JPS5813005Y2 - 扉錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は扉錠に関するものである。

最近、扉錠を取付ける扉枠を構成するアルミサツシの縦
桟と横桟は材料費の削減を図るため細幅に形５５：され
ている。

一般に扉錠は扉枠の縦桟より横桟に挿入して取付けられ
るが、横桟の幅が狭い場合には、従来の上下寸法が大き
い錠では横桟への挿入が不可能となり、取付けられない
難点があった。

この考案の目的とするところは、ケース内の前部にテ゛
ツドボルトとラッチポルＩ・のみを設け、これらを作動
させる作動機構をケース内の後部に配設することによっ
て、錠全体の上１寸法を縮小し、細幅の桟材で構成した
扉にも取付けることができる扉錠を提供しようとするも
のである。

この考案の構成を一実施例として示した図面において説
明する。

１は横長に形成したケースで、前面には２枚板のフロン
ト２が取付けられている。

ケース１内の前部の空間部にはフロン１〜２より出没摺
動するテ゛ツドボル１〜３とラッチボルト４のみが上下
に隣接して摺擦状態に設けられ、これらを摺動させる作
動機構は後述のようにデッドボルト３とラッチボルト４
の後方のケース１内に配設されている。

テ゛ツドボルｌ−３は、第８図のように断面り字型のテ
゛ツドボデイ５の前部に、断面コ字型の支持枠６を嵌合
し、これにステンレス製のテ′ツドキャップ７を冠せた
上その側面を局部的に打圧変形させて止定状態として構
成されている。

デッドボテ゛イ５はケース１の両側壁にカシメ止めして
立設した逆り字型の隔壁８の一片において支持されてお
り、摺動時にガイドされる。

９は１川〜ラクターで、ケース１内に設けられ、下部の
前端に折曲形成したバネ受板１０と−）１記隔壁８との
間にバネ１１が架設され、隔壁８の一片にガイドされて
摺動可能になっている。

ラッチボルト４は、ステンレス製の断面コ字型の枠体１
２の前部に、後部に四部１３を有する合成樹脂体１４を
嵌合止定し、枠体１２の後側部に長孔１５を穿設して構
成されている。

このラッチボルト４は、その長孔１５にり１−ラフター
９のバネ受板１０を遊嵌合し、凹部１３に挿入したバネ
１６の他端をバネ受板１０に接触させて、リトラクタ−
９に連結されている。

１７は作動ハブで、ケース１内の後部に回動可能に設け
られ、テ゛ツドボデイ５の後部に設けた孔１８に係合し
ている。

この作動ノ＼ブ１７はバネ１９によって位置規制されて
いる。

２０はカムで、ケース１の側壁で被覆して作動／’％１
１７に回動可能に設けられ、ケース１の厚み幅方向にリ
トラクタ−と重合させて配設され、上下に形成した段部
２１，２１’にはりトラクター９の後端部の上下に新曲
形成した立上片２２ 、２２’がそれぞれ係合している
。

このリトラクタ−９の立上片２２．２２’は、ケース１
の側壁に穿設した透孔２３ 、２３’に遊嵌合されてい
る。

この考案の動作は、第１図の状態において、カム２０を
いずれかの方向へ回動させると、立上片２２又は２２′
を介してリトラクタ−９が後方へ摺動し、これにバネ受
板１０を介して連結されたラッチボルト４がケース１内
へ没入する。

又ラッチボルト４は外部より押圧されると、単独に没入
する。

この第１図の状態よりハブ１７を回動させると、これに
係合されたテ゛ツドボテ゛イ５が前方へ摺動し、テ゛ツ
ドボルト３が突出して第３図の施錠状態となる。

この考案は上記のように、ケース内の前部空間部にデッ
ドボルトとラッチポル１〜のみを隣接させて設け、これ
−らを摺動させる摺動機構をケース内の後部に配殻した
ので、錠全体が横長の形状となって上下寸法を縮小する
ことができ、細幅の桟材で構成した扉にも取付けが可能
である。

尚この場合デッドボルトのデッドキャップとラッチボル
トの枠体をステンレスで形成しておけば、デッドボルト
とラッチボルトを隣接させて接触状態に設けても真鍮製
の場合にみられるような摩擦による不具合は起こらず、
円滑な摺動が期待できる。

また隔壁は、テ゛ツドボテ゛イおよびリトラクタ−の摺
動時のガイド作用を行なうのみならず、リトラクタ−と
の間に架設するバネを受けるバネ受け、ケースの両側壁
をカシメ止めによって固定する部材として共用でき、能
率的である。

更にこの考案においては、カムはりトラクター上におい
て作動ハブに設けられ、ケースで被覆されているのでガ
タ付きがなく、カムと係合するリトラクタ−の立上片が
ケースの透孔に遊嵌合しているので、カムとりトラクタ
ーとの係合状態が確実で外れるおそれはなく、又全体的
に構造が簡単でコストダウンが可能である等の実用的な
効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る扉錠の一実施例を示すケースの
一部を取除いた状態の右側面図、第２図は正面図、第３
図は第１図の作動状態右側面図、第４図は第１図のＩＶ
−ＩＶ線断面図、第５図は第１図の■−Ｖ線断面図、第
６図は第１図のＶＩ−ＶＩ線断面図、第７図は第１図の
Ｖｌｌ−Ｖｌｌ線断面図、第８図はテ゛ツドボルトの分
解斜視図である。 １・・・・・・ケース、３・・・・・・デッドボルト、
４・・・・・・ラッチボルト、５・・・・・・テ゛ツド
ボデイ、６・・・・・・支持枠、７・・・・・・デッド
キャップ、８・・・・・・隔壁、１０・・・・・・バネ
受板、１１・・・・・・バネ、１２・・・・・・枠体、
１３・・・・・・凹部、１４・・・・・・合成樹脂体、
１５・・・・・・長孔、１６・・・・・・バネ、１７・
・・・・・作動／’％ブ、２０・・・・・・カム、２２
．２２’・・・・・・立上片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横長のケース内の前部空間部にデッドボルトとラッチボ
   ルトのみを上下に隣接して摺擦状態に設け、このデッド
   ボルトは、断面路り字型のデッドボディの前部に断面コ
   字型の支持枠を嵌合すると共に、この支持枠にデッドキ
   ャップを嵌合止定して構威し、そのテ゛ツドボテ゛イに
   おいてケース内に立設した隔壁で支承し、上記ラッチボ
   ルトは、後部に長孔を有する断面コ字型の枠体の前部に
   合成樹脂体を嵌合止定して構成し、この長孔には、立−
   １片をケースの側壁に穿設した透孔に遊嵌合し、てケー
   ス内に摺動可能に設けた）〜ラフターのバネ受は乃を遊
   嵌合し、デッドボテ゛イに係合可能な作動ハブと、この
   ハブに回動可能に設けられ、リトラクタ−の立上片に係
   合したカムとを、ケースの厚み幅方向にリトラクタ−と
   重合させてケースの後部に配設したことを特徴とする扉
   錠。