JPS5820342B2 - 掘削装置付締固めロ−ラ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は前端部に掘削装置を備えた締固めローラー、詳
しくはローラーに振動が与えられることにより路面の締
固めが行えるような比較的小型の締固めローラーの前端
に掘削装置を設け、掘削装置によりガス管、水道管等の
埋設溝を掘削したのち、これら施設の敷設工事終了後埋
戻した該工事箇所の路面を、直ちにローラーにより樅圧
締固めることができるようにした多用途型締固めローラ
ーに関するものである。

周知の如く締固めローラーは、路面に対してドラム自体
の荷重及びドラム内等に備えだ振動振子による振動荷重
を加えることによって締固めを行うものであるから、小
型の割には車体重量は大きいが、本来路面の締固めのみ
を目的としたものであり、従って締固め以外の用途には
何んら適さない。

一方水道管やガス管の如き路面下に埋設される施設の配
管敷設或は補修工事においては、まずトレンチャ−等に
よって所定の深さに溝を掘起し、配管等の工事終了後は
溝が埋戻された状態の路面を締固めローラーにより締固
めるという手順を経るだめに、トレンチャ−等の掘削機
と締固めローラーとを夫々別個に必要とすることになる
。

このような場合締固めローラーに溝掘り用の掘削装置を
付設すれば、締固めローラーが掘削装置の移動を行うこ
とができ、一台の機体で前記の如き配管敷設工事などは
充分に行えることができるから、高価な作業機をわざわ
ざ二台分購入しなくても済むという利点がある。

幸なことに締固めローラーは前記の如く比較的大きな車
体重量を有するだめに掘削作業に際して必要なアンカー
としての機能を充分に発揮できるという利点を有してい
る。

本発明は上記のような観点に立ち、比較的小型の締固め
ローラーの前端部に、このような小規模のローラーにも
塔載可能な動力供給機構によって、経済的でしかも締固
めローラーにとって合理的に掘削が行えるような適切な
掘削装置を取付け、能率的な作業が期待し得るような締
固めローラーの提供を目的としだものである。

次に本発明に係る締固めローラーを図示の実施例に基い
て詳記すれば、第１図はこのローラーの側面図であり、
第２図は平面図である。

締固めローラー１はフレーム２の中央部に変速機３、後
部にはエンジン４が塔載されるが、前後のローラードラ
ム５，６は第２図に示すような車体中心線Ａに対して互
に反対方向に偏倚した交差形となっている。

前後のローラードラム５，６の回転は変速機３の下部両
側に設けた出力軸スプロケットγよりチェーン８，９を
介して伝えられ、前方ドラム５内に設けた起振用振動振
子５３は前記変速機３よりチェーン１０を介して別途回
転が与えられる。

ローラーフレーム２の前端には、ローラー車体の軸方向
と平行な水平横軸１１を介して、掘削装置を構成する筒
状体１４を支持するだめの案内フレーム１２が軸支され
ている。

この案内フレーム１２は上下と前後とに合計８個のロー
ラー１３を有し、前後のローラー間に筒状体１４がその
前面と背面とを挟まれて垂直に摺動されるように挿通支
持されている。

案内フレーム１２を軸支する横軸１１の内端にはアーム
１５が固定突出されていて、ローラーフレーム２の前部
上方に突出したブラケット１６の先端下面に吊下げだ旋
回用油圧シリンダ１７のピストンロッド１８先端が前記
横軸１１のアーム１５に連結され、この油圧シリンダ１
７の操作によって案内フレーム１２が第３図に実線と鎖
線にて示す如く旋回するようになっているー まだ案内フレーム１２の前端には前記筒状体１４と平行
に配置した昇降用油圧シリンダ１９の下端が枢着され、
該シリンダのコンド２０上端が筒状体１４の上端前面に
突出した軸受２１に連結され該油圧シリンダ１９の操作
によって筒状体１４が案内フレーム１２に支持され乍ら
昇降するようになっている。

掘削装置は第４図及び第５図に示すように筒状体１４の
内部に設けられた叩打機構２２と、筒状体１４の下端に
設けられたシャベル２３及び筒状体１４の内部に設けら
れたシャベル２３の開閉用油圧シリンダ２４とから成っ
ている。

筒状体１４内の叩打機構２２は防振ゴム２５を介した支
持板２６によって上下両端部分を支持された内筒２７と
、この内筒２７内に同軸状に設けられた回転筒２８及び
この回転筒２８内に設けられた起動子２９と叩打子３０
とから成っている。

回転筒２８は内筒２７の上端に設けられた油圧モータ３
１によって回転されるようになっており、下端は筒状体
１４の下端に固定されている底板３２の中央部上方に突
出された中空軸３３とベアリング３４を介して連結され
ている。

まだ前記底板３２の中央における前記中空軸３３の下方
には、角孔３５が開設されていてシャベル２３における
ビット３６の上部角形端３７が挿通されている。

該角形端３７の上端には径の小さい角形突子３８が前記
中空軸３３の下方内部に位置するように設けられている
。

一方前記回転筒２８の内部下方には、該回転筒２８の内
壁に対して鋼球３９を介して回転自在な起動子２９が配
置されてお虱−子の起動子２９の下端に突出させた中空
の芯４０が前記底板中空軸３３の内部に挿入されている
。

この中空芯４０は下端内部に前記ビット角形端３７上の
角形突子羽と挿合する角孔４１が設けられていて、角形
突子３８と該角孔４１とが噛合うことにより、起動子２
９はシャベル２３と連結された状態となり、回転筒２８
による回転を受けずに該筒２８内に固定されること＼な
る。

一方起動子２９の上端面は第８図に示すように緩いＶ字
形の係合面４２となっており、この係合面上には下面に
同様の係合面４３をもった叩打子３０が載置されている
。

この叩打子３０は回転筒２８の内壁面に形成された螺旋
溝４４と係合する鋼球４５が側面に突出されている。

従って前記の固定された起動子２９と係合面４２，４３
を介して係合された状態で、回転筒２８が回転されるこ
とにより、鋼球４５が螺旋溝４４と係合しているので叩
打子３０は螺旋溝４４に沿って上昇し、螺旋溝４４の上
端に至った時自重により直溝４４に沿って落下して起動
子２９を叩打し、その衝撃力が下方のシャベルビット３
６に伝えられることになる。

シャベル２３はビット３６の両側に夫々回動可能なるよ
うに軸着されると共に、夫々のシャベル上端はビット３
６の上部に摺動自在に挿通された水平の作動バー４６の
両端部とリンク４１を介して連結されている。

またこのシャベル２３を開閉するための油圧シリンダ２
４は内筒２７の上部に横軸４８を介して帛下げられてい
て、とのシリンダ２４のロッド４９の先端に設けた分岐
板５０と、前記ビット３６における作動バー４６の両端
とが、筒状体１４内の内筒２７外側に配置した平行な縦
杆５１によって連結されている。

尚第１図において５２１．５２２ ．５２８ 、はい
ずれも案内フレーム旋回用油圧シリンダ１７、筒状体昇
降用油圧シリンダ１９及びシャベル開閉用油圧シリンダ
２４を作動操作するだめのレバーである。

掘削に際しては、第１図に示す状態からシャベル２３の
ビット３６を筒状体１４内の叩打機構２２によって叩打
させ乍ら地中に貫入し、これによって崩壊した土砂をシ
ャベル２３によって把み、しかるのち筒状体１４を上昇
して案内フレーム１２を旋回させた状態でシャベル２３
を開放するような工程を繰返すことにより、所定の深さ
の孔を連続して掘削する。

掘削後における管の埋設もしくは補修が終了し、掘削溝
を埋戻しだのちは締固めローラー１により埋戻し面の締
固めを行うことは云うまでもない。

以上のように本発明に係る締固めローラーは、ローラー
車体の前端に、下端にシャベル２３を備えた筒状体１４
を挿通支持した案内フレーム１２を横軸１１によって旋
回可能なように軸着すると共に、この筒状体１４０案内
フレーム１２に設けた昇降用油圧シリンダ１９によって
案内フレーム１２を通って昇降可能なるように構成した
Ｘめ、土砂の掘削が筒状体の昇降と左右旋回のみで行え
掘削装置として従来のアーム屈伸形掘削装置の如き強力
な装置支持機構を必要とせずに、小型の締固めローラー
に適用併設するだめの著しく合理的なものとすることが
できる。

また締固めローラーの前端にこのような掘削機構を有す
るので、掘削装置による掘削と溝の埋戻し後における路
面の修復締固め作業とを一台の機体にて行うことができ
、経済的で省力化に適した作業機を提供し得るという実
益を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る締固めローラーの側面図、第２図
は平面図、第３図は正面図、第４図は第１図のＩＶ−Ｍ
線における断面図、第５図は第４図のＶ−Ｖ線における
断面図、第６図は第４図の■−■線における断面図、第
１図は同じく第４図のＶｌｌ−Ｖｌｌ線における断面図
であり、第８図は回転筒内の起動子と叩打子の関係を示
す斜視図である。 図において、１・・・・・・締固めローラー、２・・・
・・・フレーム、３・・・・・・変速機、４・・・・・
・エンジン、５．６・・・・・・ドラム、７・・・・・
・出力軸スプロケット、８，９１０・・・・・・チェー
ン、１１・・・・・・横軸、１２・・・・・・案内フレ
ーム、１３・・・・・・フレームローラー、１４・・・
・・・筒状体、１５・・・・・・アーム、１６・・・・
・・ブラケット、１７・・・・・・旋回用油圧シリンダ
、１９・・・・・・昇降用油圧シリンダ、２２・・・・
・・叩打機構、２３・・・・・・シャベル、２４・・・
・・・シャベル開閉用油圧シリンダ、２７・・・・・・
内筒、２８・・・・・・回転筒、２９・・・・・・起動
子、３０・・・・・・叩打子、３１・・・・・・油圧モ
ータ、３２・・・・・・底板、３３・・・・・・中空軸
、３５・・・・・・角孔、３６・・・・・・ビット、３
７・・・・・・角形端、３８・・・・・・角形突子、４
０・・・・・・中空芯、４１・・・・・・角孔、４２，
４３・・・・・・係合面、４４・・・・・・螺旋溝、４
６・・・・・・作動バー、５１・・・・・・縦杆。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ローラーフレーム２の前端に車体軸方向と平行な水
   平横軸１１を介して掘削装置の案内フレーム１２が軸支
   され該横軸の後端に突設されたアーム１５の先端とロー
   ラーフレーム２の前端上部に枢着支持された油圧シリン
   ダ１７とが連結されることにより案内フレーム１２が横
   軸１１を中心として回動自在であり、案内フレーム１２
   には、内部に油圧シリンダ２４を備えた縦形筒状体１４
   が、該案内フレームの上下及び前後部に設けたローラー
   １３間によって摺動可能なるように挿通支持されていて
   、該筒状体１４の下端には前記油圧シリンダ２４により
   開閉されるシャベル２３を備え、案内フレーム１２の前
   端と筒状体１４の上端との間に筒状体１４を案内フレー
   ム１２に沿って上下動させるだめの昇降用油圧シリンダ
   １９が連結されていることを特徴とした掘削装置付締固
   めローラー。