JP2992503B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2992503B2
JP2992503B2 JP10100100A JP10010098A JP2992503B2 JP 2992503 B2 JP2992503 B2 JP 2992503B2 JP 10100100 A JP10100100 A JP 10100100A JP 10010098 A JP10010098 A JP 10010098A JP 2992503 B2 JP2992503 B2 JP 2992503B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の弾
球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機等の弾球遊技機では、前枠側
に固定された発射レール上に遊技球を供給し、発射ハン
ドルを操作したときに発射モータが作動して打撃槌を駆
動し、この打撃槌によって発射レール上の遊技球を発射
方向に打撃して、発射レール上から遊技盤の外レール側
に発射し、内レールと外レールとの間の球案内通路を経
て遊技盤の上部側に案内するようにしている。従来の弾
球遊技機は、打撃槌による発射位置から遊技盤の中央側
の下端近傍位置との間に1本の発射レールを傾斜状に配
置し、遊技盤側の外レールの球受入れ端側を発射レール
の延長線上よりも下側に配置している。また発射レール
と外レールとの間に、打撃力不足により発射レール上で
失速した遊技球、或いは遊技盤の球案内通路の途中で失
速した遊技球等の戻り球を下皿側に戻す戻り球通路を設
けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の弾球遊技機で
は、発射レールを長く構成し、この発射レールと外レー
ルとの間に遊技球戻し通路を配置しているため、遊技盤
側の球案内通路の途中で遊技球が失速するような発射ミ
スが生じた場合でも、その遊技球の数が少なければ、球
案内通路から球戻し通路を経て円滑に下皿へと戻すこと
ができる。即ち、球案内通路の途中で遊技球が失速する
発射ミスが生じた後、直ちに後続の遊技球の発射を停止
すれば、球戻し通路の入口側で後続の遊技球と衝突する
ことがないので、その戻り球は球案内通路から球戻し通
路へと進入し、球戻し通路から下皿へと円滑に戻すこと
が可能である。しかし、後続の遊技球の発射停止が遅れ
て戻り球が後続の遊技球と衝突した場合には、複数個の
遊技球が戻り球となって球戻し通路側に集中するため、
後続の遊技球が球案内通路の始端側、又は発射レールの
球放出端の近傍部分で衝突し、その後続の遊技球が発射
レール上に滞留する問題がある。
【0004】特に発射モータにより打撃槌を駆動する電
動式の発射手段を採用する現在の弾球遊技機では、遊技
球の発射間隙が非常に短く短時間に多数の遊技球を発射
させるため、発射ミスが一旦発生すれば、球案内通路の
途中、或いは発射レール上で衝突を繰り返し、続けて複
数個の発射ミスが連続し易くなっている。従って、続け
て発射ミスが生じた場合には、球案内通路側で衝突した
遊技球は勿論のこと、発射レール側で衝突した遊技球を
如何にして球戻し通路側へと速やかに案内し、発射レー
ルと球案内通路とを含む遊技球の発射案内経路から戻り
球を排除するかが、ゲームを迅速に進める上で非常に重
要である。本発明は、このような従来の課題に鑑み、発
射ミスによる戻り球を発射案内経路から円滑且つ確実に
球戻し通路を経て排除でき、後続の遊技球の発射を迅速
に開始できる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前枠1 の裏側
に、遊技盤6 を下側から支持する下セット板5 を備え、
該下セット板5 の前面側に、レール支持板29を介して発
射レール11を装着し、該発射レール11上の遊技球を発射
手段9 により前記遊技盤6 の外レール12側に発射するよ
うにした弾球遊技機において、前記発射レール11上から
発射された前記遊技球を前記外レール12側に中継する中
継レール19を前記レール支持板29に装着し、前記中継レ
ール19の前記外レール12側の球放出端19c を前記下セッ
ト板5 の遊技盤受け部15よりも上側に突出させて、該球
放出端19c を前記遊技盤6 の前記外レール12上の球案内
通路14の球受入れ部側まで延ばすと共に、前記発射レー
ル11と前記中継レール19との間、及び前記中継レール19
と前記外レール12との間に、戻り球を回収する回収口3
2,33 を設けている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳述する。図面は本発明の一実施形態を例示
し、図1において、1 は前枠で、図外の外枠に着脱及び
開閉自在に枢着されている。前枠1 には窓孔2 が形成さ
れると共に、この窓孔2 に対応してガラス扉3 及び前面
板4 が上下に装着されている。前枠1 の裏側には、図2
乃至図3に示すように、ガラス扉3 の背後で窓孔2 に対
応すべく門形枠部(図示省略)と、この門形枠部の下端
部間を連結する下セット板5 とが装着され、門形枠部に
遊技盤6 が裏側から着脱自在に嵌合され、下セット板5
により下側から支持されている。
【0007】前枠1 の下部には、中央部に下皿7 が装着
され、この下皿7 の左右に灰皿8 と発射手段9 とが夫々
装着されている。前面板4 はガラス扉3 の下側で前枠1
の窓孔2 内に開閉自在に配置されている。そして、この
前面板4 には、上皿10と、この上皿10からの遊技球を1
個づつ発射レール11上に供給する球送り手段(図示省
略)とが前後に装着されている。遊技盤6 の前側には、
発射手段9 により発射された遊技球を遊技盤6 の上部側
に案内する外レール12と内レール13とが円弧状に設けら
れ、この外レール12と内レール13との間に、遊技盤6 の
下部側から上部側に至る球案内通路14が円弧状に形成さ
れている。なお、内レール13の内側は遊技領域となって
おり、この遊技領域に遊技釘、チャッカー、入賞手段等
が配置されている。
【0008】下セット板5 は、図2乃至図4に示すよう
に、上側に遊技盤受け部15が左右方向に略水平に設けら
れ、この遊技盤受け部15の左右両側に、払い出し口16を
有するレール受け部17と、戻り球案内部17a とが遊技盤
受け部15から上側に突出するように一体に形成されてい
る。下セット板5 には、払い出し口16の下側にスピーカ
18が、発射手段9 の上側に発射レール11が、発射レール
11と外レール12との間に中継レール19が夫々設けられて
いる。払い出し口16は、払い出し手段(図示省略)から
払い出される賞球を上皿10に案内するためのものであ
り、スピーカ18は大当たり等の入賞時に効果音を発生さ
せるためのものである。レール受け部17は、遊技盤受け
部15上に遊技盤6 を装着したときに、その外レール12の
下端部側を下側から受けるためのものである。
【0009】発射手段9 は、図2及び図4に示すよう
に、前枠1 の下部の右端側に配置されており、発射レー
ル11の発射位置A 上の遊技球を発射方向に打撃する打撃
槌20と、この打撃槌20を駆動する発射モータ21と、遊技
者が把持して操作する発射ハンドル22とを備え、操作ハ
ンドル22を操作した時に、打撃槌20が発射レール11上の
遊技球を1個づつ打撃して中継レール19を経て外レール
12側に発射させるようになっている。打撃槌20は枢軸23
を介して取り付け板24に回動自在に枢支され、バネ等の
付勢手段25により打撃方向(a 矢示方向)へと付勢され
ている。発射モータ21と打撃槌20との間には、発射モー
タ21が作動したときに、打撃槌20を付勢手段25に抗して
枢軸23廻りに反打撃方向へと駆動するカム機構26が設け
られている。発射ハンドル22は、遊技者が把持したとき
に発射モータ21が作動し、回動操作したときに付勢手段
25の付勢力、即ち打撃槌20の打撃力をその回動量に応じ
て調整できるようになっている。
【0010】発射レール11及び中継レール19は、図5乃
至図7に示す如く上側に案内溝11a,19a を備えた断面M
字状であって、板金材を折り曲げて構成されている。発
射レール11及び中継レール19の下側には、その変形を防
止するためのレール受け部材27,28 が嵌め込まれてお
り、これらレール受け部材27,28 と共にレール支持板29
に固定されている。レール支持板29は、下セット板5 に
一体の位置決め突部30等により位置決めされ、下セット
板5 の前面側にネジ等により着脱自在に固定されてい
る。発射レール11は、図2に示すように、その上側に2
個以上の遊技球が載り得ない程度の短い長さであり、前
面板4 側の球送り手段の球供給口の下方で、打撃槌20に
よる遊技球の発射位置A に傾斜状に配置されている。打
撃槌20の槌先部20aの上側には、発射レール11上の遊技
球を発射位置A に位置決めする発射球用ストッパー31が
配置され、レール支持板29にネジ等で固定されている。
発射レール11と発射球用ストッパー31との間には、発射
レール11上の遊技球を打撃槌20の槌先部20a で打撃する
ように、その槌先部20a に対応して間隙が設けられてい
る。
【0011】中継レール19は、発射レール11上から発射
された遊技球を外レール12側に中継するためのもので、
その遊技球の弾道を安定させるに必要な長さを有し、発
射レール11の長さよりも長くなっている。中継レール19
は、図2及び図4に示すように、発射レール11の傾斜角
度と略同じ程度に傾斜して配置され、その球受入れ端19
b 側は、発射レール11の延長線上よりも下側近傍に位置
している。中継レール19の球放出端19c 側は、下セット
板5 の遊技盤受け部15よりも上側に突出して遊技盤6 の
球案内通路14の球受入れ部側まで延びており、上下の外
レール12と内レール13との間に、夫々少なくとも1個の
遊技球が通過し得る間隙12a,13a ができるように配置さ
れている。
【0012】球案内通路14の球受入れ部分は、図2に示
すように、遊技盤6 の斜め上側から中央下部側に向かっ
て下広がり状に広がっており、この球受入れ部分の前側
に中継レール19の球放出端19c 側が位置している。そし
て、中継レール19の球放出端19c 側は、球案内通路14の
球受入れ部分の上下方向の略中央部に配置され、その上
下両側に、遊技球が通過し得るだけの間隙12a,13a が設
けられている。つまり、外レール12の下端側は、中継レ
ール19の延長線上の下側にあり、両者の間には、球案内
通路14の途中で失速した戻り球が通過し得るだけの間隙
12a,13a が設けられている。なお、中継レール19の球放
出端19c 側は、下セット板5 の遊技盤受け部15と略同一
高さか、又は下セット板5 の遊技盤受け部15から若干上
側に突出する程度にしても良い。また中継レール19は、
上側に遊技球の発射方向の案内溝19a ができるように円
弧状に湾曲させて構成しても良いし、外レール12と同じ
ように帯板材で構成しても良い。
【0013】また中継レール19及び外レール12とガラス
扉3 との間には、図7に示す如く、中継レール19、外レ
ール12上の遊技球がガラス扉3 に接触しないように、こ
れらに沿ってガイド板31a が設けられている。発射レー
ル11と中継レール19との間には第1回収口32が、中継レ
ール19と外レール12との間には第2回収口33が夫々設け
られており、発射ミスによる戻り球をこの各球回収口3
2,33 を経て発射レール11、中継レール19及び球案内通
路14を含む発射球案内経路から排出するようになってい
る。第2回収口33は、図2及び図4に示すように、中継
レール19の球放出端19c 側の下方で外レール12の球受入
れ端12b と戻り球用ストッパー34との間に設けられてい
る。第2回収口33は、多くの戻り球が入り易くなるよう
に漏斗状に構成され、下セット板5 の前側の略中央に配
置された上下方向の第2回収通路35に連通さている。
【0014】第2回収通路35は、下セット板5 と、この
下セット板5 の前側に装着された断面コ字状の第2回収
通路部材36とにより構成されている。なお、球案内通路
14の上部側からの戻り球が第2回収口33に入った場合に
は相当の衝撃があるので、その衝撃力を保ったままで第
2回収通路35を経て下方へ移動しないように、第2回収
通路35には上下方向の途中に屈曲通路部35a が形成され
ている。戻り球用ストッパー34は、外レール12側から飛
行する戻り球を第2回収口33側に案内するためのもの
で、中継レール19の下側の中間でレール受け部材28に一
体に形成されている。
【0015】第1回収口32は、図2及び図4に示すよう
に、発射レール11と中継レール19との間に配置され、下
セット板5 の前側に装着された第1回収通路37に連通さ
れている。第1回収通路37は、下セット板5 の中央側に
向かって緩やかに傾斜するように下セット板5 にネジ等
で着脱自在に装着され、その下流側が第2回収通路35の
下部側に接続されている。第1回収通路37は、下セット
板5 と、この下セット板5 の前側に装着された断面コ字
状の第1回収通路部材38とにより構成され、その第2回
収通路部材38の一端に、発射レール11と中継レール19と
の間で第1回収口32の前側を塞ぐ壁部39が設けられてい
る(図5参照)。なお、第2回収通路部材38は、レール
受け部材27,28 と一体でも良いし、別体に構成しても良
い。第1回収通路37の下端部は、図3に示すように、下
セット板5 の下側で前枠1の裏側に配置された縦回収通
路40に接続されている。縦回収通路40は、上皿10の遊技
球が満杯状態のときに払い出し手段から払い出された賞
球等を案内するためのもので、その下側の球受け樋41に
接続されている。球受け樋41は、前枠1 の裏側に固定さ
れ、前枠1 の開口を介して下皿7 に接続されている。
【0016】上記構成の弾球遊技機において、上皿10に
遊技球を入れた状態において、遊技者が発射手段9 の発
射ハンドル22を把持して回動操作すると、発射モータ21
が作動してカム機構26により打撃槌20を駆動する。この
ため打撃槌20が付勢手段25に抗して枢軸23廻りに反打撃
方向に回動した後、その付勢手段25の付勢力により打撃
方向(a 矢示方向)に回動して、付勢手段25の付勢力に
応じた打撃力で発射レール11の発射位置A 上の遊技球を
打撃し発射させる。一方、打撃槌20による遊技球の発射
動作に連動して球送り手段が作動し、打撃槌20が発射レ
ール11上の遊技球を打撃してb 矢示方向へと発射した後
に、球送り手段の球供給口から次の遊技球を発射レール
11上に供給する。そして、発射レール11上に供給された
遊技球は、発射用ストッパー31により発射位置A に位置
決めされる。
【0017】打撃槌20により通常の打撃力で発射レール
11上の遊技球を打撃した場合には、遊技球は発射レール
11上から中継レール19側へとb 矢示方向に飛行し、中継
レール19により中継されながら内レール13と中継レール
19との間隙13a を経て、中継レール19の球放出端19c 側
から球案内通路14の球受入れ部側へと飛んで行く。この
とき、発射レール11の延長線上よりも下側に中継レール
19の球受入れ端19b 側があるので、発射レール11から中
継レール19側へと円滑に遊技球を受け渡すことができ
る。発射レール11から中継レール19上に載り移った遊技
球は、中継レール19を通過するときに、長い中継レール
19上を案内溝19a に沿って案内されながら球放出端19c
へと移動するので、この中継レール19を経由する間に遊
技球の弾道が安定して行く。このため短い発射レール11
上の遊技球を打撃槌20で打撃して発射するにも拘らず、
遊技球が外レール12側の到達位置c に到達するまでの間
に、発射された遊技球の弾道が非常に安定したものとな
り、遊技球を一定の弾道で安定的に発射することができ
る。
【0018】中継レール19の球放出端19c を離れた遊技
球は、球案内通路14内に入って到達位置c で外レール12
側に受け渡され、この外レール12に沿って遊技盤6 の上
部側へと案内された後、球案内通路14の上端側から遊技
領域内に入り、遊技釘等に衝突しながら順次下方へと落
下する。そして、遊技球は、その落下中に入賞手段等に
入賞するか、又は下部のアウト球口から遊技盤6 の裏側
に回収されて行く。打撃力不足等の発射ミスによって球
案内通路14の途中で失速した遊技球は戻り球となって、
外レール12、内レール13等に沿って球案内通路14内を下
方へと戻り、中継レール19と外レール12との間隙12a を
経て第2回収口33へと排出される。そして、この第2回
収口33に入った遊技球は、この第2回収口33から第2回
収通路35、縦回収通路40を経て球受け樋41上に落下し、
この球受け樋41から下皿7 へと回収されて行く。
【0019】先に発射した第1番目の遊技球が球案内通
路14の途中で失速した場合、外レール12側の到達位置c
よりも上側に戻り球がある状態において、後続の第2番
目に続けて発射した遊技球が到達位置c に到達すれば、
第1番目の戻り球と第2番目の発射球とが球案内通路14
内で衝突し、2個の遊技球が共に戻り球となる。しか
し、この場合にも、後続の遊技球の発射を若干遅くし
て、第1番目の戻り球が外レール12側の到達位置c より
も下側まで戻ったときに、第2番目の遊技球が到達位置
c に到達するように後続の遊技球を順次発射して行け
ば、球案内通路14内での遊技球の衝突を防止できる。従
って、第1番目の遊技球の失速位置の上下によっても多
少の違いがあるが、遊技球の失速位置が球案内通路14の
球受入れ部の上側近傍のときには、その殆どの場合に遊
技球の衝突を防止できる。
【0020】即ち、従来では、戻り球が外レール12側に
ある間に、後続の遊技球が外レール12に到達するように
遊技球を発射すれば、外レール12上で必ず前後の遊技球
が衝突する問題がある。しかし、この実施形態では、戻
り球が外レール12側にあっても、その位置が到達位置c
よりも下側であれば、後続の遊技球を発射した場合に
も、戻り球と発射球とが球案内通路14内で衝突すること
はない。特に中継レール19が下セット板5 の遊技盤受け
部15よりも上側に突出しており、中継レール19の球放出
端19c から飛行した遊技球が外レール12側に到達する到
達位置c が上側になっているため、後続の遊技球が球案
内通路14内に入る前に、その戻り球が到達位置c よりも
下側へと戻り易くなり、前後の遊技球の衝突をより少な
くできる。
【0021】また第1番目の遊技球が球案内通路14の上
部側で失速し、その戻り球が到達位置c よりも下側まで
戻る前に後続の第2番目の遊技球を発射して、その第1
番目と第2番目との遊技球が衝突した後、その第2番目
の遊技球が到達位置c よりも下側に戻り切らない間に、
第3番目の遊技球を発射する場合がある。しかし、この
ような場合にも、3個の遊技球が球案内通路14内で衝突
を繰り返しながら球案内通路14内を下方へと移動するの
で、全ての遊技球が到達位置c よりも下に戻るまで待っ
て後続の遊技球を発射すれば、後続の遊技球がそれらの
戻り球と衝突することがなく、球案内通路14内でのそれ
以上の遊技球の衝突、即ち遊技球の連続した発射ミスの
発生を防止できる。
【0022】戻り球は、通常、外レール12に沿って球案
内通路14内を下方へと移動し、外レール12と中継レール
19との間隙12a を経て外レール12から第2回収口33へと
排出されて行く。そして、第2回収口33に入った戻り球
は、第2回収通路35から縦回収通路40、球受け樋41を経
て下皿7 へと回収されて行く。球案内通路14内で失速し
た戻り球の個数が多い場合でも、その戻り球が外レール
12側の到達位置c よりも下側に移動すれば、後続の遊技
球の発射に支承を来さないので、これによって戻り球を
球発射経路外に排除できたことになる。また外レール12
の下端部の上側に中継レール19の球放出端19c 側が間隙
12a をおいて重合しているため、多くの戻り球が発生し
た場合にも、その戻り球が中継レール19の下側に入れば
良く、中継レール19の下側に戻り球を溜めた後、第2回
収通路35を経て徐々に下皿7 へと回収することが可能で
ある。このため、第2回収通路35の通路断面積を小さく
できる。
【0023】中継レール19上で完全に失速して停止した
遊技球は、戻り球となって中継レール19の案内溝19a に
沿って発射レール11側へと逆方向に移動した後に、この
中継レール19上から第1回収口32内へと落下し排出され
て行く。そして、第1回収口32に入った戻り球は、第1
回収通路37から縦回収通路40、球受け樋41を経て下皿7
へと回収されて行く。発射レール11上の遊技球を打撃槌
20で極く軽く叩いた場合には、その遊技球は中継レール
19側に飛行する前に第1回収口32に入り、第1回収通路
37から縦回収通路40、球受け樋41を経て下皿7 へと回収
されて行く。従って、発射レール11の近傍、及び中継レ
ール19上で失速した遊技球は、中継レール19の球放出端
19c 側を経由せずに第1回収口32から発射球案内経路の
外部へと排出することができる。
【0024】発射レール11上の遊技球を発射した場合に
は、球送り手段が作動して後続の遊技球を発射レール11
上に供給する。このため中継レール19上の遊技球が戻り
球となって発射レール11側へと移動するときには、既に
発射レール11上に後続の遊技球が載っていることがあ
る。このときに仮に中継レール19上の戻り球が発射レー
ル11上の遊技球に衝突するようなことがあっても、発射
レール11は2個以上の遊技球が載り得ない長さであるた
め、その戻り球が発射レール11上の遊技球に乗り上げて
安定するようなこともない。従って、中継レール19上に
戻り球がない限り、発射レール11上の後続の遊技球を確
実に発射することができる。
【0025】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
例えば、実施形態では、発射レール11と中継レール19と
を共通のレール支持板29に装着し、このレール支持板29
を前枠1 側の下セット板5 に取り付けているが、発射レ
ール11と中継レール19は別々に下セット板5 に取り付け
て良い。またレール支持板29は、剛性を十分に確保でき
る構造にして前枠1 の裏側等に固定しても良い。中継レ
ール19は、内レール13と外レール12との間で遊技盤6 の
前面側に設け、遊技盤6 を前枠1 に装着したときに、中
継レール19の球受入れ端19b 側が発射レール11に対して
所定の位置に対応するようにしても良い。この場合、中
継レール19の球受入れ端19b 側が遊技盤6 の下端側から
下方に突出しないようにすることが望ましい。また中継
レール19を遊技盤6 に設ければ、遊技盤6 を前枠1 に対
して前側から装着する形式の弾球遊技機の場合に便利で
ある。
【0026】第1回収通路37は、発射レール11及び中継
レール19に共通のレール支持板29に取り付けるようにし
ても良い。また縦回収通路40は、前枠1 の前側に配置す
ることも可能である。第2回収通路35には、屈曲通路部
35a を備えていないものを用いても良い。第1回収口32
と第2回収口33との間隔が小さい場合には、この第1回
収口32と第2回収口33との下側で下セット板5 の前側に
共通の回収通路を設け、その共通の回収通路に各回収口
32,33 を連通させても良い。発射手段9 は、打撃槌20を
発射モータ21で駆動する回動式の他、ソレノイド等によ
り通路を直線的に駆動する形式のもの、又は打撃形式以
外の発射方式を採用するものでも良い。回収口32の発射
レール11側の壁面は、図4に仮想線で示すように起立状
に設けても良い。このようにすれば、発射レール11側か
らの戻り球をその壁面で受けて第1回収通路37へと確実
に案内できる。更に、本発明は、パチンコ機は勿論のこ
と、アレンジボール機、雀球機、その他の各種の弾球遊
技機においても広く実施可能であることは言うまでもな
い。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、前枠1 の裏側に、遊技
盤6 を下側から支持する下セット板5を備え、該下セッ
ト板5 の前面側に、レール支持板29を介して発射レール
11を装着し、該発射レール11上の遊技球を発射手段9 に
より前記遊技盤6 の外レール12側に発射するようにした
弾球遊技機において、前記発射レール11上から発射され
た前記遊技球を前記外レール12側に中継する中継レール
19を前記レール支持板29に装着し、前記中継レール19の
前記外レール12側の球放出端19c を前記下セット板5 の
遊技盤受け部15よりも上側に突出させて、該球放出端19
c を前記遊技盤6の前記外レール12上の球案内通路14の
球受入れ部側まで延ばすと共に、前記発射レール11と前
記中継レール19との間、及び前記中継レール19と前記外
レール12との間に、戻り球を回収する回収口32,33 を設
けているので、発射ミスによる戻り球を発射レール11、
中継レール19及び外レール12を含む発射案内経路から回
収口32,33 を経て排除でき、発射ミスが生じた場合で
も、後続の遊技球の発射を迅速に開始できる。また発射
レール11を、その上に2個以上の遊技球が載り得ない長
さとし、中継レール19の長さを発射レール11の長さより
も長くしているので、発射レール11上に後続の遊技球が
ある状態で、その上に中継レール19からの戻り球が載る
ことがなく、中継レール19上の遊技球を回収口32,33 か
ら確実に排出できると共に、発射レール11上から発射さ
れた遊技球の弾道を中継レール19により安定させること
ができる。
【0028】更に遊技盤6 側の内レール13と外レール12
との間に中継レール19の球放出端19c 側を配置し、中継
レール19と内レール13及び外レール12との間に、少なく
とも1個の遊技球が通過し得る間隙12a,13a があるの
で、発射された遊技球を中継レール19の上側を経て外レ
ール12側に案内でき、外レール12の途中で失速した戻り
球を中継レール19の下側を経て回収口33へと案内でき
る。従って、発射された遊技球と戻り球とを中継レール
19の上下に分離でき、両者の衝突を極力防止できる。し
かも、中継レール19の球受入れ端19b 側が発射レール11
の延長線上よりも下側にあり、外レール12における球放
出端19c に近い球受入れ端12b 側が中継レール19の延長
線上よりも下側にあるので、発射レール11から中継レー
ル19へ、中継レール19から外レール12へと夫々遊技球を
確実に案内できる。また発射レール11及び中継レール19
を共通のレール支持板29に設け、レール支持板29を遊技
盤6 の下側で前枠1 側に装着しているので、発射レール
11と中継レール19との相対的な位置関係を確実に決定で
き、組み立て等の作業を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す弾球遊技機の正面断
面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す弾球遊技機の要部の
正面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す弾球遊技機の一部破
断側面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す弾球遊技機の一部破
断正面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示す発射レール、中継レ
ール等の斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態を示す発射レール、中継レ
ール等の横断面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示す発射レール、中継レ
ール等の縦断面図である。
【符合の説明】
1 前枠 6 遊技盤 9 発射手段 11 発射レール 12 外レール 13 内レール 12a,13a 間隙 19 中継レール 19c 球放出端 12b,19b 球受入れ端 29 レール支持板 32,33 回収口

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前枠(1) の裏側に、遊技盤(6) を下側か
    ら支持する下セット板(5) を備え、該下セット板(5) の
    前面側に、レール支持板(29)を介して発射レール(11)を
    装着し、該発射レール(11)上の遊技球を発射手段(9) に
    より前記遊技盤(6) の外レール(12)側に発射するように
    した弾球遊技機において、前記発射レール(11)上から発
    射された前記遊技球を前記外レール(12)側に中継する中
    継レール(19)を前記レール支持板(29)に装着し、前記中
    継レール(19)の前記外レール(12)側の球放出端(19c) を
    前記下セット板(5) の遊技盤受け部(15)よりも上側に突
    出させて、該球放出端(19c) を前記遊技盤(6) の前記外
    レール(12)上の球案内通路(14)の球受入れ部側まで延ば
    すと共に、前記発射レール(11)と前記中継レール(19)と
    の間、及び前記中継レール(19)と前記外レール(12)との
    間に、戻り球を回収する回収口(32)(33)を設けたことを
    特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記発射レール(11)を、その上に2個以
    上の前記遊技球が載り得ない長さとし、前記中継レール
    (19)の長さを前記発射レール(11)の長さよりも長くした
    ことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技盤(6) 側の内レール(13)と前記
    外レール(12)との間に前記中継レール(19)の球放出端(1
    9c) 側を配置し、前記中継レール(19)と前記内レール(1
    3)及び前記外レール(12)との間が、少なくとも1個の前
    記遊技球が通過し得る間隙(12a)(13a)があることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記中継レール(19)の球受入れ端(19b)
    側が前記発射レール(11)の延長線上よりも下側にあり、
    前記外レール(12)における前記球放出端(19c) に近い球
    受入れ端(12b) 側が前記中継レール(19)の延長線上より
    も下側にあることを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    に記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記発射レール(11)及び前記中継レール
    (19)を共通のレール支持板(29)に設け、前記レール支持
    板(29)を前記遊技盤(6) の下側で前枠(1)側に装着した
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の弾球
    遊技機。
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