JPS58149320A - 改質ポリエステル繊維の製造方法 - Google Patents

改質ポリエステル繊維の製造方法

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JPS58149320A
JPS58149320A JP2874582A JP2874582A JPS58149320A JP S58149320 A JPS58149320 A JP S58149320A JP 2874582 A JP2874582 A JP 2874582A JP 2874582 A JP2874582 A JP 2874582A JP S58149320 A JPS58149320 A JP S58149320A
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silicon oxide
alkyl
fibers
polyester fiber
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Hideo Ishibashi
石橋 秀雄
Tadayuki Matsumoto
忠之 松本
Kiyoshi Nakagawa
清 中川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、改質ポリエステル繊維の製造方法に関するも
のである。さらに詳しくは直接重合法でポリエステルを
製造する際に特定の製造方法で製造した酸化ケイ素を主
成分とする不活性無機微粒子を添加して重合を完結せし
め、次いでこれを製糸して得たポリエステル繊維をアル
カリ溶解処理することを特徴とする発色性のすぐれたポ
リエステル繊維の製造方法に関するものである。ポリエ
ステル繊維はすぐれた物理的特性、化学的特性を有する
が故に衣料用、工業用に広く使用されている。
しかしながら、ポリエステル繊維は他の繊維、たとえば
アセテート、レーヨン、羊毛、絹などの繊維に比べて染
色布の発色性(黒の深床あるいは有彩色の鮮明性)が劣
っていた。特に黒色の深床は前記他の繊維に比べて大幅
に劣るためブラックフォーマル分野などでは黒の発色性
向上(深床向上)が強く望まれていた。
従来かかるポリエステル繊維の欠点である染fl)  
有機合成繊維にグロー放電プラズマ中でプラズマ照射し
て繊維表面に0.1〜0.5μの凹凸を付与する方法(
特開昭52−99400号公報)(2)  繊維表面に
低屈折率成分の薄膜をほどこす方法(特開昭55−11
1192号公報)(3)  平均粒径100mμ以下で
あるシリカなどの無機微粒子を0.5〜10重量%添加
したポリエチレンテレフタレート繊維をアルカリ溶解処
理し、特定の表面構造を付与する方法(特開昭55−1
07512号公報) などが知られている。
これらのうち前記(1)の方法はプラズマ放電の設備が
高いためコストアップが大きくなること、および顕著な
発色性向上効果が期待できないなどの問題点があった。
一方、前記(2)の方法は繊維表面に低屈折率成分を付
着せしめる方法であるため、確かにその発色性向上効果
は大きいが、摩擦堅牢度が悪いという問題点があった。
さらに、前記(3)の方法は繊維に特定の表面形態粗面
化を付与できるため、ある程度の発色性向上効果は期待
できる。
ポリエステルの製造法としては一般にエステル交換反応
法と直接重合法がよく知られている。
直接重合法はエステル交換反応法に比べて製造コストが
安く有利であることもよく知られている。しかし、直接
重合法で上記シリカ含有ポリエステルを製造する場合、
添加温度、テレフタル酸のカルボキシル基などの影響で
シリカが凝集し、紡糸工程での枦砂の目詰り、あるいは
紡糸、延伸工程での糸切れが起るという問題点があった
また、7リカの凝集によるものと思われる製造ロットに
よる発色性レベルの変動などの問題点があった。
さらに詳述すると、テレフタル酸を出発原料として直接
重合法でシリカ微粒子を添加して得、たポリマーを紡糸
すると、シリカの凝集粗大粒子のため紡糸P砂が目詰り
し、これが時間とともに蓄積して炉圧が上昇し紡糸の続
行が困難となったり、あるいは紡糸に続いて延伸を行な
った際繊維中に中空の欠陥部分、いわゆるボイドが発生
して繊維品質あるいは延伸性の低下をもたらすことが多
い。
そこで本発明者らは、シリカ添加ポリエステルの直接重
合法におけるシリカの凝集、紡糸ン戸砂の目詰り、延伸
時あ糸切れなどについて詳細研究を進め、おどろくべき
ことに特定のシリカを添加するとこれらの問題点が大幅
に改善でき、特に特定のシリカと特定の分散剤の併用に
より極端に改善できることを見出したものである。
すなわち、本発明は直接重合法において、特一定の酸化
ケイ素を添加してすぐれた発色性を有するポリエステル
繊維の製造方法に係り、より詳細にはテレフタル酸およ
びエチレングリコール、1.4−ブタンジオールから選
ばれ名グリコールからポリエステルを製造するに際し、
該ポリエステルの真空重合を開始する以前の任意の段階
で、平均の一次粒子径が100mμ以下であリ、かつ粒
子表面のシラノニル基をアルキル基で封鎖したアルキル
コート酸化ケイ素を、得られるポリエステルに対して0
.2〜4重量%添加して重合を完結せしめ、次いで製糸
して得たポリエステル繊維をアルカリ溶解処理すること
を特徴とする改質ポリエステル繊維の製造方法である。
本発明におけるポリエステルとはエチレングリコールま
たは1.4−ブタンジオールを主たるグリコール成分と
し、テレフタル酸を主たるジカルボン酸成分とするポリ
エステルを対象とする。
このジカルボン酸成分の一部をたとえば5−スルホイソ
フタル酸のモノアルカリ金属塩、インフタル酸、ジフェ
ニルジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸、ドデカン二酸などのジカルボン酸また
はそのニス7 ル+ I)−オキシ安息香酸、p−β−
オキシエトキシ安息香酸などのオキシカルボン酸で置キ
換えても良く、またエチレングリコールまたは1.4−
ブタンジオールの一部をたとえば炭素数2〜10のアル
キレングリコール、1.4−7クロヘキサンジメタノー
ル、1.4−ビス(β−オキシエトキシ)ベンゼン、ビ
スフェノールAのビスグリコールエーテル、ポリアルキ
レングリコールなどの主グリコール成分以外のグリコー
ルで置き換えても良い。特に発色性向上の而からポリア
ルキレングリコールおよびアルカリ金網スルホネート基
を有するインフタル酸成分で置き換えることがより好ま
しい。
また本発明のポリエステルには、さらにぺ/タエリスリ
トール、トリメチロールプロパン。
トリメリット酸、トリメシン酸などの鎖分岐剤やモノハ
イドリックポリアルキレンオキサイド。
フェニル酢酸などの重合停止剤を少割合使用することも
可能である。
かかる原料から本発明のポリエステル繊維は、たとえば
次のようにして製造できる。テレフタル酸トエチレンク
リコールのモル比が1:1.2程度であるシリカを含む
エステル化反応生成物を含む240〜250℃に加熱さ
れたエステル比倍にテレフタル酸、エチレングリコール
、アルキルコート酸化ケイ素、水酸化テトラアルキルア
ンモニウム水溶液の混合スラリーを反応液の温度を24
0〜245℃に保持しつつ徐々に添加し、エステル化反
応を完結せしめる。次いで反応液の一部を残し、必要量
を重合缶に移行し、重合触媒として三酸化アンチモ/、
安定剤としてリン酸を所定量加えた後、徐々に昇温およ
び減圧を行ないながら1時間で温度290℃、圧力11
11++lHg以下に到達せしめ、さらに3時間程度こ
の条件で重合せしめる。目標の重合度に達すると常法に
よりベレット状に吐出した後、乾燥、紡糸、延伸をして
ポリエステル繊維を製造する。
さらにこの繊維を常法により仮撚、強撚加工などした後
、製織、アルカリ溶解処理を行なって目的とする発色性
のすぐれたポリエステル繊維が得られる。
さらに本発明のポリエステル繊維を得るためポリエステ
ルの合成に当っては当業界周知の触媒、着色防止剤、エ
ーテル結合副生防止剤、抗酸化剤、難燃剤などを適宜使
用することができる。
本発明におけるアルキルコート酸化ケイ素とは、たとえ
ば乾式法酸化ケイ素とジアルキルジクロルシランを反応
させることにより、粒子表面のシラノール基を30%以
上封鎖したものである。
ここにいう乾式法による酸化ケイ素とは、たとえば[プ
ラスチック用およびゴム用添加剤実用便覧」(化学工業
社、昭和45年8月10日発行)の524ページに記載
されているような、一般にハロゲン化ケイ素を水分およ
び酸素とともに気相で熱分解させる方法である。
上記アルキルコート酸化ケイ素の粒子表面に存在するア
ルキル基は特に限定しないがメチル基およびエチル基が
好ましい。
上記アルキルコート酸化ケイ素の粒子表面のンラノール
基封鎖率は30%以上であり特に60チ以上が好ましい
。30%未満ではポリエステルの重合反応中に激しく凝
集し、ポリマー中の粗大粒子数が増加し、かつ得られる
ポリエステルの耐加水分解性が低下するので好ましくな
い。
さらにポリマーの製造ロットごとに分散状態が変動する
ためか、糸の製造ロットごとの発色性レベルが微妙にち
がってくることもあり好ましくない。
本発明におけるアルキルコート酸化ケイ素の平均の′−
一次粒子径100mμ以下、好ましくは20mμ以下で
ある。平均の一次粒子径が100mμを越えると発色性
向上効果が低下するので好ましくない。
また、該アルキルコート酸化ケイ素の添加量は生成する
ポリエステル組成物に対して0.2〜4重量1の範囲で
あり、0,3〜1.5重量−の範囲が好ましく、0.4
〜1%の範囲が特に好ましい。
0.2重量%未満では発色性向上効果が不十分で好まし
くなく、また4重量%を越える量では発色性向上効果が
低下するようになり、添加量アップの効果がなくなって
しまうので好ましくなぃ。             
  特開昭58−149320 (4)また、染色後の
布帛の摩擦堅牢度も低トするので好ましくない。
本発明におけるアルキルコート酸化ケイ素は脂肪族グリ
コール、テレフタル酸と脂肪族グリコールのスラリーあ
るいは脂肪族アルコールなどと公知の方法で分散させ、
分散スラリー七してポリエステルの真空重合を開始する
までの任意の段階で添加することがで^るが特に該ポリ
エステルの原料となるグリコールあるいはテレフタル酸
と脂肪族グリコールのスラリーに分散させて添加するこ
とが好ましい。
本発明におけるアルキルコート酸化ケイ素の分散スラリ
ーは従来公知の方法で調整できるが、アルキルコート酸
化ケイ素とエチレングリコールまたは1.4ブタンジオ
ールを特開昭55−125495号公報に開示された攪
拌翼の回転方向と平行した複数個のせん新興をもつ高速
攪拌機中で分散させる方法が好ましい。
また、これらのスラリーを遠心分離型の沈降機、加圧濾
過などの方法で粗粒を分離する方法は特に好ましい。
さらに分散剤として従来公知の分散剤も使用可能である
ここでおどろくべきことに好ましい分散剤の使用は系中
のアルキルコート酸化ケイ素の分散向上のみでなく、原
糸製造ロットによる染色布の色目変動防止にも顕著な効
果を有することが判明した。この理由は明確ではないが
、分散剤を添加してポリマー中の粒子分散性を向上せし
め、安定化することにより、アルカリ溶解処理系をより
好ましい糸表面に安定化するものと思われる。
さらに水酸化テトラアルキルアンモニウム化合物はジエ
チレングリコールの発生防止にも顕著な効果を有する。
ジエチレングリコールが発生すると仮撚加工糸織物の風
合が低下し、好ましくないことは周知のとおりである。
特に水酸化テトラアルキルアンモニウム化合物系分散剤
が好適である。
ここで、水酸化テトラアルキルアンモニウム化合物とし
ては水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエ
チルアンモニ、ウム、水酸化テトラプロピルアンモニウ
ム、水酸化テトライソグロビルアンモニウム、水酸化テ
トラブチルアンモニウムなどが挙げられるが、なかでも
水酸化テトラエチルアンモニウムが特に好ましい。
かかる分散剤であるテトラアルキルアンモニウム化合物
を使用する場合、その好ましい使用量は本発明のアルキ
ルコート酸化ケイ素に対して2〜60重量%が好ましく
、5〜20重蓋チが特に好ましい。使用量が2重量%未
満では分散剤使用による凝集防止効果が乏しく、30重
量%を越えるとその効果が飽和するばかりか、逆にポリ
マーが黄褐色に着色してポリエステル繊維の物性が悪化
するなどの欠陥を誘起することもある。
本発明におけるアルキルコート酸化ケイ素のスラリーの
添加時期はポリエステルの真空重合を開始するまでの任
意の段階であるが、特に該ポリエステルのエステル化反
応開始前が本発明のアルキルコート酸化ケイ素の粗大粒
子数が少なくなるので好ましい。
また、本発明においてはポリエステルを構成するグリコ
ール成分の一部をポリアルキレングリコールで、および
/またはテレフタル酸成分の一部をアルカリ金属スルホ
ネート基を有するイソフタル酸成分で置き換えることに
より、より一層の発色性向上効果を達成することができ
る。かかるポリアルキレングリコール成分共重合の効果
は分散染料の繊維内部における分散性が向上することに
より、繊維内部における光吸収量が増加して発現するも
のと思われる。
また、アルカリ金属スルホネート基を有するイソフタル
酸成分共重合の効果はもともと分子吸光係数の大きなカ
チオン染料での染色が可能となり、同様に繊維内部にお
ける光吸収量が増加して発現するものと思われる。
本発明において使用し得るポリアルキレングリコールと
してはポリエチレングリコール、ポリ−1,2−グロピ
レングリコール、ポリトリメチレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコールなどが挙げられるが、これらの
うちポリエチレングリコールは他のポリアルキピンクリ
コールに比べて得られるポリエステル中での本発明のア
ルキルコート酸化ケイ素の凝集が起りに<<、かつ同一
添加量における発色性向上効果が大きく、特に好ましい
本発明におけるポリアルキレングリコールの分子量は特
に限定しないが、得られるポリエステル中で層分離しな
い程度のものが好ましい。
たとえばポリエチレングリコールの場合分子量s、 o
 o o以下が好ましい。
本発明におけるポリアルキレングリコールの好ましい添
加量は得られるポリエステルに7jL。
て1〜10重量%であり、さらに好ましくは、3〜7重
量%である。1重量%未満では、得られるポリエステル
繊維のポリアルキレングリコール共重合による発色性向
上効果が小さく、また10重量%を越える量では得られ
るポリエステルの耐光性が低下することがある。
本発明におけるアルキルコート酸化ケイ素添加ポリエス
テル繊維゛はストレート糸のみでなく強撚加工糸、仮撚
加工糸も対象とする丸が、特に強撚加工糸、仮撚加工糸
ではより発色性が向上するので好ましい。
仮撚加工糸を柔かく巻き取ってスチームセットする、い
わゆる仮撚改良方法を採用しても本発明の効果は発現す
る。
本発明のアルカリ溶解処理は苛性ソーダ、苛性カリなど
のアルカリ金属の水酸化物、水に溶かした時にアルカリ
金属水酸化物の形になるアルカリ金属化合物、アルカリ
金属の炭酸塩にど塩基性アルカリ金属化合物の水溶液中
で繊維または織編物を加熱するか、または塩基性アルカ
リ金属化合物の水溶液を織編物にパッド/スチーム処理
することなどによって達成される。
本発明におけるアルカリ溶解は上述のようなアルカリ溶
解処理法で減量率を繊維または織編物に対し3〜50重
量%、好ましくは5〜30重埴チの範囲にする必要があ
る。アルカリ溶解減覇率が3%未満では発色性向上効果
が十分でなく、また50重量%を越えると発色性向上効
果は飽和し、糸の強度が低下しすぎるので好ましくない
また、アルカリ溶解処理にはセチルトリメチルアンモニ
ウムブロマイド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウ
ムクロライドなどのアルカリ溶解促進剤を適宜使用する
ことができる。
以上詳述したように本発明の効果は、本発明のアルキル
コート酸化ケイ素を添加することによって直接重合法ポ
リエステル中での粒子分散性を改善した繊維をアルカリ
処理することによって発現するものである。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
なお、実施例中の部は重量部を、チは重量%を意味する
。また本発明における各種測定、評価方法およびアルカ
リ溶解処理条件は次のとおりである。
(粗大粒子数) ポリエステルチップを常法で厚さ25μの二軸延伸フィ
ルムに製膜し、このフィルム25c4を実体顕微鏡(6
0倍)で観察、最大長さ60μ以上の粗大粒子を測定し
て試料1gあたりの粗大粒子数を算出した。
なお、粗大粒子数は1水準あた抄10回測定し、その平
均値で表示した。
(−次粒子径) 酸化ケイ素の粉末を電子顕微鏡で10万倍に拡大した写
真を撮影し、得られた像から各−水粒子の最長径を測定
し、1,000個の平均として求めた値をいう。
(融点Tm) Perkin −Fi1mer社製DSD−IBを使用
し、試料ポリマー10〜を用いて窒素ガス雰囲気下、常
温から16℃/minの速度で昇温した時の結晶化ピー
ク頂点の温度をTcとし、融解ピークの極小点をTmと
した。
(L値) ポリマーを直径2.5〜3.5 m+n、高さ4.5−
5.5+nの円柱状に成形し、スガ試験機株式会社製的
M式色差コンピューターで測定する。b (ttii 
7); 大eい程ポリマーの黄味傾向が増大する。
(極限粘度〔η〕の測定法) ホ+) −=r −f o−クロルフェノールに溶解シ
、25℃で測定した値である。
(耐加水分解性) 一辺が約1咽の直方体に切断したポリエステルポリマー
1gと蒸留水100gをオートクレーブに仕込み30分
で150℃に昇温し、さらに130℃で2時間加熱した
。熱水処理終了後100℃で1時間減圧乾燥後極限粘度
を測定し、初期極限粘度に対する極限粘度の低下から次
の基準で耐加水分解性を判定した。
◎ 極限粘度の低下はほとんどない 0    /7    n   非常に小さい。
△   〃      若干ある ×〃〃   やや大きい (発色性の測定方法) 評価すべきフィラメント糸を27ゲージのトリコット靴
下編機〔小池機械製作所(株)製〕により、筒編地を編
成した後、常法により0.2チの非イオン活性剤〔サン
デツ)G−900(三洋化成(株)製)〕と0.2チの
ソーダ灰を含む沸騰水中で5分間煮沸精練し、次いで水
洗、乾燥した。
次に180℃に調整したベーキング試験装置〔大栄科学
精器製作所(株)製MODEL−DK−IH)を用いて
30秒間無緊張状態で乾熱処理を行ない筒編地をセット
した。次いで、 分散染料Sumikaron Black 5−BB 
10%Owf(ないしはカチオン染料Cathilon
 Black CD−BLH14%owf ) 酢     酸         o、 5 c c/
1酢酸ソーダ     0.2g/f からなる浴比1:30の1′50℃の水溶液中で60分
間染色を行なった後、常法に従い、 ハイドロサルファイド         2g/l苛性
ソーダ      2 g/l 非イオン活性剤    2 g/l (サンデッドG−900) からなる80℃の水溶液中で20分間還元洗浄を行ない
、水洗、乾燥した。
発色性の評価は、デジタル測定色差計算機〔スガ試験機
(株)製〕で筒編地を6枚以上重ね、照射光が透過しな
い状態で測定されるL値で行なった。L値は濃色はど値
が小さく、淡色はど値が大きくなる。
(アルカリ溶解条件) 筒編地1重量部を水酸化ナトリウム(5重量Li6)の
沸騰水溶液50重量部中に浸漬し、攪拌しながら所定時
間処理した後水洗し、次いで1%酢酸水溶液で中和し、
さらに水洗および乾燥した。アルカリ溶解処理時間は、
あらかじめ予備検討し、所定の減量率になるように設定
した。
なお、減量率の算出は処理前の筒編地を100℃の熱風
中で20分間乾燥し、重量を測定〔この時の重量を(A
)とする〕シ、減量加工後の筒編地を同様に100℃で
20分間乾燥し重量を測定〔この時の重量を(B)とす
E〕して、より求めた。
(摩擦テスト) 染色布を学振型摩擦堅牢度試験機を使用して、10mの
試験片を台上に固定し、2an×2(7)の白布(綿)
を取付けた摩擦子(荷重200g)を往復運動させた。
30回/分の速度で10分間行ない、白布の汚染度で判
定した。
◎ はとんど汚染されない O汚染は少ない △ 若干汚染される X かなり汚染される 実施例1 テレフタル酸とエチレングリコールをモル比1:1.2
で常法により反応させて得たポリエステル低重合体をテ
レフタル酸相当で34.2部エステル化缶にとり、24
5〜250℃に加熱した。
次いで、粒子表面にメチル基を有し、かつ粒子表面のシ
ラノール基を75係封鎖した平均の一次粒子径が16m
μである乾式法メチルゴー1−酸化ケイ素と水酸化テト
ラエチルアンモニウノ・の20%水溶液とエチレングリ
コールの重酸比が5:2.5:92.5の混合物をJa
nke & Kunke1社製Ultra Turra
x T45 DX (10,000rprn)で30分
間分散し、次いで超音波処理した5%スラリーをアルキ
ルコート酸化ケイ素として1部、テレフタル酸51.4
部、エチレングリコール4.5部の割合で混合し、テレ
フタル酸のエチレ′ングリコールスラリーを調整した。
次いで該スラリーを上記エステル比倍に缶内温度を23
5〜250℃に保持しつつ生成する水を留去させながら
徐々に添加した。添加終了後245〜250℃に昇温し
、この温度でさらに1時間反応をせしめ、反応率97チ
の低重合体を得た。この低重合体はメチルコート酸化ケ
イ素が得られるポリマーに対し1チ含有したものであり
、種低重合体と呼ぶことにする。
エステル交換缶に種低重合体をテレフタル酸相当で34
.2部仕込み245〜250℃に加熱し、次いで上記テ
レフタル酸スラリーの調整法と同様にして得たテレフタ
ル酸51.4部、エチレングリコール11.9部、メチ
ルコート酸化ケイ素の5%スラリーをメチルコート酸化
ケイ素として0.60部相当からなるスラリーを上記エ
ステル化方法と同様にして添加してエステル化せしめた
。次いで該反応液を重合缶に移行し三酸化アンチモン0
.04部およびリン酸03口1、部を添加し、次いで重
合反応系を徐々に減圧にして1時間30分かけて760
waHg、から1wHgまで減圧し、同時に1時間60
分かけて250℃から290℃まで昇温した。1nun
 Hg以下の減圧下、重合温度290℃でさらに5時間
、合計4時間30分重合した。反応終了後ポリマーを直
径3MMの棒状で水中に吐出し、長さ5WrInに切断
してポリエステルチップを得た。
得うれたポリエステルチップの〔η〕は0.660dJ
/g、 b値は4.0 、Tmは259.6℃および粗
大粒子数は60個/gであった。
また、得られたチップの耐加水分解性を評価した結果、
極限粘度の低下は非常に小さく良好であった。
得られたポリエチレンテレフタレートを160℃で5時
間減圧乾燥後、紡糸温度290℃、引取速度900 m
/minで紡糸し、次いで延伸倍率3.45倍、ピン温
度100℃で延伸し、75デニール/66フイラメント
、糸強度4.8 g / dの延伸糸を得た。
この延伸糸を27ゲージのトリコット靴下編機で筒編地
を作成した。
次いで精練し、減量率20チになるようにアルカリ溶解
処理した。
さらに、発色性を評価した結果り値は15.9で良好な
深床を有していた。また、耐摩擦性を評価した結果摩擦
後白布の汚染は少なかった。
比較実施例1 実施例1において粒子表面にメチル基を有し。
かつ粒子表面の7ラノール基を封鎖したメチルコート酸
化ケイ素のかわりに、平均の一次粒子径が16mμであ
り、かつ粒子表面をアルキルコートシない普通の乾式法
酸化ケイ素を使用した以外は実施例1と同様にして重合
、紡糸、延伸、編製、アルカリ溶出処理および染色を実
施した。
得られたチップの〔η〕は0.660.粗大粒子数は5
50であった。
また、チップの耐加水分解性を評価した結果〔η〕の低
下はやや大きく不良であった。
また、染色後の発色性は14.2であった。
実施例2 実施例1においてメチルコート酸化ケイ素の量を表1の
ように変更した以外は実施例1と同様にして重合、紡糸
、延伸をした。
ただし、目標の〔η〕の糸を作るため重合時間は適当に
変更した。
また、テレフタル酸とエチレングリコールのモル比を同
じにするため必要に応じてアルキルコート酸化ケイ素の
エチレングリコールスラリーの濃度は適宜変更した。
得られた延伸糸を実施例1と同様にして編製、アルカリ
溶解処理、発色性評価および耐摩擦性評価を実施した。
評価結果は表IK示したとおりである。
表1から本発明の酸化ケイ素の添加量が本発明の範囲内
の場合は良好であることは明白である。
なお、実験尻6および届5は本発明の効果を明確するだ
めの比較実験である。
表    1 実施例5 実施例1においてメチルコート酸化ケイ素の粒子表面の
シラノール基の封鎖率、アルキル基の種類および平均の
一次粒子径を表2のように変更した以外は実施例2と同
様にしてエステル化反応後重合、チップ化し、次いで製
糸した。
得られたチップの粗大粒子数および耐加水分解性を表2
に示した。また、得られたチップの特性および減量率が
20チになるようにアルカリ溶解処理した後の発色性を
表2に示した。
表2から乾式法酸化ケイ素のシラノール基の封鎖率、平
均の一次粒子径などは本発明の範囲が好ましいことは明
白である。
なお、実験&8および五12は本発明の効果を明確にす
るだめの比較実験である。
表    2 実施例4 実施例1においてスラリー調整時に表6に記載したテト
ラアルキルアンモニウム化合物を添加した以外は実施例
1と同様にしてエステル化反応後、重合、チップ化し、
次いで製糸した。
得られたチップの特性および減量率が20%になるよう
にアルカリ溶解処理した後の発色性を表3に示した。テ
トラアルキルアンモニウム系分散剤としては水酸化テト
ラエチルアンモニラムが特に好適である。
表    6 実施例5 実施例1でメチルコート酸化ケイ素をTPAスラリー中
に添加するかわりに表4に示したような時期に添加し、
実施例1と同様にしてエステル化反応後、重合、チップ
化した。
得られたチップの特性を表4に示した。添υ(1時期が
本発明の場合には粗大粒子が特に好適である。
表    4 実施例5 実施例1で得た筒編を表5のようにアルカリ溶解減量率
を変更し、発色性、糸の強度評価した。評価結果は表5
に示したとおりである。
表5の結果からアルカリ処理によって発色性が向上し、
一方アルカリ溶解処理による減量率が50%を越えると
糸強度低下が大きくなり発色性向上効果も飽和すること
から、アルカリ溶解処理による減量率は3〜50チの範
囲が好ましいといえる。
表    5 特許出願人  東し株式会社

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  テレフタル酸およびエチレングリコール。 1.4−ブタンジオールから選ばれるグリコールからポ
    リエステルを製造するに際し、該ポリエステルの真空重
    合を開始する以前の任意の段階で、平均の一次粒子径が
    100mμ以下であり、かつ粒子表面のシラノール基を
    アルキル基で封鎖したアルキルコート酸化ケイ素を、得
    られるポリエステルに対して0.2〜4重量%添加して
    重合を完結せしめ、次いで製糸して得たポリエステル繊
    維をアルカリ溶解処理することを特徴とする改質ポリエ
    ステル繊維の製造方法。
  2. (2)  アルキルコート酸化ケイ素をアルキルコート
    酸化ケイ素、水酸化テトラアルキルアンモニウム化合物
    の水溶液およびエチレングリコールまたは1,4−ブタ
    ンジオールからなる分散スラリーとして反応系あるいは
    テレフタル酸のグリコールスラリー中に添加することを
    特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の改質ポリエ
    ステル繊維の製造方法っ
  3. (3)  アルキルコート酸化ケイ素の平均の一次粒子
    径が20mμ以下であることを特徴とする特許請求の範
    囲第(11項〜第(2)項記載の改質ポリエステル繊維
    の製造方法。
  4. (4)  アルキルコート酸化ケイ素の表面シラノール
    基封鎖率が60%以上であることを特徴とする特許請求
    の範囲第(11項〜第(3)項記載の改質ポリエステル
    繊維、の製造方法。
  5. (5)  アルキルコート酸化ケイ素の添加量が0.3
    〜1,5重量%であることを特徴とする特許請求の範囲
    第(11項〜第(4)項記載の改質ポリエステル繊維の
    製造方法。
  6. (6)  ポリエステルがポリエチレンテレフタレート
    であることを特徴とする特許請疑盲囲第(1)項〜第(
    5)項記載の改質ポリエステル繊維の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0169039A2 (en) * 1984-07-13 1986-01-22 Konica Corporation Support for photographic use

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