JPS581343Y2 - パチンコ機のファ−ル球処理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、強打された打球を打球誘導レールの右上部に
開設する開口部から誘導路にファール打球として引き取
り、これを打球発射レールと上記打球誘導レールとの接
続部に開設するファール球通路に誘導し、処理するよう
にしたパチンコ機の７ア一ル球処理装置の改良に関する
もので、特にこの考案は、上記誘導路とファール球通路
の連絡部に改良を加え、誘導路を通して戻されるファー
ル打球と打球発射レールに沿って発射される打球との干
渉を有効に回避して打球の円滑な発射操作とファール打
球の回収を円滑に行えるようにした７ア一ル球処理装置
に関するものである。

知られる様にパチンコ機には発射された打球が遊技板前
面の遊技部に達しなかった場合、この球が再び発射位置
に戻ることを防ぐため、打球発射レールとこれに続（打
球誘導レールとの接続部にレールの不連続部分を設けて
この間隙に賞球皿に連通させたファール球通路を臨筐せ
て誘導レールを戻されるファール打球を賞球皿に回収す
る手段が講じられているが、更に必要以上の力で強打さ
れた打球が再び発射レールに戻されたり、或は遊技部を
飛び回るのを防止するためｊ遊技部を形成する誘導レー
ルの右上部に第゛２のファール疎目を形成して、このフ
ァール疎目に飛入した打球を前記ファール球通路に誘導
し、回収する手段を施したパチンコ機が知られている。

従来、上記強打された打球をファール球とするパチンコ
機は、誘導レールの右側にレール部の外側に沿って誘導
路を形成し、その上端をファール疎目に接続し、下端を
前記誘導レールと発射レールの接続部に開口するファー
ル球通路の上方に開口させて上記誘導路を通して落下す
るファール打球を発射レールの前方を横切ってファール
球通路に転入させ１賞球皿に回収する構造としていた。

このため、誘導路を落下し、ファール球通路に移る球が
発射レールの前方を横切るとき、打球が発射されると、
衝突して発射が妨げられ、筐た衝突のショックによって
ガラスが破損する等の問題があったことから、その解決
策として遊技板にバイパス通路を開設して発射レールの
背後にファール打球を誘導しファール球通路に案内する
方法、或は発射レールの前面を筐たいてプリツヅ状の樋
を設は誘導路とファール球通路を連絡する方法等が講じ
られたが、前者は遊技板を切削する必要があり、加工が
困難であると共に遊技板を着脱可能とした所謂分離型パ
チンコ機においては接続関係が複雑となって実質上実用
化できない問題があった。

また、後者は単に樋を渡設するだけであることから、加
工上の問題はないが、固定的に発射レールを普たぐよう
に設けられることから、発射レールに付着した汚れを掃
除するとき、或はレールを交換するとき邪魔になり完全
な解決策とはならなかった。

本考案は、この様な点に鑑み考案されたもので、その目
的とするところは、パチンコ機の前面に一側縁を蝶着し
て開閉自在に設けられる前面板の背面にバイパス通路を
設け、その上端を前記誘導路の下端開口部に臨ませ、下
端をファール球通路の開口部に臨ませて、発射レールの
前方を筐たいて両者を連絡し、発射レールに沿って発射
される打球と誘導路を落下し、ファール球通路に誘導さ
れるファール打球の干渉を回避すると共に、発射レール
の掃除、交換作業時には前記前面板を開放することによ
って発射レールの前方から退避できるようにしたパチン
コ機におけるファール打球処理装置を提供することにあ
る。

以下、本考案を図示する実施例につき説明すると、第１
図は本考案に係るパチンコ機の正面図で、第２図は一部
欠截して示す要部の拡大正面図であり、第３図は上図■
−■線に沿って断面とした要部の縦断面図である。

図面に示す符号１はパチンコ機前面に一側を蝶着して開
閉自由に取付げた扉枠、２はこの扉枠に開設する窓に一
側を開閉自在に蝶着して嵌め付け、背後の遊技板３の前
方を被うガラス枠で、４はこのガラス枠の下方に同じく
一側縁を開閉自在に蝶着して嵌め付けた前面枠である。

そして、５はモータを駆動して発射秤杆６を打撃操作す
る操作グリップで、７は秤杆の打撃により発射される打
球を誘導する発射レール、８は発射レール７からの打球
を遊技板３に誘導すると共に、この遊技板の前面に遊技
部９を形成する誘導レール、１０は誘導レールの右側レ
ール部８ａの外側に並設した誘導路であり、１１は前記
発射レールＩと誘導レール８の接続部に開口させ、下端
を賞球皿１２に連通させたファール球通路である。

誘導路１０は上端を上記誘導レール８の右上部に開設す
るファール疎目１３に接続シ、下端を発射レール７の先
端部の上方に開口させである。

一方、１４は上記誘導路１０の下端とファール球通路１
１０間を連絡するバイパス通路で、この通路は前記前面
枠４の背面に設けられ、その上端を誘導路１０の下端に
臨ませると共に、下端をファール球通路１１の開口部１
１ａに臨筐せである。

ところで、上記前面枠４は周知の様に入賞球の飛入によ
って放出された賞球を受は入れる賞球皿１５を板の前面
に備え、背面にはこの賞球皿に受けられた球を前記発射
レールＴの末端発射位置に一個づつ自動的に供給する供
給装置（図示せず）が備えられるが、この前面枠４の背
面には上記供給装置を装備するため発射レール７との間
に所要の空部１６が予じめ設げられる。

前記バイパス通路１４はこの空部１６を利用して設けら
れるもので、第３図に示した如く樋状に形成したバイパ
ス通路の上端には前記誘導路１０の下端開口部に向けて
突き出す接続部１７を設け、下端にはファ・−ル球通路
１１の開口部１１ａに向けて開口する窓１８が設けであ
る。

本考案は上述の如く溝底されるもので、秤杆６の打撃で
発射された打球が強く打ち出された場合、この球は遊技
部９内を飛び回ることなく誘導レール８の上級に沿って
その１Ｓフア一ル球口１３に飛入し、誘導路１０を落下
することになる。

ぞして、その下端に達したこのファール打球は下方から
臨むバイパス通路１４の接続部１７に受けられてバイパ
ス通路内を通ってファール球通路１１に誘導され賞球皿
１２に戻されることになる。

従って、本考案によれば、誘導路１０を流下した７ア一
ル打球は従来のパチンコ機の様に発射レールの前方を交
錯状に横切って７ア一ル球通路１１に転入することなく
、この発射レールをまたぐように付設されるバイパス通
路１４を通して賞球皿に戻されることになることから、
従来の様に発射レールに沿って打し出される打球と衝突
することがなく１打球の発射並びにファール打球の回収
を円滑にすることができると共に、球同志の衝突による
ガラスの破損も有効に回避できることになる。

筐た、本考案における前記バイパス通路１４は前面枠の
背面に設けられることから、この前面枠を開放すること
によって発射レール７の前面から退避させることができ
、従って発射レールを掃除したり、或はレールを交換す
るような場合、その取脱し作業を要せず、極めて容易且
つ迅速に作業できる利点がある。

尚、上記バイパス通路１４は単独に形成し７て前面枠の
背面に装備してもよいが、場合によっては前述した如く
、この前面枠の背面に装備される打球供給装置の成形に
合せて、これと一体に形成してもよく、本考案の実施を
防げるものではない。

ことに供給装置と一体に成形した場合には通路の成形が
容易になると共に、取付けの手間を省略できるので実施
に当って都合がよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したもので、第１図は正面
図、第２図は一部欠截して示す要部の拡大正面図、第３
図は第２図■−■線断面図である。 ４は前面枠、７は発射レール、８は誘導レール、８ａは
誘導レールの右側レール部、１０は誘導路、１１はファ
ール球通路、１４はバイパス通路である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 打球誘導レールの右側レール部に沿って形成する誘導路
   の上端を該誘導レールの右上部に開口させると共に＼下
   端を上記打球誘導レールと打球発射レール部との接続部
   に開設するファール球通路に向けて開口せしめ、上記上
   端開口部に飛入するファール打球を誘導路を通してその
   下端開口部から上記ファール球通路に誘導するようにし
   たパチンコ機において、該パチンコ機の前面に一側縁を
   蝶着し開閉自在に取付けられる前面板の背面に前記打球
   発射レール部に干渉しないバイパス通路を形成して該通
   路の上端を前記誘導路の下端開口部に接続すると共に下
   端を上記７ア一ル球通路に臨１せ、前記誘導路を通して
   流下するファール打球該バイパス通路を通してファール
   球通路に誘導するようにしたことを特徴とするパチンコ
   機の７ア一ル球処理装置。