JPS5816749Y2 - 病人用補助機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は寝たきりの病人の看護に用いるための病人用補助
機に関するものである。

寝たきりの病人や老人の衣類、准褪の交換及び排泄の際
の便器の着脱などに当っては、従来より看護人がいちい
ち病人や老人の足や腰を持ち上げて行っており、このた
め最近では看護人が啜痛や背痛を訴えるという問題が社
会的にとりあげられるようになっている。

本案はこのような問題に鑑み、この種の病人や老人の病
床に配置しておくことにより、看護人による病人看護が
手軽に行えるような病人用補助機の提供を目的としたも
のである。

このような目的の手段として、本案では病床の上に配置
したコの字形のフレームから病人の足と腰とを吊上げる
ための布バンド付吊具を吊下げ、この吊具の吊紐をフレ
ームの側面に設けた角度保持具付レバーによって上下動
させるようにしたことを特徴とするものである。

次に本案を図示の実施例について詳記すれば。

第１図は本案に係る補助機の全体斜視図であり、病人の
足と拶とを吊上げ支持する吊具２． 、２２と、この吊
具を吊下げたフレーム１とから成っている。

フレーム１は病床を跨ぐように左右の側面部１１，１２
と両側面部の上端を連結する上面部１３とから構成され
、同側面部１８，１□の下端にはキャスター３が設けら
れている。

フレーム上面部１３の両側中央部をこは夫々滑車４が固
定されており、前記吊具２１，２□はこの滑車４を通し
た吊紐５１，５□の下端に吊下げられている。

吊具２１，２□は夫々山形になっていて中央部が吊紐５
１，５□に吊下げられると共に、両端にはフック６を有
しており、このフック６Ｉｔこ両端にループ８を有した
布バンド７が着脱自在なるように取付けられてるように
なっている。

一方フレーム１の片側の側面部１□の上部にも滑車９が
設けられていて、前記滑車４を通った吊紐５１，５□は
この滑車９を経由して該側面部１□の下方に導かれてい
る。

また同側面部１□の下部には一端が回動可能なるように
枢着されたレバー１０が設けられていて、前記吊紐５１
，５゜の他端がこのレバー１０に連結されている。

更に該側面部１２の一部には前記レバー１０が回動され
た状態で該レバーの一端を引掛けておくことにより回転
角度を保持するための複数個の係止片１１□１１□、１
１３が設けられている。

尚足と腰とを吊上げるための吊具２゜、２□は、足吊り
用の吊具２１ の方が高い位置をこあるように吊紐５１
を腰吊り用吊具２２の吊紐５゜よりも短かくしておく
ことが望ましい。

病人や老人の足及び腰を持ち上げないときをこは、吊具
２１，２□より布バンド７を取外して病床の上にならべ
ておき、吊具２０，２゜は共にレバー１０をフレーム側
面部の最も下の段の係土片１１３に引掛けて、吊具２１
，２２が病人の身体より離れた上方に吊られる状態とし
ておく。

用便或は衣類、襟裸の交換のため病人の足及び腰を持ち
上げる際（こは、レバー１０を係止片１１３より取外し
て上方に回動し、吊具２１，２２を病人の身体に触れる
高さまで降して、その位置を保持するべくレバー１０を
最上段の係止片１１１に引掛けておく。

この状態において布バンド７を足と腰の下方Ｇこ位置さ
せて両端のループ８を吊具両端のフンクロに取付け、レ
バー１０を再び下方に回動する。

レバー１０の引降しにより吊具２１ ｔ ２２ｔこ吊ら
れた病人の足と腰は病床の上に引揚げられ、病人と病床
との間に便器の差込み或は准裸の交換Ｇこ必要な間隙が
生ずるので、その位置を保持するべくレバー１０を算下
段の係止片１１３．に係合させる。

以上のように本案に係る補助機においては、病床を跨ぐ
ようなコの字形フレーム１の上面部１３より足と腰とを
夫々吊上げるための吊具２０，２□を吊紐５１，５□に
よって吊下げた＼め、病人の足と腰とをバランスよく吊
上げることができ、しかも吊上げた状態はレバー１０を
係止片１１３に弓掛けることによって保持することがで
きるから。

その間看護人が病人の身体を支えることなしに用便に際
しての便器の差込みや、襟褪の交換を容易に行なうこと
ができる。

従って本案の補助機を用いれば従来より問題とされて来
たこの種の作業に伴う看護人の労力を低減し、看護人の
腰痛や背痛の原因を解消することができる。

また吊具２１，２□は両端にフックを設けて布バンド７
を着脱自在としたＸめ、病人の就寝に邪魔（こならず、
また取付けが簡単に行えるという利点及び吊上げ吊降し
が側面のレバーの操作番こより行えるので取扱いが簡単
であるという利点、更にフレーム１にキャスター３を設
けて移動し得るようにしたことにより病院等のような大
勢の病人がいるところでは一台の補助機で多数の病人が
利用できる等の実益を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案（こ係る病人用補助機の実施例を示す全体
斜視図、第２図は正面図、第３図は側面図である。 図において、１・・・・・・フレーム、１□、１２・・
・・・・フレーム側面部、１３・・・・・・フレーム上
面部、２０，２□・・・・・・吊具、３・・・・・・キ
ャスター、４，９・・・・・・滑車、５１，５□・・・
・・・吊紐、６・・・・・・フック、７・・・・・・布
バンド、８・・・・・・同バントルーア’、’ １０・
・・・・・レバー １１□、１１２゜１１３・・・・・
・係止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレーム１が病床を跨ぐように左右の側面部１１．１□
   と両側面部の前後上端を連結する上面部１３とからなり
   、前記フレーム両側面部１８，１□の下端に夫々キャス
   ター３を設けると共に、フレーム上面部１３の両側中央
   部番こ夫々滑車４を取付け、該滑車を介して吊紐５０，
   ５２により病人の足と腰とを吊上げるための着脱自在な
   布バンド７を取付けた吊具２１，２２を夫々吊下げ、夫
   々の吊紐５１、５２の他端を前記滑車４より一方のフレ
   ーム側面部１２の上部に設けた滑車９を経由して、一端
   がフレーム側面部１□の下部に回動可能なるように枢着
   され他端がフレーム側面部１□に設けた複数個の係止片
   １１７，１１□・・・に掛止される角度保持可能なレバ
   ー１０に連結されていることを特徴とした病人用補助機
   。