JPS5812255B2 - 治療用接着テ−プもしくはシ−ト - Google Patents

治療用接着テ−プもしくはシ−ト

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Publication number
JPS5812255B2
JPS5812255B2 JP4223180A JP4223180A JPS5812255B2 JP S5812255 B2 JPS5812255 B2 JP S5812255B2 JP 4223180 A JP4223180 A JP 4223180A JP 4223180 A JP4223180 A JP 4223180A JP S5812255 B2 JPS5812255 B2 JP S5812255B2
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JP
Japan
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microparticles
drug
adhesive tape
pressure
sensitive adhesive
Prior art date
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Expired
Application number
JP4223180A
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English (en)
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JPS56138114A (en
Inventor
高田耕平
小河原宏
倉谷芳浩
本多誠一郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP4223180A priority Critical patent/JPS5812255B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は尋常性乾癖、慢性湿疹等各種皮膚疾患の治療、
その他消炎、鎮痛等に適した治療用接着テープもしくは
シートに関する。
薬物を経皮吸収させるのに角層の含水量を高くすると、
毛包一脂線系だけでなく角層な直接通る吸収路も直接利
用できるので、効果的な皮膚吸収を行わしめることがで
きる。
このため、皮膚疾患の治療として、最近、皮膚に軟膏等
の外用薬を塗り不透過性のフイルムでこの上を覆い効果
的な薬剤の吸収を図る密封包帯療法(ODT療法)が普
及している。
しかし、この密封包帯療法は、患部への取付けが面倒で
あるばかりでなく、嵩張ること、剥れ易いこと、患部の
面積が大きかったり患部の形状が複雑であったりすると
きは患部へ密着しにくい等の欠点があった。
この欠点を改善するため、例えば特公昭52−3140
5号公報に見られるように、薬剤を含む感圧性接着剤層
が不透過性フイルムの片面に設けられた接着テープが提
案されている。
このような従来の接着テープは、感圧性接着剤層の表面
に適当な溶媒と共に薬剤を塗布することによって、又は
、薬剤を感圧性接着剤溶液に混合して塗布することによ
って製造されていた。
そのため、前者の方法によると、薬剤は感圧性接着剤層
の表面に単に塗布されているので、患部へ急速に吸収さ
れてしまう欠点があり、又、後者の方法によると、薬剤
は感圧性接着剤層の内部に分散しているので、患部へ吸
収されるのに非常に長時間を要する欠点があり、いずれ
にしても患部へ望ましい速度で徐徐に吸収せしめること
は困難であった。
本発明は、上記従来の欠点に鑑み、簡単に使用でき、し
かも薬剤を患部に望ましい速度で徐々に吸収せしめるこ
との可能な治療用接着テープもしくはシートを提供する
ことを目的とする。
本発明の要旨は、基材フイルムの片面に、薬剤が吸着さ
れた粘着性微小粒子からなる感圧性接着剤層が設けられ
ていることを特徴とする治療用接着テープもしくはシー
トに存する。
本発明に用いられる基材フイルムとしては、ポリエチレ
ンフイルム、エチレンー酢酸ビニル共重合体フイルム、
軟質ポリ塩化ビニルフイルム、セロハンフイルム等もし
くはこれらをコロナ処理等で表面処理した可撓性を有す
るフイルムが好適に使用される。
基材フイルムの厚みとしては50〜100ミクロンの範
囲が好ましい。
本発明に用いられる薬剤としては、デキサメサゾン、プ
レドニゾロン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾ
ン、ベタメタゾン等の副腎皮質ホルモン、その他消炎剤
や抗ヒスタミン剤、殺菌剤等が目的に応じて適宜使用さ
れる。
本発明に用いられる粘着性微小粒子とは、アクリル系、
ゴム系、シリコン系、ウレタン系等の感圧性接着剤の微
小粒子のことをいう。
粘着性微小粒子の粒径としては5〜500μのものが好
まし《、また粒径がそろっているほど好ましい。
粘着性微小粒子を製造する方法としては、例えば、2エ
チルへキシルアクリレート、プチルアクリレート等のア
クリル酸エステルモノマーの単独もしくは、これと共重
合可能なモノマーとを混合して、油溶性の触媒の存在下
で水中にて懸濁重合すれば、アクリル系の粘着性微小粒
子が得られる。
特に、炭素数が4〜10の第1級もしくは第2級アルコ
ールのアクリル酸エステルと2−アクリルアミドー2メ
チルプロパンスルフオン酸又は2ーアクリルアミドー2
メチルプロパンスルフオン酸塩とを共重合せしめること
により、比較的粒径のそろったアクリル系の粘着性微小
粒子を得ることができる。
又、懸濁安定剤として、ポリビニルアルコールやポリア
クリル酸のような水溶性ポリマー、適当な界面活性剤等
を用いるとよい。
油溶性の触媒としては、ペンゾイルパーオキサイド、メ
チルエチルケトンパーオキサイド等の過酸化物やアゾビ
スイソブチロニトリル等が用いられる。
モノマーとしては上記の如きアクリル酸エステルが主と
して用いられるが、これとエチレングリコールジアクリ
レートの如き、多官能性モノマーを併用してもよい。
本発明においては上記粘着性微小粒子からなる感圧性接
着剤層が前記基材フイルムの片面に設けられる。
粘着性微小粒子からなる感圧性接着剤層を設けるには、
例えば、粘着性微小粒子を、トルエン、酢酸エチル、エ
タノール等の有機溶剤に分散させ、基材フイルム上に塗
布し、溶剤を乾燥せしめればよい。
そうすると、粘着性微小粒子相互間に空隙が形成された
感圧性接着剤層が得られるのである。
本発明においては、上記感圧性接着剤層の粘着性微小粒
子に薬剤を吸着せしめるのである。
薬剤の吸着は、通常行なわれる方法、即ち、適当な溶剤
に薬剤を溶解せしめ、その中に粘着性微小粒子からなる
感圧性接着剤層が設けられた接着テープもしくはシート
を浸漬する方法とか、溶剤に溶解せしめた薬剤溶液を粘
着性微小粒子からなる感圧性接着剤層に塗布或は噴霧す
る方法等が適宜採用される。
また、前記粘着性微小粒子からなる感圧性接着剤層を基
材フイルム上に設ける際に、粘着性微小粒子が分散され
た有機溶剤中に薬剤を混合溶解せしめ、基材フイルム上
に塗布する方法を採用してもよく、特に該方法が簡便で
好ましい。
そうすると粘着性微小粒子の表面に薬剤が吸着され、即
ち、空隙を有する感圧性接着剤層の内部にまで薬剤が入
り込んで吸着される。
粘着性微小粒子からなる感圧性接着剤層に吸着される薬
剤の量としては、薬剤の種類により異なるが、該感圧性
接着剤層1cm2あたり約1〜100μVが好ましい。
而して本発明の治療用接着テープもしくはシートを患部
に貼れば、粘着性微小粒子からなる感圧性接着剤層に吸
着されている薬剤が徐々に、例えば5〜20時間かかつ
て放出され、効果的に経皮吸収される。
薬剤の放出速度は、上記感圧性接着剤層を構成する粘着
性微小粒子の粒径を調節することにより、用途、薬剤の
種類等に合わせて望ましいものに制御することができる
上述のとおり、本発明の治療用接着テープもし《はシ一
トは、基材フイルムの片面に、薬剤が吸着された粘着性
微小粒子からなる感圧性接着剤層が設けられているから
、簡便に使用でき、しかも薬剤を患部に望ましい速度で
吸収せしめることができる。
以下に本発明の実施例を示す。
実施例 1 イオン交換水 200 重量部プチ
ルアクリレート 90 重量部2エチル
へキシルアクリレート 6 重量部2−アクリルア
ミドー2メチル 4−、5 重量部プロパンスルフ
オン酸 過酸化ベンゾイル 0.25重量部アニ
オン系界面活性剤(固形分 。
重量部30%溶液) 上記の成分を反応容器に投入し、窒素気流中にて75℃
で4時間重合し、粘着性微小粒子の水分散液を調製した
粘着性微小粒子の粒径は10〜80μであった。
次に上記水分散液を72時間放置し、粘着性微小粒子を
完全に沈澱させ、更に該沈澱物を乾燥した後、これをエ
タノールに分散せしめてエタノール10重量%分散液と
した。
この分散液1002に対してグレドニゾロンを0.11
加え、これを、コーターのクリアランス300μに保持
して、基材フイルム(エチレンー酢酸ビニル共重合体フ
イルムをコロナ放電処理したもの)の上に塗布し、70
℃で2時間乾燥し、治療用接着テープを得た。
この治療用接着テープにはlcrIiあたり30μ1の
グレドニゾロンが含有されていた。
この治療用接着テープを皮膚の患部に貼り、一定時間ご
とに剥し、テープ中に残存しているグレドニゾロンの量
を測定した。
その結果、3時間後には18μ?、10時間後には6μ
Vのプレドニゾロンが残存しており、粘着性微小粒子か
らなる感圧性接着剤層に吸着されているプレドニゾロン
が徐々に放出され患部に吸収されていることが確認され
た。
尚、治療用接着テープ中のグレドニゾロンノ量は、テー
プをメタノールで抽出し、抽出液を液体クロマトグラフ
イーを用いて分離したのち、紫外吸収スペクト口メーカ
ーを用いて定量した。
実施例 2 イオン交換水 200 重量部ポリ
ビニルアルコール(重合度 1 重量部1500) プチルアクリレート 95 重量部2エ
チルへキシルアクリレート4.8重量部エチレングライ
コールジアクリ 0. 2 重量部レート 過酸化ベンゾイル 0.3重量部上記
の成分を反応容器に投入し、窒素気流中にて75℃で4
時間重合し、粘着性微小粒子の水分散液を調製した。
粘着性微小粒子の粒径は5〜200μであった。
次に上記水分散液中から80μ以上の粒径のものをカッ
トした粘着性微小粒子を分離し、乾燥し、エタノールに
分散せしめてエタノール10重量%分散液とした。
この分散液100gに対してグレドニゾロンを0. 1
fを加え、これを、コーターのクリアランス300μ
に保持して、基材フイルム(エチレンー酢酸ビニル共重
合体フイルムをコロナ放電処理したもの)の上に塗布し
、70℃で30分間乾燥し、治療用接着テープを得た。
この治療用接着テープには1crAあたり30μグのプ
レドニゾロンが含有されていた。
この治療用接着テープを皮膚の患部に貼り、一定時間毎
に剥し、テープ中に残存しているプレドニゾロンの量を
沖淀した。
その結果、3時間後には16μ2110時間後に6μ1
のプレドニゾロンがテープ中に残存しており、粘着性微
小粒子からなる感圧性接着剤層に吸着されているグレド
ニゾロンが徐々に放出され患部に吸収されていることが
確認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基材フイルムの片面に、薬剤が吸着された粘着性微
    小粒子からなる感圧性接着剤層が設けられていることを
    特徴とする治療用接着テープもしくはシート。 2 粘着性微小粒子が粒径5〜500μのものである特
    許請求の範囲第1項記載の治療用接着テープもしくはシ
    ート。 3 粘着性微小粒子がアクリル系の感圧性接着剤からな
    るものである特許請求の範囲第1項又は第2項記載の治
    療用接着テープもしくはシート。 4 薬剤が副腎皮質ホルモンである特許請求の範囲第1
    項、第2項又は第3項記載の治療用接着テープもしくは
    シート。
JP4223180A 1980-03-31 1980-03-31 治療用接着テ−プもしくはシ−ト Expired JPS5812255B2 (ja)

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JPS56138114A JPS56138114A (en) 1981-10-28
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0819438A2 (en) 1996-07-19 1998-01-21 Nitto Denko Corporation Buprenorphine percutaneous absorption preparation

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EP0819438A2 (en) 1996-07-19 1998-01-21 Nitto Denko Corporation Buprenorphine percutaneous absorption preparation

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