JPS58116802A

JPS58116802A - 防曇ガラス兼アンテナ装置

Info

Publication number: JPS58116802A
Application number: JP56214994A
Authority: JP
Inventors: Shotaro Tomoma; 友真　昌太郎; Takayasu Kitasou; 北荘　貴康
Original assignee: Asahi Glass Co Ltd
Current assignee: AGC Inc
Priority date: 1981-12-29
Filing date: 1981-12-29
Publication date: 1983-07-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、防曇ガラス兼アンテナ装置に係り、更に詳し
くは、自動車用後部窓ガラスにアンテナ兼用として又は
アンテナ線に隣接して並設される加熱導線を有する装置
として好適な防曇ガラス兼アンテナ装置に関するもので
ある。

従来よシ、自動車の後部窓ガラスの曇止めの為に、窓ガ
ラス板に加熱導線をプリント又は埋込み、加熱導線に電
流を導通することによシ窓ガラス板を加熱することが多
く行なわ扛ている。

における他の電気機器におけると同ＷＫ、陽鷺へは直接
に、陰極へはアースを介して電源に接続される。

一方、自動車等にはラジオ等の無線装置を搭載すること
が多く、この為のアンテナが必要である。そこで、前述
の防曇加熱用導１腺でアンテナを兼用せしめたり、後部
窓ガラスに防曇加熱用電線と分離して並べてアンテナ線
を設けることが多く行なわｎている。しかしこのような
アンテナにおいては、誘起される高周波電流が加熱導線
に違った電源に流れ利得が低下する。これらの欠点を防
止する為、従来より多くの提案がされ、その一部は使用
されている。

例えば、実公昭５４−２５９５５号公報には加熱用電線
と電源及びアースの間に、閉磁路をもつ一つの磁気コア
の異なる位置に通電によシ生ずる磁束を互に打消す方向
に巻いたコイルを挿入したアンテナ兼用加熱板ガラスが
提案されている。また、特開昭５２−４１０５５２刊公
報には、加熱用電線と電源及びアースの間に、同相巻チ
ョークコイルの両側巻線のそれぞれの片側巻線を挿入し
たヒータ兼用アンテナ回路が提案されている。更に実公
昭５５−１６４０４号公報には、アンテナ線を装着した
自動車用後面ガラスにアンテナ線と隣接して並設した防
曇のための加熱用電線と電源との間の少なくとも一方の
電気回路にチョークコイルを介在させることが提案され
ている。これらの提案は、それなシにアンテナの利ｉｔ
向上させているが、同充分とはいえない。

本発明の目的は、窓ガラスの防曇加熱用電線と兼用のア
ンテナ、又は該加熱導線と分離して並設しであるアンテ
ナの利得を著しく向上することができる防備ガラス兼及
びアンテナ族＠を提供するにある。

本発明による防曇ガラス兼アンテナ装置は、透明な窓ガ
ラ、ス板と、このガラス板に設けられた防曇用の加熱導
線と、該加熱導線に加熱用電ｆｆ、を供給するための電
源と、上記加熱導線のブスバーの両端に接続されたリー
ド線と、場合によっては加熱導線と分離して設けられた
アンテナ線と、上記加熱導線及び／又ｔまアンテナ線に
誘起された高周波電流を取り出す手段とを有する防曇ガ
ラス兼アンテナ装置において、上記リード線に直列にイ
ンダクタンスとキャパシタンスとで構成、された並列共
振回路を挿入したことを特徴とする装置である。

本考案による装置；ｔの好ましい態様においては、加熱
導線と、電源又は′電源及びアースの間にインダクタン
スとキャパシタンスとで構成さｎた並列共振回路が挿入
される。

又本考案による装置の好ましい態様においては、前記の
挿入されたインダクタンスとキャＩ・シタンスとで構成
さｎた並列共振回路の共振周波数を、前記アンテナによ
る受信希望闇波数の中間としである。

本発明による装置の他の好ましい態様においては、前記
窓ガラスが自動車後部窓ガラスであり、前記カロ熱導綽
が、該窓ガラス両側に互に下側を拡げて設けられたへの
字形のブスバー及び該ブスバーの間に互に平行に設けら
扛た複数本の導線よシなシ、両側のブスバーがそれぞれ
接続端になっているか、又は一方の側のブスバーが上下
に分割され、該上下分割ブスバーがそれぞれ接続端とな
っている。

不発明による装置の更に他の好ましい態様においては、
前記加熱導線がアンテナ兼用として設けられ、前記チョ
ークコイルのインダクタンスＬが１．１９ｍＨ以上、前
記コンデンサのキャパシタンスＣが２０　ｐＦ以下であ
る。

本発明による装置の前述の態様と異なる更に他の好まし
い態様においては、前記加熱導線がアンテナに隣接して
並設され、前記チョークコイルのインダクタンスＬが０
．３５ｍＨ以上、前記コンデンサのキャパシタンスＣが
７２ｐＦ以下である。

以下、本発明の装置を実施例の図面に基づいて説明する
。第１図（ａ）、（ｂ）及び（（り　ｉｌｃ本発明の装
置のそれぞれ異なる実施例の回烙図である。図面におい
て１は自動車後部窓ガラス板、２は防曇のための加熱導
線、３は電源、４はスイッチ、５は専用のアンテナ線、
６は高周波給電線、７はアース、１０１−１．リード線
である。自動車用後部窓ガラス１には、防曇のための加
熱導線２が設けられている。この加熱導線２はプリント
又は埋め込まれた複数本の細い線状の導線２Ａから構成
される。窓ガラス板１の両側には、互に下側を拡げてへ
の字形にブスバー２Ｂが設けられ、導線２人の両端はブ
スバー２Ｂに接続されている。第１図（ａ）及び（ｃ）
の実施例では両側のブスバー２Ｂがそれぞれ電源３及び
アース７への接続端即ちリード線１０の接続端となして
いる。

第１図■）の実施例では、図面での左側のブスバー２Ｂ
が上下に分割され、上下分割ブスバーがそれぞれ電源３
及びアース７への接続端即ちリード線１０の接続端をな
している。

第１図（ａ）及び■）の加熱導線２はアンテナ？兼用シ
ておシ、従って、ブスバー２Ｂにラジオ等の無線機に接
続される高周波給電線６が接続されている。第１図（Ｃ
）では専用のアンテナ線５が窓ガラス板１の上部に、加
熱導線２と所定の間隔をおいて分離して並設されている
。従って高周波給電線６はアンテナ線５に接続されてい
る。

この装置においては、加熱導線２と電源３及びアース７
の間に即ち、リード線１０）Ｃ直列にキャパシタンスと
インダクタンスとで構成された並列共振回路、例えばチ
ョークコイル８とコンデンサ９とが並列にされた並列共
振回路が挿入しである。

次に、本発明の装置に使用されるチョークコイルのイン
ダクタンスＬ及びコンデンサのキャパシタンスＣの設定
の基準について述べる。第２図に示すようにＡ、Ｂ間の
チョークコイル８とコンデンサ９を並列に挿入した並列
共振回路のインピーダンス２を考える。実際にはチョー
クコイル８に直列に抵抗分が入り、更にチョークコイル
８に並列に浮遊容量がある筈であるがここでは無視する
。インピーダンス２は次式で示される。

但しωは電気角速度、ｊωはＹ軸上への投影電気角速度
でちる。

この回路は並列共振回路を形成し、この回路の固有周波
数ｆは次式で示され、電源の周波数がこれに一致したと
き共振を生ずる。

ＡＭの周波数帯域は０．５　ＭＨｚ　〜１．５　Ｍｎ２
であるので、この帯域に限って考え、この並列共振回路
がＩ　Ｍｎ２で共振する為には、インダクタンスＬとキ
ャパシタンスＣの間ｒこは次の関係が成立しなければな
らない。

ｔＯａ＝　− ２πβ万１１１”＆　　Ｏ＝　□　　　　　・・・（２）“　　　
４π２・１０１２Ｌ（２）式を（１）式に代入するとｊ・４π２・１０Ｌ２ωＬ４．２　、１０１２　　　（、，２但し、Ａ＝２π・１０６　とす。

従って、［１５ＭＨｚ　＜ｆ＜　１．０　ＭＨ２のとき
は、ｆ　＝　１．０　ＭＨｚのときは、Ｚ　（Ｌ）−ω、　　　　　　　・・・（５）１、０　
ＭＨｚ　＜　ｆ　＜１．５　ＭＨｚのときは、Ａ２ωＬとなる。（４）、（５）、（６）式ｔグラフで示すと第
３図の如くなる。破線はｆを０．５　ＭＨｚから１５Ｍ
Ｈ２に動かした時のＺ　（Ｌ）の廼く範囲を示す。

第３図に示すように、Ｚ　（Ｌ）はｆ　＝　０．５　Ｍ
Ｈ２のとき最小となシ、Ｌが大となるほどＺ　（Ｌ）も
増加する。また、周波数が変化した時の１２１、即ち、をグラフとすると第４図の如くなる。

さて、加熱用’ｄｉｔ　４’Ｊをアンテナと兼用して使
用する場合、１ｚ１〉１０にΩくらいあｎば実用になる
ことが認められている。従って、第４図においてＣ〉１
０にΩにすれば０５ＭＨ２（ｆく１、５　ＭＨ２の全て
にわたって１ｚ１〉１０にΩとすることができる。ここ
で実際に（７）式Ｋ　ｆ　＝　ｏ、　５×１０６を代入
し、１ｚ（ｆ）！〉１０にΩとおくと、次のとおシとな
る。

２πＸ１０６Ｌ〉０．７５Ｘ１０’ 即ちＬの値は１．１９　ｍＨ以上でなくてにならない。

前述の如く、この並列共振回路がＩ　ＭＨｚで共振する
為には次式（８）が成立する必要がある。

（８）式を変形してＣを求めると次のとおシとなる。

Ａ＝２π・１０６　とする。

（９）式をグラフで示すと第５図θ′如くなる。

（９）式よりＬ＝　ｔ　１ｑ　（ｍＨ）のときのＣの値
を求めると、＝　０．０２Ｘ１０−９　＝　２０Ｘ１０−１２　（Ｆ
）となる。つまりり、Ｃの求める条件は次のとおシであ
る。

Ｌ〉ｔ１９（ｍｕ）ｃ＜、２ｏ　　（ｐＦ）第５図において実線部分がり、Ｃの許容範囲である。

更にこの共振回路をアンテナを分離した加熱導線に使用
するときにＦｉＺ（ｆ）〉五〇にΩであることが必要で
しる。従って、Ｚ　（ｆ）ｆ＝、５ｘ１ｏｅ−−〉ｓ　ｘ　１ｏ”−１
２５これに対応するＣの値をｆ＝　　ｉ−よシ計２πｆτ 算するとＣの値が得られる。このようにして得られた次
のＬ及びＣの値が求める条件である。

Ｌ〉αｓ　ｓ　（ｍＨ）Ｏく７２　　（ｐＦ）以上のようにチョークコイルとコンデンサを並列にして
加熱導線と電源及びアースの間に挿入する際にそのイン
ダクタンスＬ及びキャパシタンスＣを適切に選択するこ
とにより、力６熱導線を自動車のアースとして使用され
ている車体より高周波的に分離することができ、加熱導
線を利用するアンテナ及び加熱導線に隣接させて並べて
設けたアンテナの利得を高めることができる。

本発明の装置に使用するチョークコイルはバイファイラ
巻きのものでもよい。

本発明の装置は以上の如く構成されているので、加熱導
線を防曇の為のデフオンガーに役立たしめることができ
ると共に、高周波的に加熱電源回路よシ分離せしめるこ
とができる加熱導線を利用するアンテナの利得を著しく
向上することができる。また、加熱導線に所定間隔をお
いて分離して並設したアンテナの場合もその感度を著し
く向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）及び（Ｃ）は本発明の装置のそれ
ぞれ異なる実施例の回路図、第２図は本発明の装置の構
成を説明の為の挿入回路図、第３図、第４図及び第５図
は挿入回路のインダクタンス−インピーダンス線図、周
波数−インピーダンス線図及びインダクタンス−キャパ
シタンス線図である。１・・・窓ガラス板、２・・・加熱導線、３・・・電源
、５・吻・専用のアンテナ線、６・・・高周波給電線、
８・・・チョークコイル、９・・・コンデンサ、１ｏ・
′拳・リード線。守２　）￥Ｊ ′？３閉

Claims

【特許請求の範囲】

（１）透明な窓ガラス板と、このガラス板に設けられた
防曇用の加熱導線と、該加熱導線に加熱用電流を供給す
るための電源と、上記加熱導線のブスバーの両端に接続
されたリード線と、場合によっては加熱導線と分離して
設けられたアンテナ線と、上記加熱導線及び／又はアン
テナ線に誘起された高周波電流を取シ出す手段とを有す
る防曇ガラス兼アンテナ装置において、上記リード線に
直列にインダクタンスとキャパンタンスとで構成された
並列共振回路を挿入したことｈ特徴とする防曇ガラス兼
アンテナ装置。
（２）　　リード線に１σ列にチョークコイルとコンデ
ンサーとで構成された並列共振回路を挿入したことを特
徴とする特許請求の範囲縞１項記載の防曇ガラス兼アン
テナ装置。
（３）加熱導線のブスバーの一方と電源とを結ぶリード
線と、上記ブスバーの他方とアースとを結ぶリード線の
そｎそれｒこインダクタンスとキャバンタンスとで構成
された並列共振回路を挿入したことと特徴とする特許請
求の範囲第１項記載の防曇ガラス兼アンテナ装置。
（４）　　インダクタンスとコンデンサーとで構成され
た並列共振回路をアンテナによる受信希望周波数範囲の
中間としであることを特徴とする特許請求の範囲第１項
記載の防曇ガラス兼アンテナ装置。
（５）前記窓ガラス板が自動車後部懇ガラスであり、前
記加熱導線が、該窓ガラス両側に互に下側を拡げて設け
られたへの字形のブスバー及び該ブスバーの間に互°に
平行に設けらｎた複数本の導線よりなり、両側のブスバ
ーがそれぞれ接続端になっているか、又は一方の側のブ
スバーが上下に分割さｎ５該上下分割ブスバーがそれぞ
れ接続端となっている特、ｌ＋Ｆ請求の範囲第↑狽の防
曇ガラス兼アンテナ装置。
（６）　前記加熱導線がアンテナ兼用として設けられ、
前記チョークコイルのインダクタンスＬが１．１９　ｍ
Ｈ以上、前記コンデンサのキャパシタンスＣが２０　ｐ
Ｆ以下′ｃある特許請求の範囲第２項の防曇ガラス兼ア
ンテナ装置。
（７）　　前記アンテナ線が加熱導線と分離して並設さ
れ、前記チョークコイルのインダクタンスＬが０．３５
ｍＨ以上、前記コンデンサのキャパシタンスＣが７２　
ｐＦ以上であることを特徴とする特許請求の範囲第２項
の防曇ガラス兼アンテナ装置。