JPS5816795Y2 - パチンコ機用運動量拡大レバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はソレノイドに一部を挿入したプランジャによっ
て連動揺動するレバーを軸支し、該レバーにパチンコ機
部品の可動部番ζ接触可能に対応する抑圧先端を設け、
プランジャの少ないストローク運動量をレバーの押圧先
端の大きい揺動運動量に拡大して伝達し、パチンコ部品
の可動部を前記押圧先端に拡大して伝達されるプランジ
ャの小さいストローク運動量により作動して、所要の大
きい運動量により可動部の運動を生、じさせ得るように
したパチンコ機用運動量拡大レバー装置に係るものであ
る。

パチンコ機に装着される部品中には遊技板の裏面に操作
部を突出する可動部を備えるものがあり、通常は前記操
作部の操作移動量が１０關程度と小さいため、ソレノイ
ドに一部を挿入したプランジャ又は該プランジャに直結
した操作杆のストローク移動量によって操作部を操作で
きる。

しかし、操作部の操作移動量を２０ｎ程度にする必要の
ある部品が開発された。

かかる部品について従来と同じようにプランジャ又は該
プランジャに直結した操作杆によって操作することは勿
論可能であるが、その場合にはソレノイドを大型にして
プランジャのストロークを増大しなければならず、この
ためツレ／イドの占有空間が大きくなって、パチンコ機
遊技板の狭い背部への取付を困難化する。

本考案は従来使用のものと均等な小型のソレノイドを使
用して、しかも運動量を充分に拡大できるとともに、ソ
レノイド、運動量拡大レバーを支持する軸などを一枚の
取付板に装着して取付を簡易にできるようにすることを
目的とする。

本考案の一実施例を添付図面について説明する。

第１図において、１はパチンコ機の遊技板Ｂの裏面にビ
スによって取付けるようにした取付板であって、上側に
一対の取付耳２を突出し、その取付耳２間の中央下方に
軸３を一体に若しくはインサート、ねじ付は等で取付け
、軸３の上方部に第３図の断面図で明らかにしたように
後側に頚部５を設けた縦方向のガイド４を突出する。

取付耳２の間にはソレノイド７を下向きにして嵌めて固
定し、その中心部に上下方向に作動するプランジャ８の
上方部を貫通状に挿入して下端の鍔１０とソレノイド７
の下面とにプランジャ８にすこしゆるく巻装した押下ば
ね１１を掛け、そのばね弾力により上端の保合片９をソ
レノイド７の上面に圧接する。

１２は上側に前記の鍔１０に掛止めた一対の係合鉤１３
を設けた連結片であって、下側には前記したガイド４を
挾む一対の軸支片１４を設け、これらにガイド４の頚部
５の両側に嵌まり込む係止片ｉｓ、ｉｓを第３図のとう
りに設け、対称位置に透孔１６，１６を設ける。

１７．１７は運動量拡大レバーであって、軸３に嵌める
軸孔１８の一側端に直角形に曲げた押圧先端１９を設け
、他側端にリンク連結孔２０を設け、第４図に示すよう
にリンク連結孔２０と軸孔１８間の距離Ｌ２を押圧先端
１９と軸孔１８間の距離Ｌ１の約二分の一程度に小さく
する。

２１．２１はリンク杆であって、上端の軸突片２２を透
孔１６に嵌めて連結片１２に連結し、下端の軸支突片２
３を運動量拡大レバー１７のリンク連結孔２０に嵌めて
連結する。

前記実施例装置はツレ゛ノイド７の駆動と共にプランジ
ャ８が吸引されて上動し、連結片１２とリンク杆２１も
プランジャ８のストロークの運動量と同量の上方移動を
生じて運動量拡大レバー１７のリンク連結孔２０を引上
げ、抑圧先端１９を第１図二点鎖線の通りに引下げる揺
動を生ずる。

またソレノイド７の１駆動を解除すると押下ばね１１の
弾力により夫々が第１図実線のとうりに戻る。

而して押圧先端１９の揺動移動量Ｓ２はプランジャ８等
の直線移動量Ｓ１の約２倍に拡大される。

３１は遊技板Ｂの正面に装着するパチンコ機部品の一例
をなすセーフ玉受口器であって、第５図及び第６図に示
すように取付板３２から前側に突出した軸３３に１８０
°の可逆回転を行う打玉捕捉片３５を軸支する。

該捕捉片３５には第５図の状態上下方を向く狭い打玉受
口３６と、第６図状態で上方を向く横巾の広い打玉受口
３７とが設けてあり、狭い打玉受口３６に受けた打玉を
取付板３２の玉入口３４から後方に流し、第１図に示し
た可逆揺動片３８の重量感知片３９上に流して揺動して
ピン４０を鎖線位置に移動し、その可逆揺動片３８の揺
動により鉄片の支持板４１を玉入口３４の後側に合致さ
せると同時に打玉捕捉片３５を１８０°回転して広い打
玉受口３７を上方に変位する。

その広い打玉受口により受けた打玉は玉入口３３から支
持板４１上に流して玉重量により重量感知片３９とピン
４０とを実線のとうりに復動じ、かつ打玉捕捉片３５を
１８０°回転して狭い打玉受口３６を上方に変位する動
作を繰返す。

可逆揺動片３８の揺動と打玉捕捉片３５の回転はピン４
０を第１図実線位置から鎖線位置に操作し、又は鎖線位
置から実線位置に操作することで生じさせ得るものであ
るが、打玉捕捉片３５を１８００ずつ回転させるため、
ピン４０の上下移動量は他のパチンコ機用部品の可動部
に比べて著しく大きくする必要を生ずる。

前記した実施例に示した運動量拡大レバー１７は第１図
に示すように抑圧先端１９を部品の可動部たるピン４０
の上方に臨むように遊技板Ｂの裏面への取付板１の取付
位置を選定して固定し、ピン４０が実線位置にあるとき
はソレノイド７の駆動ごとに大きい運動量によって押下
げて打玉捕捉片３５の狭い打玉受口３６を下方とし広い
打玉受口３７を上方に変位する動作を行なわせる。

本考案は前記の実施例によっても明らかであるように、
プランジャ８のストロークを増大させるため軸方向の長
さを大きくしたソレノイド７を使用しないで、ソレノイ
ド７は従前から使用している程度のものにしてプランジ
ャ８のストロークを増大することなく、プランジャに連
動する直線方向運動のリンク杆２１を介して運動量拡大
レバー１７を連動し、パチンコ機部品の可動部を連動す
る押圧先端１９の運動量を拡大できるものであって、プ
ランジャ８に鍔１０を設け、該鍔１０を、連結片１２の
上面で一対の係合片１３を対立させて構成した溝部に係
入しているから、プランジャ８が垂直方向の何れかに移
動しても、連結片１２を正確に連動できるとともに、組
立を容易にできる。

また、ソレノイド７、運動量拡大レバー１７の軸３等を
一枚の取付板１に纒めて設け、ソレノイド７のプランジ
ャ８の鍔１０によって連結片１２を前記のように係合し
て連結し、さらに前記の軸３により軸嵌めした運動量拡
大レバー７と連結片１２とをリンク杆２１により連結す
るユニット化を施しているので、パチンコ機への取付位
置の選定を、運動量拡大レバー１７の押圧先端１９の位
置に合わせて自由な選定を施し得る等の諸効果を備える
。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図は正面図、
第２図は分解斜視図、第３図は第１図Ａ−Ａ線切断拡大
平面図、第４図は運動量拡大レバー１７の拡大正面図、
第５，６図はパチンコ部品の一例を示した正面図である
。 １・・・取付板、３・・・軸、７・・・ソレノイド、８
・・・プランジャ、１２・・・連結片、１４・・・軸支
片、１６・・・透孔、１７・・・運動量拡大レバー、１
９・・・抑圧先端、２０・・・リンク連結孔、 ２１・・・リンク杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付板１に、励磁とともに吸引されて鉛直方向に移動す
   るプランジャ８を挿入したソレノイド７を装着し、前記
   プランジャ８には鍔１０を設け、該鍔１０を連結片１２
   の上面で一対の係合鍔１３により構成した溝部に係入す
   ると共に、取付板１の軸３に、軸３との距離Ｌ１を大き
   くした抑圧先端１９と、軸３との距離Ｌ２を小さくした
   リンク連結孔２０とを両端に設けた運動量拡大レバー１
   ７を嵌め、前記リンク連結孔２０と連結片１２とにリン
   ク杆２１の両端を連結したことを特徴とするパチンコ機
   用運動量拡大レバー装置。