JPS5820577Y2 - スライド式ベルトコンベヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は可搬式ベルトコンベヤを上下の二段で構成し、
上段コンベヤと下段コンベヤとの間に上段コンベヤの端
部から下段コンベヤに土砂を供給する供給台車を設けた
スライド式ベルトコンベヤに関する。

従来、上下二段からなるベルトコンベヤにおいては、上
段コンベヤから供給される土砂を下段コンベヤに投入す
るために下段コンベヤに備えられた独立の受入ホッパ、
またはスカートにより案内していた。

しかしながら、このような従来装置では、下段コンベヤ
が移動するたびに、上記受入ホッパに上段コンベヤの端
部を合せることが作業として必要であり、作業能率を低
下させるばかシでなく、コンベヤの移動が困難であるた
めに土砂の移送作業にも不都合を生じていた。

したがって本考案の目的は、下段コンベヤに対して上段
コンベヤがどのように位置しても好適に上段コンベヤを
下段コンベヤ上に支持できるスライド式ベルトコンベヤ
ーを提供するにある。

本考案によれば、下段コンベヤの枠体にスライド自在に
台車を設け、その台車の支持体に対し上段コンベヤの端
部の下方に一体的に設けた被支持体を載置し、支持体の
中心に対し被支持体が自在に傾動かつ旋回できるように
その支持体は球面状の支持面を有し、かつ被支持体には
上記支持体の支持面と係合できる球面受部を設け、上記
支持体及び被支持体の中心部を土砂の通路としである。

したがって、上段コンベヤの端部は下段コンベヤ上の台
車に対して球面係合をしているので、上段コンベヤがい
かなる方向すなわちこの長手方向に傾斜してもＸまた巾
方向に傾斜しても、上段コンベヤの端部は台車の支持体
に対して常に係合でき、また球面状の支持面の垂直線に
対して上段コンベヤが３６０度どの方向に旋回しても、
その係合に不都合が生じない。

それ故に本考案によれば、上段コンベヤの自由度が増し
、地勢に応じて上段コンベヤを如伺ようにも配置するこ
とができ、この種のコンベヤの取扱いおよび設置がきわ
めて楽である。

以上図面を参照しつつこの考案の実施例を説明する。

第１図においてＢ１およびＢ２はいずれも上段および下
段の可搬式ベルトコンベヤであり、上段コンベヤＢ１の
左端は接地体１に回動可能で支持されている。

他方、下段コンベヤＢ２は二基の接地体２及び３により
支持されて釦シ、そして上段コンベヤＢ１の右端は供給
台車Ａにより支持されている。

この供給台車Ａは第４図に示すように下段コンベヤＢ２
の枠体４に設けられたレール５上を車輪６により走行で
き、枠体４に対してスライド自在に載置されている。

本考案はこの供給台車Ａに特徴を有するものである。

供給台車Ａは支持体Ａ１を備え、この支持体Ａ１は上記
車輪６の外に、下段コンベヤＢ２の枠体４に下方から接
する安全車輪Ｔが設けられ、両車軸６．１で枠体４を両
側から係合している。

支持体Ａ１の上部には第２図訃よび第３図に示すように
凹状の球面の支持面すなわち球状受部８が形成されてか
り、この部分で後述の被支持体Ａ２の下部を支持するこ
とになる。

ｌたこの凹部の中央は土砂の下方への供給路を形成して
いる。

一方被支持体Ａ２は上段コンベヤＢ１の頭部の下方に一
体的に取付けられている。

第２図および第４図に示すように被支持体Ａ２の下部に
はホッパの役目をする主体部９が形成されて督ｂ１そし
てその主体部９の外周には被支持体Ａ１に設けた球面受
部８と係合するように外周の支持面９ａを形成した複数
の突出部１０が設けられている。

この突出部１０は支持体Ａ１に対して被支持体Ａ２が円
滑に回動及び傾動しうるようにするためのものである。

上記上段コンベヤＢ１により移送された土砂はその上方
の端部より落下し、供給台車Ａの中央部に形成した通路
を通って下段コンベヤＢ２上に移送される。

なお、１１はレール５の適宜箇所に固定される仮止めで
あり、この仮止め１１と供給台車Ａとの間はチェーン１
２で結ばれている。

作動に際し、供給台車Ａは上段コンベヤＢ１の端部から
供給される土砂を下段コンベヤＢ２へ案内すると共に、
供給台車Ａの中心を基点として上段コンベヤＢ、と下段
コンベヤＢ２とは相互に旋回でき、かつ両コンベヤＢ１
ｔＢ２は相互に引込みおよび引出しが供給台車の移動に
よってできるから、上段コンベヤＢ１から下段コンベヤ
Ｂ２に供給される土砂は連続的で確実に移送される。

したがって土砂供給作業者はコンベヤ乗継部に注意する
必要がなく供給作業に専念できるので作業能率を大巾に
向上できる。

以上の如く、本考案に係る供給台車は下方の支持体Ａ１
に対して被支持体Ａ２が単に載置されているのみである
から、画部分の分離が簡単であシベルトコンベヤの現場
への搬送や清掃がきわめて簡単である。

また第１図に示すように上段コンベヤＢ１上に更に掘削
機の後部に連結されている後部コンベヤＣを第２の供給
台車りを介して連結することにより、ベルトコンベヤと
しての機能を一層充実させることができる。

特に本考案によれば、支持体を球面状に形成し、被支持
体を球面台形状としたので、支持体に対して被支持体が
回動および傾動自在に支持され、したがって下段コンベ
ヤに対して上段コンベヤを水平面内で自由にどこにでも
動かすことができ、したがって掘消作業を広い範囲にわ
たって行う場合に極めて好適である。

さらに中心に土砂通路があるので、土砂がこぼれ落ちる
ことがなく確実に下段コンベヤに移送できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す全体側面図、第２図はそ
の主要部の背面斜視図、第３図はその供給台車の支持体
のみの斜視図、第４図は供給台車の断面図である。 Ａ・・・・・・供給台車％ Ａ、・・・・・・支持体、
Ａ２・・・・・・被支持体、Ｂ１・・・・・・上段コン
ベヤ、Ｂ２・・・・・・下段コンベヤ、Ｃ・・・・・・
後方コンベヤ、４・・・・・・下段コンベヤの枠体、８
・・・・・・球面受部、９・・・・・・主体部、９ａ・
・・・・・支持面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 可搬式ベルトコンベヤを上下の二段で構成し、上段コン
   ベヤと下段コンベヤとの間に上段コンベヤの端部から下
   段コンベヤに土砂を供給する供給台車を設けたスライド
   式ベルトコンベヤにおいて、下段コンベヤの枠体にスラ
   イド自在に台車を設け、その台車の支持体に対し上部コ
   ンベヤの端部の下方に一体的に設けた被支持体を載置し
   、支持体の中心に対し被支持体力咄在に傾動かつ旋回で
   きるようにその支持体は球面状の支持面を有し、かつ被
   支持体には上記支持体の支持面と係合できる球面受部を
   設け、上記支持体及び被支持体の中心部を土砂の通路と
   したことを特徴とするスライド式％式％