JPS5821605A - 殺菌、防黴用含浸体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は揮発性薬剤を用いた殺菌防黴用含浸体に関する
ものである。

従来の此種薬剤は、溶媒で稀釈して直接的に対象物を直
接的に洗浄、塗装するかして使用されている。

しかしながら、この様ｌこ薬剤を直接的に噴霧、塗−着
する方法によると、部屋の隅や狭い間隙−へシ〕使用が
困−であると共−と、場所によっては薬剤ｉ噴霧、塗装
出来ないため、使用不能な場合があると云゛う゛不利−
益があった。　　　　　　　“更に又従来の方法による
と、薬剤が溶剤や洗剤等−ζ混入されているため、例へ
ば衣類、カーペット、畳、壁面等番こは直接使用する事
が困難な場合が多く、このため此等対象物に対する殺菌
防黴処理が離しいと云う不利益もあった。

本発明はこの様な不利益を一掃し得る殺菌防黴用含浸体
を提供せんとするものである。

以下に本発明殺菌防黴用含浸体を実施例と共に説明する
。

本発明殺菌防黴用含浸体は、「５−クロル−２−メチル
−４−インチアゾリン−３−オン（５−ｃｈｌｏｒｏ−
２−ｍｅｔｈｙｌ−４−ｉｓｏｔｈｉａｚｏｌｉｎ−３
−ｏｎｅ）Ｊと、［２−メチル−４−インチアゾリン−
３−オン（２−ｍ＠ｔｈｙｌ−４−１ｓｏｔｈｉａｚｏ
ｌ　１ｎ−３−ｏｎｅ）Ｊとの混合物を混合組成物とし
て使用し、この混合組成物の水溶液を含浸性担体例へば
スポンジ等の多孔性物質や紙布等の繊維性物質に含浸さ
せた事を特徴としたもので、この混合組成物の揮発成分
によって殺菌防黴を行う様構成されたものである。

ここで、上記混合組成物の特性について述べるとこの混
合組成物は優れた水溶性を有する揮発性物質であるため
、物体表面上に存在する微量の水を介して物体表面に付
着し、この水分番こよって長期間滞溜する。

従って本発明に使用する混合組成物は常に湿気の多い筒
部を選択して滞溜する事になるから、黴の発育に適する
筒部には集中的に耐着する事になりこのため黴の発生は
完全に防止される。

即ち上記混合組成物は揮発成分が黴の発生筒部を選定し
て移動耐着すると共に黴の成育条件が存続する間中その
耐着筒部に滞溜すると太う特性がある。

従って本発明含浸体は、これを室内やタンス内番こ放置
するだけで、空間内の殺菌防黴を行う事が出来ると云う
効果がある。

続いて、以下に本発明含浸体の実施例を述べる。

まず第１に本発明さ浸体は、その混合組成物を昇畢性物
質例へばシクロドデカンと混合しても良くこの場合には
昇華性物質として常温で粉末状又は固体状等の有体性状
を呈する物質を選定する事が望才しく、かくすれば、含
浸性担体として昇華性物質を用い、本含浸体を粉末状や
錠剤等の固体状の形で使用する事が出来る。

次いて第２に本発明含浸体は、その混合組成物を常温番
とおいて固体性状を呈する疎水性の高級アルコール又は
高級炭化水素若しくは此等双方と併用する事で揮発速度
を早めると共ｉζ揮発成分を広い範ｌ！に拡−する事が
出来る。

この高級アルコールや高級炭化水素としては、常温で固
体性状を呈するものが要求され例へば高級アルコールと
しては、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ス
テアリルアルコールカアリ、又高級炭化水素としては、
ｎ−ノナデカン、ｎ−エイコサン、ｎ−へネイコサン等
があり、此等物質を使用して本含浸体を粉状や錠剤の様
な形で使用する事が出来る。

罠に又本発明含浸体は、上記混合組成物をシリカゲルと
併用する事によって、錠剤や粉状体に成形し、これによ
って揮発速度を抑え、長時間混合組成物の揮発を続行せ
しめる事が出来る。

この機番こすれば、混合組成物が微量類長時間に亘り揮
発するから、洋服ダンス等の狭い密閉空間用に適すると
云う利点がある。

続いて本発明含浸体は、これを前記の様に粉体や錠剤に
成形し、或は又スポンジや繊維材に含浸させて、通気性
の包装体、例へばポリエチレン膜と紙とからなるラミネ
ート紙製の袋に封入しても良く、力？くすれば、このラ
ミネート紙は液体を通さず気体のみを通す特性があるか
ら、揮発成分のみが袋から外部番と放散され、従って含
浸体を吊下げておく事が容易になると共に、含浸体に水
分が吸収されて混合組成物が溶出する等の不利益を防止
出来る他、混合組成物を液状のまま装入れしておく事も
可能となる利点がある。

本発明含浸体はこの様なものであるから、室内等の殺菌
、防黴に効果が大きいものである。

以下に実験例を示す。

実験例１゜ 通常番こ行われている１天平板稀釈法による殺菌剤試験
方法を用いて５−クロロ−２−メチル−４−インチアゾ
リン−３−オンと２−メチル−４−インチアゾリン−３
−オンめ゛混合μ成物（以下混合組成物と称す）の最少
抑止濃１ｊ（ＭＩＯ）を求めたＯ 混合組成物は下表に見られる様に、低濃度で優れた殺菌
、紡機効果を示した。

スタフィロコッカス　アウレウス　　　　　１〜５（８
ｔａｐｈｙｒｏｃｏｃｃｕｓ　ａｕｒｅｕｈｓ）バチル
ス　スブチルス　　　　　　　　　　１〜５（Ｂａｃｉ
ｌｌｕｓ　　５ｕｂｔｉｌｉｓ）エツジエリシア　コリ
ー　　　　　　　　　１〜５（Ｉｓｃｈｅｒｉｃｈｉｉ
　ｃｏｌｉ）ペニシリウム　シトリナム　　　　　　　
　５く（Ｐｅｎｉｃｉｌｌｉｕｍ　　ｃｉｔｒｉｎｕｍ
）アステルギルス　ニガー　　　　　　　　　５〜７（
Ａｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓ　　ｎｉｇｅｒ）ここでのＭＩ
Ｏ濃度は混合組成物純分量で示す。

実験例２゜ 密閉されたアクリル製の箱の中に混合組成物の水溶液を
浸み込ませた布をはりつけ、離れた箇所に一般に使用さ
れている黴専用の培地、及び細菌用の培地に実験例１に
使用した２種類の黴とスタフィロコッカス　アウレウス
とを混釈し固めたシャーレを蓋を開けて入れる。

ブランクとして同様に作製したシャーレの蓋を閉じて対
照として入れる。

アクリル製の箱の蓋を閉じ２種類の黴の場合２８℃の条
件下で５日間、スタフィロコッカス　アウレウスの場合
３７℃の条件下で１日間放置後各々のシャーレを取り出
し観察した。

いずれの菌、像化おいても蓋を閉じていたシャーレはコ
ロニーが密生していたのに対し、蓋を開けておいたシャ
ーレ内の培地は透明であり殺菌、防黴が完全になされて
いた。

この結果からみて、混合組成物から揮発性成分が発生し
、室内中の殺菌防黴を行なう事が明らかである。

尚含浸性担体基材として濾紙、シリカゲル、パーライト
および海綿状のスポンジを選択し、混合組成物の水溶液
を含浸させ同様の評価を行ない同じ様に有効なる殺菌防
黴効果を見い出した。

一方、昇華性を有する粉体シクロドデカンに本混合組成
物の水溶液を混合し錠剤に成層した後同様の評価を行な
い同じように有効なる殺菌防黴効果を見い出した。

実験例３ 実験例２と同様の方法を用いて以下の物質について夾験
を行なった。

ここでの混合組成物は実験例２と同様水溶液を浸み込ま
せた布を箱の内面にはりつけて使用した。

一方、市販の防虫剤（Ｐ−ジクロルペンゾール）および
防黴剤（ｇ−ブロムシンナミルアルデヒド）を混合した
防虫剤勢は錠剤のまま箱の中に置いた。

２種類の黴の培養条件下で培養した後比較観察を行ない
その後シャーレを箱から取り出して蓋をしこの状態の儂
２８℃で２夜培養した後観察した。

結果は次表の通りとなった。

使用薬剤名　　　　　　　　箱の中での培養　箱から出
して培養１、本混合組成物　　　　　　　　培地透明　
　培地透明２、Ｐ−ジクロルペンゾール　　　　　培ｍ
ｉ明　　コロニー密生３、α−グロムシンナミルアルデ
ヒド　培地透明　　　コロニー密生４、対照シャーレ　
　　　　　　　　コロニー密生尚、本混匍成物の揮発成
分で処理した培地はその譬 ま才１週間培養続けたがいずれの培地も透明でありコロ
ニーの発生は見られなかった。

以上の結果より市販の防黴防虫剤は、それらの揮発物質
雰囲気中では菌や黴の発育を阻止しているが完全な殺菌
防黴ではなく、雰囲気中の物質の濃度低下や雰囲気から
外れた系では曹や黴の発育が見られ、本発明の混合組成
物□とは作用が異なるものである事が判明した。

実験例４− 密閉されるアクリル製の箱の中に、木綿、ポリエステル
表面処理をしたアクリル各繊維の布と濾紙及びパラフィ
ン処理紙の小片を置いた時計器を定置収容し、距離をは
なして、実験例３と同様に、混合組成物ｔごついては水
溶液を浸み込ませた布を箱の内面にはりつけた。一方市
販の防虫剤（ｐ−ジクロルペンゾール）詔よび防黴剤（
ａ−ブロムシンナミルアルデヒド）を混合している防虫
剤等は錠剤のまま箱の中に置いた。

各アクリル製の箱の蓋を閉じ布および紙の小片を各薬剤
の蒸気雰囲気下に所定の時間さらした後、蒸気雰囲気よ
り布および紙の各小片を取り出して所定時間空気中に放
置した。次いで実験例１で使用した２種の黴を各々通常
使用されている培地を用いてシャーレ中で混釈し固めた
黴培地上に通常のハロテスト（Ｈａｌｏ−Ｔｅｓｔ）法
を用いて試験×１として判定し阻止内の大きさについて
は判定基準から除いた。

関係を観察した。

即ち粉末化したセチルアルコールと水を稀釈剤として選
び、所定濃度に本混合組成物を混合稀釈した試料をビー
カーに一定重量計り採り箱の中に入れ、黴が混釈された
培地を入れて所定温度で培養した。

１８目に半数のシャーレに蓋をして薬剤蒸気との接触を
断った。

各稀釈剤と本混合組成物の濃度、薬剤との接触時間及び
黴の防黴効果との関係は次表のようになった。

即ち結果は培地上にコロニーが発生しなかったら−の○
、コロニーが密生したもの×、わずかにコロニーが発生
したちのΔで表わした。

尚稀釈剤として常温で液状のｎ−デシルアルコール及び
ｎ−ペンタデカンを選び非イオン界面活性剤を用いて混
合組成物を乳化し同様の評価を行なった。

その結果は水を稀釈剤とした場合と同じであり、―度効
果、時間効果に特に大きな特長が見い出せなかった。

実験例６ シリカゲルに本混合組成物を１０％吸着させたものを空
気中に放置し、所定時間毎にビーカーに一定量計り採っ
て実験例２の方法でアクリル製の箱に入れ抗菌性試験を
行なった。

対照として水に本混合組成物を１０１！稀釈した水溶液
を使用した。

シリカゲル吸着品は２ケ月間空気中に放置した試料でも
抗菌効果を有するのに対し同量の水溶液は１週間で蒸発
し抗菌効果を失なった。

この結果からシリカゲルに吸着された本混合組成物の抗
菌効果保持効果が明らかとなった。

実験例７ 含浸性担体基材化本混合組成物の水溶液を吸着させたも
の、又は混合組成物の水溶液を混入したシリカゲル粉、
及び錠剤をポリエチレン薄膜と紙を貼り合せたラミネー
ト紙より出来た駿の中に入れ封をしたものを検体とする
。

密閉されるアクリル製の箱の中に本検体を入れ、離れた
箇所番こ一般に使用されている黴専用、及び細１用培地
に実験例２に用いた徴および曹を混釈し固めたシャーレ
を蓋を開けて入れる。

ブランクとして同様に作製したシャーレの蓋を閉じて対
照として入れる。

アクリル製の箱の蓋を閉じ黴の場合２８℃の条件下で５
日間、曹の場合３７℃の条件下で１日間放置後各々のシ
ャーレを敗り出し観察した。

いずれの黴曹においても蓋を閉じていたシャーレはコロ
ニーが密生していたの番こ対し、蓋を開けておいたシャ
ーレ内の培地は透明であり殺菌、防黴が完全になされて
いた。

この結果よりラミネートよりなる通気性袋に入れた混合
組成物はこれより発生する揮発性成分が袋より外に出て
室内中の殺菌防黴を行う事が明らかである。

実験例８ 密閉される容積１５０ｔの内面ステンレス製の箱の中に
混合組成物のｌＯＳ水溶液（純分１．４１１）を１０　
ｇｉｌ浸させた布を貼り付け、密閉した後木綿布詔よび
濾紙の小片を蒸気雰囲気丁番こ所定の時間さらし、蒸気
雰囲気より布片及び濾紙片を取り出して所定時間空気中
に放置した。

次いで実験例１で使用した２種の黴を各々通常使用され
ている培地を用いてシャーレ中で混釈し固めた黴培地に
通常のハローテスト法と同様の方法を用いて試験布およ
び試験紙の小片を密着させ２８℃２日間培養した後試験
片を中心として阻止円の形成を認めた。

一方上記の密閉室内より布片及び濾紙片を取り出す際室
内の空気を１を糧道スプレーを用いて集め本空気条件下
に上記の徴培地をシャーレの蓋を開けて所定時間放置し
、その後２８℃５日間培養した。

本黴培地上にはコロニーが密生して詔り殺菌防黴効果は
見られなかづた。

本実験例より殺菌剤の揮発性成分は物質の表面上に付着
され易い性質を有し、微量の空気中の濃度の場合も表面
上に蓄積され付着量が増して有効番ζなるものと考えら
れる。

特許出烏人　　　サンポール株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．５−クロル−２−メチル−４−インチアゾリン−３
   −オンと２−メチル−４−イソチアゾリン−３−オンと
   の一合物を混合組成物としてこの組成物を揮発せしめる
   様な態様で含浸又は装入した事を４Ｉｌｋとした殺菌、
   防黴用含浸体。 ２、上記混合組成物が、多孔性物質又は繊維性物質に含
   浸された特許請求の範囲第１項記載の殺菌、防黴用含浸
   体。 ３、上記混合組成物が、昇華性物質と混合されている特
   許請求の範囲第１項記載の殺１、防黴−含浸体。 ４、上記混合組成物がシルカゲルと混合されている特許
   請求の範囲第１項記載の殺１、防黴用−含浸体。 １方と併用される事を特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の殺菌、防黴用含浸体。 ６、上記混合組成物が通気性包装体で包覆されている特
   許請求の範囲第１項乃至第５項記載の殺菌、防黴用含浸
   体。