JPH08311286A - 安定化された後塩素化ポリ塩化ビニル - Google Patents

安定化された後塩素化ポリ塩化ビニル

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JPH08311286A
JPH08311286A JP8148040A JP14804096A JPH08311286A JP H08311286 A JPH08311286 A JP H08311286A JP 8148040 A JP8148040 A JP 8148040A JP 14804096 A JP14804096 A JP 14804096A JP H08311286 A JPH08311286 A JP H08311286A
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JP
Japan
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group
carbon atoms
alkyl group
coo
cpvc
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JP8148040A
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English (en)
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Johannes Kaufhold
カオフホールド ヨハネス
Hans-Juergen Sander
ジョーゲン サンダー ハンズ
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication date
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
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    • C08K5/57Organo-tin compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
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    • C08K3/22Oxides; Hydroxides of metals
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工中の熱応力および機械応力に耐え得る、
CPVCの能力の実質的な改良をもたらすことを課題と
する。 【解決手段】 後塩素化ポリ塩化ビニルに、有機錫安定
剤とアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の酸化物も
しくは水酸化物の組み合わせを添加することよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は後塩素化ポリ塩化ビ
ニル並びに有機錫安定剤およびアルカリ金属酸化物もし
くは水酸化物またはアルカリ土類金属酸化物もしくは水
酸化物よりなる安定剤の組み合わせよりなる組成物、並
びにその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】有機錫化合物はPVCのための安定剤と
して長いこと知られており(例えば、米国特許発明明細
書第4743640号、第4ないし6欄、および同第4
839409号、第4ないし9欄)、また例えば、塩素
化されたポリ塩化ビニル(CPVC)の射出成形に使用
されている(G.T.Dalal,J.Vinyl Techn.7,36(1985); 米
国特許発明明細書第4347205号、国際公開パンフ
レット第90−03999号、米国特許発明明細書第4
331775号、同第4345040号参照)。このプ
ロセスにおいて、材料は2つの方法により、最初に剪断
力(摩擦力)により、そして次に高い温度により応力が
加えられ得る。両者の場合において、加工装置中の滞留
時間が長くなるほど、負荷応力が増加する。かかる条件
のために、熱応力および摩擦力による崩壊に対して最大
の保護を与える効果的な安定剤の組み合わせが探究され
続けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】驚くことに、有機錫安
定剤とアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の酸化物
もしくは水酸化物の組み合わせは、加工中の熱応力およ
び機械応力に耐え得る、CPVCの能力について実質的
な改良をもたらす。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、後塩素化ポリ
塩化ビニル(CPVC)と、安定剤の組み合わせとし
て、A)次式IないしVII
【化2】 (式中、RおよびR1 は互いに独立して炭素原子数1な
いし12のアルキル基もしくは炭素原子数3ないし11
のアルコキシカルボニルエチル基を表し、Qは−S−も
しくは−O−CO−を表し、およびQが−S−を表す場
合、R2 は炭素原子数8ないし18のアルキル基もしく
は基−R3 −COO−R4 もしくは−R3 −O−CO−
4 を表し、およびQが−O−CO−を表す場合、R2
は炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2
ないし18のアルケニル基、フェニル基、炭素原子数1
ないし4のアルキル基により置換されたフェニル基、も
しくは基−CH=CH−COO−R5を表し、R3 はメ
チレン基、エチレン基もしくはo−フェニレン基を表
し、R4 は炭素原子数5ないし18のアルキル基を表
し、R5 は炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素
原子数5ないし7のシクロアルキル基もしくはベンジル
基を表し、Qが−S−を表す場合、R6 はメチレン基、
エチレン基もしくはo−フェニレン基を表し、およびQ
が−O−CO−を表す場合、R6 は炭素原子数1ないし
8のアルキレン基、o−フェニレン基もしくは基−CH
=CH−を表し、R7 は炭素原子数2ないし4のアルキ
レン基を表すかもしくは−O−により中断された炭素原
子数4ないし8のアルキレン基を表し、R8 は炭素原子
数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18
のアルケニル基、フェニル基、炭素原子数1ないし4の
アルキル基により置換されたフェニル基、もしくは基−
CH=CH−COO−R5 を表し、Xは各々存在するご
とに独立して−O−もしくは−O−CO−R9 −COO
−を表し、R9 は炭素原子数1ないし8のアルキレン
基、o−フェニレン基もしくは基−CH=CH−を表
し、pは1もしくは2を表し、qは(4−p)/2を表
し、およびr>1を表し、iは1もしくは2を表し、j
は1ないし6の数を表し、kは1ないし3の数を表し、
およびmは1ないし4の数を表す。)の内の1つで表さ
れる少なくとも1つの有機錫化合物および、 B)アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の酸化物お
よび/もしくは水酸化物の少なくとも1つよりなる組成
物を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】与えられた定義の範囲内のアルキ
ル基としてのR、R1 、R2 、R4 、R5 およびR8
例は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、イソオクチ
ル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基
もしくはオクタデシル基である。
【0006】イソオクチル基はオキソ法に由来する、第
一級枝分かれアルコールR’CH2OH(式中、R’は
枝分かれヘプチル基を表す。)(メルクインデックス1
0版、5041)の混合物中のアルキル基を示すもので
ある。
【0007】アルキル基としてのRは好ましくはn−ア
ルキル基もしくはイソアルキル基、特に好ましくはメチ
ル基、エチル基もしくはn−ブチル基を表す。アルキル
基としてのR1 は好ましくはメチル基、ブチル基もしく
はオクチル基を表す。
【0008】炭素原子数3ないし11のアルコキシカル
ボニルエチル基としてのRおよびR1 は炭素原子数1な
いし8のアルキル−O−CO−CH2 −CH2 −を表
す。
【0009】炭素原子数2ないし18のアルケニル基と
してのR2 およびR8 は、例えばエテニル(ビニル)
基、プロペニル基、イソプロペニル基、2−ブテニル
基、3−ブテニル基、イソブテニル基、n−ペンタ−
2,4−ジエニル基、3−メチルブテ−2−エニル基、
n−オクテ−2−エニル基、n−ドデセ−2−エニル
基、イソ−ドデセニル基、n−ヘプタデセ−8−エニル
基、n−オクタデセ−2−エニル基、n−オクタデセ−
4−エニル基を表す。
【0010】炭素原子数1ないし4のアルキル基により
置換されたフェニル基としてのR2およびR8 は、例え
ばメチルフェニル基、ジメチルフェニル基、トリメチル
フェニル基、エチルフェニル基、ジエチルフェニル基、
イソプロピルフェニル基もしくは第三−ブチルフェニル
基を表す。
【0011】−CH=CH−COO−R5 としてのR
2 、R6 、R8 およびR9 、またはそれぞれの−CH=
CH−は、マレイン酸もしくはフマル酸、好ましくはマ
レイン酸より誘導される。
【0012】炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基
としてのR5 はシクロペンチル基、シクロヘキシル基も
しくはシクロヘプチル基、好ましくはシクロペンチル基
もしくはシクロヘキシル基、特にシクロヘキシル基を表
す。
【0013】アルキレン基としてのR6 およびR7 は二
価のアルキル基を表し、与えられる鎖長の範囲内におい
て、R6 およびR7 は、例えばメチレン基、エチレン
基、−CH(CH3 )−CH2 −、−(CH23 −、
−(CH24 −、−(CH26 −、−(CH28
−、−CH2 −CH(C25 )−(CH24 −、−
CH2 −C(CH32 −CH2 −を表し、直鎖の基が
好ましい。−O−により中断された炭素原子数4ないし
8のアルキレン基としてのR7 は、例えば−(CH2
2 −O−(CH22 −、−(CH23 −O−(CH
23 −、−(CH22 −O−(CH24 −もしく
は−(CH24 −O−(CH24 −、特に−(CH
22 −O−(CH22 −を表す。単位(O−CH2
−CH2 )はまた1回以上存在し得る。該基の例は、−
(CH22 −(O−CH2 CH2 −)2 −および−
(CH22 −(O−CH2 CH2 −)3 −である。
【0014】指数rに上限はない、なぜならばスルフィ
ドは非晶質の、配位的に架橋された、格子構造でありう
るからである。式VIにおいて、この状態を除くことも
可能である。従って、式VIおよびVIIは本質的に相
互変換し得るものである。スルフィドの構造の例は、下
記の「典型的なスルフィド(Typical sulfides)」の下に
見いだされ得る。
【0015】後塩素化PVC(後塩素化ポリ塩化ビニ
ル)、CPVCは、続いてPVCを塩素化することによ
り得られる。塩素化の後の塩素含量は、PVCにとって
普通である約57%のレベルよりも上であって、それは
74%までであり得、また慣用的には63ないし69%
である(この点については、G.T.Dalal,J.Vinyl.Techn.
7,36(1985)参照)。
【0016】PVCは種々の方法により、例えば紫外線
下で懸濁すること(米国特許発明明細書第434504
0号、同第2996489号、同第3100762号)
により後塩素化され得る。PVCは好ましくは粗い粒状
の形態において用いられ、また高分子量でも、もしくは
低分子量でもよく、好ましいものは高分子量のPVCの
使用により与えられる。
【0017】CPVCは、例えばパイプ、導管、容器、
加工物、バルブおよび取付部品、電気部品、自動車部品
および他の硬質物品に使用される。それは、相対的に高
圧および相対的に高温が同時に生じる用途に特に適して
いる。用途の分野の例は、給湯系、フィルター部品およ
び屋根軒樋である。
【0018】アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属
は、例えばLi、Na、K、Mg、Ca、Srもしくは
Baである。特に適したそれらの酸化物および水酸化物
は、CaO、Ca(OH)2 、MgO、Mg(OH)
2 、KOHおよびNaOHである。CaO、Ca(O
H)2 、MgOおよびMg(OH)2 が好ましい。
【0019】本発明はまた、上記の成分A)および成分
B)およびまた、所望により他の添加剤よりなるCPV
Cのための安定剤の組み合わせを提供する。
【0020】式IないしVIIの有機錫化合物は知られ
ている(例えば、上記に引用された参考文献およびまた
米国特許明細書第5021491号およびそれらの中で
言及された文献、米国特許明細書第2731482号、
同第2731484号、同第2713585号、同第2
648650号、同第3507827号参照)。それら
は、特にカルボキシレート、メルカプチドおよびスルフ
ィドである。
【0021】典型的なメルカプチドは、メチル錫トリス
(アルキルチオグリコレート)もしくはトリス(アルキ
ルチオプロピオネート)、n−ブチル錫トリス(アルキ
ルチオグリコレート)、n−ブトキシカルボニルエチル
錫トリス(アルキルチオグリコレート)、ジメチル錫ビ
ス(アルキルチオグリコレート)もしくはビス(アルキ
ルチオプロピオネート)、ジ−n−ブチル錫ビス(アル
キルチオグリコレート)もしくはビス(アルキルチオプ
ロピオネート)、ビス(n−ブトキシカルボニルエチ
ル)錫ビス(アルキルチオグリコレート)、およびn−
オクチル錫トリス(イソオクチルチオグリコレート)で
ある。
【0022】典型的なスルフィドは式VIおよびVII
で表されるものであり、例えば次式
【化3】 で表されるものである。
【0023】典型的なカルボキシレートはジ−n−ブチ
ル錫ビス(メチルマレエート)、ジ−n−ブチル錫ビス
(ブチルマレエート)およびポリマージ−n−ブチル錫
マレエートである。
【0024】好ましくは、式IないしIVの化合物中、
1 は炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し、Q
が−S−を表す場合、R2 は炭素原子数8ないし18の
アルキル基もしくは基−R3 −COO−R4 を表し、お
よびQが−O−CO−を表す場合、R2 は炭素原子数7
ないし18のアルキル基、炭素原子数8ないし18のア
ルケニル基、フェニル基、もしくは基−CH=CH−C
OO−R5 を表し、R3 はメチレン基、エチレン基もし
くはo−フェニレン基を表し、R4 は炭素原子数5ない
し18のアルキル基を表し、R5 は炭素原子数1ないし
18のアルキル基もしくは炭素原子数5ないし7のシク
ロアルキル基を表し、Qが−S−を表す場合、R6 はメ
チレン基、エチレン基もしくはo−フェニレン基を表
し、およびQが−O−CO−を表す場合、R6 は炭素原
子数1ないし4のアルキレン基、o−フェニレン基もし
くは基−CH=CH−を表し、R7 は炭素原子数2ない
し4のアルキレン基を表すか、もしくは−O−により中
断された炭素原子数4ないし8のアルキレン基を表し、
iは1もしくは2を表し、jは1ないし6の数を表し、
およびkは1ないし3の数を表す。
【0025】最も好ましくは、式IないしIVの化合物
中、R1 は炭素原子数3ないし9のアルキル基を表し、
Qが−S−を表す場合、R2 は基−R3 −COO−R4
を表し、およびQが−O−CO−を表す場合、R2 は炭
素原子数7ないし11のアルキル基、もしくは基−CH
=CH−COO−R5 を表し、R3 はメチレン基もしく
はエチレン基を表し、R4 は炭素原子数8ないし12の
アルキル基を表し、R5 は炭素原子数1ないし18のア
ルキル基もしくはシクロヘキシル基を表し、Qが−S−
を表す場合、R6 はメチレン基もしくはエチレン基を表
し、Qが−O−CO−を表す場合、R6 は基−CH=C
H−を表し、R7 は−C2 −H4 −を表し、iは1もし
くは2を表し、jは1ないし6の数を表し、およびkは
1ないし3の数を表す。
【0026】上記の基−CH=CH−についての置換基
は、特に好ましくはシス位(Z配置)にあり、そして、
本化合物において、マレイン酸より誘導される。
【0027】とりわけ特に好ましいものは、成分A)の
化合物として、式Iおよび/もしくは式III[式中、
1 はブチル基もしくはオクチル基を表し、R3 は−C
2 −を表し、R7 は−C24 −を表し、およびQが
−S−を表す場合、R2 は−CH2 −COO−R4 (式
中、R4 は炭素原子数8ないし12のアルキル基を表
す。)を表し、およびQが−O−CO−を表す場合、R
2 は−CH=CH−COO−R5 (式中、R5炭素原子
数1ないし18のアルキル基を表す。)を表す。]の化
合物よりなる組成物により与えられる。
【0028】CPVC中の成分A)の割合は、好ましく
は0.5ないし5重量%、特に1.5ないし2.5重量
%であり、また成分B)の割合は好ましくは0.1ない
し4重量%、特に0.5ないし1.5重量%である。
【0029】本発明の組成物は好ましくは成分A)とし
ての化合物の混合物を含有している。しかしながら、成
分A)として1つの化合物のみを含有している組成物も
また本発明の一部でありまた同じ好都合な特性を有して
いる。
【0030】有機錫安定剤の化学より、これらの安定剤
はしばしば添加されたものと同一の形態で安定化された
基材中にもはや存在しないことが知られている。通常、
反応(コンプロポーション(comproportionation) )生
成物が形成される。勿論本発明はまた、成分A)の化合
物より形成される生成物よりなる組成物を含んでいる。
【0031】式IないしVIIの成分A)の化合物と一
緒に、本発明の組成物は、他の錫安定剤をそれらが上記
の化合物により得られる改良された特性を損なう場合を
除いて、含有することが可能である。しかしながら、好
ましいものは、上記の成分A)の有機錫化合物およびそ
れらのコンプロポーション生成物以外の他の錫安定剤を
含有しない本発明の組成物により与えられる。
【0032】本発明はまた、CPVCを安定化するため
の、成分A)の有機錫化合物と、成分B)として上記さ
れた酸化物および/もしくは水酸化物を組み合わせた使
用を提供する。例えば0.5ないし5重量部の少なくと
も1つの成分Aとして前記された有機錫化合物と、0.
1ないし4.0重量部(CPVCの100重量部当た
り)の少なくとも1つの、成分B)として前記されたア
ルカリ金属およびアルカリ土類金属の酸化物もしくは水
酸化物との組み合わせをCPVCの100重量部に加え
る。この点で、本発明はまた上記の成分A)およびB)
の添加によりCPVCを安定化する方法を提供するもの
である。
【0033】本発明に従って安定化されたCPVCは射
出成形による加工に理想的に適している。この種の加工
を用いたとき、都合がよいのは特に明らかである。特
に、驚く程に良好な安定化が高い剪断応力下において達
成されるので、そのため射出成形技術による加工をいか
なる問題も伴わずに実施可能にする。
【0034】本発明の安定剤の組み合わせに加えて、C
PVCはまた他の慣用の安定剤よりなる。
【0035】具体例は抗酸化剤、過塩素酸塩、充填剤お
よび補強剤、金属石鹸、ベータジケトン(1,3−ジケ
ト化合物)、ゼオライト、ヒドロタルサイト、有機ホス
フィット、紫外線吸収剤および光安定剤、滑剤、ジヒド
ロピリジン、立体障害アミン(HALS)、脂肪酸エス
テル、パラフィン、発泡剤、蛍光増白剤、顔料、防炎
剤、帯電防止剤。β−アミノクロトネート(例えばヨー
ロッパ特許第465405号、第6頁、第9ないし14
行において記載されている。)、ピロール(例えばヨー
ロッパ特許第465405号において記載されてい
る。)、ナフトール、ヒドロキシジフェニルアミン、フ
ェニルインドール、ホスフェート、チオホスフェート、
ゲル化剤、変性剤(例えば、耐衝撃改良剤)、他の金属
安定剤およびルイス酸の錯体形成剤である。
【0036】当業者は前記群に属する物質になじみがあ
る。それらの内のいくつかは、例として以下に示され
る。過塩素酸塩(もしくは過塩素酸)は、式M(ClO
4n (式中、M+ は、H+ 、NH4 + 、Na+ 、K
+ 、Mg2 + 、Ca2 + 、Ba2 + もしくはAl3 +
表し、指数nは価数Mに依存して、1、2もしくは3を
表す。)を表す。
【0037】文脈より、過塩素酸もしくはそれぞれの過
塩素酸塩は種々の慣用の形態、例えば担体材料、例えば
PVC、珪酸カルシウム、ゼオライトもしくはハイドロ
タルサイトに塗布されるか、またはハイドロタルサイト
に化学反応により結合した塩もしくは水溶液として使用
され得る。
【0038】それらは、CPVCの100重量部の基づ
いて、例えば0.001ないし5重量部、都合良くは
0.01ないし3重量部、特に好ましくは0.01ない
し2.0重量部の量で使用され得る。
【0039】充填剤の例は、チョーク、カオリン、陶
土、タルク、珪酸塩エステル、ガラス繊維、ガラスビー
ズ、木粉、マイカ、カーボンブラック、グラファイト、
粉砕鉱物もしくは重晶石である。タルクおよびチョーク
が好ましい。
【0040】充填剤は好ましくはCPVCの100重量
部に基づいて、少なくとも1重量部、例えば5ないし2
00重量部、都合良くは10ないし150重量部、およ
び特に15ないし100重量部の量で使用され得る。
【0041】金属石鹸は主として、好ましくは相対的に
長鎖のカルボン酸の金属カルボキシレートである。慣用
の例は、ステアレート、ラウレート、オレエートおよび
より短鎖のアルキルカルボン酸の塩である。いわゆる相
乗混合物、例えば、バリウム/亜鉛、マグネシウム/亜
鉛、カルシウム/亜鉛もしくはカルシウム/マグネシウ
ム/亜鉛安定剤がしばしば使用される。金属石鹸が個々
にもしくは混合物として使用され得る。慣用の金属石鹸
の概説は、ウルマン工業化学大事典、第5版、A16
(1985)、p361中に見いだされ得る。
【0042】注目される他の金属安定剤は、アンチモン
安定剤、例えば式Sb(SCH2 COO−イソオクチ
ル)(US4743640)である。
【0043】可能な使用され得るβ−ジケトンもしくは
1,3−ジカルボニル化合物は直鎖もしくは環状ジカル
ボニル化合物である。慣用の例は、"Plastics Additive
s "edited by R.Gachter and H.Muller,Hanser Verlag
,3rd Edition,1990,p306,ff により与えられる。1,
3−ジカルボニル化合物の例はアセチルアセトン、ブタ
ノイルアセトン、ヘプタノイルアセトン、ステアロイル
アセトン、パルミトイルアセトン、ラウロイルアセト
ン、7−第三−ノニルチオ−2,4−ヘプタンジオン、
ベンゾイルアセトン、ジベンゾイルメタン、ラウロイル
ベンゾイルメタン、パルミトイルベンゾイルメタン、ス
テアロイルベンゾイルメタン、イソオクチルベンゾイル
メタン、5−ヒドロキシカプロニルベンゾイルメタン、
トリベンゾイルメタン、ビス(4−メチルベンゾイル)
メタン、ベンゾイル−p−クロロベンゾイルメタン、ビ
ス(2−ヒドロキシベンゾイル)−メタン、4−メトキ
シベンゾイルベンゾイルメタン、ビス(4−メトキシベ
ンゾイル)メタン、1−ベンゾイル−1−アセチルノナ
ン、ベンゾイルアセチルフェニルメタン、ステアロイル
−4−メトキシベンゾイルメタン、ビス(4−第三−ブ
チルベンゾイル)メタン、ベンゾイル−ホルミルメタ
ン、ベンゾイルフェニルアセチルメタン、ビス(シクロ
ヘキサノイル)メタン、ジ(ピバロイル)メタン、メチ
ル、エチル、ヘキシル、オクチル、ドデシルもしくはオ
クタデシルアセトアセテート、エチル、ブチル、2−エ
チルヘキシル、ドデシルもしくはオクタデシルベンゾイ
ルアセテート、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシルも
しくはオクチルステアロイルアセテート、およびデヒド
ロ酢酸およびその亜鉛、カルシウムもしくはマグネシウ
ム塩である。
【0044】1,3−ジケト化合物は、CPVCの10
0重量部に基づいて、例えば0.01ないし10重量
部、都合良くは0.01ないし3重量部、特に0.01
ないし2重量部の量で使用され得る。
【0045】適した抗酸化剤は、第一に立体障害フェノ
ール群を含有するものである。最も知られている例は、
2,6−ジ−第三−ブチル−4−メチルフェノール(B
HT)である。また、注目に値するものはb−(3,5
−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オン酸と単価もしくは多価アルコール、例えばメタノー
ル、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、
1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、
エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエ
リスリトール、ジペンタエリスリトール、トリス−(ヒ
ドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス−
(ヒドロキシエチル)オキサルアミド、3−チアウンデ
カノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキ
サンジオール、トリメチロールプロパン、ジ−トリメチ
ロールプロパン、および4−ヒドロキシメチル−1−ホ
スファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.
2]−オクタンとのエステルである。
【0046】抗酸化剤は、CPVCの100重量部に基
づいて、例えば0.01ないし10重量部、都合良くは
0.1ないし10重量部、特に0.1ないし5重量部の
量で使用され得る。
【0047】適した紫外線吸収剤および光安定剤は第一
にベンゾフェノン誘導体およびベンゾトリアゾール誘導
体であり、知られている生成物は" Plastics Additive
s" edited by R.Gachter and H.Muller, Hanser Verla
g, 3rd edition, 1990 p205 ffにおいて見いだされ得
る。
【0048】適した滑剤の例は、モンタン蝋、脂肪酸エ
ステル、複合エステル(complex esters) 、PEワック
ス、アミドワックス、塩素化パラフィン、グリセロール
エステルおよびアルカリ土類金属石鹸である。使用され
得る滑剤はまた"Plastics Additives"edited by R.Gach
ter and H.Muller, Hanser Verlag, 3rd edition, 1990
chapter 6、 p423-480 および"Kunstoff Haudbuch PVC
"[Plastics handbookPVC]2/1,20th edition 1986 p570
-595 に記載されている。
【0049】適した有機ホスフィットは一般式P(O
R’)3 (式中、基R’は同一もしくは異なるアルキル
基、アルケニル基、アリール基もしくはアルアルキル基
を表す。)を表す。
【0050】特に適したホスフィットはトリオクチルホ
スフィット、トリデシルホスフィット、トリドデシルホ
スフィット、トリテトラデシルホスフィット、トリステ
アリルホスフィット、トリオレイルホスフィット、トリ
フェニルホスフィット、トリクレジルホスフィット、ト
リス−p−ノニルフェニルホスフィットもしくはトリシ
クロヘキシルホスフィットであり、および特に好ましい
ものはアリールジアルキルおよびアルキルジアリールホ
スフィットであり、例えばフェニルジデシルホスフィッ
ト、(2,4−ジ−第三−ブチルフェニル)ジドデシル
ホスフィット、(2,6−ジ−第三−ブチルフェニル)
ジドデシルホスフィット、およびジアルキルおよびジア
リールペンタエリスリトールジホスフィット、例えばジ
ステアリルペンタエリスリトールジホスフィット、およ
びまた非化学量論的トリアリールホスフィット、例えば
組成が(H199 −C64 )O1.5 P(OC12/13
25 /271.5 であるものである。好ましい有機ホスフィ
ットはジステアリルペンタエリスリトールジホスフィッ
ト、トリスノニルフェニルホスフィットおよびフェニル
ジデシルホスフィットである。
【0051】有機ホスフィットは、CPVCの100重
量部に基づいて、例えば0.01ないし10重量部、都
合良くは0.05ないし5重量部、特に0.1ないし3
重量部の量で使用され得る。
【0052】ハイドロタルサイトおよびゼオライトより
なる群からの、適した化合物はともに天然由来の鉱石お
よび合成化合物である。本発明の組成物中のハイドロタ
ルサイトおよび/もしくはゼオライトの付加的な使用が
好ましい。それは、これらの化合物は相乗的に安定化効
果を増加させるからである。
【0053】ハイドロタルサイトおよびゼオライトの化
学的組成は当業者に良く知られている。ハイドロタルサ
イトの例は、以下に示されるものである。 Al23 .6MgO.CO2 .12H2 O Mg4.5 Al2 (OH)13.CO3 .3.5H2 O 4MgO.Al23 .CO2 .9H2 O 4MgO.Al23 .CO2 .6H2 O ZnO.3MgO.Al23 .CO2 .8−9H2
もしくはZnO.3MgO.Al23 .CO2 .5−
6H2
【0054】ゼオライトの例は、以下の式 Na12Al12Si1248.27H2 O[ゼオライトA] Na6 Al6 Si624.2NaX.7.5H2 O(式
中、XはOH、ハロゲンもしくはClO4 を表す。)
[ソーダライト] Na6 Al6 Si3072.24H2 O Na6 Al8 Si4096.24H2 O Na16Al16Si2480.16H2 O Na16Al16Si3296.16H2 O Na56Al56Si136384 .250H2 O[ゼオライ
トY] Na86Al86Si106384 .264H2 O[ゼオライ
トX] で示されるナトリウムアルモシリケートであるか、また
は、Na原子をLi原子、K原子、Mg原子、Ca原
子、Sr原子もしくはZn原子と完全にもしくは部分的
に置換することにより製造され得るゼオライト、例えば
以下の式 (Na、K)10Al10Si2264.20H2 O Ca4.5 Na3 [(AlO212(SiO212].3
0H2 O K9 Na3 [(AlO212(SiO212].27H
2 O で示されるゼオライトである。
【0055】ハイドロタルサイトおよび/もしくはゼオ
ライトは、CPVCの100重量部に基づいて、例えば
0.1ないし20重量部、都合良くは0.1ないし10
重量部、特に0.1ないし5重量部の量で使用され得
る。
【0056】本発明の組成物は知られている方法により
製造される。安定剤はCPVCと加工前に慣用の方法に
より予備混合される。均一の混合物は、例えば、加熱相
中が慣用的には120℃までの加熱−冷却混合機によ
り、加工前に得られ得る。
【0057】以下の実施例は本発明を、制限することな
くより詳細に説明する。記載中、部および百分率は記載
のない限り重量当りを示す。
【0058】実施例:CPVC化合物(表1の組成物)
57gを、35rpmのブラベンダープラスチコーダー
の混練チャンバー中において、熱(190℃)および摩
擦力、即ち剪断力を受けさせた。5分間隔で、可塑化さ
れたCPVC塊の試料を取り除きそして続いて180℃
で1.5分間圧縮成形して試験試料を形成した。これら
の試料の黄色度指数(YI、DIN5033、ASTM
1925−70)の比色測定を行った。低い黄色度指数
は良好な安定化作用を示す。加えて、試料の長期熱安定
性はポリマー材料の架橋により生じるトルクの増加があ
るまでの時間の間隔(ブラベンダー分解時間)により特
徴付けられる。従って、長い分解時間は良好な安定化を
示している。結果は以下の表1中にまとめられる。有機
錫化合物およびCaOによる安定化は有機錫化合物のみ
による安定化よりも優れていることが明らかとなった。
【0059】表I: 190℃におけるブラベンダー加熱試験 混合物 1 2 CPVC 100 100 アクリレート衝撃改良剤 3 3 PMMA流れ調整剤 1.5 1.5 部分的に酸化されたPEワックス 0.6 0.6 脂肪酸エステル 0.6 0.6 TiO2 0.5 0.5 ステアリン酸カルシウム 0.5 0.5 有機錫メルカプチド1) 0.8 0.8 酸化カルシウム − 1.0 ブラベンダー分解時間[分] 42 56 15分後の黄色度指数 20.7 20.7 20分後の黄色度指数 26.1 23.6 25分後の黄色度指数 31.0 28.2 30分後の黄色度指数 38.5 35.1 35分後の黄色度指数 53.4 42.41) 70重量部の(C492 Sn[SCH2 COO−
CH2 CH(C25 )C492 および30重量部
のC49 Sn[SCH2 COO−CH2 CH(C2
5 )C493

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)
    と、安定剤の組み合わせとして、 A)次式IないしVII 【化1】 (式中、RおよびR1 は互いに独立して炭素原子数1な
    いし12のアルキル基もしくは炭素原子数3ないし11
    のアルコキシカルボニルエチル基を表し、Qは−S−も
    しくは−O−CO−を表し、およびQが−S−を表す場
    合、R2 は炭素原子数8ないし18のアルキル基もしく
    は基−R3 −COO−R4 もしくは−R3 −O−CO−
    4 を表し、およびQが−O−CO−を表す場合、R2
    は炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2
    ないし18のアルケニル基、フェニル基、炭素原子数1
    ないし4のアルキル基により置換されたフェニル基、も
    しくは基−CH=CH−COO−R5を表し、R3 はメ
    チレン基、エチレン基もしくはo−フェニレン基を表
    し、R4 は炭素原子数5ないし18のアルキル基を表
    し、R5 は炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素
    原子数5ないし7のシクロアルキル基もしくはベンジル
    基を表し、Qが−S−を表す場合、R6 はメチレン基、
    エチレン基もしくはo−フェニレン基を表し、およびQ
    が−O−CO−を表す場合、R6 は炭素原子数1ないし
    8のアルキレン基、o−フェニレン基もしくは基−CH
    =CH−を表し、R7 は炭素原子数2ないし4のアルキ
    レン基を表すかもしくは−O−により中断された炭素原
    子数4ないし8のアルキレン基を表し、R8 は炭素原子
    数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18
    のアルケニル基、フェニル基、炭素原子数1ないし4の
    アルキル基により置換されたフェニル基、もしくは基−
    CH=CH−COO−R5 を表し、Xは各々存在する度
    に独立して−O−もしくは−O−CO−R9 −COO−
    を表し、R9 は炭素原子数1ないし8のアルキレン基、
    o−フェニレン基もしくは基−CH=CH−を表し、p
    は1もしくは2を表し、qは(4−p)/2を表し、お
    よびr>1を表し、iは1もしくは2を表し、jは1な
    いし6の数を表し、kは1ないし3の数を表し、および
    mは1ないし4の数を表す。)の内の1つで表される少
    なくとも1つの有機錫化合物および、 B)アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の酸化物お
    よび/もしくは水酸化物の少なくとも1つよりなる組成
    物。
  2. 【請求項2】 式IないしIVの化合物中、R1 は炭素
    原子数1ないし12のアルキル基を表し、Qが−S−を
    表す場合、R2 は炭素原子数8ないし18のアルキル基
    もしくは基−R3 −COO−R4 を表し、およびQが−
    O−CO−を表す場合、R2 は炭素原子数7ないし18
    のアルキル基、炭素原子数8ないし18のアルケニル
    基、フェニル基、もしくは基−CH=CH−COO−R
    5 を表し、R3 はメチレン基、エチレン基もしくはo−
    フェニレン基を表し、R4 は炭素原子数5ないし18の
    アルキル基を表し、R5 は炭素原子数1ないし18のア
    ルキル基もしくは炭素原子数5ないし7のシクロアルキ
    ル基を表し、Qが−S−を表す場合、R6 はメチレン
    基、エチレン基もしくはo−フェニレン基を表し、およ
    びQが−O−CO−を表す場合、R6 は炭素原子数1な
    いし4のアルキレン基、o−フェニレン基もしくは基−
    CH=CH−を表し、R7 は炭素原子数2ないし4のア
    ルキレン基を表すか、もしくは−O−により中断された
    炭素原子数4ないし8のアルキレン基を表し、iは1も
    しくは2を表し、jは1ないし6の数を表し、およびk
    は1ないし3の数を表すところの請求項1記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 式IないしIVの化合物中、R1 は炭素
    原子数3ないし9のアルキル基を表し、Qが−S−を表
    す場合、R2 は基−R3 −COO−R4 を表し、および
    Qが−O−CO−を表す場合、R2 は炭素原子数7ない
    し11のアルキル基、もしくは基−CH=CH−COO
    −R5 を表し、R3 はメチレン基もしくはエチレン基を
    表し、R4 は炭素原子数8ないし12のアルキル基を表
    し、R5 は炭素原子数1ないし18のアルキル基もしく
    はシクロヘキシル基を表し、Qが−S−を表す場合、R
    6 はメチレン基もしくはエチレン基を表し、Qが−O−
    CO−を表す場合、R6 は基−CH=CH−を表し、R
    7 は−C2 −H4 −を表し、およびiは1もしくは2を
    表し、jは1ないし6の数を表し、およびkは1ないし
    3の数を表すところの請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 成分A)の化合物として、式Iおよび/
    もしくはIII[式中、R1 はブチル基もしくはオクチ
    ル基を表し、R3 は−CH2 −を表し、R7 は−C2
    4 −を表し、およびQが−S−を表す場合、R2 は−C
    2 −COO−R4 (式中、R4 は炭素原子数8ないし
    12のアルキル基を表す。)を表し、およびQが−O−
    CO−を表す場合、R2 は−CH=CH−COO−R5
    (式中、R5は炭素原子数1ないし18のアルキル基を
    表す。)を表す。]で表される化合物よりなるところの
    請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 成分B)として少なくとも1つの物質C
    aO、Ca(OH)2 、MgOおよびMg(OH)2
    りなるところの請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 CPVC中の成分A)の割合は(CPV
    Cに基づいて)0.5ないし5重量%でありまたCPV
    C中の成分B)の割合は(CPVCに基づいて)0.1
    ないし4重量%であるところの請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 CPVC中の成分A)の割合は(CPV
    Cに基づいて)1.5ないし2.5重量%でありまたC
    PVC中の成分B)の割合は(CPVCに基づいて)
    0.5ないし1.5重量%であるところの請求項1記載
    の組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の成分A)および成分B)
    よりなるCPVCのための安定剤の組み合わせ。
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