JPS58213717A - ヒダントイン誘導体を含有する治療用薬剤 - Google Patents

ヒダントイン誘導体を含有する治療用薬剤

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JPS58213717A
JPS58213717A JP608582A JP608582A JPS58213717A JP S58213717 A JPS58213717 A JP S58213717A JP 608582 A JP608582 A JP 608582A JP 608582 A JP608582 A JP 608582A JP S58213717 A JPS58213717 A JP S58213717A
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imidazolidine
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chroman
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Koichiro Ueda
耕一郎 上田
Satoru Tanaka
悟 田中
Keiichi Nomura
野村 圭一
Hideki Ono
英樹 小野
Kazumasa Otsuka
大塚 一正
Tsuneo Wakabayashi
若林 庸夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ヒダントイン訪導体を含有する治療用薬剤に
関する。更に詳しく述べれに。
(式中X1およびX、は同一または異なりでそれぞれ水
素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、または低級ア
ルコキシ基を意味し、Yは酸素原子または硫黄原子を意
味しt RIおよびR6は同一または異なってそれぞれ
水素原子、低級アルキル基。
フェニル基、または両者とそれらに一合している炭素原
子とで壕を形成する。但しe R1およびR2が同時に
水素原子である場合は除く。n1iOまたは1の整数を
意味する。)で表わされるヒダントイン誘導体およびそ
の塩を有効成分とする糖尿病にともなう慢性症状・合併
症状の治療・予防剤に関するものである。
上記一般式[I]において、 Xl、X、 、R,、お
よびR2の定義中にみられる低級アルキル基または低級
アルコキシ基とは炭素数1〜6の直鎖若しくは分枝状の
アルキル基1例えばメチル、エチル、 n −プロピル
、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、  tar
t−7’チル、n−ペンチル、イノアミル。
n−ヘキシル基などのアルキル基若しくは、これに基づ
くアルコキシ基を意味する。またX、およびX2の定義
中にみられるハロゲン原子とは具体的には塩素、臭素、
ヨウ素、フッ素を意味する。また。
R,およびR2の定義中にみられる両者とそれらに結合
している炭素原子とで猿を形成する場合の例を具体的に
述べれば、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル基などを意味する。
本発明においてその塩とは、医薬として許容できる塩を
意味し、具体的には、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、マグネシウムなどの陽イオンとの塩を意味する。
また本発明化合物は、その構造上1ないし2個の不斉炭
素原子を有するため2個の立体異性体。
およびそれぞれの光学異性体が存在しうるが2本発明に
おいてはそれらのいずれをも含むことはいうまでもない
本発明によって提供されるヒダントイン誘導体は、糖尿
病に伴う種5々の慢性症状、すなわち、糖尿病の合併症
たとえば糖尿病性白内障、糖尿病性神秤障害、糖尿病性
腎症などの細小血管障害、糖効果を有する。
本発明において、糖尿病にともなう慢性症状・合併症状
とは1例えば糖尿病性白内障:糖尿病性神経障害;糖尿
病治療薬または糖尿病性網膜症なに起因する疾患であれ
ばいずれをも包含するものである。
従来、スルホニルウレア剤、メゾ蓚酸塩剤、グアニジン
誘導体など多数の糖尿病治療薬が市場にだされているが
、これらは過血糖に対する対症的な治療薬で、決定的な
糖尿病治療薬はない。
殊に、糖尿病にともなう種々の慢性症状1合併症状、た
とえば糖尿病性白内障、糖尿病性神軽障害、糖尿病性網
膜症などの治療剤は、はとんどなく、有効な治療法は全
くないといっても過言ではないのが実情である。殊に水
晶体の混濁である白内障については薬剤による有効な治
療法はほとんどない。
上記のような実情から、このような難治性疾患に有効な
治療薬の研究が長年にわたっておこなわれてきたが、未
だ成功した例はほとんどない。
その研究の一方向としてはアルドース リダクターゼ(
AIdose reductaaa) l/IJ害物質
の探索である。すなわち、1973年J、H,Kino
shitaら(Science、182.1146−8
. 1973 )は。
糖尿病性白内障患者において、眼水晶体中のアルドース
 リダクターゼの活性が高まり、流入するグルコース、
ガラクトースなどの糖がその酵素により還元されてソル
ビトール、ガラクトールなどのポリオールとカリ、これ
らのポリオールの蓄積が水晶体などの基質障害を起す主
たる原因であるとの説を発表した。それ以来このJ、 
)t、Kinoshitaの理論に基づくアルドース 
リダクターゼ阻害物質の探索が広くおこなわれてきた。
かくして、レインハードΦサージェスは特定のヒダント
イン誘導体にアルドース リダクターゼ阻害作用がある
ことを見い出しく特許公開昭和53年第53653号な
ど)、これらの中で特にd −6−フルオロ−スピロ−
〔クロマン−4,4′−イミダゾリジン)  2/、5
/−ジオン(一般名ソルビニル)が提案されている。
本発明者等も、上述の如〈従来大変困難とされていたこ
の種の難治性疾患、すなわち糖尿病にともなう種々d慢
性症状9合併症状の治療薬の研究・開発を目的として、
長年とシ〈み各種の無数の化合物の探索した。有効な化
合物の発見は極めて国難性をきわめたが、ようやく次の
一般式(式中X、およびX2は同一または14ガってそ
れぞれ水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基。
または低級アルコキシ基を意味し、Yは酸素原子または
硫黄原子を意味しs ”1およびR2は同一または異な
りてそれぞれ水素原子、低級アルキル基。
フェニル基、または両者とそれらに結合している炭素原
子とで壌を形成する。但し、R8およびR2が同時に水
素原子である場合は除く。nは0または1の整数を意味
する。)で表わされるヒダントイン誘導体が、この難治
性疾患に極めて有効であることを見い出し9本発明を完
成したものである。
本発明によって提供される化合物群はアルドース リダ
クターゼ阻害活性が極めて強いのみならず、特記すべき
ことは生体(in vivo)において。
驚くべき強力な作用を発挿することである。更に本発明
によって提供される化合物群は、毒性も極めて弱く、中
枢作用等信の作用も極めて弱い。このことは臨床的に投
与量が極めて少なくてよいことを意味しており1本発明
の適応症である糖尿病性白内障;糖尿病性神経障害;糖
尿病性網膜症。
糖尿病性腎症などの細小血管障害;および糖尿病に起因
する種々の動脈硬化性血管障害などのインスリン非依存
性組織障害に基づく糖尿病慢性症状・合併症状において
は必然的に連続投与が余儀なくされることを考慮すると
極めて重要なことである。
また、上述の如くこの種の難治性疾患に現在治療薬がほ
とんどないことから9本発明による化合物は極めて価値
の高いものである。
よって2本発明の目的は、糖尿病にともなうインスリン
非依存性組織障害に基づく釉々の慢性症状1合併症状、
たとえば糖尿病性白内障;糖尿病性神経障害;糖尿病性
網膜症、糖尿病性腎症などの細小血管障害および糖尿病
に起因する種々の動脈硬化性血管障害などに有効な新規
薬剤を提供するにある。
本発明化合物は、柚々の方法によって製造されるが。
その代表的な方法を示せば次のとおりである。
X冨 (式中X□、 X、 、 R,、R,、Yおよびnは前
記の意味を有する。) すなわち9本発明の化合物は、(1)上記の〔R3式で
示される化合物と、C2)シアン化ナトリウム、シアン
化カリウムの如きアルカリ金属シアン化物。
および(3)炭酸アンモニウムの三者を縮合させること
により製造される。
本反応の除用いる好ましい溶媒の例をあげれば。
アセチルアミドの如き低級プルカッアミド、メタノール
、エタノール、プロパツールの如き水と混和するアルカ
ノール、ジオキサンおよびテトラヒドロフランの如き環
状エーテル、エチレングリコール、トリメチレングリコ
ールの如き低級アルキレングリコール、N、N−ジメチ
ルホルムアミド。
N、N−ジエチルホルムアミドの如きN、 N−ジアル
キルアミドなどをあげることができる。
反応は上記CID式で示される出発物質の違いによって
左右されるが、好ましい温度としては通常50〜150
℃の温度で約4時間〜約4日問おこなわれる。
反応に際し、上述の出発物質(1)、 (2)、 (3
)の量的関係については、好ましくは通常(1)の化合
物に対し、少なくともわずかに過剰の(2)のアルカリ
金属シアン化物、および(3)の炭酸アンモニウムを用
いる0本発明の目的物質mは1反応完結後1通常の方法
例えばまず水で反応混合物を希釈し9次いで得られた水
溶液を室温に冷却した後、酸性にすることにより目的物
質CI]を容易に回収できる沈殿物の形で単離される。
目的物質〔I〕において、R1および−のいずれかが水
素である2−モノ置換誘導体の場合に不斉炭素2個の存
在に基づく2種の立体異性体の生成が予想されるが9本
製造方法によれば、一方の異性体が立体特異的優勢さで
製造され、しかもその異性体が後述するソルビトール蓄
積抑制率など活性が高いのできわめて好ましい方法とい
える。
この製造方法において出発物質である一般式[II)の
化合物は種々の方法で製造できる。本発明においてはい
かなる製造方法で製造されたものでも使用できることは
いうまでもない。
例えば上記の一般式〔■」において、X、=H。
X2=6−F、 R1=H,R,==Ca、 、 n=
1. Y=0である6−フルオロ−2−メチル−4−ク
ロマノンは、P−フルオロフェノールとクロトン酸をポ
リリン酸の存在下で縮合閉環させることにより得られる
。また一般式〔−■〕において、 X1=H,X2=6
−C1,n=1 、 Y=O,R,およびR1がシクロ
−スピロ−シクロヘキサン−4−クロマノンハ。
2−ハイドロキシ−5−クロロアセトフェノンとシクロ
ヘキサノンを、ピロリジンなどの存在下で縮合閉環する
ことにより得られる。
また一般式〔■〕において、 X1=H,X、=5−C
I。
n = 0 、 Y = 0 、 R,=R1=CH3
である場合である5−クロロ−2,2−ジメチル−3−
ベンゾフラノンは1例えば次の反応式により合成される
tた一般式[II]にオイテ、 X1=H,X、=5−
CJ。
n=0 、 Y7−0. R,=H,R1=CH1であ
る場合である5−クロロ−2−メチル−3−ベンゾフラ
ノ/ ハI 上記の5−クロロ−2,2−ジメチル−3
−ベンゾフラノンに準じた方法により9例えば次の反応
式により合成する。
また一般式[II]におイテ、 X、=H,X、=6−
C1゜n=1 、Y=S、RI=H,R1=CH1であ
る6−クロロ−2−メチル−4−fオクロマノンH,p
−クロロチオフェノールとクロトン酸をポリリン酸の存
在下で縮合閉環させることによシ得られる。
更に一般式〔■〕においてX、=H,X、=6−CI。
n=1 、Y=0.R1=H,R,=7. = A/基
である6−40ロー2−フェニル−4−クロマノンハ例
えば次の反応式によシ合成する。
本発明の代表的な化合物としては例えは以下の化合物が
あげられる。
06−フルオロ−2−メチル−スピロ−〔クロマン−4
,4′−イミダゾリジン]−2’、5’−ジオン06−
クロロ−2−メチル−スピロ−〔クロマン−4,4’−
イミダゾリジン] 2/、 5/−ジオンo 6−p 
oロー2.2−シlfルースピロ−[クロマン−4,4
′−イミダゾリジン]  2/、5/−ジオン 06−フルオロ−2,2−ジメチル−スピロ−〔クロマ
ン−4,4′−イミダゾリジン]  2/、5/−ジオ
ン 05−クロロ−2,2−−/メチルースピロー〔ペンシ
フラン−3,4′−イミダゾリジン)  2/、5/−
ジオン 05−フルオロ−2,2−ジメチル−スピロ−〔ベンゾ
フラン−3,4′−イミダゾリジン]  2/、s/−
ジオン o5−クロロ−2−メチル−スピロ−〔ペンツ7ランー
3.4′−イミダゾリジン)  2/、5/−ジオン 05’−フルオロ−2−メチル−スピロ−〔ベンゾフラ
ン−3,4′−イミダゾリジン]  2/、s/−ジオ
ン 06−メチル−2,2−ジメチル−スピロ−〔クロマン
−4,4′−イミダゾリジン]  2/、5/−ジオン 06−メドキシー2.2−ジメチル−スピロ−〔クロマ
ン−4,4′−イミダゾリジン)  2/、5/−ジオ
ン 06.8−ジクロロ−2,2−ジメチル−スピロ−〔ク
ロマン−4,4′−イミダゾリジン〕−2/、5I−ジ
オン 06−7”ロー6−2.2−ジメチル−スピロ−〔クロ
マン−4,4′−イミダゾリジン]  2/、5/−ジ
オン 06−フルオロ−2,2−ジエチル−スピロ−〔クロマ
7−4.4’−イミダゾリジン]  2/、5/−ジオ
ン 06−クロロ−2−エチル−スピロ−[クロマン−4,
4’−イミダゾリジン]  2/、5/−ジオンo6−
クロ″ロー2− n −7’ロピルースビロー〔クロマ
ン−4,4′−イミダゾリジン]  2/、5/−ジオ
ン o6−フルオロ−2−エチル−スピロ−〔クロマン−4
,4′−イミダゾリジン]  2’/、 5/−ジオン
06−フルオロ−2−n −7’ロピルースピロー〔ク
ロマン−4,4′−イミダゾリジン]  2/、5/−
ジオン o5−pロロー2−4ツブチル−スピロ−〔クロマン−
4,47−イミダゾリジン]  2/、51−ジオン 06−>ロワー2−イングロピルースビロー〔クロマン
−4,4′−イミダゾリジン]  2/、5/−ジオン 06−クロロ−2−n−ブチル−スピロ−〔クロマン−
4,4′−イミダゾリジン]  2/、5/−ジオン o6−メドキシー2−メチル−スピロ−〔クロマン−4
,4′−イミダゾリジン)  Z/、5/−ジオン07
−クロロ−2−メチル−スピロ−〔クロマン−4,4’
−イミダゾリジン] −2/、51−ジオンo6−メチ
ルー2−メチルースピロ−〔クロマン−4,4’−イミ
ダゾリジン]  2/、5/−ジオンo6,7−シクロ
ロー2−メチルースヒa−[クロマン−4,4′−イミ
ダゾリジン)  2/、5/−ジオン 02.2−ジメチル−スピロ−〔クロマン−4,4’−
イミダゾリジン〕2′、5′−ジオン o2−メチル−スピロ−〔クロマン−4,4′−イミダ
シリン)  2/、5/−ジオン 02.2−ジメチル−スピロ−〔チオクロマン−4゜4
′−イミダゾリジン〕−2′、5′−ジオン06−クロ
ロ−2−フェニル−スピロ−〔クロマン−4,4′−イ
ミダゾリジン3 2/、5/−ジオン06−フルオロ−
2−メチル−スピロ−〔チオクロマン−4,4′−イミ
ダゾリジン]  2/、5/−ジオン 06−フルオロ−2,2−ジメチル−スピロ−〔チオク
ロマン−4,4′−イミダゾリジン]  2/、5/ジ
オン 06−クロロ−2−メチル−スピロ−〔チオクロマン−
4,4′−イミダゾリジン]−2’、5仁ジオン o5−pロロー2.2−シフ1チル−スピロ−〔チオク
ロマン−4,4′−イミダゾリジン]  2/ 、 s
/−ジオン 06−フルオロ−2,2−ジエチル−スピロ−〔チオク
ロマン−4,4′−イミダゾリジン]  2/、5/−
ジオン 06.8−ジクロロ−2,2−ジメチルースビロイチオ
クロマン−4,4′−イミダゾリジン]  2/、5/
−ジオン O6−フルオロ−2−n−ペンチル−スピロ−〔クロマ
ン−4,4′−イミダゾリジン)  2/、5/−ジオ
ン o6−クロロ−2−、n−ヘキシル−スピロ−〔クロマ
ン−4,4′−イミダゾリジン]  2/、5/−ジオ
ン 0シクロヘキサンくスピロ−2)−6−メfルースピロ
−〔クロマン−4,4′−イミタソリシン〕2/、5/
−ジオン 0シクロヘキサンくスピロ−2)−6−クロロ−スピロ
−〔クロマン−4,4′−イミダゾリジン〕2/ 、 
s/−ジオン 0シクロペンタン〈スピロ−2>−,6−クロロ−スピ
ロ−〔クロマン−4,4′−イミタソリシン〕2/、5
/−ジオン Oシクロペンタン〈スピロ−2:>−6−1トキ’/−
スピロ−〔クロマン−4,4′−イミダソリシン〕2 
/ 、 s /−ジオン 0シクロペンタンくスピロ−2)−6−メfルースピロ
−〔クロマン−4,4′−イミタソリシン〕2/、5/
−ジオン 本発明によって提供される化合物は、上述の如く難治性
疾患である糖尿病にともなう種々の慢性症状1合併症状
、たとえば糖尿病性白内障;糖尿病性神経障害;糖尿病
に起因する種々の動脈硬化性血管障害;および糖尿病性
腎炎、糖尿病性網膜症などの細小血管障害などの治療・
予防に有用であるので9本発明は極めて価値の高いもの
であるが、以下にその効果を更に詳細に説明する。
本発明による化合物は、下記に示す実験例1によって明
らかな如く、糖尿病ラットの水晶体および坐骨神経のソ
ルビトール蓄積をかなり高度に低下、阻害する。対照化
合物として特許出願公開昭和53年第53653号に記
載されている代表化合物6−フルオロ−スピロ−しクロ
マン−4,4’−イミダゾリジン]  2/、5/−ジ
オンを選択したが。
下記の実験例に示す如く2本発明化合物は、対照化合物
と比較してソルビトール蓄積抑制率において極めて優れ
ている。特に下記の表1に示す如く。
本発明化合物である6−フルオロ−2−メチル−スピロ
−〔クロマン−4,4′−イミダゾ1) ’)7−2’
5′−ジオンおよび6−クロロ−2−メチル−スピロ−
〔クロマン−4,4′−イミダゾリジン−27,5/−
ジオンは、対照化合物と比較して、フルビトール蓄、4
積抑制率において約2〜10倍の−れた効果を示す。更
に詳しく述べれば本発明化合物は特に坐骨神経における
ソルビトール蓄積抑制率において極めて優れているので
、神経系により強く作用することが考えられる。このこ
とは、糖尿病合併症中の難病の一つである末梢神経炎に
ューロパチー)がどに特に有利である。
上述の如くソルビトール蓄積抑制において極めて優れた
効果を示すことは9本発明の如き糖尿病性白内障、糖尿
病性神経障害などの糖尿病性合併症のような慢性的難病
においては、連続投与が余儀なくされるので、極めて少
量の投与量で効果を示すことを意味しており、非常に重
要なことである。
このことはガラクトース白内障ラットにおける後述の実
験例2においても全く同様である。すなわち9本発明化
合物は、ガラクトース血症ラットの白内障の形成を著し
く遅延させ、水晶体および坐骨神経中のガラクチトール
蓄積をかなり高度に低下、阻害する。そして、実験例2
で明らかな如く9本発明化合物は対照化合物と比較して
、白内障の出現率が極めて低く、またガラクチトール蓄
積抑制率において5倍以上すぐれている。
また後述の実験例3において明らかな如く1本発明化合
物は、アルドース リダクターゼ阻害作用においても極
めて優れている。
更に9本発明によって提供される化合物は、中枢作用の
一つの指標である抗メトラゾール作用が対照化合物と比
較して弱いことが判明しており。
結局、より中枢作用が弱いため、副作用が少なく臨床的
メリットは極めて人きい。
上述した如く疾患の性質から長期連用膜゛与が必要とさ
れるので9本発明化合物はこの点からも価値の高いもの
である。
次に本発明化合物の優れた薬理作用を本発明の代表的化
合物について以下に実験例にて具体的に説明する。
実験例1゜ ストレプトシトシン紡発糖尿病ラットの水晶体および坐
骨神経のソルビトールの蓄積の低下または阻害する能力
を表1および表2に示す化合物についてM、 J、 P
atarson @t al ; M+staboli
sm。
Vol 2B、 44 、5upp1.1(April
)、 1979 。
456〜461に記載の方法により試験した。対照化合
物としては、前述した特許出願公開昭和53年第536
53号に記載されている代表的化合物6−フルオロ−ス
ピロ−〔クロマン−4,4’−イミダゾリジン]  2
/、5/−ジオンを選択した。実鮪は、ラットの水晶体
および坐骨神経中のソルビトール蓄積量を、糖尿病肪発
後28時間にわたり測定することによりおこなわれた。
すなわち、ストレプトシトシン投与ff1.4,8.2
5時間後に。
表1および表2に示す化合物をそれぞれの投与量にて投
与した。すなわち表1の実験は0.2 my/kg。
1119/kgおよび5s9/に9の投与量での実験で
9表2は10IIg/kIIの投与量での実験である。
結果を表1および表2に示す。表1および表2における
抑制率とは、コントロールと比較して試験化合物によっ
て達成される阻害チを示す。
なお表1および表2における化合物において。
6−フルオロ−2−メチル−スピロ−〔クロマン−4,
4’−イミダゾリジン)  2/、5/−ジオンおよび
6−クロロ−2−メチル−スピロ−〔クロマン−4,4
’−イミダゾリジン]  2/、5/−ジオンは。
後述の合成例1および合成例2において優勢に生成する
化合物、すなわち、それぞれ融点233〜235℃、融
点283〜285℃を有する結晶を意味する。
実験例2゜ ラットガラクトース白内障に対する効果4週令雄性8D
ラットを使用し、30−ガラクトース含有粉末食給餌下
において、6−フルオロ−スピロ−〔クロマン−4,4
′−イミダソリシン〕Z/、S/−ジオン(対照化合物
)および6−クロロ−2,2−ジメチル−スピロ−〔ク
ロマン−4,4′−イミダゾリジン]  2/、5/−
ジオン(本発明化合物)をそれぞれ1日1回、1,5,
25冨g/ゆ強制経口投与した。ガラクトース食給餌1
6日目(最終投与24時間後)に、水晶体混濁状態を観
察し、更に水晶体、坐骨神経摘出し、糖質の含量を測定
した。
測定結果 (1)  白内障発生抑制効果 結果を図1及び$、3に示す。
図1は、ガラクトース白内障ラットにおいて対照化合物
と本発明化合物の白内障に対する効果を示す。横軸は3
0チガラクト一ス食投与開始後の日数を示し、縦軸は白
内障出現率を示す。図1中。
◎印は、コントロールの場合。
・印は、対照化合物  1叩/ゆ投与の場合。
ム印社、対照化合物  51197に&投与の場合。
○印は1本発明化合物 111g/に9投与の場合、を
示す。
図1で明らかな如く、対照群(コントロール)でガラク
トース食給餌3日目より白濁が生じたのに対し、薬物投
与群では、白内障発生遅延または阻止作用が認められた
。なお1図1に表示されていない投与量(対照化合物2
5mg/kl、本発明化合物5Q/時、25叩/ゆ)で
は、ガラクトース食給餌16日目においても水晶体の混
濁は認められなかった。
次に9表3に、ガラクトース食給餌16日目において、
水晶体混濁状態を肉眼で観察した結果を示す。表3にお
いて、−は混濁を生じなかった場合を示し、+、廿、−
1+l−は混濁の程度を示す。
表3゜ 図1および表3から本発明化合物は、対照化合物と比較
して優れていることが明白である。
(2)水晶体及び坐骨神経におけるガラクチトール蓄積
抑制効果結果を表4に示す。
宍4から明らかな如く1本発明化合物は、対照化合物と
比較してガラクチトール蓄積抑制率において着しく優れ
てお9.特に坐骨神経においてけ。
対照化合物に比べ、5倍以上優れている。
実験例3゜ アルドース リダクターゼ阻害作用 Haymanらの方法[S、 layman and 
J、 K。
Kinoshita、 Journal of Blo
loglcal Ch@m1−stry、V(11,2
40,877(1966))に準じてアルドース リダ
クターゼを調整し、 Gabbayらの方法[K、 H
,Gabbay and J、 H,Klnoahit
a 。
M@thod in En+cymology、 Vo
l、 41. 159(1975)]に準じてアルドー
ス リダクターゼ阻害活性を測定した。
その結果を表5.に示す。表5中、ID、とは、アルド
ース リダクターゼ50チ阻′4濃度を示す。
本発明によって提供される化合物は、難治性疾患である
糖尿病にとも々う種々の慢性症状1合併症状9例えば糖
尿病性白内障、末梢神経炎にューロパチー)などの糖尿
病性神経障害、糖尿病に起因する種々の動脈硬化性血管
障害、および糖尿病性腎炎、糖尿病性網膜症などの細小
血管障害などの治療・予防に有用であるので2本発明は
極めて価値の高いものである。
本発明化合物を糖尿病にともなう種々の慢性症状9合併
症状の治療・予防剤として使用する場合は、経口投与若
しくは非経口投与(筋肉内、皮下。
静脈内等)により投与される。投与量は、疾患の相違、
症状の程度9年令などにより異なり、特に限定されない
が1通常成人1日あたり約1〜100mg、好ましくは
約2〜20■である。
本発明の化合物を製剤化するためには、製剤の技術分野
における通、常の方法で錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル
剤、注射剤、生薬等の剤型とする。
すなわち、好日用固形製剤を調製する場合は主薬に賦形
剤、更に必要に応じて結合剤、崩壊剤。
滑沢剤2着色剤、矯味矯臭剤などを加えた後、常法によ
り錠剤、被徨錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤などとす
る。
賦形系としては5例えば乳糖、コーンスターチ。
白糖、ブドウ糖、ソルビット、結晶セルロースなどが、
結合剤としては例えば、ポリビニルアルコール、ホリビ
ニールエーテル、エチルセルロース。
メチルセルロース、アラビアゴム、トラガント。
ゼラチン、シェラツク、ヒドロキシプロビルセルロース
、ヒドロキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリドン
などが9.崩壊剤としては例えば、デンフン、寒天、ゼ
ラチン末、結晶セルロース、炭酸カルシウム、炭酸水素
ナトリウム、クエン酸カルシウム、デキストリン、ペク
チン等が、滑沢剤としては例えば、ステアリン酸マグネ
シウム、メルク、ポリエチレングリコール、シリカ、硬
化植物油等が9着色剤としては医薬品に添加することが
許可されているものが、矯味矯臭剤としては。
ココア末、ハツカ脳、芳香酸、ハツカ油、電脳。
桂皮末等が用いられる。これらの錠剤、顆粒剤には糖衣
、ゼラチン衣、その他必要によシ適宜コーティングする
ことはもちろんさしつかえない。
注射剤を詞製する場合には、生薬に必要にょシpHvI
4整剤、緩衝剤、安定化剤、保存剤などを添加し、常法
により皮下、筋肉内、静脈内用注射剤とする。
次に本発明の経口投与での毒性試験の結果を表6に示す
表6゜ 化合物である。本発明化合物を糖尿病にともなう慢性症
状・合併症状の治療に用いる社、疾患の性質上長期連用
を余儀なくされる屯のであるが、上述の如く本発明化合
物が極めて安全性の高いことは極めて重要なことである
。1 次に本発明化合物の合成例を示す。
合成例1 (1)  6−フルオロ−2−メチル−4−/ロマノン
の合成 パラ−フルオロフェノ−k 11.21 (0,1モル
)およびクロトン酸17.2 N (0,2モル)をポ
リリン酸100−に溶解し、激しく攪拌下120 ”C
で8時間反応させる。冷却抜水と2N−水酸化ナトリウ
ム450−に注キ、クロロホルム5oo−で抽出する。
クロロホルム層を、2N−水Ml−)リウムで洗い9次
いで水洗した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留
去する。残渣をn−ヘキサン約10倍量で再結晶して標
題の6−フルオロ−2−メチル−4−クロマノン5.8
.9(収率32嗟)を得る。融点:68〜69℃ (2)6−フルオロ−2−メチル−スピロ−〔クロマン
−4,4′−イミダゾリジン〕−2′、5′−ジオンの
合成 (1)の方法で得られた6−フルオロ−2−メチル−4
−クロマノン10.810.06モル)、酢酸アミド1
20.9.シアン化カリウム1l−7II(0,18モ
ル)、および炭酸アンモニウム37.411(0,39
モル)を300−オートクレーブに仕込み、70℃、2
4時間加熱し反応させる。反応終了後、水600dにと
かし、その溶液を塩酸で酸性とした。析出した結晶をP
取した後、結晶を2N−水酸化ナトリウム水溶液600
dに溶かし。
次いでこれに活性炭を加える。活性炭をr別した後、F
液を塩酸で酸性とし、析出結晶をr取し。
水洗後、乾燥し9次いでエチルアルコールで再結晶して
9次に示す融点1元素分析値を有する標題の6−フルオ
ロ−2−メチル−スピロ−〔クロマン−4,4′−イミ
ダゾリジン]  2′、5/−ジオン5.8N(収率3
9チ)を得る。
融点 : 233〜235℃ 元素分析値:  CS、H,、FN、0.としてC’H
N 理論値(*)   57.60  4.43  11.
20実測値(チ)   57.53  4.44  1
1.21なお、再結晶母液よね、融点230〜232℃
を有する標題化合物の一方のジアステレオマーである結
晶を得た。
前記との結晶の比率rよlO:1であった。これらのジ
アステレオマーのうち、優勢に製造される結晶、すなわ
ち、前記の融点233〜235℃を有する結晶の方が融
点230〜232℃を有する結晶にくらべてソルビトー
ル蓄積抑制率などの活性が3〜5倍高いことが判明して
いる。
合成例2 (1)  6−クロロ−2−メチル−4−クロマノンの
合成 合成例1の(1)の方法と同様の操作により標題の6−
クロロ−2−メチル−4−クロマノン5.8II(収率
30.0チ)を得る。融点:100〜102℃ (2)  6−クロロ−2−メチル−スピロ−〔クロマ
ン−4,4′−イミダゾリジン]  2/、5/−ジオ
ンの合成 (1)の方法で得られた6−クロロ−2−メチル−4−
クロマノンを用いて9合成例1の(2)の方法と同様の
操作により次に示す融点9元素分析値を有する標題の6
−クロロ−2−メチル−スピロ−〔クロマン−4,4′
−イミダゾリジン]  2/、5/ジオン8.81?(
収率55チ)を得る。
融点 : 283〜285℃ 元素分析値:  C1tH,、CIIN、 0.として
CHN 理論値(チ)  54.05  4.16  10.5
0実測値(%)  54.10  3.71  10.
55なお、再結晶母液より、融点223〜228℃を永
−る標題化合物の一方のジアステレオマーである結晶を
得た。
前記との結晶の比率は8:1であった。これらのジアス
テレオマーのうち優勢に製造される結晶。
すなわち、前記の283〜285℃を有する結晶の方が
、Fi1!I1点223〜228℃を有する結晶に比べ
てソルビトール蓄積抑制率などの活性が3〜5倍高いこ
とが判明している。
合成例3 (1)6−クロロ−2,2−ジメチル−4−クロマノン
の合成 5−クロロ−2−ハイドロキシアセトフェノン34.6
.9(0,203モル)とア・セトン15.5II(0
,258%ル)を200m/4径フラスコに仕込み、ベ
ンゼン601に溶かし、その混合物に室温でピロリジン
4.1.9(0,0577モル)を滴下する。1時間攪
拌した稜、水分離器付冷却管をつけ。
還流した後、アセトン8〜12m1を追加し、更に3時
間還流する。反応後反応混合物を2N−NaOH15Q
iijで3回洗浄し水洗する。次いで更に2N−HCl
で3回洗浄し、水洗後Mg S O,で乾燥し。
溶媒を留去後、真空蒸留して標題の6−クロロ−2,2
−ジメチル−4−クロマノン26.8N(収率62.6
%)を得る。沸点95〜1oO℃10.2S0.3mm
/Hg (2)6−クロロ−2,2−ジメチル−スピロ−〔クロ
マン−4,4′−イミダゾリジン〕−2′、5′−ジオ
ンの合成 (1)の方法で得られた6−クロロ−2,2−ジメチル
−4−クロマノン10JiF(0,0474mol)と
シアン化カリウム(KCN)9゜6II(0,118m
olL炭酸アンモニウム((NHa)tcOs)30#
 (0,313mol)およびアセトアミド190II
を300ゴオートクレープに仕込み、70℃、24時間
、1次いで110℃、24時間加熱する。冷却後、水9
50m1に溶解し、濃塩酸で酸性とし析出した結晶をr
取する。結晶を2 N −NaOH水溶液400 ml
にとかし、濾過し、r液を濃塩酸で酸性とし、−夜装置
する。析出結晶をP取し乾燥し、エチルアルコールで再
結晶して標題の6−クロロ−2,2−ジメチル−スピロ
−[クロマン−4,4/−イミダゾリジン]  2/、
5/−ジオン8.3&(収率61チ)を得た。
融点:281〜283℃ 元素分析値: CHN 理論値(チ)  55.60  4.66   9.7
7実測値(チ)  55.72  4.78  10.
17合成例4 .5′−ジオン (1)  シクロヘキザンくスピロ−2)−4−クロマ
ノンの合成 水分離器を付けた4径平底フラスコに、2−ハイドロキ
シ−5−メチルアセトフェノン8#(0,06mol)
tシクロヘキサノン7.65 Ji’ (0,078m
ol)。
およびトルエン15iI/を仕込み、室温下ピロリジン
1.2.!i’(0,017mol)を滴下し、30分
〜1時間攪拌後、13時間還流する。反応終了後冷却し
、 2 N−NaOH200mlで洗い9次いで水洗す
る。次に2N−HClで洗浄し9次いで水洗した後。
Mg80.で乾燥後、活性炭処理する。e過後溶媒を留
去し、標題のシクロヘキサン〈スピロ−2〉−4−クロ
マノン7、7 N (収率55.8チ)を得る。
(2)  シクロヘキサン〈スピロ−2)−6−メチル
−スピロ〔クロマン−4,4′−イミダゾリジン〕−2
7,5/−ジオンの合成 1001オートクレーブに、(1)の方法で得られたシ
クロヘキサン〈スピロ−2> −4−10マノン4.6
& (0,02mol )、シアン化カリウム(KCN
)4#(0,06mol)、炭酸アンモニウム((NH
,)、Co、)12.66’ (0,13mol)、お
よび酢酸アミド(CH,C0NH5) 80 Nを仕込
み。
60℃24時間1次いで110℃24時間反応させる。
冷却後反応混合物を水400 mlに溶解した後、濃塩
酸を加え酸性にし、析出した結晶をr取する二結晶を更
に2 N −NaOH200mlにとかし。
r過し、Fl液を濃塩酸で酸性とし、析出した結晶をf
取し、乾燥する。エタノールにより再結晶し。
標題のシクロヘキサン〈スピロ−2:>−6−メfルー
スピロ〔クロマン−4,4′−イミダゾリジン〕2/、
5/−ジオンt、Sg(収率30チ)を得る。
融点:267〜269℃ 元素分析値:C17■■2゜N20.としてCIN 理論値(チ)  67.97  6,71  9.32
実測値(%)  67.25  6.97  8.77
合成例5 ±4 (1)5−クロロ−2,2−ジメチル−3−ベンゾフラ
ノンの合成 100 mlの無水エタノも号に水冷攪拌下、3gの金
属ナトリウムを加えて溶解する。次いで加熱還流下(内
温80℃)、これに4−クロロ−2−(2−ブロモイソ
ブチリル)フェノール12.5#(0,045mol)
を601/のベンゼンに溶解したものを約15分間にわ
たって流加する。満願終了後30〜60分間加熱攪拌し
た後、゛反応液を約1量に減圧濃縮し、大量の水を加え
て希釈後エーテル抽出する。エーテル層を水洗後減圧濃
縮乾固し。
標題の5−クロロ−2,2−ジメチル−4−ベンゾフラ
ンの粗結晶1011を得た。次いで更にメタノールで再
結晶し、標題化合物7.3.9(収率82.5チ)の無
色柱状晶を得た。
融点ニア3.5〜74.5℃ (2)5−クロロ−2,2−ジメチル−スピロ−〔ベン
ゾフラン−3,4′−イミダゾリジン〕−2′、5′−
ジオンの合成 (1)の方法によって得られた5−クロロ−2,2−ジ
メチル−3−ベンゾフラン6.9Ii(0,035モル
)、シアン化カリウム(KCN) 7.0.9 (0,
107モル)、炭酸アンモニウム((NH4)t co
、 ) 2010.21モル)および酢酸アミド70g
を油浴上で85〜95℃で20時間9次いで105〜1
10℃で9時間反応させる。反応混合物を氷水に注いで
溶解後、塩酸酸性とし、約3時間攪拌し。
析出した結晶をP取する。r液は酢酸エチルで抽出する
。析出した結晶と酢酸エチル層をあわせ。
加熱還流し、酢酸エチル不溶物を1去する。酢酸エチル
可溶部は、濃縮後メタノールで再結晶し。
標題化合物5−クロロ−2,2−ジメチル−スピロ−〔
ベンゾフラン−3,4′−イミダゾリジン〕−2/、5
/−ジオン5.63g(収率60,3チ)を得る。
融点: 228.5〜229℃ 元素分析値: CHN 理論値(チ)  54.04  4.16  10.5
0実測値(%)  54.14  4.05  10.
52合成例6〜30 合成例1〜5の方法に準じた方法により次の表7に示さ
れる化合物が得られる。
但し表7において、構造式中にみられるX、およびX、
の置換基の位置は、n=00場合とn = 1の場合と
で異なるが、下記に示す如き番号に基づいて置換基の位
置を示す。
(1)n=oの場合    (li) n = 1o場
合また下記の表6の合成例21〜24にみられるシクロ
ヘキサン、シクロペンタン環は、上記の構造の2の位置
でスピμ結合していることを示す次に本発明を実施する
際の製剤例の具体例を実施例1および2で述べる。
実施例IJuL 6−クロロ−2−メチル−スピロ−〔クロマン−4,4
’−イミダゾリジン)  2/、5/−ジオン0g コーンスターチ             20II乳
  糖                   751
Iカルボキシメチルセルロースカルシウム    20
Iポリビニルピロリドン         IONタ 
 ル  り                    
     10.F微結晶セルロース        
   5511常法にしたがって、上記各成分を混和し
、顆粒状とし、圧縮成型して1錠200 myの錠剤と
する。
実施例2  カプセル剤 6−フルオロ−2−メチル−スピロ−[クロマン−4,
4′−イミダゾリジン]  2/、5′−ジオン   
11’乳  糖                  
  7ONトウモロコシデンプン          
20I上記の処方により、常法にしたがって1個100
■のカプセル剤を特徴する 特許出願木 エーザイ株式会社
【図面の簡単な説明】
図1は、ガラクトース白内障ラットにおける対照化合物
と本発明化合物の白内障に対する効果を示すグラフであ
る。横軸は日数を示し、縦軸は白内障の発生率を示す。 特許出願人 工−ザイ株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)一般式 (式中X1およびX2は同一または異なってそれぞれ水
    素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基。 または低級アルコキシ基を意味し、Yは酸素原子または
    硫黄原子を意味しe R1およびR3は同一または異な
    りてそれぞれ水素原子、低級アルキル基、フェニル基、
    または両者とそれらに結合している炭素原子とで壕を形
    成する。但し、R2および馬が同時に水素原子である場
    合は除く。 nは0またはlの整数を意味する。)で表わされるヒダ
    ントイン誘導体およびその塩を有効成分とする糖尿病に
    ともなう慢性症状・合併症状の治療・予防剤。 伐)化合物が、一般式 (式中X、およびX、は同一または異なってそれぞれ水
    素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基。 または低級アルコキシ基を意味しs R1および−は同
    一または異なりてそれぞれ水素原子、低級アルキル基、
    フェニル基、または両者とそれらに結合している炭素原
    子とで猿を形成する。但し、R1およびR,が同時に水
    素原子である場合は除く。nは0または1の整数を意味
    する。)で表わされる化合物およびその塩である特許請
    求の範囲第1項記載の糖尿病にともなう慢性症(3)化
    合物が、一般式 (式中X、およびX、は同一または異なってそれぞれ水
    素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基。 または低級アルコキシ基を意味し+ R1およびR3は
    同一または異なってそれぞれ水素原子、低級アルキル基
    、フェニル基、または両者とそれらに結合している炭素
    原子とで壌を形成する。但し、RoおよびR8が同時に
    水素原子である場合は除く。)で表わされる化合物およ
    びその塩であるvP詐請求の範囲第1項記載の糖尿病に
    ともなう慢性症状・合併症状の治療・予防剤。 (4)化合物が、6−フルオロ−2−メチル−スピロ−
    〔クロマン−4,4′−イミダゾリジン)z’t51−
    ジオンおよびその塩である特許請求の範囲第1項記載の
    糖尿病にともなう慢性症状・合併症状の治療−予防剤。 (5)化合物が、6−クロロ−2−メチル−スピロ−〔
    クロマン−4,4′−イミダゾリジン)  2/、5/
    −ジオンおよびその塩である特許請求の範囲第1項記載
    の糖尿病にともなう慢性症状・合併症状の治療・予防剤
    。 (6)化合物が6−クロロ−2,2−ジメチル−スピロ
    −[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]  z’t
    5/−ジオンおよびその塩である特許請求の範囲第1項
    記載の糖尿病にともなう慢性症状・合併症状の治療・予
    防剤。 (7)化合物が6−フルオロ−2,2−ジメチル−スピ
    ロ−[クロマン−4,4乙イミダゾリジン]−2’t5
    ′−ジオ/およびその塩である特許請求の範囲第1項記
    載の糖尿病にともなう慢性症状・合併症状の治り・予防
    剤。 (8)化合物が6,8−ジクロEl!−2,2−ジメチ
    ル−スピロ−〔クロマン−4,4′−イミダゾリジン〕
    2/、5/ −ジオンおよびその塩である特許請求の範
    囲第1項記載の糖尿病にともなう慢性症状・合併症状の
    治療・予防剤。 (9)化合物が、5−クロロ−2−メチル−スピロ−〔
    ベンゾフラン−3,4′−イミダゾリジン〕−2/、5
    /−ジオンおよびその塩である特許請求の範囲第1項記
    載の糖尿病にともなう慢性症状・合併症状の治療・予防
    剤。 (10)化合物が、6−プロモー2,2−ジメチル−ス
    ピロ−〔クロマン−4,4′−イミダゾリジン〕2/、
    5/−ジオンおよびその塩である特許請求の範囲第1項
    記載の糖尿病にともなう慢性症状・合併症状の治療・予
    防剤。 (11)化合物が、6,7−ジクロロ−2−メチル−ス
    ピロ−〔クロマン−4,4′−イミダゾリジン〕2/、
    5/−ジオンおよびその塩である特許請求の範囲第1項
    記載の糖尿病にともなう慢性症状・合併症状の治療・予
    防剤。 (12)化合物が、7−クロロ−2−メチル−スピロ−
    〔クロマン−4,4′−イミダゾリジン]  z’t5
    I−ジオンおよびその塩である特許請求の範囲第1項記
    載の糖尿病にとも逢う慢性症状・合併症状の治療・予防
    剤。 (13)糖尿病にともなう慢性症状・合併症状が糖尿病
    性白内障である特許請求の範囲第1項記載の糖尿病性白
    内障の治療・予防剤。 (14)糖尿病にともなう慢性症状・合併症状が糖尿病
    性神経障害である特許請求の範囲第1項記載の糖尿病性
    神経障害の治療・予防剤。
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