JPS5817149Y2 - 動力車における伝動機構 - Google Patents

動力車における伝動機構

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JPS5817149Y2
JPS5817149Y2 JP1977125091U JP12509177U JPS5817149Y2 JP S5817149 Y2 JPS5817149 Y2 JP S5817149Y2 JP 1977125091 U JP1977125091 U JP 1977125091U JP 12509177 U JP12509177 U JP 12509177U JP S5817149 Y2 JPS5817149 Y2 JP S5817149Y2
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JP
Japan
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shaft
clutch
pressure oil
transmission
clutch shaft
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JP1977125091U
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JPS5369934U (ja
Inventor
茂 児玉
智朗 東
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株式会社神崎高級工機製作所
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンバインやトラクターの如き動力車における
伝動機構に関する。
詳しくは動力車における駆動輪や該動力車に装備された
作業装置の原動機への伝動機構に関するものである。
一般にこの種の伝動機構にはクラッチが介装されており
、該クラッチが油圧により作動すべく構成した場合、即
ち油圧クラッチを用い、圧油供給により動力伝達を行な
い、圧油の供給停止により動力伝達を遮断すべく構威し
た場合、この圧油の供給停止時油圧クラッチにおけるク
ラッチ軸につれ廻りが生じ、即ち前記油圧クラッチの離
間状態が確実に行なわれず、原動機からの動力が摩擦抵
抗により一部クラッチ軸に伝達され、該クラッチ軸が回
転(つれ廻り)するようなことがあり、特に油圧多板ク
ラッチを用いた場合斯かる問題が生じ易すい。
所でコンバインやトラクターの如き動力車における伝動
機構には大きな減速比をもつ変速装置が介装されており
1、従って前記の如く原動機からの動力が極く僅かの摩
擦抵抗を介して伝達されても前記駆動輪や作業装置は比
較的大きなトルクで駆動されることになり、前記動力車
の走行或は作業装置の作動が不用意に開始されるような
危険性があった。
そこで本考案は斯かる問題点を解決すべく考案したもの
で、その目的は油圧クラッチを備えたクラッチ軸のつれ
廻りを確実に防止することができ、しかもこのつれ廻り
防止機構の構造が極めて簡単で安価に製作することがで
きると共に、その組立て分解が極めて簡単容易で保守点
検が容易に行なえる動力車における伝動機構を提供する
にある。
以下本考案実施の態様を例示図に基づいて説明する。
図において附号10で全体的に示されるトラクターは、
機体11(実質的には後記するクラッチハウジング17
、ミッションケース18並びに後部ハウジング19を含
む)上に原動機12を搭載すると共に、この機体11の
下部に2個一対の前輪13゜13と駆動輪14.14と
を軸架し、この駆動輪14.14を後記する如く前記原
動機12に連動連結する一方、前記機体11の後部にロ
アーリンク15,15、トップリンク16を設けて適宜
作業機(図示せず)を連結すべく構威し、且つこの作業
機を後記する如く前記原動機12に連動連結し、該原動
機12の稼働により前記駆動輪14,14を駆動して機
体11の走行を行なわせると共に、前記作業機を駆動し
て適宜農作業を行なわせるべく構成している。
斯くして前記原動機12から前記駆動輪14.14及び
作業機への伝動機は第2図以下に示される如く構成する
もので、以下この伝動機構について説明する。
実質的に前記機体11の兼用部材である前記クラッチハ
ウジング17、ミッションケース18並びに後部ハウジ
ング19は夫々互に連結されて機体11の一部を構成し
ている。
このクラッチハウジング17は原動機12側の機体部分
に連結されるもので、該クラッチハウジング17内に主
クラッチ(図示せず)を内装すると共に、駆動軸20を
軸架し、この駆動軸20を前記原動機12にこの主クラ
ッチを介して連動連結し、前記ミッションケース18の
側部に設けられたクラツチペタル21による前記主クラ
ッチ操作をして前記原動機12からこの駆動軸20への
動力伝達並びにその遮断を行なうべく構成する。
又前記ミッションケース18はその前端開口部が制御板
22を介して前記クラッチハウジング17の後部に連結
されるもので、この制御板22における前記クラッチハ
ウジング17側の壁面に吸入ポート23a、吐出ポー)
23 bをもつ油圧ポンプ23を固設し、この油圧ポ
ンプ23の軸231を前記駆動軸20にカップリング2
4を介して連結するのであり、一方このミッションケー
ス18内に前記油圧ポンプ23の軸231と同一軸線上
に駆動側軸25、該軸25と平行に位置するクラッチ軸
26、該軸26と同一線上に位置する従動側軸27を内
装し、前記駆動側軸25を前記制御板22、前記ミッシ
ョンケース18内の隔壁181並びに前記後部ハウジン
グ19の前壁に夫々保持された軸受251.252,2
53により回転自在に軸承させると共に、この駆動側軸
25を前記油圧ポンプ23の軸231にカップリング2
8を介して連結し、且つ前記クラッチ軸26を前記制御
板22、前記ミッションケース18の隔壁181に夫々
保持された軸受261,262により回転自在に軸承さ
せると共に、このクラッチ軸26を前記駆動側軸25に
後記する油圧クラッチ付変速装置Aを介して連動連結し
、且つ前記従動側軸27を、その一端部を前記クラッチ
軸26の端部に形威された軸孔内にニードベアリング2
71を介して突入支持させ、他端部を前記後部ハウジン
グ19の前壁に保持された軸受272により支持させて
回転自在に軸承させると共に、この従動側軸27を前記
クラッチ軸26に後記するギヤー変速装置Bを介して連
動連結するのである。
又前記後部ハウジング19は前記ミッションケース18
の後部に連結されるもので、該ハウジング19に前記作
動機への動力取出軸29を軸架して該軸29の後方部を
このハウジング19から後方へ突出させ、且つこの動力
取出軸29を、後部ハウジング19内で前記駆動側軸2
5の延出端部にカップリング31を介して連結された連
結軸30に適宜変速装置(図示せず)を介して連動連結
するのであり、又この後部ハウジング19に前記駆動輪
14.14の車軸141 、141を軸架し、該車軸1
41 、141を差動歯車などを持つ適宜伝動機構(図
示せず)を介して前記従動側軸27に連動連結するので
ある。
油圧クラッチ付変納装置Aの構造前記駆動側軸25に歯
車32 a 、32 b 、32 C,32dを挿嵌固
定する一方、前記クラッチ軸26にこの歯車32a、3
2b。
32 Cに咬合する歯車33 a 、33 b 、33
C及び歯車32 dに中間歯車と介して咬合する歯車
33 dを夫々回転可能に挿嵌し、且つこのクラッチ軸
26における各歯車33 a 、33 b間及び33
C,33d間にクラッチ本体34.35を夫々挿嵌介装
してキー341.351によりこの各クラッチ本体34
.35をクラッチ軸26に固定し、この両クラッチ本体
34.35に夫々2つのシリンダー室36 a 、36
b 、36 C,36dを形成すると共に、この各シ
リンダー室36 a乃至36 d内ピストン379,3
7 b 、37 C,37dを内挿し、且つこの各ピス
トン37 a乃至37 d側に向うべく前記各歯車33
a乃至33 dから延出形成された円筒部331 a
、331 b 、331 C,331d内にコイ/l
、Xプリング38 a 、38 b 、38 C,38
d介装して前記各ピストン37 a乃至37 dをシリ
ンダー室36 a乃至36 dの内方に押圧すべく構成
する一方、前記クラッチ軸26にその軸芯と同方向に延
びる5本の流通路26 a 、26 b 、26 C,
26d 、26 eを形威し、コノ各流通路26 a乃
至26 eの内、流通路26 a 、26b 、26
c 、26 dを前記シリンダー室36 a乃至36d
に、前記クラッチ本体34.35に形成した連通路39
a 、39 b 、39 C,39dを介して連通さ
せると共に、流通路26 eを前記円筒部331a乃至
331d内に連通開口させ、且つ前記円筒部331a乃
至331dに3枚で一組の環状摩擦板40 a・・・・
・・40 b・・・・・・40 C・・・・・・40
d・・・・・・と、この各摩擦板40 a・・・・・・
乃至40 d・・・・・・に対し交互に配置した3枚で
一組の環状摩擦板41 a・・・・・・41 b・・・
・・・41 C・・・・・・41d・・・・・・とを夫
々挿嵌し、この一方の摩擦板40 a・・・・・・乃至
40 d・・・・・・を前記円筒部331a乃至331
dに対し軸芯方向のみ相対移動可能で相対回転不能なら
しめると共に、他方の摩擦板41 a・・・・・・乃至
41 d・・・・・・を前記シリンダー室36 a乃至
36 dの周壁、換言すれば前記クラッチ本体34.3
5に対し軸芯方向のみ相対移動可能で相対回転不能なら
しめ、且つこの摩擦板41 a・・・・・・乃至41
d・・・・・・の各4間にスプリング42 a・・・・
・・42 b・・・・・・42 C・・・・・・42
d・・・・・・を介装して常時は各摩擦板41 a・・
・・・・乃至41 d・・・・・・の各々が互に離れる
よう構成している。
斯くて前記通路26 a乃至26 dから連通路39a
乃至39 dを介して各シリンダー室36 a乃至36
dに圧油を供給することによって前記ピストン37
a乃至37 dがコイルスブリング38 a乃至38
dに抗して進出し、前記各摩擦板40 a乃至40d・
・・・・・と摩擦板41 a・・・・・・乃至41 d
・・・・・・とを互に圧接して一体化し、前記クラッチ
本体34.35を前記各歯車33 a乃至33 dに連
結して前記駆動筒軸25からの動力を前記各歯車32
a乃至32 d及び歯車33 a乃至33dクラッチ本
体34.35を介して前記クラッチ軸26に伝達せしめ
るのであり、且つ前記圧油の各シリンダー室36 a乃
至36 dへの供給を中止することによって前記ピスト
ン37 a乃至37 dがコイルスプリング38 a乃
至38 dをして後退せしめられ、前記各摩擦板の圧接
状態が解除され、前記各クラッチ本体34.35の各歯
車33 a乃至33 dへの連結が解除され、前記クラ
ッチ軸26への動力伝達が遮断されるのである。
又前記流通路26 eから円筒部331a乃至331d
内に供給された圧油(ドレンとして排出きれる低圧油の
一部)はこの円筒部附近の潤滑を行なうと共に、この各
回筒部331a乃至331dに形成された貫通孔を介し
て前記各摩擦板間に供給され、この摩擦板附近の潤滑を
行なうのである。
以上の如く構成された油圧クラッチ付変速装置Aの作動
制御、即ち前記流通路26 a乃至26 dへの圧油供
給の選択は前記制御板22に設けられた弁装置によって
行なうもので、この制御板22に縦方向に延びる弁孔2
21と、該弁孔221の一端開口部に続く切欠部222
とを形成し、この弁孔221内にスプール43を摺動自
在に挿嵌して該スプール43の一端部を前記切欠部22
2内に突出させると共に、この弁孔221の他端開口部
に閉鎖用プラグ44を嵌着して該弁孔221の他端開口
部を閉鎖すべく構成する一方、前記ミッションケース1
8壁がら制御板22を貫通して前記クラッチハウジング
17側に突出する前記クラッチ軸26の突出軸部264
を、前記制御板22に固定された本体461と、該本体
461の開口端を閉鎖すべく該本体461に固定された
蓋体462とから戒る覆い体46により被冠すると共に
、この本体461と蓋体462とにより形成されたシリ
ンダー室463に前記クラッチ軸26の突出軸部264
を位置させ、且つこのシリンダー室463内にピストン
部材47を内装し、該ピストン部材47と前記蓋体46
2との間にスプリング48を介装して、このピストン部
材47により前記クラッチ軸26に回転不能に挿嵌した
摩擦体49を前記本体461側に押付けるべく構成する
又前記弁孔221に開口する如く前記制御板22に流通
路22a 、22 b 、22 C,22d 、22
e 、22 fを夫々形威し、この各流通路の内、流通
路22 a乃至22 dを前記覆い体46の本体461
に形成された連通路46a。
46 b 、46 C,46dを介して前記流通路26
a乃至26 dに連通し、流通路22 eをこの制御
板22の前記クラッチハウジング17側端面に形成され
た排油用凹溝223に連通開口すると共に、この凹溝2
23をリリーフ弁50をもつ排油孔224を介して前記
ミッションケース18内に開放し、且つこの排油孔22
4から分岐させた分岐路22g、前記本体461に形成
された連通路46e、前記シリンダー室463を介して
この凹溝223(換言すれば前記流通路22e)を前記
流通路26 eに連通し、流通路22 fを前記油圧ポ
ンプ23の吐出ポー) 23 bに連通させるのであり
、又この流通路22 fから分岐した分岐路22 hを
前記本体461に形成した連通路46 fに連通ずると
共に、この連通路46 fを前記シリンダー室463内
で前記ピストン部材47で区画された空室464に連通
開口させるのである。
斯くて前記スプール43を弁孔221内で移動させるこ
とにより圧油の供給が制御されるので゛あって、この圧
油の供給状態は次の通りである。
スプール43が中立位置のとき油圧ポンプ23の吐出ポ
ー) 23 bがら吐出される圧油は、流通路22f、
弁孔221.流通路22e、凹溝223、排油孔224
、リリーフ弁50を介してミッションケース18内にド
レンとして大部分放出されると共に、その一部は排油孔
224から分岐路22g、連通路46 e、空室463
を介して流通路26 eに供給され、既述した如く各部
の潤滑を行なっている。
又スプール43が上方へ一段移動した第1速位置のとき
油圧ポンプ23からの圧油は、流通路22f、弁孔22
1.流通路22a、連通路46 aを介して流通路26
aに供給され、既述した如くクラッチ本体34を歯車
33 aに連結してクラッチ軸26を第1速で駆動せし
めるのであり、又この時前記油圧ポンプ23からの圧油
の一部が流通路22 fから分岐路22h、連通路46
fを介して空室464内に供給され、該空室464内
のピストン部材47をスプリング48に抗して進出させ
て、摩擦体49の本体461への押圧を解除し、前記ク
ラッチ軸26の固定(摩擦体49を介しての本体461
側への圧接による制動)状態を解除せしめるのである。
以下同様にスプール43が上方へ二段移動した第2速位
置、上方へ三段移動した第3速位置並、びに下方へ一段
移動した後進位置での制御が行なわれるのである。
而してこのスプール43の作動は操縦席近くのパネルボ
ックス111に設けられた操作杆51によって行なわれ
るもので、前記ミッションケース18内に軸支された揺
動アーム52の一端部を、前記制御板22における切欠
部222内に突出する前記スプール43端部に連結させ
る一方、前記ミッションケース18上に載装したボック
ス53内に支軸54を軸架し、該支軸54にシフト部材
55を摺動自在に挿嵌すると共に、このシフト部材55
に弾機552を介してポール551を保持させ、該ボー
ル551を前記支持軸54に形成された複数個の凹溝5
41・・・・・・に選択的に押入させるべく構成し、且
つこのシフト部材55に前記揺動アーム52の他端部を
連結させるのであり、又前記ボックス53内に軸架され
ると共に一端部が該ボックス53外に突出する軸杆56
にフォーク561を設け、該フォーク561により前記
シフト部材55を操作すべく該フォーク561をシフト
部材55に連結させると共に、この軸杆56の突出端に
前記操作杆51を連動連結するのである。
従ってこの操作杆51の操作により軸杆56、フォーク
561.シフト部材55、並びに揺動アーム52を介し
てスプール43が作動せしめられる。
ギヤー変速装置Bの構造前記駆動側軸25に歯部571
.572,573,574をもつ歯車57を回転自在に
挿嵌し、この歯部571を前記クラッチ軸26の端部外
周に形成した歯部263に咬合させて該歯車57をクラ
ッチ軸26に連動連結させる一方、前記従動側軸27に
2個の切換歯車58.59を夫々軸方向のみ移動可能に
挿嵌し、一方の切換歯車58に前記歯部263に咬合可
能な歯部581と、前記歯部572に咬合可能な歯部5
82とを形成すると共に、他方の切換歯車59に前記歯
部573に咬合可能な歯部591と、前記歯部574に
咬合可能な歯部592とを形成するのであり、又この面
切換歯車58.59の上方部で前記ミッションケース1
8内に2本の軸60.61を軸架し、該軸60,61に
夫々フォーク621゜631をもつシフト部材62.6
3を摺動自在に挿嵌し、この各フォーク621.631
を前記面切換歯車58.59に夫々係合連結させて前記
シフト部材62゜63の移動により各切換歯車58.5
9を移動させ、前記各歯部581.582,591.5
92の各歯部263,572゜573 、574への選
択的咬合を行なわせるべく構成するのであり、且つ前記
ミッションケース18上に自在軸受641を介して操作
レバー64を支承させ、該操作レバー64の下端球状部
642を前記シフト部材62.63に形成したコ字状受
部622,632に選択的に係合してこの各シフト部材
62.63を選択的に操作すべく構成している。
本考案伝動機の基本構造及びその作用は以上の通りであ
るが、この伝動機構には以下の如き補助機構が設けられ
ている。
圧油の脈動防止構造 前記ミッションケース18上のボックス53内にシリン
ダー室65を形成し、該シリンダー室65内にピストン
66を嵌挿すると共に、該ピストン66とシリンダー室
65端壁との間にスプリング661を介装してこのピス
トン66を常時−側方へ押圧すべく構成、シ、且つこの
シリンダー室65°のヘッド側室を前記油圧ポンプ23
の吐出ポー) 23 bに、前記制御板22に形成され
た流通路221前記ミツシヨンケース18の土壁部に形
成された流通路18 aを介して連通させるのであり、
これによって油圧ポンプ23から吐出される圧油の脈動
に応動して前記ピストン66がスプリング661に抗し
往復動せしめられ、この圧油の脈動を吸収するのである
尚前記シリンダー室65のスプリング側は前記ミッショ
ンケース18内に開放されている。
圧油の圧力設定構造 前記ミッションケース18の土壁部に形成された流通路
18 aにリリーフ弁67を設けるのであって、このミ
ッションケース18上のボックス53側壁に接続して弁
室671を形成し、該弁室671の流入口67 aを前
記流通路18 aに連通開口させると共に、該弁室67
1の流出口67 bを前記制御板22における凹溝22
3に、前記ミッションケース18の土壁部に形成された
貫通孔182を介して連通し、且つこの弁室671内で
前記流入口67 aと流出口67 bとの間に形成され
た弁孔672に弁体673を対接させると共に、該弁体
673をスプリング674をして弁孔672に常時所定
圧力で押付けるべく構成するのであり、これによって前
記油圧ポンプ23から吐出される圧油の圧力が所定以上
になると、前記弁体673がスプリング674に抗して
後退し、弁孔672を開口するので、この圧油の一部は
流通路18aから前記貫通孔182を介して凹溝、22
3に放出され、該圧油の圧力を一定に維持するのである
尚この凹溝223に放出された圧油の一部は既述した如
く潤滑用として利用され、残りは排出孔223を介して
前記ミッションケース18内にドレンとして放出される
ので゛ある。
゛圧油の圧力自動設定構造 前記リリーフ弁67による圧油の圧力設定を前記ギヤー
変速装置Bの変速操作に応じて変更すべく構成するので
あって、前記貫通孔182の一端開放部から深さの異な
る2つの環状溝681,682と、この両環状溝681
.682により形成されるランド683とをもつスプー
ル68を挿嵌し、且つこの貫通:TL 182と前記リ
リーフ弁67における弁室671とに亙るよう前記ミッ
ションケース18の上壁部に縦孔183を形威し、該縦
孔183内に鋼球69を嵌入すると共に、該鋼球69と
前記リリーフ弁67における弁体673との間にスプリ
ング691を介装して前記スプリング674による弁体
673の押圧力に対向させるべく構成する一方、このス
プール68をロッド70を介して前記両シフト部材62
.63の高速側シフト部材62に連結させるのである。
これによってギヤー変速装置Bの変速に適応して前記ポ
ンプ装置23から吐出される圧油の圧力を三段階に変更
でき、即ち高速側シフト部材62の作動によりこのギヤ
ー変速装置Bが最高速伝動を行なうべく変速された場合
、このシフト部材62の動きがロッド70を介して前記
スプール68に伝達され、前記鋼球69がこのクプール
68外周の深い側環状溝681に落込み、前記弁体67
3の弁孔672への押付力を最大にしてリリーフ弁67
による圧油の設定圧力を最高とするのであり、且つこの
シフト部材62の作動によりギヤー変速装置Bが中高速
伝動を行なうべく変速された場合には前記鋼球69がス
プール68外周の浅い側環状溝682に落込み、リリー
フ弁67による圧油の設定圧力を中位とするのである。
又このシフト部材62が中立位置にある場合及び低速側
シフト部材63を作動させる場合には前記鋼球69がラ
ンド683に乗上げ、リリーフ弁67による圧油の設定
圧力を最低とするのである。
このように変速状況に応じて圧油の設定圧力を変更する
ことによって無駄な動力消費が防止でき且つ他の装置部
分、特に油圧ポンプ23、油圧クラッチ付変速装置Aに
必要時にのみ大きな作動力を作用させ、不必要時に斯か
る大作動力が作用するような恐れをなくシ、各装置部分
の損耗を低く押え得るのである。
本考案の要旨であるクラッチ軸26のつれ廻り防止構造 前記油圧クラッチ付変速装置Aの中立時にクラッチ軸2
6が油圧クラッチ部での摩擦抵抗により回転(つれ廻り
)するようなことを防止すべく該クラッチ軸26に制動
装置を設けるのである。
このつれ廻り防止構造については前記油圧クラッチ付変
速装置Aにおける油路説明上の都合により概略的に説明
したが、こ・で再度詳細な構造及び作用を説明する。
即ち前記クラッチ軸26の軸端部に被冠された覆い体4
6のシリンダー室463内にピストン部材47を挿嵌し
、該ピストン部材47によりシリンダー室463内を区
画して環状の空室464を形成し、該空室464を既除
した如く連通路46f、分岐路22 hを介して前記油
圧ポンプ23の吐出ポート23bに連通する流通路22
fに連通開口させる一方、このピストン部材47と、
前記覆い体46における本体461との間で前記クラッ
チ軸26に回転不能にリング状の摩擦体49を挿嵌し、
前記ピストン部材47と前記覆い体46における蓋体4
62との間にスプリング48を介装し、該スプリング4
8をして常時にはピストン部材47を進出させて前記摩
擦体49を本体461の端面に押付けるべく構成するの
である。
これによって前記油圧ポンプ23からの圧油を油圧クラ
ッチ付変速装置Aに供給して適宜の変速位置で動力の伝
達を行っている場合、前記流通路22 fには高圧の圧
油が流通しており、従ってこの圧油の一部は前記分岐路
22h、連通路46fを介して空室464に供給され、
該空室464内のピストン部材47をスプリング48に
抗して後退させるので、前記摩擦体49は本体461の
端面から離間し、前記クラッチ軸26の回転に対し非制
動状態にある。
斯かる状態から前記油圧クラッチ付変速装置Aを中立位
置になる如く操作した場合、前記油圧ポンプ23から吐
出される圧油はドレンとしてミッションケース18内に
放出されるので、前記流通路22 f内を流通する圧油
か圧力は低下し、前記ピストン部材47がスプリング4
8によって進出し、前記の如く摩擦体49を覆い体46
における本体461の端面に押付け、前記クラッチ軸2
6の回転に対し摩擦抵抗を与え、即ち制動を行なうので
ある。
所でこのように制動を行なわなかった場合、前記駆動側
軸25の回転が各摩擦板40 a・・・・・・乃至40
d・・・・・・と各摩擦板41 a・・・・・・乃至4
1 d・・・・・・との接触による摩擦力を介してクラ
ッチ軸26に伝達され、且つこの接触による摩擦力が極
く僅かであってもその回転トルクはギヤー変速装置Bで
増幅され、従って不用意に作業機が駆動されたり、駆動
輪14,14が駆動されて機体2を走行せしめるのであ
る。
これに対し既述の如くクラッチ軸26の回転に対し制動
を行なって斯かる問題を解決したのである。
以上説明した如く本考案による伝動機構は、ミッション
ケース内に軸架された駆動側軸と従動側軸とを、油圧ク
ラッチを備えたクラツシ軸を介して連動連結し、該油圧
クラッチをして前記従動側軸への動力伝達並びにその遮
断を行なわせるべく威した伝動機構において、前記クラ
ッチ軸の一端部を前記ミッションケース壁より突出させ
て、該突出軸部に前記油圧クラッチへの圧油供給口を形
成すると共に、この突出軸部に覆い体を冠着して、該覆
い体を前記ミッションケースに取付け、かつこの覆い体
内に形成されたシリンダー室内にピストン部材を内挿し
、該シリンダー室への圧油供給並びにその遮断をして前
記ピストン部材を前記クラッチ軸の突出軸部を離接させ
るべく構成したことを特徴とするものであるが故に、前
記油圧クラッチをして駆動側軸から従動側軸への動力伝
達を遮断した場合、前記クラッチ軸ピストン部材を圧接
させて該クラッチ軸の回転を強制的に停止させ、該クラ
ッチ軸のつれ廻りを確実に防止せしめ得るに至ったので
ある。
しかもこのクラッチ軸のつれ廻り防止機構は前記クラッ
チ軸の突出軸部を密閉すべく該突出軸部に冠着した覆い
体を利用して構成されているので、構造極めて簡単で安
価に製作することができると共に、このつれ廻り防止機
構の組立て分解は覆い体のミッションケース壁への脱着
をして、換言すればミッションケース内の分解を行なう
ことなく前記つれ廻り防止機構の組立て分解を行なわせ
ることができ、従って保守点検も極めて容易に行なわせ
得るものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案実施の態様を例示し、第1図はその一部切
欠側面図、第2図は同要部の一部を省略せる拡大正面図
、第3図は第2図III−III線断面図、第4図は第
2図IV−IV線断面図、第5図は第2図V−v線にお
ける一部省略断面図、第6図は第2図IV−IV線断面
図である。 18・・・・・・ミッションケース、25・・・・・・
駆動側軸、26・・・・・・クラッチ軸、264・・・
・・・突出軸部、27・・・・・・従動側軸、34.3
5・・・・・・クラッチ本体、46・・・・・・覆い体
、463・・・・・・シリンダー室、47・・・・・・
ピストン部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ミッションケース内に軸架された駆動側軸と従動側軸と
    を、油圧クラッチを備えたクラッチ軸を介して連動連結
    し、該油圧クラッチをして前記従動側軸への動力伝達並
    びにその遮断を行なわせるべく威した伝動機構において
    、前記クラッチ軸の一端部を前記ミッションケース壁よ
    り突出させて、該突出軸部に前記油圧クラッチへの圧油
    供給口を形成すると共に、この突出軸部に覆い体を冠着
    して、該覆い体を前記ミッションケースに取付け、かつ
    この覆い体内に形成されたシリンダー室内にピストン部
    材を内挿し、該シリンダー室への圧油供給並びにその遮
    断をして前記ピストン部材を前記クラッチ軸の突出軸部
    に離接させるべく構成したことを特徴とする動力車にお
    ける伝動機構。
JP1977125091U 1977-09-16 1977-09-16 動力車における伝動機構 Expired JPS5817149Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58150661U (ja) * 1982-04-02 1983-10-08 株式会社神崎高級工機製作所 自走式作業車におけるトランスミツシヨン装置

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JPS5369934U (ja) 1978-06-12

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