JPH03265619A - 粉末フェノール系樹脂の製造方法 - Google Patents

粉末フェノール系樹脂の製造方法

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JPH03265619A
JPH03265619A JP6409790A JP6409790A JPH03265619A JP H03265619 A JPH03265619 A JP H03265619A JP 6409790 A JP6409790 A JP 6409790A JP 6409790 A JP6409790 A JP 6409790A JP H03265619 A JPH03265619 A JP H03265619A
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富田 文一郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野] 本発明は、新規な熱硬化性を有する粉状のフェノール系
共縮合樹脂及びその製造方法に関するものである。更に
詳しくはフェノール類とアミノ化合物の共縮合体であっ
て優れた耐久性、耐熱性、耐加水分解性、速硬化性、保
存安定性を有し、成型材料、接着剤、積層板、発泡体等
として工業上有用なフェノール系共縮合樹脂に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来、熱硬化性樹脂であるフェノールとホルムアルデヒ
ドの縮合してなるフェノール樹脂やアミノ化合物とホル
ムアルデヒドの縮合してなる尿素樹脂、メラミン樹脂等
は、成型材料、接着剤等として工業上広く用いられてい
る。一般にフェノール樹脂は優れた耐久性、耐熱性、耐
加水分解性を有するが硬化が遅いという欠点を有する。
尿素樹脂、メラミン樹脂等のアミノ系樹脂は硬化性はよ
いが、耐久性、耐熱性、耐加水分解性は、不十分である
。例えば尿素樹脂は、屋外の使用に耐えない、そこで両
者の長所を合わせ持つ共縮合樹脂が、望まれていた。
しかし、単なる混合物では性能の向上は、少なく保存安
定性も悪く比較的短時間でゲル化や分離してしまう欠点
があった。モしてアミノ化合物どうしの縮合反応は、フ
ェノール類とアミノ化合物の共縮合反応に優先するので
共縮合率の高い樹脂の製造は困難だった。モしてアミノ
化合物どうしの結合はフェノール類とアミノ化合物の結
合やフェノール類どうしの結合にくらべ一般に耐熱性、
耐加水分解性に劣るのでアミノ化合物間の結合の存在す
るような共縮合樹脂は、耐久性がアミノ系樹脂のそれに
近くなってしまい十分に改良された共縮合樹脂とはなら
ない。近年の機器分析技術の飛躍的発展によってフェノ
ール・アミノ化合物共縮合樹脂中のフェノールやアミノ
化合物の自己縮合とフェノールとアミノ化合物間の共縮
合の存在割合を定量的に知る事が出来るようになったが
従来公知の製造方法では共縮合の存在割合は、0−2%
と低かった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、フェノールとアミノ化合物の共縮合につ
いて鋭意検討の結果、フェノール類とアルデヒド類の初
期縮合物と、尿素類を酸性水系溶媒中で反応させること
で容易に共縮合率が向上し硬化性と耐久性に優れたフェ
ノール類とアミノ化合物の共縮合物が得られることを見
いだし、新規フェノール誘導体及びその製造方法につい
て出願した(特願平1−232642)、Lかしこの方
法では得られる共縮合樹脂は粘稠性液体であった。該樹
脂は、アセトン等の溶剤には易溶であり溶解させれば低
粘度の溶液になり取扱が容易になるが健康上の問題から
溶剤の使用は好ましくない。そこで取扱上粒状か粉状に
することが望ましいが、該樹脂の水分を除去し安定な粒
状または粉状の固形物として取り出すことは出来なかっ
た。
そこでこれらの難点を克服するためさらに検討を重ねた
結果、全く新規な方法で共縮合率の高い、粉状で保存安
定性に優れたフェノール系共縮合樹脂を製造でき、その
目的を満足しうることを見いだし、この知見に基づき本
発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、 フェノール類とアミノ化合物とアルデヒド類の縮合体で
あって全メチレン結合に占めるフェノール類−アミノ化
合物の共縮合メチレンの割合が20%以上である付加縮
合反応生成物を含む粉末フェノール系共縮合樹脂である
本発明の共縮合樹脂において共縮合メチレンの共縮合率
が20%以上、好ましくは20%〜90%であり、20
%未満では性能の改良が不十分であり、90%を越える
と、反応工程が複雑になり経済的に不利になることがあ
る。
この共縮合の割合は”C−NMRの分析で容易に知る事
が出来る。フェノール類とアミノ化合物は−CH,−1
−CH2−0−CH,−等を介して結合しているが、メ
チレン基(−CH,−)のシグナルの存在位置は330
−1O0ppである。
その中で共縮合に基づくシグナルは40.5.44.2
.46.2.49.29pm付近に存在する。つまり3
30−1O0ppの積分強度に対する40.5.44.
2.46.2.49.2ppm付近のシグナル強度の合
計の比率が共縮合率である。
本発明の粉末フェノール系共縮合樹脂は黄色から茶色の
微細な10〜400ミクロンの粉末であり良好な流れ特
性を有し、取扱いは極めて容易である。しかし本発明の
樹脂粉末の粒径は上記範囲に限定されるものではない。
以下、本発明の熱硬化性樹脂である粉末フェノール系共
縮合樹脂の効率的な製造方法について具体的に説明する
すなわち、本発明に係わるフェノール−アミノ化合物共
縮合樹脂は、 ■フェノール類と、フェノール類とアルデヒド類を反応
させてなる化合物Aから成る群より選ばれた1種または
2種以上と、 ■アミノ化合物と、アミノ化合物とアルデヒド類を反応
させてなる化合物Bがら成る群より選ばれた1種または
2種以上、 を必ず化合物Bを含むように選んで、酸性下で反応させ
た後中性又はアルカリ性で反応させるに当り、 任意の反応段階で、 ■アルカリ金属もしくはアンモニウム塩例えば、フッ化
ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アンモニウムから
成る群より選ばれた1種または2種以上と、 ■アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム、マグネシ
ウム、ストロンチウムの塩化物、硫酸塩、硝酸塩からな
る群より選ばれた1種または2種以上、 を添加して反応させることで容易に得られる。
つまり反応成分[1]と[2]の混合物及び/又は反応
物に成分■と[4]を分割又は−括して添加し反応させ
ることで得られる。
本発明に用いられるフェノール類とは、フェノール、レ
ソルシノール、カテコール、フェニルフェノール、アル
キルフェノールがら成る群より選ばれた1種または2種
以上である。アルキルフェノールとは炭素数12以下の
アルキル基の置換したフェノールであり、具体的にはク
レゾール、キシレノール、カテコール、p−ターシャリ
−ブチルフェノール、p−オクチルフェノール、メジト
ール、メチルフェノール、イソプロピルフェノール、イ
ソアミルフェノール等を例示できる。
アミノ化合物とはメラミン、尿素、チオ尿素、グアナミ
ン類、グアニジン類、ヒダントイン類がらなる群より選
ばれた1種または2種以上である。グアナミン類とは、
メラミンの一つのアミノ基を水素原子、脂肪族・芳香族
炭化水素またはその誘導体で置換した化合物でありホル
モグアナミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、
フェニルアセトグアナミン等を例示できる。グアニジン
類とは、グアニジン及びその塩類であり塩酸グアニジン
、酢酸グアニジン等を例示できる。ヒダントイン類とは
、ヒダントイン及びヒダントイン誘導体であり、ヒダン
トイン誘導体とはジメチルヒダントイン、ジエチルヒダ
ントイン、ヒダントイン酢酸等を例示できる。
アルデヒド類とは、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、n−ブチルアルデヒド、パラホルムアルデヒド、ト
リオキサン等である。
反応成分■において化合物Aは、アルデヒド類とフェノ
ール類を好ましくはモル比0.5〜2.0:lで反応さ
せて得られる。反応モル比が0.5より低い場合は共縮
合樹脂の物理的強度が不十分となり、2.0を越えると
共縮合樹脂の粒径が大きくなり保存中に凝集しやすくな
る。反応pHは、8.0〜13.0が望ましい。8.0
より低いと分子量が高くなりやすく、13を越えると塩
基性触媒量が多くなりすぎ微粒子の形成に悪影響を及ぼ
す。塩基性触媒としては、アルカリ金属の水酸化物、酸
化物等のアルカリ金属化合物やアルカリ土類金属の水酸
化物、酸化物等のアルカリ土類金属化合物やアミノ系化
合物が使用される。例えばN a OH、K OH、C
a (OH) *、Cab、Mg (OH)! 、アン
モニア等を例示できる。化合物Aの重量平均分子量は1
000以下であることが望ましい、1000以上では■
との反応の際にゲル状物を生じやすく好ましくない。
反応成分■において化合物Bは、本発明の必須成分であ
りアルデヒド類とアミノ化合物を好ましくはモル比2.
0−10.0、pH1〜3.9で反応させて得られる。
pHが1.0より低いと後の反応工程で必要とされるア
ルカリ触媒が多くなり好ましくない。3.9を越えると
反応中に硬化する場合があるので好ましくない。化合物
Bの重量平均分子量は、500以下であることが望まし
い。500以上では、ゲル状物を生じる可能性があるの
で好ましくない。
反応成分■はフェノール類と化合物Aから成る群より選
ばれた1種または2種以上でありフェノール類の比率の
大きい事が望ましい。化合物Aの比率が大きいと、粉末
状とはならずにゲル状物を生じやすくなる。化合物Aの
比率は好ましくは混合物全体の50wt%以下とする。
反応成分■はアミノ化合物と化合物Bから成る群より選
ばれた1種または2種以上であり化合物Bは必須成分で
ある。化合物Bの比率は混合物全体の50wt%以上で
ある事が望ましい。
反応成分[1]と[2]の反応は2段階で行われる。1
段目は、実質的に共縮合が起こる反応であり、2段目は
、共縮合と一部自己縮合が起こる反応である。第1段階
は酸性下で行わなければならず、pH1,0−5,5が
好ましく、更に好ましくは2.0−5.0である。1.
0より低いと反応が早すぎて反応のコントロールが困難
である。
5.5より高いと、反応時間が長ずざる。酸性触媒とし
ては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸や酢酸、ギ酸
、フタル酸、マレイン酸、シュウ酸等の有機酸及び反応
液を酸性とできるそれらの塩を用いることが出来る。第
2段階は中性またはアルカリ性で行わなければならない
。反応pHは、8.0〜13.0が望ましい。触媒とし
ては、アルカリ金属の水酸化物、酸化物等のアルカリ金
属化合物やアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物等のア
ルカリ土類金属化合物やアミノ系化合物が使用される。
例えばNa0Hx 、KOH,Ca(OH)、、Cab
、Mg (OH)*、アンモニア等を例示できる。反応
時間は、反応温度、反応pH等により異なり特に制限は
ないが第1段は通常数分以上であり、実質的に共縮合さ
せる。その後、第2段を共縮合と一部自己縮合が起こる
に十分な時間行うことができる。反応温度は100’C
以下が好ましい。
[1]と[2]の反応比率は、フェノール類とアミノ化
合物のモル比で1:10〜10:1である。この場合の
フェノール類とは、化合物Aに含まれるフェノール類も
含む。また同様にアミノ化合物も化合物Bに含まれるも
のも含む。フェノール類が多すぎると硬化性が低下し、
アミノ化合物が多すぎると耐久性が低下する。そして[
1]と[2]に含まれるアルデヒド類と、フェノール類
とアミノ化合物の合計のモル比が1〜5:1である事が
必要である。
反応成分[1]と[2]の反応中に、■及び■の添加に
より粉末の共縮合樹脂が得られる。その理論的背景は定
かでないが、■と■の反応で生じた水不溶の塩類とフェ
ノール系樹脂が適当に凝集して微小な粉末が得られるも
のと推定される。事実反応成分[1]と[2]と■と■
の反応比率は非常に重要なポイントであり、所定の比率
からはずれるとゲル状物を生じたり、数ミリの大きな粒
子になったり共縮合樹脂が溶解したままだったり、ある
いは硬化性が悪くなる。
成分■の添加量は、■に対して好ましくは0.1〜7w
t%である。0.1wt%未満では、保存安定性が低下
し、7 w t%を越えると硬化した粉末フェノール系
共縮合樹脂の強度が低下する。
成分■の添加量は、■中のアルカリ金属又はアンモニウ
ムに対する、■中のアルカリ土類金属元素のモル比とし
て好ましくは1.0〜3.0:1である。
成分■と■の添加は、[1]と[2]の反応における任
意の段階に行えばよいが、[1]と[2]の反応の第2
段階の初期で加えることが望ましい。[1]と[2]の
反応生成物は水溶性であるが、■と[4]を加えること
により微細な沈殿を生じる。
反応成分[1]と[2]と■と■の反応は、水系溶媒中
で行われることが望ましいが、メタノール、エタノール
、アセトン、イソプロピルアルコール、ジオキサン等の
水と可溶な有機溶媒を1−20%含んでもかまわない。
[1]と[2]と■と[4]を反応させると淡黄色また
は淡褐色の直径10−400ミクロンの球状のフェノー
ル系樹脂が沈殿物として得られる。この球状のフェノー
ル系樹脂を通常の方法でろ過かし、水で洗浄し常圧また
は減圧下で乾燥して、目的の粉末状樹脂とする。乾燥す
るとき100℃以上に加熱すると粒子が融着しやすいの
で好ましくない。
本発明の粉末フェノール系樹脂の、実際の使用に際して
は従来のアルカリレソール樹脂とほぼ同様に行えばよい
が、硬化性が向上しているので加熱時間は、短くてかま
わない。
本発明の粉末フェノール共縮合樹脂の主たる用途は成型
材料用であるが通常のフェノール樹脂が使用できる全て
の用途に使用可能である。さらに要求される耐水性能等
によって従来の尿素ホルムアルデヒド樹脂、フェノール
ホルムアルデヒド樹脂等と混合して使用しても構わない
また、必要に応じて熱可塑性樹脂、帯電防止剤、充填剤
、増量剤、防腐剤、着色剤等の添加剤を加えることが出
来る。
【作用〕
所定の反応比率のフェノール系共縮合樹脂の反応工程に
特定の無機塩類を添加することで粉末フェノール系共縮
合樹脂がえられた。この樹脂は淡色のサラサラとした融
着のない粉末であるので取扱が容易で、従来技術でとう
てい達成できなかった安価で硬化の早い耐久性、耐加水
分解性、保存安定性に優れた樹脂である。
〔実施例〕
本発明を一層具体的に示すために次に実施例を示すが、
本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものでは
ない。
実施例1 (粉末フェノール尿素共縮合樹脂)還流冷却
器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応フラスコ
に尿素120g、37%ホルマリン486g、を仕込み
溶解させた後5o%硫酸を加えpHを2.0に調整した
後、90”Cで30分間反応させた。さらにフェノール
を190g加え90℃で、60分反応させた。ついで2
5%水酸化ナトリウムを加えpHを9.4に調整し、塩
化カルシウム15gとフッ化ナトリウム6gを加え90
℃で60分間反応させ冷却した後1000域の水に投入
し、ろ過、洗浄、真空乾燥を行い淡黄色の粉末フェノー
ル系樹脂を得た。この樹脂の共縮合率は56%だった。
この樹脂を温度35℃湿度80%の恒温恒湿槽に6ケ月
間保存したが、融着など起こさず変化は無かった。
実施例2(粉末フェノールメラミン共縮合樹脂)還流冷
却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応フラス
コにメラミン186g、37%ホルマリン486g、水
100gを仕込んだ後50%硫酸を加えpHを2.0に
調整した後、90℃で15分間反応させた。さらに80
%フェノールを238g加え90℃でさらに60分反応
させた。ついで25%水酸化ナトリウムを加えpHを9
.6に調整し塩化マグネシウムl1gとフッ化カリウム
lOgを加え90℃で600分間反応せ冷却し1000
Tnli!の水に投入し、ろ過、洗浄、真空乾燥を行い
淡黄色の粉末フェノール系樹脂を得た。この樹脂の共縮
合率は46%だった。この樹脂を温度35℃湿度80%
の恒温恒湿槽に6ケ月間保存したが、融着などを起こさ
ず、変化は無かった。
実施例3(粉末フェノールチオ尿素共縮合樹脂)還流冷
却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応フラス
コにチオ尿素152g、37%ホルマリン486gを仕
込み溶解させた後50%硫酸を加えpHを2.0に調整
した後、90℃で300分間反応せた。さらに80%フ
ェノールを200 g、硫酸カルシウム9g、フッ化ナ
トリウム4gを加え90℃でさらに60分反応させた。
ついで25%水酸化ナトリウムを加えpHを9.4に調
整し90℃で600分間反応せ冷却し1000Tnii
の水に投入し、ろ過、洗浄、真空乾燥を行い淡黄色の粉
末フェノール系樹脂を得た。この樹脂の共縮合率は53
%だった。この樹脂を温度35℃湿度80%の恒温恒湿
槽に6ケ月間保存したが、融着などを起こさず、変化は
無かった。
実施例4(粉末フェノールベンゾグアナミン共縮合樹脂
) 還流冷却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応
フラスコにベンゾグアナミン152gと37%ホルマリ
ン486g、水150gを仕込み溶解させた後50%硫
酸を加えpHを2.5に調整した後、90℃で300分
間反応せた。さらに硫酸ストロンチウム23gとフッ化
アンモニウム10gを加え80%フェノールを234g
を加え90℃でさらに60分反応させた。ついで25%
水酸化ナトリウムを加えpHを9.4に調整し90℃で
120分間反応させた。樹脂液を冷却し、to00yn
&の水に投入し、ろ過、洗浄、真空乾燥を行い淡黄色の
粉末フェノール系樹脂を得た。この樹脂の共縮合率は4
5%だった。この樹脂を温度35℃湿度80%の恒温恒
湿槽に6ケ月間保存したが、変化は無かった。
参考例1(初期縮合物A−1) 還流冷却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応
フラスコにフェノール188g、37%ホルマリン40
5g、25%NaOH35,4gを仕込み冷却しながら
溶解させた後75℃で4時間反応させた後35℃まで冷
却した。これを初期縮合物A−1とする。
参考例2(初期縮合物A−2) 還流冷却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応
フラスコにレゾルシノール220g、37%ホルマリン
405g、25%NaOH22,4gを仕込み冷却しな
がら溶解させた後70℃で2時間反応させた後35℃ま
で冷却した。これを初期縮合物A−2とする。
参考例3(初期縮合物B−1) 還流冷却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応
フラスコにチオ尿素130g、37%ホルマリン486
g、50%硫酸20.0gを仕込み溶解させた後70℃
で1時間反応させた後35℃まで冷却した。これを初期
縮合物B−1とする。
参考例4(初期縮合物B−2) 還流冷却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応
フラスコに塩酸グアニジン191g、37%ホルマリン
486g、50%硫酸7gを仕込み溶解させた後70’
Cで1時間反応させた後40℃まで冷却した。これを初
期縮合物B−2とする。
参考例5(初期縮合物B−3) 還流冷却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応
フラスコにベンゾグアナミン、374g、37%ホルマ
リン486g、50%硫酸22.0gを仕込み冷却しな
がら溶解させた後70℃で1時間反応させた後35℃ま
で冷却した。これを初期縮合物B−3とする。
実施例5 還流冷却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応
フラスコに初期縮合物A−1,30gとフェノール10
0gと初期縮合物B−1,350g硝酸カルシウム8g
とフッ化ナトリウム3gを加え90gと尿素6gを仕込
み50%硫酸を加えpHを2.0に調整した後90℃で
30分間反応させた。ついで25%水酸化ナトリウムを
加えpHを9.4に調整し85℃で60分反応させた。
35℃まで冷却し、iooom+の水に投入し、ろ過、
洗浄、真空乾燥を行い淡黄色の粉末フェノール系樹脂を
得た。この樹脂を温度35℃湿度80%の恒温恒湿槽に
6力月間保存したが、変化は無かった。
実施例6 還流冷却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応
フラスコに初期縮合物A−2,30gとフェノール10
0gと初期縮合物B−2,350g塩酸グアニジン6g
を仕込50%硫酸を加えpHを2.0に調整した後90
℃で30分間反応させた。ついで25%水酸化ナトリウ
ムを加え塩化カルシウムLogとフッ化ナトリウム5g
を加えpHを9.4に調整し90℃で60分間反応させ
た。35℃まで冷却し、1000Tri[!の水に投入
し、ろ過、洗浄、真空乾燥を行い淡黄色の粉末フェノー
ル系樹脂を得た。この樹脂を温度35℃湿度80%の恒
温恒温槽に6力月間保存したが、変化は無かった。
実施例7 還流冷却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応
フラスコに初期縮合物A−1,30gとフェノール10
0gと初期縮合物B−2,200gと初期縮合物B−3
,200gとメラミン3gと塩化カルシウム7gとフッ
化ナトリウム4gを仕込み50%硫酸を加えpHを2.
0に調整した後90℃で30分間反応させた。ついで2
5%水酸化ナトリウムを加えpHを9.4に調整し90
℃で60分間反応させた。樹脂液を冷却し35℃まで冷
却し、1000−の水に投入し、ろ過、洗浄、真空乾燥
を行い淡黄色の粉末フェノール系樹脂を得た。この樹脂
を温度35℃湿度80%の恒温恒温槽に6力月間保存し
たが、変化は無かった。
比較例1 還流冷却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた三角
フラスコにフェノール200g、37%ホルマリン20
0g、水100g、ヘキサメチレンテトラミン20g、
塩化カルシウム8.4g。
7%フッ化ナトリウム溶液40gを添加し85℃で90
分間反応させ35℃まで冷却し、1000館の水に投入
し、ろ過、洗浄、真空乾燥を行い淡黄色の粉末フェノー
ル樹脂を得た。この樹脂を温度35℃湿度、80%の恒
温恒湿槽に6ケ月間保存したが、変化は無かった。
比較例2 還流冷却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応
フラスコにベンゾグアナミン152gと37%ホルマリ
ン350g、水150gを仕込み溶解させた後50%硫
酸を加えpHを2.5に調整した後、90℃で30分間
反応させた。さらに塩化カルシウム1gとフッ化ナトリ
ウム0.1gを加え80%フェノールを334g加え9
0℃でさらに60分反応させた。ついで25%水酸化ナ
トリウムを加えpHを9.4に調整し90℃で120分
間反応させた。樹脂液を冷却し粒状フェノール系共縮合
樹脂を得た。1000171fi!の水に投入し、ろ過
、洗浄、真空乾燥を行い淡黄色の粒状フェノール系樹脂
を得た。この樹脂の共縮合率は56%だった。この樹脂
を温度35℃、湿度80%の恒温恒湿槽に1.5ケ月間
保存したが、粒状樹脂が融着した。
比較例3(フェノールベンゾグアナミン樹脂の製造) 還流冷却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応
フラスコにフェノール200g、37%ホルマリン51
7g、NaOHを42.4gを仕込み冷却しながら溶解
させた後50℃で8時間反応させた。45℃まで冷却し
た後、メラミン127g、塩化マグネシウム15gとフ
ッ化カリウム7gを加え85℃で60分反応させ冷却し
た。得られた反応物は、赤褐色で粘土状であり共縮合率
は1%だった。粉末の樹脂として分離することはできな
かった。
比較例4 還流冷却器、温度計、撹拌器、滴下ロートを備えた反応
フラスコにフェノール200g、37%ホルマリン51
7g、Ca (OH)2を11.8gを仕込み冷却しな
がら溶解させた後50℃で8時間反応させた。35℃ま
で冷却した後50%硫酸30gを滴下ロートより滴下さ
せた。この時pHは3.5だった。そしてメラミン12
7gを加え85℃で60分間反応させた。塩化カルシウ
ム12g、フッ化ナトリウム4gを加え35℃まで冷却
しNaOH10gを加えさらに冷却した。
得られた樹脂液は赤褐色で共縮合率は35%だった。1
000Tliの水に投入し、ろ過、洗浄、真空乾燥を行
い淡黄色の直径数ミリのフェノール系樹脂を得た。この
樹脂の共縮合率は56%だった。
この樹脂を温度35℃、湿度80%の恒温恒温槽に1ケ
月間保存すると粒子が融着した。
(硬化速度の測定) 以上のように合成した樹脂の硬化挙動をTEA(Tor
sional Braid Analisis:東洋精
機製、レオログラフTBA)を用いて測定した。その結
果を表表1 (流れ特性) 上記実施例1〜7及び比較例1〜3で得られた樹脂につ
いてJIS K−6911に準じて樹脂の流れ特性を測
定した。その結果を表2に示す。
(成型試験) 得られた各樹脂を150℃に加熱した金型を50 kg
/cm”の加圧下に30分処理し、10mm角で厚み3
.5mmの試験片を作製した。各試験片をJIS K−
6911に準じて圧縮強度を測定した。その結果を表2
に示す。
表2 本発明のフェノールアミノ共縮合樹脂は、第1表、第2
表に示すように従来のアミノ樹脂と同等以上の速硬化性
を有し、従来のフェノール樹脂と同等の耐熱性を示す。
さらに保存安定性に優れ、流れ特性にも優れる。また成
型品の物性も優れる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フェノール類とアミノ化合物とアルデヒド類の縮
    合体であって全メチレン縮合に占めるフェノール類−ア
    ミノ化合物の共縮合メチレンの割合が20%以上である
    付加縮合反応生成物を含み粉末であることを特徴とする
    フェノール系共縮合樹脂。
  2. (2)[1]フェノール類と、フェノール類とアルデヒ
    ド類を反応させてなる化合物Aから成る群より選ばれた
    1種または2種以上と、 [2]アミノ化合物と、アミノ化合物とアルデヒド類を
    反応させてなる化合物Bから成る群より選ばれた1種ま
    たは2種以上、 を必ず化合物Bを含むように選んで、酸性下で反応させ
    た後中性またはアルカリ性で反応させるに当り、 その任意の反応段階で[3]アルカリ金属もしくはアン
    モニウム塩より成る群より選ばれた1種または2種以上
    と、 [4]アルカリ土類金属の塩より選ばれた1種または2
    種以上、 を添加し反応させることを特徴とする新規な粉末フェノ
    ール系樹脂の製造方法。
  3. (3)フェノール類がフェノール、レゾルシノール、カ
    テコール、フェニルフェノール及びアルキルフェノール
    から成る群より選ばれた1種または2種以上である請求
    項(2)の新規なフェノール系樹脂の製造方法。
  4. (4)アミノ化合物が、尿素、チオ尿素、メラミン、グ
    アニジン類、グアナミン類及びヒダントイン類から成る
    群より選ばれた1種または2種以上である請求項(2)
    の新規な粉末フェノール系樹脂の製造方法。
  5. (5)アルデヒド類が、ホルムアルデヒド、アセトアル
    デヒド、n−ブチルアルデヒド、パラホルムアルデヒド
    及びトリオキサンより選ばれた1種または2種以上であ
    る請求項(2)の新規な粉末フェノール系樹脂の製造方
    法。
  6. (6)化合物Bが、アミノ化合物とアルデヒド類をpH
    1.0〜3.9で反応させてなる生成物である請求項(
    2)の新規な粉末フェノール系樹脂の製造方法。
  7. (7)化合物Bのアミノ化合物とアルデヒド類の反応モ
    ル比が、1:2〜10である請求項(2)又は(6)の
    新規なフェノール系共縮合樹脂の製造方法。
  8. (8)反応の任意の段階でアルデヒド類を添加する請求
    項(2)の新規なフェノール系共縮合樹脂の製造方法。
  9. (9)反応成分[1]と[2]に含まれるフェノール類
    とアミノ化合物のモル比が10:1〜1:10である請
    求項(2)の新規なフェノール系共縮合樹脂の製造方法
  10. (10)反応成分[1]と[2]に含まれるアルデヒド
    類と、フェノール類とアミノ化合物の合計のモル比が1
    〜5:1である請求項(2)の新規なフェノール系共縮
    合樹脂の製造方法。
  11. (11)反応成分[3]が[1]に対して0.1〜7w
    t%である請求項(2)の新規なフェノール系共縮合樹
    脂の製造方法。
  12. (12)成分[3]中のアルカリ金属又はアンモニウム
    と[4]中のアルカリ土類金属元素のモル比が1.0〜
    3.0:1である請求項(2)の新規なフェノール系共
    縮合樹脂の製造方法。
  13. (13)成分[3]及び/又は[4]を分割して添加し
    反応させることを特徴とする請求項(2)の新規なフェ
    ノール系共縮合樹脂の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012173129A1 (ja) * 2011-06-14 2012-12-20 旭有機材工業株式会社 尿素変性ノボラック型フェノール樹脂の製造方法及びそれによって得られた尿素変性ノボラック型フェノール樹脂並びにそれを用いて得られるレジンコーテッドサンド
CN111607052A (zh) * 2019-02-26 2020-09-01 江南大学 一种类黑色素颗粒的制备方法及类黑色素颗粒

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WO2012173129A1 (ja) * 2011-06-14 2012-12-20 旭有機材工業株式会社 尿素変性ノボラック型フェノール樹脂の製造方法及びそれによって得られた尿素変性ノボラック型フェノール樹脂並びにそれを用いて得られるレジンコーテッドサンド
JPWO2012173129A1 (ja) * 2011-06-14 2015-02-23 旭有機材工業株式会社 尿素変性ノボラック型フェノール樹脂の製造方法及びそれによって得られた尿素変性ノボラック型フェノール樹脂並びにそれを用いて得られるレジンコーテッドサンド
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