JPS5813139Y2 - ベアリング押え板の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は機関により回転駆動される回転軸を・・ウジ
ングに対して回転自在に支承するベアリングの位置決め
を行なうベアリング押え板の取付装置に関する。

この種従来例は第１図に示すように、回転軸１をハウジ
ング２に回転自在に支承するベアリング３の位置決めを
行なうためにハウジング２の外周底部に突出部４とこの
突出部４にねじ孔４ａを形成し、而してベアリング３の
外輪に一端が当接するリング状のベアリング押え板５を
締付ねじ６を突出部４のねじ孔４ａに締付けていた。

然るに、この従来例にあっては突出部４を形成すること
によりノ・ウジング２の外形が大きくなり、ハウジング
２を機関に装着する場合に突出部４による位置の制約を
受ける欠点がある。

また突出部４を形成する関係上ハウジング２をダイキャ
スト成形する必要があり高価となる欠点がある。

更に、押え板５．締付ねじ６が必要なため部品点数が多
くなり、それに伴って組立て作業も繁雑化する欠点があ
る。

この考案は上記の各欠点を解消するベアリング押え板の
取付装置である。

以下、第２図乃至第４図に示す実施例について詳述する
。

図に於て、２ａはノ・ウジング２の外周開口部に形成さ
れた突出部で、ねじ孔２ｂが形成されている。

２ｃはハウジング２の突出部２ａの上端に形成された段
部、Ｔは図示しないが例えば断続器等の点火信号発生器
が直接または間接に取付けられるベース、８は一端がベ
アリング３の外輪に当接するリング伏抑え部８ａと他端
がベース１の下面に当接する当接部８ｂとからなるベア
リング押え板で、第２図、第３図に示す形状をなしてい
る。

９はベース押え板、１０は締付ねじである。

以上のように構成された実施例に於て、ベアリング押え
板８を・・ウジング１の底部に取付けるには先ず、ベア
リング押え板８の一端をベアリング３の外輪に当接させ
て・・ウジング２の底部に設置（この状態を第４図に示
す）シ、次いでベース７をハウジング２の段部２ｃに係
合させ、その下面をベアリング押え板８の他端に当接さ
せる。

而して、ベース押え板９をベース７に当接させて突出部
２ａに設置したる後、締付ねじ１０を突出部２ａのねじ
孔２ｂに締付ければベース１が矢印方向に押し下げられ
ることによりこのベース７の下面に当接する当接部８ｂ
が・・ウジング２の内面方向に押し広げられるため、こ
の押圧力を受けて押え部８ａはベアリング３の外輪を押
え、位置決めすることができる。

尚、当接部８ｂを回転軸１の外面方向に押圧してベアリ
ング３の位置決めを行なうことも可能である。

以上のようにこの考案は、従来例のようにベアリング押
え板をねじ締めするために突出部及びねじ孔を形成し、
締付ねじを設ける必要がないので、ハウジングの外形が
小さくなり、従ってこの・・ウジングを機関に装着する
場合に突出部による位置の制約を受けずに済む利点があ
る。

また、突出部の形成が不要となるのでハウジングをダイ
キャスト成形する必要がなくなう安価に製作することが
できる。

更に、部品点数も減少でき、組立て作業も簡単となる実
用的な利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す断面図、第２図はこの考案の一実
施例を示す断面図、第３図は第１図の平面図、第４図は
取付動作を説明するための断面図である。 図に於て、１は回転軸、２はハウジング、２ａ４は突出
部、２ｂ、４ａはねじ孔、２ｃは段部、３はベアリング
、５，８はベアリング押え板、６゜１０は締付ねじ、Ｔ
はベース、８ａは押え部、８ｂは当接部、９はベース押
え板である。 尚、各図中同一符号は同一部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 大径の開口部と底部に小径の開口部とを有する略椀状の
   ハウジング、点火信号発生器が取付けられ上記・・ウジ
   ングの大径の開口部側内周部に固定され得るベース、上
   記ノ・ウジングの小径の開口部側内周部に装着され回転
   軸を回転自在に支承するベアリング、このベアリングに
   当接される抑圧部と、この押圧部に連って径方向へ延長
   され上記ベースの面に当接される当接部とからなるベア
   リング押え板、及び上記ベースを上記・・ウジングに固
   定するべく上記ベアリング押え板方向に締付けることに
   よって上記ベアリング押え板の当接部を上記・・ウジン
   グの内面方向または上記回転軸の外面方向に押圧して上
   記ベアリング押え板の押圧部を上記ベアリングに押圧さ
   せる締付ねじを備えたベアリング押え板の取付装置。