JPS5814616Y2 - 小型冷却器の冷却温度制御回路 - Google Patents

小型冷却器の冷却温度制御回路

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JPS5814616Y2
JPS5814616Y2 JP17658979U JP17658979U JPS5814616Y2 JP S5814616 Y2 JPS5814616 Y2 JP S5814616Y2 JP 17658979 U JP17658979 U JP 17658979U JP 17658979 U JP17658979 U JP 17658979U JP S5814616 Y2 JPS5814616 Y2 JP S5814616Y2
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JP
Japan
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temperature
cooling
control circuit
cooling temperature
circuit
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JP17658979U
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JPS5694054U (ja
Inventor
英雄 鎌田
Original Assignee
横河電機株式会社
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【考案の詳細な説明】 本考案は電子冷却素子を使用する小型冷却器の冷却温度
制御回路に関する。
例えば赤外線ガス分析計などで赤外線センサーとして量
子型半導体検出素子(PbSe、 InSb等)を使用
する場合に検出素子は−20〜−40℃に冷却して用い
られる。
かかる目的に使用する小型冷却器では冷却素子としてペ
ルチェ効果を利用する電子冷却素子(以下これを冷却素
子と略称)が使用される。
冷却器の器内にはこの冷却素子と器内の温度を検出する
サーミスタとが赤外線検出素子とともに納められる。
なお冷却素子の放熱側はその一部が器外に配置されるか
あるいは器外の放熱板に接し器外の周囲温度に保たれる
冷却素子はこれに一定電流を流すとその冷却側温度Tc
と放熱側温度TFとの差(TF TC)はほぼ一定と
なる。
冷却器内の温度すなわち冷却素子の冷却側温度(以下こ
れを冷却温度と呼ぶ)を所望の設定値に制御するために
従来第1図に示すような原理的構成の冷却温度制御回路
が使用されている。
この回路は冷却器内の温度を検出する感温抵抗例えばサ
ーミスタR”r工が一辺に挿入されている抵抗電流回路
Bと電橋回路Bの検電端3,4に接続する増幅器Aより
成り、増幅器Aの出力によって冷却器THMの冷却素子
に供給される電流を制御する。
この制御回路の原理的な作用を説明すれば、電橋回路B
の一辺の抵抗R1□′他の辺の抵抗R2′、R3′、R
4はトランジスタRTIの温度が所望の設定値と合致す
るときBの検電端に発生する信号■、。
は零に平衡するように選定される。
冷却温度とその設定値との間に偏差が生ずれば偏差に対
応する偏差信号Vlnが検電端に発生する。
増幅器Aは偏差信号Vlnを増幅しVanに比例する出
力信号V。
utを生じ、この出力信号によって冷却温度が所望の設
定値に一致するように冷却素子Rc(Rcは冷却素子の
抵抗を表わす)に供給する電流Icを制御する。
すなわちこの制御回路は比例制御方式の回路である。
この方式の制御回路においては、冷却温度が冷却素子の
放熱側の温度すなわち冷却器の周囲温度の影響をうけて
変化する欠点がある。
本考案は比例制御方式の制御回路で冷却温度を制御する
とき冷却温度に対する周囲温度変化の影響を除去するの
がその目的である。
いま、第1図に示す制御回路において、冷却素子に流れ
る電流をIc、冷却素子の抵抗をRc、増幅回路Aの入
力信号をVln9出力信号を■。
ut、ゲーンをG、冷却温度の設定値をTs、実際の冷
却温度をTc、放熱側の温度すなわち周囲温度をTFと
すれば次の諸式が成立する。
out in
(1)工C″″vOut/RC(2) TF−Tc富h1IC(3) 但し、h工:比例定数 Tc −Ts ”++ h2Vin(4)但し、h2:
比例定数 (1)# (2)、 (3L (4)式からTcを求め
ると、Tc寓T4T(仏’F −”
(S)’2 Re R2 但し、α−に、G”−に、と置けばα−に丁である。
ここで増幅器AのゲージGを大きくとればα(1となり
Tcは次式で表わされる。
Tc=(1)(TF+TS)−(TF Ts)+Ts
・・・・・・(6) すなわち冷却温度Tcとその設定値Tsとの間にα(T
p Ts)の温度差が生ずる。
また、αは冷却温度が放熱側温度変化に左右される割合
を示している。
すなわちαが小さいほど冷却温度が安定しているといえ
る。
冷却温度に対する放熱側の温度変化の影響をのぞくため
に増幅器AのゲージGを大きく選定する方法も考えられ
る。
しかし冷却素子はこれに電流を流してから冷却するまで
に遅れがあるので、Gを大きくすると制御回路が発振し
冷却温度の制御ができなくなる。
本考案は、(6)式におけるα(TF TS)が一定
になるようにαをTFに応じて変化し制御回路が発振す
ることなく冷却温度に対する周囲温度変化の影響をのぞ
き精度の良い冷却温度の制御回路を実現しようとするも
のである。
本考案においてはTFに応じてαを変化する具体的な手
段として比例制御回路において使用する増幅器Aのゲー
ジGを周囲温度TFの変化に応して自動的に変化し、α
(TF Ts)が一定になるような制御特性の冷却温
度制御回路を実現しようとするものである。
以下、図面を参照して本考案を説明する。
第2図は本考案の実施例の回路構成を示す。
図において、Bは冷却温度の設定値を設定するために設
けられている抵抗電橋回路、AMは電橋回路Bの検電端
3,4に生ずる偏差信号Vanを増幅する増幅器である
BにおいてR,rtは冷却温度を検出する感温抵抗例え
ばサーミスタで冷却器内に配置される。
Bの構成および作用は第1図の電橋回路Bと同様である
からここでその説明を省略する。
AMは3,4を入力端、8を出力端とする増幅器で、演
算増幅器op、opの入力抵抗RT2.帰還抵抗Rf。
TrはトランジスタでOPの出力信号■。
utに制御され出力電流Icを出力する。
R2はTrの駆動電源である。
THMは小型冷却器で、Trの出力電流Icは冷却器内
の冷却素子(抵抗Rc)に供給される。
小型冷却器の構成は第1図の場合と同様である。
AMの入力抵抗R□2は例えばサーミスタの如き負の温
度係数をもった温度検出素子を含む抵抗回路網より成り
、R02自身もまた負の温度係数をもつ。
RT2に含まれる温度検出用感温抵抗(例えばサーミス
タ)は冷却素子の放熱側に埋め込まれており、周囲温度
と等しい温度に保もたれる。
増幅器AMのゲージGはRt/RT□となりR12の抵
抗値は周囲温度に応じで変化し、ゲージGもまた周囲温
度に応じて変化する。
RT2の温度係数を適当の値に選定すれば周囲温度変化
に関係なく冷却温度を電橋回路Bで予め設定した冷却温
度の設定値と一致するように冷却温度を制御することが
できる。
抵抗回路網の温度係数は第2図に示す構成の制御回路を
冷却器に実装した状態で周囲温度に対する冷却温度の特
性を調べその特性に基づいて実験的に決定する。
第4図は第2図の本考案実施例回路応用せる回路で測定
せる放熱板温度TFに対する実際の冷却温度Tc、およ
び冷却素子Rcに供給される電流Icの特性線図である
実験に使用せる回路の構成を第5図の上部に示す。
TClはRT2として放熱板温度によって抵抗が変化す
るサーミスタを使用せるときの冷却温度Tcの特性線、
Tc2はRT2にサーミスタのかわりに定抵抗を使用せ
る場合のTc特性を示す。
図におけるTClとTc2特性を比較し第2図に示す制
御回路の増幅回路AMにゲージ補正を施すことにより冷
却温度Tcが放熱板温度TFの変化に左右されなくなる
ことを示す。
第3図は本考案の他の実施例の回路構成を示す。
図において、電橋回路Bに接続する増幅器AMの構成だ
けが第2図の実施例と相違しておりその他の部分は第2
図と同様である。
第3図における増幅器AMにおいて演算増幅器OPの入
力抵抗R5は普通の抵抗であり、帰還抵抗R1fは例え
ばポジスタの如き感温抵抗を含む正の温度係数をもつ抵
抗回路網である。
感温抵抗の温度は周囲温度Tpに応じて変化するように
配置されている。
例えば感温抵抗を冷却素子の放熱側に埋め込みTFと同
じ温度に保つ。
第3図の実施例においても増幅器AMのゲーンGはTF
に応じて補正される。
抵抗回路網のR1f温度係数はこの制御回路を冷却器に
実装した状態において周囲温度TFに対する冷却温度T
cの特性を調べその特性に基いて決定する。
第3図の回路においても冷却温度Tcに対する周囲温度
TFの影響を除去する作用は第2図の実施例の場合と同
様である。
本考案によれば、制御回路の安定性を損することなく小
型冷却器における冷却温度調節精度の良好な冷却温度制
御回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来公知の冷却温度制御回路の原理的な構成を
示す。 第2図および第3図はそれぞれ本考案実施例の概略の回
路構成を示す。 第4図は本考案を実施せる回路の一例についての周囲温
度対冷却温度の特性を示す線図で°ある。 第2図および第3図において、B・・・・・・電橋回路
、RTI・・・・・・感温抵抗、AM・・・・・・増幅
器、RT□・・・・・・感温抵抗を含む回路要素、RT
f・・・・・・感温抵抗を含む回路要素、THM・・・
・・・小型冷却器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 小型冷却器の冷却温度を検出する感温抵抗を含む電橋回
    路と該電橋回路の検電端に生ずる信号を増幅し前記小型
    冷却器の電子冷却素子に供給する電流を制御する出力信
    号を生ずる増幅器とを具備し、前記増幅器は周囲温度の
    変化に応じて抵抗値の変化する回路要素を含み該回路要
    素の抵抗の変化に対応して該増幅器のゲーンが変化する
    ように構成されており該ゲーンの変化により前記冷却温
    度に対する周囲温度の影響を補正するように構成されて
    いる小型冷却器の冷却温度制御回路。
JP17658979U 1979-12-20 1979-12-20 小型冷却器の冷却温度制御回路 Expired JPS5814616Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS5694054U JPS5694054U (ja) 1981-07-25
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JPS5694054U (ja) 1981-07-25

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