JPS5813503Y2

JPS5813503Y2 - テ−プカセツト

Info

Publication number: JPS5813503Y2
Application number: JP1978026377U
Authority: JP
Inventors: 斎藤憲蔵
Original assignee: ソニー株式会社
Priority date: 1978-03-03
Filing date: 1978-03-03
Publication date: 1983-03-16
Also published as: JPS54130409U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、磁気テープの安定した走行を得るため、テー
プリールに上記磁気テープを弾性的に圧接せしめ、ある
いは磁気テープに対する負荷変動を抑制するためバック
テンションを与えるなど、磁気テープやテープリールな
どの移動体に対し押圧力を与える抑圧部材を配設したテ
ープカセットに関する。

一般に、テープレコーダやビデオテープレコーダに使用
されるテープカセットは、上記のテープレコーダ等に装
着した場合に、カセット本体を構成する上下ノ・−フの
内面からテープリールを離間するように上下ハーフの内
面とテープリール間にクリヤランスを有するように設定
されている。

そのため、テープカセットの不使用時にテープリールは
回転が自由となってしまい、上記テープルールに巻装さ
れた磁気テープに緩みが生じてしまう。

このような磁気テープの緩みは、テープカセット本体の
開口窓における磁気テープの損傷を惹起するばかりか、
上記開口窓の蓋体の開閉やテープレコーダ等機器本体へ
の装着時のローディング装作に諸々の不都合が生ずる。

このような磁気テープの緩みの発生を防止するため、テ
ープカセット内所定位置、例えばガイドピンとガイドロ
ーラ間において磁気テープを押圧し緩み止めを行う抑圧
部材が配設されている。

また、同一画像を繰り返し再生し得るように構成したビ
デオテープレコーダのエンドレスカセットにおいては、
供給側と巻取側の両リール間に磁気テープが巻装されか
つ張設される構成を有さないばかりか、リール駆動軸又
はリール台側から供給側リールにバックテンションを付
与する構成をとっていないため、磁気テープが不必要に
カセット外部に引出されるおそれがある。

そのため、少なくとも、カセット前面において走行する
磁気テープに一定のバックテンションが付与されるよう
にカセット内の磁気テープを引出す部分に、磁気テープ
の抑圧部材を具えたバックテンション機構を設け、磁気
テープの安定走行を図るようにしている。

また、磁気テープの安定した走行を図るため、上記磁気
テープを走行させるテープリールのり−ルハブに上記磁
気テープを弾性的に圧接し、あるいは所定の駆動経路を
縫ってカセット外へ導出され再びカセット内に引込まれ
る磁気テープを次々とカセット内に収納するとともに、
上記磁気テープをカセット外のビデオテープレコーダに
おける記録再生位置に引出したとき、テープリールが逆
転することなどによって上記テープリール側に磁気テー
プが巻付きテープ走行の障害を防止する等のため、カセ
ット内の各所に抑圧部材が配設されている。

ところで）上述したような機能を有する従来一般に用い
られている抑圧部材は、カセット内の壁面等の所定位置
に嵌合挾持等されて配設される平板状の取付は板に、一
端に潤滑材であるカーボン入りテフロンシート等の低摩
擦材を設けた合成樹脂板等で構成した弾性部材を接着材
を用いて接合して取付けている。

しかし、このように接着剤を用いて弾性部材を取付は板
に接合するのであっては、極めて作業性が悪い。

すなわち、接着剤が接合作業が複雑となるばかりか接合
固定までに長時間を要す。

さらに接着剤の性質上経年変化をさげることができない
。

そのため抑圧部材の寿命によってテープカセット自体の
寿命が定まりかねない。

そこで、本考案は、上述したような抑圧部材の組立を簡
略し、かつ上記部材の疲幣をさげ、そしてテープカセッ
ト自体の組立てを容易とし高品質のものを提供しようと
するものであり、その要旨とする所は一端に低摩擦材を
設けるとともに切込みを設げ弾発支持片を形成してなる
弾性部材と、少なくとも一側面を傾斜面とした嵌合突起
を有する支持部材とからなり、これら弾性部材と支持部
材とを上記押圧部材の弾発支持片と上記支持部材の嵌合
突起とを相対係合し、一体化してなる移動体に対し押圧
力を与えるようにした抑圧部材を配設したことにある。

以下、本考案をエンドレスカセットに適用した一実施例
を図面とともに説明する。

第１図は本考案に係るエンドレスカセットの斜視図であ
り、上部・・−７１と、下部・・−７２と、これら上下
部ハーフ１．２の前面に開閉自在に取り付けられた前蓋
３とから構ｌ５１１２．され、前蓋３は、その側面に設
げられた透孔４に、下部ハーフの側板内を出没するスト
ッパピン５を嵌合せしめることで閉じられ、逆にストッ
パピン５を押し込むことで第２図に示すように開かれる
。

６は透明板で形成されたそぞき窓であり、磁気テープの
収容状態を外部から観察できる様になっている。

次に、第３図は上部ハーフ１を取り外して示した下部ハ
ーフ２の平面図であり、周辺には周壁Ｔおよび前部壁８
が設けられている。

そしてこの周壁７の隅部の２箇所および前部壁８の内側
の２箇所に上部ハーフ１を結合するための取付ボス９゜
１０が起立されている。

１１．１２は上記下部ハーフ２の平板２ａ上に植立され
た巻き取り側のガイドピンであり、１３，１４．１５は
供給側に設けられたガイドピンである。

１６は上記下部ハーフ２０平板２ａに植立された支軸１
７を中心に、スプリング１８に依って回動自在に付勢さ
れたストッパであり、その先端の上記ストッパピン５が
上記下部・・−７２０周壁７を構成する側板７ａの透孔
５ａから出没する如くなっている。

また、上記平板２ａの中央部位には透孔１９，２０が穿
設され、そのうちの透孔１９内には磁気テープ５０を走
行駆動させるテープリール２１の基部周辺が回転自在に
遊嵌されている。

このテープリール２１は径の小さいフランジ２２と、テ
ープ幅より幾分大きい幅のリールハブ２３とからなり、
このリールハブ２３０周面にはゴム等の摩擦部材２４が
巻装されている。

２５は上記テープリール２１の底面に設けられたリール
軸駆動爪係止用の係止爪である。

一方、他方の上記透孔２０の周辺にはフランジ２６を有
する筒状ガイド２７が植立され、その外周面には凹条を
形成した摩擦面２７ａが形成されている。

そして、磁気テープ５０を走行駆動させるテープリール
２１の側方、すなわち第３図中の左側上刃位置であるテ
ープカセットの内方コーナ部ニ、リールハブ２３に巻装
された摩擦部材２４による磁気テープ５０の引込みを円
滑に行ない得るように上記磁気テープ５０をリールハブ
２３の摩擦部材２４に圧接させる第１の抑圧部材２８が
配設されている。

この抑圧部材２８は、一端にカーボン入りのテフロンシ
ート等の低摩擦部材２９を設けた合成樹脂等で構成され
た弾性部材３０の他端側な下部ハーフ２の平板２ａに植
立した２本の支持ピン３１．３２間に介在させるととも
に、同じく平板２ａに植立した突起３３に上記弾性部材
３０に形成した図示しない切欠きを係合させ、さらに高
さ方向の位置決め突起３４によって位置決めされた下部
ハーフ２に取付けられ、上記低摩擦部材２９により磁気
テープ５０をリールハブ２３の摩擦部材２４面に弾性的
に押圧するようにしている。

また、平板２ａに植立された第３図中左方側に位置する
取付はボス１０の近傍には、支軸３５が植立され、この
支軸３５にはＬ字状杆３６を取付げた回動板３７が、そ
のボス部３８にて回動自在に支承されている。

この回動板３７の先端部にはナイフェツジ部３９が形成
され、この回動板３７の先端部付近の下部には、磁気テ
ープ排出用の弾性板の一部が係止される切欠溝４０が設
けられている。

また、この支軸３５の近傍には、切欠溝４１を有するス
トッパ４２が植立されており、この切欠溝４１内に上記
り字状杆３６の先端部が案内されるとともに、このスト
ッパ４２０片面と上記回動板３７の切欠溝４０とに係止
且つ保持される如く、一端に低摩擦部材４３を設けた弾
性部材４４が取付けられ第２の抑圧部材４５を構成して
いる。

この低摩擦部材４３は回転体であるリールハブ２３に巻
装された摩擦部材２４の第３図中右側寄りの局面に接触
して、摩擦部材２４および第１の抑圧部材２８に沿って
カセット内部に案内された磁気テープ５０をカセット内
方である磁気テープ５０の収納部４６方向へすくい出す
ように作用する。

なお４７は上記弾性部材４４に設けられた切欠溝で、上
記回動板３７の切欠溝４０に嵌合される如くなっている
。

一方、右方の上記取付ボス１０と筒状ガイド２７との間
にはガイド片４８が植立され、磁気テープ５０が所定の
案内通路外へ露出するのを防止するようになっている。

また、平板２ａ上に植立された筒状ガイド２７の近傍に
は支軸５１．５２が植立され、この支軸５１．５２には
、一端にカーボン入りのテフロン等の低摩擦材５３．５
４を設けた合成樹脂等の弾性を有する板状の弾性部材５
５．５６が相対嵌合して取付けられる上記支軸５１．５
２に対し回動自在な支持部材５７．５８がボス部５９．
６０を介して回動自在に取付けられている。

上記一方の支持部材５７には係止突起６１が設げられ、
この支持部材５７に取付けられた弾性部材５５の一端に
設けられた低摩擦部材５３がガイドピン１４に弾性的に
圧接される如くなっている。

他方の支持部材５８にも係止突起６２が設けられ、同じ
くこの支持部材５８に取付けられた弾性部材５６の一端
に設けられた低摩擦部材５４がガイドピン１３に弾性的
に圧接するようになっている。

さらに、上記支持部材５７．５８はこれら他端部におい
て、上記各突起６１．６２間に取付けられたコイルスプ
リング６３によって互いに接触させられている。

そして、これら支持部材５７．５８と、一端に低摩擦部
材５３．５４を設けた弾性部材５５．５６とは以下に述
べるような構造をもって取付けられている。

なお、上記支持部材５７．５８と弾性部材５５．５６と
の取付構造は共通であるので一方を挙げて説明する。

合成樹脂板等の板材で構成された支持部材５７には、第
４図Ａ及びＢに示すように、上記部材５７の幅方向に連
らなる嵌合突起７１が設けられている。

この嵌合突起７１の一側面は支持部材５７の表面に対し
鋭角となるような所定の角度θを有する傾斜面Ｔ２とさ
れている。

すなわち、嵌合突起７１は、先端−側に鋭角な角部７３
を有するように形成されている。

一方、上記支持部材５７に取付げられる、一端に低摩擦
部材５３を設けた薄い合成樹脂等の弾性を有する板材で
構成された弾性部材５５には、第５図に示すように略コ
字の切込み７４を穿設して上記嵌合突起Ｔ１に相対係合
する弾性支持片７５が形成されている。

この弾発支持片７５は上記嵌合突起７１と係合したとき
、該嵌合突起７１の傾斜面７２へ位置するように形成さ
れているが、逆向きに形成したものであってもよい。

上述のように構成した支持部材５７と弾性部材５５はそ
れぞれに形成された嵌合突起７１と弾発支持片７５を相
対係合させることにより、移動体である走行する磁気テ
ープ５０をガイドピン１４に押圧する抑圧部材７０が構
成される。

このように相対係合され構成された抑圧部材７０は、支
持部材５７の嵌合突起Ｔ１に弾性部材５５の弾発支持片
７５を係合させるだけで構成できるので製造組立てが極
めて容易であり、また、弾発支持片７５が嵌合突起７１
の傾斜面７２に係合するので強固に一体化できる。

また、嵌合突起Ｔ１は、第７図Ａ及びＢに示すように支
持部材５７の長さ方向に亘って形成し、それに合せ第８
図に示すように弾発支持片７５も弾性部材５５の長さ方
向に亘って形成してもよい。

この場合には、上記第６図に示した場合と異なり、相互
に長さ方向に向って係合させることにより支持部材５７
と弾性部材５５を係合し一体化した第９図に示すような
抑圧部材γ０が得られる。

抑圧部材７０のカセット内における配設位置等に合せ、
上記嵌合突起７１及び弾発支持片７５の形成方向は適宜
選択すればよい。

さらに、嵌合突起７１は、第１０図Ａ及びＢに示すよう
に連設方向両側に所定角度θを有するような傾斜面Ｔ２
を形成するようにし、それに合せ弾発支持片７５を第１
１図に示すように形成したものでもよい。

すなわち、長さ方向の第１の切込み７４ａの両端にこの
切込み７４ａに直交するような第２の切込み７４ｂ、
７４ｂを形成し略Ｈ字状のものとし、２つの弾発支持片
７５．７５が向き合うように形成する。

このように、嵌合突起１１と弾性支持片７５．７５を形
成すれば、上記２つの弾性支持片７５．７５で上記嵌合
突起７１を挾持するように第１２図に示すように相対係
合するので、支持部材５７と弾性部材５５はより強固に
一体化される。

さらにまた、嵌合突起７１を第１３図Ａ及びＢに示すよ
うに支持部材５７の一側端に設けるとともに、上記嵌合
突起Ｔ１の設けられた一側端に対向する他側端に弾性部
材５５の一側端を係合支持する２つの保合突起７８．７
８を設ける。

そして、弾性部材５５にはその他側端に切込み７４を形
成し、舌片状の弾発支持片７５を設ける。

この弾発支持片７５を係合突起１５の図中下端側の傾斜
面７２に係合させるとともに、弾性部材５５の図中下方
の一側端７６を支持部材５７の保合突起７８．７８に係
合させる。

そうすると、支持部材５７と弾性部材５５は第１５図に
示すように一体化され抑圧部材７０を構成する。

そして、上部ハーフ１と下部ハーフ２とで構成されるカ
セット内の図示の如く複雑な形態で水平方向に重畳され
、支持部材５８の端面およびボス部６０の周面でリミッ
タ作用を受けて一定のテンションが付与され、ガイドピ
ン１３と低摩擦部材５４との間、およびガイドピン１４
と低摩擦部材５３との間を縫って次々と導出される如く
なっている。

さらにこの磁気テープ５０はガイドピン１２．１５間に
於いて図示しない磁気ヘットに接触せしめられ、ガイド
ピン１１を介してテープリール２１の第３図中右方上部
の摩擦部材２４周面に案内される。

そしてこの局面と弾性部材３０上の低摩擦材２９との間
に介在される如く導入され、テープリール２１の第３図
中矢印Ｘ方向の回転に依り、カセット内の収納部４６に
導出される如くなる。

この導出された磁気テープ５０は第３図に図示の如くジ
グザグ状に屈曲せしめられ、再び上記の如きテンション
規制手段を介して送り出される。

上述したような本考案によるエンドレスカセットは、磁
気テープに対し押圧力を与える押圧部材を容易にかつ安
定して組立てて構成することができるので、カセット自
体の組立が容易となり、さらに従来のもののように接着
剤を使用しないので長寿命のものが得られるとともに信
頼性の高いものとすることができる。

なお、上記の実施例では、磁気テープの導出部分に配設
される押圧部材についてのみ第４図から第１５図に示し
たような構造を採用しているが、リールハブ２３の周面
を押圧する上記第２の抑圧部材４５及び第１の抑圧部材
２８にもこの構造を適用してもよい。

さらに、エンドレスカセットのみならず、゛通常のテー
プカセットにおける磁気テープの緩み防止のため配設さ
れる抑圧部材に適用した場合にも有効であり、所期の目
的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るエンドレスカセットの斜視図、第
２図は同じく前蓋を開いた状態の側面図、第３図は上部
ハーフを取り除いた状態の下部ハーフの平面図、第４図
は本考案を構成する支持部材を示し、第４図Ａばその正
面図であり、第４図Ｂは平面図であり、第５図は同じく
弾性部材を示し、第５図Ａはその正面図であり、第５図
Ｂは平面図であり、第６図は上記支持部材と抑圧部を相
対係合して構成した抑圧部材を示す正面図である。第７図は支持部材の他の実施例を示し、第７図Ａはその
正面図であり、第７図Ｂは側面図であり、第８図は同じ
く弾性部材を示す正面図であり、第９図はこれら支持部
材を弾性部材により構成された抑圧部材を示す正面図で
ある。第１０図は支持部材のさらに他の実施例を示し、第１０
図Ａはその正面図であり、第１０図Ｂは側面図であり、
第１１図は同じく弾性部材を示す正面図であり、第１２
図はこれら支持部材と弾性部材により構成された抑圧部
材を示す正面図である。第１３図は支持部材のさらに他の実施例を示し、第１３
図Ａはその正面図であり、第１３図Ｂはその側面図であ
り、第１４図は同じく弾性部材を示す正面図であり、第
１５図はこれら支持部材と弾性部材により構成された抑
圧部材を示す正面図である。５３．５４・・・・・・低摩擦部材、５５，５６・・・
・・・弾性部材、５７．５８・・・・・・支持部材、７
１・・・・・・嵌合突起、７２・・・・・・傾斜面、７
４・・・・・・弾性部材の切込み、７５・・・・・・弾
性支持片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

−ｉに低摩擦材を設けるとともに切込みを設は弾発支持
片を形成してなる弾性部材と、少なくとも一側向を傾斜
面とした嵌合突起を有する支持部材とからなり、これら
弾性部材と支持部材とを上記弾性部材の弾発支持片と上
記支持部材の嵌合突起とを相対係合し、一体化してなる
移動体に対し押圧力を与えるようにした抑圧部材を配設
してなるテープカセット。