JPS5816398Y2 - ドライクリ−ナ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は容量の小さい溶剤タンクを使用したドライクリー
ナに於て、溶剤量が減少した時にブザーを鳴動してそれ
を報知せんとするものである。

ドライクリーナは使用する溶剤の量が多いと法律上の種
々の規制を受けるために、できるだけ使用する溶剤の量
を少くする構造が考えられている。

しかしながら使用する溶剤の量が少すぎると、衣類への
逆汚洗の問題や、ポンプの空運転の問題等様々の障害が
でてくる。

一般にドライクリーナには、洗濯の終了時に鳴動してそ
れを知らせる終了ブザーがついているので、本案は、溶
剤の量が減少した時にも前記ブザーを鳴らして溶剤が少
いことを知らせようとするものである。

以下本案を図に基いて説明すると、１．２，３，４．５
は夫々第ト第２・第３・第４・第５プログラムスイツチ
で、第２図に示すとおり、第１プログラムスイツチ１は
洗浄行程開始時に接点を閉じて脱液終了時に開くもの、
第２プログラムスイツチ２は洗浄行程の間だけ接点を閉
じているもの、第３プログラムスイツチ３は排液行程時
のみ接点を閉じているもの、第４プログラムスイツチ４
は脱液行程時のみ接点を閉じているものであり、また第
５プログラムスイツチ５は脱液終了間際に常閉接点（Ｎ
Ｃ）から常開接点（ＮＯ）に切換わるものである。

６は脱液工程の終了間際に鳴って洗濯が終ったことを知
らせる終了ブザー、７は前記第１〜第５プログラムスイ
ツチ１，２，３，４．５を順次作動させるためのタイマ
モータ、８は排液回路、８′は脱液回路である。

また９は溶剤タンク内の液位を検出するための溶剤タン
ク用液面スィッチで、溶剤タンク内に所定量の溶剤があ
る時に閉じる常開接点（ＮＯ）と、それ以下の時に閉じ
る常閉接点（ＮＣ）とを有しており、常閉接点（ＮＣ）
には遅延リレー１０を接続し、常開接点（ＮＯ）には、
自己保持接点１１ ａを有する給液ポンプ用電磁開閉器
１１を接続している。

この開閉器は通電時に給液ポンプを回転し、タンク内の
溶剤を洗濯槽に移すものである。

１２は洗濯槽内の溶剤量を検出するための洗濯槽用液面
スィッチで、前記遅延リレー１０の常開接点１０ ａと
直列に接続されており、前記溶剤タンク用液面スィッチ
９と同様に、所定量以上の溶剤がある時に閉じる常開接
点（ＮＯ）と、それ以下の時に閉じる常閉接点（ＮＣ）
とを有している。

そして常開接点（ＮＯ）には、洗濯ドラムを回転させる
ためめ洗濯モータ用電磁開閉器１３と、洗濯工程中溶剤
を循環せしめるための洗濯ポンプ用電磁開閉器１４とを
接続しており、また常閉接点（ＮＣ）は、前記第５プロ
グラムスイツチ５の常閉接点（ＮＣ）に接続している。

以下その動作について説明する。

タイマモータ７を設定するとプログラムスイッチ１，２
が閉じる。

この時溶剤タンク用液面スィッチ９は常開接点（ＮＯ）
側に閉じているので給液ポンプ用電磁開閉器１１に電流
が流れ、自己保持接点１１ ａが閉じると共に、給液ポ
ンプが回転して溶剤タンク内の溶剤を洗濯槽に入れる。

溶剤がある程度洗濯槽に移ると溶剤タンク内の液位が下
がるので、液面スイッチ９が常閉接点（ＮＣ）側に切換
わる。

このスイッチが切換わっでも自己保持接点１１ ａが閉
じているので、前記給液ポンプ用電磁開閉器１１には電
流が流れ続け、ポンプは回転を続けて溶剤タンク内の液
位は下がり続ける。

しかるに前記液面スイッチ９が常閉接点（ＮＣ）側に切
換った後一定時間が経過すると、遅延リレー１０が働い
て接点１０ｂを開き、前記給液ポンプ用電磁開閉器１１
への通電を断って給液ポンプを停止すると共に、他の遅
延接点１０ａを閉じて洗濯行程に入る。

この時通常は洗濯槽内に溶剤が十分に入っており、常開
接点（ＮＯ）が閉じているので、洗浄モータ用電磁開閉
器１３と洗浄ポンプ用電磁開閉器１４に電流が流れ、溶
剤を循環しながら洗浄ドラムが回転して洗浄を行う。

洗濯が終了すると、第３プログラムスイツチ３及び第４
プログラムスイツチが順次閉じて排液と脱液を行い、脱
液行程の終了間際に第５プログラムスイツチ５が常開接
点（ＮＯ）側に閉じて終了ブザー６に通電し、該ブザー
が鳴って全行程を終了する。

而して溶剤の量が少くて、遅延接点１０ ａが閉じても
洗濯ドラム用液面スィッチ１２が常閉接点（ＮＣ）側に
閉じたままであると、この常閉接点（ＮＣ）と第５プロ
グラムスイツチ５の常閉接点（ＮＣ）を通して終了ブザ
ー６に電流が流れ、該ブザーが鳴って溶剤の少いことを
知らせると共に、以後の行程を中止する。

以上の如く本案は、タンク内の溶剤を洗濯槽に移した時
にそれが所定の液位に達しなければ終了ブザー６が鳴る
ようにしているので、溶剤の量が少いことを簡単に知る
ことができ、溶剤が少いまま運転して衣類を逆汚染する
ようなことがない。

また溶剤の少いことを知らせたためのブザーを、全行程
が終了した時に鳴る終了ブザーで兼用しているので構造
を簡単にすることができる。

なお溶剤タンクの液面スイッチにブザーを接続し、洗濯
終了後金ての溶剤をタンクに回収した時に規定量まで達
しない場合にブザーを鳴らせることも考えられるが、洗
濯行程の終了を知らせるブザーとの区別がつき難く、本
案構成の方が格段に優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案ドライクリーナの電気回路図、第２図はプ
ログラムスイッチのプログラミング図である。 ６・・・・・・終了ブザー、１２・・・・・・洗濯槽用
液面スィッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. タンク内の溶剤を洗濯槽内に入れて洗濯を行い、脱液終
   了後にブザーを鳴動するものに於て、所定量の液位が在
   る時に閉じる常開接点と、その液位に達しない時に閉じ
   る常閉接点とを有する液面スイッチを前記洗濯槽に設け
   ると共に、前記常閉接点と前記終了ブザーとを接続し、
   洗濯工程に入っても前記液位スイッチが常閉接点側に閉
   じている時には前記ブザーを鳴動して溶剤量が少いこと
   を知らせるようにしたことを特徴とするドライクリナー
   。