JPS5814798Y2 - 押縁下端部の構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、嵌め殺し型の窓において、ガラスを介して押
縁内に侵入した雨水を室内に入らないよう、下枠内から
室外へ効率良く排出するための押縁下端部の構造に関す
るものである。

従来押縁は、その下端が下枠上にのせて組合わされるが
、両者の間に隙間ができ、この隙間から室内側に雨水が
浸入するおそれがあった。

本考案はこの部分の改良に係るもので、簡単な構成の塞
ぎ材を介在させることによって押縁内に浸入した雨水を
下枠内に誘導し、排出しようとするもので、以下添付図
面について説明する。

１は縦枠、２は下枠である。

３はガラス固定用の押縁で、縦材１の全長にわたって係
合し、下枠２の真上までのびている。

下枠２はガラス開口４の室内側に水平段部５を有し、こ
の段部５に塞ぎ材６が取付けられている。

塞ぎ材６は合成樹脂の成型品で、第３図に示すごとく上
面に室外方向に傾斜する受皿７を有し、その下部に段部
５に係合する爪８を有している。

受皿７の上面７ａは水平でここに押縁３の下端が密接し
、両者間に何等隙間が生じないようになっている。

以上の構成であるから、外部（第１図の前方、第２図の
左側）からガラスの縁を経て浸入した雨水は、下枠２内
に落下し、下枠２に穿設された水抜き孔２ａから外部に
排出される。

又、押縁３の内面に付着して落下する雨水は、押縁３の
下端と塞ぎ材６との接触部から受皿７の傾斜面を流下し
て下枠２内に排出される（第２図）。

このとき押縁３の下端と受は皿７の上面７ａとが密に接
しているので、再び雨水が内部に浸入することがない。

本考案によｈば、 （１）押縁３の下端と下枠２が塞ぎ材６を介して密着し
、両者間に何等隙間が生じないので、従来のごとき押縁
下端と下枠間の密着不良による室内側への漏水を完全に
防ぐことができる。

（２）押縁下端に流下した雨水は直ちに受皿７にそって
下枠内に流下するので、排水はきわめて効率的に行われ
、押縁と受皿の良好な密着と相まって、この部分での防
水を完璧にしている。

（３）塞ぎ材６はその下部に一体的に設けた爪８を下枠
の段部に係合するのみでワンタッチで取付けることがで
きるので、取付がきわめて容易である。

（４）塞ぎ材６は合成樹脂で一体成形された小部品であ
るから、取扱いに便利であるばかりでなく押縁下端に取
付けてもなんら外見上の邪魔にはならない。

【図面の簡単な説明】

第１図は嵌め殺し型窓の横断面図、第２図は同じく縦断
面図、第３図は塞ぎ材の斜視図、第４図は第３図のＩＶ
−ＩＶ断面図。 図において １・・・・・・縦枠、２・・・・・・下枠
、３・・・・・・押縁、４・・・・・・ガラス開口、５
・・・・・・段部、６・・・・・・塞ぎ材、７・・・・
・・押縁、８・・・・・・爪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦枠１の全長にわたってガラスを挾持すべく取付けられ
   た押縁３の下端と下枠２のガラス開口４の室内側に設け
   られた段部５との間に、底が外向きに傾斜した受皿７と
   、受皿７の下部にあって段部５と係合する爪８とで構成
   される塞ぎ材６を介在させたことを特徴とする押縁下端
   部の構造。