JPS58213780A - 4−アルキル−1−ヒドロキシアルキル−2,6,7−トリオキサビシクロ〔2,2,2〕オクタン不飽和カルボン酸エステル及びその製造方法 - Google Patents

4−アルキル−1−ヒドロキシアルキル−2,6,7−トリオキサビシクロ〔2,2,2〕オクタン不飽和カルボン酸エステル及びその製造方法

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JPS58213780A
JPS58213780A JP57096099A JP9609982A JPS58213780A JP S58213780 A JPS58213780 A JP S58213780A JP 57096099 A JP57096099 A JP 57096099A JP 9609982 A JP9609982 A JP 9609982A JP S58213780 A JPS58213780 A JP S58213780A
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楠本 紘士
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な化合物である、一般式 (但し、R1けアルキル基を示し、R2及びR3はぞれ
ぞれ同種又は異種の水素原子又はアルキル基を示す)で
示される4−アルキル−1−ヒドロキシアルキル−2,
6,7−)リオキサビシクロ[2,2,2]オクタン不
飽和カルボン酸エステルを提供するものである。−まだ
本発明tよ、上記新規化合物を製造する方法をも同時に
提供するものである。
従来ビシクロ化合物の不飽和カルボン酸エステルは、わ
ずかに数種知られているのみであり、例えば 一般式 (但し、Rは低級アルキル基を示す)で示される1−ア
ルギル−4−ヒドロキシメチル−2,6,7−)リオキ
サビシクロ[2,z、2)オクタン不飽和カルボン酸エ
ステルが公知である。更に上記一般式(A)で示される
ビシクロ化合物の不飽和カルボン酸エステルは、重合硬
化時の体積収縮率が小さい重合性上ツマ−としてその有
用性が注目されてhる。しかしながら、この不飽和カル
ボン酸エステルの応用に関しては、従来公知の重合硬化
触媒が例えば五フッ化ホウ素の如き、取り扱い上ある、
いは人体への為害作用等の点で問題があるため、又は重
合活性が低いため工業的に有用な用途が見出されるに至
っていな込。
本発明者等は、重合硬化時に於ける体積収縮率が小さい
重合性モノマーにつbて鋭意研死を重ねてきた結果、前
記一般式(A)で示される公知の重合性モノマーに比べ
て、はるかに重合活性が高い新規なビシクロ化合物の不
飽和カルボン酸エステルを合成することに成功した。そ
して更に」二記新規化合物が接着剤として著しく良好な
性質を有する事をも確認し、ここに本発明を完成し提・
案するに至った。
即ち、本発明は 一般式 (但し、R1はアルキル基を示し、R2及びR3はそれ
ぞれ同種又は異種の水素原子又はアルキル基を示す)で
示される、4−アルキル−1−ヒドロキシアルキル−2
,6,7−ドリオキサビシクロC2,2,2]オクタン
不飽和カルボン酸エステルである。
また本発明は、一般式 (但し、R1けアルキル基を示し、R2#i 水素原子
又はアルキル基を示す)で示される4−アルキル−1−
ヒドロキシアルキル−2,6,7−ドリオキサビシクロ
[2,2,2)オクタンと、一般式 (但し、R5は水素原子又はアルキル基を示し、Xはハ
ロゲン原子を示す)で示される不飽和カルボ/#・・ラ
イドとを反応させる、前記一般式(1)で示される、4
−アルキル−1−ヒドロキシアルキル−2,<S、7−
)リオキサビシクロ[2,2,2)オクタン不飽和カル
ボン酸エステルの製造方法をも提供するものである。
本発明の化合物は前記一般式(1)即ち、で示される化
合物である。該式中のR1r R2及びR5のアルギル
基は上記化合物の製造上の経済的な制限のために、一般
に低級なアルギル基、例えば炭素数1〜3のものが好適
である。特にR5は水素原子又はメチル基が工業的には
有用である。
本発明の上記一般式(1)で示される化合物は構造的に
前記一般式(A)と−見類似するようにみえるが、両者
は後述する実施例及び比較例から明らかなように全く異
なるものである。即ち、両者は例えば後述する第6級ア
ミンを触媒とする重合特性の比較からも明らかなように
、重合硬化速度が著しく違うし、製造方法に於いても異
なる。また両者はその使用分野に於いて著しい効果の差
異を有す杢。
例えば、本発明の前記一般式(1)で示される化合物は
、例えば、上記第6級アミン触媒で重合することにより
前記一般式(A)で示される化合物に比べて重合速度が
速いばかりでなく、接着強Kに関しても大きな差異があ
り、例えば、新鮮抜去生歯の象牙質に対して接着強度2
7.6Kg/−或いはそれ以上の物性を発揮するので、
歯科材料として特に有用な化合物となる。
本発明の前記一般式(1)で示される化合物は、その重
合硬化時の体積収縮率〔(1−化合物の比重/重合硬化
物の比重)X100)が非常に低い値となる。例えば、
4−エチル−1−ヒドロキシメチル−2,S、7−)!
jオキサビシクロ[2,2,2)オクタンメタクリル酸
エステルを、ジメチル−1)−)ルイジンを使用して重
合硬化させた時の体積収縮率は3.96%で、N、N、
3.5−テトラメチルアニリンで重合硬化させた時の重
合収縮率は2.55%であった。
また、本発明の前記一般式(1)で示される化合物は、
一般に室温で液状を呈し、R1,i(2及びR5の差異
によりそれぞれ個有の沸点を有する。又該化合物は、一
般にメチレンクロライド、クロロホルム、アセトン、ジ
オギサン、ベンゼン、ト充エン、ジメチルホルムアミド
尋の有機溶媒に可解である。
本発明の前記一般式(1)で示される化合物は、次のよ
うな測定によって該化合物である事を確認できる。
(1)赤外吸収スペクトル(IR) と不飽和カルボン−エステルのカルボニル基と二重結合
の存在が確認できる。ビシクロオルンエステル構造に由
来する吸収帯は1000cm”から1200orl’ 
 の間に数本現われる。
又、小飽和カルボン酸エステルのカルボニル基の吸収t
ま1720 on−’に二重結合に基づく吸収は166
5on’から1640on−’の間にそれぞれ現われる
(に)+H−核磁気共鳴吸収スペクトル重水素化クロロ
ホルム溶媒中でテトラメチルシランを基準として測定す
ると、δ(ppto)−6,8〜4.2の位置に、ビシ
クロ項内の6コのメチレン水素に由来する一重線の吸収
ピークが現われる。
又前記一般式(I)中のR,、R2及びR5の種類の違
いは、R+、1(2)jLびR5中の水素に由来する吸
収ピークの位置および多重度、ならびに吸収ピーク面積
の相対比の観測と解析により判別できる。例えば、R1
がメチレン基、R2がエチル基、及びR5がメチ)し基
の場合には、R1のメチレン基水素に由来する一重線吸
収ピークがδ(pl)m )−4,80に又R2のメチ
レン基水素に由来する四重線吸収ピークがδ(ppIf
I)= 1.25に、R2のメチル基水素に由来する三
重線吸収ピークがδ(ppui)−0,85に、さらに
、R5のメチル基水素に由来する一重線吸収ピークがδ
(pprn)=1.97の位置に観測される。以上四種
の吸収ピークの面積を測定し、その比率を算出すると、
その値はそれぞれの基に結合した水素の数の比と一致す
る。
又、本発明の前記一般式(I)と公知の前記一般式(A
)との最も特徴的な違いは、ビシクロオルソエステル環
に隣接する炭素上の水素の吸収ピーク位置に現われる。
即ち、本発明の一般式(I)の場合には、水酸基とビシ
クロオルソエステル環にはさまれたアルキル基(R+ 
)のビシクロオルソエステル環に隣接スる炭素上の水素
の吸収ピークは一般式(A)の対応する水素の吸収ピー
クより低磁場側に観測される。又一般式(1)のR2で
示されるアルキル基のビシクロオルソエステル環に隣接
する炭素上の水素の吸収ピークは一般式(A)の対応す
る水素の吸収ピークより逆に高磁場側に観測される。例
えば、本発明の前記一般式(1)の化合物に於いて、R
1がメチlノン基。
R2がエチル基及びR5がメチル基である化合物と、公
知の前記一般式(、A)のRがメチル基である化合物を
比較すると、一般式(1)におけるR1のメチレン基水
素はδ(pptn )−4flOに、一方、一般式(A
)の対応する水素は、δ(ppm ) = 5.95に
それfれ吸収ピークが観測される。更に一般式(1)に
おけるR2のメチレン基水*はδ(ppm)−=1.2
5に、一方、一般式(A)の対応する水素はδ(ppt
n )=1.70にそれぞれ峡収ピークが観測される。
(:S)質量分析 質量分析の手段として、電界脱離法(FDと略す)と化
学イオン化法(CIと略す)のいずれの方法を用いる事
によっても、本発明の一般式(I)で示される化合物の
分子蓋が確認できる。該化合物の分子量をMとすると、
FD法によりM+の位置に分子イオンピークが観測され
、CI法では(M±1)十の位置に擬分子イオンビーク
が観測される。
(4)元素分析 炭素および水素の分析結果を一般式(I)から算出され
る理論値と比較する事により確認できる。
以上に説明した種々の測定方法により、本発明の前記一
般式(1)で示される化合物が確認できる。又、本発明
の化合物の確認に際1゜てけ、予め構造を確認17だ化
合物について測定した標準チャー トを準備しておき、
それとの比較によって化合物を確認する方法を採用する
ことができる。
本発明に於ける前記一般式(I)で示される化合物の製
造方法は特に限定され乙ものでなく、如伺なる方法を採
用してもよ−。工業的に好適な方法の一例を具体的に例
示すれば、次の通りである。
前記一般式(II)、即ち アルギル基を示し、R2¥i水素原子又はアルキル基を
示す)で示される4−アルキル−1−ヒドロキシアルキ
ル−2,6,7−)!JオキサヒシクDC2,2,2:
lオクタンと 前記一般式(llf)、即ち 子又はアルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示す)で
示される不飽和カルボン酸ハライドとを反応させて、一
般式(1)で示される4−Tル#ルー1−ヒドロキシア
ルキル−2,6,7・用すオギザビシクロ[2,2,2
3オクタン不飽和カルボン酸エステルを製造する方法が
好適に採用される。
前ム(シ一般式(II)で示される本発明に於ける原料
化合物は、それ自身新規化合物であり、又その製造方法
は特に限定されず、如伺なる方法も採用する事ができる
。工業的に有利な代表的な該製造方法を例示すれば次の
とおりである。
即ち、一般式 HO−R1−C’OOH・・・・・(B
)で示されるヒドロキシカルボン酸と 一般式  l0CH2)、 C−R2・・・・・(C)
で示されるトリメチロールアルカンとを脱水反応させる
ことにより、前記一般式(旧を製造する方法が好適であ
る。但し、上記一般式(B)及び(C)に於けるR1及
びR2は、前記一般式(旧に於けるR1及びR2と同様
である。
該反応に際しては原料であるヒドロキシカルボン酸とト
リメチロールアルカンとを適描な溶K、例、tri’:
ンゼン、トルエン、キシレン尋の溶媒中で酸触媒、例え
ばp−)ルエンスルホン酸、硫酸等の存在下に反応させ
ることにより、反応中間体である、一般式 で示される化合物が製造される。上記反応は一般に不活
性ガス例えば嗜素ガス雰囲気下に溶媒の還流下で行なう
のが好適である。又、反応の進行は溶媒と共沸して溜去
してくる水の量を計則する事により知ることが出来る。
次いで、上記中間体即ち前記一般式(D)で示される化
合物は、p−トルエンスルホン酸。
硫酸尋の存在下に加熱し、減圧下に脱水反応を行なうこ
とにより、前記一般式(IN)で示される本発明の原料
となる。上記脱水反応は、一般に1〜0.05+ii+
Hy程度の減圧下、140〜220℃の温度範囲が好適
に採用される。
前記一般式(11)で示される原料化合物は、上記減圧
下の脱水反応によって一般に白色結晶同体として、反応
液から分離する事が出来、必要に応じてメチレンクロラ
イドの様な溶媒より再結晶させて精製する事ができる。
また本発明の原料である前記一般式(旧で示される新規
化合物は、次の様な測定によって該化合物である事を確
認できる。
(5)赤外吸収スペクトル(IR)の測定前記一般式(
旧で示される化合物のIRを測定することにより、ビシ
クロオルンエステ在が確認できる。前者に由来する吸収
帯は1000cJtr−’ 〜1200ctn’に数本
あられれ、後者に由来する吸収帯は5500on ’ 
〜3400t1n−’にあられれる。
(6)用−核磁気共鳴吸収スペクトル (1H−NMR
)の測定 重水素化クロロホルムあるいは重水素化ジメチルスルホ
ギシド溶媒中で前記一般式(旧で示される化合物のIH
−NMRを測定すると、δ(ppm ) = 3.8〜
462の位置にビシクロ環内の6コのメチレン水素に由
来する一重線の吸収ピークが現われる。
又、前記一般式(II)中のR1及びR2の種類の違い
は、R1、R2中の水素に由来する吸収ピークの位置及
び多重度ならびに吸収ピーク面積の相対比の観測と解析
により判別できる。
例えば、R1がメチレン基でR2がエチル基の場合には
R1のメチレン基水素に由来する一重線吸収ピークがδ
(ppm )−5,55に又R2のメチレン基水素に出
来する四重線の吸収ピークがδ(ppm) −1,s 
o の位置にそれぞれ観測される。さらにR2のメチル
基水素に由来する三重線吸収ピークがδ(ppln )
 〜0.85の位置に観測される。以上三種の吸収ピー
クの面積を測定し、その比率を算出するとその値は、そ
れぞれの基に結合した水素の数の比と一致する。
(7)質量分析 質量分析の手段として電子衝撃法(itIと略す)、電
解脱離法(F’Dと略す)、化学イAン化法(CIと略
す)のいずれの方法によっても前記一般式(旧で示され
る化合物の分子量が確認できる。該化合物の分子量をM
とすると、EI法でtiM+又は(M+1)+ の位置
に、FD法ではM+の位置に分子イオンピークが観測さ
れ、C’I法では(M±1)+の位置に擬分子イオンビ
ークが観測される。
(8)元素分析 炭素及び水素の分析結果を紡紀一般式(n)から算出さ
れる理論値と比較する事により確認できる。
以上に示した(5)〜(8)の測定方法により、本発明
の化合物の原料である前記一般式(旧で示される化合物
が確認できる。
又、前記一般式(III)で示される原料化合物は、特
に限定されるものではなく、公知の化合物がそのまま使
用できる。一般に好適に使用される代表的な不飽和カル
ボン酸ノ・ライドを挙げると、例えばメタクリル酸りロ
ラ・fド。
メタクリル酸ブロマイド、アクリル酸クロライド、アク
リル酸ブロマイド等のメタクリル酸又はアクリル酸のハ
ライド化合物である。
前記一般式(II)及び(III)で示される原料化合
物は、例えばベンゼン、ジオキサンのような原料化合物
を溶解し、原料あるいは生成物と反応【7ない解媒中で
脱・・ロゲン化水素反応を行なうことによって前記一般
式(1)で示される本発明の化合物となる。該脱ノ・ロ
ゲン化水素反応は公知の手段が採用され、例えば、トリ
エチルアミン等の三級アミン或いは他の塩基の存在下に
実施すればよい。該脱・・ロゲン化水素反応の反応条件
は特に限定される事なく、溶媒の沸点擾での温度、或い
は減圧から高圧まで必要に応じて選択できるが、一般に
は一大気圧下、室龜(20〜30c)で充分に反応が進
行する。−また各原料の仕込みは一般に前記一般式(旧
で示される化合物を、前記−・般式(Ill)で示され
る化合物より少なく、また触媒として使用する塩基は、
前記一般式(III)で示される化合物より過剰に使用
するのが好ましい。
前記反応で生成した一般式(I)で示される目的化合物
は、反応液より副生じた塩、溶媒及び過剰の塩基を除去
l−た後、必要に応じて減圧蒸留又はヘキサン、ヘプタ
ン等により抽出操作を行う事によって精製することがで
きる。
本発明の前記一般式(I)で示される化合物は、ビシク
ロオルンエステル嬢と不飽和結合。、、、j□。オL、
 −191’−□0.。ヶ、□する化合物は、その重合
に於いて、数十%に及ぶ体積収縮を伴う。一方、ビシク
ロオルンエステル嬢を有する化合物はその開環重合に於
いて、体積収縮をほとんど伴わないがビシクロオルンエ
ステル項単独では、重合度の低いものしか得られず、そ
のために得られる重合体は一般には液状であり、固体状
のものでも物理的強度が低いという欠点を有している。
一方、本発明の前記一般式(1)で示される化合物に於
いては、不飽和結合とビシクロメルノエステル壌の両方
を同時に有し、いずれも重合硬化反応に関与するために
、生成する重合硬化体は、充分な物理的強度を有し、か
つ、重合時の体積収縮が著しく小さいという特性を発揮
するのである。この点に関しては後述する実施例及び比
較例に示した様な第6級アミンを触媒として重合硬化せ
しめる事により明確となる。
上記本発明の化合物(I)は成型材料、複合材料、接着
剤、注型材料、及び塗料等に使用した場合に、前記した
ような極めて優れた特性を示す有用な化合物である。ま
た、医療用樹脂組成物としても有用であり、特に歯科用
拐料として有用である。この様な医療用材料として用り
る際には例えば、為害性が無い事、操作性が優れ重合硬
化速度が速込事、及び歯質との接着性が優れている事等
の特性が必要とされる。しかるに、本発明の化合物は、
まず液体であり、重合触媒として口腔内でも使用し、得
る第6級アミンを用いる事ができ、更に重合硬化速度が
速いため、極めて操作性に富んでいる。さらに本発明の
化合物は、重合硬化時の体積収縮率が小さhために、充
填材及び接着剤として用いた場合に、封鎖性あるいは密
着性に優れ、最適の材料を提供し得るものである。例え
ば、4−エチル−1−ヒドロキシメチル−2,6,7−
)リオギサピシクロ[2,2,2]オクタンメタクリル
酸エステルを用いて歯質接着剤としての性能を評価l−
だ結果、生歯象牙質に対して市販品よりけるかに嵩い接
着強度を示す。この事からも本発明の化合物が実用上有
用な材料である事が明らかである。
本発明を更に具体的に説明するために以下実施例、用途
例及び比較例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
実施例 1 水分定量費器、冷却管、塩化カル7ウム管を取すイ・1
げた600Ceナス型フラスコにグリコール酸22.8
2p(0,!1nol)1.)リメナロールプロパン4
 (125g (El 6 mol)及びベンセン15
0eeを投入し、95℃で2時間攪拌を行なった。ぞの
抜P −)ルエンスルホンfi夕α19を反応諭中に加
え、ベンゼン還流を行った。約2時間で5.4 ml 
(約o、 5 n+01 )の水が泡出した。
次応糸の攪拌を止め、室mまで、空冷した候、エバポレ
ーターによりベンゼンをts去t−た。
その仏、精製装置を用い−〔、[L 2 n+mHg/
 170〜180℃の条件下で減圧#笛を行ない、11
6℃/ 0.2 n+mHg  cl11滴分を得た。
これをメチレンクロ2イドで再結nし白色1^1体54
.18 IIを得た。収率は655%であ−た。
この徐にして得られた白色固体の物性値及び柿々の測定
値は次の通りであった。
1 )融  点    60〜61 ℃2)赤夕1吸収
スペクトル (その結果は第1図として添付する) 5650 ca゛l    (ρon )1 1  ロ
  0 、  1 0 9 0 、  1 0 5 0
 玖シ゛′1 0 2  ロ\o−c x)’a−核磁気共鳴吸収スベクトル(その結果は第2
図として添付する) 測定溶媒:重クロロホルム @4準  :テトラメテルシジン 4)5Mm1分析スペクトル El法  mle = 175 (M + 1 )−5
)元素分析 以−[−の測定結果より前記白色固体は構造式確認でき
た。
次に攪拌機、滴下ロートを取すイ・」けた500CCセ
パラブルフラスコに上記の反応で侍た4−エチル−1−
ヒドロキシメチル−2,6,7−) IJオキザビ/り
μ(2,2,2)オクタンys 2.74.1/(0,
18,8mol   )  、   ト  リ  エ 
チ ル ア  ミ  ン  5 0  g  (0、5
011+01. )及びベンビン200 CCを投入し
た。
これを0′0で攪拌しながら、メタクリル酸クロライド
26.15 El ((L 2511+01 )を滴下
r=4より反応液中に滴下して加えた。滴下終了後、反
応液は0℃で約2時間攪拌し、さらに室温で15時間攪
拌した。その後反応液をど過し、反応中に生成したトリ
エチルアミ/塩酸塩を除去した。r液中のベンゼン及び
過−]のトリエチルアミンをエバポレーターを用いて除
いた後、ヘキサンを加え、抽出操作を行ないさらにヘギ
ザン層を濃縮する事により淡黄色の液体1五61pを得
た。収率は29.9チであった。
このように’c して得られた淡黄色液体の物性値及び
種々の測定値は次の通りであった。
1 )沸  点    9 5 ”C/性 0 7  
mmHg2)比 電  t 151 q (20”0)
3)赤外吸収スペクトル(その結米件第6図として添伺
する) 1720 crn−’     (ρc = o )1
 6 5 5  crn−”        ()) 
 (E  =  G  )1 1 6 0  、  1
 1  ロ  5 、  1060,1020ツク7A
パ4’)IH−核磁気共鳴吸収スペクトル(その結果は
縞4図とり、て添付する) 測定溶媒:皿クロロホルム 標準  :テトラメチルシラン (c) ↓ (d)(θ)(fl(g) FD法      m/e  =2 42  (M  
)6)元素分析 以上の測定結果より、前記淡黄色融体は、構造式 水分定M受器、冷却管、塩化カルシウム管を取り付けた
50ロCCナス型フラスコに乳酸61゜9 g (0,
55mol ) )リメナμmルグロバン4(lL86
 g(0,5+nol )及びトルエン150eCを投
入し、90−100℃で106)間攪拌を打つた。その
(iP−)ルエンスルホン酸0.1 pを反応欣中に加
え、トルエン還fA1を行なった。約2゜5時間で6.
 l、 Ml (約0.66 mo’l )の水が面出
【また。反応系の攪拌を市め、室温まで空冷【7た抜エ
バポレーターにより、トルエンを除去した。
そv>41z、梢舶装圓を用いて、0.15 mmHg
/170′ 〜190°00条件下で減圧蒸留な行ない
102〜106.5℃/ 0.15 mv>Hg  の
布1分を得た。この宿性は室温まで冷却する事により、
白色161体へと変化1.た。この白色固体の収1は、
4425y′Qあり、V率は7a5チであった。
このようにして得られた白色同伴のGI性f−及びイル
々の61+1定仙は次の通りであった。
1 )融  点      b  b = 6 8  
”t”。
2)赤伺吸l1l(スペクトル(七の結果は第5図とし
てεj〉句−Jろ) 6400CId−1(す(l H) 1 1 25 、  1  ロ  /  0 、 1 
 ロ  1  5 7.>g、9  9  uttn−
13)’H−;IA[+気共鳴吸収スペクトル(その結
果は第6図として添付する) 測定溶媒:重ジメチルスルホキシド 標準  :テトラメチルシラン (b) (a)  (C)    (dl   (θ)(1)4
)質1分ルI Or法    m/e  =1 89 (M+ 1  
)”5)元素分析 以上の測定結果より、前■己白色固体は、構造である事
が確認できた。
次に攪拌機、滴下1斗を取り伺けた500ccセパラブ
ルフラスコに上記反応で得た4−エチル−1−(1−ヒ
ドロキソエチル) −2,6,7−トリオキサビシクロ
(2,2,2)オクタン41.05 J (0,218
mol ) )リエチルアミン50p(α50 mol
 )及びベンゼン200 CCを投入した。これを0℃
で撹拌しながらメタクリル酸りロジイド26. I A
 j/ (0,251001)を滴下−一トより反応液
中に滴下して加えた。部下終了後、反応液は0°Cで約
2時間撹拌し、さらに室温で20時間攪拌した。その後
、反応液を濾過し、反応液中に生成したトリエチルアミ
7 Jjl酸塩を除去した。
エバデレーターにより、r液中のベンセン及び過剰″の
1リエチルアミンを除いた彼、ヘキサンにより抽出操作
を行なった。このヘキサン層をIl#lする事によって
淡黄色の液体が、25.74g得られた。収率は46.
1−であった。
この様にして得られた淡黄色液体の物性値及び種々の測
定値は次の通りであった。
1 )沸  点    121℃/ 12 1  m+
nHg2)赤外吸収スペクトル(その結果は第7図とし
て添付する) 1720 cm−’      (ρC−0)1 64
 o crn−’       ()) c = c 
)3)IH−核磁気共嘘収収スベクトル(その結果  
 □は第8図Eして皺付する) 測定俗媒:MLクロロホルム 標準  :ナト2メナルシラン 4)質重分析 Oi法、 m/e =257(M+1 )+5)元素分
析 以上の種々の測定結果より、前記淡黄色液体実施例 6
〜7 原料として、馬およびRtb′−表1に示した様なアル
キル基をもつヒドロキシカルボンm (non。
Coon )  およびトリメチロールアルカン((H
OOHm % OR1)  を用い実施例1と同様な方
法でそれぞれ対応するビシクロ化合物を合成しtこ。得
られた化合物はそれぞれ前記したビシクロ化合物の確認
法に従い構造を確認した。
次いでこれらのビシクロ化合物と、R,が表1に示【−
2た水素あるいはアルキル基である不飽和ゲン原子)と
を夾旅例1と同様な方法で反応させ、それ七オ(対応す
るビシクμ化合物の不飽和カルボン酸エステルを合成し
た。
このようにして得られた化合物の光性分析結果および質
量分析の結果は$1に示した如くであり、そねぞれ、前
記一般式(1)から予測される計算値とよ<−欽した。
さらに赤外吸収スペクトルおよび1H−核磁気共鳴スペ
クトルの測定により前記した特性吸収帯および水素のW
jt収ピークを確μした。
用途例1及び比較例1 実施例−1で確認された4−エチル−1−ヒトu −?
 シ)チル−2,6,7−ドリオギサビシクロ(2,2
,2)オクタンメタクリル酸エステル0.511 (2
,87X l O−’n1o1 )  をガラス製の電
合用アンプル中に投入した。これに表2に示すM6級ア
ミンな上記化合物に対して5 mol 1加え、次にこ
れを封管した彼、70”C油浴中で重合反応をイテない
、〜その重合硬化時間、及び硬化に伴なう体積収縮率を
求め、それらの結果を同じく表2の141〜4に示した
。尚、重合硬化時間は、加熱開始から、封管中の反応物
がblt動しなく 1.Cるまでの時間とした。又、体
積収縮率は、モノマーと重重硬化物の北軍を、それぞれ
測定L1そのイ直を基に誘出した。
又1比較のために下記構造式 でボされる、1−エチル−4−ヒドロキシメチル−2,
6,7−1リオキザビシクロ〔2,2,2)オクタンメ
タクリル酸エステルなMfl )Il’、 4−エテル
−1−ヒドロキシメチル−2,6,7−)リオキザビシ
クμ〔z、z、2)オクタンメタクリル酸エステルの代
りに用いた以外は、全て同様に実廊し結果を表2の賜5
〜8に示した。但し比較例の場合には得られた亜合体は
尽天状であり、体積収縮率を求める事が不可能であった
表 2 ム、ジメチルーP−トルイジン B、P−)リルジエタノールアミン J  IJ、IJ、j5−テトシノテルアニリンD、)
リエテルアミン (0*1(s L M 用途例2 実bi例1で得たビシ20化合物の不飽和カルボ/酸エ
ステルを用いて以下に示した組成のム@ J、sよびB
液を調製し歯質への接着強度を測定した。
接着強度は以下の方法で行った。まず新鮮抜去生歯の表
面をエメリーペーパー(#1520)で研摩し、平滑な
象牙質を嵐山させた。次いで研摩間を67チオルトリン
酸水m液で一分間処理し、50秒間水洗した後窒素ガス
を吹きつけて表面を乾燥した。そして内径6脳、厚さ2
Mの孔の空いた板状ワックスを乾燥氷′thiK両自テ
ーグにて取り付けた。次に前記ム油およびB液を1:1
の開会に混合し、板状ワックスでかこまれた歯質表面に
塗布し、窒素ガスでIIi、燥した。
その上に市販の歯科用複合レジン修復*4(ジ1ンノン
&ジョンソン社製、商品名アダプティク)を処方Kmっ
て充填した。一時間放置後、板状ワックスを確り除き、
さらに37℃の水中に一昼夜浸漬した後、引張り強度な
−j定した。測定には東洋ボールドウィン社製テンシロ
ンを用い、引張り速度は2諸/分とした。その結果得ら
れた接着強度は27.6 Kノ/ CIII”であった
@又)比較のために下記構造式 で示される1−エチル−4−ヒドロキシメチル−2,6
,7−)リオキサビシクロ(2,2,2)オクタンメタ
クリル酸エステルを前記4−エチル−1−ヒドロキシメ
チル−2,6,7−)リオキサビシクロ(2,2,2)
オクタンメタクリル酸エステルの代わりに用いて、以下
に示した組成のC沿およびD箪を調製し、同様に実施し
た。その結果得られた接着強度は、17.5 Kp /
 cm”であった。
更に、公知の歯科用接着剤である下紀液E及びνをI4
に&シ、1紀と同様に実施した処、得られた接着強度は
il、5に#/α1であったd
【図面の簡単な説明】
第1図及び縞6図は、実施例1で・11らj+た白色固
体及び淡黄色液体の赤外吸収スペクトル、又謔2図及び
縞4凶はそれぞれの’11−核狐気共鳴吸収スベクトル
の測定結果である。 又縞5図及び第7図は、SA施フシで得られた白色固体
及び?に*色糖体の赤外吸収スペクトルであり、史に又
、第6図及び−8図は、それぞれのIH−核ai気共鳴
吸収スペクトルの副定結呆である。 特I出願人 佑山1達株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (但し、R1はアルキル基を示し、R2及び島はそれぞ
    れ同種又は異種の水素原子又はアルキル基を示す)で示
    される4−アルギル−1−ヒドロキシアルキル−2,6
    ,7−ドリオキサビシクロ[2,2,2]オクタン不飽
    和カルボン酸エステル。 (但し、R1はアルキル基を示し、R2は水素原子又は
    アルキル基を示す)で示される4−アルキル−1−ヒド
    ロキシアルギル−2,6,7−ドリオキサビシクロ[2
    ,2,2]オクタンと(但し、Rsは水素原子又はアル
    キル基を示しXは−・ロゲン原子を示す)で示される不
    飽和カルボン酸・・ライドとを反応させる事を特徴とす
    る (但し、R1はアルキル基を示し、R2及びR3はそれ
    ぞれ同種又は異種の水素原子又はアルキル基を示す)で
    示される、4−アルキル−1−ヒドロキシアルキル−2
    ,6,7−ドリオキサビシクロ[2,2,2]オクタン
    不飽和カルボン酸エステルの製造方法。
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