JPH0551535B2 - - Google Patents

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JPH0551535B2
JPH0551535B2 JP58077541A JP7754183A JPH0551535B2 JP H0551535 B2 JPH0551535 B2 JP H0551535B2 JP 58077541 A JP58077541 A JP 58077541A JP 7754183 A JP7754183 A JP 7754183A JP H0551535 B2 JPH0551535 B2 JP H0551535B2
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JP
Japan
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zeolite
slurry
weight
viscosity
silicate
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Hiroyuki Kashiwase
Yutaka Konose
Hitoshi Koshimizu
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Nippon Chemical Industrial Co Ltd
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Nippon Chemical Industrial Co Ltd
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Publication of JPH0551535B2 publication Critical patent/JPH0551535B2/ja
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    • D21H17/63Inorganic compounds
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    • D21H17/68Water-insoluble compounds, e.g. fillers, pigments siliceous, e.g. clays
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    • D21H19/36Coatings with pigments
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は懸濁安定性のよい濃厚ゼオライトスラ
リーに関するものであり、とくにゼオライト濃度
が固形分として50重量%以上であつてしかも流動
性に富み静的および動的な懸濁安定性のよい濃度
ゼオライトスラリーに関する。 一般に、ゼオライトは式xM2O・Al2O3
ySiO2・zH2O(ただし、Mは1価の金属またはそ
れと当量の多価の金属を表わし、xは0.5〜1.5、
yは1.5〜50、zは0〜6)で表わされる化学組
成と独特な3次元的構造をもつたアルミノ珪酸塩
類の総称であるが、その成分組成や結晶構造等の
相違によつて種々のゼオライトが知られており、
ゼオライト特有のイオン交換性、充填性、吸着
能、触媒能等の諸性能にもとづいてそれぞれ各種
の用途に使用されている。 一方、工業的に利用されるゼオライトはいずれ
もそれ自体粒径0.1〜50μm程度の微細な一次粒子
から成るため粉末状態では多くの場合かさ高で粉
塵化し易く、その輸送、貯蔵あるいは使用等に際
して取扱いが非能率的であるとともに作業環境を
害し易いという欠点がある。 したがつて、このような粉末状ゼオライトの欠
点を改善するためにスラリー状や粒状化したゼオ
ライトが利用されるようになり、とくに洗剤用ビ
ルダー、水処理剤、塗被紙用顔料、塗料、或種の
充填剤などのように多量のゼオライトの取扱いを
必要とする用途においてはゼオライト粒子を水に
分散懸濁させた水性スラリーの状態で利用するの
が便利であり、ゼオライトの製造工程も合理化さ
れるという利点をも伴なう。 しかしながら、ゼオライトの単なる水性スラリ
ーは元来物理的に不安定な系であり、懸濁してい
るゼオライト粒子がやがて沈降するとともに沈降
分離したゼオライト粒子が容器の底部に沈積して
堅いケーキを形成する性質があり、しかも一旦生
じたこのような堅いケーキは外部から加えられる
力に対して顕著なダイラタンシーを示し、均質な
スラリー状態に再分散させることが困難である。 それ故、ゼオライトの水性スラリーに種々の物
質を添加することによるスラリーの安定化が提案
されている。 例えば特開昭51−91898号においては固形分濃
度40重量%程度のゼオライト水性スラリーに分散
助剤として、カルボキシルおよび(または)ヒド
ロキシ基を含むポリマー、ホスホン酸燐酸アルキ
ルエステル乳化剤、非イオン性表面活性剤、表面
活性スルフオン酸塩、膨潤性の不溶性珪酸塩等の
少なくとも1種を約0.5〜6重量%殊に約1〜4
重量%添加してスラリーの安定性を改善すること
が提案されている。 しかしながら、これらの添加剤による懸濁体は
ゼオライト濃度がいずれも30重量%台の低いスラ
リー濃度であつて、かつスラリーの25℃における
粘度も実質的には10PS以上と高い領域での懸濁
安定性を求めているものである。 例えば分散剤としてベントナイトを2〜4重量
%添加して高粘度とすることにより懸濁安定性を
得ている。従つて、かゝるゼオライトスラリー
は、何れもその流動特性に乏しくさらに粘度が温
度によつて著しく相違し、夏・冬の季節変動や使
用時の温度条件等によつては、これが輸送、貯
蔵、加工等の各過程で重大なトラブルの原因とな
ることも稀ではなく、そのようなトラブルを回避
するために加温、冷却等により常にスラリー温度
を一定に保持するための特別な設備、エネルギ
ー、労力等を必要とするという重大な欠点を伴
う。 また、水溶性ポリマーは少量で高粘性を発揮す
る反面、水溶液の物理化学的性状が不安定で温度
や機械的攪拌の影響を受け易く、経時変化も大き
いのでスラリーの長期貯蔵や輸送に際してトラブ
ルを生じる場合があり、表面活性剤を使用する場
合は、攪拌やポンプ輸送に際して空気の連行によ
る容積の増大や発泡による泡の飛散などの問題が
ある。 ところで、ゼオライトスラリーは取扱いの能率
向上や省エネルギーの見地から、近年高濃度化の
傾向が強くとくに洗剤ビルダー用ゼオライトスラ
リーではゼオライト濃度が少くとも50重量%以上
の濃厚スラリーが要望されている。 しかし、一般にゼオライトが50重量%以上の高
濃度になるとスラリーの流動性が一層低下し易
く、共存する各種添加剤や塩類の僅かな変化によ
つても粘度や懸濁安定性が著しく影響されるよう
になり、またゼオライト粒子の器底への沈積傾向
や温度に対する粘度変化も一段と顕著になる。 このため、高濃度でしかも流動性に富み、懸濁
安定性が良好で、濃度に対する粘度変化の少ない
ゼオライトスラリーの出現が望まれているが、従
来の提案法はその実施例に明らかなように何れも
固形分濃度が50重量%未満の比較的低い濃度のゼ
オライトスラリーを対象とするものであつて、50
重量%以上の高濃度スラリーに対する特別な配慮
や具体的な対策は開示されていない。 本発明者らは、このような濃厚なゼオライトス
ラリーにおける流動性や懸濁安定性について種々
実験、検討を重ねた結果、該濃厚スラリーの電導
度および粘度が特定の範囲内となるように共存す
る電解質の濃度を調節するとともに特定な粘土鉱
物である珪酸塩をごく少量添加することにより、
流動性に富みしかも静的並びに動的安定性の良い
濃厚ゼオライトスラリーが得られるという驚くべ
き事実を見出すとともに、さらに微量の水溶性高
分子物質あるいは少量のシリカゾルを添加するこ
とにより、粘土鉱物の所要量を一層低下させるこ
とが出来ると共に流動性が温度条件によつて変化
することの少ない高性能の濃厚ゼオライトスラリ
ーが得られるという顕著な事実を見出し本発明を
完成した。 すなわち、本発明の要旨はゼオライト濃度が固
形分として50重量%以上の濃厚なゼオライトスラ
リーにおいて、該スラリーの25℃における比電導
度が0.015Ω-1・cm-1以下および粘度が7PS以下で
あり、かつセピオライト−パリゴルスカイト族又
はスメクタイト族の粘土鉱物から選ばれた珪酸塩
(以下、珪酸塩と記す。)を多くとも1重量%含有
することを特徴とする懸濁安定性のよい濃厚ゼオ
ライトスラリーである。 本発明者等の検討結果によれば、一般にゼオラ
イトと電界質水溶液から成る水性スラリーの電導
度は、ゼオライトの粒子状態やスラリー濃度ある
いは溶存する電解質の種類や濃度等によつて著し
く相違するが、通常、洗剤ビルダー、水処理剤、
塗被紙顔料などの用途に適するゼオライトの固形
分濃度50重量%以上の濃厚スラリーの場合には溶
存する電解質の種類に関係なく、該スラリーの25
℃における比電導度が0.015Ω-1・cm-1以下の値を
示すような限られた量の電解質が存在する場合に
限つて充分な流動性が得られる。しかもこのよう
なゼオライトスラリーに上記の珪酸塩を多くとも
1重量%好ましくは0.1乃至0.6重量%存在させる
と、該スラリーの25℃における粘度を7PS以下に
設定することができ、流動性を損なうことなく静
的並びに動的な懸濁安定性のよい濃厚ゼオライト
スラリーが得られる。 珪酸塩の存在量が上記の上限値を越える場合に
は比電導度との影響如何では粘性が高くなつて流
動性を低下させるとともに暗灰色を強めスラリー
の外観が損なわれるので好ましくない。しかし、
余り添加量が少ないと、分散性の改善効果が不充
分となるので、0.05重量%が限度である。 次に本発明に係るゼオライトスラリーに使用す
る珪酸塩としては、セピオライト、パリゴルスカ
イト、フアルコンドアイト、ラフリナイト等の層
−リボン構造を有するセピオライト−パリゴルス
カイト族粘土鉱物、モンモリロナイト、ヘクトラ
イト、サポナイト、鉄サポナイト、ソーコナイ
ト、ステイプンサイト、ノントロナイト、ボルコ
ンスコアイト、等の2次元3層構造を有するスメ
クタイト族粘土鉱物から選ばれた1種又は2種以
上のものであり、例えばこれらのうちの幾つかを
含有するいわゆるベントナイトも使用することが
できる。これらの珪酸塩類は多くの場合、天然の
粘土鉱物を意味するが、合成可能なものは、合成
品を使用することができることは言うまでもな
い。 本発明のゼオライトスラリーにおける上記の珪
酸塩類の作用機構の詳細は必ずしも明らかでない
が、懸濁状態では一種の水和コロイド粒子として
ゼオライト粒子間に懸濁介在してゼオライト粒子
と同種の負の電荷によつて粒子相互の反発分散を
助長するとともに長時間静置後の沈積状態では沈
積したゼオライトの粒子間に介在してゼオライト
粒子特有のダイラタンシーの性質を消滅させるこ
とにより沈積したゼオライト粒子が固化するのを
防ぎ攪拌による再分散を容易にする効果を発揮す
るものと推定される。 本発明に係るゼオライトスラリーに使用するゼ
オライトとしては、如何なる種類のゼオライトで
もよく、使用目的に応じて適宜選定することがで
きるが、多くの場合A型ゼオライト、X型ゼオラ
イト、Y型ゼオライトあるいはそれらの組合せが
実用的でありまた効果的である。 たとえば、洗剤ビルダー用にはCaイオン交換
能の大きいA型ゼオライトがとくに好適であり、
紙加工用には球状で微細なA型ゼオライトが適
し、水処理剤用その他の用途にはA型、X型、Y
型等の合成ゼオライトやモルデナイト、クリノプ
チロライト等の天然ゼオライトが適用できる。 いずれのゼオライトの場合にも、その粒子状態
は粒径6μm以下の粒度部分が85%以上であるよう
な微細で均一な粒度分布を有するゼオライトが特
に好適である。粒径6μmをこえる粗粒部分を多く
含む不均一な粒度分布を有するゼオライトはスラ
リー状態から粒子が速やかに沈降分離するととも
に器底に沈積した粒子が一層堅いケーキを形成し
再分散がより困難になるばかりでなく、ゼオライ
トを使用して成る最終製品が粗大な凝集粒子にも
とづく各種のトラブルを生じ易くなるからであ
る。 尚、ゼオライトの粒度分布は例えば沈降法にも
とづく粒度分布測定器によつて測定することがで
きる。 本発明のゼオライトスラリーにおけるゼオライ
トの濃度はとくに固形分濃度として50重量%以上
のものが対象となる。 本発明の如き濃厚なゼオライトスラリーにおい
て懸濁安定性を得るためには特に比電導度とスラ
リーの粘性とが所定の範囲になるようにコントロ
ールされることが時に重要であり、そのためには
該スラリーの25℃における比電導度として
0.015Ω-1・cm-1以下、好ましくは0.010Ω-1・cm-1
以下であることが望ましく、この理由は
0.015Ω-1・cm-1をこえるとスラリーの粘度が著し
く増大して流動性が低下するためである。 又、本発明のゼオライトスラリーにおいて存在
してもよい電解質としては、ナトリウム、カリウ
ム、アンモニウム、リチウム、マグネシウム、カ
ルシウム等のそれぞれ炭酸塩、硫酸塩、珪酸塩、
燐酸塩、硼酸塩、水酸化物、塩化物、硝酸塩、亜
硫酸塩、チオ硫酸塩、次亜塩素酸塩、過炭酸塩、
過硼酸塩、重合燐酸塩、イミドビス硫酸塩、ギ酸
塩、酢酸塩、シユウ酸塩、クエン酸塩、ニトリロ
トリ酢酸塩等(但し、水に不溶性のものは除く)
が挙げられるが、水に可溶性であり水溶液中でイ
オンに解離して導電性を示すものであれば上記以
外の化合物であつてもい。 これらの電解質のうちでも特に炭素ソーダ、珪
酸ソーダ、硫酸ソーダ、硼酸ソーダ、重合燐酸ソ
ーダ、イミドビス硫酸ソーダ、クエン酸ソーダ、
ニトリロトリ酢酸ソーダ、過炭酸ソーダ、過硼酸
ソーダ等の塩類が多くの場合許容される。 しかしながら、多くの場合あえて上記の化合物
を添加しなくてもゼオライト製造時の洗浄の程度
を変えることにより、前記電導度に規定される量
の電解質をスラリー中に存在させることができ
る。他方スラリーの粘性は、スラリー濃度分散剤
としての珪酸塩の添加量比電導度および温度等の
要因にかかわる特性値であるが、本発明のように
高濃度スラリーを移動させる場合にもトラブルな
い懸濁安定性をうるためには前記のように、25℃
における粘度が約7PS以下好ましくは5PS以下に
あることが必要である。 本発明に係るゼオライトスラリーの調製は通常
次のようにして行なうことができるが、調製の態
様はこれらに限定されるものではない。 すなわち、合成ゼオライトの場合には湿式反応
によつて生成した前記の粒子状態を有するゼオラ
イトのよく洗浄した濾過ケーキまたは粉末を適量
の水中に分散懸濁させて水性スラリーとし、電導
度および粘度が所定の値となるように塩類濃度や
PHを調整したのち、これに上記の珪酸塩の所定量
を粉末状態で、または5〜20重量%の水性スラリ
ーの状態で添加する方法、上記ゼオライトの濾過
ケーキまたは粉末を上記珪酸塩の所定量を含有す
る水性スラリー中に分散懸濁させてスラリー化し
最終的に電導度および粘度が所定の値となるよう
に塩類濃度を調製する方法等があげられる。 さらに、本発明を実施する際の一つの主要な態
様として、上記の電導度値および粘度を有し、か
つ珪酸塩0.05乃至1重量%と水溶性有機高分子
0.2重量%以下、好ましくは0.02重量%乃至0.2重
量%の微量の水溶性有機高分子を存在させること
により、流動性や懸濁安定性を損うことなく珪酸
塩との相乗効果によりその使用量を節減すること
ができる。 この場合の水溶性有機高分子としては、カルボ
キシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース等の繊維素誘導体、アク
リル酸やアクリルアマイドなどビニル系モノマー
の重合体またはそれらの共重合体、ポリカルボン
酸、アルギン酸ソーダ等があげられる。 また、本発明を実施する際の他の主要な態様と
して、上記の比電導度および粘度を有し、かつ珪
酸塩0.05乃至1重量%とSiO2として1重量%以下
のシリカゾルを含有することにより懸濁安定性の
よい濃厚ゼオライトスラリーが得られる。 この場合は、SiO2として1重量%以下のシリ
カゾルを添加させることにより、懸濁安定性を助
長するとともに低温での粘度上昇を著しく抑制し
て流動性が温度条件により変化することの少ない
効果が得られる。 この場合のシリカゾルとしては、珪酸ソーダの
イオン交換処理その他の方法によつて得られる粒
径5〜30μm程度のシリカ粒子から成る水性ゾル
が用いられ、例えば市販のシリカゾル、コロイダ
ルシリカ等を使用することができる。 なお、本発明に係るゼオライトスラリーは、そ
の最終的な使用目的に応じて各種の水溶性高分
子、界面活性剤、キレート剤、着色剤、香料等の
助剤の1種または2種以上を適宜添加することが
できることはいうまでもない。 本発明に係るゼオライトスラリーは、濃厚であ
るにも拘らず、分散剤の選択と添加量を最小限に
して、ゼオライトスラリー自体の特性に注目し
て、これをコントロールすることにより該スラリ
ーの流動性と静的並びに動的な懸濁安定性を改善
したものであり、とくに、スラリーを長時間静置
したときに生じる沈降粒子の再分散性が格段に良
好であるばかりでなく、夏・冬の季節変化や使用
時の温度変化に際しても常に良好な流動性を示す
ため、特別な保温設備やエネルギー等を必要とせ
ず、その貯蔵、輸送、使用時の取扱い等が極めて
容易になるという画期的な利点を有する。 従つて、本発明に係る濃厚ゼオライトスラリー
では、従来の如き多量の分散剤や安定化剤の添加
を必要とせず、しかも流動性に富むスラリーが得
られるのでスラリー濃度約60重量%にも達する著
しく濃厚なゼオライトスラリーを調製することも
可能である。本発明に係るゼオライトスラリーが
前記の如く季節や工程での温度条件の変動にも拘
らず常に流動性と懸濁安定性に優れた輸送や貯蔵
が容易であるということは、洗剤製造工場では従
来の設備や工程に大巾な変更を加えることなく従
来のトリポリ燐酸ソーダに代つて洗剤原料に配合
することができ、更にこのゼオライトスラリーを
配合して得られる洗剤は汚染布の洗濯に際して粉
体が布に付着・残留することがなく、いわゆる布
付着のトラブルを生ずるおそれが極めて少ない。
また、水への溶解分散性も良好である。 さらに、合成洗剤の製造は一般に界面活性剤水
溶液、珪酸ソーダ、ソーダ灰、重合燐酸塩または
ゼオライト、芒硝、カルボキシメチルセルロース
等の各種の原料を混合して得られる濃厚な配合物
スラリーを噴霧乾燥することによつて行なわれる
ため、噴霧乾燥工程での水分蒸発エネルギーの節
減の見地から原料に伴なう水分の混入を極力避け
る努力が望まれているが、本発明に係る洗剤用ゼ
オライトスラリーはこれに好適に応えることがで
きる。 また、本発明に係わるゼオライトスラリーは、
他の用途としてコート紙、アート紙等の充填剤と
して使われるが、そのゼオライト粒子は例えばス
ラリー状の塗被紙用組成物の主原料または副原料
として使用した場合、塗被紙に高度の光沢と白色
度を与えるとともに印刷適性を改良するという優
れた性能を発揮する。この場合も、スラリー濃度
の高いゼオライトスラリーは紙への塗被作業を能
率的に行なうことができ、工程の省エネルギーに
も役立つという利点がある。 以下に実施例および比較例を掲げて本発明を説
明する。ただし、実施例に示すゼオライトならび
にそれらのゼオライトを用いて調製したゼオライ
トスラリーの諸性能は次の試験法によつて測定ま
たは評価した。 〔Caイオン交換能〕 塩化カルシウム溶液(CaOとして300mg/)
1にゼオライト試料1g(無水物換算)を添加
し、25℃で攪拌して反応させ、15分経過後ゼオラ
イトを速やかに濾過分離し、溶液中のカルシウム
(CaO)の濃度を分析し、反応による溶存カルシ
ウムの減少量を算出してこれをCaイオン交換能
とする。 〔粒度分布〕 ヘキサメタ燐酸ソーダ0.01%溶液500mlにゼオ
ライト試料約0.05gを添加し、充分に攪拌した均
一な懸濁液としたものについて光透過式粒度分布
測定器(セイシン企業(株)製)を使用して25℃で沈
降曲線を作成し、各粒度毎の分布を算出するとと
もに粒度分布の累積曲線から平均粒径を求める。 〔粘度〕 東京計器製造所(株)製B8H型粘度計を使用して、
ローターNo.2又は3、20rpmの測定条件で25およ
び5℃におけるゼオライトスラリー試料の粘度を
測定する。 〔電導度〕 東亜電波工業(株)製電導度計CM−20E型を用い
て25℃におけるゼオライトスラリー試料の電導度
を測定する。 〔懸濁安定性〕 ゼオライトスラリー試料700〜800gを500mlポ
リ壜に入れて静置し、10日間経過後試料中にガラ
ス棒を挿入し、容器底部のゼオライトの沈積状況
をガラス棒による感触で評価し、沈積が認められ
ないものを○、僅かに沈積が認められるものを
△、容器底部に固いまたは粘着性の沈積物が認め
られるものを×として3段階で表示する。 〔振動安定性〕 懸濁安定性試験と同様に調製したゼオライトス
ラリー試料をバイブレーター(神鋼電気製
VIBRATORY PACKER 50サイクル/秒)に
のせて4時間振動させたのち、試料中にガラス棒
を挿入し、上記の懸濁安定性と同様の尺度で評価
し、○、△、×の3段階で表示する。 〔上澄生成率〕 500mlポリビンにゼオライトスラリー試料を入
れて常温で静置し、所定時間経過後の上澄液の生
成割合を沈降界面の位置から求めたものである。 実施例1〜3及び比較例1〜2 アルミン酸ソーダ溶液(Na2O 9.3%、Al2O5
5.6%)1000部と珪酸ソーダ溶液(Na2O 8.1%、
SiO2 6.6%)1000部を80〜90℃で瞬間混合する
ことによりアルミノ珪酸塩ゲルを生成させたのち
攪拌しながら90℃で2時間熟成して結晶化を行な
いA型ゼオライト200部を含む反応生成物スラリ
ー2000部を得た。 この反応生成物スラリーを濾過し引続き少量の
水を流して洗浄することによつて得られた濾過ケ
ーキ(固形分64.3%)に水を加えせてリパルプし
付着アルカリ分を充分に溶出させたのち、再び濾
過洗浄を行なつてA型ゼオライトの濾過ケーキ
(固形分71.0%)を得た。 この濾過ケーキの一部を乾燥、粉砕してその粒
子状態およびCaイオン交換能を調べたところ第
1表の諸数値が得られた。
【表】 一方、上記のよく洗浄した濾過ケーキを中間原
料とし、これに水を加えてリパルプしてスラリー
を調製し、更に炭酸ガス導入によるPH調整、炭酸
ソーダ添加による電導度の調整を行なつた後、第
2表に示したセピオライト−パリゴルスカイト族
珪酸塩を添加して、第3表に示す組成のゼオライ
トスラリーを調製した。各ゼオライトスラリーの
性状を第3表に併せて示した。
【表】
【表】 第3表より、珪酸塩を添加した所定の比電導度
および粘度を有するゼオライトスラリーは懸濁安
定性が10日以上安定であり、かつ振動安定性も良
好であるのに対して、無添加の比較例1では懸濁
安定性、振動安定性共に、容器底部に粘着性の沈
降物が認められた。 実施例1〜3では添加物を添加することによる
粘度上昇もなく、流動性の良好なスラリーが得ら
れたのに対して、比較例2ではスラリーの比電導
度が0.015Ω-1cm-1以上で、かつ粘度が高く流動性
が著しく悪い。 実施例4〜7及び比較例3〜4 実施例−1と同様のゼオライト濾過ケーキを使
用し、実施例−1と同様にスラリー化して、炭酸
ガス導入によるPH調整、炭酸ソーダ添加による電
導度の調整を行なつた後、第2表に示したスメク
タイト族珪酸塩を添加して第4表に示す組成のゼ
オライトスラリーを調製した。各ゼオライトスラ
リーの性状を第4表に併せて示した。
【表】 第4表により2次元3層構造を有するスメクタ
イト族珪酸塩を0.3〜0.5%添加した所定の比電導
度および粘度を有するゼオライトスラリーは、懸
濁安定性が10日以上安定であり、かつ振動安定性
も良好であるのに対して、比較例3では懸濁安定
性、振動安定性共に容器底部に粘着性の沈降物が
認められた。実施例4〜7では添加物を添加する
ことによる粘度上昇もなく、流動性の良好なスラ
リーが得られたのに対して、比較例4ではスラリ
ーの比電導度が0.015Ω-1cm-1以上であるために著
しく粘度が高く、ほとんど流動性が認められな
い。 実施例8〜14及び比較例5〜7 実施例−1と同様のゼオライト濾過ケーキを使
用し、実施例−1と同様にスラリー化して、炭酸
ガス導入によるPH調整、炭酸ソーダ添加による電
導度の調整を行なつた後、第2表に示した各種の
珪酸塩を添加して、電導度の異なるスラリーを調
製した。各ゼオライトスラリーの組成と性状を第
5表に示した。
【表】
【表】 第5表より他の要因を一定にしてスラリーの比
電導度が高くなるとスラリーの粘度が上昇してい
ることが理解される。 しかし、比較例5〜7で示されているように単
にスラリーの粘度を上昇させただけでは懸濁安定
性に僅かにその効果が認められるものの、振動安
定性は改善されていない。これに対して第5表に
示した珪酸塩0.3〜0.5%添加した実施例8〜14で
は電導度および粘度が所定範囲に変化した場合に
は、懸濁安定性、振動安定性共に良好であること
が明らかである。 実施例 15〜20 実施例−1と同様のゼオライト濾過ケーキを使
用し、実施例−1と同様にスラリー化して、炭酸
ガス導入によるPH調整、炭酸ソーダ添加による電
導度の調整を行なつた後、第2表の珪酸塩F、お
おびDにカルボキシメチルセルロース(山陽国策
パルプ株式会社製、サンローズP720)を10%混
合した添加物をそれぞれ添加して第6表に示す組
成のゼオライトスラリーを調製した。各ゼオライ
トスラリーの性状を第6表に併せて示した。なお
珪酸塩Fは親水性の有機物処理されたヘクトライ
トである。
【表】
【表】 第6表の実施例15〜17より、珪酸塩Fを使用し
た場合は添加量0.1%で効果が認められ、0.15%
以上添加すれば振動安定性でも沈降物が生じない
ことが明らかである。また実施例18〜20より、珪
酸塩Dに微量のCMCを併用添加した場合は珪酸
塩Dを単独添加した場合と比較してその添加量を
減少させることが可能である。 実施例21〜25及び比較例8 実施例−1と同様のゼオライト濾過ケーキを使
用し、実施例−1と同様にスラリー化して、炭酸
ガス導入によるPH調整、炭酸ソーダ添加による電
導度の調整を行なつた後、第2表の珪酸塩Dを添
加し、更にシリカゾルを添加して、第7表に示す
組成のゼオライトスラリーを調製した。各ゼオラ
イトスラリーの性状を第7表に併せて示した。な
お、シリカゾルは触媒化成工業(株)製“カタロイド
SI−30”を使用した。
【表】 第7表の実施例21〜25はいずれも懸濁安定性、
振動安定性共に良好であり、25℃におけるスラリ
ーの粘度も大きな差はない。 図面には第7表の各ゼオライトスラリーの温度
による粘度変化のグラフを示した。図面より実施
例21〜25ではシリカゾルの添加量が多くなるに従
つて5℃付近の低温側での粘度上昇が低くなつて
おり、ゼオライトスラリーの温度による粘度変化
が著しく改善されていることが明らかである。な
お、比較例8は珪酸塩Dを添加せず、シリカゾル
のみを添加したものであるが、図面よりスラリー
の温度による粘度変化は著しく改善されているも
のの、振動に対する安定性は改善されていないこ
とが明らかである。
【図面の簡単な説明】
図面は実施例21〜25及び比較例8の各ゼオライ
トスラリーの各温度における粘度の関係を示すグ
ラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ゼオライト濃度が固形分として50重量%以上
    の濃厚なゼオライトスラリーにおいて、該スラリ
    ーの25℃における比電導度が0.015Ω-1・cm-1以下
    および粘度が7PS以下であり、かつセピオライト
    −パリゴルスカイト族又はスメクタイト族の粘土
    鉱物から選ばれた珪酸塩を多くとも1重量%含有
    することを特徴とする懸濁安定性のよい濃厚ゼオ
    ライトスラリー。 2 ゼオライトがA型、X型、Y型あるいはそれ
    らの組合せである特許請求の範囲第1項記載の懸
    濁安定性のよい濃厚ゼオライトスラリー。 3 セピオライト−パリゴルスカイト族又はスメ
    クタイト族の粘土鉱物から選ばれた珪酸塩0.05乃
    至1重量%と0.2重量%以下の水溶性有機高分子
    を含有する特許請求の範囲第1項又は第2項記載
    の懸濁安定性のよい濃厚ゼオライトスラリー。 4 セピオライト−パリゴルスカイト族又はスメ
    クタイト族の粘土鉱物から選ばれた珪酸塩0.05乃
    至1重量%とSiO2として1重量%以下のシリカ
    ゾルを含有する特許請求の範囲第1項又は第2項
    記載の懸濁安定性のよい濃厚ゼオライトスラリ
    ー。
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