JPS58162207A - 移植機用育苗容器の苗浮かし装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、育苗容器によって育苗した苗を用いて移植す
るための移植機用育苗容器の苗浮かし装置に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

近年、移植作業の省略化のため、種々な自動移植機が開
発されている。自動移植機は、多数の苗を一度に供給し
、この苗を自動的に一株ずつ取出し、移植機構に供給し
て定植するものである。したがって、人手により苗を一
株ずつ移植機構に供給するものに比べ、数倍の作業速度
が得られる。

このような自動移植機は、供給される苗集団の形状と有
機的な関連をもち、性格が規定づ汁られており、苗集団
の形状は自動移植機にとってきわめて重要な関連をもっ
ている。

自動移植機に供給する苗集団は、移植機の機構の簡略化
と、作動を確実にするため、何らかの定ツタ形ノモのと
なっており、たとえば、多くの育苗鉢を一体化した育苗
容器を用いて育苗した苗集団が使用されている。

しかし、従来の育苗容器に共通する問題は、定植する単
位面積当りに必要な育苗容器の費用がきわめて高く、そ
のため、自動移植機の使用で得られた省力化による経費
の節減を大きく相殺する結果となる。

また、従来、上述の自動移植機に用いるものとは別に、
人の手作業で定植作業を行うものとして、安価な塩化ビ
ニールなどの合成樹脂薄板からなる育苗容器が用いられ
ている。しかし、従来の自動移植機ではこのような育苗
容器は用いられていない。

このような育苗容器を用いる場合、いくつかの問題があ
るが、たとえば、育苗容器から苗を分離する際の問題が
ある。すなわち、育苗容器で苗を生育する際には育苗し
た個々の菫が分離し難く、育苗容器から分離する際には
分離しやすくすることが必要である。これは、育苗後苗
床から育苗容器を取出したり、運搬したり、移植機に供
給するとき、育苗容器から苗が容易に分離すると、移植
機の分離機構のＷ常な作動はできなくなる。しかし、は
とんどの作物は個々の育苗鉢の中で根を巻き、棟部は土
を抱いて一体となり、育苗鉢の側面との間の摩擦により
きわめて分離し難い状態となる。一方、育苗鉢から苗を
分離する際にも、なおこのような結合力が存在すると、
分離力により墓が切断されたり、根部が切断されたりす
る。

〔発明の目的〕

本発明は、上述の従来人の手作業用として用いられてい
た塩化ビニールなどの大きな可撓性をもつ合成樹脂薄材
からなる育苗容器を使用し、苗の分離の際に育苗鉢の苗
の根部を育苗鉢との密着から解放して根部を育苗鉢内で
浮き上らせ、育苗容器からの苗の分離を容易にすること
を目的とするものである。

〔発明の概要〕

本発明を言、可撓性を有する合成樹脂薄材によって一体
に形成され前後方向および横方向に所定間隔をおいて育
苗鉢を並設した育苗容器を用いて育苗し、この育苗容器
によって育苗された苗を移植するものにおいて、上記育
苗容器をその育苗鉢間で支持する育苗容器支持装置と、
この育苗容器支持装置に支持された育苗容器の育苗鉢の
底面を下方から押動すゐ押動体と、との押動体を上下動
する駆動装置と、上記育苗容器支持装置に支持された育
苗容器の育苗鉢の縁部上に臨ませる押え体と、を備えた
ことを特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例を図面について説明する。

まず、育苗容器を１１図、才２図および才３図について
説明する。

（１）は育苗容器の全体を示し、この育苗容器（１）は
、塩化ビニールなどの比較的県歌で可撓性を有する合成
樹脂薄材によって一体に形成されている。そして、上板
（２）の下部に、上面を開口した多数の育苗鉢（３）が
前後方向および横方向に所定間隔をおいて並設されてい
る。この各育苗鉢（３）ハ、底面（４）を平坦とすると
ともに、側面（５）を下方に行＜Ｋしたがって幅狭とし
、各育苗鉢（３）のテーパー状の側面（５）の間に前後
方向および横方向にわたって溝＋６１　ｆ７１が直線状
に形成されている。この育苗容器（１１は全体が薄材の
ため撓みやすいが、とくに各育苗鉢（３）間の上板（２
１部が撓みやすい。

そして、各育苗鉢１３＋　！’１ｍ±（８）を詰めると
ともに播種し、苗１９）を育成する。

なお、上記図示した育苗容器（１）は、−例として前後
方向および横方向の寸法が同一のものを示しである。こ
のように育苗容器（１）は正方形状としたものを用いる
ことにより方向性がなく、取扱いが容易となるものであ
るが、このような短いものを使用するほか、前後方向に
長くしたものも用いてもよい。また、育苗容器（１１の
各育苗鉢（３）は、そのピッチ長さに比較して深さを深
浅自由に設定することができる。

つぎに、移植機について説明する。

才４図および’３１’５図は、移植機の全体を示すもの
である。

ｕｔ’ｉ機枠で、この機枠αυの前部に三点リンク機構
を介してトラクタに連結するトラクタ連結部ｆｉ３が設
けられている。また、上記機枠αＤの下部に支枠０１を
介して開溝器ｔｉ４が設けられているとともに、機枠ｔ
ｔｎの後部両側に車軸（１５１を介して鎮圧輪ｔ１ｂｌ
が軸架されている。

上記機枠０υ上に自動給苗装置１２Ｄが設けられている
。この自動給苗装置１２ｎは、育苗容器支持装置（社）
、育苗容器送り装置１２１、育苗容器排出装置＠、苗浮
かし装置（ハ）、苗捕捉装置（ハ）、苗送り装置（５）
、苗植付は装置弼を備えている。

つぎに、上記育苗容器支持装置器を、１６図、オフ図お
よび５？８図について説明する。

この育苗容器支持装置器は、基板ＧＤ上に前後方向に向
って両側の側板８２およびこの両側の側板ｃｌｚ間に複
数個の案内版盤が上記育苗容器【１）の前後方向の溝（
６）の間隔に対応する等間隔で平行にかつ同高に立設さ
れている。また、上記基板Ｃ１１）の前部に開口部（財
）が形成され、この開口部（財）Ｋ対応して上記各案内
板■の下部に切欠部（ハ）が形成されている。

そして、育苗容器支持装置（イ）上に育苗容器ｍを供給
し、各案内板盤上に育苗容器（１）の前後方向の谷溝（
６）を嵌合し、各案内板（ハ）および両側の側板翰の上
級で谷溝【６）間および両側縁部の上板（２）を同高の
同一平面上で支持する。これによって、育苗容器（１）
は前後方向移動自在に、かつ、撓みを防止された状態で
支持される。

すなわち、上記育苗容器（！）は、可撓性に富むことか
ら、単なる台上に置くと底部がつぶれ、高さが変るよう
なことが起るが、育苗容器（１１をその各育苗鉢（３）
の底面（４）で支えるのではなく、個々の育苗鉢（３）
の列間の溝（６）において裏側を支持することにより、
大きな可撓性をもつ育苗容器（１）を剛性をもつように
保持し、育苗容器（１）を供給した際に、育苗容器（１
）の表面の位置を正確に規制することができ、苗（９１
の分離の正常な作動を保障することができる。

つぎに、上記育苗容器送り装置（ハ）を、同じく１６図
、ヤ７図および？８図について説明する。

この育苗容器送り装置（至）は、送り板（４９を有し、
この送り板（４っけ、上記育苗容器＋１１の全幅と対応
する長さに形成され、育苗容器（１１の横方向の溝（７
）ｋ係脱自在に係合するよ５になっており、上縁部に上
記育苗容器支持装置Ｑ２の各案内板Ｇ３［対応する位置
において凹部０ｚが形成されている。そして、上記送り
板卿は、上記育苗容器支持装置器の開口部（ロ）および
切欠部（至）に臨ませられている。

また、育苗容器送り装置（ハ）は、上記送り板ＯｒＪの
駆動機４１１（４３を備えている。この駆動機構（４３
は、上記育苗容器支持装置のの基板口υの下部に角棒か
らなる上下方向のガイド（財）が設けられ、このガイド
（財）ｋ移動体（ハ）がその上下方向のガイド孔（至）
を介して上下動自在に嵌合され、この移動体（ハ）にそ
の前後方向のガイド孔（４７１を介して角棒からなる前
後方向のガイド■が進退自在に嵌合され、このガイド（
４ｇＪの先端に四角形状の内孔（ハ）を有するカム枠６
Ｉが取付けられ、このカム枠６Ｇの内孔（４１に三角形
状のカム６Ｄが嵌合されている。なお、図示の場合、カ
ム枠団の内孔−は正方形状に形成され、カムｅｉｎ　ｉ
ｔ、カム枠（へ）の−辺を一辺とすゐ正三角形の各頂点
を中心とし、その−辺を半径とする円弧で形成されてい
る。さらに、上記基板Ｇ１１の下部に支枠めを介して軸
受關が取付けられ、この軸受Ｈ＜上記鎮圧輪叫に連動し
てまたはトラクタの動力取出装置（Ｐ、Ｔ。０．）に連
結されて等速回転する駆動軸（財）が支架され、この駆
動軸（財）の先端に上記カム６Ｉ）が駆動軸（財）の軸
中心とカムｌ５１）の１頂点とを一致させた状態で直角
に固着されている。

そして、上記駆動機構卿のカム枠−の前上部に上記送り
板（４１）が横方向に取付けられている。

そうして、駆動機構（４３の駆動により、すなわち、カ
ム６ｆｌが回動してカム枠−を、移動体（ハ）の上下動
および前後動によって支持しつつ作動するととくより、
送り板卿が基ｗｅυの開口部（財）および各案内板−の
切欠部（至）ｋおいて垂直に上昇し、送り板卿の各凹部
（ハ）が各案内板−を避けながら各案内板−の上端面か
ら少し突出するとともに、育苗容器（１１の横方向の溝
（７）に入り、ついで、送り板（４υが前方に所定距離
前進し、溝（７）の前方の測置ｉ５）　Ｋ肖接して育苗
容器Ｔｌ）を所定距離送り、ついで、送り板Ｑｆｉが喬
直に下降して溝（力から離脱し、さらに、所定距離後方
に移動して復帰する。

このようにして、大佐な可撓性を有する育苗容器（１１
を定位置に正確′に順次送り出すことができる。

すなわち、剛性をもつ育苗容器であるならば、その一端
に力を加え、移送することができるが、上記育苗容器（
１）の場合、一部に力を加えることによってその部分が
移動しても、他の部分は撓み、正確な位置に移動しない
し、力を加えた部分が破損する危険が多分にある。これ
に対して、上記のように、移送方向に直交する育苗容器
＋１１の溝（７）ｋ下方から送り板（４１１を挿入し、
送り板（４１１を一列に含まれるすべての育苗容器（１
）の側ｉ［（５１に当てながら移送方向に押しながら移
送し、移送後に送り板卿を下方に抜き去るとともに元位
置に戻し、順次送ることｋより、育苗容器（１）を撓ま
せたり、破損することなく送ることができる。

なお、送り板（４Ｂの駆動機構としては、上記カム機＠
Ｉｃよるほか、別個の上下動機構と前後動機構とを組合
わせてもよい。

つぎに、上記苗浮かし装置（ハ）を１６図およびオフｖ
Ａｋついて説明する。

との苗浮かし装置（ハ）は、上記育苗容器支持装置（２
）の基板０υの前端下部に支枠σηを介してガイド枠ａ
３が増付けられ、このガイド枠ａｎｃその角状のガイド
孔σＪを介して角棒からなる上下動杆ｆｆ４）が上下動
自在に設けられ、この上下動杆ｆｆ４１の上端部に支板
四が取付けられ、この支板（ハ）上に上記各案内板關間
に臨ませた押動体σＱが設けられている。

また、苗浮かし装置（ハ）は、上記押動体σｅの駆動機
構ｆｆ？）を備えている。この駆動機構（２）は、上記
育苗容器送り装置（ハ）の軸受割の下部に支枠σ秒を介
して支軸Ｃ：ＩＩが横架され、この支軸σ優にレバー■
がその前方寄り位置で回動自在に支架され、このレバー
■の前端部がその長孔＠Ｄを介して連結軸＠乃で上記上
下動杆ａ心の下端部に連結されているとともｋ。

レバー■の後端部がその長孔−を介して連結軸（ロ）で
上記育苗容器送り装置（至）の移動体（ハ）ｋ回動自在
に連結されている。

また、上記育苗容器支持装置０３の両側の側板Ｇ３の前
端外側部に前側板−が取付ゆられ、この両側の前側板−
の上部間に案内上板６りが取付けられ、この案内上板−
の後部に上記各案内板缶上に位置させて棒状の押え体（
ハ）が突設されている。

そして、１６図に示すように、育苗容器（１）が育苗容
器支持装置器の各案内板ＣＩ３に支持され、かつ。

育苗容器（１）の横方向の溝（７）ｋ育苗容器送り装置
（至）の送り板−〇が係合している状態では、移動体四
が上方に位置しており、したがって、レバー−〇後端部
は連結軸−および艮孔峙を介して上方に持上げられ、前
端部は支軸−を支点として下方に押下げられ、長孔帽）
および連結軸−を介して上下動杆σ４、支板（ハ）およ
び各押動体σｅは下降位置にある。

この状態は、送り板Ｃ１１が前方に進み、育苗容器口）
を１ピツチ送る間続く。

ついで、送り板Ｇ４１Ｊが下降して育苗容器（１）の溝
（７）から抜は出るとき、すなわち、移動体（４９が下
降すると、レバー■を介して上下動杆σ４が上昇し、支
板Ｃ７５を介して各押動体（７０が上昇し、育苗容器（
１）の１列の各育苗鉢（３）の底面（４）に突き当り、
押動する。

これによって、各育苗鉢（３）の底面（４）はその可撓
性により上方に凹み、育苗鉢１３）内にある苗（９）の
根部も押上げられ、育苗鉢（３）の内側間との密着状態
が解かれ、苗（９）を育苗鉢（３）から抜き去るのを容
易にする。

このように各押動体σｅが各育苗鉢１３）の底面１４）
を突き上げる際、各育苗鉢（３）間に押え体（ハ）が位
置して各育苗鉢（３）の両縁の上板（２）を上方から押
え、各育苗鉢（３）が持上がるのを防止する。そし【、
育苗容器（１１０１列の育苗鉢（３）は各押動体σｅと
各押え体□□□とで挾持された状態となり、１列の育苗
鉢（３）の苗（９）を浮き上らせる際に育苗容器（１）
が不規則な動きをするのを防止する。そして、この状態
は、送り根囲が下降し、後方に復帰し、再び上昇しはじ
める間係たれる。

なお、苗浮かし装置（２！９によりその育苗鉢（３）か
ら密着を解放された苗（９）を苗捕捉装置（イ）で捕捉
して苗送り装置＠に供給し、この苗送り装置面で送られ
た苗（９）を苗植付は装置＠により、開溝器（１４）ｋ
よって形成された圃場の植付溝に導いて定植し、また、
空となった育苗容器（１）を育苗容器排出装置＠で排出
するようになっている。

〔発明の効果〕

本発明によれば、育苗容器の底面を押上げることにより
、育苗容器はその可撓性によって底面が凹み、苗の根部
が押上げられ、育苗鉢の側面による挟持から解き放たれ
、かつ底部を突き上げるとともに、上方から押え、育苗
容器が浮き上るのを防止することＫより、円滑に洋館上
らせることかでき、これによって、苗の分離を容易に行
うことができる。

そして、可撓性を有する合成樹脂薄材からなる育苗容器
を使用するものであるため、圃場の単位面積当りに必要
とする育苗容器の費用が、従来の自動移植機用の育苗容
器に比べ数分の１で済み、きわめ【経済的である。

【図面の簡単な説明】

才１図は本発明で用いる育苗容器の一例を示す斜視図、 才２図はｆ１図の育苗容器の平面図、 才３図は才１図の育苗容器の側面図、 矛４図は本発明の一実施例を示す移植機の側面図、 才５図は才４図の移植機の平面図、 １６図は要部の装置の側面図、 オフ図は１６図の装置の平面図、 才８図は１６図の装置の■−■断面図である。 （１）−・育苗容器、（３）・・育苗鉢、（４）・・底
面、（５）・・側面、（９）・−苗、（至）町・育苗容
器支持装置、（ハ）・・苗浮かし装置、σｅ・・押動体
、ση・・駆動機構、輌・・押え体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　可撓性を有する合成樹脂薄材によって一体に
   形成され前後方向および横方向に所定間隔をおいて育苗
   鉢を並設した育苗容器を用いて育苗し、この育苗容器に
   よって育苗された苗を移植するものにおいて、 上記育苗容器をその育苗鉢間で支持する育苗容器支持装
   置と、 この育苗容器支持装置に支持された育苗容器の育苗鉢の
   底面を下方から押動する押動体と、との押動体を上下動
   する駆動機構と、 上記育苗容器支持装置に支持された育苗容器の育苗鉢の
   縁部上に臨ませる押え体と、 を備えたことを特徴とする移植機用育苗容器の苗浮かし
   装置。