JPS5819668Y2 - スパイラル方式自動販売機における商品収納器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスパイラル方式自動販売機の商品収納器に係り
、特に収納されている商品の落下を防止する構造に関す
る。

この種の自動販売機においては、例えば、コラム内で上
下にのびた軸棒の周囲に、右ねじのねじ山と同じ向きに
巻かれたスパイラル部材を配置取付けした構造を有し、
そして軸棒の左右におけるスパイラル部材の隙間に商品
を挿入配置し、かつ軸棒を販売時に上方からみて反時計
方向に選択的に回転駆動することにより、商品を下降さ
せつつスパイラル部材の下端から落下させるようにたっ
ている。

ところでスパイラル部材の隙間に商品を充填するために
、一般にコラムの前面を開放面にするとともに、その開
放面に開閉可能な落下防止板を備えている。

その場合、スパイラル部材の軸棒よりも左側部分の上面
は左後方へ傾斜しているため、スパイラル部材の停止時
にはその部分にある商品は一般にコラムの左側板や後面
板に突当った状態にあり、したがって落下防止板を開い
ても売残りの商品が脱落してしまうことはない。

これに対しスパイラル部材の軸棒よりも右側部分の上面
は右前方へ傾斜しているため、スパイラル部材の停止時
にはその部分にある商品は一般にコラムの右側面板や落
下防止板に突当った状態にあり、したがって落下防止板
を開くと売残りの商品が脱落してしまうおそれがある。

また例えば実開昭５４−９５２９９号公報には、スパイ
ラル部材の傾斜によりコラム前方へ向ケて付勢されてい
る方の商品の前端を、コラムの前部隅に固定したストッ
パに突き当て、このストッパによって商品のコラム前方
への滑落を阻止することが示されている。

しかしそのストッパに当った商品はまた、前部がスパイ
ラル部材の傾斜によってコラムの反対側へ向けて付勢さ
れた状態にあるため、震動を受けると商品が首を振り、
その結果、ストッパから外れてしまい易いという問題を
もつ。

また特に商品がドリンクビンのような滑り易いものの場
合には、上述した商品の首振りが生じやすい。

一方、スパイラル部材の傾斜によりコラム後方へ向けて
付勢されている方の商品は、スパイラル部材の駆動時に
そのスパイラル部材との摩擦力によりコラム前方へ送り
出されたり首を振らされたりしてしまうおそれがある。

したがって本考案の目的は、商品が例えドリンクビンの
ような滑り易いものであっても、商品の首振りを確実に
防止し、したがって商品の不慮の脱落の釦それがない上
に、商品の充填作業を簡単にかつ安全に行うことができ
るスパイラル方式自動販売機の商品収納器を提供するこ
とにある。

さらに本考案は、安価に実施できる構造によって上記目
的を達成することを目的とする。

本考案によれば、前面を開放面とされたコラムの内部に
、上下にのび、販売時に回転駆動される軸棒と、該軸棒
の周囲に配置取付けされた商品支持用のスパイラル部材
とを設け、該スパイラル部材の右側部分と左側部分とに
それぞれ商品を支持させるようにしであるスパイラル方
式自動販売機の商品収納器にふ・いて、該スパイラル部
材の商品支持面が前部では高くかつ後部では低くなって
いる部分に対応した第一の商品収納領域の前面に設けた
落下防止板と、該スパイラル部材の商品支持面が前部で
は低くかつ後部では高くなっている部分に対応した第二
の商品収納領域の前面に設けた商品ガイドとを含み、該
落下防止板は、該商品ガイドから最も遠く離れた端部を
中心として回動可能に該コラムに取付けられ、しかも回
動端には該コラムの内方へ向って曲った部分を有してお
り、一方、該商品ガイドは、該コラムの側板の前端から
直角に折曲った第一の部分と、該第−の部分の先端から
該コラムの内方へ向けて折曲った第二の□分とを有して
いることを特徴とするスパイラル方式自動販売機におけ
る商品収納器が得られる。

以下図面を参照しながら、本考案につき実施例を用いて
説明する。

第１図および第２図に示した本考案によるスパイラル方
式自動販売機における商品収納器は、水平断面が略コの
字形で、かつそのコの字の開放面を商品充填用開口とさ
れたコラム１、このコラム内で垂直にのびた回転可能な
軸棒２、およびこの軸棒の周囲に配置取付けされたスパ
イラル部材３を含んでいる。

なおスパイラル部材３は右ねじのねじ山と同じ向きに巻
かれており、そして軸棒２の左右におけるスパイラル部
材３の隙間にドリンクビン等の商品４を挿入配置し、か
つ商品販売時にモータ５によって軸棒２を上方からみて
反時計方向に回動させることにより、商品４を徐々に下
降させつつスパイラル部材３の下端から落下させるよう
になっている。

さらにこの商品収納器は、商品充填用開口の左側部分を
略り字形に曲った落下防止板６にて覆われている。

この落下防止板６は左端のヒンジ軸７にて開閉可能に取
付けられたものである。

一方、商品充填用開口の右側部分には、コラム１の右側
板の前端から左方へ直角に折曲った第１の部分８と、こ
の第１の部分の左端からさらにコラム１の内側へ向けて
直角に折曲った第２の部分９とを有する商品ガイド１０
を設けである。

またコラム１の内面には、後面板の中央に商品の回り込
み防止板１１を取付け、かつ左右側板に必要に応じてサ
イドスペーサ１２を取付ける。

さてドリンクビン等の商品４をコラム１の左側部分へ充
填する作業は落下防止板６を開いて行われる。

こうしてコラム１の左側部分へ充填された商品４は、ス
パイラル部材３の左側部分の上面が左後方へ傾斜してい
るため、スパイラル部材３の停止時には普通、コラム１
の後面板や左側面板に当接した状態にある。

またスパイラル部材３が回動して商品４が仮りに前方へ
の送り力を受けたとしても、商品４は落下防止板６に突
当ることにより落下および首振りを防止される。

一方、ドリンクビン等の商品４をコラム１の右側部分へ
充填する作業も、落下防止板６を開いて行われ、そして
挿入後には商品４の細い先端部分１３を、コラム１の右
側板と商品ガイド１０とにて規定されたガイド溝１４へ
挿入させる。

こうしてコラム１の右側部分へ充填された商品４は、ス
パイラル部材３の右側部分の上面が右前方へ傾斜してい
るため、先端部分１３がガイド溝１４内に挿入された状
態を維持し、コラム１に振動があっても首を振ることは
ない。

したがって商品４の充填作業を簡単にかつ安全に行うこ
とができる。

また商品４の首振りを防止するガイド溝１４はコラム１
の側板と−体の板材を折曲げることにより形成できるた
め、実施に要する費用は少なくてすむ。

な訃上述では特定の構造につき説明したが、種種の変形
が可能たことはもちろんである。

例えば、逆向きに巻かれたスパイラル部材を逆向きに回
転させるものにあっては、上述の実施例とは左右を反対
に作る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による商品収納器の一実施例の正面図、
第２図は同じく水平断面図である。 １・・・コラム、２・・・軸棒、３・・・スパイラル部
材、４・・・商品、６・・・落下防止板、１０・・・商
品ガイド、１４・・・ガイド溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面を開放面とされたコラムの内部に、上下にのび、販
   売時に回転駆動される軸棒と、該軸棒の周囲に配置取付
   けされた商品支持用のスパイラル部材とを設け、該スパ
   イラル部材の右側部分と左側部分とにそれぞれ商品を支
   持させるようにしであるスパイラル方式自動販売機の商
   品収納器において、該スパイラル部材の商品支持面が前
   部では高くかつ後部では低くなっている部分に対応した
   第一の商品収納領域の前面に設けた落下防止板と、該ス
   パイラル部材の商品支持面が前部では低くかつ後部では
   高くなっている部分に対応した第二の商品収納領域の前
   面に設けた商品ガイドとを含み、該落下防止板は、該商
   品ガイドから最も遠く離れた端部な中心として回動可能
   に該コラムに取付けられ、しかも回動端には該コラムの
   内方へ向って曲った部分を有しており、一方、該商品ガ
   イドは、該コラムの側板の前端から直角に折曲った第一
   の部分と、該第−の部分の先端から該コラムの内方へ向
   けて折曲った第二の部分とを有していることを特徴とす
   るスパイラル方式自動販売機における商品収納器。