JPS58144184A - 難燃性車両用合成皮革 - Google Patents
難燃性車両用合成皮革Info
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- JPS58144184A JPS58144184A JP2414982A JP2414982A JPS58144184A JP S58144184 A JPS58144184 A JP S58144184A JP 2414982 A JP2414982 A JP 2414982A JP 2414982 A JP2414982 A JP 2414982A JP S58144184 A JPS58144184 A JP S58144184A
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- Japan
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- flame
- synthetic leather
- retardant
- halogen
- polyurethane
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は難燃性車両用合成皮革であって、通常の使用状
態では天然皮革に酷似した風合、感触に加えて、耐光性
、耐加水分解性及び100〜120℃の高温下で長期劣
化することのない耐熱性等の各種物性を有しており、万
一、火災が発生した場合には、米国燃焼規格(FMVS
S−302)に規定する難燃性を有する難燃性車両用合
成皮革を提供するにある。
態では天然皮革に酷似した風合、感触に加えて、耐光性
、耐加水分解性及び100〜120℃の高温下で長期劣
化することのない耐熱性等の各種物性を有しており、万
一、火災が発生した場合には、米国燃焼規格(FMVS
S−302)に規定する難燃性を有する難燃性車両用合
成皮革を提供するにある。
現在、合成皮革に難燃性を付与するためには、合成皮革
の表皮層及び/又は中皮層中に、有機又は無機の各種難
燃剤を配合したものが知られている。
の表皮層及び/又は中皮層中に、有機又は無機の各種難
燃剤を配合したものが知られている。
しかし、一般に合成皮革は、該皮革のマ) IJラック
スなる合成樹脂等に前記の如ぎ難燃剤を配合することは
、本質的に合成樹脂層を脆性劣化させる原因となるばか
りか、通常の状態に於ても長期間使用できるものとする
ことはできない。
スなる合成樹脂等に前記の如ぎ難燃剤を配合することは
、本質的に合成樹脂層を脆性劣化させる原因となるばか
りか、通常の状態に於ても長期間使用できるものとする
ことはできない。
近年、合成皮革としてポリエステル系ポリウレタンから
なる合成皮革が提案されているが、ポリエステル系ポリ
ウレタンの合成皮革は、その風合、感触が天然皮革に酷
似しているため、車両用、家具用その他鞄、′馳物、衣
料等に広く用いられている。しかし、ポリエステル系ポ
リウレタンは、その特、性上、耐熱性に優れているが、
耐加水分解性が悪いため2〜3年の短期間で脆化すると
云う欠点があった。
なる合成皮革が提案されているが、ポリエステル系ポリ
ウレタンの合成皮革は、その風合、感触が天然皮革に酷
似しているため、車両用、家具用その他鞄、′馳物、衣
料等に広く用いられている。しかし、ポリエステル系ポ
リウレタンは、その特、性上、耐熱性に優れているが、
耐加水分解性が悪いため2〜3年の短期間で脆化すると
云う欠点があった。
これがため、本発明者等は、繊維基村上にポリカーボネ
ート系ポリウレタン接着剤層、ポリエステル系ポリウレ
タン中皮層、ポリカーボネート系ポリウレタン表皮層を
順次積層形成した合成皮革を得ることによって、耐加水
分解性を改善すると共に、100〜120℃の高温度に
長期間耐えることのできる耐熱性を有する車両用合成皮
革を提案した。
ート系ポリウレタン接着剤層、ポリエステル系ポリウレ
タン中皮層、ポリカーボネート系ポリウレタン表皮層を
順次積層形成した合成皮革を得ることによって、耐加水
分解性を改善すると共に、100〜120℃の高温度に
長期間耐えることのできる耐熱性を有する車両用合成皮
革を提案した。
本発明は前記車両用合成皮革を改善し、特許請求の範囲
に記載した構成゛とすることによって、合成皮革の風合
、感触等を何等損うことなく難燃性を付与することがで
きると共に、耐加水分解性、高温度耐熱性及び耐光性の
各物性を兼備した難燃性車両用合成皮革を得ることがで
きた。
に記載した構成゛とすることによって、合成皮革の風合
、感触等を何等損うことなく難燃性を付与することがで
きると共に、耐加水分解性、高温度耐熱性及び耐光性の
各物性を兼備した難燃性車両用合成皮革を得ることがで
きた。
即ち、本発明は、ハロゲン系難燃性繊維基材上に、三酸
化アンチモンを含有する100%モジュラス10〜50
に9ATI、厚み30〜150μのポリカーボネート系
ポリウレタン接着剤層、100%モジュラスI+0〜1
00 kg/cl 、厚み10〜50μの一+CH2+
数4以上のグリコールジカルボン酸からなるポリエステ
ル系ポリウレタン中皮層、100%モジュラス80〜2
00 ky/cn? 。
化アンチモンを含有する100%モジュラス10〜50
に9ATI、厚み30〜150μのポリカーボネート系
ポリウレタン接着剤層、100%モジュラスI+0〜1
00 kg/cl 、厚み10〜50μの一+CH2+
数4以上のグリコールジカルボン酸からなるポリエステ
ル系ポリウレタン中皮層、100%モジュラス80〜2
00 ky/cn? 。
厚み10〜50μのポリカーボネート系ポリウレタン表
皮層が、順次積層されていることを特徴とする難燃性車
両用合成皮革である。
皮層が、順次積層されていることを特徴とする難燃性車
両用合成皮革である。
本発明で使用するハロゲン系離燃性繊維は、一般の繊維
質基材にハロゲン系難燃剤を含浸処理したものである。
質基材にハロゲン系難燃剤を含浸処理したものである。
即ち、繊維質基材が、綿、羊毛、絹、麻等の天然繊維、
若シ<ハレーヨン、ビスコーススフ。
若シ<ハレーヨン、ビスコーススフ。
アセテート等の再生繊維、又はポリエステル。
ポリアクリロニトリル、ボり塩化ビニル、ホ“リアミノ
酸、ポリ塩化ビニIJデン等の合成繊維等の単独又は各
種混紡繊維よりなる編織布、不織布、或いはガラス繊維
9石綿繊維等無機質繊維からなる編織布に、ハロゲン系
難燃剤を含浸処理したものが使用できる。鼓にハロゲン
系難燃剤とは、含ハロゲン有機化合物又はハロゲン化有
機硫黄リン化合物等を云う。
酸、ポリ塩化ビニIJデン等の合成繊維等の単独又は各
種混紡繊維よりなる編織布、不織布、或いはガラス繊維
9石綿繊維等無機質繊維からなる編織布に、ハロゲン系
難燃剤を含浸処理したものが使用できる。鼓にハロゲン
系難燃剤とは、含ハロゲン有機化合物又はハロゲン化有
機硫黄リン化合物等を云う。
前述のように繊維質基材にハロゲン系難燃剤を含浸処理
したものは、該ハロゲン系難燃剤が間接的にではあるが
ポリウレタン層の劣化を生せしめるおそれがあるため、
繊維質基材に対するハロゲン系難燃剤の絞り率(付着率
)は50〜80%とすることが好ましい。
したものは、該ハロゲン系難燃剤が間接的にではあるが
ポリウレタン層の劣化を生せしめるおそれがあるため、
繊維質基材に対するハロゲン系難燃剤の絞り率(付着率
)は50〜80%とすることが好ましい。
本発明におけるハロゲン系難燃性繊維基材とは、前述の
ほか、塩化ビニルとアクリロニトリルの共重合繊維より
なるモダクリル系合成繊維、又は塩化ビニルとポリビニ
ルアルコールのグラフト共重合繊維よりなるボリクラー
ル系合成繊維等の、単独又は混紡繊維等の編織布、不織
布を使用することができる。
ほか、塩化ビニルとアクリロニトリルの共重合繊維より
なるモダクリル系合成繊維、又は塩化ビニルとポリビニ
ルアルコールのグラフト共重合繊維よりなるボリクラー
ル系合成繊維等の、単独又は混紡繊維等の編織布、不織
布を使用することができる。
上述のハロゲン系難燃繊維は、常態に於てはハロゲンに
より直接にも、また間接にもポリウレタン層を劣化せし
めることがなく、シかも難燃性に優れているが、前記ハ
ロゲン系難燃繊維は剛性繊維であるため柔軟性に乏しい
。従って、望ましくはハロゲン系難燃繊維を一般の天然
繊維、再生繊維又は合成繊維と混紡し、その際の混紡率
を1+0〜60%としだ編織布、不織布として使用する
。
より直接にも、また間接にもポリウレタン層を劣化せし
めることがなく、シかも難燃性に優れているが、前記ハ
ロゲン系難燃繊維は剛性繊維であるため柔軟性に乏しい
。従って、望ましくはハロゲン系難燃繊維を一般の天然
繊維、再生繊維又は合成繊維と混紡し、その際の混紡率
を1+0〜60%としだ編織布、不織布として使用する
。
鼓に本発明で使用するポリカーボネート系ポリウレタン
とは、ポリカーボネート系ポリオールとジイソシアネー
ト化合物(以下ジイソシアネートと略す)および鎖伸長
剤との重合物であって、前記ポリカーボネート系ポリオ
ールとは、次の一般式 %式% ) で示されるポリアルキレンポリカーボネ、U)系ポリオ
ールであり、具体的には、1,6−ヘキサンポリカーボ
ネートポリオールが好ましい。
とは、ポリカーボネート系ポリオールとジイソシアネー
ト化合物(以下ジイソシアネートと略す)および鎖伸長
剤との重合物であって、前記ポリカーボネート系ポリオ
ールとは、次の一般式 %式% ) で示されるポリアルキレンポリカーボネ、U)系ポリオ
ールであり、具体的には、1,6−ヘキサンポリカーボ
ネートポリオールが好ましい。
また、前記ポリアルキレンポリカーボネート系ポリオー
ルの一部を、ポリオキシアルキレン変性ポリカーボネー
トで置換した混合物なども使用できる。
ルの一部を、ポリオキシアルキレン変性ポリカーボネー
トで置換した混合物なども使用できる。
また、ジイソシアネートは、無黄変型ジイソシアネート
として脂肪族若しくは脂環族、例えばテトラメチレンジ
イソシアネート;L6−ヘキサンジイソシアネートi2
,2.l+−)ツメチル−1,6−ヘキサンジイソシア
ネート;1−メチルシクロヘキサン−2,L+−ジイソ
シアネート;313’−ジメチル−神、I+′−ジイソ
シアネートジシクロヘキシルメタン; キ、L+′−ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネートカ使用できる。
として脂肪族若しくは脂環族、例えばテトラメチレンジ
イソシアネート;L6−ヘキサンジイソシアネートi2
,2.l+−)ツメチル−1,6−ヘキサンジイソシア
ネート;1−メチルシクロヘキサン−2,L+−ジイソ
シアネート;313’−ジメチル−神、I+′−ジイソ
シアネートジシクロヘキシルメタン; キ、L+′−ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネートカ使用できる。
さらに、本発明における黄変型ジイソシアネートとして
は芳香族、例えばトリレンジイソシアネート、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート。
は芳香族、例えばトリレンジイソシアネート、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート。
キシリレンジイソシアネート等が使用できる。
また、鎖伸長剤としては第1級又は第2級の脂肪族ジア
ミン或いは低分子グリコールであって、ピペラジン;ヘ
キサメチレンジアミン;エチレンジアミン;プロピレン
−1,2−ジアミン;N−メチル−ビス−(3−アミノ
プロピル)アミン;1,4−ジアミノシクロヘキサン;
1−アミ/−3−アミノメチル−3,5,5−)リメチ
ルーシクロヘキサン;i、l+−ブタンジオール;エチ
レングリコール;t、6−ヘキサンジオール;ネオペン
チルグリコール;P−キシレングリコール等が使用でき
る。
ミン或いは低分子グリコールであって、ピペラジン;ヘ
キサメチレンジアミン;エチレンジアミン;プロピレン
−1,2−ジアミン;N−メチル−ビス−(3−アミノ
プロピル)アミン;1,4−ジアミノシクロヘキサン;
1−アミ/−3−アミノメチル−3,5,5−)リメチ
ルーシクロヘキサン;i、l+−ブタンジオール;エチ
レングリコール;t、6−ヘキサンジオール;ネオペン
チルグリコール;P−キシレングリコール等が使用でき
る。
また、本発明で使用するポリエステル系ポリウレタンは
、ポリエステル系ポリオールとジイソシアネート及び鎖
伸長剤との重合物で、前記ポリエステル系ポリオールは
÷CEH2+数ヰ、以上のグリコールジカルボン酸から
なるポリエステル系ポリウレタンであって、ジカルボン
酸としてはアジピン酸、セバシン酸、グルタル酸、こは
(酸、アゼライン酸等が使用でき、他方、グリコールと
してはエチレングリコール;1,4−ブタンジオール;
1,6−ヘキサンジオール;ジエチレングリコール;ネ
オペンチルグリコール等が使用できる。尚、該ポリエス
テル系ポリウレタンで使用するジイソシアネート及び鎖
伸長剤は、前述ポリカーボネート系ポリウレタンで使用
したものと同一のものが使用できる。
、ポリエステル系ポリオールとジイソシアネート及び鎖
伸長剤との重合物で、前記ポリエステル系ポリオールは
÷CEH2+数ヰ、以上のグリコールジカルボン酸から
なるポリエステル系ポリウレタンであって、ジカルボン
酸としてはアジピン酸、セバシン酸、グルタル酸、こは
(酸、アゼライン酸等が使用でき、他方、グリコールと
してはエチレングリコール;1,4−ブタンジオール;
1,6−ヘキサンジオール;ジエチレングリコール;ネ
オペンチルグリコール等が使用できる。尚、該ポリエス
テル系ポリウレタンで使用するジイソシアネート及び鎖
伸長剤は、前述ポリカーボネート系ポリウレタンで使用
したものと同一のものが使用できる。
本発明に係る難燃性車両用合成皮革は、前記ハロゲン系
難燃性繊維基材上に、三酸化アンチモン5重量%以下を
配合した100%モジュラス10〜50 kg/crl
のポリカーボネート系ポリウレタンを、厚み30〜15
0μで積層してポリカーボネート系ポリウレタン接着剤
層を形成する。この場合、使用するポリカーボネート系
ボリウレタンはポリカーボネート系ポリウレタンのはか
、ポリカーボネート系ポリウレタンとポリエーテル系ポ
リウレタン、例えばポリテトラメチレンエーテルグリコ
ール又はポリオキシプロピレングリコール等との共重合
体の何れであってもよい。
難燃性繊維基材上に、三酸化アンチモン5重量%以下を
配合した100%モジュラス10〜50 kg/crl
のポリカーボネート系ポリウレタンを、厚み30〜15
0μで積層してポリカーボネート系ポリウレタン接着剤
層を形成する。この場合、使用するポリカーボネート系
ボリウレタンはポリカーボネート系ポリウレタンのはか
、ポリカーボネート系ポリウレタンとポリエーテル系ポ
リウレタン、例えばポリテトラメチレンエーテルグリコ
ール又はポリオキシプロピレングリコール等との共重合
体の何れであってもよい。
さらに、前記接着剤層の表面に、100%モジュラスI
4−0〜100 kg/crl 、厚み10〜50μの
+CH2+数斗以上のグリコールジカルボン酸からなる
ポリエステル系ポリウレタンを中皮層として積層形成し
、さらに前記中皮層表面に、100%モジュラス80〜
2oOic9/crI、厚み10〜50μのポリカーボ
ネート系ポリウレタンを表皮層として積層形成し、前記
ノ・ロダン系難燃性繊維基材を含め4層のものとして積
層形成されているものである。前述のように、難燃性繊
維基材上に積層形成されるポリウレタン層の100%モ
ジュラスを変化させることによって、接着剤層から表皮
層に亘って粗から密の構造とすることができ、天然皮革
に類似した構造とすることができる。尚、前記表皮層に
使用されるポリカーボネート系ポリウレタンは、ポリカ
ーボネート系ポリオールと反応するジイソシアネートと
して、黄変型、無黄変型の何れをも使用できるが、表皮
層に要求される変色性を考慮すれば無黄変型ジイソシア
ネートを使用することが好ましく、これに適宜色調と兼
ねて遮光性を付与するには、酸化チタン、カーボンブラ
ック。
4−0〜100 kg/crl 、厚み10〜50μの
+CH2+数斗以上のグリコールジカルボン酸からなる
ポリエステル系ポリウレタンを中皮層として積層形成し
、さらに前記中皮層表面に、100%モジュラス80〜
2oOic9/crI、厚み10〜50μのポリカーボ
ネート系ポリウレタンを表皮層として積層形成し、前記
ノ・ロダン系難燃性繊維基材を含め4層のものとして積
層形成されているものである。前述のように、難燃性繊
維基材上に積層形成されるポリウレタン層の100%モ
ジュラスを変化させることによって、接着剤層から表皮
層に亘って粗から密の構造とすることができ、天然皮革
に類似した構造とすることができる。尚、前記表皮層に
使用されるポリカーボネート系ポリウレタンは、ポリカ
ーボネート系ポリオールと反応するジイソシアネートと
して、黄変型、無黄変型の何れをも使用できるが、表皮
層に要求される変色性を考慮すれば無黄変型ジイソシア
ネートを使用することが好ましく、これに適宜色調と兼
ねて遮光性を付与するには、酸化チタン、カーボンブラ
ック。
フラハンスイエロー、アンスラキノンレッド。
銅フタロシアニンブルー等の顔料の1又は2以上を、ポ
リカーボネート系ポリウレタンに対し5〜50重量%添
加することができる。また、これら顔料のほか必要に応
じて、紫外線吸収剤。
リカーボネート系ポリウレタンに対し5〜50重量%添
加することができる。また、これら顔料のほか必要に応
じて、紫外線吸収剤。
紫外線遮蔽剤、架橋剤その他の充填剤を配合することも
でき、また前記顔料、充填剤等は、必要によっては前記
中皮層、接着剤層中に適宜配合することができる。
でき、また前記顔料、充填剤等は、必要によっては前記
中皮層、接着剤層中に適宜配合することができる。
即ち、本発明は、ハロゲン系離燃性繊維基材上に、三酸
化アンチモンを配合したポリカーボネート系ポリウレタ
ン接着剤層、ポリエステル系ポリウレタン中皮層及びポ
リカーボネート系ポリウレタン表皮層を順−次積層゛し
たものであって、従来の如(表皮層中に難燃剤を全く配
合する必要がないから、常態に於ては天然皮革に酷似し
た風合、柔軟性等の感触は何等減殺されることのない優
れた合成皮革であり、かつ、耐加水分解性、耐光性のほ
か、1oO〜120℃の高温度下に長時間耐え得る優れ
た耐熱性等の各物性を有するものとして得られる。
化アンチモンを配合したポリカーボネート系ポリウレタ
ン接着剤層、ポリエステル系ポリウレタン中皮層及びポ
リカーボネート系ポリウレタン表皮層を順−次積層゛し
たものであって、従来の如(表皮層中に難燃剤を全く配
合する必要がないから、常態に於ては天然皮革に酷似し
た風合、柔軟性等の感触は何等減殺されることのない優
れた合成皮革であり、かつ、耐加水分解性、耐光性のほ
か、1oO〜120℃の高温度下に長時間耐え得る優れ
た耐熱性等の各物性を有するものとして得られる。
また、万一燃焼事故が発生した場合は難燃性繊維基材よ
りハロゲンガスが発生し、これが、難燃性繊維基材上の
ポリカーボネート系ポリウレタン接着剤層中の三酸化ア
ンチモンと直ちに反応して、著しい難燃効果を発揮する
ことができる。
りハロゲンガスが発生し、これが、難燃性繊維基材上の
ポリカーボネート系ポリウレタン接着剤層中の三酸化ア
ンチモンと直ちに反応して、著しい難燃効果を発揮する
ことができる。
即ち、本発明は、燃焼時に反応して著しい難燃効果を発
揮するハロゲン系離燃剤と三酸化アンチモンとを、繊維
質基材と接着剤層とに分離しているため、従来の如き単
一の難燃剤の使用量より又は難燃性繊維の混紡率を少な
くすることができるため、常態に於て優れた風合、柔軟
性を有し、かつ、燃焼時には相乗的に著しい難燃効果を
発揮することができると云う著効がある。
揮するハロゲン系離燃剤と三酸化アンチモンとを、繊維
質基材と接着剤層とに分離しているため、従来の如き単
一の難燃剤の使用量より又は難燃性繊維の混紡率を少な
くすることができるため、常態に於て優れた風合、柔軟
性を有し、かつ、燃焼時には相乗的に著しい難燃効果を
発揮することができると云う著効がある。
実施例1゜
紋付き離型紙上に、100%モジュラス120 kg/
crlのポリ−1,6−ヘキサンカーホネート系ポリウ
レタン樹脂溶液100重量部(酸化チタン15重量部含
有)を、ドクターナイフコーターにより乾燥厚みが30
μになるように塗布し、これを100℃で加熱乾燥させ
ポリカーボネート系ポリウレタン皮膜層を形成し、これ
を表皮層とする。
crlのポリ−1,6−ヘキサンカーホネート系ポリウ
レタン樹脂溶液100重量部(酸化チタン15重量部含
有)を、ドクターナイフコーターにより乾燥厚みが30
μになるように塗布し、これを100℃で加熱乾燥させ
ポリカーボネート系ポリウレタン皮膜層を形成し、これ
を表皮層とする。
つぎに、前記表皮層表面に、100%モジュラス80に
9/c、−のポリアジピン酸系ポリウレタン樹脂溶液を
ドクターナイフコーターにより、乾燥厚み30μとなる
よう塗布し、乾燥してポリエステル系ポリウレタン皮膜
層を形成し、これを中皮層とする。
9/c、−のポリアジピン酸系ポリウレタン樹脂溶液を
ドクターナイフコーターにより、乾燥厚み30μとなる
よう塗布し、乾燥してポリエステル系ポリウレタン皮膜
層を形成し、これを中皮層とする。
さらに、前記中皮層表面に、100%モジュラス20
kg/C−のポリ1,6−ヘキサンカーボネート−ポリ
テトラメチレンエーテル共重合体ポリウレタン接着剤1
00重量部(三酸化アンチモン5重量部含有)を、目付
量200g/♂で塗布し、この表面に、第1表に掲げる
処方で前処理した綿起毛布のi毛面を貼合せ、120℃
で10分間加熱し、接着剤の硬化後層型紙を剥離し合成
皮革を得た。
kg/C−のポリ1,6−ヘキサンカーボネート−ポリ
テトラメチレンエーテル共重合体ポリウレタン接着剤1
00重量部(三酸化アンチモン5重量部含有)を、目付
量200g/♂で塗布し、この表面に、第1表に掲げる
処方で前処理した綿起毛布のi毛面を貼合せ、120℃
で10分間加熱し、接着剤の硬化後層型紙を剥離し合成
皮革を得た。
第 1 表
実施例2゜
ハロゲン系難燃性繊維基材が、興大株式会社製、商品名
コープラン繊維の起毛布を使用するほかは、前記実施例
1と全く同様に処理して合成皮革を得た。
コープラン繊維の起毛布を使用するほかは、前記実施例
1と全く同様に処理して合成皮革を得た。
比較例1
実施例1の中皮層及び接着剤層中に、難燃剤として商品
名「ホスコンUF−LJ(明成化学工業株式会社製つを
、前記各ポリウレタン樹脂溶液100重量部に対し夫々
10重量部を配合し、また、未処理の綿起毛布の起毛面
を接着剤層に貼合す以外は、実施例1と同様に処理して
合成皮革を得た。
名「ホスコンUF−LJ(明成化学工業株式会社製つを
、前記各ポリウレタン樹脂溶液100重量部に対し夫々
10重量部を配合し、また、未処理の綿起毛布の起毛面
を接着剤層に貼合す以外は、実施例1と同様に処理して
合成皮革を得た。
比較例2
繊維質基材が鐘淵化学株式会社製、商品名「カネカロン
」の起毛布の起毛面を、ポリカーボネート系ポリウレタ
ン接着剤層に貼合せ、100℃で5分間加熱する以外は
実施例1と同様に処理して合成皮革を得た。
」の起毛布の起毛面を、ポリカーボネート系ポリウレタ
ン接着剤層に貼合せ、100℃で5分間加熱する以外は
実施例1と同様に処理して合成皮革を得た。
前記実施例1及び2並びに比較例1及び2によって得ら
れた合成皮革につき、次の条件で耐光性、耐熱性、耐加
水分解性を試験した結果を第2表に、また、米国燃焼規
格FMV8S−302による燃焼試験結果を第3表に示
す。
れた合成皮革につき、次の条件で耐光性、耐熱性、耐加
水分解性を試験した結果を第2表に、また、米国燃焼規
格FMV8S−302による燃焼試験結果を第3表に示
す。
(1) 耐光性の測定方法
合成皮革の試料片をブラックパネル温度83℃のフェー
ドメーターにI+Oo時間放置し、その後、試料片をテ
ーパ一式摩耗試験機にて荷重ikg、摩耗回数2000
回にて表面状態を観察した。
ドメーターにI+Oo時間放置し、その後、試料片をテ
ーパ一式摩耗試験機にて荷重ikg、摩耗回数2000
回にて表面状態を観察した。
(2)耐熱性の測定方法
合成皮革の試料片を120℃のギヤ一式老化試験機に1
+00時間放置し、その後1試料片をテーパ一式摩耗試
験機にて荷重1に9.摩耗回数2000回にて表面状態
を観察した。
+00時間放置し、その後1試料片をテーパ一式摩耗試
験機にて荷重1に9.摩耗回数2000回にて表面状態
を観察した。
(3)耐加水分解性の測定方法
合成皮革の試料片を相対湿度95%、温度70℃の条件
下に4週間放置し、その後、試料片をテーパ一式摩耗試
験機にて荷重1に9゜摩耗回数2000回にて表面状態
を観察した。
下に4週間放置し、その後、試料片をテーパ一式摩耗試
験機にて荷重1に9゜摩耗回数2000回にて表面状態
を観察した。
第 2 表
(註)(1) ○は異常なし
(2) ※1樹脂層の劣化が激しく摩耗試験が不能
※2基材が露出するまで摩耗
※3僅かに損傷
第 3 表
特許出願人
共和レザー株式会社
トヨタ自動車工業株式会社
代理人
市 川 理 吉
遠 藤 達 也
Claims (4)
- (1) ハロゲン系難燃性繊維基材上に、三酸化アン
チモンを含有する100%モジュラス10〜50 ky
/cも厚み30〜150μのポリカーボネート系ポリウ
レタン接着剤層、100%モジュラスl+0〜l OO
kg/c+I、厚み10〜50酸からなるポリエステル
系ポリウレタン中皮層、100%モジュラス80〜20
0 kg/cl 。 厚み10〜50μのポリカーボネート系ポリウレタン表
皮層が順次積層されていることを特徴ゝとする難燃性車
両用合成皮革。 - (2)ハロゲン系難燃性繊維基材が、該繊維基材に有機
ハロゲン系難燃材で含浸処理されていることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項の難燃性車両用合成皮革。 - (3) ハロゲン系難燃性繊維基材がノ・ロゲン系難
燃性繊維で形成されていることを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の難燃性車両用合成皮革。 - (4) ポリカーボネート系ポリウレタンの表皮層中
に遮光性を有する着色顔料、充填剤を含有していること
を特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3項記載の難
燃性車両用合成皮革。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2414982A JPH0248673B2 (ja) | 1982-02-17 | 1982-02-17 | Nannenseisharyoyogoseihikaku |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2414982A JPH0248673B2 (ja) | 1982-02-17 | 1982-02-17 | Nannenseisharyoyogoseihikaku |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58144184A true JPS58144184A (ja) | 1983-08-27 |
JPH0248673B2 JPH0248673B2 (ja) | 1990-10-25 |
Family
ID=12130274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2414982A Expired - Lifetime JPH0248673B2 (ja) | 1982-02-17 | 1982-02-17 | Nannenseisharyoyogoseihikaku |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0248673B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0786333A1 (en) * | 1995-12-18 | 1997-07-30 | ALCANTARA S.p.A. | Composite product consisting of a leather-like microfibrous material and polymer film, useful for coating cold injection molding manufactured articles |
JP2013177714A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-09 | Achilles Corp | 合成皮革 |
-
1982
- 1982-02-17 JP JP2414982A patent/JPH0248673B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0786333A1 (en) * | 1995-12-18 | 1997-07-30 | ALCANTARA S.p.A. | Composite product consisting of a leather-like microfibrous material and polymer film, useful for coating cold injection molding manufactured articles |
JP2013177714A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-09 | Achilles Corp | 合成皮革 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0248673B2 (ja) | 1990-10-25 |
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