JPS58132348A - 中子成形用型の排気構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は多数の貫通孔が孔間にリプを介在して設けられ
ている鋳造品の鋳造用の中子を成形する中子成形用型に
関するものであり、エア圧によって砂を吹き込み中子を
成形する際に砂の吹き込み不良、所謂砂状まり不良およ
びそれらに起因する中子パリの発生を防止する排気構造
が設けられた成形用型を提供することを目的とする。

例えば、第７図に示すごとき自動車等の車両のブレーキ
等に用いられるベンチタイプのディスクロータ２９は、
両面が摺動面３０とされるディスク３１内に、半径方向
に、多数の冷却用風孔である貫通孔３２がリプ３３を介
在して穿設された形状をなすものであるが、前記ロータ
２９の鋳造用の中子３４は、第５図、第６図に示すごと
き形状のものであり、前記リゾ３３に該当するリプ空腔
３５と前記貫通孔３２に該当する支杆３６とが半径方向
に放射状に軸心寄りのコア３７と外周のリング３８の間
に形成された形状をなしている。

従来前述のごとき形状の中子３４の製作には、第Ｆ３図
に示すごとく、金型ベース３９面内に複数の中子取金型
４ｏを埋設し、それぞれの中子取金型４０．４０にエア
圧により砂を吹き込み中子３４を成形するものであり、
吹込不良防止構造としてのエアの排出路が、各中子取金
型４０の中間の金型ベース３９面に幅広の長方形の溝４
１として設けられ、各中子取金型４０のエア干渉を避け
る構成とされたり、また、中子取金型４０の吹込不良防
止所、すなわち、砂の集積が不充分となる個所にも、部
分的にエア逃し路がスリット４２として設けられ、優先
的にエアを逃がし、砂の集積を図る構造がとられていた
。

しかしながら、前述のごとき従来の中子成形吹込不良防
止構造では、エアの逃げる範囲が限定され亀中子取金型
４０の細部にまで、吹込不良防止の効果を及ぼすことが
できず、また金型の取付の差違、砂の吹込圧力の大小、
吹込時間の長短等に左右され、前記効果も一定せず、経
験と感を頼りとして、前記溝４１やスリット４２の位置
設定方向、大きさ等を決定せざるを得す、しかも効果は
完全ではなく、形成された中子も砂決まり不良品として
廃却されるものがあり、成型後の中子でも砂決まりの悪
い個所の修正を余儀なくされるものが多かった。

本発明は、前述のごとき中子の空腔３５を形成する部分
である中子取金型４０の凸状のストリッジ上のパーティ
ング面に溝と排気孔とを設けることにより、前述のごと
き問題点を解消するものであり、その構成について以下
図面により説明する。

第１図は右半部は中子取金型１のうち上金型２を、左手
部は上金型２を取除いた下金型３を示し、第２図に示す
ごとく上金型２は上金型ベース４に１、下金型３は下金
型ベース５に取付けられる。

第５図、第６図に示すごとき中子３４を形成するための
前記中子取金型１は、ファ３７を形成するコア空腔６が
中心に設けられ、リング３８を形成するリング空腔７が
周縁に設けられ、支杆３６を形成する支杆空腔８，８が
放射状に多数段けられ、該支杆空腔８，８により前記コ
ア空腔６とリング空腔７とが連通されている。前記支杆
空腔８，８の間には、第５図、第６図に示されるリゾ空
腔３５を形成する部分として放射状に凸状のス）　ＩＪ
ツゾ９，９が突設され、該ストリップ９は、上金型２の
上ストリップ９ａと下金型３の下ストリップ９ｂとより
なり、前記上ストリップ９ａ下面と、下ストリップ９ｂ
上面とは当接され、当接面、すなわちパーティング面１
０とされている。

前記上金型ベース４、および上金型２を貫通してコア空
腔６およびリング空腔７に到達する吹込孔１１，１１が
穿設されている。

第１図〜第１＋図に示すごとく、ストリッツ９の一方、
下ストリップ９ｂのパーティング面１０には溝１２が形
成され、該溝１２は下金型３および下金型ベース５を貫
通する排気孔１３を介して下金型ベース５外に連通され
ている。

第９図に示す別の実施例においては、上金型べ〒ス１４
に装着された上金型１５に対峙して、下金型ベース１６
に下金型１７が装着されているが、該下金型１７に穿設
されているところの前記排気孔１３に相当する排気孔１
８．１８は、集合排気溝１９に連通され、該集合排気溝
１９から下金型ベース１６を貫通する排気孔２０を介し
て下金型ベース１６外へ連通されている。

また第１０図に示すごとく、下金型の前記排気孔１８に
相当する多数の排気孔２１．２１の開口する集合排気溝
２２は、リング状とされ、該集合排気溝２２から下金型
ベースに穿設される排気孔２３，２３を介して外部に連
通される配置とされていてもよい。

中子３４全製作する場合、第１図〜第１＋図に　　　　
′示すごとく上金型２と下金型３とを、上ス）　ＩＪツ
ゾ９ａと下ストリップ９ｂとが対峙することく、当接し
、各吹込孔１１より吹込エアを介して砂を吹込み、前記
コア空腔６、リング空腔７および支杆空腔８に砂を填充
するが、前記各空腔６，７．８に存在するエアは、上下
金型２゜３の当接面に全面的に配設されている各ストリ
ップ９，９の当接面たるパーティング面１０の隙間から
溝１２へ流出し、排気孔１３を介して外部へ排出される
ため、未排出エアによるエア干渉を生ずることがなく、
前記空腔６，７．８の隅々まで砂が吹込まれ、中子の１
砂決まりが非常に良好となる。

前記溝１２は図示例のごとき短冊状の形状に限らず、パ
ーティング面の形状、配列により最適な形状であればよ
く、上金型、下金型のいずれにでも、双方にでも設ける
ことができる。

前述のごとく下金型３の下ストリップ９ｂのパーティン
グ面１０に溝１２および排気孔１３とを設けたことによ
り、従来１時間当り６０個の中子を製作していたのに対
し、１時間当り９０　　　　　’個の中子を製作するこ
とが可能となり、中子製作工程の効率が大幅に向上され
、しかも従来上金型と下金型の当接したパーティング面
に、侵入した砂により、製作された中子の前記パーティ
ング面に相当する位置に小突起が生じ、鋳型に装着する
前に中子の前記小突起をやすり等によ−り除去する工程
が必要であったが、本発明の溝および排気孔の存在によ
りパーティング面に侵入する砂は排出されてしまうため
前記小突起の生起はほとんどなくなり、従って小突起除
去工程もほとんど必要とせず、中子製作工程の大幅な短
縮が可能となったものである。

中子成形用型としては、金型に限らず、適当な材質の型
が採用可能である。

本発明は、特許請求の範囲に記載された構成をなすもの
であり、多数の貫通孔が孔間にリブを介在して設けられ
る鋳造品の鋳造に際して用いられる中子の製作に使用さ
れる成形用型の、前記鋳造品の多数のリプを形成するた
め必要である中子のリゾ空腔形成部分たる凸状のストリ
ップのパーティング面に、エア排出用の溝および排気孔
を分布配設されていることにより、中子成形用型の空腔
の隅々にまで中子成形の砂が吹込まれ、中子の砂決まり
が非常に良好となり、かつ中子成形用型の上型と下型と
の当接するパーティング面に該当する中子に小突起がほ
とんど形成されないため、小突起除去工程をほとんど必
要とせず、従って、中子製作工程の大幅な能率向上が可
能となった効果を奏することができたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の一部中子取金型を示す平面図、第２図
は第１図中ｎ−，−ｎ線断面図、第３図は第１図中ト」
線部分拡大断面図、第１＋図は第１図中ｎ−Ｎ線部分拡
大断面図、第５図は実施例の中子の平面図、第６図は第
１図中ｎ−−Ｖｌ線断面図、第７図は鋳造品例の斜視図
、第８図は従来例の平面図、第９図は排気孔の配列の別
の実施例を示す中子取金型の断面図、第１０図は排気孔
の更に別の配列を示す平面図である。 １：中子取金型、９ニス）　ＩＪツノ、１ｏ：パーティ
ング面、１２：溝、１３．２０，２１゜２３＝排気孔。 特許出願人 桐生機械株式会社 代理人 市　　川　　　理　　吉 遠　　藤　　　達　　也

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 多数の貫通孔が孔間にリゾを介在して設けられる鋳造品
   の鋳造用の中子を成形する中子成形用型において、前記
   鋳造品の多数のリプを形成するための中子成形用型の多
   数の凸状ストリップのパーティング面に、排気用の溝と
   排気孔とが形成されていることを特徴とする中子成形用
   型の排気構造。