JPS5817502B2 - コウブンシカゴウブツノアンテイカソセイブツ - Google Patents

コウブンシカゴウブツノアンテイカソセイブツ

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JPS5817502B2
JPS5817502B2 JP6572375A JP6572375A JPS5817502B2 JP S5817502 B2 JPS5817502 B2 JP S5817502B2 JP 6572375 A JP6572375 A JP 6572375A JP 6572375 A JP6572375 A JP 6572375A JP S5817502 B2 JPS5817502 B2 JP S5817502B2
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JP
Japan
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acid
weight
parts
phosphite
diphosphite
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Application number
JP6572375A
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JPS51142047A (en
Inventor
河本清
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KATSUTA KAKO KK
Original Assignee
KATSUTA KAKO KK
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Publication date
Application filed by KATSUTA KAKO KK filed Critical KATSUTA KAKO KK
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Publication of JPS51142047A publication Critical patent/JPS51142047A/ja
Publication of JPS5817502B2 publication Critical patent/JPS5817502B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高分子化合物の安定化に関するもので、さら(
こ詳しくは、加工性の良い、しかも貯蔵安定性の良い透
明液体の安定剤組成物を含む高分子化合物の安定化組成
物を提供するものである。
従来、リチウム、あるいは二価金属の、中ないし高級脂
肪酸または環状酸の塩は一般に安定剤に通常用いられる
有機溶剤には溶解しないか難溶のものと考えられていた
従ってこれらの塩を液状化することは困難であった。
これらのものは粉状であるためにしばしば作業能率、粉
塵公害、計量の簡便化等の改善の妨げになっていた。
そこで従来は、これら欠点を改良するために粘結剤を加
えて適当な粒状にするか、加熱溶解した後適当な粒度に
調整して使用されていた。
しかしこれらの方法では分散不良や、運送途上での微粉
への環元という欠点があった。
一方、金属石鹸と有機亜燐酸エステルとエポキシ化合物
をミルキー状として利用する方法も講じられたが、この
場合には経時的に金属石鹸が沈澱してくるとともにエポ
キシ化合物と亜燐酸エステルの共存はしばしば互に経時
的に反応してゲル化を起し単一包装の安定剤として使用
するための合理的な作業性の妨げになるだけでなく、必
要とする熱安定性を低下させてしまうという欠点があっ
た。
また、金属石鹸を有機亜燐酸エステル類に加え加熱溶解
して液状化することは知られているがこの場合には後l
こ示す如く得られた組成物の貯蔵安定性が十分とはいえ
ずしばしば経時的に分離が生じ要求される組成物の安定
効果を低下させてしまう。
ところが本発明に従いリチウムあるいは二価金属の、中
ないし高級脂肪酸または環状酸を、有機亜燐酸エステル
および液状エポキシ化合物と混合してこれを加熱溶解せ
しめるとえられた組成物は透明液状物となり貯蔵安定性
が著しく改善されるとともに加工性の良い安定剤組成物
として、高分子化合物の安定化向上に寄与することが4
つかった。
さらに、従来の知見によれば有機亜燐酸エステルとエポ
キシ化合物はしばしば経時的に反応してゲル化を生じる
ので両者を共存下に貯蔵することは困難であったが、上
記の如き脂肪酸金属塩を加えた三元の組成とすることに
よりゲル化は防止されそのためζこ有機亜燐酸エステル
とエポキシ化合物とを単一包装化して使用することが可
能となり、透明性および高分子材料の表面に経時的に粉
状の物質を吹き出す現象(ブルーミング現象)を著しく
抑制しうる改善された透明液状安定剤を得ることができ
た。
なお、エポキシ化合物の併用という意味では金属石鹸と
亜燐酸エステルを混合し加熱してえられた液状物にエポ
キシ化合物を添加するという知見もあるが、このような
手段では本発明の目的は達せられないのであって、必ず
三者を一体に加熱溶解せしめることが必要である。
この点については後記実施例によって明らかにされてい
る。
本発明で用いられる中、ないし高級脂肪酸二価金属塩の
二価金属とは、カルシウム、バリウム、マグネシウム、
亜鉛、カドミウム、鉛、ストロンチウム、錫等であり、
また中、ないし高級脂肪酸とは、炭素数12ないし31
個の直鎖または側鎖の置換または非置換の脂肪酸であっ
て、これら脂肪酸塩は酸性塩、中性塩、塩基性塩より選
択された1種または2種以上の、一般的な有機溶剤(こ
溶解しないか難溶の脂肪酸塩を意味している。
このような脂肪酸の例としては、ラウリン酸、トリデカ
ン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、
ヘプタデカン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキ
ン酸、ヘンアイコサン酸、ベヘニン酸、トリコサン酸、
リグワセリン酸、ヘンタコサン酸、セロチン酸、ヘプタ
コサン酸、モンクン酸、ノナコサン酸、メリシン酸、ヘ
ントリアコタン酸、モノヒドロキシステアリン酸、ジヒ
ドロキシステアリン酸、α−オレフィンから誘導された
炭素数21から31個の合成混合奇数酸等がある。
また環状酸の例としては、メチル安息香酸、ベンゾイル
安息香酸、ブチル安息香酸、フェニル酢酸、サリチル酸
、−ノマール酸、ナフトエ酸、ナフタル酸、アビエチン
酸、ジヒドロアビエチン酸、フェニルステアリン酸、ピ
ロリドンカルボン酸、桂皮酸、デヒドロ酢酸、等があり
、一般的有機溶剤に溶解しないか難溶の環状酸塩を使用
し得る。
つぎに本発明において用いられる有機亜燐酸エステルと
しては、以下のものがある。
すなわち、一般式 〔R1,R2,R3はそれぞれ同一または異なるアルキ
ル、アリール、アルケニル、アルキルアリール、アルア
ルキル、シクロアルキル基、または次式CR”、 R”
は水素、または同一か異なる01〜4のアルキル基でそ
れらの異性体の基を含む。
Rはイオウ、または01〜4のアルキレン基でイソアル
キレン基を含む。
)の完全エステル化または水酸基を残した残基、Aは酸
素もしくはイオウでいずれか単独でも良いし、酸素とイ
オウが任意に共存しても良い。
Aが酸素ノ場合R1,R2,R3の任意の2つまでは水
素でも良い〕 〔R1,R2,R4,R6およびR7は同一または異な
る水素、アルキル、アリール、アルケニル、アルキルア
リール、アルアルキル、シクロアルキル基、R3および
R5はポリアルキレングリコール、アルキリデンビスフ
ェノール、水添アルキリデンビスフェノールから誘導さ
れた二価基、nは0〜15の整数〕 (3) C(R8)2−P−8(CH2)。
C00CH2MCC00CH2あるいは 〔Rはアルキル、アリール、アルアルキル基および(−
CH2)COOR3、R3はアルキル、アリール、また
はアラルキール基、nは1,2、qは2〜4mは0〜8
、R1およびR2はなしか水素、または低級アルキル基
である〕 〔Rは2価の脂肪族炭化水素基または脂肪族炭化水素あ
るいは1個の酸素原子により中断されたアルキレン基で
あり、R1は炭素原子数1〜20のアルキル基である。
nは0または1〕 CR,、R2は同一かまたは異なってもよく、水素、ア
ルキル、アリール、アルケニル、アルキルアリール、ア
ルアルキル、シクロアルキル、アルコキシアルキル基を
、 Aは多価アルコール残基を表わす〕 で表わされる有機亜燐酸エステルである。
前aα1)式で表わされる有機亜燐酸エステルの例とし
ては、トリフェニルホスファイト、トリクレジルホスフ
ァイト、トリイソオクチルホスファイト、トリデシルホ
スファイト、 トリー2−エチルへキシルホスファイト
、トリスノニルフェニルホスファイト、トリ(オクチル
フェニル)ホスファイト、トリシクロへキシルフェニル
ホスファイト、トリスシクロへキシルホスファイト、ト
リデシルチオホスファイト、トリイソデシルチオホスフ
ァイト、フェニル・ジー2−エチルへキシルホスファイ
ト、フェニル・ジイソデシルホスファイト、フェニル・
ジシクロへキシルホスファイト、フェニル・ジイソオク
チルホスファイト、フェニル・ジ(トリデシル)ホスフ
ァイト、フェニル・ジ−ジクロへキシルホスファイト、
ジフェニル・イソデシルホスファイト、ジフェニル・2
−エチルへキシルホスファイト、ジフェニル・イソデシ
ルホスファイト、ジフェニル・シクロへキシルフェニル
ホスファイト、ジフェニル・トリデシルチオホスファト
、ノニルフェニル・ジ(トリデシル)ホスファイト、フ
ェニル・P−ターシャリ−ブチル・ ドデシルホスファ
イト、ジイソプロピルホスファイト、モノイソプロピル
ホスファイト、ジイソデシルホスファイト、ジイソオク
チルホスファイト、モノイソオクチルホスファイト、ジ
ドデシルホスファイト、モノドデシルホスフ!イト、モ
ノフェニルホスファイト、ジフェニルホスファイト、ジ
シクロへキシルホスファイト、モノシクロヘキシルホス
ファイト、ジシクロへキシルフェニルホスファイト、モ
ノジシクロへキシルフェニルホスファイト、ジ(P−タ
ーシャリ−ブチルフェニル)小スフアイt[2にで表わ
される有機亜燐酸エステルの例としては、テトラ(トリ
デシル)−4,4−イソプロピリデンジフェノール−ジ
ホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−ブチ
リデンビス(2−ターシャリ−ブチル−5−メチルフェ
ニル)ジホスファイト、テトライソオクチル[4,4−
チオビス(2−ターシャリ−ブチル−5−メチルフェノ
ール)〕ジホスファイト、テトラノニルフェニール−ポ
リプロピレンクリコール−ジホスファイト、テトラ(ト
リデシル)シクロピレングリコールジホスファイト、テ
トラトリデシル−4,4−インプロピリデンシクロへキ
シルジホスファイト、ペンタキス(ノニルフエニノリビ
スポリプロピレングリコールトリホスファイト、ヘプタ
キス(ノニルフェニル)テトラキスポリプロピレングリ
コールペンタホスファイト、ヘプタキス(ノニルフェニ
ル)テトラキス(ビスフェノールA)ペンタホスファイ
ト、デカキス(ノニルフェニル)へブタキス(シクロピ
レングリコール)オクタホスファイト、デカフェニルへ
ブタジプロピレングリコールオクタホスファイト等 (3)式で表わされるものとしては、テトラキス(イン
オクトキシカルボメチレンチオ)1,2オキシカルボニ
ルメチレンチオエチレンジホスフアイト、ジブトキシカ
ルボエチレンチオ(ペンタエリスリトールテトラチオグ
リコール)ジホスファイト、ジイソオクトキシカルボメ
チレンチオ(ペンタエリスリトールテトラチオグリコー
ル)ジホスファイト等 (4)式で表わされるものとしては、テトラキス(メル
カプトラウリル)■、2−ジメルカプト−エチレンジホ
スファイト、テトラキス(メルカプトラウリル)1,6
−ジメルカプト−ヘキシレンジホスファイト、テトラキ
ス(メルカプトラウリル)β・β′−ジメチルカプト−
エチルエーテルジホスファイト、ペンタキス(ドデシル
−メルカプト)ビス(1,6−ヘキジレンジメルカプト
)トリホスファイト (5)式で表わされるものとしては、ジブチルペンタ工
l) スIJトールジホスファイト、ジデシルペンタエ
リスリトールジホスファイト、ジオクチルペンタエリス
リトールジホスファイト、ジオクタデシルペンタエリス
リトールジホスファイト 等があり、これらは1種または2種以上で使用される。
有機亜燐酸エステルの粘度は50〜1000ストークス
(25℃)であることが望ましいが本発明の目的を阻害
しない限りにおいて粉状有機亜燐酸エステルも併用し得
る。
本発明で用いられる液状エポキシ化合物の例としては、
エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ池エポキシ化豚脂
油、エポキシ化生脂油、エポキシ化綿実油、エポキシ化
すフラワー油、エポキシ化鯨油、エポキシ化トール油、
エポキシ化ヒマワリ油、エポキシ化魚油、エポキシ化大
豆油のジアセトモノグリセリド、エポキシ化ジアセトモ
ノオレイン、エポキシステアリン酸ベンゾイル、エポキ
システアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸シクロヘ
キシル、エポキシステアリン酸ジヒドロノニル、エポキ
システアリン酸2−エチルブチル、エポキシステアリン
酸メトキシエチル、エポキシステアリン酸イソデシル、
エポキシステアリン酸インオクチル、エポキシステアリ
ン酸テトラヒドロフリル、エポキシステアリン酸フェニ
ル、エポキシステアリン酸アセトキシエチル、エポキシ
トール油酸のブチル、n−オクチル、インオクチルおよ
び2エチルヘキシルエステル、エポキシトリアセトモノ
リシルイン酸グリセリド、エポキシステアリン酸−ター
シャリープチルフェニル、44エポキシシクロヘキシル
メタノールの9,1〇−エポキシステアリン酸エステル
、安息香酸エポキシステアリール、3,4エポキシシク
ロヘキシルメタノールの9.10,12,13ジエポキ
システアリン酸エステル、3,4エポキシシクロへキシ
ルカルボン酸の2−エチル−1,3ヘキサ−ジオルエス
テル、エポキシへキサヒドロフタル酸のジ−n−ブチル
、ジ−n−ヘキシル、ジ−2−エチルヘキシル、ジイソ
オクチル、ジ−n−デシル、ジイソデシルおよびn−ブ
チルデシル等のエステル、3,4エポキシシクロヘキシ
ルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシ
レート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサン
カルボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチ
ルシクロヘキシルメチル)アジペート、エピクロルヒド
リンとビスフェノールAの縮合物等がある。
これら液状エポキシ化合物は1種または2種以上で使用
さへ その粘度は50〜1000ストークス(25℃)
であることが望ましいが固体エポキシ化合物も併用し得
る。
本発明の目的を阻害しない限りにおいて、中ないし高級
脂肪酸塩の内、一般的な有機溶剤に溶解する脂肪酸塩ま
たは環状酸塩および炭素数12以■の有機酸塩も併用で
きる。
このような酸の例としてはカプロン酸、カプリル酸、ネ
オノナン酸、カプリン酸、2−エチルへキソイン酸、ネ
オウンデカン酸、オレイン酸、リシノール酸、アクリル
酸、リルン酸、リノール酸、クロトン酸、アセト酢酸、
ネオトリデカン酸、イソステアリン酸、さらにマレイン
酸、マロン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セパチン酸
、チオジプロピオン酸、ジチオプロピオン酸等の二塩基
酸およびこれら二塩基酸と炭素数1ないし18個の直鎖
または側頭の置換または非置換のアルキル、アルコキシ
アルコールs 炭素数5ないし18個のシクロアルキル
、アリールアルキル、アリール、アルキルアリールアル
コールなどのセミエステル、安息香酸、P−ターシャリ
−ブチル安息香酸、P−ターシャリ−ブチルフェノール
、オクチルフェノール、ノニルフェノール等であり、こ
れらの有機酸塩は酸性塩、中性塩、塩基性塩も含まれ、
1種または2種以上を適宜撰択併用して使用できる。
三者を溶解するにあたっての割合は、有機亜燐酸エステ
ルと液状エポキシ化合物の比率が重量部比で、前者5〜
95重量部、後者95〜5重量部の範囲内、脂肪酸塩ま
たは環状酸塩の使用量は有機亜燐酸エステルおよび液状
エポキシ化合物の合計100重量部に対して0.01〜
30重量部、好ましくは0.01〜15重量部であるこ
とが望ましい。
加熱温度は有機酸塩、エポキシ化合物、有機亜燐酸エス
テルの種類および重量比によって当然異なるが80〜1
80℃の範囲が採用される。
例えば、カルシウムステアレート5重量部、ジンクステ
アレート5重量部を、ジイソデシルフェニルホスファイ
ト70重量部とエポキシ化大豆油20重量部との混合物
に加えて撹拌し、懸濁させ、ついで徐々に加熱すると9
0〜95℃でカルシウムおよびジンクステアレートは溶
解し透明溶液となる。
130℃まで加熱して2時間同温度を保持すると、カル
シウムステアレートおよびジンクステアレートを含む液
状物を得る。
本発明において安定化の対象とされる高分子化合物の例
はつぎのとおりである。
ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと、これと共重合し得るエ
チレン系不飽和化合物、例えばエチレン、プロピレンな
どのオレフィン系、酢酸ビニル、ラウリン酸ビニル、メ
タクリル酸メチルエステル等の飽和酸ビニルエステル、
不飽和酸アルキルエステル、ラウリルビニルエーテルな
どのアルキルビニルエーテル、マレイン酸、アクリロニ
トリル、スチレン、メチルスチレン、塩化ビニリデン、
フッ化ビニリデン等から撰択された1種または2種との
グラフト、ブロックまたはランダム共重合物、さらにポ
リ塩化ビニルと、例えばアクリロニトリル−ブタジェン
−スチレン、メタクリル酸メチルエステル−ブタジェン
−スチレンの三元ポリマー、塩素化ポリエチレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合物等とのポリマーブレンド、ま
たポリ塩化ビニルのアルコールなどによる後処理物、後
塩素化物等の含ハロゲン樹脂、 1忠 中、高圧ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリブタジェン、ポリイソプロピレン等のオレ
フィン単独重合物、エチレン−プロピレン、エチレン−
酢酸ビニル、スチレン−ブタジェン、アクリロニトリル
−ブタジェン−スチレン、メタアクリル酸エステル−ブ
タジェン−スチレン等の共重合体およびその他の高分子
化合物およびこれらの樹脂のポリマーブレンド等がある
本発明においては、これら高分子化合物100重量部に
対し三元組成の液状安定剤を通常0.01〜10重量部
で使用する。
0.01重量部より少ない場合は安定効果が少なく、ま
た10重量部より多く使用しても増量に対応する効果は
期待できない。
本発明の安定化組成物には他の安定剤、例えば有機非金
属安定剤あるいはそれらの塩および有機錫化合物も本発
明の目的を阻害しない限りにおいて併用できる。
例えば、2−フェニルインドール、ジフェニルチオ尿素
、セチルおよびステアリルβ−アミノクロトン酸エステ
ル、1,3および1,4−ブタンジオールビスβ−アミ
ノクロトン酸エステル、チオジエチレングリコールビス
β−アミノクロトン酸エステル、インシアヌレートの誘
導体、例えばトリス(2−ヒドロキシエチル)シアヌレ
ート、トリフェニルシアヌレート、トリス(オクチルフ
ェニル)インシアヌレート等の窒素含有化合物、ペンタ
エリスリトール、ジペンタエリスリトール、マンニトー
ル、ソルビトール等の多価アルコール、安息香酸、メチ
ル安息香酸、グリコール酸、マレイン酸、桂皮酸、P−
ターシャリ−ブチル安息香酸、クロトン酸等のカルボン
酸、硼酸エステル、チオジグ11コール酸エステル、マ
ロン酸モノ(マたはジ)エステル、あるいはアセチルア
セトン、ジベンゾイルメタン、ベンゾイルアセトン等の
β−ジケトンおよびその金属塩、アセト酢酸エステル、
デヒドロ酢酸またはそのエステルないしは金属塩等の有
機非金属化合物またはそれらの塩、およびモノまたはジ
有機錫脂肪酸塩、モノまたはジ有機錫マレート系化合物
、モノまたはジ有機錫メルカプタイド系化合物等の有機
錫化合物である。
その他必要に応じて、例えば通常使用される可塑剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、充填剋発泡剤、帯電防
止剤、防曇剤、滑剤、表面処理爪難燃剤、螢光斉り防ば
い殺菌剤、プレートアウト防止剤、光劣化剤、加工助剤
、離型剤、粘度低下剤、補強剤等を本発明の高分子化合
物の安定化組成物中に包含させることができる。
次に実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例 1 トリスノニルフェニルホスファイト60重量訊エポキシ
化大豆油30重量部に、カルシウムステアレート5重量
部、ジンクステアレート5重量部を添加し、撹拌して懸
濁させる。
撹拌を続けながら徐々に加熱してゆくと、90℃〜95
℃で次第に透明になってくる。
さらに130℃まで加熱し1時間・〜1.5時間同温度
を保って撹拌を続けると液状の安定剤ができる。
最後tこ140℃まで加熱し沖過して本発明の基礎とな
る液状安定剤を得た。
このものは8ケ月間貯蔵後も白濁を生じなかった。
比較例 IHl) トリスノニルフェニルホスファイト60重量部、エポキ
シ化大豆油30重量部ζこ、カルシウムステアレート5
重量部、ジンクステアレ−ト5重量音瓜を添加し常温で
撹拌して懸濁したミルキー状安定剤を得た。
このものは貯蔵後3出こして明瞭に分離し始めた。
比較例 1−(2) トリスノニルフェニルホスファイト60重量部にカルシ
ウムステアレート5重量部、ジンクステアレート5重量
部を添加し実施例−1と同様にして130℃で1時間〜
1.5時間同温度を保ち、最後に140℃まで加熱し沖
過して液状の安定剤を得た。
このものは1ケ月間の貯蔵後白濁を生じ始めた。
つぎに第1表のように成分組成を全く同一にした配合処
方A1.B、 、C1,D、を秤りとり、それぞれトラ
イブレンドした後、ミキシングロール170’C−5分
の条件で、厚さ0.3mmのカレンダーシートを作成し
た。
ギアオーブン175℃で初期着色、耐熱試験を行った。
また、水道水中にシートを24時間浸し、風乾後のシー
ト変化状況を比較する強制ブルーミングテストを行った
さらにシートを数枚重ねて、175℃−150kf/c
ritの条件で厚さ3mのプレスシートを作成し、透明
度の比較をした。
結果は第2表のとおりである。
実施例 2 実施例1と同様にして、ジイソデシルフェニルホスファ
イト50重量部、ジー2−エチルへキシルエポキシへキ
サヒドロフタレート40重量部、リチウムステアレート
5重量部、ジンクステアレート5重量部から液状安定剤
を得た。
このものは8ケ月間の貯蔵後も白濁を生じなかった。
比較例 2−(1) 比較例1−(1)と同様にして、ジインデシルフェニル
ホスファイト50重量部、ジー2−エチルへキシルエポ
キシへキサヒドロフタレート40重量部、リチウムステ
アレート5重量部、ジンクステアレート5重量部からミ
ルキー状安定剤を得た。
このものは貯蔵3日後において明瞭に分離し始めた。
比較例 2H2) 比較例1−(2)と同様にして、ジイソデシルフェニル
ホスファイト50重量部、リチウムステアレート5重量
部、ジンクステアレート5重量部から液状安定剤を得た
このものは3週間の貯蔵後白濁を生じ始めた。
つぎに第3表のように成分組成を全く同一にした配合処
方、A2.B2.C2,B2を秤りとり、実施例1と同
様にしてシートを作成後、それぞれを比較試験した。
結果は第4表のとおりである。実施例 3 実施例1と同様にして、テトラノニルフェニルポリプロ
ピレングリクール−ジホスファイト60重量部、エポキ
シ樹脂30重量部、バリウムステアレート5重量部、ジ
ンクミリステート5重量部から液状安定剤を得た。
このものは6ケ月間の貯蔵後も白濁を生じなかった。
比較例 3−(1) 比較例1−(1,)と同様にして、テトラノニルフェニ
ルポリプロピレングリコールジホスファイト60重量部
、エポキシ樹脂30重量部、バリウムステアレート5重
量部、ジンクミリステート5重量部からミルキー状安定
剤を得た。
このものは貯蔵4日後において明瞭に分離し始めた。
比較例 3H2) 比較例1−[2)と同様にして、テトラノニルフェニル
ポリプロピレングリコールホスファイト60重量部、バ
リウムステアレート5重量部、ジンクミリステート5重
量部から液状安定剤を得た。
このものは1ケ月間の貯蔵後白濁を生じ始めた。
つぎに第5表のように成分組成を全く同一にした配合処
方A3.B3.C3,D3を秤りとり、実施例1と同様
にしてシートを作成した後、それぞれを比較試験した。
結果は第6表のとおりである。実施例 4 実施例1と同様をこして、テトラキス(イソオクトキシ
カルボメチレンチオ)12才キシカルボニルメチレンチ
オエチレンジホスファイト60重量部、エポキシ化アマ
ニ油30重量部、バリウムセンタネ−110重量部から
液状安定剤を得た。
このものは8ケ月の貯蔵後も白濁を生じなかった。
比較例 4−(1) 比較例1−(])と同様にして、テトラキス(インオク
トキシカルボメチレンチオ)1.2才キシカルボニルメ
チレンチオエチレンジホスファイト60重量部、エポキ
シ化アマニ油30重量部、バリウムセンタネ−110重
量部からミルキー状安定剤を得た。
このものは貯蔵3日後において明瞭(こ分離し始めた。
比較例 4−(2) 比較例1日2)と同様にして、テトラキス(インオクト
キシカルボメチレンチオ)12.オキシカルボニルメチ
レンチオエチレンジホスファイト60重量部、バリウム
センタネ−110重量部から液状安定剤を得た。
このものは3週間の貯蔵後白濁を生じ始めた。
つぎ(こ第7表のようζこ成分組成を全く同一にした配
合処方A4. B4. C4,D、を秤りとり、実施例
1と同様にしてシートを作成した後、それぞれを比較試
験した。
結果は第8表のとおりである。実施例 5 実施例1と同様にして、テトラキス(メルカプトラウリ
ル)12ジメル力プトエチレンジホスフアイト60重量
部、エポキシ化大豆油30重量訊カルシウムステアレー
ト5重量部、ジンクデヒドロアセテート5重量部から液
状安定剤を得た。
このものは7ケ月間の貯蔵後も白濁を生じなかった。
比較例 5H1) 比較例1−(1)と同様にして、テトラキス(メルカプ
トラウリル)1.2ジメル力プトエチレンジホスフアイ
ト60重量部、エポキシ化大豆油30重量部、カルシウ
ムステアレート5重量部、ジンクデヒドロアセテート5
重量部からミルキー状安定剤を得た。
このものは貯蔵4日後において、明瞭に分離し始めた。
比較例 5H2) 比較例1.−(2)と同様にして、テトラキス(メルカ
プトラウリル)■、2ジメルカプトエチレンジホスファ
イト60重量部、カルシウムステアレート5重量部、ジ
ンクデヒドロアセテート5重量部から液状安定剤を得た
このものは3週間後白濁を生じ始めた。
つきに第9表のように成分組成を全く同一にした配合処
方A5.B5.C5,D5を秤りとり、実施例1と同様
にしてシートを作成した後、それぞれ比較試験した。
結果は第10表のとおりである。実施例1〜5で示され
る如く本発明組成物は貯蔵安定性、プルミーング性、透
明性、初期着色性、耐熱性において比較例よりいずれも
すぐれていることを示している。
実施例 6 実施例1〜5、比較例1−(1)〜5−(2入 さらに
各比較例(ハ)2)にそれぞれ相当のエポキシ化合物を
添加したものとホスファイトおよびエポキシ化合物をそ
れぞれ相当量の比で混合したものをふ卵器(温度60℃
、湿度95〜1.00 % )中に開栓放置したものお
よび密栓放置したものの経時変化を見た。
結果は第11表のとおりである。実施例 7 実施例1とはマ同様にして、ジイソデシルフェニルホス
ファイト60重量部、エポキシ化大豆油30重量部、カ
ルシウムステアレート3重量部、カルシウムベンゾエー
ト2重量部、ジンクステアレート3重量部、ジンクオク
トエート2重量部から本発明の安定剤に易溶金属塩を併
用した液状安定剤を得た。
全く同一成分でミルキー状安定剤およびエポキシ化大豆
油を後で併用したものの比較実験は実施例1〜6で示し
た結果とほとんど同一の結果を示した。
すなわち、ブルーミングテスト、透明性、初期着色、耐
熱時間、ゲル化性、貯蔵安定性において本発明の組成物
は顕著にすぐれた効果を示した。
実施例 8 安定化していないポリフ曜ピレン粉末100重量部に、
実施例1〜5ならびに比較例1−(]、)〜5−(2)
(但し各比較例−(2)は相当のエポキシ化合物を併用
)を0.5重量部加え、それぞれトライブレンドしたポ
リプロピレンコンパウンドを190℃で10分間ミキシ
ングロールにかけ、厚さ0.3mのシートを作成した。
ついでシートを数枚重ね200℃−150kg/caの
条件で5分間圧縮成型し、厚さ1.0間のシートを作成
した。
このシート約5′?を精秤し、シャーレ上番ことり恒温
器内にて1、50℃の温度を保ち、熱酸化による試料の
脆化重量減を測定した。
脆化状況は目で見た変化、重量減は重量が95%までに
減少した日数である。
実施例 9 ABS樹脂(東洋レーヨン製トヨラック−100)10
0重量部に、実施例1〜5、比較例1−(]、)〜5−
(2)(但し各比較例(2)は相当量のエポキシ化合物
を併用)を0.5重量部加え、それぞれトライブレンド
し、ミキシングロールで150℃−5分混練し、厚さ0
.3mmのシートを作成した。
ついでこのシート数枚を重ね、圧縮成型機にて、170
℃−100ky/critの条件で5分間プレス加工し
、厚さ1.0mのプレスシートを作成した。
このシートζこついて、■プレス加工時の着色度、(目
で見て判定)■吸湿度■浸水失透性■衝撃強度のそれぞ
れを試験した結果は第13表のとおりである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 リチウムあるいは二価金属の、中ないし高級脂肪′
    酸または環状酸の塩と、有機亜燐酸エステルおよび液状
    エポキシ化合物の混合物を加熱溶解させて得た液状物を
    高分子化合物ζこ含有させたことを特徴とする高分子化
    合物組成物。
JP6572375A 1975-05-31 1975-05-31 コウブンシカゴウブツノアンテイカソセイブツ Expired JPS5817502B2 (ja)

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