JPS58172351A - 塩化アセチルコリンの製造法 - Google Patents

塩化アセチルコリンの製造法

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JPS58172351A
JPS58172351A JP5391082A JP5391082A JPS58172351A JP S58172351 A JPS58172351 A JP S58172351A JP 5391082 A JP5391082 A JP 5391082A JP 5391082 A JP5391082 A JP 5391082A JP S58172351 A JPS58172351 A JP S58172351A
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Yasuo Ito
泰男 伊藤
Yoshiichi Asao
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高純度の塩化アセチルコリンを簡便に高収率
で製造する方法に関する。
従来、塩化アセチルコリンの製造法としては塩化コリン
をアセチル化する方法が知られている。
具体的には、l)大豆、卵黄などから塩化コリンを塩化
第二水銀塩として抽出し、無水酢酸でアセチル化した後
塩化第二水銀を硫化水素ではずし製造する。2)塩化コ
リンを氷酢酸または無水酢酸でアセチル化する。3)塩
化コ177を過剰のアセチルクロライドでアセチル化す
る、方法がある。
しかし、l)の方法は反応が複雑である。2)の方法は
精製が厄介で収率も高くない。未反応の塩化プリンと目
的物の塩化アセチルコリンがいずれも固体粉末で分離が
困難である。無水酢酸および酢酸が塩化アセチルコリン
の良溶媒であるため分離困難で酢酸臭が残る。3)の方
法は塩素の二重使用となり原単位的に製品の減量となる
。副生塩酸の回収、完全除去が困難である、などの欠点
を有する。
本発明者らは、塩化アセチルコリンの製造法として酢酸
2−クロルエチルとトリメチルアミンの反応について検
討を行なった。
この反応はこれまで知られていないが、類似の反応とし
てトリメチルアミンとカルボン酸2−クロルエチルCI
CHCH0COR(R= C〜C)から雪  2   
          1   1魯表面活性塩化アシル
コリンを合成する方法が知られている(ソビエト特許第
488807 号明細書)。
具体的には、塩化アシルコリンの収率を高くする目的で
ジメチルホルムアミドやアセトニトリルのような非プロ
トン溶媒中で過剰のトリメチルアミンの存在下にカルボ
ン酸2−クロルエチルを70〜80℃で加〜n時間反応
させると収率80〜90 %で高分子の塩化アシルコリ
ンのカチオン界面活性剤が得られることが記載されてい
る。
本発明者らは鋭意研究の結果、過剰の酢e2−クロルエ
チル中ヘトリメチルアミンを加えて反応させることによ
って、従来法に比べて簡単な操作で高純度(98−以上
)の塩化アセチルコリンが高収率(90チ以上)で得ら
れることを見出し、かかる知見に基づいて本発明を達成
した。すなわち本発明は、酢酸2−クロルエチルとトリ
メチルアミンをモル比2〜20.温度50〜160℃で
反応させることを特徴とする塩化アセチルコリンの製造
法である。
本発明においては反応溶媒の使用は不要であり、酢酸2
−クロルエチルが塩化アセチルコリンの貧溶媒のため、
反応終了後生−□物は粉末へラリ−状で得られる。この
粉末を乾燥、または塩化アセチルコリンを溶解しない有
機溶媒で洗浄後乾燥することにより、再結晶化プロセス
を実施しなくても日本薬局方、JISに合格する製品が
得られる。なお、トリメチルアミンは完全に反応させる
ことが望ましいが、万−反応粗液中に残存した場合でも
低沸点(bp 3.2〜3.8 ’c/ 747mmH
g )であり、製品中に残存することはない。また、酢
#2−クロルエチルもbp 145℃/ 760mmH
gであり、洗浄または乾燥工程で分離可能である。粉末
生成物を回収した残液は再度反応に使用できる。
このように本発明によれば、原料として工業的に入手し
f→る高純度品を用いれば、はぼ10〇−純分の製品粉
体が得られ、固体不純物は生成しないところから再結晶
化精製は必要でない。装置材質は、一般に広く用いられ
ているステンレス族で充分である。
以下に本発明を詳述する。
反応原料である酢酸2−クロルエチルは、アセチルクロ
ライドと酸化エチレンとの反応、エチレンクロルヒドリ
ンの無水酢酸によるアセチル化、エチレンクロルヒドリ
ンと酢屡を酸触媒を用いて反応させる方法等によって製
造できる。
エチレンクロルヒドリンと無水酢酸の反応は、無触媒で
充分反応が進行し、反応生成物を蒸留精製(bp 14
5℃/ 760mmHg )、または希アルカリ水洗浄
(重炭酸ソーダ水溶液等)により、副生酢酸を除去し、
高純度、高収率で酢酸2−クロルエチルを得ることがで
きる。アルコール類の無水酢酸によるアセチル化時に一
般に用いられる塩基触媒(ピリジン等)の使用は有機塩
素と反応することから望ましくない。
酢酸2−クロルエチルのトリメチルアミンに対する使用
モル比は2〜20倍、好ましくは5〜lO倍が適当であ
り、モル比が小さ過ぎると反応後全体が固化塊状となっ
て取り出しが雛しくなり、またモル比が加倍を越えて大
きくなると1バッチ当りの生産量が低下し経済上好まし
くない。
反応器への仕込順序は酢酸2−クロルエチルとトリメチ
ルアミンを同時に仕込んで本、どちらを先に仕込んでも
本発明の主旨に反しない。反応圧力を一定にする目的で
、トリメチルアミンを徐々に酢酸2−クロルエチル中へ
分割仕込む方法が好ましい。反応温度は50〜160℃
で充分であるが、好ましくは70〜150℃であり、温
度が低過ぎると反応が遅く反応完結に長時間を要し、ま
た160℃を越えて高くなると製品が分解して着色し、
アミン臭が生じ好ましくない。
反応時間は1〜30時間、好ましくは2〜8時間である
。反応時間が短か過ぎると、反応が充分進まず収率の低
下の原因となる。長過ぎる反応時間は経済上好ましくな
く、また製品々質の劣化にもつながる。
適当な反応圧力はO〜10 Ky’cm G 、好まし
くはO〜4ψ’tm’Gである。反応の進行に従ってト
リメチルアミンが消費され、反応圧力が低下してくる。
トリメチルアミンの最終仕込後充分熟成を行なって(1
〜8時間)反応圧力がもはや低下しなくなった時点を反
応の終了時点とする。
室温近くまで冷却後、内容物をとり出し、吸湿を避けな
がら固形粉体を1過、または遠心分離f過し、加熱乾燥
して高収率で高純度の製品を得る。
r液は酢酸2−クロルエチルが主体であり、次回の反応
に使用する。
適当な粉体の加熱乾燥温度は50〜140℃、好ましく
は80−120℃であり、減圧下または常圧下熱風乾燥
してもよい。150℃以上の加熱乾燥は、製品の融点(
mp 149〜152.5℃)近くとなるため融解し好
ましくない。乾燥工程に入る前に、濾過直後の粉体を比
較的低沸点を有し製品を溶解させず、酢酸2−クロルエ
チルを溶解させる有機溶媒で洗浄後乾燥してもよい。こ
の目的は、低沸点有機溶媒で酢WR2−クロルエチルを
洗い出し、乾燥時間を短縮することにある。この目的に
甲いる有機溶媒トして、ジエチルエーテル、ヘキサン、
ヘプタン、クロロホルム、四塩化炭素等の製品を溶かさ
ない低沸点物質が使用可能である。
以上の操作により90%以上の高収率で98%以上の高
純度塩化アセチルコリンを再結晶精製なくして製造可能
である。勿論、用途によってはこの本のを更に再結晶精
製してより高純度なものに導くことも可能であり、再結
晶精製の歩留り、純度は再結晶化前の製品の純度が高い
ことから、きわめて高い歩留り、純度が得られ優tした
プロセスである。
次に実施例によって本発明を史に具体的に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に制約さ
れるものではない。
参考例 酢酸2−クロルエチルの製造法(無触媒法) エチレンクロルヒドリン320 t (4モル)ト無水
酢酸449 F (4,4モル)を無触媒で混合すると
発熱し反応が進み内温が上昇した。
熟成後酢酸2−クロルエチル分の分析を行なったところ
62.61 (理論値63.7’4 ’)であり、収率
98.3%でエステルが得られていることがわかった。
この粗液を400−の水で2回洗浄することにより21
9Fの酢酸を回収率76チで水層へ溶出させた。
有機層を常圧下精留して、酢酸2−クロルエチル83.
5% 、酢酸14.0%の主部分を得た。このものに電
炭酸ソーダ水を発泡が生じなくなるまで(pH6〜7)
添加して酢酸を除去し、酢酸2−クロルエチル97チ(
純度)、酢酸0.0チの有機層を収率87チ(エチレン
クロルヒドリンより)で得九。精留後の初留分、蒸留ボ
トム中にも酢#I/2−クロルエチルが含まれており、
回収使用が可能である。
実施例1 酢酸2−クロルエチル266 f (2,18モル)を
ステンレス製lt容オートクレーブに仕込み窒素置換を
行なった後、徐々に昇温しながらトリメチルアミン54
1(0,915モル)を(資)分かけて徐々に導入した
。トリメチルアミンを導入後1時間かけて85℃に昇温
したところ、反応圧力低下が始まり(2,5K4/cw
r”G −+ 2.4 ’ll’tyg”G )、トリ
メチルアミンが消費され始めたことがわかった。目的製
品が生成してきて4180℃以上であれけ均一な攪拌が
可能であった。更にI分かけて108℃に昇温したとこ
る急速に反応が進行した。続いて120分間127〜1
31℃で反応させ熟成したところほとんど完全に反応し
、圧力がOKs//G〜−4Qcyd(g  にまで低
下した。
冷却後白色固体を取り出し減圧加熱乾燥し、収率93.
49G (使用トリメチルアミンより) 、CH,C0
423,7% (理論23.7* JISK8113−
1961 >、C1,CO基より求めた塩化アセチルコ
リンの純度100チ、塩素含有量19.5チ(理論19
.51%)、融点152.0℃(注射用局方規格149
.5〜152.5℃、JIS 149〜152℃)であ
った。本白色固体は酢酸臭、トリメチルアミン臭が全く
ないものであった。
実施例2 酢酸2−クロルエチル300 t (2,46モル)を
ステンレス製1を容オートクレーブに仕込み窒素置換後
、加分で91℃に昇温しながらトリメチルアミン26 
f (0,44モル)を徐々に導入した。反応が進行し
、圧力低下が見られた。内部は固化しておらず均一な攪
拌が可能であった。トリメチルアミンを導入後加分で1
07℃に昇温し続いて120分間107℃〜117℃で
反応熟成したところ反応圧力変化Fi0.7 Kg/+
/ Gより−mm1gまで低下した。冷却後白色粉末ス
ラリーを取り出し、吸湿を避けなから濾過し、固体粉末
をエチルエーテル100tを用いて1回洗浄後減圧加熱
乾燥し分析した。収率95チ(使用トリメチルアミンよ
り)、cH1co%23.6%、cH,co基より求め
た塩化アセチルコリンの純度99−1塩素含有量19.
5%であった。封管中で測定した融点は152℃であっ
た。水晶iFを蒸留水10−に溶解して−を測定したと
ころpl 4.5 (注射用局方規格pH4,0〜5.
7)であった。本固体粉末は酢酸臭、トリメチルアミン
臭が全く感じられないものであった。
比較例1 ジエチレングリコールジメチルエーテルを1812と酢
酸2−クロルエチル63.9F (0,522モル)を
オートクレーブに仕込み、トリメチルアミン(9)f 
(0,508モル)を仕込み70〜95℃にてに時間、
反応圧力1−8 K@/ctw”G以下で反応させた。
反応終了後固形物をとり出し減圧加熱乾燥して収率42
%(使用トリメチルアミンより)でCl、Co IIG
 21.8チ、塩素含有量19.94−の製品をえた。
CH3CO基より:11 求めた純度は9296であった。
比較例2 N、N−ジメチルホルムアマイドを258tと酢酸2−
クロルエチル127 t (1,04モル)をオートク
レーブに仕込み、トリメチルアミン88 F (1,4
9モル)を加熱反応させながら徐々に仕込み反応させる
反応温度70〜110℃、反応圧力2鰺ら3G以下で5
時間反応後生成物固体を分離し、エチルエーテルにて洗
浄後乾燥して収率61% (使用酢酸2−クロルエチル
より)、CH,C0%23.Ol 、塩素含有量19.
9−の製品を得た。CH,Co基より求めた純度は97
%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 酢酸2−クロルエチルとトリメチルアミンをモル比2〜
    20、温度50〜160℃で反応させる仁とを特徴とす
    る塩化アセチルコリンの製造法。
JP5391082A 1982-04-02 1982-04-02 塩化アセチルコリンの製造法 Granted JPS58172351A (ja)

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JPH0316335B2 JPH0316335B2 (ja) 1991-03-05

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