JPS5815756Y2 - 燃料ポンプの支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は燃料ポンプの支持装置に関し、特に電子式燃料
噴射型内燃機関用の燃料ポンプに最適な上記支持装置に
関するものである。

従来、この種の支持装置は第１図、第２図に示すように
なっている。

両図において、１は電子式燃料噴射型内燃機関用の燃料
ポンプで、例えば電磁式ベーンポンプ、２はポンプ１の
ベースプレートで、３は両端部をそれぞれポンプ１のベ
ースプレート２に焼付固定したポンプマウンティングラ
バー、４はチャンネル状に形成された燃料ポンプ支持プ
レート（以下単に支持プレートと言う）で一端部４ａが
車体リヤフロアパネル５（以下単にフロアパネルと言う
）に弾性体６，６（例えばゴム）を介して２箇所でボル
トＢｌ、Ｂｌ締めされ、他端部４ｂがフロアパネル５と
共に垂直断面箱形を形成したりャサイドメンバー７に弾
性体６を介して１箇所でボルトＢ 締めされている。

そして支持プレート４にはそのチャンネ／Ｌ４５４ Ｃ
の内部でベースプレート２がボルトＢ３．Ｂ３締めされ
、燃料ポンプ１をカバーするようにしている。

ところでこのような支持装置では次のような問題がある
。

すなわち燃料ポンプ１の駆動によりその駆動振動がポン
プマウンティングラバー３で吸収しきれず支持プレート
４における一端部４ａからは直接、他端部４ｂからはサ
イドメンバー７を介してそれぞれフロアパネル５へ入力
される。

このポンプ振動の伝達系統に注目すると、支持プレート
一端部４ａからの入力が弾性体６，６で吸収しきれない
場合、ポルｌ−Ｂ１ 、Ｂ１の２箇所からフロアパネル
５に伝達し、フロアパネル５を振動させる。

また、支持プレート他端部４ｂからの入力が弾性体６で
吸収しきれない場合、ボルトＢ２からサイドメンバー７
を介してフロアパネル５に伝達しフロアパネル５を振動
させる。

ここで支持プレート４の一端部４ａからの入力と他端部
４ｂからの入力とを比較すると、明らかに直接フロアパ
ネル５に伝達する振動が大きく、他端部４ｂのようにサ
イドメンバー７を介した方がサイドメンバ−７自体で振
動吸収でき不し、またサイドメンバー７という剛性の高
い部分で支持するので支持性は良いのである。

このように従来のものは直接フロアパネル５に伝達され
る入力があるため、フロアパネル５の振動対策上好しく
なくまた支持性も悪い。

本考案はかかる従来の問題を深刻に受けとめ振動対策上
好れた燃料ポンプの支持装置を提供するもので、以下図
面に示す実施例により従来と同一部分には同一符号を付
して説明すると、第３図ないし第５図において、大略く
の字形に形成された支持プレート４０は燃料ポンプ１を
車体リヤフロアパネル５の下方においてサイドメンバー
７と並ぶように支持する一辺部４０ａと、サイドメンバ
ー７に支持され車体リヤフロアパネル５から離れて配置
される他辺部４０ｂとから成り、この他辺部４０ｂには
第３図、第５図に示すようなバンパーラバー８，８が２
個突設されている。

燃料ポンプ１はベースプレート２が支持プレート４０の
一辺部４０ａにポル１−Ｂ３．’Ｂ３締めされることに
よって支持固定されている。

他方、支持プレート４０の他辺部４０ｂはサイドメンバ
ー７に第４図に示すように、２箇所においてボルトＢ２
゜Ｂ２締めされ、支持プレート４０をサイドメンバー７
にボルトＢ２．Ｂ２締めした状態でバンパーラバー８，
８がサイドメンバー７に圧接するようにしている。

かかる構成により、燃料ポンプ１が駆動時に振動しても
その振動入力はまずマウンティングラバー３によっであ
る程度吸収され、吸収しきれない入力は支持プレート４
０から弾性体６，６により振動吸収されながら、サイド
メンバー７にボルトＢ２．Ｂ２部分から伝わり、このサ
イドメンバー７で振動吸収されながらフロアパネル５へ
入力する。

ここで、支持プレート４０の振動は２個のバンパーラバ
ー８，８によっても振動吸収されるので、フロアパネル
５へ入力する振動は著しく減少するものである。

この結果、燃料ポンプ１の振動によるフロアパネル５の
振動は低減し、振動防止上非常に優れたものとなる。

更に、車両のバウンド、リバウンド等により燃料ポンプ
１に上下方向の慣性が作用しても、支持プレート４０は
サイドメンバー７に４箇所において安定して受けとめて
いるので、燃料ポンプ１の安定した支持性が得られる。

尚、ここで支持プレート４０のサイドメンバー７へのボ
ルト締め箇所について言及すると、少なくとも３箇所で
ボルト締めすれはその支持性が安定するが、振動防止上
はその発振動入力点が１箇所増えることになるので、弾
性体６の防振特性により適宜に決定することができる。

バンパーラバー８について更に言及すると、バンパーラ
バー８の突設数であるが、実施例では２個設けたものを
示しているが支持プレート４０のサイドメンバー７への
支持点の最低数は安定した支持性を得る上では３点なの
で、ボルトＢ２により２箇所で固定し、バンパーラバー
８により１箇所圧接し３箇所において正三角形を形成す
るように配置するようにしてもよい。

また、支持プレート他辺部４０ｂの中央で１点だけでボ
ルトＢ２締めし、周囲にバランスよくバンパーラバー８
を適宜数突設して安定した支持性が得られるようにする
こともできる。

更にまた、サイドメンバー７に支持プレートを支持させ
ずに近くに他の強度部材例えばクロスメンバー等の強度
部材があればそのクロスメンバーに支持プレート４０を
支持させるようにしてもよいＯ 以上本考案によれば、燃料ポンプの支持プレートを直接
フロアパネルに支持させることなく、強度部材に弾性体
を介して支持させているので、燃料ポンプの駆動により
振動がフロアパネルに伝えにくくなり、振動防止上非常
に効果的である。

また、燃料ポンプは車体フロアパネル下方において強度
部材と並ぶように配設されているためポンプのフロアパ
ネル面からの下方への突出寸法が小さくなり、走行時の
スプラッシュや縁石からの影響を受けに＜＜、ポンプ保
護性に優れたものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の支持装置を示す断面説明図、第２図は第
１図Ａ視図、第３図は本案実施例を示す第１図と同様の
断面説明図、第４図は第３図Ｂ視図、第５図は第４図Ｃ
−Ｃ断面図である。 １・・・・・・燃料ポンプ、２・・・・・・ベースプレ
ート、３・・・・・・マウンティングラバー、５・・・
・・・車体フロアパネル、６，６・・・・・・弾性体、
７・・・・・・サイドメンバー（強度部材）、８・・・
・・・バンパーラバー、４０・・・・・・支持プレート
、４０ａ・・・・・・−辺部、４０ｂ・・・・・・他辺
部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）大略くの字形に形成された燃料ポンプ支持プレー
   トの車体フロアパネルから離れた一辺部に燃料ポンプベ
   ースプレートを固定し、該ベースプレートにマウンティ
   ングラバーを介して燃料ポンプを車体フロアパネル下方
   において車体強度部材と並ぶように固定する一方、前記
   支持プレートの他辺部を前記車体強度部材の下面に弾性
   体を介してボルト締結して成る燃料ポンプの支持装置。
2. （２）燃料ポンプ支持プレートの他辺部には少なくとも
   １個のバンパーラバーが突設され、該支持プレートのボ
   ルト締付は時、前記バンパーラバーが強度部材に圧接す
   るようにしたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第（１）項記載の燃料ポンプの支持装置。