JPS6227571Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は防水パンに関するものである。

従来防水パンは、第７図に示す如く排水口３を
床表面９より高い起立縁の一部に設けてあつた。

それは接着リブ１２を有する排水管６を、起立
縁２に設けた排水口３に接着剤８で接着して形成
していたため糊代１３を必要し、床表面９に接す
るように排水口３を設けることができなかつた。

このため排水口３より下面に溜つた水１１は、
完全に排水できずに溜つたままとなり、衛生上好
ましくない等の不具合があつた。

そこで本考案は、斯様な従来品の欠陥を除去
し、防水パンに溜つた水を完全に排水できる防水
パンを提供せんとするものである。

以上の目的を達成するための本考案の要旨とす
るところは防水パン本体の起立縁の一部を床表面
より低い位置まで切開して排水口を設けると共
に、該排水口に沿つて嵌合片を折曲形成し排水管
に排水路を有する嵌合具を設け、該嵌合具を前記
嵌合片に嵌合せしめて排水路の下面を床表面と面
一状、もしくはそれよりも低い位置に形成した防
水パンに係るものである。

防水パン本体１は洗濯機等に使用され、その四
周縁全周に渉つて起立縁２を有する受け皿状に合
成樹脂で一体形成され、その裏面全体に裏打ち材
１０を被着してなる従来周知形状のものでその起
立縁２の一部に排水口３を開口する。

排水口３は、起立縁の上縁２ａから床表面９よ
り低い位置までＵ字状に切開してなり、この排水
口３に沿つて外方に向けて嵌合片４を折曲形成す
る。

嵌合片４は排水口３に接続する排水管６の嵌合
具５を嵌合せしめる為のもので、排水口３より適
宜幅だけ突出させ折曲して形成し、その底部４ａ
を排水口３よりさらに低い位置に設ける。

嵌合具５は上記嵌合片４に嵌合して排水管６を
排水口３に接続するためのもので排水管６の一端
に固着すると共にその中央部が排水管６に連通す
る排水路５Ａ有し、嵌合片４と対応する面に該嵌
合片４が嵌合する嵌合溝５ａを設ける。また排水
路の下面５ｂから上面５ｃまでの高さは排水口３
の高さと同一に形成する。嵌合具５の嵌合溝５ａ
は嵌合片４に嵌合することにより、排水路の下面
５ｂと床表面９を面一状に形成すると共に、排水
路の上面５ｃは起立縁の上縁２ａと面一上になり
嵌合片４を設けた排水口３と嵌合具５を設けた排
水管６の接続が容易にでき至便である。さらに図
示せるように嵌合片４に補強リブ４ｂを設け接着
剤８で接着することにより、その嵌合をより強固
にした。

また排水口前面の床表面９にくぼみ７を設ける
ことにより水を効果的に排水できるようにした。

本考案は叙上に如く防水パン本体の起立縁の一
部を本体床表面より低い位置まで切開して排水口
を設けると共に、該排水口に沿つて嵌合片を折曲
形成し排水管に排水路を有する嵌合具を設け、該
嵌合具を前記嵌合片に嵌合せしめて排水路の下面
を床表面と面一状もしくはそれよりも低い位置に
形成したので防水パンに溜つた水を完全に排水出
来る。

依つて所期の目的を達成する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案防水パンの平面図、第２図はＸ
−Ｘ拡大断面図、第３図は排水管をはずした状態
の防水パン正面図、第４図は排水管の正面図、第
５図は防水パン側面図、第６図は排水管の側面
図、第７図は従来の防水パンの一例を示す正面横
断断面図である。 図中、１……防水パン本体、２……起立縁、３
……排水口、４……嵌合片、５……嵌合具、６…
…排水管、を夫々示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 防水パン本体の起立縁の一部を本体床表面より
   低い位置まで切開して排水口を設けると共に、該
   排水口に沿つて嵌合片を折曲形成し排水管に排水
   路を有する嵌合具を設け、該嵌合具を前記嵌合片
   に嵌合せしめて排水路の下面を床表面と面一状、
   もしくはそれよりも低い位置に形成した防水パ
   ン。