JPS5811102Y2 - 収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はキャビネットに設けた収納空所に対して筐体を
出入自在に収納する収納装置に関し、特にその機構を簡
略化すると共に、収納及び引出し動作が円滑に行えるよ
うにすることを目的とする。

例えば、テレビジョン受像機では、選局釦等を前面に備
える選局ユニットをキャビネットに対して出入自在に設
け、この選局ユニットの内部に視聴者が直接調整する必
要のない選局プリセット嫡子や各種調整摘手を配置する
ようにしている。

即ち、選局操作は選局ユニットをキャビネットに収納し
た状態で行い、選局プリセットや修理調整等は選局ユニ
ットをキャビネットから引出した状態で行うようになっ
ている訳である。

ところで、このような収納装置の従来例では、選局ユニ
ットの収納係止状態を解除する解除機構をキャビネット
本体側に設けているため、係止機構用のスプリングや解
除機構用のスプリングを個別に設けねばならず、従って
、部品点数が増加して装置及びその取付スペースが大き
くなると云う欠点があった。

そこで、本考案は前述の選局ユニットの如き被収納筐体
内に係止機構及び解除機構を一体に設けるようにした収
納装置を提案するものである。

第１図〜第４図は本考案装置の一実施例の異なる状態を
示す縦断面図である。

これらの図面に於いて、１はテレビジョン受像機等のキ
ャビネット本体２に形成された収納空所、３は該空所内
に収納される選局ユニットの如き筐体であり、４はその
前面に取付けられた選局釦等を有するパネルを表わして
いる。

前記筐体３の上面には収納空所２の土壁端部Ａに対向す
るストッパーリブＢが、また背面内側には支持腕５がそ
れぞれ一体に成型され、その支持腕に両端部が固定され
た軸６によって断面り字状の係止レバー７が回動可能に
支持されている。

そして、このレバー７の一端には爪部Ｃが形成され、こ
の爪部Ｃが上記筐体３の切欠部りから突出するようにな
っている。

一方、前記係止レバー７の他端側には透孔Ｅが設けられ
、この透孔に押出しレバー８の一端が挿通されると共に
、前記筐体３の前面に設けた透孔Ｆに一端が挿通された
押釦レバー９の他端が上記レバー７の他端側に当接され
ている。

また、上記押出しレバー８の他端は筐体３の背面に設け
た透孔Ｇから突出して前記収納空所１の奥壁１０に当接
するようになっている。

そして、この押出しレバー８の鍔部Ｈと上記係止レバー
７の間には圧縮スプリング１１が架設され、このスプリ
ングによって上記各レバー７．９をそれぞれ図中矢印方
向に付勢している。

なお１２は前記押出しレバー８を支持する部材である。

斯る構成の収納装置に於いて、第１図が筐体３の収納状
態を表わしており、この状態はスプリング１１の反発力
によって係止レバー７の爪部Ｃが切欠部りから突出して
収納空所１の奥壁端部■と係合することによって保持さ
れている。

斯る状態から筐体３を引出すには第２図に示すように押
釦レバー９をスプリング１１の反発力に抗して矢印方向
に押す。

すると、係止レバー７が図示のように回動して爪部Ｃと
前述の端部■の係合が脱れる。

このため、前記押釦レバー９から手指を離すと、スプリ
ング１１が押出しレバー８を押す反作用によって筐体３
が収納空所１の奥壁１０によって前方に若干押出される
。

この状態で筐体３の前部を手で掴んで前方に引出せばス
トッパーリブＢが収納空所１の上壁端部Ａに当接した第
３図の引出し完了後の状態となる。

次に、この第３図の状態から筐体３を収納するには、第
４図に示すように筐体３を直接子で矢印方向に押す。

すると、係止レバー７の爪部Ｃが収納空所１の奥壁１０
の角部Ｊに当接した後は筐体３の移動につれて係止レバ
ー７がスプリング１１に抗して図中矢印方向に回動する
。

そして、上記爪部Ｃが収納空所１の奥壁の端部■を乗り
越えると、係止レバー７がスプリング１１の反発力によ
って矢印と反対方向に回動し、それによって上記爪部Ｃ
が端部■と係合して第１図の収納状態となる訳である。

本考案の収納装置は以上の如く、被収納筐体をキャビネ
ットの収納空所に係止せしめる機構とその係止を解除す
る機構を該筐体内に一体に設けるようにしたから収納装
置を小型化でき、しかも、１個の圧縮スプリングを上記
係止機構と解除機構に兼用する構造であるため部品点数
が少なく安価に実現できると云う利点がある！

【図面の簡単な説明】

図面は何れも本考案装置の一実施例に係り、第１図は収
納状態を、第２図は引出し途中の状態を、第３図は引出
し完了後の状態を、第４図は収納途中の状態を、それぞ
れ表わす縦断面図である。 １・・・・・・収納空所、３・・・・・・筐体、７・・
・・・・係止レバー、８・・・・・・押出しレバー、９
・・・・・・押釦レバー、１１・・・・・・スプリング
、１０・・・・・・収納空所の奥壁、Ｃ・・・・・・爪
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キャビネットに設けた収納空所に対して筐体を出入自在
   に収納するための装置であって、前記筐体の前面に取付
   けられた押釦レバーに一端が当接され、他端に形成され
   た爪部が該筐体内から出入して前記収納空所の縁部と保
   合・離脱する係止レバーを上記筐体内に回動可能に取付
   けると共に、該係止レバーの前記押釦レバーと当接する
   側に設けた透孔に押出しレバーの一端を挿通して該両レ
   バー間に圧縮スプリングを架設し、この押出しレバーの
   他端を前記筐体の背面に設けた透孔に挿通して前記収納
   空所の奥壁に当接せしめるようにしてなる収納装置。