JPS5819180Y2 - コ−マの予備ラップ支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はコーマの予備ラップ支持装置に関するもので
あり、ドツフィングに備えて予備ラップを支持し、ラッ
プ供給時にこの予備ラップを機台のラップフィードロー
ラ上に案内する装置に関するものである。

従来のこの種の予備ラップ支持装置は、実開昭５０−４
５４１５号公報に記載されているように、予備ラップを
固定のラップ保留用クリールロッドに載置し、ラップ供
給時にＬ型に折曲げたレバーの先端部で予備ラップを押
し上げ、クリールロッドからラップローラ側へ移動させ
る構造が用いられている。

しかしながらこのような従来装置では、近来のラップの
大型化にともないレバーの先端部で直接ラップを押し上
げる構造ではラップの損傷がはげしく、実用に耐えられ
ない状態となって来た。

この考案は、上記の欠点を解消し、併せて構造を簡単に
し、製作コストを安価にしたものである。

すなわち、従来、個々に設けられた操作レバー、受台、
ストッパの機能を一体に集約し、ラップに対して、直接
レバー類を作用させることなく、操作レバーをわずかな
角度動かせば予備ラップをラップフィードローラに供給
できるようにしたものである。

以下において２つの実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図は第１実施例を示し、図中１は予備
ラップ５を受けるべき揺動部材としてのラップ受皿で、
裏面に取付けた保持部材６により機台フレーム７に固定
した軸杆３を回動中心として揺動自在に設けられ、常態
では予備ラップ５の自重により第１図のように右下りを
呈している。

しかして後端には予備ラップの転落を防止すべく支持部
８を形成しており、この支持部８は彎曲して弾性をもた
せ、またはゴムやウレタンフオーム等の弾性体を取付け
ることによって傾斜当接する予備ラップに緩着しラップ
５を損傷しないように構成される。

９は受皿１の両側に一体に形成された予備ラップ５の案
内部材であり、ラップの幅方向を規制するようになって
いる。

受皿１の前端は裏面に屈曲され、予備ラップ５が前方下
方のラップフィードローラ１１．１２上に円滑に転勤可
能とするに十分な揺動ができるよう間隙を有する鉤状部
１３を形威し、機台フレーム７に固定したストッパ部材
４が常態では第１図のように下端で係合されている。

すなわち常態では予備ラップの自重で揺動部材を後方へ
傾斜させている。

２は操作レバーで、案内部材９の前端部に固定されてい
る。

この第１実施例は上記のように構成されているから、操
作レバー２を押し下げると、受皿１の鉤状部１３の頂部
はストッパ部材４に衝当して受皿１は軸杆３を回動中心
として鎖線の前方揺動位置に傾斜し、予備ラップ５はラ
ップフィードローラ１１．１２上に転動する。

しかして新しい予備ラップ５を受皿１上に載置すること
により、鉤状部１３の下端がストッパ部材４に係止し、
常態に復する。

なお、予備ラップ５がフィードローラ１１．１２上に転
動したら、受皿１が自重で常態に復するようにしてもよ
い。

次に第３，４図について第２実施例を説明する。

この第２実施例は前述した第１実施例と基本的構成は同
一であり、より製造コストを安価にした実施例である。

図中、第１、第２図と同一番号のものは同一の部材であ
り、その作用効果も同一であるため、相違点についての
み詳細に説明する。

図中１４．１４は軸杆３に対して揺動可能に取付けられ
た揺動部材としての揺動枠であり、その後端部は予備ラ
ップを支承する支持部としての支持軸８′により連結さ
れているとともに、前端部にはストッパ部材４を包囲す
る長穴１３′が穿設され、揺動枠１４゜１４の揺動範囲
を規制している。

すなわち支持軸８′は第１実施例の支持部８に該当し、
ラップ５の支承機能と転落防止機能とを兼ねている。

また、９′、９′はストッパ部材４に対して固定された
ラップ案内部材であり、第１実施例では揺動部材ととも
に揺動するが第２実施例では固定状態にある。

この第２実施例ではこのように構成されており、予備ラ
ップ５は軸杆３と支持軸８に跨がって載置されている。

操作レバー２を押し下げると揺動枠１４，１４は軸杆３
を回動中心として鎖線の位置に傾斜し、予備ラップ５は
軸杆３を乗り越えてラップフィードローラ１１．１２上
に転動する。

したがってこの第２実施例では第１実施例に示した、受
皿１を省略するとともに、鉤状部１３のプレス加工を要
さないため、製造コストを一段と低減できる効果を奏す
る。

以上のようにこの考案はラップフィードローラの後方や
や上部の機台フレームに軸杆を前記ラップフィードロー
ラに平行に取付け、該軸杆に対して、予備ラップを受け
るべき揺動部材を揺動可能に配設し、該揺動部材の後端
部に予備ラップを支承する支持部を形成するとともに前
端部に操作レバー固着し、さらに前記揺動部材の揺動範
囲を規制するストッパ部材を前記機台フレームの一部に
取付け、揺動部材が後方へ揺動した位置で予備ラップを
支承し、前方へ揺動した位置で予備ラップを前記ラップ
フィードローラ側へ転勤放出するように構成したことに
より、構造が簡単でラップの損傷を生起することなく、
かつ小さな力で容易に予備ラップをラップフィードロー
ラに供給できる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の２つの実施例を示し、第１図は第１実
施例の側面図、第２図はその平面図、第３図は第２実施
例の側面図、第４図はその平面図である。 １・・・・・・受皿（揺動部材）、２・・・・・・操作
レバー、３・・・・・・軸杆、４・・・・・・ストッパ
部材、５・・・・・・予備ラップ、８゜８′・・・・・
・支持部（軸）、９．９′・・・・・・案内部材、１１
．１２・・・・・・ラップフィードローラ、１３・・・
・・・鉤状部、１３′・・・・・・長孔、１４・・・・
・・揺動枠（揺動部材）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラップフィードローラの後方やや上部の機台フレームに
   軸杆を前記ラップフィードローラに平行に取付け、予備
   ラップを受けるべき揺動部材を前記軸杆に対して揺動可
   能に配設するとともに、ラップの幅方向を規制すべき案
   内部材を前記軸杆長手方向に対して直角方向に延びるよ
   うに配設し、前記揺動部材の後端部に予備ラップの転落
   を防止する支持部を形成するとともに、前端部に操作レ
   バーを固着し、さらに前記揺動部材の揺動範囲を規制す
   るストッパ部材を前記機台フレームの一部に取付け、揺
   動部材が後方へ揺動した位置で予備ラップを支承し、前
   方へ揺動した位置で予備ラップを前記ラップフィードロ
   ーラ側へ転勤放出できるようにしたことを特徴とするコ
   ーマの予備ラップ支持装置。