JPS5812292Y2 - スパイラル方式自動販売機における商品収納器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスパイラル方式自動販売機における商品収納器
に関し、外形寸法の異なる多種類の商品を扱うのに適し
た商品収納器を提供するものである。

一般にスパイラル方式の自動販売機における商品収納器
は多種類の商品を扱えることが知られているが、現実に
は多種類の商品を扱うと引っ掛りおよびかみ込みによる
搬出不良を発生するという欠点を有していた。

したがって本考案は上記欠点を排除したもので、簡単か
つ安価な構成により多種類の商品を確実に搬出できるよ
うにした商品収納器を提供するものである。

以下図面により本考案の実施例を説明すると、１は自動
販売機本体内に収容設置される商品収納搬出機であって
、前面と底面を開口とした箱形状で上下に長いコラム２
の上面に設けた駆動モーター３釦よび減速機４より戒る
駆動源５と、コラム２のほぼ中央に垂直にのびかつ駆動
源５により回動されるスパイラル軸６と、スパイラル軸
６の周囲に巻装し、かつそれに両端および中間部を固定
したスパイラル７（図面においてはその形状を概略的に
示した。

）とを含んでいる。該スパイラル７は右巻きに構成され
、スパイラル軸６の両側においてスパイラル相互間に挿
入された商品８を支持するのに十分な強度をもたせるた
めに、上下方向での複数箇所を補強取付棒９を介してス
パイラル軸６に固定する。

またコラム２は左側板２ａ、右側板２ｂ、背面板２ｃお
よび上面板２ｄを有し、正面に商品８の充填用の開口２
ｅおよび底面に商品８の搬出用の開口２ｆを配置してい
る。

上記コラム２は商品充填用の開口２ｅにおいて、スパイ
ラル軸６の両側におけるスパイラル７の隙間に挿入支持
した商品８の上下方向の２列にそれぞれ対向して配した
商品脱落阻止用のストッパー１０．１０’を対称的に設
け、該ストッパー１０゜１０′は板機を上下方向に沿っ
て略直角に曲折形成するとともに両側縁に上下方向に沿
ってカール加工を施して形成した案内部１０ａ、１０ｂ
。

１０ａ’ 、１０ｂ’をそれぞれ形成し、かっ−側縁の
案内部１０ａ、１０ａ’ における上端および下端を
枢支しておいて、商品落下阻止位置と商品充填位置とに
回動できるように設けたものである。

上記ストツバ−１０、１０’はコラム２の開口２ｅ部に
おける両端部にその案内部１０ａ、１０ａ’を対称的に
枢支したもので、開口２ｅにおける下部において下側板
２ａと右側板２ｂ間に架設した前面板１１０両端部にお
ける内側に螺子１２で固着した軸部材１３．１３にスト
ッパー１０．１０’の案内部１０ａ 、１０ａ’の下端
をそれぞれ嵌合するとともにその上端を上面板２ｄに螺
子１４により固着した軸部材１５．１５をそれぞれ嵌合
してコラム２内外に回動自在に設け、かつ上下動自在に
設けてストッパー１０．１０’をコラム２内に位置した
商品脱落阻止位置とコラム２外に位置した商品充填位置
とに回動自在に設けている。

１６はスパイラル軸６の下端を軸受部１６ａによって枢
支するとともに取付基部１６ｂを前面板１１に螺子１７
によって固着した支承板であって、該支承板１６はスパ
イラル軸６の下端を枢支して、上面板２ｄに保持した軸
受１８と協働して商品８を挿入したスパイラル７を支持
しており、駆動源５の運転によってスパイラル軸６を矢
印Ａ方向に回動してスパイラル７の下端より商品８を矢
印Ｂ方向に順次落下搬出するものである。

１９はコラム２内の背面板２ｃに螺子２０で固着した突
出した案内体であって、該案内体１９はコラム２の上下
方向に延在し、スパイラル７の回転方向矢印Ａの逆方向
に少し偏在して背面板２ｃに固着したものである。

上記構成より商品８として紙パック飲料８−１をコラム
２内に収納した場合には、第２図に示すように、スパイ
ラル軸６の右側においては紙パック飲料８−１の底面を
スパイラル７上に位置し、その側面を右側板２ｂとスパ
イラル軸６間で案内し、その前後の面を案内体１９とス
トッパー１０′の案内部１０ｂ′間で案内するので、紙
パック飲料８−１をコラム２の右側路中夫に位置させて
安定した搬出ができるとともにスパイラル軸６と背面板
２ｃ（案内体１９）間にかみ込１れることがない。

ｔたスパイラル軸６の左側においては、紙パック飲料８
−１の底面をスパイラル７上に位置し、その側面を左側
板２ａとスパイラル軸６間で案内し、その前後の面を背
面板２ｃとストッパー１０の案内部１０ｂ間で案内する
ので、紙パック飲料８−１をコラム２の左側路中夫に位
置させて安定した搬出ができるとともにスパイラル軸６
とストッパー１０の案内部１０ｂ間を通って脱落すると
とかない。

このときスパイラル軸６と案内体１９問およびスパイラ
ル軸６とストッパー１０．１０’の案内部１０ｂ 、１
０ｂ’間の寸法は紙パック飲料８−１が通り抜けできな
いようにして釦くものである。

上記紙パック飲料８−１はスパイラル７のＡ方向への回
動により第２図に示した位置と異なった前後方向に移動
するがストッパーｉｏ、ｉｏ’および案内体１９により
、かみ込みおよび脱落をすることがなく、確実に搬出で
きるものである。

商品８として缶飲料８−２もしくはびん入りドリンク８
−３（栄養飲料に類似のもの）を収納した場合には、第
２図に示すようにそれらの周側を左側板２ａと案内部１
０ｂ間もしくは右側板２ｂと案内部１０ｂ′もしくは案
内体１９間で案内し、それらの前後の面を背面板２ｃと
案内部１０ａ間もしくは背面板２ｃと案内部１０ａ′間
で案内して、缶飲料８−２もしくはびん入りドリンク８
−３を確実に搬出するものである。

このとき缶飲料８−２もしくはびん入りドリンク８−３
はスパイラル７の矢印Ａ方向への回動により、それらの
周側を案内部１０ｂもしくは案内体１９（背面板２ｃ）
に当接して案内されるので、スパイラル軸６と案内部１
０ｂ間もしくはスパイラル軸６と案内部１０ｂ′問およ
びスパイラル軸６と案内体１９（背面板２ｃ）間を通り
抜けて搬出不良を起すことがない。

上記したようにストッパー１０．１０’の案内部１０ａ
、１０ｂおよび１０ａ’ 、１０ｂ’は商品８の前面も
しくは周側を案内するとともに商品８をコラム２のスパ
イラル軸６の左右における略中夫に位置させて、商品８
のスパイラルＴ上における傾斜を最小限とした安定位置
に保持して、スパイラル７の矢印Ａ方向の回転時に補強
取付棒９と案内部１０ｂもしくは補強取付棒９と背面板
２ｃもしくは案内体１９間におけるかみ込みを防止する
ものである。

なお商品８の充填時には、第１図および第３図に示すよ
うにストッパー１０．１０’を取手穴１０ｃ、１０ｃ’
により矢印Ｃ方向に持ち上げた後に矢印りのように前方
に観音開き状に開放し、開口２ｅから商品８をスパイラ
ル７に挿入するものである。

このとき特にスパイラル軸６の右側にかいてはスパイラ
ル７の傾斜によって充填した商品８が前方に滑り落ちよ
うとするがストッパー１０′の案内部ＩＱａ’によって
阻止される。

このようにして充填が完了したらストッパー１０゜１０
′を閉じると前面板１１を越えた所で下方に落ちて、そ
の開放を阻止される。

上記したように本考案によれば多種類の商品に対して商
品脱落阻止用のストッパーの変更もしくは取付位置の変
更あるいはサイドスペーサー、バックスペーサーの追加
等の変更を全く必要としない実用効果大なる商品収納器
が得られる。

また本考案によれば商品の幅の差を利用しているので缶
、紙パツクおよびドリンクびん等を同一構造で扱うこと
ができ、かつ商品充填時および搬出時に商品の脱落、引
っ掛りおよびかみ込み等の不良を完全に防止するととも
にストッパー１０゜１０′の案内部１０ｂ、１０ｂ’は
商品をコラム２の略中夫に位置させて搬出安定性を高め
、同時に背面板２ｃの下部に設けられコラム２内に突出
するように付勢された商品の有無を検出する売切検出部
材（図示せず）を商品により確実に押戻して小さな商品
であっても確実に検出できる効果が得られる。

上記ストッパー１０．１０’の案内部１０ｂと案内部１
０ｂ′はコラム２への突出位置が異なるが、それは背壁
２ｃに設けた案内体１９を設けたためで、該案内体１９
をスパイラル軸６０両側の商品８に対応して設けた場合
もしくは案内体１９を設けない場合には両案内部１０ｂ
、１０ｂ’の突出位置を同じにすることができ、案内体
１９を設けない場合にはスパイラル軸６と背面板２ｃ間
の寸法を商品８が通り抜けないように設定すればよく、
またストッパー１０．１０’の案内部１０ａ。

１０ｂ 、１０ａ’ 、１０ｂ’ におけるカール加
工についても折り返し加工その他の形状でもよい。

当然案内体１９は設けなくてもよいが、設ける場合の形
状についても各種考えられ、１個の案内体１９によりス
パイラル軸６０両側の商品８に対応させることかできる
。

第４図は比較的小さな商品８−４を収納する場合を示し
、このときはストッパー１０．１０’を二点鎖線で示す
ようにコラム２内に回動したもので、ストッパー１０．
１０’の案内部１０ｂ。

１０ｂ′をその移動軌跡の頂部を越えた所に位置させて
卦けば、商品８−４に押されて元の位置に戻ることがな
いので、案内部１０ｂ、１０ｂ’をその位置に固定する
係止片等を省略することができる。

より確実に案内部１０ｂ、１０ｂ’の位置を固定するの
には第５図に示したような係止片２１等が考えられる。

該係止片２１は第５図に示すように下方に向って間隔を
介して突設した固着片２１ａ。

２１ｂを設け、前面板１１の任意位置に穿設した穴１１
ａに螺子２２で固着するように固着片２１ａ。

２１ｂに挿通孔２１ｃと標札２１ｄを設けたものである
。

そのことによって案内部１０ｂ、１０ｂ’の位置を収納
する商品の大きさに応じて任意に設定できる。

上述のように本考案は同一のコラム２によって多種類の
商品８を収納することができ、かつ搬出不良を起さず確
実に搬出でき、簡単かつ安価に構成できるなど実用上優
れた効果を有する考案である。

なお上述では特定の実施例を用いて説明したが、本考案
はこれに限られることなく各種の設計変更を施したもの
をも含むことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す正面図、第２図は第１図
Ｅ−Ｅ線における断面図、第３図、第４図は使用状態を
示す第２図同様の断面図、第５図は係止片の取付状態を
示す一部切欠斜視図である。 ２・・・・・・コラム、６・・・・・・スパイラル＆
７・−・−・スパイラル、１０．１０’・・・・・・ス
トッパー、１０ａ。 １ ｏｂ 、１０ａ’ 、１０ｂ’・・・・・・案内部
、１１・・・・・・前面板、１３．１５・・・・・・軸
部材、１９・・・・・・案内体、２１・・・・・・係止
片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コラム２内にスパイラル７を巻装したスパイラル軸６を
   上下方向に配置し、該スパイラル７の隙間に商品８を挿
   入支持させて上記スパイラル軸６０両側に商品８を２列
   配置させるようにし、コラム２の前面の商品充填用の開
   口２ｅに、上記２列の商品８にそれぞれ上下方向に沿っ
   て対向して商品脱落阻止位置と商品充填位置に選択的に
   可動に、−側に枢支部を兼る案内部１０ａ 、１０ａ’
   と他側にコラム２内に向って曲折して突設した案内部１
   ０ｂ、１０ｂ’ を設けたストッパー１０．１０’を
   それぞれ設けたことを特徴とするスパイラル方式自動販
   売機における商品収納器。