JPS581752Y2 - 静置式乾燥装置における通風変換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は静置式乾燥装置の通風変換装置に関する。

この種の乾燥装置は、収穫した穀物の乾燥および貯蔵を
目的とするため、比較的に大容量の乾燥室を設けて大型
の熱風発生装置を装備しであるが、原料穀物（籾）は天
候などに影響されて集荷状態が増減変化し、前記乾燥室
に一定層高の穀物層を形成できず、ために通風乾燥作用
において斑乾燥を生じて穀物の品質低下を招来すること
がある。

本考案は上記の諸点に鑑み、前記乾燥室内に特有構造の
区画壁を並列状に立設すに共に、その各風路に操作の簡
単な開閉弁をそれぞれ設けることにより、穀物量の多少
に影響されることなく、常に、乾燥室内部に所定層高の
穀物層を形成して所定高温の乾燥作用を実施し、併せて
効率的な流動乾燥を伴う排出作用を円滑に実施する装置
を開発して提供せんとするものである。

本考案を実施例図について説明する。

符号１は箱形の乾燥室で、該乾燥室１は上部を開放状に
し、また床部にエアースイープフロア２を敷設してその
下部に送風室３を設けると共に、その両側部に通気性側
壁をそれぞれ立設し、前記側壁の外部に通風室４，５を
それぞれ設け、また各床部を支柱により支承すると共に
、前記乾燥室１の上部に搬送用コンベア６を装架し、こ
れらを一体的に乾燥部機体７を形成する。

またその−側に竪形通風ダクト８、送風機９、火熱発生
装置１０を関連的に配設すると共に、その他側に昇降機
１１を立設して穀物の交互通風乾燥を行うように形設し
である。

次に、前記竪形通風ダクト８は、その直立状筒体部の中
央に前記各通風室３，４に対する送排風を任意に変換し
、乾燥室１の通風方向を適宜に変更する切換弁部１２を
設け、また筒体部下側と前記送風室３とを開閉弁１３を
備えた横風路１４により連絡し、また前記乾燥室１の内
部に、その下部に開口部１５を設けた区画室１６を適宜
な間隔を介して並列状に立設して複数個（ａ、ｌ）、ｃ
、ｄ）の区画室１７・・・・・・を形成し、前記乾燥室
１の両側部の各通風室４，５および下部送風室３のそれ
ぞれ風路内の前記区画壁の延長面上にその風路を開放ま
たは閉塞する開閉弁１８ ａ 、１８ ｂ、１８ Ｃ，
１８ａ 、１９ ｂ、１９ Ｃ２０ａ 、２０ ｂ 、
２０ Ｃをそれぞれ回動自在に軸着し、２３はエアース
イープフロア２の一側端に設けた排出用ホッパーである
。

なお、前記各通風室４，５は前記ダクト８の切換弁部１
２に各横風路２１．２２によりそれぞれ接続しである。

上述の構成であるから、原料穀物の穀物量に対応して前
記乾燥室１の２区画ａ、ｂを使用して乾燥を行う場合は
、乾燥室１両側の各通風室４，５および下部の送風室３
の各風路内の区画壁１６ ｂの延長面上に設けた各開閉
弁１８ ｂ 、１９ ｂ 、２０ ｂと、下部横風路１
４の開閉弁１３とをそれぞれ閉塞し、また開閉弁１８
ａ 、１９ ａ 、２０ ａをそれぞれ開放して原料穀
物を昇降機１１を介して搬送コンベア６に揚穀して各区
画ａ、ｌ）にそれぞれ投入して所定層高の穀物層を形成
する。

そして火熱発生装置１０、送風機９により所定の高温熱
風を発生して竪形通風ダクト８に供給すると共に、切換
弁部１２を操作して高温熱風を図上点線および実線矢印
方向に交互に流通して区画内の穀物層の交互通風乾操作
用を実施する。

次に、所定の水分率に達した穀物を排出するときは、竪
形通風ダクト８の切換弁部１２を閉塞して各通風室・４
，５の絵風を停止し、下部横風路１４の開閉弁１３を開
放すると前記の熱風は送風室３に流入して床部のエアー
スイープフロア２を斜め上方向に噴出するので、この風
により区画ａ、ｌ）内の穀物は区画壁下部の開口部１５
から区画ｃ、ｄのフロア面に流出して空気搬送され、フ
ロア側端に設けた排出用ホッパー２３から機外に流出し
て次行程に委ねられることになる。

このように本考案の静置式乾燥装置における通風変換装
置は、乾燥室の内部に、その下部を開放して開口部にし
た区画壁を並列状に立設して複数個の区画室を形成し、
各通風室および送風室の各風路内の前記区画壁の延長面
上にその風路を開放または閉塞する開閉弁をそれぞれ設
けたので、乾燥室の貯蔵容積に比し原料の穀物量が不足
した場合においても、任意数の区画室を選んで穀物を所
定層高に貯蔵して所定の高温乾燥を確実に、がっ簡単に
実施でき、また各開閉弁の切替操作により乾燥風の流路
を規制して無駄のない効率的な交互通風乾燥と効率的な
流動乾燥を伴う排出作用を簡単に、かつ円滑にそれぞれ
実施でき、穀物量の多少に影響されることなく、常に斑
乾燥のない良質の乾燥穀物の量産を円滑迅速に達成でき
る等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を例示し、第１図は本装置を一
部切開した平面図、第２図は本装置を一部切開した側面
図、第３図は本装置の立回面図である。 １・・・・・・乾燥室、２・・・・・・エアースイープ
フロア、３・・・・・・送風室、４・・・・・・通風室
、５・・・・・・通風室、６・・・・・・搬送コンベア
、７・・・・・・乾燥部機体、８・・・・・・通風ダク
ト、９・・・・・・送風機、１０・・・・・・火熱発生
装置、１１・・・・・・昇降機、１２・・・・・・切換
弁部、１３・・・・・・開閉弁、１４・・・・・・横風
路、１５・・・・・・開口部、１６ａ、ｂ、Ｃ・・・・
・・区画室、１７・・・・・・区画室、１８ａ、ｂ、Ｃ
・・・・・・開閉弁、１９ａ、ｂ、Ｃ・・・・・・開閉
弁、２０ａ、ｂ、Ｃ・・・・・・開閉弁、２１・・・・
・・横風路、２２・・・・・・横風路、２３・・・・・
・排出用ホッパー、ａ、ｌ）、ｃｄ・・・・・・区画。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 乾燥室の両側部に通風室をそれぞれ配設し、また、床部
   にエアースイープフロアを敷設してその下部に送風室を
   設けて乾燥部機体を形威し、該乾燥部機体に竪形通風ダ
   クト、熱風発生装置などを装備して交互通風乾燥を行う
   乾燥装置において、前記乾燥室の内部に、その下部を開
   放して開口部にした区画壁を並列状に立設して複数個の
   区画室を形成し、前記各通風室および前記送風室の各風
   路内の前記区画壁の延長面上にその風路を開放または閉
   塞する開閉弁をそれぞれ設けたことを特徴とする静置式
   乾燥装置における通風変換装置。