JP2004255026A - 弾球遊技機の球こぼれ防止装置 - Google Patents

弾球遊技機の球こぼれ防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】上球皿に遊技球を払い出す賞球通路が遊技球で充満された状態でも上球皿を大きな開き角で開放可能な球こぼれ防止装置を提供する。
【解決手段】遊技盤20を保持する前枠2に球払出装置から払い出された賞球を上球皿に導く通出口12が開口され、その下方にこぼれ球回収機構210が設けられている。こぼれ球回収機構210には上球皿の開放操作に応じて前方に拡開変移する受け皿部材220が設けられ、上球皿の開放時に通出口12からあふれ出る遊技球および通出樋62から後方に落下する遊技球を球受け部221で受け止めて、後方のこぼれ球回収口211から回収通路を介して下球皿に導くように構成される。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤を収容保持する枠部材に開閉可能に配設された球皿と、遊技盤の入賞状態に応じて球皿に遊技球を払い出す球払出装置とを備えた弾球遊技機に関し、なお詳細には、球払出装置から払い出された遊技球が途中の払出通路に貯留された状態のまま球皿が開放されたときに、この払出通路上の遊技球が遊技機周辺にこぼれ落ちることを防止する球こぼれ防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような球皿と球払出装置とを備えた弾球遊技機として、パチンコ機が一般的によく知られている。パチンコ機は開閉搭載枠たる前枠に所要のゲージ設定で遊技領域が形成された遊技盤が立設姿勢で収容保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉にその前面域を臨ませている。前枠の前面側には上下2段の球皿が設けられ、横開き開閉可能に取り付けられた上球皿の背後に位置して遊技球発射装置が取り付けられている。前枠の下部には遊技球発射装置の操作ハンドルが設けられ遊技領域の所望位置に遊技球を打ち出し得るように構成されている。一方、前枠の裏側には入賞状態に応じて所定数量の遊技球を払い出す球払出装置や払出通路等の賞球払出機構を有する裏機構盤が取り付けられている。前枠には裏機構盤の球払出通路の出口と位置整合して前枠を前後に連通し、球払出装置から払い出された遊技球を前枠の前方に導く通出口が設けられ、その前方には上球皿の支持板(あて板と称する)を前後に連通する通出樋が設けられて、上球皿が前枠に閉止されたときに前枠側の通出口と位置整合して通出口と上球皿とを連絡し、通出口から排出された遊技球を上球皿に流下させるようになっている。
【0003】
ここで、上球皿の背後には遊技球発射装置やファール球の処理通路などが設けられているが、遊技者が遊技を行っている最中にこれらの機構部や球通路に球詰まり等のトラブルが発生することも稀にあり、上球皿を開放して作業を行う必要が生じる。このようなトラブルは、上球皿に多数の遊技球が貯留され、さらに賞球払出通路の上流側にあたる通出樋や前枠側の通出口まで遊技球が充満した状態で発生することもあり、この際こぼれ出る遊技球の飛散や紛失を防止するために逐一球抜き操作を行わなければ上球皿を開放できないとすれば、作業が繁雑なうえ遊技者にとっても長時間遊技を中断させられることとなり多大な迷惑を与えることになる。
【0004】
このため、近年のパチンコ機では、通出口の下側に位置する遊技補助盤に上方に開口するこぼれ球回収口およびこの回収口と下球皿との間を繋ぐこぼれ球回収通路とが備えられ、賞球払出通路に遊技球が充満された状態であっても上球皿をわずかに開くことで、通出口からあふれ出る遊技球および通出樋から背面側に落下する遊技球をこぼれ球回収口で受け、こぼれ球回収通路を通して下球皿に回収するように構成されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−219254号公報(第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、遊技補助盤とその前方を覆う上球皿の支持板との間には、遊技球発射装置の発射レール等を配設するためのわずかな間隔しかなく、こぼれ球回収口もこの間隔に制限された前後方向幅の狭いものとならざるを得ない。このため上記のような従来の球こぼれ防止構造では、下球皿への回収処理を終了するまでは上球皿の開き角度に注意しながらわずかに開くことしかできず、早期トラブル処理に気を取られて大きく開放させると、通出口からあふれ出る遊技球および通出樋から背面側に落下する遊技球をパチンコ機の周辺にまき散らしてしまうおそれがあった。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、賞球払出通路や上球皿に遊技球が充満した状態で上球皿を開放したときに、通出口や通出樋から落下する遊技球を確実に捕捉して回収できる球こぼれ防止装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明では、前面に遊技領域が設けられた遊技盤と、この遊技盤を収容保持する枠部材(例えば、実施形態における前枠2)と、上球皿を有して枠部材に開閉可能に設けられた球皿構造体(例えば、実施形態における球皿ユニット6)と、遊技盤における入賞状態に応じて遊技球を払い出す球払出装置と、枠部材に前方に開口して設けられ球払出装置から払い出された遊技球を枠部材から前方に排出させる通出口と、球皿構造体に前後を連通して設けられ球皿構造体が枠部材に閉止されたときに通出口と上球皿とを連絡して通出口から排出された遊技球を上球皿に流下させる通出樋と、球皿構造体を開放したときに通出口および通出樋からこぼれ落ちる遊技球を回収処理するためのこぼれ球回収手段とを備えて球こぼれ防止装置が構成される。ここで本装置におけるこぼれ球回収手段は、通出口の下方に位置する枠部材に設けられ通出口および通出樋からこぼれ落ちた遊技球を受け止める球受け部を有した受け皿部材と、球受け部に受け止められた遊技球を受け入れて枠部材の下部に設けられた下球皿に導くこぼれ球回収通路とを備えており、球皿構造体が開放されたときに受け皿部材が球皿構造体の開放操作に応じて変移し、球受け部が前方に張り出して配設されるように構成される。
【0009】
このような構成の球こぼれ防止装置では、通出口の下方に位置する枠部材に遊技球を受け止める球受け部を有した受け皿部材と、球受け部に受け止められた遊技球を枠部材の下部に設けられた下球皿に導くこぼれ球回収通路とが備えられており、この受け皿部材は球皿構造体が開放されたときに球皿構造体の開放操作に応じて変移し、球受け部が前方に張り出して配設されるように構成される。このため、球皿構造体の開放に伴って通出口から流下する遊技球および通出樋から後方に落下する遊技球を通出口の下方に位置する球受け部で受け止めてこぼれ球回収通路に流下させることができ、かつこの球受け部が球皿構造体の開放操作に応じて前方に張り出されるため、従来よりも大きな開き角度で球皿構造体を開放してもこれに伴って張り出される球受け部で遊技球を受け止めて下球皿に回収させることができる。従って、本構成の球こぼれ防止装置によれば、球皿開放時の開き角度にさほど神経を使う必要がなく、通出口や通出樋から落下する遊技球を確実に捕捉して回収し得る球こぼれ防止装置を提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお実施例では、前枠の正面奥部に遊技盤が収容保持された形態のパチンコ機PMに本発明を適用した場合を主として説明する。図1にパチンコ機全体の正面図を示し、図2にガラス扉5および球皿ユニット6を開放した状態におけるパチンコ機PMの下部領域の正面図を示しており、まずこれらの図面を参照しながらパチンコ機PMの概要構成について説明する。
【0011】
パチンコ機PMは外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ機構3a,3bで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。
【0012】
前枠2の前面上部には、前枠2の前面域に合わせた方形状のガラス扉5および球皿ユニット6が正面左側に設けられたヒンジ機構7a,7b,7cで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4および球皿施錠装置を利用して前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。ガラス扉5の背後には方形枠状の収容枠2aが前枠2と一体に成型されており、この収容枠2aに遊技盤20が着脱可能に立設保持されて常には閉鎖保持されるガラス扉5にその前面域を臨ませている。
【0013】
遊技盤20は、所定板厚の積層合板の表面にセルを貼り付けて所定形状にルーター加工した化粧板(「ベニヤ」とも称される)21を基板として構成される。化粧板21の前面側には、上方に開く半円弧状の内レール22と下方に開く半円弧状の飛送レール(外レールとも称される)23とに囲まれて略円形の遊技領域PAが区画形成されるとともに、飛送レール23の左辺が内レールの外側に所定間隔をおいて略平行に延び、これらのレール22,23に挟まれて発射通路24が形成されている。遊技領域PAには多数本の遊技釘とともに風車や各種入賞具25、遊技の進行状況に応じて所定の図柄を表示させる図柄表示装置26などの遊技構成部品が取り付けられ、遊技領域PAの下端部には入賞具25に入賞せずに落下した遊技球を遊技盤20の裏面側に排出させるアウト口27が設けられている。
【0014】
前枠2の前面下部には球皿ユニット6の背後に位置して遊技補助盤と称される補助機構部が形成され、その下側に操作ハンドル8および下球皿9が取り付けられている。遊技補助盤10には、操作ハンドル8の回動操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射装置100、遊技補助盤10を前後に連通して形成された通出口12、遊技の展開状態に応じて効果音を発生させるスピーカ19などが設けられている。
【0015】
前枠2の裏面側には、前枠2よりもやや小型の方形枠状に形成された裏セット盤30が着脱可能にセット保持される。裏セット盤30の各部には、詳細図示省略するが、遊技球を貯留する球貯留タンクや球貯留タンクから供給された遊技球を整列させる整列通路、遊技盤20における入賞状態等に基づいて遊技球を払い出す球払出装置、球払出装置から払い出された遊技球を遊技補助盤の通出口12に導く球払出通路31(図10を参照)などの賞球機構が設けられるとともに、遊技盤20の裏面側に排出された遊技球を遊技施設の回収バケットに排出させる排出通路などが設けられている。また裏セット盤30の裏面側には、電源基盤や主基板などの各種回路基盤および電子部品等が取り付けられ、これらがワイヤーハーネスで接続されて遊技可能に構成される。
【0016】
パチンコ機PMは、前枠2、ガラス扉5および球皿ユニット6がともに閉止され施錠された状態で遊技に供され、球皿ユニット6の上球皿に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8が回動操作されると、上球皿に貯留された遊技球が球皿ユニット6の背面側に取り付けられた球送りカセットにより1球ずつ遊技球発射装置100に送り出され、遊技球発射装置のハンマにより発射通路24を通して遊技領域PAに打ち出され、以降パチンコゲームが展開される。
【0017】
このように概要構成されるパチンコ機PMにあって、遊技補助盤10に遊技球発射装置100、ファール球回収構造150、球こぼれ防止装置200が設けられている。以下、図3〜図7の各図を併せて参照しながら、まず遊技球発射装置100およびファール球回収構造150について詳細に説明する。ここで、図3は遊技補助盤10の左上部の正面図、図4はファール球回収構造150におけるファール球回収通路155を主として示す正面図、図5はファール球回収構造150の平面図、図6は図3中に付記する矢印VI−VIに沿った側断面図、図7は図2中に付記する矢印VII−VIIに沿った側断面図である。
【0018】
遊技球発射装置100は、その構成を大別すると、遊技球を打ち出す発射機構部110と、打ち出された遊技球を発射通路24に案内する発射レール部120とに分類される。発射機構部110の主要部は前枠2の下部裏面側に設けられており、遊技球を打ち出すハンマ111、ハンマ111を揺動駆動するロータリソレノイド、ハンマ111を受け止めるクッションゴム、操作ハンドル8からの操作信号に基づいてロータリソレノイドの作動を制御する制御回路などから構成される。
【0019】
一方、発射レール部120は、この発射レール部のアッセンブリベースとなり遊技補助盤10の前面側にネジ固定されるベースプレート121と、このベースプレート121に取り付けられて斜めに延びる横断面がV字状の発射レール122、ハンマヘッドの上方にレール面と対向して取り付けられ遊技球を傾斜下端の打撃位置に留置する発射球ホルダ123などから構成される。ベースプレート121は、例えば板厚2.3〜3.2mm程度の鋼板を切断および孔あけ加工し所要の表面処理を施して形成される。また発射レール122は、例えば板厚0.5〜0.8mm程度のステンレス鋼板を切断、孔あけおよびプレス成形して形成される。
【0020】
発射レール122は、ハンマヘッドが位置する右下端の打撃位置から内レール22と飛送レール23との間の発射通路24に向けて(すなわち飛送レール23の下端近傍のレール面よりも上方に向けて)左斜め上方に延びて設けられ、その上端部が収容枠2aの支持面よりも上方の遊技盤20の前面まで延設されて長いレール長(ガイド長さ)を備えて形成されている。遊技盤20の前面では、発射レール122の上端部が飛送レール23の下端部との間に左右に所定間隔を隔てて配設され、これらのレール122,23の間に上方に開口するファール球回収口151が形成されるとともに、レールの先端側が滑らかに右下方に折り返されてファール球回収口151の下側に下向きの右通路壁152を形成する。
【0021】
ベースプレート121の左上部の輪郭形状は、発射レール122のレール形状に合わせて形成され、ベースプレート121の外周縁面で発射レール122の後端部を支持するようになっている。一方、発射レール122の前端側にはレール面と略直交するタブ状の止着部124が曲げ成形されており、この止着部124とベースプレート121との間にスペーサーカラー125を挟んでネジ止めすることで発射レール122がベースプレート121に固定される。
【0022】
そしてこのようにサブアッセンブリ化された発射レール部120が遊技補助盤10に取り付けられると、ベースプレート121および発射レール122の左上端部が遊技盤20の前面に延びて配設され、ベースプレート121の背面で化粧板21の前面を位置決め支持し得るようになっている。
【0023】
遊技補助盤10の前面の中央部から左側方にかけて盤面を覆うケースカバー14が取り付けられている。ケースカバー14は、例えばABS樹脂などの樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段で形成される。ケースカバー14の上部には、発射レール122の延びる方向に合わせて発射レール122の上部から飛送レール23の下部にかけてレールの前端部を覆うガイド壁15が形成されており、発射レール122から発射された遊技球を飛送レール23に向けて案内するとともに、遊技領域に到達できずに落下してきたファール球が遊技補助盤10の前面側に転落しないようにファール球回収口151に案内する。
【0024】
ガイド壁15の背面側には、ファール球回収口151の下方に位置して左通路壁153が突出成形されている。左通路壁153は、右下方に傾斜する階段状に成形されており、対峙する右通路壁152との間に全体として右斜め下方に延びるファール球通路155を形成する。左通路壁153の下部には右通路壁152の直下に位置して上下に連通する開口部を有したセンサホルダ部156が形成され、このセンサホルダ部に遊技球の通過を検出するファール球検出器157が着脱可能に取り付けられてその検出信号がパチンコ機全体の作動を制御する主制御基板に入力されている。
【0025】
センサホルダ部156の下方には、左通路壁153やセンサホルダ部156とともにケースカバー14に一体成型されて右傾するこぼれ球回収通路215が形成され、このこぼれ球回収通路215が前枠に形成された集合排出通路216を通して下球皿9に繋がっている。このため、ファール球回収通路155はファール球検出器157の検出開口を介してこぼれ球回収通路215と合流し、集合排出通路216を通して下球皿9に繋がっている。
【0026】
このように構成される遊技球発射装置100およびファール球回収構造150では、操作ハンドル8が回動操作されると、この操作信号に基づいて上球皿63に貯留された遊技球が球皿ユニット6の背面に取り付けられた球送りカセットにより1球ずつ発射レール122上に供給され、発射球ホルダ123により打撃位置に留置される。そして、球送りカセットと同期制御されるロータリソレノイドによりハンマ111が揺動され、操作ハンドル8の操作量に応じた打ち出し強度で遊技球が打ち出される。
【0027】
ハンマ111に打ち出された遊技球は、発射レール122にガイドされ、このレール面上を発射レール122に沿って左斜め上方に発射される。ここで、前記したように、発射レール122は遊技盤20の前面まで延びて配設されるとともに、内レール22と飛送レール23との間の発射通路24に向けて配設されており、飛送レール23の下端近傍にあっては発射レール122の延長線の方が飛送レール23のレール面よりも上方に位置している。
【0028】
このため、打ち出された遊技球が遊技盤20の前面に至るまで発射レール122にガイドされるとともに、発射レール122の上端部から左斜め上方に発射された遊技球は、ファール球回収口151の上方を飛び越えて発射通路24に飛び込み、一定距離飛翔したところで上方に湾曲する飛送レール23のレール面に滑らかに接し、以降飛送レールに沿って遊技領域PAに向かう。そして、遊技領域に到達した遊技球は、この遊技領域PAを遊技釘に弾かれながら落下しパチンコゲームが展開される。
【0029】
一方、発射された遊技球のうち、遊技領域PAに到達できなかった遊技球はファール球として発射通路24を落下して戻ってくる。ここで、内レール22および飛送レール23はともに左側方に凸の円弧状に湾曲しており、発射通路24の上部で内レール22の上向き面に沿って転動したファール球も、発射通路24の下部では飛送レール23に落下して飛送レール23のレール面を転動流下して戻ってくる。
【0030】
ここで、飛送レール23の下端部は発射レール122のレール面の延長線よりも下方にあり、飛送レール23の下端部近傍の接線はファール球回収口151の内側に向かっている。また、飛送レール下端部の前方にはガイド壁15が延出されており遊技補助盤側への脱落を防止している。このため、飛送レール23のレール面に沿って転動流下してきたファール球は必ずファール球回収口151からファール球回収通路155に落入する。
【0031】
ファール球回収通路155では、左通路壁153が右下方に傾斜した階段状に形成されるとともに、左通路壁153と対峙する右通路壁152がファール球回収通路155の上方を覆うように形成され、全体として右斜め下方に延びて形成されている。このため、例えば、発射通路24の上方から勢いよく戻ってきたファール球はファール球回収口151から右側壁152に沿うような運動方向で落入し右通路壁152に接触してファール球回収通路155内を流下し、発射通路24の上方まで至らずにゆっくり戻ってきたファール球はファール球回収口151から緩い放物線を描いて左通路壁153の傾斜面に衝突しファール球回収通路155側に反射される。
【0032】
そして、これらいずれのファール球にあっても、ファール球の運動方向に延びてファール球回収通路が形成され、且つこの通路の前方にファール球回収通路155の上方を覆うように右通路壁152が形成されているため、一旦この通路内に落入したファール球はたとえ左通路壁153に反射されても確実にファール球回収通路155の内部に捕捉され、ファール球回収口151から飛び出すようなことがない。
【0033】
こうしてファール球回収通路155に落入しこの通路を流下したファール球は、通路下端のファール球検出器157の検出開口を通ってこぼれ球回収通路215に落下し、このこぼれ球回収通路215および集合排出通路216を転動流下して下球皿9に回収される。
【0034】
従って、以上説明したような発射装置100およびファール球回収構造150によれば、発射レール122が遊技盤20の前面下部まで延設されているため、ハンマ111に打ち出された遊技球のガイド長さを延長させる一方、発射レール122と飛送レール23との間のガイドのない飛翔区間を減少させて、遊技球の球飛びを安定化させることができる。また、発射レール122の上端が折り返されて下向きの右通路壁152が形成され、この通路壁の下側にファール球回収通路155が形成されているため、ファール球回収口151から落入したファール球がファール球回収通路内で跳ね返るようなことがあったとしても、この回収通路の上方に位置する下向きの右通路壁152に当接して通路内方に押し戻され、発射レール122側に飛び出すようなことがない。
【0035】
なお、一般的に多くのファール球が衝突する右通路壁152には、図4中に二点鎖線で付記するように、例えば金属製の保護部材を嵌着して発射レール122を保護し、あるいは樹脂製の緩衝部材を嵌着して衝撃を緩和させるとともに振動や騒音を低減させるように構成してもよい。また実施例では左通路壁153およびセンサホルダ部156をケースカバー14に一体成型で形成することにより、大型部材である前枠2の構成を簡明化し部材点数を削減した構成例を示したが、これらを前枠2に一体成型で形成し、あるいは別部材で構成して遊技補助盤10にネジ固定するような形態としてもよい。さらに、実施例では発射機構110として駆動源にロータリソレノイドを用いた構成を例示したが、モータとカムの組み合わせなど他の駆動形態であってもよく、遊技盤20が前枠2の後方から収容枠2aに着脱される形態のパチンコ機に適用した例を示したが、遊技盤20を前枠2の前方から収容する形態のパチンコ機やアレンジボール機などに対しても同様に適用することが可能である。
【0036】
次に、球こぼれ防止装置200について、既に参照した図3および図8〜図12の各図を参照しながら説明する。なお、図8は球こぼれ防止装置200の分解斜視図、図9は球皿ユニット6を開放した状態における球こぼれ防止装置の平面図(部分断面図)、図10および図11はそれぞれ球皿ユニット6を閉止した状態および開放した状態における球こぼれ防止装置の側断面図(図3中の矢印X−X、XI−XIに沿った側断面図)、図12は球こぼれ防止装置の作用を示すパチンコ機PMの平面図である。
【0037】
ここで、球こぼれ防止装置200についての説明に先立って、遊技盤20の入賞状態に応じて払い出される遊技球(賞球という)の流れについて図10を参照しながら説明する。既に概要説明したように、常には遊技盤20の裏面側に閉止保持される裏セット盤30には、遊技盤20の入賞状態に応じて遊技球を払い出す球払出装置および球払出装置から払い出された遊技球を導く球払出通路31が設けられており、その前面下部には遊技補助盤10の通出口12と位置整合して前方に開口する払出口32が形成されている。
【0038】
通出口12は、遊技補助盤10の左上部に前枠2の前後を連通して形成され、全体として前方に下傾した通路形態になっている。遊技補助盤10の前方を覆って閉鎖保持される球皿ユニット6には、開閉基板となる方形状のあて板61の左上部に後方に突出して通出樋62が一体成型されている。通出樋62は前後に開口するダクト状に形成されており、球皿ユニット6が前枠2に閉止されたときに通出口12とあて板61の前面側に取着された上球皿63との間を繋いで上球皿63への流下通路を形成する。
【0039】
このため、裏セット盤30の球払出装置から球払出通路31に払い出された賞球は、払出口32から通出口12を通って遊技補助盤10の前面側に至り、さらに通出樋62を通って上球皿63に流下する。
【0040】
なお、通出口12の右側方および上方には庇状の返し壁13が前方に突出成形され、またあて板61が後方に延出されるとともに、通出口上方の収容枠の上面と化粧板21の下面との間に裏セット盤30が入り込んで取り付けられるようになっており、通出樋62の前方からセルや針金等を用いて遊技盤20に悪戯をするような不正行為を有効に防止できる構成になっている。
【0041】
このような賞球払出通路の構成を有するパチンコ機において、いわゆる大当たりが発生して賞球の払出が連続して行われると、まず上球皿63が遊技球で満杯になり、続いて球通路を遡るように通出樋62、通出口12、球払出通路31が遊技球で充満された状態になる。このように賞球通路が充満された状態で遊技球発射装置100や球送りカセット等の機構部あるいは球通路に球詰まり等のトラブルが発生することも稀にあり、球皿ユニット6を開放して作業を行う必要が生じる。
【0042】
ところが、上記のように賞球通路が充満した状態で球皿ユニット6を開放すると、通出口12よりも上流側に貯留されていた遊技球が通出口12から溢れるように流出し、また球皿ユニット6側では通出樋62に充満していた遊技球が通出樋62から後方にこぼれ落ちる。一方、この際にこぼれ出る遊技球の飛散や紛失を防止するために逐一球抜き操作を行わなければ球皿ユニット6を開放できないとすれば、作業が繁雑なうえ遊技者にとっても長時間遊技を中断させられることとなり多大な迷惑を与えることになる。
【0043】
そこで、パチンコ機PMにはこのように流出する遊技球を受け止めて賞球の飛散を防止する球こぼれ防止装置200が設けられている。球こぼれ防止装置200は、遊技補助盤10側に設けられて球皿ユニット6を開放したときに通出口12から流出する遊技球および通出樋62から後方にこぼれ落ちる遊技球を回収処理するこぼれ球回収機構210と、球皿ユニット6側に設けられて通出樋62からこぼれ落ちる賞球を抑制する球こぼれ規制機構250とからなる。
【0044】
こぼれ球回収機構210は、通出口12の下側で上方に開口するこぼれ球回収口211およびこの回収口に落入した遊技球を下球皿9に流下させるこぼれ球回収通路215、落下する遊技球を受け止める扇状の受け皿部材220、受け皿部材220をケースカバー14の支持ブラケット217に揺動開閉可能に枢結する枢結ピン227、枢結ピン227に枢支された受け皿部材220を開放方向に付勢する捻りバネ228などを備えて構成される。
【0045】
こぼれ球回収口211およびこぼれ球回収通路215の通路壁はケースカバー14に一体成形されている。こぼれ球回収口211は通出口12の下方に位置するケースカバー14が一部前方に突出成形されて矩形の開口を形成するとともに、右傾する回収通路壁212、213によりこぼれ球回収口211に落入した遊技球を流下させるこぼれ球回収通路215を形成する。こぼれ球回収通路215は下流部で前述したファール球回収通路155と合流し、集合排出通路216を介して下球皿9に繋がっている。こぼれ球回収口211の左側方には受け皿部材220を揺動可能に支持する支持ブラケット217が前方に突出成形されている。なお、支持ブラケット217を遊技補助盤側に設ける構成としてもよい。
【0046】
受け皿部材220は、遊技球を受け止める扇形プレート状の平坦な球受け部221と、この球受け部221の前端および外周端部に立設されて遊技球が前方および右側方に落下することを防止する落下防止壁222、枢結ピン227のピン孔および捻りバネ228の収容部を有して上下の支持ブラケット217間に支持される支軸フランジ部223、球受け部221の裏面側に突出成形されたストッパ部224等からなり、例えばABS樹脂などの樹脂材料を用いて一体成型により形成される。
【0047】
受け皿部材220は、この受け皿部材220を完全に開放させた状態(ストッパ部224がこぼれ球回収口211と係合しない開放角度位置)でケースカバー14に取り付けられる。すなわち、受け皿部材の支軸フランジ部223を上下の支持ブラケット217間に嵌挿し、支軸フランジ部223に捻りバネ228を装着して支持ブラケット217の上方から枢結ピン227を挿通させ、枢結ピンの先端にEリング229(図3を参照)を嵌着して揺動可能に枢結させる。
【0048】
そしてこのように枢結された受け皿部材220の球受け部221を捻り変形させて閉止方向に揺動させ、下方に突出するストッパ部224を上方に変位させた状態でこぼれ球回収口211の前端部を乗り越えさせる。これにより受け皿部材220がこぼれ球回収口211の上方に水平揺動可能に枢着され、捻りバネ228のバネ力によって常時受け皿部材220が前方に開く方向に付勢支持される。
【0049】
こうして遊技補助盤10にこぼれ球回収機構210が設けられると、受け皿部材220が球皿ユニット6の開閉操作に応じて揺動開閉し、ストッパ部224がこぼれ球回収口211の前方の傾斜通路面と係合して開放規制される角度位置まで自在に展開される(図9、図11および図12を参照)。これにより、通出口12の下方に球受け部221が拡開されて広い受容面積が形成され、通出口12や通出樋62から落下してくる遊技球を球受け部221で受け止めてこぼれ球回収口211に導き、この回収口211からこぼれ球回収通路215および集合排出通路216を介して下球皿9に流下させることができる。
【0050】
また、球皿ユニット6を閉鎖方向に揺動させると、前方の落下防止壁222が通出樋62の下側のあて板部に当接して後方に押圧され、受け皿部材220が枢結ピン227を軸として閉止方向に水平揺動する。そして、球皿ユニット6が完全に閉鎖された状態では、前方の落下防止壁222がこぼれ球回収口211の前端と略平行になる格納状態に収容保持される(図10を参照)。
【0051】
一方、球こぼれ規制機構250は、球皿ユニット6側に設けられた規制バー部材260を主体として構成される。規制バー部材260は、前後に延びる固定端部262、鉛直面内で半円弧状に曲げ成型されたアーチスプリング部263、アーチスプリング部263から上方に延びる支持線部264、左右の支持線部264の間を結んで水平に延びる規制線部265などからなり、直径1〜2mm程度の弾性金属、例えば、ステンレスバネ鋼の線材を曲げ加工して形成される。
【0052】
球皿ユニット6には通出樋62の通路面の下側に、規制バー部材260を取り付ける円筒状の取付ボス251が一体成型され、その中心部に固定端部262を受容して固定支持する支持孔252が形成されている。通出樋62の入り口側の通路面には支持孔252の上方に位置して支持線部264を上下に挿通させるスリット部254が形成されている。
【0053】
支持線部264の形成高さ、すなわち左右の固定端部262を支持孔252に圧入固定した取付時における規制線部265の配設高さ位置は、通出樋62の通路面よりも高く設定され、規制線部265の長さ寸法は通出樋62の通路幅よりも幾分短めに形成されている。このため、規制バー部材260の取付時に左右の支持線部264がスリット部254を通って通出樋62の左右の通路壁に沿って上方に延び規制線部265が通出樋62の入り口に左右に延びて配設される。
【0054】
一方、前述した払出口32〜上球皿63までの賞球払出通路の通路面は、図10に示したように、それぞれ前方に傾斜して形成されるとともに、各球通路の接続部で遊技球が引っかからないように上流側の通路面よりも下流側の通路面の方が低く設定されている。通出口12の出口部分では通路面の一部が延出されて前方に突出する係合リブ255が形成されており、球皿ユニット6の閉鎖状態においてこの係合リブ255が通出樋62の内方に突出し通出樋62の通路面の上方に位置して配設される。係合リブ255の上下方向の厚さ寸法は規制バー部材260の線径よりも大きく、前端部は側断面が円弧状に滑らかに成型されている。
【0055】
また、通出口12の出口端部の通路面と、規制バー部材260の規制線部265との高さ方向の位置関係では、規制線部265が通出口12の出口端部の通路面よりも低く規制線部265の上端が通路面よりも上方に突出しないように、換言すれば、流下する遊技球が規制線部265に引っかからないように設定されるとともに、通出口12の下部に突出成形された係合リブ255と係合し得る高さ位置に配設されている。
【0056】
このため、球皿ユニット6を閉止させた状態では、規制バー部材260の規制線部265が係合リブ255と滑らかに係合し、アーチスプリング部263が弾性変形して規制線部265が通出樋62の内側に配設される(図10を参照)。上記したように規制線部265の高さ位置は規制線部265の上端が通出口12の出口部の通路面よりも上方に突出しないように設定されており、球皿ユニット6の閉鎖時において規制線部265が遊技球の流下を妨げることがない。
【0057】
球皿ユニット6を開放させた状態では、規制線部265と係合リブ255との係合が解除され、弾性変形していたアーチスプリング部263が自己復帰して規制線部265が通出樋62の入り口部に配設される(図11を参照)。規制線部265は通出樋62の通路面よりも上方に位置しており、球皿ユニット6の開放時に通出樋62の通路面の後方に位置する遊技球を支持して遊技補助盤側への落下を規制するとともに、これにより上方に積み重なって貯留された遊技球の球崩れを抑制し、全体として通出樋62から後方にこぼれ落ちる遊技球を減少させる

【0058】
従って、球こぼれ規制機構250によれば、極めて簡明な構成でありながら、通常の遊技時において賞球の流れを妨げることがなく、球皿ユニット6の開放時に通出樋62から後方にこぼれ落ちる遊技球を効果的に抑制する規制構造を提供できる。なお、規制線部265の高さ位置は、上記したように通出樋62の通路面よりも上方でかつ上端が通出口12の出口部の通路面よりも上方に突出しないように形成されるが、遊技球の球径との関係では遊技球の半径よりも大きく直径よりも小さい高さ寸法であることが好ましい。
【0059】
そして、以上説明したようなこぼれ球回収機構210と球こぼれ規制機構250とを備える球こぼれ防止装置200によれば、球皿ユニット6を開放したときに、球皿ユニット6の開閉操作に対応して受け皿部材220が自動的に揺動開閉し、ストッパ部224により開放規制される角度位置まで球皿ユニット6の開放角度に応じて自在に展開される(図11および図12を参照)。そして、このような球皿ユニット6の開放状態では、球こぼれ規制機構250により通出樋62から後方にこぼれ落ちる遊技球が効果的に抑制されるとともに、こぼれ球回収機構210により通出口12からあふれ出る遊技球、および球こぼれ規制機構250によってもなお通出樋62から後方に落下する遊技球を球受け部221で受け止めてこぼれ球回収口211に導き、こぼれ球回収通路215および集合排出通路216を通して確実に下球皿9に回収させることができる。
【0060】
また、本構成のこぼれ球回収機構210では、この機構全体をケースカバー14に設ける構成のため、例えば、このような回収機構を有しない既存のパチンコ機に対してもケースカバーごと着脱交換することで、こぼれ球回収機構210を備えたパチンコ機にグレードアップさせることができ、既設パチンコ機の作業性を向上させることができる。
【0061】
なお、以上では受け皿部材220の開閉形態として受け皿部材220が枢結ピン227を中心として揺動開閉するものを例示したが、開閉形態はこのようなものに限らず、例えば前後にスライド開閉するような形態であってもよい。また、実施例では遊技盤20の裏側に球払出通路31を有し、通出口12が球払出口32と通出樋62との間を直線的に接続する形態のパチンコ機を例示したが、例えば遊技補助盤10に左右方向に延びる球通路を備え、通出口がこの球通路の下流端部に前方に開口して設けられるような形態のパチンコ機に対しても同様に適用することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、遊技盤を収容保持する枠部材に開閉可能に設けられた球皿構造体と、入賞状態に応じて遊技球を払い出す球払出装置と、球払出装置から払い出された遊技球を枠部材の前方に排出させる通出口と、球皿構造体が枠部材に閉止されたときに通出口と上球皿とを連絡して通出口から排出された遊技球を上球皿に流下させる通出樋と、球皿構造体を開放したときに通出口および通出樋からこぼれ落ちる遊技球を回収処理するためのこぼれ球回収手段とを備えて球こぼれ防止装置を構成する。本装置におけるこぼれ球回収手段には、通出口の下方に設けられて通出口および通出樋からこぼれ落ちた遊技球を受け止める球受け部を有した受け皿部材と、球受け部に受け止められた遊技球を受け入れて枠部材の下部に設けられた下球皿に導くこぼれ球回収通路とを備えており、球皿構造体が開放されたときに受け皿部材が球皿構造体の開放操作に応じて変移し、球受け部が前方に張り出して配設されるように構成される。
【0063】
このような構成の球こぼれ防止装置では、通出口の下方に設けられた受け皿部材が球皿構造体の開放操作に応じて変移し、球受け部が前方に張り出して配設されるように構成されるため、球皿構造体の開放に伴って通出口から流下する遊技球および通出樋から後方に落下する遊技球を通出口の下方に位置する球受け部で受け止めてこぼれ球回収通路に流下させることができ、かつこの球受け部が球皿構造体の開放角度に応じて自在に張り出されるため、球皿開放時の開き角度の許容範囲を拡大しつつ、通出口や通出樋から落下する遊技球を確実に捕捉して回収し得る球こぼれ防止装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る球こぼれ防止装置を備えた弾球遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。
【図2】ガラス扉および球皿ユニットを開放した状態におけるパチンコ機の下部領域の正面図である。
【図3】上記パチンコ機における遊技補助盤の左上部の正面図である。
【図4】ファール球回収構造のファール球回収通路を主として示す正面図である。
【図5】ファール球回収構造の平面図である。
【図6】図3中に付記する矢印VI−VIに沿った側断面図である。
【図7】図2中に付記する矢印VII−VIIに沿った側断面図である。
【図8】球こぼれ防止装置の分解斜視図である。
【図9】球皿ユニットを開放した状態における球こぼれ防止装置の平面図である。
【図10】球皿ユニットを閉止した状態における球こぼれ防止装置の側断面図(図3中の矢印X−Xに沿った側断面図)である。
【図11】球皿ユニットを開放した状態における球こぼれ防止装置の側断面図(図3中の矢印XI−XIに沿った側断面図)である。
【図12】球こぼれ防止装置の作用を示すパチンコ機の平面図である。
【符号の説明】
PA 遊技領域
PM パチンコ機
1 外枠
2 前枠(2a 収容枠)
3a,3b ヒンジ機構
4 施錠装置
5 ガラス扉
6 球皿ユニット
7a,7b,7c ヒンジ機構
8 操作ハンドル
9 下球皿
10 遊技補助盤
12 通出口
13 返し壁
14 ケースカバー
15 ガイド壁
19 スピーカ
20 遊技盤
21 化粧板
22 内レール
23 飛送レール
24 発射通路
25 入賞具
26 図柄表示装置
27 アウト口
30 裏セット盤
31 球払出通路
32 球払出口
61 あて板
62 通出樋
63 上球皿
100 遊技球発射装置
110 発射機構部
111 ハンマ
120 発射レール部
121 ベースプレート
122 発射レール
123 発射球ホルダ
124 止着部
125 スペーサーカラー
150 ファール球回収構造
151 ファール球回収口
152 右通路壁
153 左通路壁
155 ファール球回収通路
156 センサホルダ部
157 ファール球検出器
200 球こぼれ防止装置
210 こぼれ球回収機構
211 こぼれ球回収口
212 回収通路壁
213 回収通路壁
215 こぼれ球回収通路
216 集合排出通路
217 支持ブラケット
220 受け皿部材
221 球受け部
222 落下防止壁
223 支軸フランジ部
224 ストッパ部
227 枢結ピン
228 捻りバネ
229 Eリング
250 球こぼれ規制機構
251 取付ボス
252 支持孔
254 スリット部
255 係合リブ
260 規制バー部材
262 固定端部
263 アーチスプリング部
264 支持線部
265 規制線部

Claims (1)

  1. 前面に遊技領域が設けられた遊技盤と、
    前記遊技盤を収容保持する枠部材と、
    上球皿を有して前記枠部材に開閉可能に設けられた球皿構造体と、
    前記遊技盤における入賞状態に応じて遊技球を払い出す球払出装置と、
    前記枠部材に前方に開口して設けられ前記球払出装置から払い出された遊技球を前記枠部材から前方に排出させる通出口と、
    前記球皿構造体に前後を連通して設けられ前記球皿構造体が前記枠部材に閉止されたときに前記通出口と前記上球皿とを連絡して前記通出口から排出された遊技球を前記上球皿に流下させる通出樋と、
    前記球皿構造体を開放したときに前記通出口および前記通出樋からこぼれ落ちる遊技球を回収処理するためのこぼれ球回収手段とを備え、
    前記こぼれ球回収手段は、
    前記通出口の下方に位置する前記枠部材に設けられ前記通出口および前記通出樋からこぼれ落ちた遊技球を受け止める球受け部を有した受け皿部材と、
    前記球受け部に受け止められた遊技球を受け入れて前記枠部材の下部に設けられた下球皿に導くこぼれ球回収通路とを備え、
    前記球皿構造体が開放されたときに前記受け皿部材が前記球皿構造体の開放操作に応じて変移し、前記球受け部が前方に張り出して配設されるように構成したことを特徴とする弾球遊技機の球こぼれ防止装置。
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