JPS58207276A - ゴンドラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、エンドレス式のウィンチにより昇降される
ゴンドラに関し、かつ特に、ウィンチから送り出された
ローブを巻取るためのローブ巻取装置を備えたゴンドラ
に関する。

従来、ビルディングなどの建設作業または補修作業など
において、ウィンチにより昇降されるゴンドラが用いら
れている。このウィンチには、高所から吊下げられたロ
ーブを、ドラムに巻取りながらゴンドラを上昇させ、か
つそこから巻戻しながら下降させるいわゆるドラム式ウ
ィンチと、ローブと係合して、そのローブを巻取らずに
送りながら昇降させるいわゆるエンドレス式ウィンチと
がある。これらのウィンチのうちで、エンドレス式ウィ
ンチは、ドラム式ウィンチのようにドラムにローブを固
定する手間が不要であり、取扱いが容易なため好まれて
用いられる。しかしながら、エンドレス式ウィンチを備
えたゴンドラにおいては、ローブが巻取られずに垂れ下
がったままなので、ローブが作業壁面を損傷したり、ま
た作業員に触れるなどして、作業性または安全性の問題
があった。

この種の問題を解消するために、エンドレス式ウィンチ
から送り出されたローブを巻取るためのローブ巻取装置
を備えたゴンドラが提案された。

これらの巻取装置は、たとえば、ぜんまいまたは電動機
で駆動されている。しかし、ぜんまいで駆動される場合
は、トルクが一定でなく、また電動機の場合は、そのた
めの電源が必要であるなどの欠点がある。

それゆえに、この発明の主たる目的は、上述のような欠
点を除去したローブ巻取装置を備えたゴンドラを提供す
ることである。

この発明の上述の目的およびその他の目的と特徴は、以
下の図面を参照して行なう詳細な説明から一層明らかと
なろう。

第１図は、この発明の一実施例のローブ巻取装置の駆動
源として用いられる板ばねの原形を示す図である。第２
図ないし第４図は、この板ばねの動作の原理を示す図で
ある。

第１図ないし第４図を参照して、板ばねによる駆動原理
について説明する。

第１図に示されるように、この板ばね２は、渦巻状の原
形を有するように−くせがつけられている。

このような板はねは、たとえば、大阪熱処理株式会社に
より、製造されかつ商品名「コブリング」として販売さ
れている。

第２図を参照して、この板ばねの動作の原理を説明する
。軸Ｘのまわりに回転自在なボビン４に、板ばね２が、
一端を固定されて取付けられる。この状態で、その他端
Ｙを図において右方向に引張る。このとき、板ばね２は
、原形に復元しようとする力Ｐを作用させる。この力Ｐ
は、板ばね２の構成により、ＸＹ間の距離に関係なく常
にほぼ一定である。

第３図を参照して、板ばね２を駆動源として用いた例′
を説明する。この駆動源は、それぞれ半径Ｒ７およびＲ
２（Ｒ＋　＜Ｒ２）を有する回転自在なボビン４および
６に板ばね２を巻いて連結したものである。板ばね２の
両端は、それぞれボビン４および６に固定されている。

このとき板ばね２は、原形に戻ろうとして矢印の方向に
移動し、ボビン４および６を回転させるのである。

第４図を参照して、駆動源の他の例を説明する。

この例は、第３図の例と異なり板ばね２が、たすき掛け
で巻かれている。この例は、エネルギ保持が大きいのが
特徴である。

第３図および第４図に示された駆動源は、ともに第２図
で説明した原理に基づきほぼ一定の回転トルクが得られ
るものである。

第５図は、ごの発明の一実施例のゴンドラを示す側面図
であり、第６図は、その斜視図である。

ゴンドラ１は、本体１０の両側に取付【ブられたいわゆ
るエンドレス式のウィンチ１４により駆動されて昇降す
るものである。エンドレス式のウィンチ１４は、高所に
一方端が固定され、そこから吊下げられたワイヤロー１
１２と係合してゴンドラ１を昇降させる。ゴンドラ１の
上昇動作中にウィンチ１４から排出されるワイヤローフ
１２は、ウィンチ１４の近くに設けられたローブ巻取装
置２０により巻取られる。また、ゴンドラ１の下降動作
中には、Ｏ−ブ巻取装置２０からワイヤローフ１２が巻
戻される。なお、ウィンチ１４とローブ巻取装置２０と
の間には、ワイヤローフ１２を案内するためにガイドバ
イブ１６が設けられ“ている。

第７図は、第６図に示すローブ巻取装置の例を示す部分
断面平面図であり、第８図は、その部分断面正面図であ
る。

第７図および第８図を参照して、巻取装置２０を説明す
る。構成において、ゴンドラ１の本体１′Ｏ（第５図）
に取付けるための取付ベース３４に固定されて軸３２が
設けられている。この軸３２のまわりで回転自在に、巻
胴２２が取付けられる。

巻胴２２と一体的にカバ一部分２４が形成され、このカ
バ一部分２４にピン３０が固定されており、このビニ／
３０のまわりで回転自在に遊星ボビン２６が設けられる
。また、軸３２には、太陽ボビン２８が固定されている
。したがって、遊星ボビン２６は、太陽ボビン２８につ
いていわゆる遊星運動が可能なように構成されている。

これらの遊星ボビン２６および太陽ボビン２８は、それ
ぞれ第　。

４図におけるボビン４および６に、原理的に対応する。

したがって、板ばね２が、両端をそれぞれ、遊星ボビン
２６および太陽ボビン２８に取付けられて巻かれており
、板ばね２は、原形に戻ろうとして、太陽ボビン２８か
ら遊星ボビン２６へ移るような復元力を有している。

またこの例では、安全装置３７が設けられており、これ
について第９図を参照して説明する。

第９図は、ローブ巻取装置の部分背面図であり、特に安
全装置を示す。

安全装置３７は、ラチェットギヤ４２と爪４０とにより
、その作用中、−力方向にのみ巻１ｉ２２を回転可能に
するものである。すなわち、巻胴２２の一部にラチェッ
トギヤ４２が形成されていて、このラチェットギヤ４２
の逆回転を禁止するように爪４０が係合する。爪４０は
、取付ベース３４の外側に軸支されたレバー３８と一体
に形成されており、レバー３８を回動させることにより
、ラチェットギヤ４２．！：′の係合または解除が可能
にされる。すなわち、レバー３８を図において時計方向
に回動させるとく実線で図示）、爪４０がラチェットギ
ヤ４２と当接し、このとき爪４０は、主にレバー３８に
働く重力のため時計方向に付勢されて、この状態が保持
される。また、レバー３８を反時計方向に回動してスト
ッパ４１と当接させると（想像線で図示）、爪４０とラ
チェットギヤ４２との保合が解除された状態が重力によ
って保持される。

次に上述したローブ巻取装置２ｏの使用方法を説明する
。所定の高さからワイヤロー１１２が吊下げられ、その
下方端近くに、たとえば地上にゴンドラ１が置かれる。

このとき、ワイヤローブ１２は、まだローブ巻取装置２
０に取付けられていない。この状態では、駆動源として
の板ばね２（第７薗および第８図）は、大部分が遊星ボ
ビン２６に巻回されており、原形を有している。したが
って、巻胴２２の回転に対しては、まだエネルギが蓄え
られていない。この状態からハンドル３６により手で巻
胴２２を回転させることにより所定のエネルギが蓄えら
れる。第８図において、巻胴２２を反時計方向に回転さ
せると、それとともにピン３０が、太陽ボビン２８のま
わりに反時計方向に回転移動する。しかしながら、太陽
ボビン２８は、軸３２に固定されているので、太陽ボビ
ン２８は、回転しない。したがって、ピン３０が移動す
るにつれて、板ばね２は、太陽ボビン２８に巻かれてゆ
き、エネルギが蓄えられろうなお、このとき使用者がハ
ンドル３６から手を離しても、巻１１２２が板ばね２の
復元力により逆回転しないように、上述した安全装置３
７が働いているが、巻１１２２を手で回転させる方向は
、安全装置３７に対して順方向であるので１巻胴２２は
容易に回転できる。

以上のようにして４所定の揚程に対応する回転数だけ巻
胴２２が回転されて、エネルギが蓄えられると、使用者
は巻１ｉ！２２の回転作業を終える。

なお、この揚程に対応する回転数とは、ｉｉｌ程分のワ
イヤローブ１２が巻胴２２に巻取られ、そのときにおい
ても板ばね２が余分の復元力を有するほどの回転数であ
る。この後、ウィンチ１４およびガイドバイブ１６を通
されたワイヤローフ１２の下端が、巻Ｗ４２２に取付け
られる。

このようにしてワイヤローブ１２が取付けられたローブ
巻取装置２０は、ゴンドラ１の昇降時に、以下のように
してウィンチ１４とともに動作する。

まず、安全装置３７（第９図）が解除される。すると、
板はね２の復元力により、巻胴２２（第８図）が時計方
向に回転、すなわち逆回転する方向に付勢された状態と
なる。したがって、ゴンドラ１の上昇時においては、巻
胴２２がウィンチ１４から送り出されるワイヤローブ１
２を巻取り、揚程の最上端にゴンドラ１が上昇すると、
ワイヤロー１１２の大部分が巻胴２２に巻取られること
となる。このとき、板ばね２は、その大部分が遊星ボビ
ン２６に戻り、はぼ原形に復元する。また、ゴンドラ１
を下降させる場合には、ウィンチ１４は、板ばね２の復
元力に抗して、上述のように巻１１２２に巻取られたワ
イヤローブ１２を巻戻していく。それにより、巻胴２２
（第８図）が反時計力゛向に回転され、上述したように
板はね２が太陽ボビン２８に巻回されていき、ゴンドラ
１が下降するにつれて巻胴２２の回転に対するエネルギ
量が増加する。ゴンドラ１が地上に下降すると、板ばね
２はワイヤローブ１２を巻胴２２に取付けた際と同じ状
態に戻る。このようにして、ゴンドラ１が昇降するとと
もにローブ巻取装置２０が動作する。

なお、この例では、ロック４４が設けられており、この
ロック４４は、巻胴２２に形成された穴（図示せず）と
係合して巻胴２２の回転を禁止する。ロック４４は、巻
胴２２を長時間固定する場合、またはゴンドラ１を移動
する場合に用いられる。

第１０図は、この発明のゴンドラに用いられるローブ巻
取装置の他の例を示す。

この例では、遊星ボビン２６は、ゴンドラに対して固定
されたピン３０、すなわち取付ベース３４に設けられた
ピン３０に回転自在に取付けられており、また太陽ボビ
ン２８は、巻胴２２とともに軸３２のまわりに回転自在
に設けられている。

したがって、上述の例（第７図およ・び第８図）とは異
なり、遊星運動のような動作はせず、遊星ボビン２６お
よび太陽ボビン２８は、それぞれ移動することなく回転
し、板ばね２がそれぞれの間を移動する。

なお、上述の例では、板ばね２が２組設けられているが
、これに限ることなく、ワイヤローブの太さ等によって
必要とされる巻取力が変われば、１組でもまたは３組以
上でもよい。

以上のように、この発明によれば、電動機が用いられて
いないため、電源が不要でありかつ軽量で、しかも駆動
源として用いられている板ばねの構成により、回転トル
クがほぼ一定で駆動されるローブ巻取装置を備えたゴン
ドラが得られ、ローブが垂れ下がることがないので、ゴ
ンドラ使用時の作業性および安全性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明によるゴンドラのローブ巻取装置に
用いられる板ばねの原形を示す概略図である。第２図は
、この板ばねの特性を説明する概略図である。第３図お
よび第４図は、この板ばねを利用した駆動源の例を示す
概略図である。第５図は、この発明のゴンドラの一実施
例の側面図である。第６図は、その斜視図である。第７
図は、第６図のローブ巻取装置を示す部分断面平面図で
ある。第８図は、その部分断面正面図である。第９図は
、その部分背面図である。第１０図は、この発明のゴン
ドラに用いられるローブ巻取装置の他の例を示す部分断
面平面図である。 図において、１はゴンドラ、２は板ばね、１０は本体、
１２はワイヤローブ、１４はウィンチ、２０はローブ巻
取装置、２２は巻胴、２６は遊星ボビン、２８は太陽ボ
ビン、３０はピンを示す。 特許出願人　チルホール株式会社 代理人　　　弁理士　深　見　久　部 （ほか２名） 弗１菌 鵬２目 弗３図 キ′／図 −２０

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）　高所から吊下げられたロープと係合して前記ロ
   ープを送るウィンチにより昇降されるゴンドラであって
   、 前記ウィンチから下方に位置するロープを前記ゴンドラ
   上で巻取るロープ巻取装置を備え、前記ロープ巻取装習
   は、 前記ゴンドラに対して回転自在に支持され、かつ前記ロ
   ープが巻かれる巻胴と、 前記巻胴の回転中心と同心円上に設けられた太陽ボビン
   と、 前記太陽ボビンの外周において、前記太陽ボビンから所
   定距離だけ隔てられた位置に回転自在に設けられた遊星
   ボビンとを備え、 前記太陽ボビンは、前記遊星ボビンの回転軸に対して回
   転運動可能に設けられており、前記太陽ボビンに一方端
   が取付けられ、前記遊星ボビンに他方端が取付けられ、
   かつ渦巻状の原形を有する板ばねをさらに備え、 前記太陽ボビンおよび遊星ボビンのうちのいずれか一方
   は、前記ゴンドラ側に設けられ、かついずれか他方は、
   前記巻胴側に設けられ、それにより、前記板ばねにより
   、前記巻胴が前記ゴンドラに対して回転するように付勢
   される、ゴンドラ。
2. （２）　前記太陽ボビンは、前記ゴンドラに対して固定
   して設けられ、かつ前記遊星ボビンは、前記巻胴に対し
   て固定されたビンのまわりに回転自在に設けられる、特
   許請求の範囲第１項記載のゴンドラ。
3. （３）　前記太陽ボビンは、前記巻胴に固定して設けら
   れ、かつ前記遊星ボビンは、前記ゴンドラに対して固定
   されたビンのまわりに回転自在に設けられる、特許請求
   の範囲第１項記載のゴンドラ。