JPS5816019Y2 - 小型電子計算機のスイッチ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は小型電子計算機のスイッチ装置に関する。

従来より、数センチ四方で厚さ約１センチメートル程度
の外形を有する小型電子計算機が数多く提供されている
が、これらの装置の中には、電気回路の配線をする基板
として薄いフレキシブルなプリント基板を用いたものが
ある。

しかし乍ら、この種の装置において、スイッチ操作はキ
ーによってプリント基板上のスイッチ端子を導体で押圧
接触するもので゛あるから、ケース内にはパッケージさ
れた集積回路の他に前記フレキシブル基板を載置する基
台を必要とし、この集積回路と基台とが占める体積によ
って装置全体の小型化が制限されていた。

本考案は上記の欠点に鑑み、集積回路のパッケージをス
イッチ装置の基台として用い、更に小型で薄い電子計算
機のスイッチ装置を提供しようとするものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

ケース１は互いに固着される上ケース２と下ケース３と
からなり、上ケース２には表示窓２ａと、所望数のキー
：ＪＬ２ｂを穿設し、下ケース３には矩形にパッケージ
された集積回路４を載置する平坦な突部３ａと、突部３
ａの周囲の凹部３ｂとを設けている。

このケース１内には、２個の電源電池５と、Ｌ字状のゴ
ム板６と、Ｕ字状に折り曲げたフレキシブル基板７と、
絶縁性樹脂からなるＬ字状の堅固な基台８と、液晶利用
の表示ユニット９と、前記集積回路４とが収納されてい
る。

前記フレキシブル基板７は、電源電池５、集積回路４及
びスイッチ回路等を接続するプリント基板で、前記基台
８の上下面に沿ってＵ字状に折り返され、その上片７ａ
には第６図に示す如くのスイッチ端子１０を主に配線し
ている。

下片７ｂは前記下ケース３の上面に載置されており、下
片７ｂに穿設した矩形の孔７Ｃ１及び前記基台８に穿設
した矩形の切欠部８ａを、前記突部３ａ上に固定した集
積回路４が貫通し、下片７ｂ上の基台８の平坦な上面８
ｂとこの集積回路４の平坦な上面４ａとが連続する一つ
の平面を形成している。

この平面によってフレキシブル基板７は水平に保持され
るが、前記集積回路４の上面４ａ及び基台８の上面８ｂ
は必ずしも全面にわたって平坦な面である必要はなく、
スイッチ端子１０の下方に位置する部分以外においては
、溝あるいは孔等を設けてもよい。

またフレキシブル基板７と集積回路４との電気的接続は
、フレキシブル基板７の端子７ｄと集積回路４の端子４
ｂとが、下ケース３の凹部３ｂ及びこの凹部３ｂと相対
する基台８の凹欠部８Ｃで形成した空隙内でハンダ付け
によりなされる。

これは、パッケージした集積回路４の上面４ａの位置を
正確に定めるために、寸法精度の得難い端子４ｂによっ
て集積回路４を保持せずミ比較的寸法精度の得やすいパ
ッケージの下面を下ケース３の突部３ａに密着して固定
したことによるものである。

前記フレキシブル基板上片７ａの上には前記り字状のゴ
ム板６が載置される。

このゴム板６は第５図に示す如く複数の中空突出部６ａ
（本実施例では２５個）と、中実突起６ｂと、小孔６Ｃ
を有し、中空突出部６ａの内側に導電性のゴムからなる
導体１１を固着したもので、前記フレキシブル基板７の
スイッチ端子１０上に導体１１を配するとともに、スイ
ッチ端子１０と導体１１との位置ずれを防止するために
、第４図に示す如く前記基台８の上面に一体に突設した
ピン８ｄがフレキシブル基板７の上片７ａの孔７ｅ及び
ゴム板６の小孔６Ｃを貫いて上ケース２内壁の係止凹部
２Ｃに嵌合している。

このように本実施例では、プリント配線はすべてフレキ
シブル基板７上に設けているから、スイッチ端子１０の
台座として加工のし易い材料を用いることができ、リジ
ット基板では加工が困難な前記ピン８ｄ、切欠８ａ等を
一体に成形することができるものである。

またゴム板６の上には前記上ケース２が載置される。

上ケース２のキーＪＬ２ｂはゴム板６の中空突出部６ａ
の真上に位置し、中空突出部６ａ上に載置したキートッ
プ１２がキ一孔２ｂより外方へ上下可動に突出するとと
もに、上ケース２の内壁面は前記ゴム板６の中実突起６
ｂに当接し、常にゴム板６及びフレキシブル基板７を捲
りあげないように水平に保ち、スイッチの操作力が位置
によってばらつくことないようにしている。

表示ユニット９はケース１内の一隅に配置される。

この表示ユニット９は２枚のガラス板９ａ、９ｂの間に
液晶を封入し、その外側に２枚の偏向板９ Ｃ，９ｄを
貼り、更に最下部に反射板９ｅを貼り合せたもので、第
７図に示す略台形の枠体１３によって前記フレキシブル
基板７の下片７ｂと接続される。

即ち枠体１３は側部に起立する４個の爪１３ａ 、１３
ｂ 、１３ Ｃ，１３ｄと弾性を有する折曲片１３ｅ
とを有し、爪１３ ａ 、１３ ｂが第８図においてガ
ラス板９ｂの右側上面に係止し、爪１３ Ｃ，１３ｄが
前後上面に係止して表示ユニット９を保持するとともに
、折曲片１３ ｅの上面がコネクター１４及び折り曲げ
たフレキシブル基板下片７ｂとを介してガラス板９ｂの
下面と弾接し、コネクター１４により表示ユニット９と
フレキシブル基板７とを電気的にも接続している。

この枠体１３のセット方法を第８図において説明すると
、まず下片７ｂを枠体１３の折曲片１３ ｅ上面に載せ
、下片７ｂの先端を折り曲げ、次に表示ユニット９を右
斜め上方より挿入し、爪１３Ｃ，１３ｄ先端の傾斜部を
利用してガラス板９ｂの上面を爪１３ Ｃ，１３ｄに係
止するとともに、ガラス板９ｂ下面に接着したコネクタ
ー１４の下面を、前記折曲片１３ ｅの上面に載置した
前記下片７ｂ上に圧接する。

次に表示ユニット９を左方へ押し込み、ガラス板９ａに
折曲片１３ ｅの先端が当接した位置で表示ユニット９
の右側を下方へ移動して枠体１３内に挿入し、次いで表
示ユニット９を右方へ摺動せしめて、ガラス板９ｂの上
面を前記爪１３ａ、１３ｂに係止する。

これにより表示ユニット９とフレキシブル基板７は、ネ
ジ止めその他の煩雑な手段を用いずに確実に狭い空間内
で固定することができる。

尚表示ユニット９と基台８の間に挿入されるのはコンデ
ンサ等の電気素子１５で、足部１５ａは基台８に設けた
切欠（図示せず）内においてフレキシブル基板７にハン
ダ付けされている。

本考案は以上の如く″であり、特にスイッチ装置におい
て、フレキシブル基板上のスイッチ端子に導体が接触す
る際の基板の受台として、パッケージされた集積回路の
平坦な上面を利用しているがら、部材の無駄を省き、狭
い空間を有効に利用でき、装置の小型化が可能となるも
のである。

【図面の簡単な説明】 第１図は一部を取り除いた平面図、第２図は内部機構を
示す正面一部断面図、第３図はゴム板の中実突起を示す
正面一部断面図、第４図は基台のピンを示す正面一部断
面図、第５図は要部部品の分解斜視図、第６図はスイッ
チ端子の拡大図、第７図は枠体の斜視図、第８図は表示
ユニットと枠体との関係を示す断面図である。 １・・・・・・ケース、４・・・・・・集積回路、４ａ
・・・・・・集積回路の上面、７・・・・・・フレキシ
ブル基板、８・・・・・・基台、８ａ・・・・・・切欠
部、８ｂ・・・・・・基台上面、１０・・・・・・スイ
ッチ端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面４ａを略平坦にパッケージした集積回路４と、平坦
   な上面８ｂを有する基台８とを、それぞれの上面４ ａ
   、８ ｂが路面−になるようケース１内に配置し、ス
   イッチ端子１０をプリント配線したフレキシブル基板７
   を、前記集積回路４と前記基台８上に載置し、さらに前
   記スイッチ端子１０と接触してスイッチをオンする導体
   １１を、前記フレキシブル基板７のスイッチ端子１０上
   方に上下動自在に配してなる小型電子計算機のスイッチ
   装置。