JPS5814497B2 - 成形性および耐食性のすぐれた常温時効硬化性Ａｌ合金 - Google Patents
成形性および耐食性のすぐれた常温時効硬化性Ａｌ合金Info
- Publication number
- JPS5814497B2 JPS5814497B2 JP51032449A JP3244976A JPS5814497B2 JP S5814497 B2 JPS5814497 B2 JP S5814497B2 JP 51032449 A JP51032449 A JP 51032449A JP 3244976 A JP3244976 A JP 3244976A JP S5814497 B2 JPS5814497 B2 JP S5814497B2
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- Japan
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- alloy
- room temperature
- corrosion resistance
- alloys
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- Powder Metallurgy (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、すぐれた成形性および良好な耐食性をもつ
と共に、比較的高強度をもった常温時効硬化性Ａｌ合金
に関するものである。
と共に、比較的高強度をもった常温時効硬化性Ａｌ合金
に関するものである。
近年Ａｌ合金が自動車車体などの大型成形品に用いられ
ることが多くなるにつれて、絞り加工用鋼板に類似した
強度特性を有し、かつ良好な成形性をもったＡｌ合金が
種々提案されている。
ることが多くなるにつれて、絞り加工用鋼板に類似した
強度特性を有し、かつ良好な成形性をもったＡｌ合金が
種々提案されている。
これらＡｌ合金としては、ＡＡ−Ｍｇ系合金、Ａｌ−Ｍ
ｇ−Ｓｉ系合金、さらにはＡｌ−Ｃｕ−Ｍｇ系合金など
を上げることができるが、前記ｋｌ−Ｍｇ系合金におい
ては成形加工の際にストレッチャーストレインを発生し
て外観の良好なプレス製品を成形することが難しいとい
う問題点があり、また前記Ａｌ−Ｍｇ−Ｓｉ系合金には
時効硬化後の延性が低く、２軸下の成形性が悪いという
欠点があり、さらに前記Ａｌ−Ｃｕ−Ｍｇ系合金は耐食
性が劣るという欠陥があって、未だ満足な成形性と耐食
性を備えたＡｎ合金は得られでいないのが現状である。
ｇ−Ｓｉ系合金、さらにはＡｌ−Ｃｕ−Ｍｇ系合金など
を上げることができるが、前記ｋｌ−Ｍｇ系合金におい
ては成形加工の際にストレッチャーストレインを発生し
て外観の良好なプレス製品を成形することが難しいとい
う問題点があり、また前記Ａｌ−Ｍｇ−Ｓｉ系合金には
時効硬化後の延性が低く、２軸下の成形性が悪いという
欠点があり、さらに前記Ａｌ−Ｃｕ−Ｍｇ系合金は耐食
性が劣るという欠陥があって、未だ満足な成形性と耐食
性を備えたＡｎ合金は得られでいないのが現状である。
このように自動車車体などの大型成形品に用いられるＡ
ｌ合金として、強度、成形性、および耐食性を兼ね備え
たものが存在せず、この種のＡｌ合金の開発が望まれて
いる。
ｌ合金として、強度、成形性、および耐食性を兼ね備え
たものが存在せず、この種のＡｌ合金の開発が望まれて
いる。
本発明者等は、上述のような観点から、成形性および耐
食性がすぐれ、しかも犬型成形品に要求される強度を備
えたＡｌ合金を得べく研究を重ねた結果、Ａｌ合金を、
重量％で、 Ｃｕ ： １．２〜２．２％、 Ｍｇ：１．３〜２．３％、 Ｍｎ ： ０． ２ 〜０． ５％、 Ｆｅ ： ０．０ ５ 〜０．４％、 Ｓｉ：０．０１〜０．４％、 Ａ７および不可避不純物：残り、 からなる組成で構成すると、前記Ａｌ合金は、すぐれた
成形性と良好な耐食性をもつと共に、常温時効性を有し
、成形品に要求される強度を具備するという知見を得た
のである。
食性がすぐれ、しかも犬型成形品に要求される強度を備
えたＡｌ合金を得べく研究を重ねた結果、Ａｌ合金を、
重量％で、 Ｃｕ ： １．２〜２．２％、 Ｍｇ：１．３〜２．３％、 Ｍｎ ： ０． ２ 〜０． ５％、 Ｆｅ ： ０．０ ５ 〜０．４％、 Ｓｉ：０．０１〜０．４％、 Ａ７および不可避不純物：残り、 からなる組成で構成すると、前記Ａｌ合金は、すぐれた
成形性と良好な耐食性をもつと共に、常温時効性を有し
、成形品に要求される強度を具備するという知見を得た
のである。
ついで、この発明のＡｌ合金において、成分組成範囲を
上述の通りに限定した理由について述べる。
上述の通りに限定した理由について述べる。
（１） Ｃｕ
Ｃｕ成分には、合金を常温時効させて、その強度を向上
させる作用があるが、その含有量が１．２％未満では所
望の常温時効特性を付与することができず、強度も不十
分となるので、１．２％以上の含有が必要であるが、２
．２％を越えて含有させると成形性が阻害されるように
なると共に、耐食性も劣化するようになるので前記上限
を越えて含有させてはならない。
させる作用があるが、その含有量が１．２％未満では所
望の常温時効特性を付与することができず、強度も不十
分となるので、１．２％以上の含有が必要であるが、２
．２％を越えて含有させると成形性が阻害されるように
なると共に、耐食性も劣化するようになるので前記上限
を越えて含有させてはならない。
（２） Ｍｇ
Ｍｇ成分には、Ｃｕ成分と同様に合金を常温時効させて
、その強度を向上させる作用があるが、その含有量が１
．３％未満では前記作用に所望の効果が得られないので
、１．３％以上の含有が必要である。
、その強度を向上させる作用があるが、その含有量が１
．３％未満では前記作用に所望の効果が得られないので
、１．３％以上の含有が必要である。
しかし２．３％を越えて含有させると、常温での時効が
抑制されて所望の十分な強度が得られなくなるので前記
上限値を越えて含有させてはならない。
抑制されて所望の十分な強度が得られなくなるので前記
上限値を越えて含有させてはならない。
（３） Ｍｎ
Ｍｎ成分には、耐食性を向上させると共に、溶体化処理
に際して合金の結晶粒の粗大化を抑制し、もって成形性
の劣化を防止する作用があるが、その含有量が０．２％
未満では前記作用に所望の効果が得られず、一方０．５
％を越えて含有させると常温時効特性が阻害されるよう
になるばかりでなく、延性および成形性も低下すること
から、その含有量を０．２〜０、５％と定めた。
に際して合金の結晶粒の粗大化を抑制し、もって成形性
の劣化を防止する作用があるが、その含有量が０．２％
未満では前記作用に所望の効果が得られず、一方０．５
％を越えて含有させると常温時効特性が阻害されるよう
になるばかりでなく、延性および成形性も低下すること
から、その含有量を０．２〜０、５％と定めた。
（４）ＦｅおよびＳｉ
ＦｅおよびＳｉ成分には、合金の成形性を改善すると共
に、これに常温時効特性を付与する作用があるが、その
含有量が、それぞれＦｅ：０．０５％未満およびＳｉ：
０．０１％未満では前記作用に所望の効果が得られず、
一方それぞれＦｅ：０．４％およびＳｉ：０．４％を越
えて含有させると、成形性に劣化傾向が現われるように
なるほか、常温時効特性も阻害されるようになることか
ら、その含有量をそれぞれＦｅ：０．０５〜０．４％お
よびＳｉ：０．０１〜０．４％と定めた。
に、これに常温時効特性を付与する作用があるが、その
含有量が、それぞれＦｅ：０．０５％未満およびＳｉ：
０．０１％未満では前記作用に所望の効果が得られず、
一方それぞれＦｅ：０．４％およびＳｉ：０．４％を越
えて含有させると、成形性に劣化傾向が現われるように
なるほか、常温時効特性も阻害されるようになることか
ら、その含有量をそれぞれＦｅ：０．０５〜０．４％お
よびＳｉ：０．０１〜０．４％と定めた。
つぎに、この発明のＡｌ合金を実施例により比較例と対
比しながら説明する。
比しながら説明する。
実施例 １
それぞれ第１表に示される成分組成をもったＡｌ合金溶
湯を溶解し、インゴットに鋳造し、ついで前記インゴッ
トに、温度＝４４０℃に１２時間保持後、さらに温度：
５１０℃に１２時間保持の均熱化処理を施した後、通常
の熱間圧延および冷間圧延によって板厚１ ｍｍの板材
に圧延し、この圧延板材に温度：５０５℃に１時間保持
の溶体化処理を行ない、室温で時効処理して本発明Ａｌ
合金１〜９および比較Ａ７合金１〜７の板材を製造した
，なお、比較Ａｌ合金１〜７は、いずれも構成成分のう
ちのいずれかの成分含有量（第１表に※を付す）がこの
発明の範囲から外れた組成をもつものである。
湯を溶解し、インゴットに鋳造し、ついで前記インゴッ
トに、温度＝４４０℃に１２時間保持後、さらに温度：
５１０℃に１２時間保持の均熱化処理を施した後、通常
の熱間圧延および冷間圧延によって板厚１ ｍｍの板材
に圧延し、この圧延板材に温度：５０５℃に１時間保持
の溶体化処理を行ない、室温で時効処理して本発明Ａｌ
合金１〜９および比較Ａ７合金１〜７の板材を製造した
，なお、比較Ａｌ合金１〜７は、いずれも構成成分のう
ちのいずれかの成分含有量（第１表に※を付す）がこの
発明の範囲から外れた組成をもつものである。
ついで、上記本発明Ａｌ合金１〜９および上記比較Ａｌ
合金１〜７より引張試験用試片を取り出し、常温時効後
の引張特性を測定し、この結果を第１表に示した。
合金１〜７より引張試験用試片を取り出し、常温時効後
の引張特性を測定し、この結果を第１表に示した。
また、常温時効後の上記本発明ＡＡ合金１〜９および上
記比較Ａｌ合金１〜７の板材に対して成形性試験を行な
い、限界絞り比（Ｌ，Ｄ，Ｒ，）およびエリクセン値（
Ｅ ｒ ）を測定すると共に、ＪＩＳ．Ｚ２３７１に
基づく塩水噴霧試験を１６時間行なって、その腐食減量
を測定した。
記比較Ａｌ合金１〜７の板材に対して成形性試験を行な
い、限界絞り比（Ｌ，Ｄ，Ｒ，）およびエリクセン値（
Ｅ ｒ ）を測定すると共に、ＪＩＳ．Ｚ２３７１に
基づく塩水噴霧試験を１６時間行なって、その腐食減量
を測定した。
これらの測定結果を第１表に示した。
第１表に示される結果から、本発明Ａ７合金１〜９は、
いずれもすぐれた強度、成形性、および耐食性を兼ね備
えているのに対して、比較Ａｌ合金１〜７に見られるよ
うに、構成成分のいちのいずれかの成分含有量がこの発
明の範囲から外れると、前記特性のうち少なくともいず
れかの特性が劣ったものになることが明らかである。
いずれもすぐれた強度、成形性、および耐食性を兼ね備
えているのに対して、比較Ａｌ合金１〜７に見られるよ
うに、構成成分のいちのいずれかの成分含有量がこの発
明の範囲から外れると、前記特性のうち少なくともいず
れかの特性が劣ったものになることが明らかである。
上述のように、この発明のＡｌ合金は、構造材に要求さ
れる強度をもつと共に、すぐれた成形性および耐食性を
もつので、特に自動車車体などの大型成形品の製造に使
用するのに適するのである。
れる強度をもつと共に、すぐれた成形性および耐食性を
もつので、特に自動車車体などの大型成形品の製造に使
用するのに適するのである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 ｌ （４＋ ： １．２〜２．２％、 Ｍｇ：１．３〜２．３％、 Ｍｎ ： ０． ２ 〜０． ５％、 Ｆｅ ： ０．０ ５〜０．４％、 Ｓｉ：０．０１〜０．４％、 Ａｌおよび不可避不純物：残り、 からなる組成（以上重量％）を有することを特徴とする
成形性および耐食性のすぐれた常温時効硬化性Ａｌ合金
。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51032449A JPS5814497B2 (ja) | 1976-03-26 | 1976-03-26 | 成形性および耐食性のすぐれた常温時効硬化性Ａｌ合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51032449A JPS5814497B2 (ja) | 1976-03-26 | 1976-03-26 | 成形性および耐食性のすぐれた常温時効硬化性Ａｌ合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS52115712A JPS52115712A (en) | 1977-09-28 |
| JPS5814497B2 true JPS5814497B2 (ja) | 1983-03-19 |
Family
ID=12359263
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP51032449A Expired JPS5814497B2 (ja) | 1976-03-26 | 1976-03-26 | 成形性および耐食性のすぐれた常温時効硬化性Ａｌ合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5814497B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6227544A (ja) * | 1985-07-26 | 1987-02-05 | Sky Alum Co Ltd | 成形加工用熱処理型ｔ４処理アルミニウム合金圧延板およびその製造方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4851811A (ja) * | 1971-10-29 | 1973-07-20 |
-
1976
- 1976-03-26 JP JP51032449A patent/JPS5814497B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4851811A (ja) * | 1971-10-29 | 1973-07-20 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS52115712A (en) | 1977-09-28 |
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