JPS58142907A - 粒状ないし粉末状の含窒素フエノ−ル・アルデヒド系共重合樹脂及びその製造法 - Google Patents
粒状ないし粉末状の含窒素フエノ−ル・アルデヒド系共重合樹脂及びその製造法Info
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- JPS58142907A JPS58142907A JP2429582A JP2429582A JPS58142907A JP S58142907 A JPS58142907 A JP S58142907A JP 2429582 A JP2429582 A JP 2429582A JP 2429582 A JP2429582 A JP 2429582A JP S58142907 A JPS58142907 A JP S58142907A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規な粒状ないし粉末状の含窒素フェノール・
アルデヒド系共重合樹脂及びその製造法に関する。さら
に詳細には、本発明は保存安定性及び流れ特性が良好で
且つ反応性を有し、成形材料として好適な新規な粒状な
いし粉末状の含窒素フェノール・アルデヒド系共重合樹
脂、及びその新規な製造方法に関する。
アルデヒド系共重合樹脂及びその製造法に関する。さら
に詳細には、本発明は保存安定性及び流れ特性が良好で
且つ反応性を有し、成形材料として好適な新規な粒状な
いし粉末状の含窒素フェノール・アルデヒド系共重合樹
脂、及びその新規な製造方法に関する。
従来、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂の代表的なも
のとしてノボラック樹脂とレゾール樹脂とが知られてい
る。ノボラック樹脂は、通常、フェノール対ホルムアル
デヒドのモル比が例えば1対0.7〜0.9となるよう
なフェノール過剰の条件下で、例えばシュウ酸の如き酸
触媒の存在下(通常フェノールに対して0.2〜2重量
%)でフェノールとホルマリンとを反応させることによ
って製造される。かような方法で得られるノボラック樹
脂は、フェノールが主としてメチレン基によって結合さ
れた3〜5量体が主成分をなし、遊離メチロール基を殆
んど含有せず、従ってそれ自体では自己架橋性を有せず
、熱可塑性を有する。
のとしてノボラック樹脂とレゾール樹脂とが知られてい
る。ノボラック樹脂は、通常、フェノール対ホルムアル
デヒドのモル比が例えば1対0.7〜0.9となるよう
なフェノール過剰の条件下で、例えばシュウ酸の如き酸
触媒の存在下(通常フェノールに対して0.2〜2重量
%)でフェノールとホルマリンとを反応させることによ
って製造される。かような方法で得られるノボラック樹
脂は、フェノールが主としてメチレン基によって結合さ
れた3〜5量体が主成分をなし、遊離メチロール基を殆
んど含有せず、従ってそれ自体では自己架橋性を有せず
、熱可塑性を有する。
そこでノボラック樹脂は、例えばヘキサメチレンテトラ
ミン(ヘキサミン)の如きそれ目体ホルムアルデヒド発
生剤であると共に有機塩基(触媒)発生剤でもある架橋
剤と加熱下で反応させるか、又は例えば固体酸触媒とパ
ラホルムアルデヒド等と混合し、加熱反応させることに
よって、酸化樹脂とすることができる。
ミン(ヘキサミン)の如きそれ目体ホルムアルデヒド発
生剤であると共に有機塩基(触媒)発生剤でもある架橋
剤と加熱下で反応させるか、又は例えば固体酸触媒とパ
ラホルムアルデヒド等と混合し、加熱反応させることに
よって、酸化樹脂とすることができる。
しかしながら、ノボラック樹脂を成形材料として使用す
ると、前者の場合へキサミンの分解によって発生するア
ンモニアにより成形品が発泡したり、ヘキサミンの未分
解物や副生する有機塩基が成形品中に残存し、そのため
に成形品の物性が変化ないし劣化したり、硬化反応に長
時間要する等の欠点があり、さらに後者の場合はパラホ
ルムアルデヒドや酸触媒と接触する部分のみが過剰に架
橋反応が進行し、全体として均一な架橋構造が形成され
にくく、且つ酸触媒やパラホルムアルデヒドが残存し経
時的に物性が変質したり、或は硬化時にそれらの分解に
よる発泡等の弊害も起る。また残存するヘキサミン、酸
触媒、パラホルムアルデヒド等は、該ノボラック樹脂を
他の樹脂と混合、併用する場合、他の樹脂を劣化する等
の欠点があるばかりでなく、ノボラック樹脂はフェノー
ル過剰の反応によって得られるために遊離フェノールを
比較的多量(例えば約05〜2重量%)含有するという
欠点もある。
ると、前者の場合へキサミンの分解によって発生するア
ンモニアにより成形品が発泡したり、ヘキサミンの未分
解物や副生する有機塩基が成形品中に残存し、そのため
に成形品の物性が変化ないし劣化したり、硬化反応に長
時間要する等の欠点があり、さらに後者の場合はパラホ
ルムアルデヒドや酸触媒と接触する部分のみが過剰に架
橋反応が進行し、全体として均一な架橋構造が形成され
にくく、且つ酸触媒やパラホルムアルデヒドが残存し経
時的に物性が変質したり、或は硬化時にそれらの分解に
よる発泡等の弊害も起る。また残存するヘキサミン、酸
触媒、パラホルムアルデヒド等は、該ノボラック樹脂を
他の樹脂と混合、併用する場合、他の樹脂を劣化する等
の欠点があるばかりでなく、ノボラック樹脂はフェノー
ル過剰の反応によって得られるために遊離フェノールを
比較的多量(例えば約05〜2重量%)含有するという
欠点もある。
また、比較的近年に至って、ノボラック樹脂を高温下で
加熱して可成り縮合度の大きなものを得、これを精製し
て低縮合物を分離、除去してフェノール基が7〜10個
メチレン基で結合された比較的高縮合体を得、これを加
熱溶融紡糸してノボラック樹脂線維を形成し、これを塩
酸・ホルムアルデヒド混合水溶液中に浸漬して、室温か
ら徐々に加温して長時間かけて該繊維の外部から硬化反
応を進行させることにより硬化ノボラック樹脂繊維を製
造する方法が提案された(特公昭48−11284号)
。
加熱して可成り縮合度の大きなものを得、これを精製し
て低縮合物を分離、除去してフェノール基が7〜10個
メチレン基で結合された比較的高縮合体を得、これを加
熱溶融紡糸してノボラック樹脂線維を形成し、これを塩
酸・ホルムアルデヒド混合水溶液中に浸漬して、室温か
ら徐々に加温して長時間かけて該繊維の外部から硬化反
応を進行させることにより硬化ノボラック樹脂繊維を製
造する方法が提案された(特公昭48−11284号)
。
しかしながら、硬化ノボラック樹脂繊維は上記の製造法
から明らかなように高縮合ノボラック樹脂の形成に余分
な工程を会費とし、さらにこれを繊維とすることなく粉
砕して外部から硬化処理を施しても硬化反応を内部にま
で均一に進行させることは殆んど不可能であり、他方硬
化処理した該線維を裁断又は粉砕したものは高価なもの
となるばかりでなく、流れ特性のよい粒状又は粉末状の
ものとすることはできない。
から明らかなように高縮合ノボラック樹脂の形成に余分
な工程を会費とし、さらにこれを繊維とすることなく粉
砕して外部から硬化処理を施しても硬化反応を内部にま
で均一に進行させることは殆んど不可能であり、他方硬
化処理した該線維を裁断又は粉砕したものは高価なもの
となるばかりでなく、流れ特性のよい粒状又は粉末状の
ものとすることはできない。
また、従来公知のレゾール樹脂は、例えば水酸化ナトリ
ウム、アンモニア又は有機アミンの如き塩基性触媒(フ
ェノールに対して約0.2〜2重量%)の存在下でフェ
ノール対ホルムアルデヒドのモル比が1対1〜2の如き
ホルムアルデヒド過剰の条件下で反応することによって
製造される。かくして得られるレゾール樹脂は、比較的
多量の遊離メチロール基を有するフェノールの1〜3量
体が主成分をなし、反応性が極めて大であるために通常
固形分60%以下の水又はメタノール溶液として冷蔵庫
中で保存されるが、その保存期間は精々3〜4ケ月程度
である。かかるレゾール樹脂を成形、硬化する場合は、
水又はアルコールを除去し、必要により酸触媒の存在下
で、加熱する。この硬化反応速度が極めて大であり、ゲ
ル化は例えば150℃で数10秒以内で起る。
ウム、アンモニア又は有機アミンの如き塩基性触媒(フ
ェノールに対して約0.2〜2重量%)の存在下でフェ
ノール対ホルムアルデヒドのモル比が1対1〜2の如き
ホルムアルデヒド過剰の条件下で反応することによって
製造される。かくして得られるレゾール樹脂は、比較的
多量の遊離メチロール基を有するフェノールの1〜3量
体が主成分をなし、反応性が極めて大であるために通常
固形分60%以下の水又はメタノール溶液として冷蔵庫
中で保存されるが、その保存期間は精々3〜4ケ月程度
である。かかるレゾール樹脂を成形、硬化する場合は、
水又はアルコールを除去し、必要により酸触媒の存在下
で、加熱する。この硬化反応速度が極めて大であり、ゲ
ル化は例えば150℃で数10秒以内で起る。
樹上から明らかなように、レゾール樹脂は極めて反応性
が大であるために粒状又は粉末状の安定な固形物とする
ことはできず、またその硬化物は三次元構造が高度に進
行しているために極めて硬く、これを微小な粒状ないし
粉末状の成形材料とすることは非常に困難である(特公
昭53−12958号)。
が大であるために粒状又は粉末状の安定な固形物とする
ことはできず、またその硬化物は三次元構造が高度に進
行しているために極めて硬く、これを微小な粒状ないし
粉末状の成形材料とすることは非常に困難である(特公
昭53−12958号)。
また、フェノール、ホルマリン、および尿素等の混合物
を先ずアルカリ性触媒の存在下で反応させて変性レゾー
ル樹脂を作り、次いで、酸性触媒に切り換えて該変性レ
ゾール樹脂を更に縮合せしめ、熱硬化性レゾール・ノボ
ラック型石炭酸樹脂を製造する方法が知られている(特
公昭32−993号)。
を先ずアルカリ性触媒の存在下で反応させて変性レゾー
ル樹脂を作り、次いで、酸性触媒に切り換えて該変性レ
ゾール樹脂を更に縮合せしめ、熱硬化性レゾール・ノボ
ラック型石炭酸樹脂を製造する方法が知られている(特
公昭32−993号)。
この方法は、上記の如く反応触媒を反応の途中でアルカ
リ性から酸性に変更する必要がありこのタイミング等反
応操作の制御が困難であるが、同公報の記載によればこ
の方法により得られる樹脂は粉砕し易い点に特長を有し
ているという。
リ性から酸性に変更する必要がありこのタイミング等反
応操作の制御が困難であるが、同公報の記載によればこ
の方法により得られる樹脂は粉砕し易い点に特長を有し
ているという。
また近年にいたって、フェノール類とホルムアルデヒド
とを触媒としての少くとも含窒素系化合物の存在下で反
応させて得られる縮合物に親水性高分子化合物を添加し
、反応させて粒状ないし粉末状樹脂を製造する方法が発
表されているが(特公昭53−42077号)、この方
法で得られる樹脂の非ゲル化物は約5〜6%という多量
の遊離フェノールを含有し(同実施例1〜4)、そのゲ
ル化物(同実施例5)は極めて硬い非反応性樹脂となる
ばかりでなく、該樹脂は触媒として用いた含窒素化合物
や親水性高分子化合物を含有するために得られる成形品
の性能が低下する欠点がある。
とを触媒としての少くとも含窒素系化合物の存在下で反
応させて得られる縮合物に親水性高分子化合物を添加し
、反応させて粒状ないし粉末状樹脂を製造する方法が発
表されているが(特公昭53−42077号)、この方
法で得られる樹脂の非ゲル化物は約5〜6%という多量
の遊離フェノールを含有し(同実施例1〜4)、そのゲ
ル化物(同実施例5)は極めて硬い非反応性樹脂となる
ばかりでなく、該樹脂は触媒として用いた含窒素化合物
や親水性高分子化合物を含有するために得られる成形品
の性能が低下する欠点がある。
さらに、フェノールとホルムアルデヒドを塩基性水溶液
中で反応させて得られるプレポリマーを保賎コロイドと
混合し、酸性下で不活性固形ビーズ状に凝固させる方法
も公知であるが(特公昭51−13491号)、これは
所謂レゾール樹脂硬化物に相当し、反応性を有せず、そ
の上塩類や酸、その他保護コロイドを含有するために、
得ら゛れる成形品の性能が低下する欠点がある。
中で反応させて得られるプレポリマーを保賎コロイドと
混合し、酸性下で不活性固形ビーズ状に凝固させる方法
も公知であるが(特公昭51−13491号)、これは
所謂レゾール樹脂硬化物に相当し、反応性を有せず、そ
の上塩類や酸、その他保護コロイドを含有するために、
得ら゛れる成形品の性能が低下する欠点がある。
そこで、本発明の第1の目的は、本発明者等が先に提案
した(特願昭56−60613号)窒素を実質的に含ま
ない粒状ないし粉末状フェノール・ホルムアルデヒド系
樹脂よりも、例えば一層微粒状で流れ特性あるいは耐熱
性等が一層改善された含窒素フェノール・アルデヒド系
共重合樹脂を提供することにある。
した(特願昭56−60613号)窒素を実質的に含ま
ない粒状ないし粉末状フェノール・ホルムアルデヒド系
樹脂よりも、例えば一層微粒状で流れ特性あるいは耐熱
性等が一層改善された含窒素フェノール・アルデヒド系
共重合樹脂を提供することにある。
本発明の第2目的は、保存安定性が大で、流れ特性も良
好であり、しかもそれ自体で又は他の樹脂と混合して、
成形、加熱した場合に反応性を有する特にそれ自体を加
熱した場合に自己硬化型樹脂を与えるような反応性を有
する粒状ないし粉末状の含窒素フェノール、アルデヒド
系重合樹脂を提供することにある。
好であり、しかもそれ自体で又は他の樹脂と混合して、
成形、加熱した場合に反応性を有する特にそれ自体を加
熱した場合に自己硬化型樹脂を与えるような反応性を有
する粒状ないし粉末状の含窒素フェノール、アルデヒド
系重合樹脂を提供することにある。
本発明め第3目的は、極めて微細な粒状ないし粉末状固
形物であり、従って流れ特性が良好であり、例えば射出
成形の微小ノズルをも円滑に通過することができ且つ反
応性フィラーとして使用し得る含窒素フェノール・アル
デヒド系共重合樹脂を提供することにある。
形物であり、従って流れ特性が良好であり、例えば射出
成形の微小ノズルをも円滑に通過することができ且つ反
応性フィラーとして使用し得る含窒素フェノール・アル
デヒド系共重合樹脂を提供することにある。
本発明の第4目的は、例えば100℃の如き加熱下で熱
融着性および反応性を有し、それ故高温処理に耐えられ
ない基材のバインダーとして好適に使用し得る粒状ない
し粉末状の含窒素フェノール・アルデヒド系共重合樹脂
を提供することにある。
融着性および反応性を有し、それ故高温処理に耐えられ
ない基材のバインダーとして好適に使用し得る粒状ない
し粉末状の含窒素フェノール・アルデヒド系共重合樹脂
を提供することにある。
本発明の第5目的は、遊離フェノール含有量が500p
pm以下というように少量であり、従って取扱いが安全
且つ容易で、しかも公害の問題のない粒状ないし粉末の
含窒素フェノール・アルデヒド系共重合棚側を提供する
ことにある。
pm以下というように少量であり、従って取扱いが安全
且つ容易で、しかも公害の問題のない粒状ないし粉末の
含窒素フェノール・アルデヒド系共重合棚側を提供する
ことにある。
本発明の第6目的は、常温貯蔵安定性が良好であるばか
りでなく、それ自体で又は例えば他の樹脂と共用して耐
熱性、耐水性、耐アルカリ性、耐アーク性、断熱性、機
械的特性及び/又は電気的特性が優れた成形体が形成す
ることができる粒状ないし粉末の含窒素フェノール・ア
ルデヒド系共重合樹脂を提供することにある。
りでなく、それ自体で又は例えば他の樹脂と共用して耐
熱性、耐水性、耐アルカリ性、耐アーク性、断熱性、機
械的特性及び/又は電気的特性が優れた成形体が形成す
ることができる粒状ないし粉末の含窒素フェノール・ア
ルデヒド系共重合樹脂を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記第1乃至第6目的で述べた各
種の利点を有する新規な粒状ないし粉末状の含窒素フェ
ノール、アルデヒド系樹脂を製造する新規な工業的製法
を提供することにある。
種の利点を有する新規な粒状ないし粉末状の含窒素フェ
ノール、アルデヒド系樹脂を製造する新規な工業的製法
を提供することにある。
本発明のさらに他の目的及び利点は以下の説明から明ら
かとなるであろう。
かとなるであろう。
本発明によれば、上記の目的及び利点は、フェノール類
、少くとも2個の活性水素を有する含窒素化合物および
アルデヒドとの縮合物から成る粒状ないし粉末状の含窒
素共重合樹脂であって、(A)該粒状ないし粉末状樹脂
は粒径0.1〜100ミクロンの球状一次粒子およびそ
の二次凝集物を含有し、 (B)少くとも全体の50重量%は150タイラーメッ
シュ篩を通過し得る大きさであり、(C)該樹脂は液体
クロマトグラフィーによる測定値として遊離フェノール
含有量が500ppm以下であり、 (D)該樹脂のKBr錠剤法による赤外線吸収スペクト
ルにおいて、 1450〜1500m−1(芳香族二重結合に帰属する
吸収ピーク)の範囲の最も大きな吸収強度をD1450
〜1■■■、そして960〜102Ocm−1(メチロ
ール基に帰属する吸収ピーク)の範囲の最も大きな吸収
強度をD■■■〜1020、で表わした場合、 D■■■〜1020/D1480〜1508=0.1〜
2.0であり、且つ (E)該樹脂約1Ogを、実質的に無水のメタノール5
00ml中で、加熱還流した場合に、下記式 式中、W0は使用した該樹脂の重量(g)、W1は加熱
還流後に残存した樹脂 の重量(g)、 Sは該樹脂のメタノール溶解度 (重量%)を示す、 で表わされるメタノール溶解度が20重量%を超える、 ことを特徴とする粒状ないし粉末状の含窒素フェノール
・アルデヒド系共重合樹脂によって達成される。
、少くとも2個の活性水素を有する含窒素化合物および
アルデヒドとの縮合物から成る粒状ないし粉末状の含窒
素共重合樹脂であって、(A)該粒状ないし粉末状樹脂
は粒径0.1〜100ミクロンの球状一次粒子およびそ
の二次凝集物を含有し、 (B)少くとも全体の50重量%は150タイラーメッ
シュ篩を通過し得る大きさであり、(C)該樹脂は液体
クロマトグラフィーによる測定値として遊離フェノール
含有量が500ppm以下であり、 (D)該樹脂のKBr錠剤法による赤外線吸収スペクト
ルにおいて、 1450〜1500m−1(芳香族二重結合に帰属する
吸収ピーク)の範囲の最も大きな吸収強度をD1450
〜1■■■、そして960〜102Ocm−1(メチロ
ール基に帰属する吸収ピーク)の範囲の最も大きな吸収
強度をD■■■〜1020、で表わした場合、 D■■■〜1020/D1480〜1508=0.1〜
2.0であり、且つ (E)該樹脂約1Ogを、実質的に無水のメタノール5
00ml中で、加熱還流した場合に、下記式 式中、W0は使用した該樹脂の重量(g)、W1は加熱
還流後に残存した樹脂 の重量(g)、 Sは該樹脂のメタノール溶解度 (重量%)を示す、 で表わされるメタノール溶解度が20重量%を超える、 ことを特徴とする粒状ないし粉末状の含窒素フェノール
・アルデヒド系共重合樹脂によって達成される。
本発明によれば、上記目的および利点は、上記樹脂が更
に、KBr錠剤法による赤外線吸収スペクトルにおいて
、 1280〜1360cm−1(炭素−窒素結合に帰属す
る吸収ピーク)の範囲の最も大きな吸収強度をD12■
■〜1360 で表わした場合、 D1280〜■■■■/D14■0〜1■00=0.1
5〜3.0である、ことによって、有利に達成される。
に、KBr錠剤法による赤外線吸収スペクトルにおいて
、 1280〜1360cm−1(炭素−窒素結合に帰属す
る吸収ピーク)の範囲の最も大きな吸収強度をD12■
■〜1360 で表わした場合、 D1280〜■■■■/D14■0〜1■00=0.1
5〜3.0である、ことによって、有利に達成される。
本発明者等の研究によれば、本発明の上記の新規な粒状
ないし粉末状の含窒素共重合樹脂は、(1)、下記組成
、 塩酸(HCl)濃度が3〜28重量%、ホルムアルデヒ
ド(HCHO)濃度が3〜25重量%、 ホルムアルデヒド以外のアルデヒドの濃度が0〜10重
量に、且つ 塩酸とホルムアルデヒドの合計濃度が10〜40重量%
、 である塩酸・ホルムアルデヒド浴に、 (2)、フェノール類と少くとも2個の活性水素を有す
る含窒素化合物とを、下記式 で表わされる浴比が少くとも8となるように維持して、
接触させ、且つ (3)、この接触を、フェノール類が該浴と接触した後
白濁を生成し、然る後粒状ないし粉末状の固形物が形成
されるように行い、1つこの接触の間、反応系内の温度
を45℃以下に維持する、ことによって達成されること
が明らかとされた。
ないし粉末状の含窒素共重合樹脂は、(1)、下記組成
、 塩酸(HCl)濃度が3〜28重量%、ホルムアルデヒ
ド(HCHO)濃度が3〜25重量%、 ホルムアルデヒド以外のアルデヒドの濃度が0〜10重
量に、且つ 塩酸とホルムアルデヒドの合計濃度が10〜40重量%
、 である塩酸・ホルムアルデヒド浴に、 (2)、フェノール類と少くとも2個の活性水素を有す
る含窒素化合物とを、下記式 で表わされる浴比が少くとも8となるように維持して、
接触させ、且つ (3)、この接触を、フェノール類が該浴と接触した後
白濁を生成し、然る後粒状ないし粉末状の固形物が形成
されるように行い、1つこの接触の間、反応系内の温度
を45℃以下に維持する、ことによって達成されること
が明らかとされた。
以下本発明の方法について先ず詳細に説明する。
本発明の方法によれば、上記のとおり、(1)、下記組
成、 イ)、塩酸(HCl)濃度が3〜28重量%、ロ)、ホ
ルムアルデヒド(HCHO)濃度が3〜25重量%およ
びホルムアルデヒド以外のアルデヒドの濃度が0〜10
重量%、且つ ハ)、塩酸とホルムアルデヒドの合計濃度が10〜40
重量%、 である塩酸−ホルムアルデヒド浴に、 (2)、フェノール類と少くとも2個の活性水素を有す
る含窒素化合物とを、下記式(I)、で表わされる浴比
が少くとも8となるように維持し、反応系内の温度を4
5℃以下に維持して接触させる。
成、 イ)、塩酸(HCl)濃度が3〜28重量%、ロ)、ホ
ルムアルデヒド(HCHO)濃度が3〜25重量%およ
びホルムアルデヒド以外のアルデヒドの濃度が0〜10
重量%、且つ ハ)、塩酸とホルムアルデヒドの合計濃度が10〜40
重量%、 である塩酸−ホルムアルデヒド浴に、 (2)、フェノール類と少くとも2個の活性水素を有す
る含窒素化合物とを、下記式(I)、で表わされる浴比
が少くとも8となるように維持し、反応系内の温度を4
5℃以下に維持して接触させる。
上記(l)の塩酸−ホルムアルデヒド浴の組成としては
、上記イ)、ロ)、ハ)の3条件の他に、さらに条件=
1として、 が少くとも2、殊に2.5以上、就中3以上となるよう
にすることが好適である。上記条件=1のモル比の上限
は特に限定されないが、20以下、特に15以下が好適
であり、これ以上に上記モル比を増加することは経済的
に得策でなく、他方該モル比が2.5以下、殊に2以下
となると、反応速度が低下し、均一且つ微細な粒状ない
し粉末状樹脂が得られにくくなる。上記モル比の殊に好
適な範囲は4〜15である。上記モル比を2以上、殊に
2.5以上とすることは、前記(2)の浴比が比較的低
い場合、例えば浴比が8〜10の場合に殊に有効である
。
、上記イ)、ロ)、ハ)の3条件の他に、さらに条件=
1として、 が少くとも2、殊に2.5以上、就中3以上となるよう
にすることが好適である。上記条件=1のモル比の上限
は特に限定されないが、20以下、特に15以下が好適
であり、これ以上に上記モル比を増加することは経済的
に得策でなく、他方該モル比が2.5以下、殊に2以下
となると、反応速度が低下し、均一且つ微細な粒状ない
し粉末状樹脂が得られにくくなる。上記モル比の殊に好
適な範囲は4〜15である。上記モル比を2以上、殊に
2.5以上とすることは、前記(2)の浴比が比較的低
い場合、例えば浴比が8〜10の場合に殊に有効である
。
本発明においては、上記(1)の浴組成の塩酸−ホルム
アルデヒド浴を浴比がフェノール類と含窒素化合物との
合計重量に対して8以上、好ましくは10以上となるよ
うに維持して、該浴にフェノール類と含窒素化合物とを
接触させる。本発明の重要な特徴は、かように塩酸(H
Cl)濃度が可成り高濃度でしかもフェノール類と含窒
素化合物とに対してホルムアルデヒドを過剰に含有する
塩酸−ホルムアルデヒド水溶液の浴を、浴比が8以上、
好ましくは10以上という大きな比率でフェノール類お
よび含窒素化合物と接触させることにある。
アルデヒド浴を浴比がフェノール類と含窒素化合物との
合計重量に対して8以上、好ましくは10以上となるよ
うに維持して、該浴にフェノール類と含窒素化合物とを
接触させる。本発明の重要な特徴は、かように塩酸(H
Cl)濃度が可成り高濃度でしかもフェノール類と含窒
素化合物とに対してホルムアルデヒドを過剰に含有する
塩酸−ホルムアルデヒド水溶液の浴を、浴比が8以上、
好ましくは10以上という大きな比率でフェノール類お
よび含窒素化合物と接触させることにある。
すなわち、更に説明すると、本発明方法は上記の如く塩
酸とホルムアルデヒドのそれぞれの濃度が3重量%以上
であり、浴比が8以上という条件下で行なわれるので、
フェノール類と含窒素化合物との合計重量に対する塩酸
及びホルムアルデヒドの重量比率はいずれも少くとも2
4重量%となる。また、本発明方法は上記の如く塩酸と
ホルムアルデヒドとの合計濃度が10重量%以上で行な
われるので、フェノール類と含窒素化合物との合計重量
に対する塩酸とホルムアルデヒドの合計重量は80重量
%以上となる。かような反応条件は既述のとおり従来公
知のノボラック樹脂およびレゾール樹脂製造の反応条件
とは根本的に異っている。
酸とホルムアルデヒドのそれぞれの濃度が3重量%以上
であり、浴比が8以上という条件下で行なわれるので、
フェノール類と含窒素化合物との合計重量に対する塩酸
及びホルムアルデヒドの重量比率はいずれも少くとも2
4重量%となる。また、本発明方法は上記の如く塩酸と
ホルムアルデヒドとの合計濃度が10重量%以上で行な
われるので、フェノール類と含窒素化合物との合計重量
に対する塩酸とホルムアルデヒドの合計重量は80重量
%以上となる。かような反応条件は既述のとおり従来公
知のノボラック樹脂およびレゾール樹脂製造の反応条件
とは根本的に異っている。
本発明で用いる塩酸−ホルムアルデヒド浴の塩酸(HC
l)濃度は8〜25重量%、殊に12〜22重量%が好
適であり、該浴のホルムアルデヒド(HCHO)濃度は
5〜20重量%、殊に7〜15重量%が好適であり、さ
らに該浴の塩酸とホルムアルデヒドの合計濃度は15〜
35重量%、殊に20〜32重量%が好適である。
l)濃度は8〜25重量%、殊に12〜22重量%が好
適であり、該浴のホルムアルデヒド(HCHO)濃度は
5〜20重量%、殊に7〜15重量%が好適であり、さ
らに該浴の塩酸とホルムアルデヒドの合計濃度は15〜
35重量%、殊に20〜32重量%が好適である。
塩酸−ホルムアルデヒド浴にフェノール類と含窒素化合
物とを接触させる際の前記式(I)で表 1わされる
浴比は、10以上、殊に15〜40とすることが好まし
い。
物とを接触させる際の前記式(I)で表 1わされる
浴比は、10以上、殊に15〜40とすることが好まし
い。
本発明の方法においては、以上述べた塩酸−ホルムアル
デヒド浴にフェノール類と含窒素化合物とを接触させ、
且つこの接触を、フェノール類が該浴と接触した後白濁
が生成し、しかる後粒状ないし粉末状の固形物が形成さ
れるように行う。該塩酸−ホルムアルデヒド浴とフェノ
ール類および含窒素化合物との接触は、該塩酸−ホルム
アルデヒド浴中にフェノール類と含窒素化合物とを一緒
に添加するか又は含窒素化合物を添加したのちフェノ−
ルを添加して最初に透明溶液を形成し、次いで白濁を生
成させ、しかる後粒状ないし粉末状の固形物が形成され
るように行うことが好適である。
デヒド浴にフェノール類と含窒素化合物とを接触させ、
且つこの接触を、フェノール類が該浴と接触した後白濁
が生成し、しかる後粒状ないし粉末状の固形物が形成さ
れるように行う。該塩酸−ホルムアルデヒド浴とフェノ
ール類および含窒素化合物との接触は、該塩酸−ホルム
アルデヒド浴中にフェノール類と含窒素化合物とを一緒
に添加するか又は含窒素化合物を添加したのちフェノ−
ルを添加して最初に透明溶液を形成し、次いで白濁を生
成させ、しかる後粒状ないし粉末状の固形物が形成され
るように行うことが好適である。
この際、該浴にフェノール類を添加して白濁を生成する
前の段階においては、該浴を撹拌して添加したフェノー
ル類と含窒素化合物とが該浴となるべく均一な透明溶液
を形成するようにし、また白濁が生成した時点以降固形
物が形成されるまでの期間はフェノール類と含窒素化合
物との割合や反応条件によっては該浴(反応液)に例え
ば撹拌の如き機械的剪断力を与えないようにすることが
好ましい。
前の段階においては、該浴を撹拌して添加したフェノー
ル類と含窒素化合物とが該浴となるべく均一な透明溶液
を形成するようにし、また白濁が生成した時点以降固形
物が形成されるまでの期間はフェノール類と含窒素化合
物との割合や反応条件によっては該浴(反応液)に例え
ば撹拌の如き機械的剪断力を与えないようにすることが
好ましい。
添加するフェノール類は、フェノール類そのもDでもよ
いが、フェノールをホルマリン、塩酸水溶液或は水等で
希釈したものでもよい。
いが、フェノールをホルマリン、塩酸水溶液或は水等で
希釈したものでもよい。
特に、ホルムアルデヒド濃度が44重量%以下、好まし
くは3〜44重量%、さらに好ましくは20〜40重量
%のホルマリン溶液でフェノール類または、フェノール
類と含窒素化合物とを希釈して用いるのが好ましい。希
釈された溶液中における濃度(希釈濃度)はフェノール
類や含窒素化合物の種類と組成によって大きく異なるが
通常は10〜95重量%である。フェノール類のみを希
釈する場合には希釈濃度を70〜90重量%とするのが
特に好ましく、またフェノール類と含窒素化合物とを希
釈する場合にはこれらの合計の希釈濃度を25〜70重
量%とするのが特に好ましい。
くは3〜44重量%、さらに好ましくは20〜40重量
%のホルマリン溶液でフェノール類または、フェノール
類と含窒素化合物とを希釈して用いるのが好ましい。希
釈された溶液中における濃度(希釈濃度)はフェノール
類や含窒素化合物の種類と組成によって大きく異なるが
通常は10〜95重量%である。フェノール類のみを希
釈する場合には希釈濃度を70〜90重量%とするのが
特に好ましく、またフェノール類と含窒素化合物とを希
釈する場合にはこれらの合計の希釈濃度を25〜70重
量%とするのが特に好ましい。
しかしこの場合、この希釈溶液を塩酸−ホルムアルデヒ
ド浴に添加した後の該浴組成が前記イ)、ロ)、ハ)、
好ましくは前記イ)、ロ)、ハ)及び二)の条件を満足
するように制御する必要がある。
ド浴に添加した後の該浴組成が前記イ)、ロ)、ハ)、
好ましくは前記イ)、ロ)、ハ)及び二)の条件を満足
するように制御する必要がある。
また、フェノール類又は、フェノール類と含窒素化合物
(又はそれらの希釈溶液)を添加する際の、塩酸−ホル
ムアルデヒド浴の温度又は予め含窒素化合物を溶解せし
めた塩酸−ホルムアルデヒド浴の温度は、40℃以下、
好ましくは5〜35℃、特に好ましくは10〜30℃の
温度が好適である。
(又はそれらの希釈溶液)を添加する際の、塩酸−ホル
ムアルデヒド浴の温度又は予め含窒素化合物を溶解せし
めた塩酸−ホルムアルデヒド浴の温度は、40℃以下、
好ましくは5〜35℃、特に好ましくは10〜30℃の
温度が好適である。
以下本発明の実施態様について説明する。
〔態様1〕
この態様1は、該塩酸−ホルムアルデヒド浴の温度を4
0℃以下に保ち、この浴に融点以上の温度にあるフェノ
ール類に含窒素化合物を溶解した溶液又はこれらの反応
原料の希釈溶液を添加して透明溶液を形成し、次いでこ
の透明溶液に白濁を生成させ、次いで粒状ないし粉末状
の含窒素フェノール・アルデヒド系共重合樹脂を形成す
る方法である。
0℃以下に保ち、この浴に融点以上の温度にあるフェノ
ール類に含窒素化合物を溶解した溶液又はこれらの反応
原料の希釈溶液を添加して透明溶液を形成し、次いでこ
の透明溶液に白濁を生成させ、次いで粒状ないし粉末状
の含窒素フェノール・アルデヒド系共重合樹脂を形成す
る方法である。
この態様1の場合、該塩酸−ホルムアルデヒド浴にフェ
ノール類と含窒素化合物とをそのまま又はその希釈溶液
として添加して先ず均一溶液を形成することが特に有利
であり、かかる均一溶液から白濁を生成させ、次いで微
小固形物が生成するように制御することによって、平均
粒径が極めて小さな粒状ないし粉末状の固形物を形成す
ることができる。
ノール類と含窒素化合物とをそのまま又はその希釈溶液
として添加して先ず均一溶液を形成することが特に有利
であり、かかる均一溶液から白濁を生成させ、次いで微
小固形物が生成するように制御することによって、平均
粒径が極めて小さな粒状ないし粉末状の固形物を形成す
ることができる。
また、塩酸−ホルムアルデヒド浴にフェノール類および
含窒素化合物をそのまま又はその希釈溶液として添加し
て均一溶液を形成するには撹拌することが好ましいが、
この撹拌は白濁が生成する前に、或は白濁が生成し始め
たらなるべく速やかに停止するのが好ましい。何んとな
れば、白濁が生成した後もなお撹拌を続けると、白濁し
た粒子が集合して餅状となることが多く、微細粒子の収
得率がそれだけ減少するからである。
含窒素化合物をそのまま又はその希釈溶液として添加し
て均一溶液を形成するには撹拌することが好ましいが、
この撹拌は白濁が生成する前に、或は白濁が生成し始め
たらなるべく速やかに停止するのが好ましい。何んとな
れば、白濁が生成した後もなお撹拌を続けると、白濁し
た粒子が集合して餅状となることが多く、微細粒子の収
得率がそれだけ減少するからである。
芒らに、該フェノール類と含窒素化合物とをそのまま又
はその希釈溶液として添加する際の塩酸−ホルムアルデ
ヒド浴の温度が10℃以下、殊に5℃以下の低温であっ
て、しかもかかる多量の浴中に添加すべきフェノール類
と含窒素化合物、又はその希釈溶液を一挙に添加した場
合、撹拌を継続することによって均一溶液を形成するこ
とは可能であるが、該浴温が低ければ低め程フェノール
類と含窒素化合物とアルデヒドとの反応速度が小となる
から、白濁が生成する迄に長時間を要し、さらに生じた
白濁が生長して安定した粒状ないし粉末状の固形物とな
るに要する時間もそれに伴って長時間となる。従って、
白濁が一旦生成した後撹拌を停止すると、白濁が安定な
粒子に生長する前に該浴の底部に沈降し、このように沈
降し集積した状態でフェノール類、含窒素化合物および
アルデヒドの縮合反応が進行するために餅状又は板状の
塊状固形物が生成し、従ってそれだけ所望の粒状ないし
粉末状製品の収得量が低下する。
はその希釈溶液として添加する際の塩酸−ホルムアルデ
ヒド浴の温度が10℃以下、殊に5℃以下の低温であっ
て、しかもかかる多量の浴中に添加すべきフェノール類
と含窒素化合物、又はその希釈溶液を一挙に添加した場
合、撹拌を継続することによって均一溶液を形成するこ
とは可能であるが、該浴温が低ければ低め程フェノール
類と含窒素化合物とアルデヒドとの反応速度が小となる
から、白濁が生成する迄に長時間を要し、さらに生じた
白濁が生長して安定した粒状ないし粉末状の固形物とな
るに要する時間もそれに伴って長時間となる。従って、
白濁が一旦生成した後撹拌を停止すると、白濁が安定な
粒子に生長する前に該浴の底部に沈降し、このように沈
降し集積した状態でフェノール類、含窒素化合物および
アルデヒドの縮合反応が進行するために餅状又は板状の
塊状固形物が生成し、従ってそれだけ所望の粒状ないし
粉末状製品の収得量が低下する。
以上の理由により、塩酸−ホルムアルデヒド浴の温度を
5〜35℃、殊に10〜30℃に保持し、かかる温度の
浴にフェノール類と含窒素化合物、又はその希釈溶液を
添加し、しかも所望の粒状ないし粉末状製品が生成する
まで反応系内の温度を45℃以下に維持することが好ま
しい。反応系の外温を35℃以下、特に5〜25℃とす
ることによって、反応系内の温度を45℃以下に維持す
ることが容易となる。かくすることにより、パッチ式で
、所望量のフェノール類と含窒素化合物とを該浴に一挙
に添加し、均一溶液を形成し、次いで白濁を生成させ、
次いでこれを微細な粒状ないし粉末状固形物に円滑に生
長せしめることが可能となる。なお、本発明の上記塩酸
−ホルムアルデヒド浴とフェノール類および含窒素化合
物との反応は比較的温和な発熱反応であるから、上記の
如く反応を導くことにより、特別外部熱源による加熱を
行わなくとも、所望の反応を白濁の沈降、堆積を伴うこ
となく行うことができる。
5〜35℃、殊に10〜30℃に保持し、かかる温度の
浴にフェノール類と含窒素化合物、又はその希釈溶液を
添加し、しかも所望の粒状ないし粉末状製品が生成する
まで反応系内の温度を45℃以下に維持することが好ま
しい。反応系の外温を35℃以下、特に5〜25℃とす
ることによって、反応系内の温度を45℃以下に維持す
ることが容易となる。かくすることにより、パッチ式で
、所望量のフェノール類と含窒素化合物とを該浴に一挙
に添加し、均一溶液を形成し、次いで白濁を生成させ、
次いでこれを微細な粒状ないし粉末状固形物に円滑に生
長せしめることが可能となる。なお、本発明の上記塩酸
−ホルムアルデヒド浴とフェノール類および含窒素化合
物との反応は比較的温和な発熱反応であるから、上記の
如く反応を導くことにより、特別外部熱源による加熱を
行わなくとも、所望の反応を白濁の沈降、堆積を伴うこ
となく行うことができる。
上記態様lの方法において最初に白濁が生成すると、経
時的に該白濁は乳白色に変わり、通常該浴の反応液全体
が可成り濃厚な乳白色となり、さらにその後フェノール
類と含窒素化合物との組成によって、白色ないしピンク
色となる。
時的に該白濁は乳白色に変わり、通常該浴の反応液全体
が可成り濃厚な乳白色となり、さらにその後フェノール
類と含窒素化合物との組成によって、白色ないしピンク
色となる。
上記態様1の方法に従って、5〜35℃、殊に10〜3
5℃の温度に保持した塩酸−ホルムアルデヒド浴にフェ
ノール類と含窒素化合物、又はその希釈溶液を添加して
、先ず均一溶液を形成し、次いで白濁を生成させたもの
は、特別外部熱源による加熱を行うことなく粒状ないし
粉末状の微細固形物に導いてもよいし、或は外部熱源に
よる加熱を行って所望の上記微細固形物に導いてもよい
。
5℃の温度に保持した塩酸−ホルムアルデヒド浴にフェ
ノール類と含窒素化合物、又はその希釈溶液を添加して
、先ず均一溶液を形成し、次いで白濁を生成させたもの
は、特別外部熱源による加熱を行うことなく粒状ないし
粉末状の微細固形物に導いてもよいし、或は外部熱源に
よる加熱を行って所望の上記微細固形物に導いてもよい
。
該浴に白濁が生成した後、これを昇温又は昇温すること
なく該白濁を浴中に保持すると、乳白色に変り、次いで
粒状ないし粉末状固形物に移行することは前述したとお
りであり、この段階の或る時点で発熱反応が実質的に停
止する。かかる発熱反応が停止した時点では該粒状ない
し粉末状固形物は安定な状態となるから、この状態に達
したならば該浴を再び撹拌してもよいし、或は該浴を濾
過して粒状ないし粉末状の固形物を分離し、次いでこの
分離した固形物を別個の塩酸−ホルムアルデヒド浴、好
ましくは前記イ)、ロ)及びハ)の条件を満足する別個
の塩酸−ホルムアルデヒド浴(第二浴という)に投入し
、所望の反応を完結させてもよい。この第二浴の組成は
、フェノール類と含窒素化合物、又はその希釈液を最初
に投入する第一の塩酸−ホルムアルデヒド浴(第一浴と
いう)よりも、アルデヒド濃度及び/又は塩酸濃度が低
くてもよく、さらに第二浴に投入される粒状ないし粉末
状の固形分は最早遊離フェノールを極めて少量しか含有
していないか又は実質的に含有していないから、投入さ
れる固形物に対する第二浴の浴比は第一浴の場合のよう
に8以上である必要はなく、それ以下の適当な比であっ
てよい。
なく該白濁を浴中に保持すると、乳白色に変り、次いで
粒状ないし粉末状固形物に移行することは前述したとお
りであり、この段階の或る時点で発熱反応が実質的に停
止する。かかる発熱反応が停止した時点では該粒状ない
し粉末状固形物は安定な状態となるから、この状態に達
したならば該浴を再び撹拌してもよいし、或は該浴を濾
過して粒状ないし粉末状の固形物を分離し、次いでこの
分離した固形物を別個の塩酸−ホルムアルデヒド浴、好
ましくは前記イ)、ロ)及びハ)の条件を満足する別個
の塩酸−ホルムアルデヒド浴(第二浴という)に投入し
、所望の反応を完結させてもよい。この第二浴の組成は
、フェノール類と含窒素化合物、又はその希釈液を最初
に投入する第一の塩酸−ホルムアルデヒド浴(第一浴と
いう)よりも、アルデヒド濃度及び/又は塩酸濃度が低
くてもよく、さらに第二浴に投入される粒状ないし粉末
状の固形分は最早遊離フェノールを極めて少量しか含有
していないか又は実質的に含有していないから、投入さ
れる固形物に対する第二浴の浴比は第一浴の場合のよう
に8以上である必要はなく、それ以下の適当な比であっ
てよい。
この第1の態様に従って例えば選択された濃度の塩酸−
ホルムアルデヒド浴を15〜35℃に保ち、特定の量的
割合にあるフェノール類と含窒素化合物との希釈溶液を
添加する場合は、白濁した初期の縮合物が沈降して反応
容器等に付着する前に極めて短時間で粒状ないし粉末状
にまで生長し、熱的にも安定である微細な粒状ないし粉
末状の固形物となる。従ってこの場合には、白濁時に撹
拌等の剪断力を加えて何んらさしつかえない。
ホルムアルデヒド浴を15〜35℃に保ち、特定の量的
割合にあるフェノール類と含窒素化合物との希釈溶液を
添加する場合は、白濁した初期の縮合物が沈降して反応
容器等に付着する前に極めて短時間で粒状ないし粉末状
にまで生長し、熱的にも安定である微細な粒状ないし粉
末状の固形物となる。従ってこの場合には、白濁時に撹
拌等の剪断力を加えて何んらさしつかえない。
前記態様1の方法において、白濁が生成した後45℃以
下の温度で所望の反応を完了した粒状ないし粉末状固形
物は、硬化反応がそれ程充分に進行していないから、一
般に後述する1OO℃熱融着試験において熱融着性を示
すものとなる。
下の温度で所望の反応を完了した粒状ないし粉末状固形
物は、硬化反応がそれ程充分に進行していないから、一
般に後述する1OO℃熱融着試験において熱融着性を示
すものとなる。
〔態様2〕
この態様2は、予め含窒素化合物を溶解せしめた該塩酸
−ホルムアルデヒド浴の温度を40℃以下、好ましくは
5〜35℃、特に好ましくは10〜30℃に保ち、この
浴に融点以上の温度にあるフェノール類又は融点以上の
温度にあるフェノール類に含窒素化合物を溶解した溶液
、あるいはフェノール類又はこれらの反応原料の前記希
釈溶液、好ましくはフェノール類の前記希釈溶液を添加
し、しかも所望の粒状ないし粉末状製品が生成するまで
反応系内の温度を45℃以下に維持することにより有利
に行なわれる。上記操作以外は態様1とほぼ同様であり
、予め加えた含窒素化合物が系中のアルデヒドを重縮合
する傾向があるので含窒素化合物を溶解せしめたのちフ
ェノール類をあまり時間をおかずに添加するのが望まし
い。
−ホルムアルデヒド浴の温度を40℃以下、好ましくは
5〜35℃、特に好ましくは10〜30℃に保ち、この
浴に融点以上の温度にあるフェノール類又は融点以上の
温度にあるフェノール類に含窒素化合物を溶解した溶液
、あるいはフェノール類又はこれらの反応原料の前記希
釈溶液、好ましくはフェノール類の前記希釈溶液を添加
し、しかも所望の粒状ないし粉末状製品が生成するまで
反応系内の温度を45℃以下に維持することにより有利
に行なわれる。上記操作以外は態様1とほぼ同様であり
、予め加えた含窒素化合物が系中のアルデヒドを重縮合
する傾向があるので含窒素化合物を溶解せしめたのちフ
ェノール類をあまり時間をおかずに添加するのが望まし
い。
本発明で用いるフェノール類としては、例えば、フェノ
ール、メタクレゾール、o−クレゾール、p−クレゾー
ル、ビス−フェノールA、o−、m−又はp−C2〜C
4アルキルフェノール、p−フェニルフェノール、キシ
レノール、レゾルシン又はハイドロキノンが挙げられる
。また、これらのフェノール類を主成分と含有する例え
ばカシューナット殻液等も本発明におけるフェノール類
として同様に用いることができる。
ール、メタクレゾール、o−クレゾール、p−クレゾー
ル、ビス−フェノールA、o−、m−又はp−C2〜C
4アルキルフェノール、p−フェニルフェノール、キシ
レノール、レゾルシン又はハイドロキノンが挙げられる
。また、これらのフェノール類を主成分と含有する例え
ばカシューナット殻液等も本発明におけるフェノール類
として同様に用いることができる。
本発明においては、これらのうち、好ましくはフェノー
ル、メタクレゾール又はフェノールとフェノール以外の
上記フェノール類との混合物が用いられる。
ル、メタクレゾール又はフェノールとフェノール以外の
上記フェノール類との混合物が用いられる。
フェノールとフェノール以外の上記フェノール類との混
合物は、好ましくはフェノールを50重量%以上、特に
65重量%以上含有する。
合物は、好ましくはフェノールを50重量%以上、特に
65重量%以上含有する。
特に、含窒素化合物あるいはアルデヒド類との反応性が
良好でありそれ故本発明の樹脂の生産性が高い理由によ
り、フェノール、メタクレゾール又はフェノールとレゾ
ルシンとの混合物が好適に用いられる。
良好でありそれ故本発明の樹脂の生産性が高い理由によ
り、フェノール、メタクレゾール又はフェノールとレゾ
ルシンとの混合物が好適に用いられる。
本発明において用いられる含窒素化合物としては、少く
とも2個の活性水素を分子内に有する化合物、好ましく
は分子内に、活性水素を有するアミノ基、了ミド基、チ
オアミド基、ウレイン基、及びチオウレイン基より成る
群から選ばれる基を少くとも1個有する化合物が用いら
れる。
とも2個の活性水素を分子内に有する化合物、好ましく
は分子内に、活性水素を有するアミノ基、了ミド基、チ
オアミド基、ウレイン基、及びチオウレイン基より成る
群から選ばれる基を少くとも1個有する化合物が用いら
れる。
かかる含窒素化合物としては、例えば、尿素、チオ尿素
、尿素もしくはチオ尿素のメチロール誘導体、アニリン
、メラミン、グアニジン、グアナミン、ジシアンジアミ
ド、脂肪酸アミド、ポリアミド、トルイジン、シアヌー
ル酸又はこれらの機能的誘導体が挙げられる。これらは
1種又は2種以上で用いることができる。
、尿素もしくはチオ尿素のメチロール誘導体、アニリン
、メラミン、グアニジン、グアナミン、ジシアンジアミ
ド、脂肪酸アミド、ポリアミド、トルイジン、シアヌー
ル酸又はこれらの機能的誘導体が挙げられる。これらは
1種又は2種以上で用いることができる。
これらのうち、尿素、チオ尿素及びこれらのメチロール
誘導体、例えば、N,N−ジメチロール尿素、N、N´
−ジメチロール尿素、N,N−ジメチロールチオ尿素、
アニリン、メラミン、グアニジン、グアナミン又はジシ
アンジアミドが好ましく用いられる。これらの含窒素化
合物は、フェノール類あるいはアルデヒド類との反応性
が良好でありまた微細な且つ比較的形状の揃った粒状な
いし粉末状樹脂を与える。
誘導体、例えば、N,N−ジメチロール尿素、N、N´
−ジメチロール尿素、N,N−ジメチロールチオ尿素、
アニリン、メラミン、グアニジン、グアナミン又はジシ
アンジアミドが好ましく用いられる。これらの含窒素化
合物は、フェノール類あるいはアルデヒド類との反応性
が良好でありまた微細な且つ比較的形状の揃った粒状な
いし粉末状樹脂を与える。
特に尿素は、原料として取扱い易く、且つ品質の優れた
白色の微細な粒状ないし粉末状の樹脂を与えるので本発
明において特に好適に使用される。
白色の微細な粒状ないし粉末状の樹脂を与えるので本発
明において特に好適に使用される。
本発明における塩酸−ホルムアルデヒド浴のホルムアル
デヒド供給源としては、例えば、ホルマリン、トリチオ
キサン、テトラオキサン又はパラホルムアルデヒドが好
適に用いられる。
デヒド供給源としては、例えば、ホルマリン、トリチオ
キサン、テトラオキサン又はパラホルムアルデヒドが好
適に用いられる。
本発明における塩酸−ホルムアルデヒド浴は、上記の如
きホルムアルデヒド供給源の他に、更にホルムアルデヒ
ド以外のアルデヒドを10重量%までの量で含有するこ
とができる。
きホルムアルデヒド供給源の他に、更にホルムアルデヒ
ド以外のアルデヒドを10重量%までの量で含有するこ
とができる。
かかるホルムアルデヒド以外のアルデヒドとしては、例
えば、炭素数2〜4の一官能性脂肪族アルデヒド、グリ
オキザール、フルフラール又はベンズアルデヒドが好適
に用いられる。上記一官能性の脂肪族アルデヒドとして
は、例えばアセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、
n−ブチルアルデヒド、iso−ブチルアルデヒド等が
あげられる。かかるアルデヒドは、1種又は2種以上で
使用することができる。
えば、炭素数2〜4の一官能性脂肪族アルデヒド、グリ
オキザール、フルフラール又はベンズアルデヒドが好適
に用いられる。上記一官能性の脂肪族アルデヒドとして
は、例えばアセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、
n−ブチルアルデヒド、iso−ブチルアルデヒド等が
あげられる。かかるアルデヒドは、1種又は2種以上で
使用することができる。
ホルムアルデヒド以外のかかるアルデヒドは、含窒素化
合物を用いる本発明の反応が一般に含窒素化合物を用い
ない場合の反応に比して著しく速かに進行するため、反
応速度を緩慢にし反応を制御し易くするために使用され
ることが多い。
合物を用いる本発明の反応が一般に含窒素化合物を用い
ない場合の反応に比して著しく速かに進行するため、反
応速度を緩慢にし反応を制御し易くするために使用され
ることが多い。
ホルム了ルデヒド以外のかかるアルデヒトは、本発明の
樹脂を形成するマトリックス中に含有せしめることもで
きる。このような樹脂はしばしば例えばゴムに対する親
和性に優れていたり、耐油性、電気特性により優れてい
ることが多い。
樹脂を形成するマトリックス中に含有せしめることもで
きる。このような樹脂はしばしば例えばゴムに対する親
和性に優れていたり、耐油性、電気特性により優れてい
ることが多い。
本発明方法において最も好ましい態様は、アルデヒドが
実質的にホルムアルデヒドであり、フェノール類が実質
的にフェノールであり、そして含窒素化合物が実質的に
尿素である場合である。
実質的にホルムアルデヒドであり、フェノール類が実質
的にフェノールであり、そして含窒素化合物が実質的に
尿素である場合である。
本発明方法において、フェノール類と含窒素化合物とは
、含窒素化合物がフェノール類と含窒素化合物との合計
重量に対し好ましくは5〜75重量%、より好ましくは
15〜65重量%、特に好ましくは25〜55重量%と
なるように使用される。
、含窒素化合物がフェノール類と含窒素化合物との合計
重量に対し好ましくは5〜75重量%、より好ましくは
15〜65重量%、特に好ましくは25〜55重量%と
なるように使用される。
含窒素化合物を上記の如く5〜75重量%で使用する場
合には、耐熱性、断熱性、耐水性、耐アルカリ性、耐ア
ーク性、機械的特性等の諸性質にすぐれた粒状ないし粉
末状樹脂が得られる。該含窒素化合物が5重量%未満で
は粒状ないし粉末状の窒素を実質的に含まないフェノー
ル・ホルムアルデヒド樹脂に比して上記したような諸特
性の向上効果が小さい含窒素共重合樹脂を与える傾向が
あり、又80重量%を越えて多い場合には、粒状ないし
粉末状の共重合樹脂の生成にあづからない過剰の含窒素
化合物が該塩酸−ホルムアルデヒド浴中に残存したり、
塊状物の生成が増加するようになるので望ましいとは云
えない。
合には、耐熱性、断熱性、耐水性、耐アルカリ性、耐ア
ーク性、機械的特性等の諸性質にすぐれた粒状ないし粉
末状樹脂が得られる。該含窒素化合物が5重量%未満で
は粒状ないし粉末状の窒素を実質的に含まないフェノー
ル・ホルムアルデヒド樹脂に比して上記したような諸特
性の向上効果が小さい含窒素共重合樹脂を与える傾向が
あり、又80重量%を越えて多い場合には、粒状ないし
粉末状の共重合樹脂の生成にあづからない過剰の含窒素
化合物が該塩酸−ホルムアルデヒド浴中に残存したり、
塊状物の生成が増加するようになるので望ましいとは云
えない。
以上の如くして該浴中に生成し、所望の反応が完了した
粒状ないし粉末状の含窒素フェノール・アルデヒド系共
重合樹脂の固形物は、該塩酸−ホルムアルデヒド浴から
分離し、これを水洗し、好ましくは付着する塩酸をアル
カリ水溶液で中和し更に水洗することによって所望の製
品とすることができる。
粒状ないし粉末状の含窒素フェノール・アルデヒド系共
重合樹脂の固形物は、該塩酸−ホルムアルデヒド浴から
分離し、これを水洗し、好ましくは付着する塩酸をアル
カリ水溶液で中和し更に水洗することによって所望の製
品とすることができる。
かくして、本発明方法によれば、使用したフェノール類
と含窒素化合物との合計重量を遥かに超える重量で本発
明の含窒素樹脂を製造し得る利点がある。
と含窒素化合物との合計重量を遥かに超える重量で本発
明の含窒素樹脂を製造し得る利点がある。
上記のアルカリ水溶液としては、例えばアルカリ金属水
溶液、殊にアンモニアの水溶液が好ましい。アンモニア
の濃度は0.1〜5重量%、特に0.3〜3重量%が適
当である。前記アルカリ水溶液による中和は50℃以下
、好ましくは10〜40℃の温度で行うのが有利である
。
溶液、殊にアンモニアの水溶液が好ましい。アンモニア
の濃度は0.1〜5重量%、特に0.3〜3重量%が適
当である。前記アルカリ水溶液による中和は50℃以下
、好ましくは10〜40℃の温度で行うのが有利である
。
上記の水洗処理又はその後更に中和、水洗処理した粒状
ないし粉末状固形物は脱水し、そのまま最終用途に用い
てもよいし、或はこれを常法に従って熱融着温度よりも
低い温度例えば40〜50℃で乾燥した後最終用途に供
することができる。
ないし粉末状固形物は脱水し、そのまま最終用途に用い
てもよいし、或はこれを常法に従って熱融着温度よりも
低い温度例えば40〜50℃で乾燥した後最終用途に供
することができる。
また、乾燥の前又は後で、任意の粉砕機で軽度に粉砕処
理して製品とすることもできる。
理して製品とすることもできる。
本発明によれば、かくして、フェノール類、含窒素化合
物類およびアルデヒドとの組合物から成る粒状ないし粉
末状樹脂であって、 (A)該粒状ないし粉末状樹脂は粒径0.1〜100ミ
クロンの球状一次粒子およびその二次凝集物を含有し、 (B)少くとも全体の50重量%は150タイラーメッ
シュ篩を通過し得る大きさであり、(C)該樹脂は液体
クロマトグラフィーによる測定値として遊離フェノール
含有量が500ppm以下であり、 (D)該樹脂のKBr錠剤法による赤外線吸収スペクト
ルにおいて、 1450〜1500cm−1(芳香族二重結合に帰属す
る吸収ピーク)の範囲 の酸も大きな吸収強度をD14■0〜 1500、そして960〜1020cm−1(メチロー
ル基圧帰棒する吸収ピーク)の範囲の最も大きな吸収強
度をD980〜1020、 で表わした場合、 D980〜D1020/D1450〜18OO=0.1
〜2.0 であり、 好ましくは更に、 1280〜1360m−1(炭素−窒 素結合に帰属する吸収ピーク)の範囲 の最も大きな吸収強度をD1280〜1360で表わし
た場合、 D1280〜1360/D1480〜1500=0.1
5〜3.0であり、且つ (E)該樹脂的10gを、実質的に無水のメタノール5
00ml中で、加熱還流した場合に、下記式 で表わされるメタノール溶解度が20重量%を超える、 ことを特徴とする粒状ないし粉末状の含窒素フェノール
・アルデヒド系共重合樹脂が得られる。
物類およびアルデヒドとの組合物から成る粒状ないし粉
末状樹脂であって、 (A)該粒状ないし粉末状樹脂は粒径0.1〜100ミ
クロンの球状一次粒子およびその二次凝集物を含有し、 (B)少くとも全体の50重量%は150タイラーメッ
シュ篩を通過し得る大きさであり、(C)該樹脂は液体
クロマトグラフィーによる測定値として遊離フェノール
含有量が500ppm以下であり、 (D)該樹脂のKBr錠剤法による赤外線吸収スペクト
ルにおいて、 1450〜1500cm−1(芳香族二重結合に帰属す
る吸収ピーク)の範囲 の酸も大きな吸収強度をD14■0〜 1500、そして960〜1020cm−1(メチロー
ル基圧帰棒する吸収ピーク)の範囲の最も大きな吸収強
度をD980〜1020、 で表わした場合、 D980〜D1020/D1450〜18OO=0.1
〜2.0 であり、 好ましくは更に、 1280〜1360m−1(炭素−窒 素結合に帰属する吸収ピーク)の範囲 の最も大きな吸収強度をD1280〜1360で表わし
た場合、 D1280〜1360/D1480〜1500=0.1
5〜3.0であり、且つ (E)該樹脂的10gを、実質的に無水のメタノール5
00ml中で、加熱還流した場合に、下記式 で表わされるメタノール溶解度が20重量%を超える、 ことを特徴とする粒状ないし粉末状の含窒素フェノール
・アルデヒド系共重合樹脂が得られる。
本発明の上記粒状ないし粉末状含窒素フェノール・アル
デヒド樹脂(以下本発明製品という)の前記(A)〜(
D)の特定において、 (A)の球状一次粒子およびその二次凝集物の粒径が0
.1〜100ミクロンであるという特定、(B)の少な
くとも全体の50重量%が150タイラーメッシュを通
過しうる大きさであるという特定、 (C)の遊離フェノール含有量が500ppm以下であ
るという特定、 (D)のD960〜1020/D1450〜1800=
0.1〜2.0好ましくは更に D1280〜1360/1450〜1500=0.15
〜30という特定、 (E)、該樹脂約10gを、実質的に無水のメタノール
500ml中で、加熱還流した場合に、下記で表わされ
るメタノール溶解度が20重量%を超えるという特定、 はいずれも後述する測定法に基づくものである。
デヒド樹脂(以下本発明製品という)の前記(A)〜(
D)の特定において、 (A)の球状一次粒子およびその二次凝集物の粒径が0
.1〜100ミクロンであるという特定、(B)の少な
くとも全体の50重量%が150タイラーメッシュを通
過しうる大きさであるという特定、 (C)の遊離フェノール含有量が500ppm以下であ
るという特定、 (D)のD960〜1020/D1450〜1800=
0.1〜2.0好ましくは更に D1280〜1360/1450〜1500=0.15
〜30という特定、 (E)、該樹脂約10gを、実質的に無水のメタノール
500ml中で、加熱還流した場合に、下記で表わされ
るメタノール溶解度が20重量%を超えるという特定、 はいずれも後述する測定法に基づくものである。
本発明製品の第1の特徴は、従来公知のノボラック型樹
脂の硬化製品又はレゾール型樹脂の硬化製品を粉砕する
ことは極めて困難であるがそれを強いて粉砕したもの、
或は従来公知の硬化ノボラック樹脂線維を粉砕したもの
等とは全く異って、前記(A)に特定するとおりそれら
の殆んどが球状一次粒子およびその二次凝集物で、粒径
が0.1〜100ミクロンのもの、好ましくは0.1〜
50ミクロンのものからなることであって、この事実は
添付図面第1A、B図乃至第5A、B図として示す走査
型電子顕微鏡写真に明瞭に示されている。
脂の硬化製品又はレゾール型樹脂の硬化製品を粉砕する
ことは極めて困難であるがそれを強いて粉砕したもの、
或は従来公知の硬化ノボラック樹脂線維を粉砕したもの
等とは全く異って、前記(A)に特定するとおりそれら
の殆んどが球状一次粒子およびその二次凝集物で、粒径
が0.1〜100ミクロンのもの、好ましくは0.1〜
50ミクロンのものからなることであって、この事実は
添付図面第1A、B図乃至第5A、B図として示す走査
型電子顕微鏡写真に明瞭に示されている。
本発明の粒状ないし粉末状樹脂製品は、上記第1〜5図
に示すとおり、通常その少くとも30%、好ましくは少
くとも50%が粒径0.1〜100ミクロン、さらに好
ましくは0.1〜50ミクロンの球状一次粒子およびそ
の二次凝集物から成る。この30%又は50%という表
示は、後記の粒径測定法において定義するとおり、倍率
が100〜1000倍の光学顕微鏡又は500〜500
0倍の走査型電子顕微鏡の1つの視野における全体の粒
子(二次凝集物を含む)の数の30%又は50%という
意味である。本発明製品の特に好ましいものは、該粒状
ないし粉末状樹脂の70乃至実質的に100%が粒径0
.1〜100ミクロンの球状一次粒子およびその二次凝
集物から成るものである。
に示すとおり、通常その少くとも30%、好ましくは少
くとも50%が粒径0.1〜100ミクロン、さらに好
ましくは0.1〜50ミクロンの球状一次粒子およびそ
の二次凝集物から成る。この30%又は50%という表
示は、後記の粒径測定法において定義するとおり、倍率
が100〜1000倍の光学顕微鏡又は500〜500
0倍の走査型電子顕微鏡の1つの視野における全体の粒
子(二次凝集物を含む)の数の30%又は50%という
意味である。本発明製品の特に好ましいものは、該粒状
ないし粉末状樹脂の70乃至実質的に100%が粒径0
.1〜100ミクロンの球状一次粒子およびその二次凝
集物から成るものである。
特に好ましいものは、上記定義による顕微鏡写真の視野
の粒子の数(5つの視野の平均値として)の少くとも3
0%、特に少くとも50%が0.1〜50ミクロン、よ
り好ましくは0.1〜20ミクロンの範囲の球状一次粒
子およびその二次凝集物から成る。
の粒子の数(5つの視野の平均値として)の少くとも3
0%、特に少くとも50%が0.1〜50ミクロン、よ
り好ましくは0.1〜20ミクロンの範囲の球状一次粒
子およびその二次凝集物から成る。
本発明の粒状ないし粉末状樹脂製品の各粒子が以上のよ
うに極めて粒径の小さな球状一次粒子およびその二次凝
集物から成る理由は、本発明製品の前記製法で述べたと
おり、本発明方法によれば塩酸−ホルムアルデヒド浴中
にフェノール類と含窒素化合物(又はその希釈溶液)を
添加して少くとも部分的に均一溶液を形成し、次いで白
濁を生成させ、この極めて微小な白濁粒子を安定で且つ
硬化反応が或る程度進んだ粒状ないし粉末状微小粒子に
生長させるためであると考えられる。
うに極めて粒径の小さな球状一次粒子およびその二次凝
集物から成る理由は、本発明製品の前記製法で述べたと
おり、本発明方法によれば塩酸−ホルムアルデヒド浴中
にフェノール類と含窒素化合物(又はその希釈溶液)を
添加して少くとも部分的に均一溶液を形成し、次いで白
濁を生成させ、この極めて微小な白濁粒子を安定で且つ
硬化反応が或る程度進んだ粒状ないし粉末状微小粒子に
生長させるためであると考えられる。
本発明の粒状ないし粉末状樹脂製品は、以上のとおり、
上記の球状一次粒子およびその二次凝集物の微小粒子が
中心となって形成されたものであるから、前記(B)で
特定したとおり極めて微小であって、全体の少くとも5
0重量%、好ましくは70重量%、特に好ましくは全体
の少くとも80重量%は150タイラーメッシュの篩を
通過する。このような篩を通過するという表示は、本発
明の粒状ないし粉末状製品を核部で篩う操作において、
本発明の粒状ないし粉末状樹脂は、それらの平均粒径が
小さいもの程、むしろ互いに凝集し合っているので、該
粒状ないし粉末状製品を軽く手でもみほぐすとか、はけ
様のもので篩目上の粒子を軽く押したり、ならしたりす
るとか、或は手で軽く叩く等の該粒子(二次凝集物を含
む)を強制的に破壊するようなものでない力が加わるこ
とを同等排除するものではない。
上記の球状一次粒子およびその二次凝集物の微小粒子が
中心となって形成されたものであるから、前記(B)で
特定したとおり極めて微小であって、全体の少くとも5
0重量%、好ましくは70重量%、特に好ましくは全体
の少くとも80重量%は150タイラーメッシュの篩を
通過する。このような篩を通過するという表示は、本発
明の粒状ないし粉末状製品を核部で篩う操作において、
本発明の粒状ないし粉末状樹脂は、それらの平均粒径が
小さいもの程、むしろ互いに凝集し合っているので、該
粒状ないし粉末状製品を軽く手でもみほぐすとか、はけ
様のもので篩目上の粒子を軽く押したり、ならしたりす
るとか、或は手で軽く叩く等の該粒子(二次凝集物を含
む)を強制的に破壊するようなものでない力が加わるこ
とを同等排除するものではない。
本発明の粒状ないし粉末状製品はさらに、前記(C)で
特定されているとおり、液体クロマトグラフィーによる
測定値として遊離フェノール含有量が500ppm以下
であり、好適な製品は該遊離フェノール含有量が250
ppm以下、就中100ppm以下である。本発明製品
がかように遊離フェノール含有量が極めて少量である理
由もまた前記本発明製品の製法で述べたとおり、塩酸−
ホルムアルデヒド浴中にフェノール類と含窒素化合物を
そのまま又はその希釈溶液として添加し、少くとも部分
的に均一溶液を形成した後、極めて微小な白濁を生成さ
せ、これを安定な微小粒子に生長させるために、添加し
たフェノール類、特に本発明製品の形成に関与するフェ
ノール類の実質的に全部又は殆んど全部が大過剰に存在
するアルデヒドと反応するためと考えられる。前記特公
昭53−42077号に開示された方法により得られる
粒状ないし粉末状製品は0,3〜約6重量%という極め
て多量の遊離フェノール類を含有するのに対して、本発
明の粒状ないし粉末状製品の遊離フェノール類含有量は
極めて少量であり、この事実はこの種粒状ないし粉末状
製品にとって重要な利点であると共に、極めて驚くべき
ことである。
特定されているとおり、液体クロマトグラフィーによる
測定値として遊離フェノール含有量が500ppm以下
であり、好適な製品は該遊離フェノール含有量が250
ppm以下、就中100ppm以下である。本発明製品
がかように遊離フェノール含有量が極めて少量である理
由もまた前記本発明製品の製法で述べたとおり、塩酸−
ホルムアルデヒド浴中にフェノール類と含窒素化合物を
そのまま又はその希釈溶液として添加し、少くとも部分
的に均一溶液を形成した後、極めて微小な白濁を生成さ
せ、これを安定な微小粒子に生長させるために、添加し
たフェノール類、特に本発明製品の形成に関与するフェ
ノール類の実質的に全部又は殆んど全部が大過剰に存在
するアルデヒドと反応するためと考えられる。前記特公
昭53−42077号に開示された方法により得られる
粒状ないし粉末状製品は0,3〜約6重量%という極め
て多量の遊離フェノール類を含有するのに対して、本発
明の粒状ないし粉末状製品の遊離フェノール類含有量は
極めて少量であり、この事実はこの種粒状ないし粉末状
製品にとって重要な利点であると共に、極めて驚くべき
ことである。
さらに、本発明の粒状ないし粉末状製品は前記(D)で
特定されているとおり、赤外線吸収スペクトルにおいて
、 D960〜1030/D14■■〜1800=0.1〜
2.0好ましくは、更に D1280〜1360/D1410〜1300=0.1
5〜3.0という特性を有する。
特定されているとおり、赤外線吸収スペクトルにおいて
、 D960〜1030/D14■■〜1800=0.1〜
2.0好ましくは、更に D1280〜1360/D1410〜1300=0.1
5〜3.0という特性を有する。
また、本発明製品の好ましいものは、
D960〜1020/D1450〜1800=0.15
〜0.6好ましくは、更に D1280〜1360/D1480〜1500=0.2
〜1.5という特性を有し、特に好ましいものは、D9
80〜1029/D1480〜1500=0.2〜0.
4好ましくは、更に D1260〜1360/D1450〜1500=0.3
〜1.0という特性を有する。
〜0.6好ましくは、更に D1280〜1360/D1480〜1500=0.2
〜1.5という特性を有し、特に好ましいものは、D9
80〜1029/D1480〜1500=0.2〜0.
4好ましくは、更に D1260〜1360/D1450〜1500=0.3
〜1.0という特性を有する。
また、本発明製品は、更に、
KBr錠剤法による赤外線吸収スペクトルにおいて、1
580〜1650cm−1の範囲の最も大きな吸収強度
をD1580〜1650で表わした場合、D1580〜
1650/D1400〜1500=0.3〜3.0(好
ましくは0.75〜2.0、特に好ましくは1.0〜1
.5) である、赤外線吸収スペクトルにおける特徴を有してい
る。
580〜1650cm−1の範囲の最も大きな吸収強度
をD1580〜1650で表わした場合、D1580〜
1650/D1400〜1500=0.3〜3.0(好
ましくは0.75〜2.0、特に好ましくは1.0〜1
.5) である、赤外線吸収スペクトルにおける特徴を有してい
る。
一般に、三次元架橋構造を有する物質の各種官能基の帰
属を赤外線吸収スペクトルで確定することは難しい。す
なわち赤外線吸収スペクトル図におけるピークが大きく
シフトすることが多いからである。
属を赤外線吸収スペクトルで確定することは難しい。す
なわち赤外線吸収スペクトル図におけるピークが大きく
シフトすることが多いからである。
しかしながら、フェノール・アルデヒド樹脂や種々の含
窒素化合物の赤外線吸収スペクトルから、本発明におけ
る赤外線吸収スペクトルにおける上記吸収は、 960〜1020cm−1の吸収はメチロール基に帰属
するピークであり、1280〜1360cm−1の吸収
は炭素窒素結合に帰属するピークであり、そして145
0〜1500cm−1の吸収は芳香族二重結合に帰属す
るピークであると決められた。
窒素化合物の赤外線吸収スペクトルから、本発明におけ
る赤外線吸収スペクトルにおける上記吸収は、 960〜1020cm−1の吸収はメチロール基に帰属
するピークであり、1280〜1360cm−1の吸収
は炭素窒素結合に帰属するピークであり、そして145
0〜1500cm−1の吸収は芳香族二重結合に帰属す
るピークであると決められた。
また、1580〜1650cm−1の吸収の帰属は明確
にし難いが、この吸収の強度を用いた上記比率D158
0〜1650cm−1/D1450〜1500の値は、
窒素を含有しないフェノール・ホルムアルデヒド系樹脂
におけるその比率を明確に区別し得る値を示すため、本
発明の樹脂を特定するために同様に特徴的な吸収として
認識できる。
にし難いが、この吸収の強度を用いた上記比率D158
0〜1650cm−1/D1450〜1500の値は、
窒素を含有しないフェノール・ホルムアルデヒド系樹脂
におけるその比率を明確に区別し得る値を示すため、本
発明の樹脂を特定するために同様に特徴的な吸収として
認識できる。
本発明製品を特定するための1つのパラメーターである
、赤外線吸収スペクトルにおける上記の如き吸収強度の
比、例えばD960〜1020/D1450〜1500
=0.1〜2,0という範囲は本発明製品がかなりの程
度の量でメチロール基を含有しており、しかもそのメチ
ロール基の含量もある程度の範囲で調整し得るものであ
る、というような構造と結びついた特性値を表わしてい
ると理解できる。
、赤外線吸収スペクトルにおける上記の如き吸収強度の
比、例えばD960〜1020/D1450〜1500
=0.1〜2,0という範囲は本発明製品がかなりの程
度の量でメチロール基を含有しており、しかもそのメチ
ロール基の含量もある程度の範囲で調整し得るものであ
る、というような構造と結びついた特性値を表わしてい
ると理解できる。
さらに、本発明の粒状ないし粉末状樹脂製品は、前記(
E)で特定されているとおり、メタノール溶解度が20
重量%を超え、その好適なものはメタノール溶解度が3
0重量%以上、就中40重量%以上という特性を有して
いる。この特性は、本発明製品はメタノールに可溶性の
比較的低分子量の縮合物を多量に含有している事実を示
す。
E)で特定されているとおり、メタノール溶解度が20
重量%を超え、その好適なものはメタノール溶解度が3
0重量%以上、就中40重量%以上という特性を有して
いる。この特性は、本発明製品はメタノールに可溶性の
比較的低分子量の縮合物を多量に含有している事実を示
す。
本発明の粒状ないし粉末状樹脂製品は以上述べた(A)
乃至(E)の特性を有することを特徴とする。
乃至(E)の特性を有することを特徴とする。
本発明の粒状ないし粉末状樹脂は、粒径0.1〜100
ミクロン、好ましくは0.1〜50ミクロンの球状一次
粒子およびその二次凝集物を含有し(前記(A)の条件
)好ましいものはこれらを少くとも30に含有し且つ少
くともその50重量%、好ましくは少くとも70重量%
が150タイラーメッシュ篩を通過し得る大きさを有す
る(前記(B)の条件)ため、非常に微細で流動性が極
めて良好であって、例えば他の樹脂と比較的多量に混合
することができ、また他の樹脂にフィラーとして混合し
て例えば射出成形材料として用いた場合にもそのノズル
を詰まらせることなく円滑に押出すことが可能である。
ミクロン、好ましくは0.1〜50ミクロンの球状一次
粒子およびその二次凝集物を含有し(前記(A)の条件
)好ましいものはこれらを少くとも30に含有し且つ少
くともその50重量%、好ましくは少くとも70重量%
が150タイラーメッシュ篩を通過し得る大きさを有す
る(前記(B)の条件)ため、非常に微細で流動性が極
めて良好であって、例えば他の樹脂と比較的多量に混合
することができ、また他の樹脂にフィラーとして混合し
て例えば射出成形材料として用いた場合にもそのノズル
を詰まらせることなく円滑に押出すことが可能である。
また、本発明製品は、少くともその多くのものが極めて
微小な球状の一次粒子を基本構成要素とするため、これ
をフィラーとして含有せしめた硬化成形物は機械的に優
れた特性、特に圧縮に対し強い抵抗性を示す。本発明の
粒状ないし粉末状樹脂製品は常温では極めて安定で、し
かもそれ自体相当量のメチロール基を含有するから加熱
した状態では反応性を有し、それ自体で或は例えばレゾ
ール樹脂又はその他の樹脂或はゴム等の成形材料と混合
して、成形し、加熱硬化した場合に反応性を発揮し、後
記参考例に示すとおり、物理的、機械的特性のみならず
、断熱性、耐熱性その他電気的特性、特に耐熱性が極め
て優れた成形物を形成することができる。
微小な球状の一次粒子を基本構成要素とするため、これ
をフィラーとして含有せしめた硬化成形物は機械的に優
れた特性、特に圧縮に対し強い抵抗性を示す。本発明の
粒状ないし粉末状樹脂製品は常温では極めて安定で、し
かもそれ自体相当量のメチロール基を含有するから加熱
した状態では反応性を有し、それ自体で或は例えばレゾ
ール樹脂又はその他の樹脂或はゴム等の成形材料と混合
して、成形し、加熱硬化した場合に反応性を発揮し、後
記参考例に示すとおり、物理的、機械的特性のみならず
、断熱性、耐熱性その他電気的特性、特に耐熱性が極め
て優れた成形物を形成することができる。
例えば従来公知のレゾール樹脂の硬化物、硬化ノボラッ
ク繊維、ノボラック樹脂に例えば10重量%のヘキサミ
ンを混合して熱硬化させた熱不融性硬化物は、耐熱性特
に酸化性雰囲気例えば空気中で酸化されて酸化分解され
易く、例えばその粉末状物を200℃の空気中に置いた
場合に、粉末状物の内部がやがて自然着火するに至るほ
どまでに発熱し分解するが、−力木発明製品は恐らく窒
素を含有するためと思われるが極めて酸化され難く、従
って例えば上記と同じ温度雰囲気に長時間置いても粉末
状製品の内部温度が雰囲気温度を超えるようなことは少
なく、非常に耐熱性が艮い。
ク繊維、ノボラック樹脂に例えば10重量%のヘキサミ
ンを混合して熱硬化させた熱不融性硬化物は、耐熱性特
に酸化性雰囲気例えば空気中で酸化されて酸化分解され
易く、例えばその粉末状物を200℃の空気中に置いた
場合に、粉末状物の内部がやがて自然着火するに至るほ
どまでに発熱し分解するが、−力木発明製品は恐らく窒
素を含有するためと思われるが極めて酸化され難く、従
って例えば上記と同じ温度雰囲気に長時間置いても粉末
状製品の内部温度が雰囲気温度を超えるようなことは少
なく、非常に耐熱性が艮い。
本発明の粒状ないし粉末状樹脂はさらに遊離フェノール
含有量が500ppm以下、好ましくは250ppm以
下、就中1100pp以下と極めて少ない(前記(C)
の条件)。フェノール含有量がこのように極めて少ない
ため、本発明の粒状ないし粉末樹脂はその取扱いが極め
て容易であり且つ安全である。また、そのため例えばア
スベスト紙や合成縁維紙或はその他のノン・ウーブン・
ファプリークの製造のためのバインダー等として抄紙又
は製造時に使用しても、その製品は勿論のこと、廃液又
は処理中に生じる遊離フェノール量は極めて小さく公害
等の問題を起すこともない。
含有量が500ppm以下、好ましくは250ppm以
下、就中1100pp以下と極めて少ない(前記(C)
の条件)。フェノール含有量がこのように極めて少ない
ため、本発明の粒状ないし粉末樹脂はその取扱いが極め
て容易であり且つ安全である。また、そのため例えばア
スベスト紙や合成縁維紙或はその他のノン・ウーブン・
ファプリークの製造のためのバインダー等として抄紙又
は製造時に使用しても、その製品は勿論のこと、廃液又
は処理中に生じる遊離フェノール量は極めて小さく公害
等の問題を起すこともない。
また、遊離フェノールを殆んど含有しないため、他の樹
脂と混合、成形した際にフェノールに起因する副反応等
を起すことがないだけでなく、遊離フェノールに起因す
る成形物の物性低下を起すこともない。
脂と混合、成形した際にフェノールに起因する副反応等
を起すことがないだけでなく、遊離フェノールに起因す
る成形物の物性低下を起すこともない。
本発明の粒状ないし粉末状樹脂は、前記の本発明の製造
方法に従って硬化反応がそれ程充分に進行していないも
のとして得ることができる。その結果、本発明の粒状な
いし粉末状樹脂には、熱的には、後に記載した加熱融着
測定法に従って100℃の温度で5分間加圧した場合に
実質的に溶融又は融着して塊状ないし板状体となる。
方法に従って硬化反応がそれ程充分に進行していないも
のとして得ることができる。その結果、本発明の粒状な
いし粉末状樹脂には、熱的には、後に記載した加熱融着
測定法に従って100℃の温度で5分間加圧した場合に
実質的に溶融又は融着して塊状ないし板状体となる。
本発明の粒状ないし粉末状樹脂は、多くのものが、少く
とも1重量%好ましくは2〜30重量%の窒素を含有す
ることも明らかとされている。
とも1重量%好ましくは2〜30重量%の窒素を含有す
ることも明らかとされている。
また、該粒状ないし粉末状樹脂は後に記載する試験方法
に従ってメタノールに対する溶解性を測定すると、メタ
ノール溶解性が20重量%を超え、好ましくは30重量
%以上を示す。
に従ってメタノールに対する溶解性を測定すると、メタ
ノール溶解性が20重量%を超え、好ましくは30重量
%以上を示す。
また、本発明の粒状ないし粉末状樹脂は、前述した本発
明の製造方法から明らかなとおり、耐熱性にすぐれてお
り親水性高分子化合物等は実質的に含有しない。
明の製造方法から明らかなとおり、耐熱性にすぐれてお
り親水性高分子化合物等は実質的に含有しない。
このために、本発明の粒状ないし粉末状製品をそれ自体
で又は他の樹脂又はゴム等と混合して、例えば成形し、
加熱、硬化した場合に、成形物の物性を低下したり、劣
化させることは少ない。
で又は他の樹脂又はゴム等と混合して、例えば成形し、
加熱、硬化した場合に、成形物の物性を低下したり、劣
化させることは少ない。
本発明の粒状ないし粉末状の含窒素フェノールアルデヒ
ド系樹脂製品は以上述べたとおり、極めて微細で、保存
安定性及び流れ特性特に流れ特性が良好であり、遊離フ
ェノール含量が極めて少なく、しかも或る程度のメチロ
ール基と窒素とを含有するのでそれ自体で又は他の樹脂
又はゴム類と混合して、成形、加熱した場合に反応性を
有するのみならず、耐熱性の優れた製品を与えるという
優れた特徴を有している 以下本発明の実施例について説明する。
ド系樹脂製品は以上述べたとおり、極めて微細で、保存
安定性及び流れ特性特に流れ特性が良好であり、遊離フ
ェノール含量が極めて少なく、しかも或る程度のメチロ
ール基と窒素とを含有するのでそれ自体で又は他の樹脂
又はゴム類と混合して、成形、加熱した場合に反応性を
有するのみならず、耐熱性の優れた製品を与えるという
優れた特徴を有している 以下本発明の実施例について説明する。
1、0.l〜100μ粒子の測定法
1つの試料から約0.1gのサンプルをサンプリングす
る。このようなサンプリングを1つの試料について異な
る場所から5回行なう。
る。このようなサンプリングを1つの試料について異な
る場所から5回行なう。
サンプリングした各約0.1gのサンプルの各1部を、
それぞれ顕微鏡観祭用スライドグラス上に載せる。スラ
イドグラス上に載せたサンプルは観察を容易とするため
、できるだけ粒子同志が重なり合わないように拡げる。
それぞれ顕微鏡観祭用スライドグラス上に載せる。スラ
イドグラス上に載せたサンプルは観察を容易とするため
、できるだけ粒子同志が重なり合わないように拡げる。
顕微鏡観察は、光学顕微鏡下視野に粒状ないし粉末状物
および/またはその二次凝集吻が10〜50個程度存在
する箇処について行うようにする。
および/またはその二次凝集吻が10〜50個程度存在
する箇処について行うようにする。
通常倍率102〜103倍で観察するのが望ましい。
光学顕微鏡下視野に存在する全ての粒子の大きさを光学
顕微鏡下視野中のメジャーにより読みとり記載する。
顕微鏡下視野中のメジャーにより読みとり記載する。
0.1〜100μの粒子の含有率(%)は次式にて求め
られる。
られる。
N0:顕微鏡下視野で寸法を絖みとった粒子の全個数
N1:N0のうち0.1〜100μの寸法を有する粒子
の個数 1つの試料についての5つのサングルの結果の平均値と
して0.1〜100μの粒子の含有率を表わす。
の個数 1つの試料についての5つのサングルの結果の平均値と
して0.1〜100μの粒子の含有率を表わす。
2、150タイラーメッシュ篩通過量
乾燥試料を、必要により十分に手で軽くもみほぐしたの
ち、その約10gを精秤し、5分間で少量ずつ150タ
イラーメッシュの篩振とう機(篩の寸法1200mmφ
、振とう条件1200RPM)に投入し、試料投入後更
に10分間振とうさせる。
ち、その約10gを精秤し、5分間で少量ずつ150タ
イラーメッシュの篩振とう機(篩の寸法1200mmφ
、振とう条件1200RPM)に投入し、試料投入後更
に10分間振とうさせる。
150タイラーメッシュ通過量は次式にて求める。
ω0:投入量(g)
ω1:150タイラーメッシュ篩を通過せずに篩上に残
存した量(g) 3、フリーフェノール含量の定量 150タイラーメッシュ通過の試料的10gを■秤し、
100%のメタノール190g中で30分間還流下に加
熱処理する。ガラスフィルター(No.m)で濾過した
ろ液を、高速液体クロマトグラフィー(米国、ウォータ
ーズ社製60004)にかけろ液中のフェノール含量を
定量し、別個に作成した検量線から該試料中のフリーフ
ェノール装置を求めた。
存した量(g) 3、フリーフェノール含量の定量 150タイラーメッシュ通過の試料的10gを■秤し、
100%のメタノール190g中で30分間還流下に加
熱処理する。ガラスフィルター(No.m)で濾過した
ろ液を、高速液体クロマトグラフィー(米国、ウォータ
ーズ社製60004)にかけろ液中のフェノール含量を
定量し、別個に作成した検量線から該試料中のフリーフ
ェノール装置を求めた。
高速液体クロマトグラフイーの操作条件は次のとおりで
ある。
ある。
装 置:米国ウォーターズ社製6000Aカラム担
体:μ−BondpakC18力 ラ ム:径1/6イ
ンチ×長さ1フィートカラム温度:室 温 溶 離 液:メタノール/水(3/7.容積比)流
速:0.5ml/分 ディテクター:UV(254mm)、Range0.0
1(1mV) ろ液中のフェノール含量は、予め作成した検量線(フェ
ノール含量とフェノールに基づくピークの高さとの関係
)から求めた。
体:μ−BondpakC18力 ラ ム:径1/6イ
ンチ×長さ1フィートカラム温度:室 温 溶 離 液:メタノール/水(3/7.容積比)流
速:0.5ml/分 ディテクター:UV(254mm)、Range0.0
1(1mV) ろ液中のフェノール含量は、予め作成した検量線(フェ
ノール含量とフェノールに基づくピークの高さとの関係
)から求めた。
4、赤外線吸収スペクトルの測定および吸収強度の求め
方 株式会社日立製作所製の赤外線分光光度計(225型)
を用い、通常のKBr錠剤法により調製した測定用試料
について赤外線吸収スペクトルを測定した。
方 株式会社日立製作所製の赤外線分光光度計(225型)
を用い、通常のKBr錠剤法により調製した測定用試料
について赤外線吸収スペクトルを測定した。
特定波長における吸収強度は次のようにして求めた。測
定した赤外線吸収スペクトル図における。
定した赤外線吸収スペクトル図における。
吸収強度を求めようとするピークにベースラインを引く
。そのピークの也点の透過率をtpで表わし、その波長
におけるベースラインの透過率tbで表わすと、その時
定波長における吸収強度Dは下記式で与えられる。
。そのピークの也点の透過率をtpで表わし、その波長
におけるベースラインの透過率tbで表わすと、その時
定波長における吸収強度Dは下記式で与えられる。
従って、例えば、960〜1020cm−1の吸収強度
と1450〜1500cm−1のピークの吸収強度との
比は、上記式で求めたそれぞれの吸収強度の比(D96
0〜1020/D145O〜1500)として与えられ
る。
と1450〜1500cm−1のピークの吸収強度との
比は、上記式で求めたそれぞれの吸収強度の比(D96
0〜1020/D145O〜1500)として与えられ
る。
5、耐熱試験
300メッシュの金網からなる5cm角の容器に試料を
夫々25g詰め込み200℃の通風乾燥器内に8時間静
置した。熱電対温度針にて、各試料の中心部温度を測定
し、最高到達温度で示した。
夫々25g詰め込み200℃の通風乾燥器内に8時間静
置した。熱電対温度針にて、各試料の中心部温度を測定
し、最高到達温度で示した。
6、光の反射率の測定(反射スペクトル法)日立製作所
(株)製557形2波長分光光度計を用い、試料の波長
500mμにおける光の反射率(%)を、副白板の反射
率を100%として測定した。
(株)製557形2波長分光光度計を用い、試料の波長
500mμにおける光の反射率(%)を、副白板の反射
率を100%として測定した。
7、100℃における熱融着性
100タイラーメッシュ通過の試料約5gを2枚の0.
2mm厚ステンレス板の間に挿入したものを準備し、こ
れを予め100℃に加温した熱ブレス機((株)神藤金
属工業所製、単動圧縮成型機)で5分間、初圧50kg
でブレスした。プレスを解放したのち、2枚のステンレ
ス板の間から熱ブレスされた試料を取り出した。取り出
した試料が溶融または融着により明らかに固着して平板
を形成しているものを試料が融着性を有していると判定
し、熱プレス前後でほとんど差異がみられないものを試
料が不融性を有すると判定した。
2mm厚ステンレス板の間に挿入したものを準備し、こ
れを予め100℃に加温した熱ブレス機((株)神藤金
属工業所製、単動圧縮成型機)で5分間、初圧50kg
でブレスした。プレスを解放したのち、2枚のステンレ
ス板の間から熱ブレスされた試料を取り出した。取り出
した試料が溶融または融着により明らかに固着して平板
を形成しているものを試料が融着性を有していると判定
し、熱プレス前後でほとんど差異がみられないものを試
料が不融性を有すると判定した。
8、メタノール溶解度
試料約100%を精秤しくその精秤重量をW0、とする
)、100%のメタノール約500ml中で30分間還
流下に加熱処理する。ガラスフィルター(No.3)で
濾過し、更にフィルター残試料をフィルター上で約10
0mlのメタノールで洗浄し、次いでフィルター残試料
を70℃の温度で2時間乾燥した(その精秤重量をWl
lとする)。次式にてメタノール溶解度を求めた。メタ
ノール溶解度が小さいほど耐アルコール性は良好である
。
)、100%のメタノール約500ml中で30分間還
流下に加熱処理する。ガラスフィルター(No.3)で
濾過し、更にフィルター残試料をフィルター上で約10
0mlのメタノールで洗浄し、次いでフィルター残試料
を70℃の温度で2時間乾燥した(その精秤重量をWl
lとする)。次式にてメタノール溶解度を求めた。メタ
ノール溶解度が小さいほど耐アルコール性は良好である
。
9、嵩密度
100mlの指標のところですり切になっている100
mlのメスシリンダーに、メスシリンダーのふち上方2
cmのところから、150タイラーメッシュ通過の試料
を注ぎ込む。次式によって嵩密度を求める。
mlのメスシリンダーに、メスシリンダーのふち上方2
cmのところから、150タイラーメッシュ通過の試料
を注ぎ込む。次式によって嵩密度を求める。
嵩密度(g/ml)=
W:100ml当りの重量(g)
実施例1
(1)2lのセパラプルフラスコに、塩酸とホルムアル
デヒドの各種組成(第1表に記載)からなる25℃の混
合水溶液を各々1.5kg入れ、各々の混合水溶液を撹
拌しながら98重量%のフェノール(残り2重量%は水
)、尿素および37重量%のホルマリン並びに水を用い
て調整した、20重量%のフェノール、2O重量%の尿
素および14.6重量%のホルムアルデヒドとを含む混
合水溶液(25℃)を各々125g添加した。添加して
15秒間撹拌した後、6O分間静置した。60分間の静
置している間、各々のセパラプルフラスコ内の内容物は
、あるものは透明な状態のままであり(第1表のRun
No.1および20)、又あるものは透明から白濁に移
り白濁のままであり(第1表のRunNo.3、9およ
び18)、又あるものは透明状態から白濁して白色の沈
降物を与えた(第1表のRunNo.2、4〜8.10
〜17および19)。
デヒドの各種組成(第1表に記載)からなる25℃の混
合水溶液を各々1.5kg入れ、各々の混合水溶液を撹
拌しながら98重量%のフェノール(残り2重量%は水
)、尿素および37重量%のホルマリン並びに水を用い
て調整した、20重量%のフェノール、2O重量%の尿
素および14.6重量%のホルムアルデヒドとを含む混
合水溶液(25℃)を各々125g添加した。添加して
15秒間撹拌した後、6O分間静置した。60分間の静
置している間、各々のセパラプルフラスコ内の内容物は
、あるものは透明な状態のままであり(第1表のRun
No.1および20)、又あるものは透明から白濁に移
り白濁のままであり(第1表のRunNo.3、9およ
び18)、又あるものは透明状態から白濁して白色の沈
降物を与えた(第1表のRunNo.2、4〜8.10
〜17および19)。
この白色沈降物には、顕微鏡を観察すると既に球状物、
球状物の凝集体および少量の粉状吻がみられた。
球状物の凝集体および少量の粉状吻がみられた。
これらの実験において、60分間の静置の間に、各々の
反応系内の温度は発熱によって徐々に昇温し(ピーク時
の温度31.5℃〜37.5℃)、その後再び降下した
。更に、各々の反応系内90分間靜置した後、反応生成
物を取り出して水洗し、次いで22℃の0.5重量%の
アンモニア水溶液中でゆっくり撹拌しながら3時間処理
し、再度水洗、脱水した後、40℃の温度で5時間乾燥
した。かくして得た各種組成の塩酸とホルムアルデヒド
からなる混合水溶液から得られた反応生成物の性質を第
2表に記載した。
反応系内の温度は発熱によって徐々に昇温し(ピーク時
の温度31.5℃〜37.5℃)、その後再び降下した
。更に、各々の反応系内90分間靜置した後、反応生成
物を取り出して水洗し、次いで22℃の0.5重量%の
アンモニア水溶液中でゆっくり撹拌しながら3時間処理
し、再度水洗、脱水した後、40℃の温度で5時間乾燥
した。かくして得た各種組成の塩酸とホルムアルデヒド
からなる混合水溶液から得られた反応生成物の性質を第
2表に記載した。
(2)一方、比較のため以下の実験を行った。
1lのセパラプルフラスコに、蒸留したフェノール28
2gと37重量%のホルマリン369gおよび16重量
%のアンモニア水150gを入れ、撹拌しながら室温か
ら70Cにまで60分間で昇温し、さらに70〜72℃
の温度で90分間撹拌・加熱した。次いで放冷し、20
0gのメタノールを少量ずつ加えながら40mmHgの
減圧下に共沸蒸留により脱水を行ない溶剤としてメタノ
ールを700g加えて黄褐色透明のレゾール樹脂溶液を
取り出した。液体クロマトグフイーにより定量したフリ
ーフェノール含量は3.4重量%であった。
2gと37重量%のホルマリン369gおよび16重量
%のアンモニア水150gを入れ、撹拌しながら室温か
ら70Cにまで60分間で昇温し、さらに70〜72℃
の温度で90分間撹拌・加熱した。次いで放冷し、20
0gのメタノールを少量ずつ加えながら40mmHgの
減圧下に共沸蒸留により脱水を行ない溶剤としてメタノ
ールを700g加えて黄褐色透明のレゾール樹脂溶液を
取り出した。液体クロマトグフイーにより定量したフリ
ーフェノール含量は3.4重量%であった。
かくして得たレゾール樹脂の一部を減圧下に脱溶媒する
と、激しく発泡してゲル化した。このゲル化物を更に窒
素ガス下、160℃の温度で60分間熱硬化し、得られ
た硬化発泡体を粉砕して、150タイラーメッシュの篩
を通過した粉末を少量得た。この場合、熱硬化レゾール
樹脂は極めて硬く、各種の粉砕機やボールミルあるいは
螢光X線用の振動ミルを用いても150メッシュパスの
粉末を得るのは非常に困難であった、かくして得た熱硬
化レゾール樹脂粉末を上述したのと同一条件で、0.5
重量%のアンモニア水溶液で処理し、水洗し、次いで乾
燥した。かくして優良試料の性質を第2表にRunNo
.21として記載した。
と、激しく発泡してゲル化した。このゲル化物を更に窒
素ガス下、160℃の温度で60分間熱硬化し、得られ
た硬化発泡体を粉砕して、150タイラーメッシュの篩
を通過した粉末を少量得た。この場合、熱硬化レゾール
樹脂は極めて硬く、各種の粉砕機やボールミルあるいは
螢光X線用の振動ミルを用いても150メッシュパスの
粉末を得るのは非常に困難であった、かくして得た熱硬
化レゾール樹脂粉末を上述したのと同一条件で、0.5
重量%のアンモニア水溶液で処理し、水洗し、次いで乾
燥した。かくして優良試料の性質を第2表にRunNo
.21として記載した。
次に、1lのセパラプルフラスコに、フェノール390
g、37重量%のホルマリン370g、シュウ酸1.5
gおよび水390gを入れ、撹拌しながら60分間で9
0℃にまで昇温し、90〜92℃の温度で60分間撹拌
・加熱した。次に35重量%の塩酸1.0gを加え、更
に90〜92℃の温度で60分間撹拌、加熱した。次い
で、水を500g加えて冷却し、サイホンにより水を除
き、30mHgの減圧下に加熱して、100℃の温度で
3時間、更に昇温して180℃の温度で3時間減圧、加
熱した。得られたノボラック樹脂は冷却すると黄褐色の
固体として得られた。このものは軟化温度が78〜80
℃であり、液体クロマトグラフィーにより定量したフリ
ーフェノール含量が0.76重量%のものであった。又
、メタノール溶解度は100重量%であった。
g、37重量%のホルマリン370g、シュウ酸1.5
gおよび水390gを入れ、撹拌しながら60分間で9
0℃にまで昇温し、90〜92℃の温度で60分間撹拌
・加熱した。次に35重量%の塩酸1.0gを加え、更
に90〜92℃の温度で60分間撹拌、加熱した。次い
で、水を500g加えて冷却し、サイホンにより水を除
き、30mHgの減圧下に加熱して、100℃の温度で
3時間、更に昇温して180℃の温度で3時間減圧、加
熱した。得られたノボラック樹脂は冷却すると黄褐色の
固体として得られた。このものは軟化温度が78〜80
℃であり、液体クロマトグラフィーにより定量したフリ
ーフェノール含量が0.76重量%のものであった。又
、メタノール溶解度は100重量%であった。
上記のノボラック樹脂を粉砕して、ヘキサメチレンテト
ラミン15重量%を混合し、混合物を窒素ガス中、16
0℃の温度で120分間熱硬化、次いで、ポールミルで
粉砕して150タイラーメッシュの篩を通過せしめた。
ラミン15重量%を混合し、混合物を窒素ガス中、16
0℃の温度で120分間熱硬化、次いで、ポールミルで
粉砕して150タイラーメッシュの篩を通過せしめた。
かくして得た粉末は。
上述したのと同一の条件で、0.5重量%のアンモニア
水溶液で処理し、水洗し、次いで乾燥した。
水溶液で処理し、水洗し、次いで乾燥した。
かくして得た試料の性質をRunNo.22として第2
表に記載した。
表に記載した。
更に、上記ノボラック樹脂を孔径0.36mmφ、孔数
120の紡糸口金を用いて、136〜138℃の温度で
溶融紡糸を行なった。得られた平均繊度21デニールの
紡出糸を塩酸濃度18重量%とホルムアルデヒド濃度1
8重量%からなる混合水溶液に20〜21Cの温度で6
0分間浸漬し、次いで97℃の温度にまで5時間を要し
て昇温し、97〜98Cの温度で10時間保持した。か
くして得た硬化)lラック繊維を上述したのと同一の条
件で水洗後0.5重量%のアンモニア水溶液で処理し、
水洗し、次いで乾燥した、このものをポールミルで粉砕
し友、150タイラーメッシュの篩に1&過したものの
性質をRunNo.23として第2表に記載した。
120の紡糸口金を用いて、136〜138℃の温度で
溶融紡糸を行なった。得られた平均繊度21デニールの
紡出糸を塩酸濃度18重量%とホルムアルデヒド濃度1
8重量%からなる混合水溶液に20〜21Cの温度で6
0分間浸漬し、次いで97℃の温度にまで5時間を要し
て昇温し、97〜98Cの温度で10時間保持した。か
くして得た硬化)lラック繊維を上述したのと同一の条
件で水洗後0.5重量%のアンモニア水溶液で処理し、
水洗し、次いで乾燥した、このものをポールミルで粉砕
し友、150タイラーメッシュの篩に1&過したものの
性質をRunNo.23として第2表に記載した。
(3)第1表には使用した塩酸、ホルムアルデヒドおよ
び塩酸とホルムアルデヒドの合計濃度、フェノールと尿
素との合計重量に対する塩酸−ホルムアルデヒド溶液の
重量の割合およびホルムアルデヒド(モル)対フェノー
ル(モル)と尿素、(モル)との合計のモル比を示した
。また、第2表には得られた試料の顕微鏡観察による0
.1〜50μおよび0.1〜100μの粒子の含有率、
得られた試料を150タイラーメッシュの篩にかけた場
合の篩通過量(150メッシュパス)および得られた試
料の赤外吸収スペクトル法による960〜1020cm
−11280〜1360cm−1および1580〜16
50cm−1における吸収強度の1450〜1500c
m−1の吸収強度に対する吸収波長強度比(IR強度比
)を示した。
び塩酸とホルムアルデヒドの合計濃度、フェノールと尿
素との合計重量に対する塩酸−ホルムアルデヒド溶液の
重量の割合およびホルムアルデヒド(モル)対フェノー
ル(モル)と尿素、(モル)との合計のモル比を示した
。また、第2表には得られた試料の顕微鏡観察による0
.1〜50μおよび0.1〜100μの粒子の含有率、
得られた試料を150タイラーメッシュの篩にかけた場
合の篩通過量(150メッシュパス)および得られた試
料の赤外吸収スペクトル法による960〜1020cm
−11280〜1360cm−1および1580〜16
50cm−1における吸収強度の1450〜1500c
m−1の吸収強度に対する吸収波長強度比(IR強度比
)を示した。
第1表におけるRunNo.1、2、6、17および2
0の実験では、セパラプルフラスコの底に粘着性の樹脂
や硬く大きな塊状物又は板状物が多く生成した。
0の実験では、セパラプルフラスコの底に粘着性の樹脂
や硬く大きな塊状物又は板状物が多く生成した。
また、RunNo.1、2および20の実験では、使用
した25gのフェノールと25gの尿素とから固形物が
49gより少い量で得られたにすぎなかった。
した25gのフェノールと25gの尿素とから固形物が
49gより少い量で得られたにすぎなかった。
RunNo.1、2、3、6、17および2Oについて
第2表に記載した0.1〜50μおよび0.1〜100
μ粒子の含有率(%)および150メッシュパス(重量
%)の数値は、粘着性樹脂、塊状物及び板状物を含めた
全固形物に対する粒状ないし粉末状物についての値であ
る。しかしながら、これらの実験において生成した固形
物の内の粒状ないし粉末状物のみの中の0.1〜50μ
および0.1〜100μ粒子の含有率(%)および15
0メッシュパス(重量%)それぞれ第2表にカッコで閉
じて示した値であった。
第2表に記載した0.1〜50μおよび0.1〜100
μ粒子の含有率(%)および150メッシュパス(重量
%)の数値は、粘着性樹脂、塊状物及び板状物を含めた
全固形物に対する粒状ないし粉末状物についての値であ
る。しかしながら、これらの実験において生成した固形
物の内の粒状ないし粉末状物のみの中の0.1〜50μ
および0.1〜100μ粒子の含有率(%)および15
0メッシュパス(重量%)それぞれ第2表にカッコで閉
じて示した値であった。
又、I.R強度比およびメタノール浴解度およびフリー
フェノール含有量は生成した粒状ないし粉末状物につい
ての測定値である。
フェノール含有量は生成した粒状ないし粉末状物につい
ての測定値である。
第2表に記載した結果をも含めた上記実験事実から、R
unNo.1、2、3、6、17および20は製造方法
としては推奨できない、しかしながら、それらの製造方
法であっても生成された粒状ないし粉末状物に限ってみ
ればこれらの粒状ないし粉末状物は本発明の粒状ないし
粉末状物に充分に包含される特性を有している。
unNo.1、2、3、6、17および20は製造方法
としては推奨できない、しかしながら、それらの製造方
法であっても生成された粒状ないし粉末状物に限ってみ
ればこれらの粒状ないし粉末状物は本発明の粒状ないし
粉末状物に充分に包含される特性を有している。
(3)また、添付図面の1A図には上記RunNo.1
2で得られた粒状ないし粉末状物の走査型電子顕微鏡写
真(倍率1000倍)を示した。
2で得られた粒状ないし粉末状物の走査型電子顕微鏡写
真(倍率1000倍)を示した。
添付画面の第1B図には、上記RunNo.12まで得
られた粒状ないし粉氷状物の走査型電子顕微鏡写真(倍
率3000倍)を示した。
られた粒状ないし粉氷状物の走査型電子顕微鏡写真(倍
率3000倍)を示した。
また、添付図面の第4図には、RunNo.12で得ら
れた粒状ないし粉末状物の赤外線吸収スペクトル図を示
した。また、同第4図には赤外線吸収スペクトル図から
吸収強度Dを求める際に必要とされる、tpおよびtb
の求め方を図解した。あるピークにベースラインを引き
、その波長においてtpおよびtbが図解したようにし
て求められる。
れた粒状ないし粉末状物の赤外線吸収スペクトル図を示
した。また、同第4図には赤外線吸収スペクトル図から
吸収強度Dを求める際に必要とされる、tpおよびtb
の求め方を図解した。あるピークにベースラインを引き
、その波長においてtpおよびtbが図解したようにし
て求められる。
実施例2
室温が21〜22℃の室内で20lの反応容器6個の夫
々に、18重量%の塩酸と11重量%のホルムアルデヒ
ドからなる混合水溶液を10kg入れた。それぞれのフ
ラスコに、23℃の温度で撹拌しながら、フェノール3
0重量%、尿素20重量%およびホルムアルデヒド11
重量%からなる混合水溶液を各々3.34kg、266
kg、1.60kg、1.06kg、O.74kgおよ
び0.45kg加えた。この場合の浴比は各々7.0、
8.5、13.5、20.0。
々に、18重量%の塩酸と11重量%のホルムアルデヒ
ドからなる混合水溶液を10kg入れた。それぞれのフ
ラスコに、23℃の温度で撹拌しながら、フェノール3
0重量%、尿素20重量%およびホルムアルデヒド11
重量%からなる混合水溶液を各々3.34kg、266
kg、1.60kg、1.06kg、O.74kgおよ
び0.45kg加えた。この場合の浴比は各々7.0、
8.5、13.5、20.0。
38.0および45.0であった。いずれの場合も該混
合水溶液を投入後更に撹拌し続けていると、10〜60
秒間で急激に白濁した。白濁と同時に撹拌を中止し、そ
のまま3時間靜置した。内温が徐々に上昇し、白濁して
から30分後にはいずれにも白色のスラリー状あるいは
樹脂状物の生成がみられた。次いで各々の内容物を撹拌
しながら水洗した。この場合、浴比7.0の系は撹拌棒
に樹脂状の硬化物が大量に溶着し、撹拌が非常に困難と
なった。
合水溶液を投入後更に撹拌し続けていると、10〜60
秒間で急激に白濁した。白濁と同時に撹拌を中止し、そ
のまま3時間靜置した。内温が徐々に上昇し、白濁して
から30分後にはいずれにも白色のスラリー状あるいは
樹脂状物の生成がみられた。次いで各々の内容物を撹拌
しながら水洗した。この場合、浴比7.0の系は撹拌棒
に樹脂状の硬化物が大量に溶着し、撹拌が非常に困難と
なった。
次いで内容物を0.3重量%のアンモニア水溶液中、3
0℃の温度でゆっくり撹拌しながら2時間処理し、水洗
後脱水した。得られた粒状ないし粉状物または塊状物を
手で軽くもみはごし40℃の温度で3時間乾燥した、乾
燥後の水分はいずれも0.5重量%以下であった。内容
物は反応の浴比が小さい方から順にRunNo.31、
32、33、34.35および36とする。
0℃の温度でゆっくり撹拌しながら2時間処理し、水洗
後脱水した。得られた粒状ないし粉状物または塊状物を
手で軽くもみはごし40℃の温度で3時間乾燥した、乾
燥後の水分はいずれも0.5重量%以下であった。内容
物は反応の浴比が小さい方から順にRunNo.31、
32、33、34.35および36とする。
第3表には、反応開始から白濁して3時間後までの間の
反応系内の最高到達温度、反応生成物の収率、顕微鏡観
察による球状一欠粒子の有無、反応生成物に占める15
0タイラーメッシュ通過分の含有率、150メッシュパ
ス品の嵩密度、反応生成物の100℃での熱融着性、メ
タノール溶解度およびフリーフェノール含有量を示した
。
反応系内の最高到達温度、反応生成物の収率、顕微鏡観
察による球状一欠粒子の有無、反応生成物に占める15
0タイラーメッシュ通過分の含有率、150メッシュパ
ス品の嵩密度、反応生成物の100℃での熱融着性、メ
タノール溶解度およびフリーフェノール含有量を示した
。
第3表において、RunNo.21、22および23(
第1表参照比較例)の遊離フェノール含有量はいずれも
加熱硬化する前のレゾール樹脂とノボラック樹脂につい
て測定した値で( )内に示した。
第1表参照比較例)の遊離フェノール含有量はいずれも
加熱硬化する前のレゾール樹脂とノボラック樹脂につい
て測定した値で( )内に示した。
第3表においてRunNo.31の実験では、フラスコ
の底に生成した固形物全体の約80%に達する粘着樹脂
および塊状物が生成した。粒状ないし粉末状物は生成し
た固形物全体の約20%にすぎなかったが、そのうちの
約85%は1OOメッシュの篩を通過した。なお、Ru
nNo.31における球状一次粒子の有無が少いとある
のは、粒状ないし粉末状物の固形物に占める割合が約2
O%と小さいことによる。従って、RunNo.31の
方法は製造方法としては推奨できないが、生成した粒状
ないし粉末状物は本発明の粒状ないし粉末状物に包含さ
れる。なおRunNo.31〜36の粒状ないし粉末状
物は全て、そのほぼ全量が0.1〜100μの粒径のも
のであった。
の底に生成した固形物全体の約80%に達する粘着樹脂
および塊状物が生成した。粒状ないし粉末状物は生成し
た固形物全体の約20%にすぎなかったが、そのうちの
約85%は1OOメッシュの篩を通過した。なお、Ru
nNo.31における球状一次粒子の有無が少いとある
のは、粒状ないし粉末状物の固形物に占める割合が約2
O%と小さいことによる。従って、RunNo.31の
方法は製造方法としては推奨できないが、生成した粒状
ないし粉末状物は本発明の粒状ないし粉末状物に包含さ
れる。なおRunNo.31〜36の粒状ないし粉末状
物は全て、そのほぼ全量が0.1〜100μの粒径のも
のであった。
実施例3
2lのセパラプルフラスコに入れた20重量%の塩酸と
8重量%のホルムアルデヒドからなる24℃の混合水溶
液1250gを撹拌しながら、37重量%のホルマリン
で20〜80重量%に希釈したフェノール類と含窒素化
合物との溶液を、フェノール類と含窒素化合物との合計
量が5Ogになるように調整して該浴に加えた。該溶液
の添加と同時に白濁し、瞬時に白色又はピンク色あるい
は茶色に変色したものもあり、該溶液を投入後10秒間
で撹拌を停止した。撹拌停止後90分間装置し、再び3
0分間撹拌した後、各々の反応生成物を水洗し、次いで
0.5重量%のアンモニア水溶液中、25℃の温度で5
時間処理し、水洗、脱水後40℃の温度で6時間乾燥し
た。
8重量%のホルムアルデヒドからなる24℃の混合水溶
液1250gを撹拌しながら、37重量%のホルマリン
で20〜80重量%に希釈したフェノール類と含窒素化
合物との溶液を、フェノール類と含窒素化合物との合計
量が5Ogになるように調整して該浴に加えた。該溶液
の添加と同時に白濁し、瞬時に白色又はピンク色あるい
は茶色に変色したものもあり、該溶液を投入後10秒間
で撹拌を停止した。撹拌停止後90分間装置し、再び3
0分間撹拌した後、各々の反応生成物を水洗し、次いで
0.5重量%のアンモニア水溶液中、25℃の温度で5
時間処理し、水洗、脱水後40℃の温度で6時間乾燥し
た。
第4表には使用したフェノール類と含窒素化合物の種類
と割合、用いたフェノール類と含窒素化合物との前記ホ
ルマリンによる希釈溶液の濃度。
と割合、用いたフェノール類と含窒素化合物との前記ホ
ルマリンによる希釈溶液の濃度。
この希釈溶液添加60分後の反応生成物の色、反応生成
物の使用したフェノール類と含窒素化合物との合計量に
対する収率、反応生成物中に占める0.1〜50μ粒子
の含有率、反応生成物の150メッシュパス量960〜
102Ocm−1の赤外吸収スペクトル強度比およびメ
タノール溶解度を示した。
物の使用したフェノール類と含窒素化合物との合計量に
対する収率、反応生成物中に占める0.1〜50μ粒子
の含有率、反応生成物の150メッシュパス量960〜
102Ocm−1の赤外吸収スペクトル強度比およびメ
タノール溶解度を示した。
第2A図および第2B図にはRunNo.40の走査電
子顕微鏡写真(それぞれ1000倍および3000倍)
を示した。
子顕微鏡写真(それぞれ1000倍および3000倍)
を示した。
また、第3A図および第3B図には、RunNo.50
の走査型電子顕微鏡写真(それぞれ1000倍および3
000倍)を示した。
の走査型電子顕微鏡写真(それぞれ1000倍および3
000倍)を示した。
実施例4
6個の1lのセパラプルフラスコ夫々に、18重量%の
塩酸と9重量%のホルムアルデヒドとを含む18℃の混
合水溶液1,000を入れた。
塩酸と9重量%のホルムアルデヒドとを含む18℃の混
合水溶液1,000を入れた。
室温は15℃あった。これらの夫々を撹拌しながら、先
ず尿素15gを溶解し、次いでフェノール80重量%と
ホルムアルデヒド5重量%とを含む混合希釈液25gを
各々に一度に投入した。いずれの場合も、希釈液を投入
後10秒間で撹拌を停止して静止したが、夫々撹拌停止
後18〜19秒で急激に白濁し、乳白色の生成物が観察
された。
ず尿素15gを溶解し、次いでフェノール80重量%と
ホルムアルデヒド5重量%とを含む混合希釈液25gを
各々に一度に投入した。いずれの場合も、希釈液を投入
後10秒間で撹拌を停止して静止したが、夫々撹拌停止
後18〜19秒で急激に白濁し、乳白色の生成物が観察
された。
夫々の液温は18Cから徐々に上り、希釈液投入後5〜
7分間で31〜32℃のピークに達し、再び降下した、
希釈液を投入後、0.5時間(RunNo.61)、1
時間(RunNo.62)、3時間(RunNo.63
)、6時間(RunNo.64)、24時間(RunN
o.65)、72時間(RunNo.66)室温下に放
置後、内容物を水洗し、0.75重量%のアンモニア水
中、15〜17℃の温度で3時間処理後、水洗、次いで
脱水し、40℃の温度で6時間乾燥した。
7分間で31〜32℃のピークに達し、再び降下した、
希釈液を投入後、0.5時間(RunNo.61)、1
時間(RunNo.62)、3時間(RunNo.63
)、6時間(RunNo.64)、24時間(RunN
o.65)、72時間(RunNo.66)室温下に放
置後、内容物を水洗し、0.75重量%のアンモニア水
中、15〜17℃の温度で3時間処理後、水洗、次いで
脱水し、40℃の温度で6時間乾燥した。
第5表には、得られた乾燥試料の150タイラーメッシ
ュ篩通過率、960〜1020cm−1のI.R強度比
、メタノール溶解量、フリーフェノール含量を示した。
ュ篩通過率、960〜1020cm−1のI.R強度比
、メタノール溶解量、フリーフェノール含量を示した。
尚、RunNo.61〜RunNO.66の試料はいず
れも熱融着試験において、100℃、5分で融着した。
れも熱融着試験において、100℃、5分で融着した。
2lのセパラプルフラスコ7個に15重量%の塩酸、5
重量%の塩化亜鉛、5重量%のホルムアルデヒドおよび
5重量%のアセトアルデヒドからなる2O℃の混合水溶
液の各々1.5kgを入れた。
重量%の塩化亜鉛、5重量%のホルムアルデヒドおよび
5重量%のアセトアルデヒドからなる2O℃の混合水溶
液の各々1.5kgを入れた。
セパラプルフラスコを氷水又は水又は温水に浸漬して、
上記混合水溶液の内温を2°〜3℃(RunNo.71
)、7°〜8℃(RunNo.72)、13〜14℃
(RunNo.73)、27〜28℃(RunNo.7
4)、および32〜33℃(RunNo.75)に調整
した。
上記混合水溶液の内温を2°〜3℃(RunNo.71
)、7°〜8℃(RunNo.72)、13〜14℃
(RunNo.73)、27〜28℃(RunNo.7
4)、および32〜33℃(RunNo.75)に調整
した。
次いで、各々の該混合水溶液を撹拌しながら、これらの
それぞれにフェノール、レゾルシンおよび尿素の各10
gを37重量%のホルマリン60gに溶解せしめた18
℃の希釈溶液を一度に投入し、撹拌を停止して5時間静
置した。撹拌停止30分後にセパラプルフラスコの冷却
水や温水等は除去した。上記方法で生成した各々の内容
物を水洗し1次いで0.1重量%の水酸化ナトリウム水
浴液中、20℃の温度で1時間処理し、更に1重量%の
アンモニア水中、25℃の温度で2時間処理し、再度水
洗した後に水洗・脱水した。かくして得た反応生成物を
手で軽くもみほどし、45℃の温度で5時間乾燥した。
それぞれにフェノール、レゾルシンおよび尿素の各10
gを37重量%のホルマリン60gに溶解せしめた18
℃の希釈溶液を一度に投入し、撹拌を停止して5時間静
置した。撹拌停止30分後にセパラプルフラスコの冷却
水や温水等は除去した。上記方法で生成した各々の内容
物を水洗し1次いで0.1重量%の水酸化ナトリウム水
浴液中、20℃の温度で1時間処理し、更に1重量%の
アンモニア水中、25℃の温度で2時間処理し、再度水
洗した後に水洗・脱水した。かくして得た反応生成物を
手で軽くもみほどし、45℃の温度で5時間乾燥した。
第6表には1反応系内の最高到達温度、得られた生成物
のメタノール溶解度、フリーフェノールの含有量および
150メッシュパス量を示した。
のメタノール溶解度、フリーフェノールの含有量および
150メッシュパス量を示した。
実施例6
撹拌棒の付いた1000lの反応容器に、18.5重量
%の塩酸と8.5重量%のホルムアルデヒドからなる2
2.5℃の混合水溶液を800kg入れ、該混合水溶液
を撹拌しながら20℃の20重量%フェノールと10重
量%のハイドロキノンおよび20重量%の尿素からなる
混合水溶液を40kg投入した。
%の塩酸と8.5重量%のホルムアルデヒドからなる2
2.5℃の混合水溶液を800kg入れ、該混合水溶液
を撹拌しながら20℃の20重量%フェノールと10重
量%のハイドロキノンおよび20重量%の尿素からなる
混合水溶液を40kg投入した。
該混合水溶液を全量投入して20秒間撹拌した後、撹拌
を停止して2時間静置した。反応容器内では該混合水溶
液を全量投入後35秒後に急激な白濁がみられ、次第に
白色の粒状物が生成すると共に内温が徐々に35.5℃
に迄上昇し、再び降下した。次いで、反応生成物の生成
した混合水溶液の系を再度撹拌しながら反応容器の底部
に取り付けたパルプを開いて内容物を取り出し、ノーメ
ックスの不繊布を用いて1反応生成物と該塩酸とホルム
アルデヒドからなる混合水溶液とを分離した。
を停止して2時間静置した。反応容器内では該混合水溶
液を全量投入後35秒後に急激な白濁がみられ、次第に
白色の粒状物が生成すると共に内温が徐々に35.5℃
に迄上昇し、再び降下した。次いで、反応生成物の生成
した混合水溶液の系を再度撹拌しながら反応容器の底部
に取り付けたパルプを開いて内容物を取り出し、ノーメ
ックスの不繊布を用いて1反応生成物と該塩酸とホルム
アルデヒドからなる混合水溶液とを分離した。
かくして優良反応生成物を水洗、脱水した後18℃の0
.5重量%アンモニア水溶液に一昼夜浸漬した後再び水
洗、脱水して含水率が15重量%の反応生成物29.9
kg得た。
.5重量%アンモニア水溶液に一昼夜浸漬した後再び水
洗、脱水して含水率が15重量%の反応生成物29.9
kg得た。
上記方法で得た反応生成物の20kgを40℃の温度で
3時間乾燥して試料1.7kgを得た(RunNo.7
6)。
3時間乾燥して試料1.7kgを得た(RunNo.7
6)。
第7表には、かくして得た乾燥試料の顕微鏡観察による
0.1〜50μと0.1〜100μ粒子の含有率、15
0タイラーメッシュの篩にかけた場合の通過量(150
メッシュパス)およびメタノール溶解度を示した。
0.1〜50μと0.1〜100μ粒子の含有率、15
0タイラーメッシュの篩にかけた場合の通過量(150
メッシュパス)およびメタノール溶解度を示した。
参考例1
実施例1のRunNo。12の生成物、実施例3のRu
nNo.40、RunNo.47およびRunNo.5
0の生成物、実施例4のRunNo.66の生成物、実
施例6のRunNo.76の生成物、実施例1のRun
No.21で得たレゾール樹脂を風乾して脱溶媒後に粉
砕したもの、およびRunNo.22で得たノボラック
樹脂を粉砕して15重量%のへキナメチレンテトラミン
を配合したものの各々を用いて、予めプレス績の間で1
20〜150℃の温度に加温した金型を用いて50〜2
00kg/cm2の加圧下に5〜3O分間処理して、寸
法が幅13mm、厚み4.5〜4.8mm、長さ100
mmの試験片を各々5個作成した。
nNo.40、RunNo.47およびRunNo.5
0の生成物、実施例4のRunNo.66の生成物、実
施例6のRunNo.76の生成物、実施例1のRun
No.21で得たレゾール樹脂を風乾して脱溶媒後に粉
砕したもの、およびRunNo.22で得たノボラック
樹脂を粉砕して15重量%のへキナメチレンテトラミン
を配合したものの各々を用いて、予めプレス績の間で1
20〜150℃の温度に加温した金型を用いて50〜2
00kg/cm2の加圧下に5〜3O分間処理して、寸
法が幅13mm、厚み4.5〜4.8mm、長さ100
mmの試験片を各々5個作成した。
第8表には上記方法における成形性と得られた試験片を
JIS−K−691に準じて測定した曲げ強度を示した
。
JIS−K−691に準じて測定した曲げ強度を示した
。
参考例2
ニトリルゴム(ハイカー0R25;日本ゼオン)100
重量部1亜鉛華5重量部;ステアリン酸1.5重量部;
アリタックス(Alitax、商品名、ベンゾチアジル
2硫化物を主成分とする)1.25重量部;パインター
ル3重量部;パラフィックス(Parafiux、商品
名)3重量部;いおう2重量部およびカーボンブラック
40重量部からなるニトリルジム配合品300gを、ト
リクロルエチレン300gと溶剤混合したもの(Run
No.89):上記ニトリルゴム配合品150gとRu
nNo.35で得た試料5Ogとをトリクロルエチレン
300gに溶液混合したもの(RunNo.90)を準
備しこれらを一昼夜風乾した後50℃の温度で60分間
乾燥した。得られたものの一定量を予め140℃に加熱
した金型を用いて150kg/cm2の加圧下に30分
間、更に1〜2kg/cm2の加圧下30分間処理し1
寸法が10cm角で厚み1.Omm(RunNo.89
)と1.1mm(RunNo.90)のシートを作成し
た。
重量部1亜鉛華5重量部;ステアリン酸1.5重量部;
アリタックス(Alitax、商品名、ベンゾチアジル
2硫化物を主成分とする)1.25重量部;パインター
ル3重量部;パラフィックス(Parafiux、商品
名)3重量部;いおう2重量部およびカーボンブラック
40重量部からなるニトリルジム配合品300gを、ト
リクロルエチレン300gと溶剤混合したもの(Run
No.89):上記ニトリルゴム配合品150gとRu
nNo.35で得た試料5Ogとをトリクロルエチレン
300gに溶液混合したもの(RunNo.90)を準
備しこれらを一昼夜風乾した後50℃の温度で60分間
乾燥した。得られたものの一定量を予め140℃に加熱
した金型を用いて150kg/cm2の加圧下に30分
間、更に1〜2kg/cm2の加圧下30分間処理し1
寸法が10cm角で厚み1.Omm(RunNo.89
)と1.1mm(RunNo.90)のシートを作成し
た。
第9表には、上記方法で得た2種類のシートの成型性、
厚み、硬度、引張強度および伸度、150℃の空気中で
24時間処理した後の引張強度保持率、圧縮永久ひずみ
および絶縁抵抗を示した。
厚み、硬度、引張強度および伸度、150℃の空気中で
24時間処理した後の引張強度保持率、圧縮永久ひずみ
および絶縁抵抗を示した。
なお、硬度、強度および伸度はJIS−K−6301の
方法に準じ、圧縮永久ひずみはASTM−D390−4
0−Tに準じ、絶縁抵抗はASTM−D257に準じて
測定した。
方法に準じ、圧縮永久ひずみはASTM−D390−4
0−Tに準じ、絶縁抵抗はASTM−D257に準じて
測定した。
参考例3
アスベスト50重量部と実施例4のRunNo.63で
得た生成物5O重量部を水に撹拌分散せしめた。
得た生成物5O重量部を水に撹拌分散せしめた。
得られた固形分濃度0.30重重%のスラリーから、P
、S、S式シートマシーン(東洋製機(株)製)を用い
て抄造し、次いで、120℃の温度で3分間、5kg/
cm2の加圧下に熱プレスして、目付125g/m2、
厚み0.35mmのシートを得た。この場合、使用した
原料の量と得られたシートの重量から求めた歩留りは9
7%であった。又、抄造後の廃液をガラスフィルターで
ろ過した。廃水中のフェノール類は4−アミノ−アンチ
ピリン法で測定したところ0.01ppm以下であった
。
、S、S式シートマシーン(東洋製機(株)製)を用い
て抄造し、次いで、120℃の温度で3分間、5kg/
cm2の加圧下に熱プレスして、目付125g/m2、
厚み0.35mmのシートを得た。この場合、使用した
原料の量と得られたシートの重量から求めた歩留りは9
7%であった。又、抄造後の廃液をガラスフィルターで
ろ過した。廃水中のフェノール類は4−アミノ−アンチ
ピリン法で測定したところ0.01ppm以下であった
。
第10表には上記方法で得たシートの引張強度。
マッチの炎を当てた場合の燃焼性、およびシートを空気
中200℃の温度で24時間処理した後の引張強度を示
した。
中200℃の温度で24時間処理した後の引張強度を示
した。
参考例4
成型用の12−ナイロン(固有粘度0.99、融点17
7℃)85重量部と実施例6のRunNo.76で得た
試料15重量部を250℃の温度で溶融混合し、予め1
50℃に加熱した金型に流し込んで1〜2kg/cm2
の加圧下に15分間保持し、寸法2X5X12mmの試
料を得た(RunNo.91)。
7℃)85重量部と実施例6のRunNo.76で得た
試料15重量部を250℃の温度で溶融混合し、予め1
50℃に加熱した金型に流し込んで1〜2kg/cm2
の加圧下に15分間保持し、寸法2X5X12mmの試
料を得た(RunNo.91)。
同様に12−ナイロンのみから得たものを対照品(Ru
nNo.92)とした。
nNo.92)とした。
第11表には、2種類の試料の吸水率(ASTM−D5
70−59Tに準じて測定)、200℃の熱板の上に5
分間保持した場合の状態および試料にマッチの炎を5秒
間当てた場合の形状変化を示した。
70−59Tに準じて測定)、200℃の熱板の上に5
分間保持した場合の状態および試料にマッチの炎を5秒
間当てた場合の形状変化を示した。
添付図面の第1A図〜第3A図は、本発明の粒状ないし
粉末状物の走査型電子顕微鏡写真(倍率1000倍)で
ある。 添付図面の第1B図〜第3B図は、本開明の粒状物の走
査型電子顕微鏡写真(倍率3000倍)である。 第4図は本発明の粒状ないし粉末状物の赤外線吸収スペ
クトル図である。なお、第4図中にはそのピークの特定
波長における吸収強度を求める方法も図解してある。ま
た、第1A図〜第3A図および第1B図〜第3B図の写
真中、スケールの最小目盛は5μである。 手続補正書(方式) 昭和57年6月8日 特許庁に′i 〜1 出 春 樹 殿1、事件の表
示 uf41J57年特?1N+ St 4.2 e s号
共#合懐脂及びその製造法 事−関係 特許1人 3補正をする渚 住 所 束鎮41ツ田区感田五丁目174#4号4代
理 人〒107 5 補正命令の]1イ・1 昭和57年 5 月2
5日(発送日)明細書第115真下から5行〜第416
員7行目の「添付図面の第1A図〜第3A図は、・・・
・・・・・・(中略)・・・・・・・・・スケールの最
小目盛は5μである。」を。 r添付、図面の1IIA図および第1B図は、いずれも
実施例1のR%%ム11!で得られた本発明の粒状ない
し粉末状樹脂の走査型篭手顕微鏡写真である。 同t11!A図および第2EvAFi、いずれも実施例
30Rssム40で得られ九本発明の粒状ないし粉末状
樹脂の走査型電子顕微鏡写真である。 同第sA図および1[3B図は、いずれも実施例30R
%5jiSOで得られ九本発明め粒状ないし粉末状樹脂
の走査型電子顕微鏡写真である。 同第4図Fi、 *雄側1 tDRs*A 12 テ得
うtL*本発明の粒状ないし粉末状樹脂の赤外線吸収ス
ペクトル図である。 なお、第1A図、第8A図および第3A図の写真の倍率
はいずれも1000倍であや、第1B図。 !2B図および第3B図の写真の倍率はいずれも300
0倍でおる。第1A図、第1B図、第1!A1、第2B
図、第3A図および第3B図の写真中の右下−Joみの
スケールの長さはbμの長さを示している。 また、第4図中には、そのピークの特定波長における吸
収強度を求める方法も図解しである。1と訂正する。
粉末状物の走査型電子顕微鏡写真(倍率1000倍)で
ある。 添付図面の第1B図〜第3B図は、本開明の粒状物の走
査型電子顕微鏡写真(倍率3000倍)である。 第4図は本発明の粒状ないし粉末状物の赤外線吸収スペ
クトル図である。なお、第4図中にはそのピークの特定
波長における吸収強度を求める方法も図解してある。ま
た、第1A図〜第3A図および第1B図〜第3B図の写
真中、スケールの最小目盛は5μである。 手続補正書(方式) 昭和57年6月8日 特許庁に′i 〜1 出 春 樹 殿1、事件の表
示 uf41J57年特?1N+ St 4.2 e s号
共#合懐脂及びその製造法 事−関係 特許1人 3補正をする渚 住 所 束鎮41ツ田区感田五丁目174#4号4代
理 人〒107 5 補正命令の]1イ・1 昭和57年 5 月2
5日(発送日)明細書第115真下から5行〜第416
員7行目の「添付図面の第1A図〜第3A図は、・・・
・・・・・・(中略)・・・・・・・・・スケールの最
小目盛は5μである。」を。 r添付、図面の1IIA図および第1B図は、いずれも
実施例1のR%%ム11!で得られた本発明の粒状ない
し粉末状樹脂の走査型篭手顕微鏡写真である。 同t11!A図および第2EvAFi、いずれも実施例
30Rssム40で得られ九本発明の粒状ないし粉末状
樹脂の走査型電子顕微鏡写真である。 同第sA図および1[3B図は、いずれも実施例30R
%5jiSOで得られ九本発明め粒状ないし粉末状樹脂
の走査型電子顕微鏡写真である。 同第4図Fi、 *雄側1 tDRs*A 12 テ得
うtL*本発明の粒状ないし粉末状樹脂の赤外線吸収ス
ペクトル図である。 なお、第1A図、第8A図および第3A図の写真の倍率
はいずれも1000倍であや、第1B図。 !2B図および第3B図の写真の倍率はいずれも300
0倍でおる。第1A図、第1B図、第1!A1、第2B
図、第3A図および第3B図の写真中の右下−Joみの
スケールの長さはbμの長さを示している。 また、第4図中には、そのピークの特定波長における吸
収強度を求める方法も図解しである。1と訂正する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、フェノール類、少くとも2個の活性水素を有する含
窒素化合物およびアルデヒドとの縮合物から成る粒状な
いし粉末状樹脂であって、(A)該粒状ないし粉末状樹
脂は粒径0.1〜100ミクロンの球状一次粒子および
その二次凝集物を含有し、 (B)少くとも全体の50重量%は150タイラーメッ
シュ篩を通過し得る大きさであり、(C)該樹脂は液体
クロマトグラフィーによる測定値として遊離フェノール
含有量が500ppm以下であり、 (D)該樹脂のKBr錠剤法による赤外線吸収スペクト
ルにおいて、 1450〜1500cm−1(芳香族二重結合に帰属す
る吸収ピーク)の範囲の最も大きな吸収強度をD145
0〜1800、そして960〜1020cm−1(メチ
ロール基に帰属する吸収ピーク)の範囲の最も大きな吸
収強度をD■■0〜1020、で表わした場合、 D■■■〜1020/D14■■〜1500=0.1〜
2.0であり、且つ (E)該樹脂的10gを、実質的に無水のメタノール5
00ml中で、加熱還流した場合に、下記式 式中、W0は使用した該樹脂の重量(g)、W1は加熱
還流後に残存した樹脂の重 量(g)、 Sは該樹脂のメタノール溶解度(重量 %)を示す、 で表わされるメタノール溶解度が20重量%を超える、 ことを特徴とする粒状ないし粉末状の含窒素フェノール
アルデヒド系共重合樹脂。 2、KBr錠剤法による赤外線吸収スペクトルにおいて
、 1280〜1360cm−1(炭素−窒素結合に帰属す
る吸収ピーク)の範囲 の最も大きな吸収強度をD1260〜1360で表わし
た場合、 D1860〜1380/D1450〜1500=0.1
5〜3.0である、 特許請求の範囲第1項に記載の樹脂。 3、フェノール類がフェノール、メタクレゾール又はフ
ェノールとフェノール以外の他のフェノール類との混合
物である特許請求の範囲第1項に記載のの樹脂。 4、フェノール以外の他のフェノール類がo−クレゾー
ル、m−クレゾール、p−クレゾール、ビス−フェノー
ルA、o−。m−又はp−C2〜C4アルキルフェノー
ル、p−フェニルフェノール、キシレノール、ハイドロ
キノン又はレゾルシンである、特許請求の範囲第3項に
記載の樹脂。 5、上記含窒素化合物が活性水素を有するアミノ基、ア
ミド基、チオアきド基、ウレイン基、及びチオウレイン
基より成る群から選ばれる基を少くとも1個有する、特
許請求の範囲第1項に記載の樹脂。 6、上記含窒素化合物が尿素、チオ尿紮及びこれらのメ
チロール誘導体、了ニリン、メラミン、ダアエジン、ダ
アナ電ン又はジシアンジアミドである狩許縛求の範囲第
5項に記載の樹脂。 7、上記アルデヒドが実質的にホルムアルデヒドである
特許請求の範囲第1項に記載の樹脂。 8、上記アルデヒドがホルムアルデヒドであ抄、フェノ
ール類がフェノールであり、そして含窒素化合物が尿素
である、特許請求の範囲第1項〜第7墳のいずれかに記
載の樹脂。 9、該粒状ないし粉末状樹脂はその少くとも30%が粒
径0.1〜100ミクロンの球状一次粒子およびその二
次凝集物から成る特許請求の範囲に 第1i載の樹脂。 10、該粒状ないし粉末状樹脂はその少くとも50イ以
上が粒径0.1〜100ミクロンの球状一次粒子および
その二次凝集物から成る特許請求の範囲第1項に記載の
樹脂。 11、 該粒状ないし粉末状樹脂はその70〜100
%が粒径0.1〜100jクロンの球状一次粒子および
その二次凝集物から成る特許請求の範囲第1義賊の樹脂
。 12、少くとも全体の70重量%が150タイラーメッ
シュの篩を通過しうる大きさである特許請求の範囲第1
−11項のいずれかに記載の樹脂。 13、少くとも全体の80重當%が150タイラーメッ
シュの篩を通過しうる大きさである特許請求の範囲第1
〜11墳のいずれかに記載の樹脂。 14、該樹脂は液体クロマトグラフィーによる測定値と
して遊離フェノール含有量が250ppm以下である特
許請求の範囲第1〜13項のいずれかに記載の樹脂。 15、該樹脂は液体クロマトグラフィーによる測定値と
して遊離フェノール含有量が1100pp以下である特
lI!Flll求の範囲第1〜13項のいずれかに記載
の樹脂。 16、該樹脂は、KBr錠剤法による赤外線吸収スペク
トルにおいて、 D1280〜1489/D14■■〜180■が0.3
〜1.0である特許請求の範囲第2〜15項のいずれか
に記載の樹脂。 17、該樹脂KBr錠剤法による赤外線吸収スペクトル
において、 D1280〜1360/D1480〜1■■■が0.3
〜1.0である特許請求の範囲第2〜15項のいずれか
に記載の樹脂。 18、該樹脂は、KBr錠剤法による赤外線吸収スペク
トルにおいて、 D880〜1080/D1480〜1■■■が0.15
〜0.6である特許請求の範囲第1〜17項のいずれか
に記載の樹脂。 19、該樹脂は、KBr錠剤法による赤外吸収スペクト
ルにおいて、 D■■■〜1020/D14■■〜1800が0.2〜
0.4である特許請求の範囲第1〜17墳のいずれかに
記載の樹脂。 20、該樹脂は、フェノール核を30〜80重量%含有
する特許請求の範囲第1〜第19項のいずれかに記載の
樹脂。 21、該樹脂は、フェノール核を45〜70重量%含有
する特許請求の範囲第1〜第20項のいずれかに記載の
樹脂。 22、該樹脂は、窒素を少くとも1重量%含有する、特
許請求の範囲第1〜21項のいずれかに記載の樹脂。 23、該樹脂は窒素を2〜30重量%含有する、特許請
求の範囲第1〜22項のいずれかに記載の樹脂。 24、該樹脂は、メタノール溶解度が30重量%以上で
ある特許請求の範囲第1〜23項のいずれかに記載の樹
脂。 25、該樹脂は、メタノール溶解度が40重量%以上で
ある特許請求の範囲第1〜24項のいずれかに記載の樹
脂。 26、該樹脂は、本文に記載した加熱融着測定法に従っ
て100℃の温度に5分間保持した場合に、実質的に溶
融又は融着する特許請求の範囲第1〜24瑣のいずれか
に記載の樹脂。 27、(1)、下記組成、 塩酸(HCl)濃度が3〜28重量%、ホルムアルデヒ
ド(HCHO)濃度が 3〜25重量%、 ホルムアルデヒド以外のアルデヒド の濃度が0〜10重量%、且つ 塩酸とホルムアルデヒドの合計濃度 が10〜40重量%、 である塩酸−ホルムアルデヒド浴に、 (2)、フェノール類と少くとも2個の活性水素を有す
る含窒素化合物とを、 下記式 で表わされる浴比が少くとも8とな るように維持して、接触させ、且つ (3)、この接触を、フェノール類が該浴と接触した後
白濁を生成し、然る後 粒状ないし粉末状の固形物が形成さ れるように行い、且つこの接触の間、 反応系内の温度を45℃以下に維持 する、 ことを特徴とする粒状ないし粉末状の含窒素フェノール
・アルデヒド系共重合樹脂の製造法。 28、上記含窒素化合物を、フェノール類と該含窒素化
合物との合計重量に対し5〜75重量%用いる、特許請
求の範囲第27項に記載の方法。 29、上記含窒素化合物を、フェノール類と該含窒素化
合物との合計重量に対し15〜65重量%用いる、特許
請求の範囲第27又は28項に記載の方法。 30、上記含窒素化合物を、フェノール類と該含窒素化
合物との合計重量に対し25〜55重量%用いる、特許
請求の範囲第27〜29項のいずれかに記載の方法。 31、塩酸−ホルムアルデヒド浴の塩酸濃度が8〜25
重量%である特許請求の範囲第27項に記載の方法。 32、塩酸−ホルムアルデヒド浴の塩酸濃度が12〜2
2重量%である特許請求の範囲第27項に記載の方法。 33、塩酸−ホルムアルデヒド浴のホルムアルデヒド濃
度が5〜20重量%である特許請求の範囲第27〜32
項のいずれかに記載の方法。 34、塩酸−ホルムアルデヒド浴のホルムアルデヒド濃
度が7〜15重量%である特許請求の範囲第27〜32
項のいずれかに記載の方法。 35、塩酸−ホルムアルデヒド浴中の塩酸とホルムアル
デヒドの合計濃度が15〜35重量にである特許請求の
範囲第27〜34項のいずれかに記載の方法。 36、塩酸−ホルムアルデヒド洛中の塩酸とホルムアル
デヒドの合計濃度が20〜32重量%である特許請求の
範囲第27〜35項のいずれかに記載の方法。 37、前記浴比を10以上となるように維持する特許請
求の範囲第27〜36項のいずれかに記載の方法。 38、前記浴比を15〜40に維持する特許請求の範囲
第27〜36項のいずれかに記載の方法。 39、上記塩酸−ホルムアルデヒド浴のホルムアルデヒ
ドがホルマリン、トリオキサン、テトラオキサン又はパ
ラホルムアルデヒドから供給される、特許請求の範囲第
27項に記載の方法。 40、上記塩酸−ホルムアルデヒドのホルムアルデヒド
以外のアルデヒドが炭素数2〜4の一官能性脂肪族アル
デヒド、グリオキザール、フルフラール又はベンズアル
デヒドである、特許請求の範囲第27項に記載の方法。 41、フェノール類フェノール、メタクレゾール、又は
フェノールとフェノール以外の他のフェノール類との混
合物である、特許請求の範囲第27項に記載の方法。 42、フェノール以外の他のフェノール類がo−クレゾ
ール、m−クレゾール、p−クレゾール、ビス−フェノ
ールA、o−、m−又はp−C2〜C4アルキルフェノ
ール、p−フェニルフェノール、キシレノール、ハイド
ロキノン又はレゾルシンである、特許請求の範囲第41
項に記載の方法。 43、上記含窒素化合物が活性水素を有するアミノ基、
アミド基、チオアミド基、ウレイン基、及びチオウレイ
ン基より成る群から選ばれる基を少くとも1個有する、
特許請求の範囲第27項に記載の方法。 44、上記含窒素化合物が尿素、チオ尿素及びこれらの
メチロール誘導体、了ニリン、メラミン、グアニジン、
グアナミン又はジシアンジアミドである特許請求の範囲
第43項に記載の方法。 45、上記塩酸−ホルムアルデヒド浴に含まれるアルデ
ヒドが実質的にホルムアルデヒドであリ、且つフェノー
ル類が実質的にフェノールであり、そして上記含窒素化
合物が実質的に尿素である、特許請求の範囲第27〜4
4項のいずれかに記載の方法。 46、該塩酸−ホルムアルデヒド浴中に、フェノール類
と少くとも2個の活性水素を有する含窒素化合物とを添
加して最初に透明溶液を形成し、次いで白濁を生成させ
、しかる後少くとも粒状ないし粉末状の固形物が形成さ
れるように、該塩酸−ホルムアルデヒド浴とフェノール
類および上記含輩素化合物との接触を行う特許請求の範
囲第27項に記載の方法。 47、該塩酸−ホルムアルデヒド浴中に上記含窒素化合
物を溶解し、次いで、フェノール類を添加して最初に透
明溶液を形成し、次いで白濁を生成させ、しかる後少く
とも粒状ないし粉末状の固形物が形成されるように、該
塩酸−ホルムアルデヒド浴とフェノール類および該含窒
素化合物との接触を行う特許請求の範囲第27項に記載
の方法。 48、該塩酸−ホルムアルデヒド浴中にフェノール類と
上記含窒素化合物とを添加して白濁が生成する前の段階
において、該浴を撹拌して均一透明溶液を形成させる特
許請求の範囲第27又は47項に記載の方法。 49、該塩酸−ホルムアルデヒド浴中にフェノール類と
上記含窒素化合物とを添加して白濁が生成した時点以降
固形物が形成されるまでの期間、該浴に機械的剪断力を
与えない特許請求の範囲第27、46、47又は48項
に記載の方法。 50、フェノール類、又は上記含窒素化合物とフェノー
ル類とを一緒に、水又はホルムアルデヒド濃度が44重
量%以下の水性溶液で希釈し、この希釈溶液を該塩酸−
ホルムアルデヒド浴に添加した場合にこの浴の組成が特
許請求の範囲第27、31又は32項に記載の浴組成を
維持するように制御しながら、該フェノール類の希釈溶
液、又は上記含窒素化合物と該フェノール類との希釈溶
液を前記塩酸−ホルムアルデヒド浴中に添加する特許請
求の範囲第27〜51項のいずれかに記載の方法。 51、フェノール類および含窒素化合物と接触させる前
の塩酸−ホルムアルデヒド浴の温度を5〜35℃の間の
温度とする、特許請求の範囲第27項に記載の方法。 52、フェノール類および含窒素化合物と接触させる前
の塩酸−ホルムアルデヒド浴の温度を10〜30℃の間
の温度とする、特許請求の範囲第27項又は51項に記
載の方法。 53、特許請求の範囲第27項〜第52項に記載の方法
で得られた粒状ないし粉末状の含窒素フェノール・アル
デヒド系共重合樹脂の固形物を該塩酸−ホルムアルデヒ
ド浴から分離し、これを水洗し、付着する塩酸をアルカ
リ水溶液で中和し更に水洗する特許請求の範囲第27項
〜第52項に記載の方法。 54、該アルカリ水溶液としてアンモニア水を使う特許
請求の範囲第53項に記載の方法。 55、上記アルカリ水溶液のアルカリ金属水酸化物又は
アンモニアの濃度が0.1〜5重量%、好ましくは0.
3〜3重量%である特許請求の範囲第53項に記載の方
法。 56、前記アルカリ水溶液による中和を50℃以下、好
ましくは10〜40℃の温度で行う特許請求の範囲第5
3項に記載の方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2429582A JPS58142907A (ja) | 1982-02-19 | 1982-02-19 | 粒状ないし粉末状の含窒素フエノ−ル・アルデヒド系共重合樹脂及びその製造法 |
EP82111645A EP0083029B1 (en) | 1981-12-25 | 1982-12-15 | Granular or powdery phenol-aldehyde resin and process for production thereof |
DE8282111645T DE3273070D1 (en) | 1981-12-25 | 1982-12-15 | Granular or powdery phenol-aldehyde resin and process for production thereof |
CA000418105A CA1183636A (en) | 1981-12-25 | 1982-12-20 | Granular or powdery phenol-aldehyde resin and process for production thereof |
US06/452,833 US4454298A (en) | 1981-12-25 | 1982-12-23 | Granular or powdery phenol-aldehyde resin and process for production thereof |
KR8205809A KR860002051B1 (ko) | 1981-12-25 | 1982-12-24 | 과립 또는 분말상 포름 알데히드계 수지의 제조방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2429582A JPS58142907A (ja) | 1982-02-19 | 1982-02-19 | 粒状ないし粉末状の含窒素フエノ−ル・アルデヒド系共重合樹脂及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58142907A true JPS58142907A (ja) | 1983-08-25 |
JPS6230213B2 JPS6230213B2 (ja) | 1987-07-01 |
Family
ID=12134170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2429582A Granted JPS58142907A (ja) | 1981-12-25 | 1982-02-19 | 粒状ないし粉末状の含窒素フエノ−ル・アルデヒド系共重合樹脂及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58142907A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012173129A1 (ja) * | 2011-06-14 | 2012-12-20 | 旭有機材工業株式会社 | 尿素変性ノボラック型フェノール樹脂の製造方法及びそれによって得られた尿素変性ノボラック型フェノール樹脂並びにそれを用いて得られるレジンコーテッドサンド |
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JPH01152308U (ja) * | 1988-03-31 | 1989-10-20 |
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JPS52112695A (en) * | 1977-03-16 | 1977-09-21 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Preparation of fibers of films of phenolic resins |
JPS52141893A (en) * | 1976-03-30 | 1977-11-26 | Union Carbide Corp | Method of making granular resol from aquaous dispersion |
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-
1982
- 1982-02-19 JP JP2429582A patent/JPS58142907A/ja active Granted
Patent Citations (5)
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WO2012173129A1 (ja) * | 2011-06-14 | 2012-12-20 | 旭有機材工業株式会社 | 尿素変性ノボラック型フェノール樹脂の製造方法及びそれによって得られた尿素変性ノボラック型フェノール樹脂並びにそれを用いて得られるレジンコーテッドサンド |
JPWO2012173129A1 (ja) * | 2011-06-14 | 2015-02-23 | 旭有機材工業株式会社 | 尿素変性ノボラック型フェノール樹脂の製造方法及びそれによって得られた尿素変性ノボラック型フェノール樹脂並びにそれを用いて得られるレジンコーテッドサンド |
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Publication number | Publication date |
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JPS6230213B2 (ja) | 1987-07-01 |
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