JPS58181719A - 懸濁安定性のよいゼオライトスラリ− - Google Patents

懸濁安定性のよいゼオライトスラリ−

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JPS58181719A
JPS58181719A JP57060383A JP6038382A JPS58181719A JP S58181719 A JPS58181719 A JP S58181719A JP 57060383 A JP57060383 A JP 57060383A JP 6038382 A JP6038382 A JP 6038382A JP S58181719 A JPS58181719 A JP S58181719A
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zeolite
slurry
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polyethylene oxide
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Hiroyuki Kashiwase
弘之 柏瀬
Yutaka Konose
豊 木ノ瀬
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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ーに関するものであり、とくに懸濁安定性がよく流動特
性が温度条件によって変化することの少ないゼオライト
スラリ一に関する。一般に、ゼオライトは式xM20−
At20s ”ysio2−ZH20 (たたし、Mは
1価の金属またはそれと当量の多価の金属を表わし,X
は0.5 〜1.5、yは1.5〜50、zは0〜6)
で表わされる化学組成と独特な3次元的構造をもったア
ルミノ珪酸塩類の総称であるが、その成分組成や結晶構
造等の相違によって種々のゼオライトが知られており、
ゼオライト特有のイオン交換性、充填性、吸着能、触媒
能等の諸性能にもとづいてそれぞれ各種の用途に利用さ
れている。
一方、工業的に利用されるゼオライトはいずれもそれ自
体粒径0.1〜50μm程度の微細な一次粒子から成る
ために粉末状態では多くの場合かさ高で粉塵化し易く、
その輸送、貯蔵あるいは使用等に際して取扱いが非能率
的であるとともに作業環境を害し易いという欠点がある
Lしたがって、このような粉末状ゼオライトの欠点を改
善するためにスラリー状や粒状化したゼオライトが利用
されるようになり、とくに洗剤用ビルグー、水処理剤%
塗被紙用顔料、塗料、或種の充填剤などのように多量の
ゼオライトの取扱いを必要とする用途においてはゼオラ
イト粒子を水に分散懸濁させた水性スラリーの状態で利
用するのが便利であり、ゼオライトの製造工程も合理化
されるという利点をも伴なう。
しかしながら、ゼオライトの“単なる水性スラリーは元
来物理的に不安定な系であり、懸濁しているゼオライト
粒子がやがて沈降するとともに沈降分離したゼオライト
粒子が容器の底部に沈積して堅いケーキを形成する性質
があり、しかも一旦生じたこのような堅いケーキは外部
から加えられる力に対して顕著なダイラタンシーを示し
、均質なスラリー状態に再分散させることが困難である
それ故、ゼオライトの水性スラリーに種々の物質を添加
することによるスラリーの安定化が提案されている。
例えば特開昭51−91898号、その他においてはゼ
オライト水性スラリーに分散助剤として、カルボキシル
および(または)ヒドロキシ基を含むポリマー、ホスホ
ン酸燐酸アルキルエステル乳化剤、非イオン性表面活性
剤、表面活性スルフォン酸塩、膨潤性の不溶性珪酸塩等
の少なくとも1種を約0.5〜6重量%添加してスラリ
ーの流動性を改善することが提案されている。
しかしながら、これらの添加剤による方法は多くの欠点
を伴ない必ずしも合理的なまたは有利なものではない。
すなわち、水浴性ポリマーは少量で高粘性を発揮する反
面、水浴液の物理化学的性状が不安定で温度や機械的攪
拌の影響を受は易く、経時変化も大きいのでスラリーの
長期貯蔵や輸送に際してトラブルを生じる場合がある。
また表面活性剤を使用する場合は、攪拌やポンプ輸送に
際して空気の連行による容積の増大や発泡による泡の飛
散などの問題があり、また膨潤性の不溶性珪酸塩は主に
天然品であるため、品質の安定性に欠け、更にはこれが
一般に暗灰色であるため、製品の外観を損なうなどの欠
点を有する。
また、これらの従来の提案法によって得られるゼオライ
トスラリーは、何れもその流動特性とくに粘度が温度に
よって著しく相違し、夏・冬の季節変動や使用時の温度
条件等によっては、これが輸送、貯蔵、加工等の各過程
で重大なトラブルの原因となることも稀ではなく、その
ようなトラブルを回避するために加温冷却等により常に
スラリ一温度を一定に藻持するための特別な設備、エネ
ルギー、労力等を必要とするという重大な欠点を伴って
いた。
また、特公昭55−84533号には有機凝固剤を添加
することが提案されているが、これはポリアクリルアミ
ドまたはアクリルアミドとアクリル酸の共重合体から成
るいわ、ゆる凝固剤をゼオライトの水性スラリーに0.
0〜,1〜5重量%特に0.05〜2重量%含有させる
ことにより、主として媒体の高粘度を利用して、ゼオラ
イト粒子が沈降し難いスラリーを得ようとするものであ
って、屡々高粘度のためにスラリーの流動性が不充分と
なり易く、攪拌やポンプ輸送に多大のエネルギーを必要
とするばかりでなく、乾燥に際しては糊剤としての固着
作用を発揮するため、例えばこれを使用して造られる合
成洗剤粉末の水への溶解、分散性が損なわれるという重
大なトラブルを生じ易いという欠点がある。
一方、本発明者らはさきに、ゼオライトと電解質水溶液
から成るゼオライトスラリーにおいては、スラリーの懸
濁安定性がスラリーの邂導度と密接な関連があることを
知見して該スラリーの電導度を適正な値の範囲に調整す
ることにもとづく懸濁安定性のよいゼオライトスラリー
を開発した(%願昭55−142011号)。しかしな
がら、このよう々電解質の存在を特徴とするゼオライト
スラリーは懸濁安定性が良好であるが、屡々低温域での
粘度値が著しく大で′あるという欠点を有するとともに
長時間の静置に際して顆粒状凝集塊換言すればぶつぶり
した小さな塊(以下単にぶつという)の生成という新た
な問題を伴なうことがある。
このぶつの生成という現象はゼオライトの純度や結晶化
度が高くまた粒度分布が均一な高性能ゼオライトの場合
に屡々認められる特異な現象でおって、例えば長時間静
置したゼオライトスラリーの容器の底部までガラス棒を
挿入して引上げたときガラス棒にぶつの小片が多数付着
することによって容易に観察することができる。
このぶつけ一般に軽度の攪拌や振動によって容易に再分
散して消失するが、そのままでは容器を傾けても完全に
流出せず、事実上完全な流体としてのゼオライトスラリ
ーの特徴が著しく損なわれることになる。
本発明者らは、このようなゼオライトスラリーにおける
粘度対温度特性の改善やぶつの生成という新たな問題の
解決について種々の実験検討を重ねた結果、ゼオライト
の水性スラリーに曳糸性をイするポリエチレンオキサイ
ドをごく少量存在させるとともに該スラリーの電導度が
特定の範囲内となるように電解質濃度を調整することに
より、@濁安定性がよくぶつの生成傾向もなく流動性に
富みしかも流動性が温度条件によって変化することの少
ない高性能のゼオライトスラリーが得られるという驚く
べき事実を見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は粒径6μm以下の粒度部分が85チ
以上であるような均一な粒度分布を有するゼオライトと
電解質水溶液を主要成分とするゼオライトの水性スラリ
ーにおいて、曳糸性ヲ有スるポリエチレンオキサイドを
0,01〜0.5重量%含有し、かつ25℃における該
スラリーの電導度が比電導度として0.025Ω ・備
以下であることを特徴とする懸濁安定性のよいゼオライ
トスラリーである。
本発明者らの検討結果によれば、一般にゼオライトと電
解質水溶液から成る水性スラリーの電導度は、ゼオライ
トの粒子状態やスラリー濃度あるいは溶存する電解質の
種類や濃度等によって著しく相違するが、通常、洗剤ビ
ルダー、水処理剤、塗被紙顔料などの用途に適する粒度
のゼオライトの場合には、スラリー濃度あるいは溶存す
る電解質の種類に殆ど無関係に、該スラリーの25℃に
おける比電導度がo、ooqないし0.1Ω ・cm 
 の値を示すような臨界的な適量の電解質が存在する場
合に限って好ましい懸濁安定性が得られ、さらにはこの
ようなゼオライトと電解質水溶液から成るゼオライトス
ラリーは、多くの場合常温に比して5℃付近の低温域で
の粘度が者しく大であるとともに屡々長時間静置後に顕
著なぶつの生成がみられるが、曳糸性を有するポリエチ
レンオキサイドを0.01〜0.5重量S存在させると
該スラリーの25℃における比電導度が0.025Ω−
1・cm””以下であるような少量の電解質の存在にお
いて、懸濁安定性がよく、ぶつの生成傾向もなく、流動
性に富み、しかも流動性が温度条件によって変化するこ
との少ない高性能のゼオライトスラリーが得られるので
ある。
曳糸性を有するポリエチレンオキサイドの存在量が上記
の0.01重量−未満の場合には添加の効果が不充分で
あり、一方0.5重量%を越えると全般にスラリーの粘
度が著しく増大して流動性が低下するとともに経済的に
もコスト高となる。
また、該ゼオライトス? IJ−の25℃における比電
導度が0.025Ω−1・cWL−’より大なる場合は
ポリエチレンオキサイドの存在量ダロ何に拘らず低温域
におけるスラリーの粘度が著しく大となり流動性が不充
分となる。
本発明に係るゼオライトスラリーに使用するポリエチレ
ンオキサイドは、その水溶液が顕著な曳糸性によって特
徴づけられる独特なレオロジー特性を有するものである
こ\にいう曳糸性とは、例えばその稀薄清液にガラス棒
の一端を浸漬して引上げるとき水あめのように糸状に伸
び上る現象を指し、その原因や機構は未だ完全に解明さ
れていないが、高粘度の躍液が必ずしも大なる曳糸性を
j示]、さないので曳糸性は単なる重合度に依存するも
のではなく、溶存高分子の独特な構造あるいは高度で格
段に均一な重合度等にもとづくものと考えられている。
一般に、ポリエチレンオキサイドはエチレンオキサイド
を触媒の存在下で重合反応させることによって得られる
が、分子量約100万以上の高度の重合度と均一な重合
度分布を有する重合体はその水溶液が顕著な曳糸性を示
すとされている。
本発明の目的に対しては、後記の試験法で25℃におい
て0.2重量%水溶液が少なくとも約5 cm以上の曳
糸性を示すものが有用であり、特に10cm以上の曳糸
性を示すものが好適である。
これに反して、その水溶液が殆ど曳糸性を示さないポリ
エチレンオキサイドはゼオライト粒子に対する分散作用
を示さず、むしろ逆効果の凝集作用を示すことさえある
曳糸性をMするポリエチレンオキサイドの使用に際して
は、予め約0.2〜1重量%の水溶液としておき、その
必要量をゼオライトスラリーに添加するのが実用的であ
る。
本発明における上記の曳糸性を有するポリエチレンオキ
サイドの作用機構の詳細は必ずしも明らかでないが、水
性媒体中でゼオライト粒子の表面に吸着して一種の保護
コロイドとしての凝集防止効果を発揮して懸濁安定性を
確保するとともにぶつの生成を防止し、さらに水性媒体
に独特な粘弾性を付与してそれ自体を一種の潤滑剤とす
ることによりスラリーの流動性を高めるものと推定され
る。
本発明はこのような顕著な事実の新知見にもとづくもの
である。本発明に係るゼオライトスラリーに使用するゼ
オライトとしては、天然品、合成品の如何を問わず如何
なる攬類のゼオライトでもよく、使用目的に応じて適宜
選定することができる。
たとえば、洗剤ビルダー用にはCaイオン交換能の大き
いA型ゼオライトがとくに好適であり、塗被紙顔料用に
は球状で微細なA型ゼオライトが適し、水処理剤用その
他の用途にはA型、X型、Y型等の合成ゼオライトやモ
ルデナイト、クリノプチロライト等の天然ゼオライトが
適用できる。いずれのゼオライトの場合にも、その粒子
状態は粒径6μm以下の粒度部分が85%以上であるよ
うな微細な均一な粒度分布を有するゼオライトが特に好
適である。粒径6μm以上の粗粒部分を多く含み不均一
な粒度分布を有するゼネライトはスラリー状態から粒子
が速やかに沈降分離するとともに器底に沈積した粒子が
一層堅いケーキを形成し再分散がより困難になるばかり
でなく、ゼオライトを使用して成る最終製品が粗大な凝
集粒子にもとづく各種のトラブルを生じ易くなるからで
ある。
同、ゼオライトの粒度分布は例えば沈降法にもとづく粒
度分布測定器によって測定することができる。
本発明のゼオライトスラリーにおけるゼオライトの濃度
は各種のものが幅広く適用可能であるが20〜60重量
%以外の場合は製造および取扱い、また使用における能
率の面から好ましくない。
本発明のゼオライトスラリーにおいて使用する電解質と
しては、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、リチウ
ム、マグネシウム、カル°シウム等のそれぞれ炭酸塩、
硫酸塩、珪酸塩、燐酸塩、硼酸塩、水酸化物、塩化物、
硝酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩5次亜塩素酸塩、過炭酸
塩、重合燐酸塩、過硼酸塩、イミドビス硫酸塩、ギ酸塩
、酢酸塩、/ユウ酸塩、クエン酸塩、ニトリロ) IJ
酢酸塩等(但し、水に不溶性のものは除く)が挙げられ
るが、水に可溶性であり水浴液中でイオンに解離して導
電性を示すものであれば上記以外の化合物でも利用する
ことができる。
これらの電解質のうちでも特に炭酸ソーダ、珪績ソーダ
、硫酸ソーダ。硼酸ソーダ、重合燐酸ソーダ、イミドビ
ス硫酸ソーダ、クエン酸ソーダ、ニトリロトリ酢酸ソー
ダ、過炭酸ソーダ、過硼酸ソーダ等の塩類が多くの場合
実用的であり、それらの一種または2種以上の使用が好
ましい。
本発明に係るゼオライトスラリーの調製は通常次のよう
にして行なうことができるが、調製の態様はこれらに限
定されるものではない。
すなわち、合成ゼオライトの場合には湿式反応によって
生成した前記の粒子状態を有するゼオライトのよく洗浄
した濾過ケーキまたは粉末を適量の水中に分散させて水
性スラリーとし、電導度が所定の値となるように塩類濃
度や−を調整したのち、これに上記の曳糸性を有するポ
リエチレンオキサイドの水溶液の所定量を添加する方法
、上記ゼオライトの沖過ケーキまたは粉末を曳糸性を有
するポリエチレンオキサイドの所定量を含有する稀薄水
溶液中に分散・懸濁させてスラリー化し最終的に電導度
が所定の値となるように塩類濃度を調整する方法等があ
げられる。
また、天然ゼオライトの場合には、粉砕・分級等によっ
て粒度を調整したのち、合成ゼオライトの場合と同様に
して均一なゼオライトスラリーとする。
なお、本発明にかかるゼオライトスラリーは、その最終
的な使用目的に応じて各種の塩類、水溶性高分子、界面
活性剤、キレート剤、着色剤、香料等の1種または2種
以上を適宜添加することができることはいうまでもない
本発明に係るゼオライトスラリーは、一般に流動性と懸
濁安定性に優れ、とくにスラリーを長時間静置したとき
に生じる沈降粒子の再分散性が格段に良好であるばかり
でなく、特にその特徴として温度条件が変化しても粘度
が殆んど一定であり、夏・冬の季節変化や使用時の温度
変化に際しても常に良好な流動特性を示すため、特別な
保温設備やエネルギーなどを必要とせず、その貯蔵、輸
送、使用時の取扱い等が極めて容易となるという画期的
な利点を有する。
また1本発明に係るゼオライトスラリーでは多量の分散
剤や女定化剤の添加を必要とせず、しかも流動性に富む
スラリーが得られるのでスラリー一度50〜60重量%
にも達する著しく濃厚なゼオライトスラリーを調製する
ことも可能である。
たとえば、洗剤用ゼオライトスラリーの場合には主とし
て低燐ないし無燐合成洗剤用のビルダーとして使われる
が3本発明に係るゼオライトスラリーは季節や工程での
温度条件の変動にも拘らず常に流動性と懸濁安定性に優
れ輸送や貯蔵が容易であるばかりでなく、洗剤装造工場
では従来の設備や工程に大巾な変、更を加えることな〈
従来のトリポリ燐酸ソーダに代って他の洗剤原料に配合
することができ、更にこのゼオライトスラリーを配合し
て得られる洗剤は汚染布の洗濯に際して粉体が布に付着
・残留することがなく、いわゆる布付着のトラブルを生
ずるおそれが極めて少ない。
さらに、合成洗剤の製造は一般に界面活性剤水浴液、珪
酸ソーダ、ソーダ灰、重合燐酸塩またはゼオライト、芒
硝、カルボキシメチルセルロ−ス な配合物スラリーをlIJt霧乾燥することによって行
なわれるため、噴霧乾燥工程での水分蒸発エネルギーの
節減の見地から原料に伴なう水分の混入を極力避ける努
力が望まれているが、本発明に係る洗剤用ゼオライトス
ラリーはスラIJ ++H+H濃度50〜6電0 リーとすることも可能であり、洗剤へのゼオライト配合
に伴なう水分量の増大を最小限に留めることができる。
また、塗被紙用ゼオライトスラリーの場合には、主とし
てコート紙、アート紙等に使われるが、本発明に係るゼ
オライトスラリーは温度条件に殆ど影響されることなく
常に流動性や懸濁安定性が良く輸送や貯蔵、取扱い等が
容易であるばかりでなく、そのゼオライト粒子はスラリ
ー状の塗被紙用組成物の主原料または副原料として塗被
紙に高度の光沢と白色度を与えるとともに印刷適性を改
良するという優れた性能を発揮する。この場合も、スラ
リー濃度の高いゼオライトスラリーは紙への塗被作業を
能率的に行なうことができ、工程の省エネルギーにも役
立つという利点がある。
以下に実施例および比較例を掲げて本発明を説明する。
ただし、実施例に示すゼオライトの特性値ならびにそれ
らのゼオライトを用いて調製したゼオライトスラリーの
諸性能は次の試験法によって測定または評価した。
[曳糸性] 試料ポリマーの0.2重量%水溶液(25℃)に直径5
mのガラス棒の先端を約1 cmの深さに浸漬し、これ
を毎秒5cfnの速さで垂直に引上げるとき、溶液が糸
状に伸び上がりやがて切れるまでの長さく cm )を
測定する。
[Caイオン交換能] 塩化カルシウム溶液(CaOとして300■/1)1t
にゼオライト試料If(無水物換算)を添加し、25℃
で攪拌して反応させ、15分経過後ゼオライトを速やか
に濾過分離し、溶液中のカルシウム(Cab)の濃度を
分析し、反応による溶存カルシウムの減少量を算出して
これをCaイオン交換能とする。
[粒度分布] ヘキサメタ燐酸:/−1−0,01%溶液500 at
にゼオライト試料的0.51を添加し、充分に攪拌して
均一な懸濁液としたものについて光透過式粒度分布測定
器(セイシ/企業■製)を使用して25℃で沈降曲線を
作成し、各粒度毎の分布を算出するとともに粒度分布の
累積曲線から平均粒径を求める。
[粘 度] 東京計器製造所■製B8H型粘度計を使用して、ロータ
ー黒2% 20rpmの測定条件で、5〜45℃におけ
るゼオライトスラリー試料の粘度を測定する。
[電導度] 東亜電波工業■製電導度計CM−20E  型を用いて
25℃におけるゼオライトスラリー試料の電導度を測定
する。
[懸濁安定性] ゼオライトスラリー試料700〜800 f全500d
ポリビンに入れて静置し、3日間経過後試料中にガラス
棒を挿入し、容器底部のゼオライトの沈積状況をガラス
倖による感触で評価し、沈積が認められないものを01
僅かに沈積が認められるものをΔ、容器底部に固い、ま
たは粘着性の沈積物が認められるものを×として3段階
で表示する。
[振動安定性] 懸濁安定性試験と同様に調製したゼオライトスラリー試
料をバイブレータ−(伸銅電気製VIBRATORY 
PACKER50f (クル/秒)にのせて10時間振
動させたのち、試料中にガラス棒を挿入し、上記の懸濁
安定性と同様の尺度で評価し、○、Δ、×1の3段階で
表示する。
[上澄生成率] 501の沈降管にゼオライトスラリー試料を入れて常温
で静置し、72時間経過後の上澄液の生成割合を沈降界
面の位置から求めたものである。
実施例1〜4及び比較例1〜2 アルミン酸ソーダ水溶液と珪酸ソーダ水溶液を用いてA
型ゼオライトを合成し、反応終了後、濾過水洗等の操作
により母液を分離してゼオライ)71度71.0%(含
水物換算)の濾過ケーキを得た。この濾過ケーキの一部
を乾燥、粉砕してその粒子状態およびCaイオン交換能
を調べだところ、第1表の諸数値が得られた。
第  1  表 一方、上記の濾過ケーキを中間原料とし、これに水を加
えてリパルプしてスラリーを調製し、更に炭酸ガス導入
による一調整、およびポリエチレンオキサイドの水溶液
の添加を行なって第3表に示す均一なゼオライトスラリ
ーを調製した。:− タタシ、ポリエチレンオキサイドとしてハ第2表に示す
ものを使用した。
第  2  表 各ゼオライトスラリーの組成と性状を第3表に示す。
第2表および第3表から漱径6μm以下の粒度部分が9
8チにも達する均一な粒度分布を臂するゼオライトと電
解質水溶液を主要成分とするゼオライトスラリーにおい
ては、曳糸性を有するポリエチレンオキサイドを0.0
5〜0.10重量係含有し、かつ比電導度が0.010
〜0.011Ω−1・譚−1である実施例1〜4は何れ
も3日間静置或いは10時間振動に対して上澄生成率が
小で懸濁安定性が良好であることが明らかで・ある。
これに対して、曳糸性のないポリエチレンオキサイドを
使用した比較例2はポリエチレンオキサイド無添加の比
較例1と同様に上澄生成率が大で、特に振動に対する振
動安定性が不充分であることがわかる。
実施例5〜6及び比較例3 実施例1と同様にしてゼオライトの水性スラリーを調製
し、これに炭酸ガスの導入による−の調整と炭酸ソーダ
容量の添加による電導度の調整を行ない、更に曳糸性を
有するポリエチレンオキサイドAを添加しそ電導度の異
なるゼオライトスラリーを調製した。
各ゼオライトスラリーの組成と性状を第4表に、また温
度対粘度曲線を第1図に示す。
第  4  表 第4表および第1図から、均一な粒度分布を有するゼオ
ラ、イトと電解質水溶液を主要成分とするゼオライトス
ラリーにおいては、曳糸性を有スるポリエチレンオキサ
イドを0.05重量%含有し、かつ比電導度が0.01
0〜0.018Ω−’ecE’である実施例5及び実施
例6では懸濁安定性が良好であるとともに粘度値が広い
温度範囲に亘ってlOポイズ以下で流動性に富むことが
明らかである。
これに対して、同量の曳糸性を有するポリエチレンオキ
サイドを含有しても比電導度が0.027Ω−1・cm
=である比較例3は懸濁安定性が良好ではあるが、粘度
値が何れの温度でも12ポイズ以上であって流動性に乏
しく、タンクローリ−や配管での輸送が困難でおる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例5、実施例6及び比較例3の各ゼオライ
トスラリーの温度対粘度の関係を表わすグラフである。 出願人 日本化学工業株式会社 代理人 豊  1) 善  雄 第1図 →準 度 (0C)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、粒径6μm以下の粒度部分が85チ以上であるよう
    な均一な粒度分布を有するゼオライトと電解質水溶液を
    主要成分とするゼオライトの水性スラリーにおいて、曳
    糸性を有するポリエチレンオキサイドを0.01〜0.
    5重量%含有し、かつ25℃における該スラリーの電導
    度が比電導度として0.025Ω4・c、、!4以下で
    あることを特徴とする懸濁安定性のよいゼオライトスラ
    リー。 2 スラリー中のゼオライト濃度が20〜60重量%で
    ある特許請求の範囲第1項記載の懸濁安定性のよいゼオ
    ライトスラリー。 3 ゼオライトがA型ゼオライトである特許請求の範囲
    第1項又は第2項記載の懸濁安定性のよいゼオライトス
    ラリー。 4 ポリエチレンオキサイドの曳糸性が、25℃の0.
    2重量%水溶液において少なくとも5備である特許請求
    の範囲第1項記載の懸濁安定性のよいゼオライトスラリ
    ー。
JP57060383A 1982-04-13 1982-04-13 懸濁安定性のよいゼオライトスラリ− Granted JPS58181719A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62249526A (ja) * 1986-04-22 1987-10-30 Nec Corp オ−ト・ゼロ回路
JPS62290216A (ja) * 1986-06-09 1987-12-17 Nec Corp オ−トゼロ装置
WO2005078059A1 (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Kao Corporation 洗濯方法

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