニル化合物の分離方法に関するものであ
る。
詳しくは、本発明は、アルデヒドまたはケトンと他の炭
化水素とから成る混合物よりアルデヒドまたはケトンを
分離したり、或は2種以上のアルデヒドまたはケトンか
ら成る混合物を、各アルデヒドまたはケトンに分離した
りする方法に関するものである。
本発明者らは、先にトリノ・ロゲノ酢酸のIB族金属塩
がオレフィン系炭化水素、芳香族炭化水素、縮合多環炭
化水素およびカルボン酸エステル等と錯体を形成し、こ
の錯体の形成能に異性体間で大きな差があるので、この
錯体を適当な方法で分解するならば異性体を分離取得で
きることを見出し既に特許出願を行なった。
さらに本発明者らは、アルデヒドまたはケトンがトリー
・ロゲノ酢酸のIB族金属塩と錯体を形成し、またその
錯体の形成能がアルデヒドまたはケトンの種類および異
性体の種類によって異なるため、この性質を利用して、
アルデヒドまたはケトンを分離取得できることを見出し
、本発明を達成したのである。
□ 即ち、本発明は、アルデヒドまたはケトンを含有す
る混合物から、工業的有利にアルデヒドまたはケトンを
分離取得することを目的とし、かかる目的は本発明に従
い、 (a) 脂肪族ケトンまたは脂肪族アルデヒドのカル
・ ボニル基位置異性体を含有する混合物、(b)
脂環式ケトンのカルボニル基の位置異性体を含有する混
合物、 (e) オレフィン性カルボニル化合物と対応する飽
和カルボニル化合物とを含有する混合物、及び (d) 芳香族カルボニル化合物の置換位置による異
性体を含有する混合物、 から選ばれたカルボニル化合物の混合物を一般式 (式中、X、Y、Zはハロゲン原子を、Mは銅または銀
を表わす。
)で示されるトリハロゲノ酢酸金属塩と接触させて該カ
ルボニル化合物の少なくとも一種と錯体な形成させ、生
成した錯体を分離し、次いで分離して、カルボニル化合
物を回収することにより容易に達成される。
次に本発明を更に詳細に説明する。
本発明方法で使用されるトリハロゲノ酢酸塩は、一般式 で示される化合物であり、式中、X、Y、Zで表わされ
たハロゲン原子は、具体的には弗素、塩素、臭素、沃素
である。
これらのうち、特に弗素、塩素が好ましく、x、y、z
は同種のものでも異種。
のものでもよい。
具体的にはトリフルオロ酢酸塩、ジフルオロクロロ酢酸
塩、フルオロジクロロ酢酸塩、トリクロロ酢酸塩等が挙
げられる。
また、Mは銅または銀である。
トリハロゲノ酢酸金属塩と錯体を形成しうるカルボニル
化合物は、 一般式 で示されるアルデヒドまたはケトンである。
式中、R,R’は水素またはアルキル基、アリール基、
アルケニル基、などの炭化水素基であり、本発明はR,
R’の任意の組合せのアルデヒドまたはケトンに適用で
きる。
また、これらの基にアルキル基、アルコキシ基などがさ
らに置換していてもよい。
具体的に本発明の適用例を例示すると、ヘプタノンの如
き脂肪族ケトンやメチルシクロヘキサノンの如き脂環式
ケトンにおいてはそのカルボニル基の位置異性体相互の
分離に適用され、メチルビニルケトンやメシチルオキシ
ドのようなオレフィン性カルボニル化合物においては対
応する飽和カルボニル化合物との分離に適用され、また
、メチルアセトフェノンやメトキシアセトフェノンのよ
うな芳香族カルボニル化合物においてはメタ体、パラ体
などの置換位置による異性体混合物の分離に適用される
カルボニル化合物とトリハロゲン酢酸塩との錯体を形成
させるには、トリハロゲノ酢酸塩にカルボニル化合物を
液状またはガス状で接触させればよい。
たとえば、これらのカルボニル化合物の混合物または他
の炭化水素との混合物を、液状でトリハロゲノ酢酸塩の
固体と混合すれば錯体が形成される。
温度条件は加熱してもよいし常温で十分のこともある。
この時生成する錯体は溶解していることもあり、析出し
ている場合もある。
次いで、余剰のカルボニル化合物を留去したり、冷却し
たり或はヘキサン、シクロヘキサンのようなパラフィン
などを添加すれば、錯体を固体として析出させることが
できる。
この際、水分の存在は錯体形成をさまたげるので、乾燥
状態で行なうのがよい。
またトリハロゲノ酢酸塩の固体またはこれをアルミナ、
シリカ、セライト、軽石、活性炭などの多孔性担体に付
着させたものをカラムに充填し、次いで、これにカルボ
ニル化合物をガス状で導入しても錯体を形成することが
できる。
このときガスは常圧または減圧下、成る場合には窒素の
ような不活性ガスに担持させて、必要ならば加温状態で
導入してもよい。
錯体形成の温度は、通常、室温から200℃の範囲内で
適宜に設定できる。
かくして得られた錯体は、水と接触させるかまたは加熱
することにより容易に分解して、トリハロゲノ酢酸塩と
カルボニル化合物とを再生する。
たとえば、錯体を常温の水中に投入すると、錯体は分解
してトリハロゲン酢酸塩は水に溶解し、非水溶性のカル
ボニル化合物は油層として分離する。
水溶性のカルボニル化合物の場合は、適当な溶媒で抽出
することによりカルボニル化合物を取得できる。
他方、トリハロゲノ酢酸塩は、水を留去することにより
容易に回収できる。
また錯体は、水蒸気と接触させることにより、或は加熱
することによりトリハロゲノ酢酸塩とカルボニル化合物
に分解する。
この時の処理温度は室温から300℃の間で適宜選択さ
れる。
カルボニル化合物を錯体の加熱分解により回収する場合
には、錯体を構成している異性体の種類によってその分
解温度が異なるので分解温度を適当に選択し、この段階
でさらに分離、精製を行なうことも可能である。
以上の如く、本発明方法により、従来のような精密分留
法、抽出法、晶析法などの化学工業的に。
煩雑な操作をすることなく、容易にカルボニル化合物を
高純度に取得することができる。
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り以下の実施例により限定
されるものではない。
実施例 I P−メトキシアセトフェノン50.4%、m−メトキシ
アセトフェノン49.6%からなる混合物2.42S’
とトリフルオロ酢酸銀0.88rを室温で混合した。
次いで、この混合物にn−ヘキサンを。加えて結晶をr
別し、乾燥したところ118グの白色の結晶を得た。
この結晶に水10m1とn−ヘキサン5mlを加え、攪
拌して結晶を溶解させたのち、水相とn−ヘキサン相と
を分離した。
水相から水を蒸発させるとトリフルオロ酢酸銀0.88
iが回収された。
一方、n−ヘキサン相をガスクロマトグラフィーで分析
したところ次の結果を得た。
P−メトキシアセトフェノン 85.6%m−
メトキシアセトフェノン 14.4%゛カルボ
ニル化合物の回収率 12.4%メチルイソ
ブチルケトン50.1%、メシチルオキシド49.9%
からなる混合物0.78fとトリフルオロ酢酸第一銅0
.68 Pを室温で混合した。
次いで、余剰のケトンを50℃、5mmHgの減圧下に
留去し、残渣0.84fに水1o111とn−ヘキサン
5mlを加え、攪拌して結晶を溶解させたのち水相とn
−ヘキサン相とに分離した。
水相から水を蒸発させると銅0.11S’とトリフルオ
ロ酢酸銅o、56?との混合物が回収された。
一方、n−ヘキサン相をガスクロマトグラフィーで分析
したところ次の結果を得た。
メシチルオキシド 76.8%メチ
ルイソブチルケトン 23.2%カルボニ
ル化合物の回収率 20.5%実施例 3 2−メチルシクロヘキサノン51.5%、4−メチルシ
クロヘキサノン48.5%からなる混合物0.92fと
トリクロロ酢酸銀0.27fIを室温で混合し、次いで
、余剰のケトンを50℃、5mmHgの減圧下に留去し
残渣0.38 Pを得た。
この残渣に水10m1とn−ヘキサン5mlを加えて攪
拌し、n−ヘキサン相をガスクロマトグラフィーで分析
し次の結果を得た。
4−メチルシクロヘキサノン 79.2%2−
メチルシクロヘキサノン 20.8%カルボニ
ル化合物の回収率 12.0%実施例 4 ヘプタナール38.9%、3−へブタノン40.7%、
4−へブタノン20.4%からなる混合物1.64S’
にトリフルオロ酢酸銀0.22 Pを室温で混合し、次
いで、余剰のヘプタノンを50℃、5mm Hgの減圧
下に留去したところ0.32Pの残渣を得た。
この残渣に水1ornlとn−ヘキサン5rnlを加え
て攪拌し、n−へキサン相をガスクロマトグラフィーで
分析したところ次の結果を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(a)脂肪族ケトンまたは脂肪族アルデヒドのカルボ
    ニル基の位置異性体を含有する混合物、(b) 脂環
    式ケトンのカルボニル基の位置異性体を含有する混合物
    、 (C) オレフィン性カルボニル化合物と対応する飽
    和カルボニル化合物とを含有する混合物、及び、 (d) 芳香族カルポール化合物の置換位置による異
    性体を含有する混合物、 から選ばれたカルボニル化合物の混合物を、一般式 (式中、X、YlZはハロゲン原子を、Mは銅または銀
    を表わす。 )で示されるトリハロゲノ酢酸金属塩と接触させて該カ
    ルボニル化合物の少なくとも一種と錯体を形成させ、生
    成した錯体を分離し、次いで分解して、カルボニル化合
    物を回収することを特徴とするカルボニル化合物の分離
    方法。
JP1441973A 1973-02-05 1973-02-05 カルボニルカゴウブツ ノ ブンリホウホウ Expired JPS5821612B2 (ja)

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JPS49101308A JPS49101308A (ja) 1974-09-25
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