JPS5820268B2 - ウロキナ−ゼ精製法 - Google Patents
ウロキナ−ゼ精製法Info
- Publication number
- JPS5820268B2 JPS5820268B2 JP2046577A JP2046577A JPS5820268B2 JP S5820268 B2 JPS5820268 B2 JP S5820268B2 JP 2046577 A JP2046577 A JP 2046577A JP 2046577 A JP2046577 A JP 2046577A JP S5820268 B2 JPS5820268 B2 JP S5820268B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- urokinase
- adsorbed
- crude
- human urine
- gel
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はウロキナーゼの精製法に関し、更に詳しくは人
尿またはそれに由来する粗製ウロキナーゼから高純度の
ウロキナーゼを工業的有利に取得する方法に関する。
尿またはそれに由来する粗製ウロキナーゼから高純度の
ウロキナーゼを工業的有利に取得する方法に関する。
ウロキナーゼは血清中に含まれるプラスミノーゲンを活
性化してフィブリン溶解能を有するプラスミンを生成す
る機能があるため、線溶系の賦活剤として有用であり、
末悄動脈血栓症や心筋硬そく症などの治療に広く臨床使
用されている。
性化してフィブリン溶解能を有するプラスミンを生成す
る機能があるため、線溶系の賦活剤として有用であり、
末悄動脈血栓症や心筋硬そく症などの治療に広く臨床使
用されている。
またウロキナーゼは近年抗ガン剤の増強剤としての用途
も開発され、その需要は急速に増大している。
も開発され、その需要は急速に増大している。
人尿からウロキナーゼを取得する方法としては従来より
種々の方法が知られており、例えば硫酸バリウム、ケイ
ソウ土、各種イオン交換樹脂などを用いる方法が知られ
ている。
種々の方法が知られており、例えば硫酸バリウム、ケイ
ソウ土、各種イオン交換樹脂などを用いる方法が知られ
ている。
本発明者らは人尿またはそれに由来する粗製ウロキナー
ゼから高純度のウロキナーゼを工業的有利に取得する方
法について種々研究を重ねた結果、N、N’−メチレン
ビスアクリルアミドで架橋されたアリルデキストランの
ゲルがウロキナーゼに対して特異的な吸着効果を有して
いることを見い出し本発明を完成するに至った。
ゼから高純度のウロキナーゼを工業的有利に取得する方
法について種々研究を重ねた結果、N、N’−メチレン
ビスアクリルアミドで架橋されたアリルデキストランの
ゲルがウロキナーゼに対して特異的な吸着効果を有して
いることを見い出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明はN、N’−メチレンビスアクリルア
ミドで架橋されたアリルデキストランのゲルを人尿また
はそれに由来する粗製ウロキナーゼとを接触させて上記
ゲルに人尿または粗製ウロキナーゼ中のウロキナーゼを
吸着させた後、吸着したウロキナーゼを溶出することを
特徴とするウロキナーゼの精製法である。
ミドで架橋されたアリルデキストランのゲルを人尿また
はそれに由来する粗製ウロキナーゼとを接触させて上記
ゲルに人尿または粗製ウロキナーゼ中のウロキナーゼを
吸着させた後、吸着したウロキナーゼを溶出することを
特徴とするウロキナーゼの精製法である。
本発明に用いられるN、N’−メチレンビスアクリルア
ミドで架橋されたアリルデキストランのゲルとしては、
例えばセファクリルS−200スーパーフアイン(商品
名:ファルマシア・ファイン・ケミカルズ社製)が好適
に挙げられる。
ミドで架橋されたアリルデキストランのゲルとしては、
例えばセファクリルS−200スーパーフアイン(商品
名:ファルマシア・ファイン・ケミカルズ社製)が好適
に挙げられる。
このセファクリルS−200スーパーフアインは本来そ
れの有する網目構造に由来する分子篩効果を利用して分
子量の異なった物質を分子量の大きさに従って分離する
のに用いられているものであるが、本発明はセファクリ
ルS−200スーパーフアインのかかる分子篩効果を利
用するものではなく、本発明者らが始めて見い出した全
く新しい効果、すなわちウロキナーゼに対する特異的な
吸着効果及び溶離効果を利用するものである。
れの有する網目構造に由来する分子篩効果を利用して分
子量の異なった物質を分子量の大きさに従って分離する
のに用いられているものであるが、本発明はセファクリ
ルS−200スーパーフアインのかかる分子篩効果を利
用するものではなく、本発明者らが始めて見い出した全
く新しい効果、すなわちウロキナーゼに対する特異的な
吸着効果及び溶離効果を利用するものである。
以下、本発明方法を具体的に説明する。
まず、人尿またはこれに由来する粗製ウロキナーゼの溶
液を、N、N’−メチレンビスアクリルアミドで架橋さ
れたアリルデキストランのゲルを充填したカラムに流下
させて、ウロキナーゼをゲルに吸着させる。
液を、N、N’−メチレンビスアクリルアミドで架橋さ
れたアリルデキストランのゲルを充填したカラムに流下
させて、ウロキナーゼをゲルに吸着させる。
この吸着操作はp’H5〜7で行なうのが好ましく、ま
たカラムに流下する人尿または粗製ウロキナーゼ溶液の
電気伝導率は6mm h 6/Crft以下に調整して
おくのが好ましい。
たカラムに流下する人尿または粗製ウロキナーゼ溶液の
電気伝導率は6mm h 6/Crft以下に調整して
おくのが好ましい。
この条件でウロキナーゼはゲルに吸着され、大部分の不
純物は吸着されずにそのま\流下する。
純物は吸着されずにそのま\流下する。
次いでカラムをpH5〜8の稀薄塩類溶液(例えば電気
伝導率6mmhoA−rIL以下の燐酸緩衝液)で洗浄
する。
伝導率6mmhoA−rIL以下の燐酸緩衝液)で洗浄
する。
洗浄液の量はカラム容量の2〜3倍量が好ましい。
この洗浄操作により不純物質は更に完全に除かれるが、
ウロキナーゼは吸着されたまま残る。
ウロキナーゼは吸着されたまま残る。
吸着しているウロキナーゼを溶出するには、カラムにp
H7〜11の濃厚塩類溶液(例えば電気伝導率30 m
mho以上の燐酸緩衝液、食塩溶液またはアンモニア
水)を流下することによって容易に行なうことができる
。
H7〜11の濃厚塩類溶液(例えば電気伝導率30 m
mho以上の燐酸緩衝液、食塩溶液またはアンモニア
水)を流下することによって容易に行なうことができる
。
かくして得られたウロキナーゼ溶出液は常法により硫安
塩析し、透析後、凍結乾燥することによりウロキナーゼ
を単離することができる。
塩析し、透析後、凍結乾燥することによりウロキナーゼ
を単離することができる。
尚、本発明の吸着操作及び溶出操作は上記の如きカラム
法以外に、バッチ法によっても行なうことができる。
法以外に、バッチ法によっても行なうことができる。
上記の如き本発明方法によれば、少量の吸着体の使用で
非常に高純度のウロキナーゼが得られること、吸着体を
繰り返し使用しうろこと、粗製ウロキナーゼ溶液のみな
らず人尿それ自体をも直接負荷できることなどの利点が
得られる。
非常に高純度のウロキナーゼが得られること、吸着体を
繰り返し使用しうろこと、粗製ウロキナーゼ溶液のみな
らず人尿それ自体をも直接負荷できることなどの利点が
得られる。
以下、実施例を挙げて本発明方法を説明するが、本発明
方法はこれら実施例に限定されるものではない。
方法はこれら実施例に限定されるものではない。
尚、実施例中ウロキナーゼの力価測定はプルーグらのフ
ィブリン平板法(J 、Ploug等;Biochem
、Biephys 、Acta 、 24 、278(
1957年)〕によって行ない、力価表示はジョンソン
らの方法(A 、 J 、 J ohnson等: T
hrombos Diathes。
ィブリン平板法(J 、Ploug等;Biochem
、Biephys 、Acta 、 24 、278(
1957年)〕によって行ない、力価表示はジョンソン
らの方法(A 、 J 、 J ohnson等: T
hrombos Diathes。
haemorrh(Stuttg、 ) 、 21 、
259 (1969年)〕に従った。
259 (1969年)〕に従った。
実施例 1
セファクリルS−200スパーフアイン(商品名:ファ
ルマシア・ファイン・ケミカルズ社製)2707rLl
をカラム(2,74CrILX 46crrL)に充填
する。
ルマシア・ファイン・ケミカルズ社製)2707rLl
をカラム(2,74CrILX 46crrL)に充填
する。
このカラムを0.01M燐酸緩衝液(p)16.0)で
緩衝化させた後、新鮮な人尿から抽出した粗製ウロキナ
ーゼ溶液(5000年位/η蛋白質、8500年位/m
l、 pH6,0、電気電導率2.5mmho /cr
n ) 310 rnlを流下させる。
緩衝化させた後、新鮮な人尿から抽出した粗製ウロキナ
ーゼ溶液(5000年位/η蛋白質、8500年位/m
l、 pH6,0、電気電導率2.5mmho /cr
n ) 310 rnlを流下させる。
この操作によりウロキナーゼはカラムに吸着され、大部
分の不純物は吸着されずに流出する。
分の不純物は吸着されずに流出する。
次いでカラムを0.01M燐酸緩衝液(pH6,0)
550TLlにて洗浄し、不純物を完全に除去する。
550TLlにて洗浄し、不純物を完全に除去する。
次いでカラムを0.01M燐酸緩衝液(pHs、o )
550mlにて洗浄した後、0.01M燐酸緩衝液(
pH8,0)に溶かした1M食塩溶液300TLlを流
下してウロキナーゼを溶出させる。
550mlにて洗浄した後、0.01M燐酸緩衝液(
pH8,0)に溶かした1M食塩溶液300TLlを流
下してウロキナーゼを溶出させる。
このようにして得られたウロキナーゼ溶液の比活性は3
8000年位/Tn9蛋白質であり、力価の回収率は原
料の粗製ウロキナーゼ溶液を100%として65%であ
った。
8000年位/Tn9蛋白質であり、力価の回収率は原
料の粗製ウロキナーゼ溶液を100%として65%であ
った。
実施例 2
セファクリルS−200スーパーフアイン(商品名:フ
ァルマシア・ファイン・ケミカルズ社製)100771
1を0.01M燐酸緩衝液(pH6,0)にて洗浄する
。
ァルマシア・ファイン・ケミカルズ社製)100771
1を0.01M燐酸緩衝液(pH6,0)にて洗浄する
。
一方、成人男子より採集した新鮮法51に冷水21を加
えて希釈し、電気伝導率6m mho/cm以下とする
。
えて希釈し、電気伝導率6m mho/cm以下とする
。
これに前記セファクリルS−200の全量を投与し、4
℃で10分間かく拌すると尿中ウロキナーゼ゛はセファ
クリルS−200スーパーフアインに全て吸着される。
℃で10分間かく拌すると尿中ウロキナーゼ゛はセファ
クリルS−200スーパーフアインに全て吸着される。
セファクリルS−200スーパーフアインを口過により
集め、0.01M燐酸緩衝液(pH6,0) 200m
l、次いで0.01M燐酸緩衝液(p)ls、o )
200mlにて洗浄した後、0.01M燐酸緩衝液(p
H8,0)に溶かした1M食塩溶液200TLlにけん
濁し、10分間かく拌してウロキナーゼを溶出させる。
集め、0.01M燐酸緩衝液(pH6,0) 200m
l、次いで0.01M燐酸緩衝液(p)ls、o )
200mlにて洗浄した後、0.01M燐酸緩衝液(p
H8,0)に溶かした1M食塩溶液200TLlにけん
濁し、10分間かく拌してウロキナーゼを溶出させる。
次いで口過によりセファクリルS−200スーパーフア
インを除去することによりウロキナーゼは0液中に全て
回収される。
インを除去することによりウロキナーゼは0液中に全て
回収される。
このようにして得られた0液の比活性は1500.0年
位/m9蛋白質であった。
位/m9蛋白質であった。
Claims (1)
- IN、N’−メチレンビスアクリルアミドで架橋された
アリルデキストランのゲルを人尿またはそれに由来する
粗製ウロキナーゼと接触させて上記ゲルに人尿または粗
製ウロキナーゼ中のウロキナーゼを吸着させた後、吸着
したウロキナーゼを溶出することを特徴とするウロキナ
ーゼの精製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2046577A JPS5820268B2 (ja) | 1977-02-25 | 1977-02-25 | ウロキナ−ゼ精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2046577A JPS5820268B2 (ja) | 1977-02-25 | 1977-02-25 | ウロキナ−ゼ精製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53107478A JPS53107478A (en) | 1978-09-19 |
JPS5820268B2 true JPS5820268B2 (ja) | 1983-04-22 |
Family
ID=12027830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2046577A Expired JPS5820268B2 (ja) | 1977-02-25 | 1977-02-25 | ウロキナ−ゼ精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5820268B2 (ja) |
-
1977
- 1977-02-25 JP JP2046577A patent/JPS5820268B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53107478A (en) | 1978-09-19 |
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