JPS6028272Y2 - 陳列棚における棚受装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、陳列棚の棚受装置の改良に関するものである
。

従来、スーパー、商店等において、陳列棚に商品を展示
する際、棚板の前方に下方に適宜角度に傾斜させたり、
又、上棚より下棚を前方に突出させて、商品を見やすく
展示する方法がなされていた。

この為、棚受も種々の傾斜をもたせる事の出きるもの又
、異なった長さの棚受を用意しておかねばならず、その
保管が容易でなかった。

本考案は、これらの欠点を解消し、構造が簡単で操作も
容易で、しかも安価に製作できるばかりか一つの棚受で
もって、適宜角度に棚受角度が可変で、しかも棚受の長
さも変化させうる棚受装置を提供しうるものであり、そ
の構成は次の通りである。

支持板に棚受用アームの末端を回転自在に枢止する枢軸
をもうけ、該枢軸を中心とする同一径位置にもうけた弧
状長孔の弧状側面に複数個の係合孔を形成する一方、棚
受アームの末端上部に、前記枢軸が貫通する貫通孔を複
数個もうけ、かつ該貫通孔の下方を長孔にてつなぎ合せ
て枢軸案内孔となす一方、前記支持板の係合孔に重合す
る長孔を複数個もうけ、この長孔と係合合部を重合せし
めた状態で、蝶ネジにて支持板と棚受アームを固定せし
めた事を特徴とする陳列棚における棚受装置である。

以上本考案の実施例を図に依処して説明する。

第１図において、１は陳列棚の支柱、１１は陳列棚前面
にもうけた角孔、４は棚受である。

棚受４は支持板２、棚受用アーム３よりなり、支持板２
と棚受用アーム３は、かしめピン５と蝶ネジ６によって
重合連結されている。

支持板２は、後縁の上下陳列棚１の前面にもうけた角孔
１１に係合する係合爪片２１，２１を形成し、側面前端
部に、棚受用アーム３を回転自在に枢止するかしめピン
５を取りつけるための孔２２がもうけられており、その
下方には、該孔２２を中心とする同一径位置にもうけた
弧状長孔２３と、この弧状長孔２３の弧状側面に複数個
の保合孔２４，２５．２６が形成されている。

一方、棚受用アーム３は、かしめピン５が貫通可能な複
数個の貫通孔３１，３２とこの貫通孔３１．３２を長孔
にてつなぎ合せた枢軸案内孔３３が形成されている。

そして該枢軸案内孔３３の下方に、前記支持板２にとり
つけられるかしめピン５が、棚受アーム３の貫通孔３２
に位置する時、保合孔２４に重なる位置に長孔３４を、
かしめピン５が貫通孔３１に位置する時に係合孔２４に
重なる位置に長孔３５がもうけられている。

前述の如く形成された支持板２と、棚受用アーム３は次
の様に構成され棚受４形戊する。

まず、支持板２と、棚受アーム３を重合せしめた後、か
しめピン５を棚受アーム３に形成した貫通孔３１，３２
、又枢軸案内孔３３のいずれかに貫通せしめ、さらに支
持板２の孔２２に嵌合させ、これをかしめると棚受アー
ム３は、支持板２に対し離脱することなく、かしめピン
５（以下枢軸と称す。

）を中心として、回転自在に枢止連結される。

次に棚受用アーム３を水平状態に支持して使用す場合に
ついて説明する。

まず支持板２の保合孔２４と、棚受用アーム３の長孔３
４を重合せしめ、ボルト６２を長孔３４の最下端面に位
置せしめて蝶ナツト６１でしめつける事により、支持板
２に対する棚受用アーム３の回転力は、ボルト６２と係
合孔２４とで阻止され支持板２と、棚受アーム確固と連
結される。

しかして、この様に形成された棚受４を、陳列棚の支柱
１に係合爪片２１をかいして取付け、さらに、棚受４上
に適宜方法にて棚板を載置して使用される。

次に棚受用アーム３の前端を下方に傾斜せしめて使用す
る場合は、まず、蝶ナツト６１をゆるめ、ボルト６２を
、棚受用アームの長孔３４内にて遊嵌状態となした後、
ボルト６２を長孔３４の最上端に位置せしめると、ボル
ト６２は同時に、支持板２にもうけた弧状長孔２３内に
位置する事になり、もって、棚受アーム３は、支持板２
の枢軸５を中心として回転自在となる。

次に、長孔３４を適宜な保合孔、たとえば２６と重合せ
しめた状態において、遊嵌しているボルト６２を長孔３
４の最下端に位置せしめると、同時に、係合孔２６に係
合する事になり、この状態において、蝶ナツトを締めつ
けると、棚受用アームの回転は、ボルト６２と係合孔２
６によって阻止され、棚受用アーム３は前方に傾斜した
状態で、支持板２に固定される。

一方棚受４の全体長さを変化させ（長くシ）かつ水平状
態でも、傾斜状態でも使用する場合は、次の様になされ
る。

まず第２図と第４図に示す如く、支持板２と、棚受用ア
ーム３を固定している蝶ネジ６を完全に棚受４により離
脱せしめる。

次に、棚受用アーム３を上方にもち上げ、支持板２にと
りつけられた枢軸５が、棚受用アーム３をもうけた枢軸
案内孔３３に位置する如くなし、次に、棚受用アーム３
を、支持板２に対し前方に引き出し、枢軸５が、棚受用
アーム３の、適宜貫通孔、たとえば３１の下端に位置す
る如くなした後棚受用アーム３を押し下げると、枢軸５
は、貫通孔３１内に位置し、棚受用アーム３の回転中心
となる。

次に、棚受用アーム３の長孔３５と支持板２の係合孔２
４を重合させ、ボルト６２を、長孔３５、係合孔２４に
貫通させ、蝶ナツト６１にて締めつけると、長さの異な
った棚受が形成される。

上記の如く形成された棚受は、体述した操作によって、
当然、傾斜状態にも変化させる事が出来る。

また本実施例では、貫通孔３２，３３、長孔３４．３５
をもうけているが、その数にこだわる必要はなく、数多
くもうければ、数種の長さの棚受を得る事が出来る。

本考案は、前述の如く、一つの棚受にて、数段にわたっ
て角度が可変で、しかも棚受自体の長さも変化させる事
ができ、しかもその操作が簡単で、従来に比して、予備
の棚受の保管も容易で、しかも構造が簡単で、安価に製
作できる実用に即した棚受である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は棚受装置の分解傾
視図、第２図は、要部側面図、第３図は、第２図より棚
受用アームを傾斜させた状態の要部側面図、第４図は棚
受を長く使用した場合の要部側面図。 ２・・・・・・支持板、３・・・・・・棚受用アーム、
５・・・・・・枢軸（かしめピン）、２４，２５．２６
・・・・・・係合孔、３１，３２・・・・・・貫通孔、
３３・・・・・・枢軸案内孔、３４，３５・・・・・・
長孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 棚受用アームの末端を回転自在に取りつける為の枢軸を
   設けた支持板に、前記枢軸を中心とする弧状長孔と、該
   弧状長孔の′弧状側面に複数個の係合孔を形成する一方
   、棚受用アームに、前記枢軸が貫通する複数個の貫通孔
   と、該貫通孔を前後方向に連通ずる枢軸案内孔と、前記
   貫通孔の下方に支持板の係合孔と重合する複数個の長孔
   を設け、該長孔と支持板の係合孔を選択的に重合せしめ
   、蝶ネジにて支持板と、棚受アームを固定する事により
   、支持板に対し、棚受用アームを前後に移動自在で、か
   つ、傾斜可能に取りつけた事を特徴とする陳列棚等にお
   ける棚受装置。