JPS58213672A - 耐火物用バインダ− - Google Patents

耐火物用バインダ−

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JPS58213672A
JPS58213672A JP57092778A JP9277882A JPS58213672A JP S58213672 A JPS58213672 A JP S58213672A JP 57092778 A JP57092778 A JP 57092778A JP 9277882 A JP9277882 A JP 9277882A JP S58213672 A JPS58213672 A JP S58213672A
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binder
refractory
refractories
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茂 藤原
安藤 貞一
洋 中村
勤 黒川
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Kanae Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高炉や転炉の窯炉に使用される不定形耐火物
および不焼成耐火物用の/(インダーに関し、さらに詳
しくは、ノボラック型フェノール樹脂とペンジ−リック
エーテル型熱硬化性)エノール樹脂との組合せからなる
フェノール樹脂に溶剤としてカルピトール又はカルピト
ールとグリコ−′ルと混合物を配合してなることを特徴
゛・とする耐火物用バインダーに関するもので、その目
的とするところは、1)耐火材原料とのヌレ性が良く、
混線が容易におこなえ、2)混線後の混合物の可塑性お
よび湿潤性が室温および加温下(100r以下)の保存
中にも失われず、3)加圧、振動、衝撃等9外力によっ
て、容易に充填でき、耐火物の施工性及び成形性に優れ
、4)加熱及び乾燥時の強度発現が速く(早強性)、5
)高い熱間強度を発現する耐火物をうることかできる低
粘性のフェノール樹脂バインダーを提供することにある
最近の製鉄工業においては、高炉、転炉等の窯炉および
溶銑、溶鋼輸送設備に、出銑口充填材、樋材、目地材、
熱間補修材等の不定形耐火物や不焼成耐火レンガが使用
されている。これらの耐火物の主原料は、シャモット粉
、炭化珪素粉、アルミナ粉、マグネシア粉、ドロマイト
粉、石灰粉、クロム粉、コークス紛、黒鉛粉、等の所謂
骨材であるが、これらの骨材は単に混合するだけでは可
塑性および湿潤性がえられないのでバインダーを添加し
、適当な温度で混練される。この混合物は不定形耐火物
では、スラリー状、ペースト状、スライス状、マッド状
であシ、また、不焼成耐火レンガでは、湿潤性のある坏
土であり°、施工あるいは成形までの保存の期間に、混
合物の可塑性および湿潤性を失うと、加圧、振動、衝撃
等の外力による施工性あるいは成形性が悪くなり、耐火
物の品質が低化する。このため、バインダーとしては、
混線物に可塑性および湿潤性を与え、これらの混合物が
、長期間の保存中にも、経時変化せず、容易に施工ある
いは成形でき、しかも、高温下で高いカーボン残存率を
有し、高い熱間強度や耐食性を与えるものが望まれる。
従来、上記した如き耐火物用バインダーとしテハ、コー
ルタール系のものが広く使用さレテいるが、コールター
ルは低分子量の揮発性留分が多く、加熱時発煙量が多く
なり、人体に接触すると皮膚への炎症等の弊害の恐れが
あり、しかも、タール中の揮発性留分の沸点が200〜
500Cと広範囲にわたっているため、100〜500
Cの低温温度域の強度発現が殆んど得られず、耐火物の
組織は粗大気孔の形成、亀裂の発生等によシ悪化し、実
用上好ましくない。
例えば、出銑口充填材では、マッドガン開放後の強度が
充分でなく、(−早強性かえられない)発煙などの問題
を多発し易く、又、熱間補修材では100〜500Cで
鉄皮又はレンガ面への接着強度が低く、補修効果ρよ小
さい。また、不焼成耐火物では、圧縮成形後の素地強度
、乾燥強度が小さく、角カケやワレを生じる。
このタメ、コールタール系バインダーに代るものとして
最近、−フェノール樹脂の熱硬化性を利用した種々のフ
ェノール樹脂溶液が検討されているが、不定形および不
焼成耐火物用バインダーとして、充分に満足しうるフェ
ノール樹脂溶液はえられていない。例えばと五らのフェ
ノール樹脂f/Ji夜は、フェノール樹脂、硬化剤、お
よび溶剤からなり、フェノール樹脂として熱可塑性のノ
ボラック型フェノール樹脂および熱硬化性のレゾール型
フェノール樹脂が用いられている。
ノボラック型フェノール樹脂は熱可塑性であるため、硬
化剤として適量のへキサメチレンを加えて使用される。
このようなフェノール樹脂は、100Cから約250C
の温度域で容易に熱硬化し、耐火物にタールでは得られ
ない低温乾燥強度Qト強性)を付与し、しかも高温下で
高い残留炭索道を残し、高い熱間強度を付与する利点が
あるが、室?M〜100Cの温度での経時変化が大きい
欠点がある。一方、溶剤としては、水、メタノールなど
の低級アルコール、エチレングリコールなどの多価アル
コールが用いられている。水および低級アルコール系溶
剤は、溶剤の気化が容易におこシ、施工あるいは成形ま
での保存期間中に、混合物の可塑性および湿潤性を失う
。この様な点からは、1高沸点の多価アルコールが適当
であるが、水系および低級アルコール系溶剤を用いた樹
脂溶液にくらべて、多価ア/L。
コール(グリコール類)系溶剤を用いた樹脂溶液は、高
粘性である( 5000〜60000 cps/30 
C:50チグリコール溶液の場合)0 このため、低粘性化(タール位の粘性;500〜150
0cps/30C)のためには、溶剤量を多く配合せざ
るをえず、実用時に多量の溶剤が揮発し、ワレや気孔率
の増加などによる耐火物の乾燥強度や高温強度の低下−
が著しくなシ、使用に耐えない。
また、マグネシア、マグネシア−ドロマイト、マグネシ
ア−カーボン系などの原料を使用した塩基性耐火物は、
その耐食性が優秀であるため、その用途は拡大している
が、これらの塩基性耐火物にフェノール樹脂溶液を用い
る上で、最も困難な点はフェノール樹脂(ノボラック型
およびレゾール型フェノール41M脂)のフェノール骨
格の水酸基が弱酸件の性質を有しており、塩基性骨材と
化学反応を容易におこすことである。
本発明者らの基礎的研究では、例えばへ曳サミンを用い
ない熱可塑性のノボラック型フェノール樹脂のエチレン
グリコール溶液は、石灰およびドロマイトクリンカ−な
どの塩基性耐火物原料との反応をみると、石灰およびド
ロマイトクリンカ−は、室温〜100Cで容易に反応し
、混線中、又は、混線後の混合物の可塑性あるいは湿潤
性を著しく失い、充填性や施工性が悪くなり、又、マグ
ネシアクリンカ−については、石灰およびドロマイトク
リンカ−程ではないが、長期間の保存中に変質すること
を確認している。
本発明者らは、斯かる現状に鑑み、フェノール樹脂のも
つ、加熱および乾燥時の早強性および高い熱間強度を発
現する特性を失うことなく、低粘性で耐火材原料とのヌ
レ性もよく、混線が容易におこなえ、混線後の混合物の
可塑性および湿潤性が、室温および加温下(iooC以
下)の保存中にも失われず、耐火物の施工性及び成形性
に優れたフェノール樹脂バインダーをえるべく、フェノ
ール樹脂、硬化剤、溶剤の3面から鋭意研究を重ねてき
た。
その結果、融点45〜75Cのノボラック型フェノール
樹脂とベンジリックエーテル型熱硬化性フェノール樹脂
との割合(wt%)が95=5〜60 : 40である
フェノール樹脂に、溶剤として、カルピトール、又は、
カルピトールとグリコールとの混合物を、20〜70 
(wt%)配合してなることを特徴とする耐火物用バイ
ンダーを使用した場合に前記1〜5)の諸条件を兼ね備
えた不定形および不焼成の耐火物かえられることを見い
出した。
本発明は斯かる知見に基づき完成されたものである。
本発明の不定形および不焼成耐火物(以下本耐火物とい
う)用のバインダー(以下本発明組成物という)IIi
、タールと同程度の低粘性(100〜2000 ape
/30 C)であシ、かつその表面張力は33〜42 
(dyn/m )であシ、通常のフェノール樹脂グリコ
ール溶液の4・8〜52(dyn/m )やフェノール
樹脂水溶液の55〜65(dyn/z)に比べて、かな
り小さな値を示しており、アルミナ、マグネシア、ドロ
マイト、黒鉛、炭化ケイ素、コークス、ピッチなどの耐
火材原料とのヌレに擾れている。従って、本発明組成物
を用いれば、耐火材原料との混合を室温および加温下で
容易に行ない得る。
また、本発明組成物を配合すれば得られる本耐火物に適
度の可塑性及び湿潤性を賦与し、耐火材原料を均一に分
散し得る。しかも本耐火物は、ioo’c以下の温度で
も硬化せず、保存期間中、可塑性および湿潤性が失われ
ず、バイブレーション、インパクトプレス、ラミング、
加圧などによる外力による、施工性及び成形性が良い。
さらに、本耐火物は、乾燥及び加熱時の早強性に富み、
硬化させてえられる硬化物の熱間強度も大きく、優れた
耐食性(耐溶銑性及び耐スラグ性)を硬化物に賦与する
ことができる。このように本発明組成物をバインダーと
して配合してえられる本耐火物は、上記諸条件を具備し
、安定した品質の耐火物を製造することができる。
本発明組成物のノボラック型フェノール樹脂は塩酸、硫
酸、蓚酸などの酸性触媒下で、ホルムアルデヒド/フェ
ノール類のモル比が1以下で、フェノール類とホルムア
ルデヒドを反応して見られる融点45〜75Cの固形の
熱可塑付樹脂である。融点が75Cを超えるノボラック
型フェノール樹脂を用いる場合には本発明組成物の粘性
が非常に高くなシ、骨材との混練作業が困難になシ、こ
のため、バインダー液液量を増して配合せざるをえず、
気孔率の増大によシ高温強度が低下する。融点が45C
よシ小さい゛ものは、未反応のフェノール類が多量に存
在し、このようなノボラック型フェノール樹脂を使用し
ても、前記4.5)の条件を満足しえない。
また、本発明組成物において、硬化剤の働きをするベン
ジリックエーテル型熱硬化性フェノール樹脂は、フェノ
ール類とホルムアルデヒドヲ、亜鉛、マグネシクム、カ
ルシウム、鉛などの2価金属の酸化物、水酸化物、また
は酢酸塩の触媒下で反応させて見られるものである。詳
しくは上記ベンジリックエーテル型熱硬化性フエノール
樹脂はホルムアルデヒド/フェノール類のモル比が1〜
3.0好ましくは1.2〜2.0で、フェノール類とホ
ルムアルデヒドを還流下で3〜6時間縮合させ、130
C以下の温度で減圧脱水してえられる粘稠状ないし半固
形状樹脂で50Cの粘度が5000〜50000cps
であり、その赤外吸収スペクトルは、1060ern”
にベンジリックエーテル結合に基づく強い特性吸収を示
すものであfi、130C以下では熱硬化しない樹脂で
ある。
なお上記ノボラック型フェノール樹脂及び上記ベンジリ
ックエーテル型熱硬化性フェノール樹脂の製造時に原料
として使用しうるフェノール類は、フェノール、パラク
レゾール、メタクレゾール、3,4−キシレノール、3
,5−キシレノール、あるいはこれらの混合物であるが
フェノールが特に好ましい。
本発明では、ノボラック型フェノール樹脂トペンジリツ
クエーテル型、熱硬化性フェノール樹脂とを併用するも
のであるが、前記の如くノボラック型フェノール樹脂は
熱可塑性であり、ベンジリックエーテル型熱硬化性フェ
ノール樹脂は130C以下では熱硬化しないもめである
から、本耐火物は、熱的に安定で呈l晶での長期保存性
にも優れ混練中のまさつ熱による昇温や加温混線という
条件下でも、熱硬化しない。
ノボラック型フェノール樹脂とベンジリックエーテル型
熱硬化性フェノール樹脂との割合(wtチ)は95:5
〜60:40とする。硬化剤としてのベンジリックエー
テル型熱硬化性フェノール樹脂量が5wt%以下では、
早強性、熱間強度も小さく、4096以上では、早強性
に変化がなく、熱間強度は塑に低下する。
また、本発明では、ノボラック樹脂とベンジリックエー
テル型熱硬化性フェノール樹脂との割合(wt%)が9
5:5〜6〇二40であるフェノール樹脂を溶解し、か
つその樹脂蓄液の粘性が低く、かつ本耐火物に可塑性お
よび湿潤性を付与する溶剤を配合する。
本発明では溶剤として、カルピトールおよびカルピトー
ル誘導体を単独又は混合して用いることを必須とする。
カルピトール誘導体として、メチルカルピトール、ブチ
ルカルピトール、ジエチルカルピトール、ジブチルカル
ピトール、カルピトールアセテート、ブチルカルピトー
ルアセテート、メチルエチルカルピトール、ジプチルカ
ルピトールが列記できるが、カルピトールとメチルカル
ピトールが本発明で特に好ましい。まだ、本発明では溶
剤としてカルピトールとエチレンクリコール、ジエチレ
ングリコール、プロピレングリコ−ルのグリコールとの
混合物を用いるものである。この場合、グリコールの配
合量を増加すればする程、溶剤コストが低下するが、カ
ルピトールの粘性低下効果が減少する。
従って、本発明の混合溶剤としてのグリコールの配合量
は、本発明バインダーの用途によって決め、その必要特
性に応じて決定すれば良い。
しかし、エチレングリコール、プロピレングリコールを
用いたフェノール樹脂溶液は、塩基性耐火物と化学反応
をおこし、保存中の経時変化が金シ、塩基性耐火物のバ
インダーとして、使用できないが、ジエチレングリコー
ルは、塩基性耐火物と化学反応をおこさず、経時変化を
制御する効果があり、特にジエチレングリコールをカル
ピトールとの混合溶媒で用いることが好ましい。
また、セロソルブの合成時の残査物である粗製カルピト
ール(カルピトールとエチルトリエチレングリコールの
混合物)、やメトキシポリエチレングリコール(化学構
造: CH3−0−(CH2C1(20尤H:n=3〜
8)をカルピトールと併用した混合溶媒で用いることが
できる。
フェノール樹脂とカルピトールとの割合(wt%)は3
0 : 70〜80:20である。フェノール樹脂1に
カs o%以上では、本発明組成物の粘度が高くなり、
混練が不均一になり、充填性が悪く施工性、成型性に欠
ける。また、30%以下では、本耐火物を硬化させて見
られる硬化物の熱間強度が低下する。
本発明組成物を調整するに際しては特に限定゛)工ない
が、その好ましい一例として次に示す方法を挙げること
ができる。即ち上記ノボラック型フェノール樹脂とベン
ジリックエーテル型熱硬化性フェノール樹脂を130C
以下の温度でカルピトールに溶解させることにより本発
明組成物が調整される。本発明組成物の使用に際しては
、特に制限がないが、耐火材原料に対して、5〜20 
wt%程度添加し、従来公知の不定形および不焼成の耐
火物と同様の方法にて使用すればよい。
以上のような本発明組成物をバインダーとして使用した
本耐火物が前記1)〜3)の諸条件を満足するのは、本
発明組成物が融点45〜75Cの熱可塑性のノボラック
型フェノール樹脂と、130C以下では熱硬化しないベ
ンジリックエーテル型熱硬化性フェノール樹脂とからな
るフェノール樹脂であり、かつ沸点が160〜295C
のカルピトール又はカルピトール誘導体を溶剤とするフ
ェノール樹脂溶液であるから、熱的に安定で、しかも、
低粘性であり、かつ、表面張力が低いため耐火材原料と
ヌレ易く、バインダー液量の低減化においても、容易に
混合でき、加圧や振動などの外力によって、流動しやす
く、施工性や成形性に優れる。特に、本発明組成物を用
いた塩基性耐火物は、塩基性耐火材原料特有の水和反応
を防ぎ、フェノール樹脂と塩基性耐火材原料との化学反
応もおこさず、長期に保存しても、混合物の可塑性およ
び湿潤性を失わず、施工性および成形性に優れるもので
ある。
本発明組成物がどのような機構によシ、本発明組成物を
バインダーとして使用°した不定形および不焼成の耐火
物において、この耐火物が前記4)、  5)の諸条件
を満足する優れた性能を有するかその詳細は未だ推測の
域をでないが、硬化剤としてのベンジリックエーテル型
熱硬化性フェノール樹脂は1000以上で始めてベンジ
リックエーテル結合が分解して、ホルマリンを発生しメ
チレン架橋を形成する以外に、耐火材原料(例えばアル
εす、マグネシア粉末)とベンジリックエーテル結合が
キレート結合を形成して架橋し、従来のへキサメチレン
テトラミンあルイi、i−レゾール型フェノール樹脂と
ことなル硬化機榊で、硬化が進行し、品温で安定な優れ
た物性ケ付与するものと思われる。
なお、本発明組成物と通常のフェノール樹脂溶液とのC
aQとの反応性の比較した結果を宍1に示す。
−3! 表1から明らかに、通常のフェノール樹脂浴o、iL、
 CaOと容易に反応し、塩基性耐火原料と混合するこ
とが不能であシ、本発明組成物は、新規なバインダーで
あり、広範囲の耐火物に利用できることを確認した。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。
実施例1 フェノール1モルとポルムアルデヒド1.9モルに酢酸
亜鉛0.90 wt% (フェノールに対する6分率)
を加えて加熱して、260分間還流反応させた後、減圧
下に130C以下の温度で脱水して、ベンジリックエー
テル型熱硬化性フェノール樹脂(粘度22000 cp
s/ 50 G)をえた。
この樹脂19部、融点60Cのノボラック型フェノール
樹脂31部、カルピトール50部を100℃で加熱溶解
し、粘度が750 cps/30 Gのバインダーをえ
た。
電解アルミナ40部、耐火粘土20部、コークス20部
、炭化珪素20部に上記バインダーを15部を加えて混
峠して、溶鉱炉の出銑口充填材(マッド〕を得る。該マ
ッドは適度な可塑性、粘着性を有し、これを使用した場
合には、マッドガンの充填性も優れ、5分間以内という
極めて短時間で硬化すると共に、マッドガン内の焼付き
も殆んどなく、出銑状況は良好であった。
表2に、本発明組成物と従来品の特性を比較して示した
実m例2 コークス炉タールよシ抽出分離してえられる粗製タール
1/(組成ニアエノール31.3チ、0−メチルフェノ
ール10.6%、m−およびp−メチルフェノール33
.7チ、2,4および2,5ジメチルフェノール10.
1%、2,3および3,5−ジメチルフェノール11.
8%%  3.4−ジメチルフェノール2.5%ン53
%とフェノール47% のフェノール類1モルにホルム
アルデヒド0.71モル、蓚酸0.6%(フェノール類
に対する百分率)を加熱して、230分還流し、縮合後
、100 mt”agの減圧下に脱水して、暗褐色の融
点73Cのノボラック型メチルフェノール共縮合樹脂を
えた。
この樹脂31部、実施レリ1でえたベンジリックエーテ
ル型熱硬化性フェノール樹脂19部、カルピトール30
部、ジエチルカルピトール20部を100Cで加熱溶解
し、粘度が1200cps/30Cのバインダーをえた
。実施例1の耐火骨材100部に、上記バインダーを1
5部を加えて混練してマッドをえた。このマッドの特性
を表2に示した。
実施 しり 3 実施例2の溶剤も組成〜會カルピトール30部、ジエチ
レングリコール20部に置換し、粘度が1800 cp
、s/ 30Cのバインダーをえた。上記バインダーを
15部を実施列1の耐火骨材100部に加えて混練し、
マッドを得た。このマッドの特性を表2に示した。
実施例4 フェノール1モルとホルムアルデヒド1.25モルに酢
酸亜鉛0.5wt%(フェノールに対する百分率)を加
えて加熱し、210分間還流反応させた後、減圧下に1
30C以下の温度で脱水して、ベンジリックエーテル型
熱硬化性フェノール樹脂(粘度6500 cpV′50
C)をえた。 この樹脂5、3部、M点49 cのノボ
ラック型フェノール樹脂29.7部、カルピトール42
部、メチルカルピトール13部、ジエチレングリコール
10部を100Cで加熱溶解し、粘度が240cps/
30Cのバインダーをえた。表3に示す耐火骨材100
部に、上記バインダー17部を加えて、混合し、スラリ
ー状の熱間補修材をえた。
このスラリーを150C,300C,600Cに保持し
た鉄板の型枠に流し込んで2時間保持し、常温に冷却し
付着強度を測定し、比較列とともに表4に示した。
実施例5 実施例4のバインダー中の溶剤組成をカルピトール30
部、ジブチルカルピトール7部、エチレングリコール2
8部として、粘度が330cpV/30Cのバインダー
をえ、表3の骨材配合100部にこのバインダー18部
を加えて、熱間補修材をえ、表4に付着強度を示した。
この補修材はスクイズポンプ等の圧入機械によるポンプ
圧入に際し、パイプの閉塞もなく、100C付近の硬化
が進行しないため、補修が従来品よシもよシ容易におこ
なえ、150t:’以上の付着強度は、ヘキサミン添加
ノボラック樹脂溶液のものよシ、より高い値を示した。
実施例6 実施例4のバインダー中の溶剤組成をカルピトール65
部として、粘度が150 cpsのバインダーを得、表
3の骨材配合100部に、このバインダー18部を加え
て熱間補修材をえた。
この補修材の付着強度を表4に示した。
実施[+!l 7 実施例2でえたバインダーを用いて、表4に・示す耐火
骨材と40分間加温混線(70〜90C)し、湿潤性の
ある坏土をえた。この坏土を油圧プレス(500’fz
偽2)で、60X120X240■形状に成形し、成形
後150Cで12時間加熱乾燥し、350Cで12時間
ベーキングして、不焼成耐火レンガをえた。このものの
特性を、比較品とともに、表5に示した。表5から明ら
かに、本発明組成物は従来品に比べて表面張力が低いた
め、バインダー添加量が少くてすみ、坏土の経時変化が
殆んどなく、成形後の牛角強度およびベーキング後の圧
縮強度が共に高く、かつ嵩比重が大きく充填性に優れて
いる。
実施例8 実施例3で得たバインダーを用いて、表5に示す耐火骨
材と加温混練し、湿潤性のある坏土を得た。この坏土を
実施例7と同様の成形およびベーキングをして、不焼成
耐火レンガをえた。
この特性を表5に示す。
実施例9 表6に示す耐火骨材に、実施例1のバインダーを添加し
、100Cで加熱混合し、700Kf/、、zの成形圧
で成形し、350Cの温度でベーキング処理してドロマ
イトマグネシア不焼成レンガをえた。このものの特性を
、従来のタールと比較して表6に示した。製造面におい
て、タール同等の加熱混合がおこなえ、耐圧強1度は、
タールに比べ、2倍の値を示し・、フェノール樹脂のも
つ特性が発揮されている。さらに、室温保存における耐
消化性では、従来のタール品は、5〜7日間でレンガに
亀裂が生じたが、実施例9のレンガは、21日後も異状
はみとめられなかった。
実施例3のバインダーを用いて、表6に示す耐火骨材と
100Cで加熱混合して、実施例9と同様と同様の成形
およびベーキングをして、ドロマイト−マグネシア焼成
レンガを得た。その特性を表6に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 融点45〜75Cのノボラック型フェノール11脂
    とベンジリックエーテル型熱硬化性フェノール樹脂との
    割合(wt%)が95:5〜60 :40であるフェノ
    ール樹脂に、溶剤としてカルピトールおよびカルピトー
    ル誘導体を単独または混合して20〜70 (wt%)
    配合してなることを特徴とする耐火物用バインダー。 2 溶剤が、カルピトールとグリコールとの混合物であ
    る特許請求の範囲第1項記載の耐火物用バインダー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006124227A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Dainippon Ink & Chem Inc 耐火物用バインダー組成物
WO2014069124A1 (ja) * 2012-11-02 2014-05-08 旭有機材工業株式会社 樹脂組成物及びそれを用いて得られる、炭素繊維強化複合材料の前駆体、炭素繊維強化複合材料並びに炭素繊維強化炭素材料

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JP2006124227A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Dainippon Ink & Chem Inc 耐火物用バインダー組成物
WO2014069124A1 (ja) * 2012-11-02 2014-05-08 旭有機材工業株式会社 樹脂組成物及びそれを用いて得られる、炭素繊維強化複合材料の前駆体、炭素繊維強化複合材料並びに炭素繊維強化炭素材料

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