JPS58213B2 - 伝送装置の監視回路 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複数個の伝送装置が一対の伝送路を共有して
ループ状に縦続接続された伝送システムに係り、伝送装
置の監視回路に関する。

上述の伝送システムは、例えば多数のユーザが計算セン
ターにリモートアクセス可能にするなどのコンピュータ
ネットワークを構成するにおいて、何台かの機械がダウ
ンしてもネットワークが動作できるように複数台のコン
ピュータを専用の伝送装置で相互に接続、中継するのに
使用される。

第１図は本発明に係る伝送システムを例示し、４つの伝
送装置１〜４が伝送路５により接続され、全体としてル
ープ状になっている。

これら伝送装置１〜４は夫々コンピュータ６〜９に接続
され、コンピュータ６〜９からのメツセージは各伝送装
置１〜４を中継されながら目的とするコンピュータに伝
送される。

こうした伝送システムにおいて、伝送装置１〜４は３に
代表してブロック図を示すように、伝送路５を通して受
信回路１１でパルス列信号を受け、制御回路１２でパル
ス列信号が指定スるコンピュータ番号が自局のコンビュ
ータテあるか否か判定するなどの制御をし、制御回路１
２を通したパルス列信号は送信回路１３を通して次の伝
送装置へ向けて送出する。

従って、送信されたパルス列信号はすべての伝送装置１
〜４を通り、伝送路５を一巡して受信回路１１に戻って
くるが、１つの伝送装置の異常はその伝送装置で伝送路
ループが断たれる。

この対策として、通常の伝送装置は、第２図にブロック
図を示すように、監視回路１４により受信側の信号と送
信側の信号とが一致しているか否かで装置内異常を判定
し、異常を検出したときには切換リレー１５を作動もし
くは復帰させてその接点１５Ａ、１５Ｂを図示の状態か
ら切換え、自局を伝送路５から切離し、受信側の伝送路
と送信側の伝送路とをバイパス路１６で直接接続する。

本発明の目的は、上述の伝送システムにおいて、受信信
号と送信信号との一致、不一致を確実に検出できしかも
回路が複雑になることのない監視回路を提供するにある
。

第３図は本発明による監視回路の一実施例を示す。

受信信号ａと送信信号すとは夫々再トリガー型単安定マ
ルチバイブレータＭＭ１・ＭＭ２のトリガー入力にされ
、これら単安定マルチバイブレータＭＭ１・ＭＭ２は設
定された時限以内に再トリガーされるとそのトリガ一時
点から設定された時限だけ出力するタイマ動作をし、そ
の時限はパルス列信号ａ−ｂの基本周期よりも長く設定
され、信号ａ−ｂが連続パルスであれば論理“１”出力
を出しつづける。

単安定マルチバイブレータＭＭ１・ＭＭ２の両出力ｃ−
ｄは排他的論理和（Ｅｘｃｌｕ−ｓｉｖｅＯＲ）回路Ｅ
ＸＲの入力にされ、両信号ｃ・ｄの不一致期間が検出さ
れる。

排他的論理和回路ＥＸＲの出力ｅはＤ型フリップフロッ
プＦＦのデータ入力にされると共に一定幅のパルスを出
力する単安定マルチバイブレークＭＭ３のトリガー入力
にされる。

単安定マルチバイブレークＭＭ３は、信号ａ−ｂ間に相
定される遅れ時間以上の時限に設定され、その出力ｆは
信号ｅのタイミング信号としてフリップフロップＦＦの
クロック入力にされる。

フリップフロップＦＦの出力ｇはドライバ用インバータ
ＩＮＹを通してフォトカプラＰＣの入力にされる。

フォトカプラＰＣの出力は増幅器ＡＭＰを通してリレー
１５の制御信号りにされる。

上述のような構成の監視回路１４の動作を以下に説明す
る。

第４図は各部信号をａ ＝ ｈに対応づけて示し、期間
Ｔ１に信号ａ・ｂが一致する正常の場合を、Ｔ２に異常
の場合を示す。

パルス列信号ａ・ｂに対して単安定マルチバイブレーク
ＭＭ１ＭＭ２は再トリガーされ、パルス列のうちの最終
パルスからｔｗ時間後に復帰する（信号ｃ・ｄ）。

ここで、信号ａに対する信号すの遅れは伝送速度の１ビ
ット分遅れの場合を示す。

期間Ｔ１において、信号ｃ・ｄの不一致期間を検出する
排他的論理和ＥＸＲの出力ｅはパルス列の先頭ビットと
、最終ビットからｔｗだけ遅れた時点に発生する。

フリップフロップＦＦは信号ｅでトリガされる単安定マ
ルチバイブレークｍｍ３の立下りのときのデータ入力（
すなわち信号ｅ）の状態を記憶するため、フリップフロ
ップＦＦのＱ出力ｇは常時高レベルになる。

従って、フォトカプラＰＣを通してリレー１５が常時付
勢され、その接点１５Ａ・１５Ｂが図示の状態にあって
パルス列信号は正規のルートを通って出力される。

一方、期間Ｔ２で示すように、信号ａとｂとが異なる伝
送装置の異常の場合には、障害のある部分で排他的論理
和ＥＸＲの不一致出力幅が大きくなり、ＭＭ３の立下り
時にも不一致出力があってフリップフロップＦＦの出力
が低レベルに反転し、リレー１５が復帰してパルス列信
号はバイパス路１６を通って出力され、伝送装置が伝送
路から切離される。

なお、第４図には出力信号の最後部が欠ける場合を示し
たが、入力信号がないにも拘らず出力信号がある異常の
場合にその検出ができるし、出力信号の先頭部の異常に
もその検出をできることは明らかである。

また、入力信号のパルス列が１発のパルスであっても異
常検出できることはもちろんである。

また、受信回路１１．制御回路１２．送信回路１３の電
源とフォトカプラＰＣの電源とを同じものにしておけば
、電源ダウンによる伝送装置の異常にもリレー１５が復
帰して伝送信号を迂回させることかできる。

また、単安定マルチバイブレークＭＭ１〜ＭＭ３による
タイマ構成に限らず、一定周波数のパルスを計数入力と
するカウンタによるタイマ構成にもできる。

以上のとうり、本発明の監視回路は、パルス列信号を入
出力する伝送装置の異常を比較的簡単な回路で確実に検
出でき、異常検出時にはその伝送装置をバイパスさせた
伝送路ループに切換えて伝送システムの高い信頼性を維
持するのに顕著な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る伝送装置を説明するためのブロッ
ク図、第２図は監視回路を説明するためのブロック図、
第３図は本発明の一実施例を示す回路図、第４図は第３
図の動作を説明するためのタイムチャートである。 １〜４……伝送装置、５……伝送路、６〜９……コンピ
ユータ、１１……受信回路、１２……制御回路、１３…
…送信回路、１４……監視回路、１５……リレー、ＭＭ
１〜ＭＭ３……安定マルチバイブレーク。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数個の伝送装置が一対の伝送路を共有してループ
   状に縦続接続された伝送システムにおいて、上記伝送装
   置の入力パルス信号と出力パルス信号との不一致期間を
   出力パルス幅として検出する回路と、この回路の出力パ
   ルスをデータ入力とし該出力パルスをタイミング信号と
   した一定幅のパルスをクロック入力とするＤ型フリップ
   フロップとを備え、このフリップフロップの状態変化で
   上記伝送装置の異常を検出することを特徴とする伝送装
   置の監視回路。